JPH02225627A - 焼結鉱の製造法 - Google Patents

焼結鉱の製造法

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JPH02225627A
JPH02225627A JP4333489A JP4333489A JPH02225627A JP H02225627 A JPH02225627 A JP H02225627A JP 4333489 A JP4333489 A JP 4333489A JP 4333489 A JP4333489 A JP 4333489A JP H02225627 A JPH02225627 A JP H02225627A
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豊 佐々
Harumi Ishii
石井 晴美
Susumu Kameo
亀尾 晋
Masato Kono
正人 河野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、銑鉄製造における高炉装入原$4の焼結鉱を
製造するに際し、微粉鉄鉱石を多量に使用しても生産性
の向上ならびにエネルギーコストの低減を可能にする焼
結鉱の製造法に関し、特に焼結原料の事前処理を適切に
行なう方法に関するものである。
〔従来の技術〕
近年1鉄鉱石原料は、&粉鉄鉱石の増加傾向にあり、こ
れの多量使用は焼結時の通気性の劣化による生産性の低
下や焼成エネルギーコストの増大が問題となる。しかし
微粉鉄鉱石は一般にS I O!等の脈石成分が少ない
ため、これを多量配合すれば、焼結鉱の高品質化が可能
となるという一面も有している。
このようなことから2例えば特開昭60−248827
号公報や特開昭63−176436号公報において、微
粉原料の多量使用を意図した焼結原料の処理法が捷案さ
れている。前者の特開昭60−248827号公報では
、微粉鉱石と1石灰石粉、生石灰または消石灰と粗粒鉱
石を一定の条件、すなわち、粗粒鉱石重量/(@FA鉱
石十石灰石粉+生石灰+消石灰)の重量が20/80〜
60/40の範囲のもとで、事前造粒すれば、焼結ベツ
ドの通気性の向上と焼結鉱の被還元性が向上すると教示
している。また後者の特開昭63−176436号公報
では、微粉原料を粗粒原料ならびに微粉石灰石に生石灰
をバインダーに用いてミニベレット化すると、焼結ベツ
ドの通気性改善ならびに焼結鉱の冷間強度の改善ができ
ると教示している。
〔発明が解決しようとする問題点] 特開昭63−176436号公報や特開昭60−248
821号公報の方法で得られる造粒物の擬似粒子は、粗
粒原料が核となり1 その周囲に微粉鉱石と生石灰等の
混合粉が付着した。核と付着層の二層構造を有すると考
えられる。このような二相構造の造粒品を焼結原料とし
て焼成すると1核となる精粒子がほぼ未反応のままであ
るのに対し、外層の微粉原料層は主に鉄鉱石と融剤で構
成されているため5バインダーの主成分であるCa0分
が鉄鉱石と反応してカルシウムフェライト系の融液を生
成し。
それが凝固・収縮する結果、二層間が剥離し、これが焼
結時の歩留りや焼結鉱の強度低下を招来する原因となる
ことがわかった。
微粉鉱石とバインダーが混在しなければ、つまり、バイ
ンダーを添加せずに事前造粒を実施すれば前述の二層間
の剥ps現象は生じないが、この場合には処理後の造粒
物の強度が小さく、シたがって十分な微粉原料の保持が
できず処理法本来の目的を達成できない。
このように従来の焼結原料の事前処理方法では生産性の
改善や焼結鉱品質の点で十分効率的とはいい難かった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、上述のような問題を解決するために種々
の試験検討を重ねた結果、微粉原料を粗粒原料と共に事
前処理する場合、従来法のように二層構造ではなく、特
定の三層構造の擬似粒子に造粒するならば、焼成時にお
ける剥離領域の発生を抑止でき、前述した問題を解決で
きることを見出した。
すなわち本発明の要旨とするところは8粒径が10以下
の微粉鉄鉱石を原料に使用して高炉装入用焼結鉱を製造
するさいに1粒径が10から10−蒙の粗粒原料に対し
て該微粉鉄鉱石を、(粗粒原t4)/<ia粉鉄鉱石)
の重量比が1.0〜2.3の範囲で配合し且つCaO系
バインダーなしで造粒する第一工程と、第一工程で得ら
れた造粒物に対して該微粉鉄鉱石を、(微粉鉄鉱石)ハ
第−工程の造粒物)の重量比が0.4〜4.0の範囲で
配合し且つCaO系バインダーを用いて造粒する第二工
程と、を経て造粒し、得られた造粒物を他の焼結原料と
混合造粒して焼結機に供給することを特徴とする。その
さい。
該粗粒原料としては焼結時の返鉱を使用することができ
5また第二工程のCaO系バインダーの使用量は、第二
工程で得られる造粒物に対しCa0量が0.5〜10%
の範囲となる量とするのがよい。
〔作用〕
本発明に従う第一工程および第二工程を経て造粒された
各粒子は1例えば第1図に図解的に示したような三層構
造を有する。第1図において、1は粗粒原料(例えば返
m)の核粒子であり、この核粒子lの周囲に第一工程で
被覆された微粉鉄鉱石の層2が存在し、この微粉鉄鉱石
の層2の周囲に第二工程で被覆された微粉鉄鉱石とバイ
ンダーとからなる層3が被着している。この構造により
バインダーは核粒子lには直接的には接触せずしたがっ
て、焼結処理のさいに核粒子との接触部近傍において融
液が生成しない、この結果として剥離領域が存在せず微
粉原料間の結合が強い焼結鉱が得られると共に焼結鉱歩
留りは向上する。
本発明において、粗粒原料はl−閣からl〇−膳までの
粒度を有するものを使用するが、これは、1eni未満
の原料では擬似粒子の核として造粒に寄与しない粒度で
あり、核として造粒に寄与する粒度は1ass以上であ
ること、また、 10mmより大きい原料は焼成時に熱
不足となり元鉱として残ってしまうからである。
第一工程において、粗粒原料/微$5)鉄鉱石の重量比
が2.3より大きいと、焼結時の剥離現象の発生を抑制
する効果が小さくなり1本発明の効果は従来の二層構造
の場合の効果とそれほど変わらなくなってしまう、これ
は第1図の微粉鉄鉱石の層2の厚みが十分に得られない
ことによる。また。
第一−工程における粗粒原車4/微粉鉄鉱石の重量比が
1.0未満の場合、@粉鉄鉱石のN2が厚くなり過ぎて
付着強度が弱くなり、第二工程での造粒に供したときに
崩壊し、微粉原料の擬似粒子化が進行しがたくなる。し
たがって、第一工程では粗粒原料/ ;jli、 15
)鉄鉱石(73t!比ヲ1.0〜2.3 )lilニ調
整することが必要である。
第−F程ではバインダーを使用せず、第二工程でバイン
ダーを使用するのであるが、そのさいのバインダーの添
加量は、CaOが0.5%未満であると擬似粒子中の微
粉量、志の結合力が弱く、バインダー添加の効果が発揮
されない、他方、CaOを10%より多く添加すると、
焼成時に微粉鉄鉱石が過溶融になる。この過溶融が発生
すると、その部分が冷却時に凝固・収縮し、第2図に図
解的に示すように、微粉鉄鉱石の付着層部分に大きな気
孔4が生成し、これが焼結鉱強度を低下させる。
したがって第二工程におけるバインダーの添加量はCa
vilが0.5から10%の範囲のものとする必要があ
る。
また第二工程において、(微粉鉄鉱石)/(第一工程の
造粒物)の重量比が0.4未満の場合には。
第一工程で得られた搬信粒子、すなわち第二工程での核
粒子になりうるものの量に対して付着粉となる微粉鉄鉱
石の割合が小さく、微粉鉄鉱石を焼結原料に使用すると
いう目的のうえからも効率的でない、また、該重量比が
4.0より大きいと、第二工程で付着する微粉鉄鉱石の
層が厚くなり、バインダーが添加されているものの十分
な強度を持った搬信粒子が形成されず、処理法本来の目
的を達成できない。
(実施例) 造粒物の核となる粗粒原料として焼結鉱の返鉱を使用し
、v&粉鉄鉱石としては南米産ペレットフィード(PF
)を、またバインダーとしてCaOを使用した。第1表
にPFと返鉱の粒度分布を。
また第2表にそれらの化学成分値(重量%)を示した。
また第3表に焼結に使用した原料とその配合割合を示し
た。焼結実験は30kg鍋(内径330m(高さ360
mm)を用いて実施した。
焼結に先立ち、PF(微粉鉄鉱石)と返t!(粗粒原料
)とを本発明法に従って2段階で造粒した(ケースA)
、また、比較のために1段階でも造粒した(ケースB)
ケースAでは、第一工程の(粗粒原料)ハ微粉鉄鉱石)
の重量比と、第二工程の(微粉鉄鉱石)/(第一工程の
造粒物)の重量比がいずれも本発明で規定する笥囲内の
もの3例(階1〜[[l)  と、範囲外のもの1例(
NcLIV)を代表例として挙げ、それらの重量比を第
4表に示した。ケースBにおける粗粒原料と微粉鉄鉱石
の配合はケースAの2段階全量の使用量に各々対応させ
た。したがって2ケースBは、実際にはケースAの4例
に対応する配合で4例実施した。ケースAおよびBとも
バインダーとしてCaOを事前処理原料に対し1.0%
添加した。
第4表に、各偶の処理原料を用いて焼結したさいの焼結
時間1歩留り、生産性およびコークス原単位を、ケース
Bの結果を1.0として、その増減比で示した。第4表
より1本発明の実施例であるケースA 1tlVを除く
)は、従来法のケースBと比較して焼結時間は同程度で
あったが1歩留りが向上し且つコークス原単位も改善さ
れたことがわかる。ただし、ケースAのNcuVのよう
に、2段階造粒を行っても本発明に従う配合条件を満足
しない場合には効果が望めない。
第5表は、ケースAのHaftの造粒条件に従ったうえ
、CaOの添加量を変化させた場合の焼結実験の結果を
示したものである。第5表に見られるように、バインダ
ーとしてのCaO添加量は処理原料に対し1.0%でか
なりの効果を示し、CaO添加量が10%までは効果が
認められることがわかる。
第4表 * : CaO添加量は、ケースAの各々の条件に対応
する。
以上のように1本発明法によれば、m粉鉄鉱石を焼結原
料に使用する場合の従来の事前処理方法に比較して1歩
留りが改善され、焼結鉱の生産性の向上やエネルギーコ
ストの低減ができ、この分野に大きな貢献ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明法に従って焼結原料を事前処理した場合
の粒子構造を説明するための擬似粒子の略断面図、第2
図はバインダーを多量に添加した場合の同粒子構造を説
明するための擬似粒子の略断面図である。 l・・粗精原料(返りの核粒子 2・・第一工程で被覆された微粉鉄鉱石の府3・・第二
工程で被覆された微粉鉄鉱石とバインダーとからなる層
。 4・・気孔。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)粒径が1mm以下の微粉鉄鉱石を原料に使用して
    高炉装入用焼結鉱を製造するさいに、 粒径が1mmから10mmの粗粒原料に対して該微粉鉄
    鉱石を、(粗粒原料)/(微粉鉄鉱石)の重量比が1.
    0〜2.3の範囲で配合し且つCaO系バインダーなし
    で造粒する第一工程と、 第一工程で得られた造粒物に対して該微粉鉄鉱石を、(
    微粉鉄鉱石)/(第一工程の造粒物)の重量比が0.4
    〜4.0の範囲で配合し且つCaO系バインダーを用い
    て造粒する第二工程と、 を経て造粒し、得られた造粒物を他の焼結原料と混合造
    粒して焼結機に供給することを特徴とする焼結鉱の製造
    法。
  2. (2)第二工程のCaO系バインダーは、第二工程で得
    られる造粒物に対し、CaO量が0.5〜10%の範囲
    となる量で使用する請求項1に記載の焼結鉱の製造法。
  3. (3)粗粒原料は焼結時の返鉱である請求項1または2
    に記載の焼結鉱の製造法。
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