JPH02224302A - 紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末の製造法 - Google Patents

紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末の製造法

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JPH02224302A
JPH02224302A JP1048029A JP4802989A JPH02224302A JP H02224302 A JPH02224302 A JP H02224302A JP 1048029 A JP1048029 A JP 1048029A JP 4802989 A JP4802989 A JP 4802989A JP H02224302 A JPH02224302 A JP H02224302A
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竹土井 篤
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谷原 守
Toshiharu Harada
俊治 原田
Masaru Isoai
礒合 勝
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、粒子が微細、殊に、0.3μm以下であって
、且つ、高い保磁力を有しており、しかも、転写特性に
優れている粒子表面がCoで変成されている紡錘形を呈
した磁性酸化鉄粒子粉末を工業的、経済的に有利に提供
することを目的とする。
〔従来の技術〕
近年、磁気記録再生用機器の小型軽量化が進むにつれて
、磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記録媒体に対する
高性能化の必要性が益々生じてきている。即ち、高記録
密度、高感度特性、高出力特性、及び低ノイズ特性等が
要求される。
磁気記録媒体に対する上記のような要求を満足させる為
に要求される磁性酸化鉄粒子粉末の特性は、粒子が微細
であり、且つ、高い保磁力を有することである。
この事実は、例えば、株式会社総合技術センター発行「
磁性材料の開発と磁粉の高分散技術」(1982年)の
第310頁の「磁気テープ性能の指向は、高感度化と高
出力化それに低ノイズ化にあったから、針状γ−Fe、
O,粒子粉末の高保磁力化と微粒子化を重点とするもの
であった。」なる記載、及び同資料第312頁のr針状
晶γ−Fe、0.の粒度と磁気テープのノイズには関係
があり、粒度が微細になればノイズは低下することが知
られている。
現在、高い保磁力を有する磁性酸化鉄粒子粉末として、
所謂、Coドープ型の針状磁性酸化鉄粒子と、所謂、C
o被着型の磁性酸化鉄粒子とが知られており、これら磁
性酸化鉄粒子の保磁力は、Co量が多くなる程高くなる
傾向にある。前者は出発原料である針状ゲータイト粒子
の生成反応にあたり、予めCo塩を添加しておくことに
より、Co含有針状ゲータイト粒子を生成させ、次いで
、還元してCo含有針状マグネタイト粒子とするか、必
要により、更に、酸化してCo含有針状マグヘマイト粒
子とすることにより、後者は、出発原料である針状ゲー
タイト粒子を還元、又は、必要により、更に、酸化して
得られた針状マグネタイト粒子又は針状マグヘマイト粒
子を前駆体粒子として、該前駆体粒子の粒子表面をCo
化合物で被覆することにより得られる。
前者のCoドープ型の磁性酸化鉄粒子粉末は、高い保磁
力を有するものであるが、一方、Coが結晶内に拡散す
る等に起因して保磁力分布の拡がりが大きくなり、その
結果、熱的、経時的に不安定であるという欠点を有する
。これに対し、後者のCo被着型磁性酸化鉄粒子粉末は
、熱的、経時的に安定であるという特徴を有する。
近時、磁性酸化鉄粒子粉末の特性向上に対する要求はと
どまるところがなく、上述した粒子が微細であって、高
い保磁力を有しており、且つ、熱的、経時的に安定であ
ることに加えて、更に、対接する磁性層に記録信号が転
写される現象、所謂、転写特性の向上が強く望まれてい
る。
転写特性は、日刊工業新聞社発行「電子技術」(196
8年)第10号第51頁の「・・・・粒子サイズの微小
化によるノイズレベルの低下につれて、転写効果が劣化
するという、好ましくない傾向があることが知られてお
り・・・・」なる記載の通り、磁性酸化鉄粒子粉末が微
細化する程、殊に、0.3μm以下になると劣化する傾
向になる為、高記録密度、高感度特性及び高出力特性の
要求に伴って、用いられる磁性酸化鉄粒子が益々微細化
する傾向にある今日においては、大きな問題となってい
る。
粒子表面がCo被着型磁性酸化鉄粒子粉末の転写特性を
改良する為の方法は、前駆体粒子の粒度分布が出来るだ
け均斉であり、且つ、軸比(長軸径/短軸径)が出来る
だけ大きいことが必要であり、その為には、出発原料で
あるゲータイト粒子の粒度分布が出来るだけ均斉であり
、且つ、軸比(長軸径/短軸径)が出来るだけ大きいこ
とが要求される。
従来、出発原料であるゲータイト粒子粉末を製造する方
法としては、第一鉄塩溶液に当量以上のアルカリ溶液を
加えて得られる水酸化第一鉄粒子を含む溶液を1811
以上にて80℃以下の温度で酸素含有ガスを通気して酸
化反応を行うことにより針状ゲータイト粒子を生成させ
る方法(特公昭39−5610号公報)、及び、第一鉄
塩水溶液と炭酸アルカリとを反応させて得られたFeC
O5を含む水溶液に酸素含有ガスを通気して酸化反応を
行うことにより紡錘状を呈したゲータイト粒子を生成さ
せる方法(特開昭50−80999号公報)等が知られ
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
粒子が微細、殊に、0.3μm以下であって、且つ、高
い保磁力を有しており5、しかも、転写特性に優れてい
るCo被着型磁性酸化鉄粒子粉末を工業的、経済的に有
利に得ることは、現在、最も要求されているところであ
るが、出発原料であるゲータイト粒子粉末を製造する前
者の公知方法による場合には、軸比(長軸径/短軸径)
の大きな、殊に、10以上の針状晶ゲータイト粒子が生
成するが、樹枝状粒子が混在しており、また、粒度から
言えば、均斉な粒度を有した粒子とは言い難く、また、
このゲータイト粒子を用いて得られたCo被着型磁性酸
化鉄粒子粉末は、高い保磁力を有するものであるが転写
特性が未だ十分満足できるものとは言い難いものであっ
た。
後者の公知方法による場合には、粒度が均斉であり、ま
た、樹枝状粒子が混在していない紡錘形を呈した粒子が
生成するが、一方、軸比(長軸径/短軸径)は高々7程
度であり、軸比(長軸径/短軸径)の大きな粒子が生成
し難いという欠点があり、殊に、この現象は生成粒子の
長軸径が小さくなる程顕著になるという傾向にある。ま
た、このゲータイト粒子を用いて得られたCo被着型磁
性酸化鉄粒子粉末は、高い保磁力を有するものではある
が、転写特性が未だ十分満足できるものとは言い難いも
のであった。
従来、紡錘形を呈したゲータイト粒子の軸比(長軸径/
短軸径)を大きくする方法は種々試みられており、例え
ば、特開昭59−232922号公報に開示されている
第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリ水溶液とを反応させて得
られたFeCO5を含む懸濁易に酸素含有ガスを通気す
るにあたり、酸素含有ガスの通気速度を0.1〜2.0
cm/sec程度に遅くするという方法がある。この方
法によるときには、0゜5μm程度の場合における軸比
(長軸径/短軸径)はlO程度、長袖径0.3μm程度
の場合における軸比(長軸径/短軸径)は8程度であり
、更に長袖径が小さくなって0.05μm程度になると
軸比(長軸径/短軸径)は5程度と小さくなってしまい
、未だ軸比(長軸径/短軸径)が十分大きなものとは言
い難い。
また、特開昭62−158801号公報の実施例におい
て、軸比(長軸径/短軸径)が10の紡錘形を呈したゲ
ータイト粒子が得られているが、これは、鉄濃度を0.
2sol/ l程廣と薄くすることにより得られたもの
であり、工業的、経済的とは言えず、また、未だ軸比(
長軸径/短軸径)が十分大きなものとは言い難い。
そこで、粒子が微細であって、高い保磁力を有しており
、且つ、熱的、経時的に安定であり、しかも、転写特性
の優れたCo被着型磁性酸化鉄粒子を工業的、経済的に
有利に得る為の技術手段の確立が強く要求されている。
(!III!を解決する為の手段〕 本発明者は、粒子が微細であって、高い保磁力を有して
おり、且つ、熱的、経時的に安定であり、しかも、転写
特性の優れたCo被着型磁性酸化鉄粒子粉末を工業的、
経済的に有利に得るべく種々検討を重ねた結果、本発明
に到達したのである。
即ち、本発明は、炭酸アルカリ水溶液と第一鉄塩水溶液
とを反応させて得られたFeCO3を含む懸濁液を非酸
化性雰囲気下において熟成した後、該FeCO5を含む
懸濁液中に酸素含有ガスを通気して酸化することにより
紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末を生成させるにあた
り、前記炭酸アルカリ水溶液、前記FeCO3を含む懸
濁液及び酸素含有ガスを通気して酸化する前の前記熟成
を行わせているFeCO5を含む懸濁液のいずれかの液
中に前記炭酸アルカリ水溶液に対し1〜50%の水酸化
アルカリ水溶液を添加することにより、炭酸アルカリ水
溶液及び水酸化アルカリ水溶液の総和量が前記第一鉄塩
水溶液中のFe2+に対し1.1〜2.5倍当量とする
とともに、前記熟成における熟成温度を30〜60℃、
熟成時間を10〜100分間とすることにより、又は、
必要により、更に、前記炭酸アルカリ水溶液、前記第一
鉄塩水溶液、前記FeC0,を含む懸濁液及び酸素含有
ガスを通気して酸化する前の前記熟成を行わせているF
eCO3を含む懸濁液のいずれかの液中に、あらかじめ
亜鉛化合物を存在させておくことにより、亜鉛を含有す
るか、又は含有しない紡錘形を呈したゲータイト粒子を
生成させ、該ゲータイト粒子若しくはこれを加熱焼成し
て得られた亜鉛を含有するか、又は、含有しない紡錘形
を呈したヘマタイト粒子を還元性ガス中で加熱還元して
得られた亜鉛を含有するか、又は、含有しない紡錘形を
呈したマグネタイト (澱x ・Fe2O、,0<x≦
1)粒子又は、必要により、更に、酸化して得られた亜
鉛を含有するか、又は、含有しない紡錘形を呈したマグ
ヘマイト粒子を前駆体粒子として用い、該前駆体粒子の
水分散液と少なくともCo塩水溶液及びアルカリ性水溶
液とを混合して得られたpH11以上の混合液を50〜
100℃の温度範囲で加熱処理することにより、前記前
駆体粒子の粒子表面をFe及びCoに対し0.5〜15
.0原子%のCoで変成することからなる紡錘形を呈し
た磁性酸化鉄粒子粉末の製造法である。
(作 用〕 先ず、本発明において最も重要な点は、炭酸アルカリ水
溶液と第一鉄塩水溶液とを反応させて得られたFeCO
5を含む懸濁液を非酸化性雰囲気下において熟成した後
、該pecOiを含む懸濁液中に酸素含有ガスを通気し
て酸化することにより紡錘形を呈したゲータイト粒子粉
末を生成させる方法において、前記炭酸アルカリ水溶液
、前記FeCO3を含む懸濁液及び酸素含有ガスを通気
して酸化する前の前記熟成をおこなわせているFeCO
3を含む懸濁液のいずれかの液中に、前記炭酸アルカリ
水溶液に対し1〜50%の水酸化アルカリ水溶液を添加
することにより、炭酸アルカリ水溶液及び水酸化アルカ
リ水溶液の総和量が前記第一鉄塩水溶液中のFe2+に
対し1.1〜2.5倍量当量とするとともに、前記熟成
における熟成温度を40〜60℃、熟成時間を50〜l
OO分間とした場合には、長軸径0.15〜0゜45μ
m、軸比(長軸径/短軸径)が11以上を有する紡錘形
を呈したゲータイト粒子を得ることができ、該紡錘形を
呈したゲータイト粒子若しくはこれを加熱焼成して得ら
れた紡錘形を呈したヘマタイト粒子を還元性ガス中で加
熱還元して得られた紡錘形を呈したマグネタイト (F
eOx−Fetus 、0〈X≦1)粒子、又は、必要
により、更に、酸化して得られた紡錘形を呈したマグヘ
マイト粒子は、長軸径が0.1−0.3μm1軸比(長
軸径/短軸径)が7以上、殊に、8以上であり、これら
を前駆体粒子としてCo変成することにより得られた粒
子表面がCoで変成されている磁性酸化鉄粒子粉末は、
粒度が微細であって、且つ、高い保磁力を有しており、
しかも、転写特性が優れているという事実である。
また、上記紡錘形を呈したゲータイト粒子を生成させる
反応において、炭酸アルカリ水溶液、第一鉄塩水溶液、
FeCO2を含む懸濁液及び酸素含有ガスを通気して酸
化する前の熟成を行わせているFecOsを含む懸濁液
のいずれかに、あらかじめ亜鉛化合物を存在させた場合
には、−層軸比(長軸径/短軸径)を向上させることが
出来るため、長袖径0.15〜0.45μm、軸比(長
軸径/短軸径)が15以上である亜鉛を含有する紡錘形
を呈したゲータイト粒子を得ることができ、該紡錘形を
呈したゲータイト粒子若しくはこれに加熱焼成して得ら
れた亜鉛を含有する紡錘形を呈したヘマタイト粒子を還
元性ガス中で加熱還元して得られた亜鉛を含有する紡錘
形を呈したマグネタイト粒子、必要により、更に、酸化
して得られた亜鉛を含有する紡錘形を呈したマグヘマイ
ト粒子は、長軸径が0゜1〜0.3μm、軸比(長軸径
/短軸径)が8以上、殊に、9以上であり、これら粒子
を前駆体粒子としてCo変成することにより得られた粒
子表面がCoで変成されている磁性酸化鉄粒子粉末もま
た、粒度が微細であって、且つ、高い保磁力を有してお
り、しかも、転写特性が優れているという事実である。
本発明においては、反応濃度が1.0w+ol/ 1程
度まで可能である。
本発明においては、炭酸アルカリ水溶液を単独で使用す
る場合に比べ、熟成温度をio’c程度下げた場合にも
、また、熟成時間を40分間程度短縮した場合にも、軸
比(長軸径/短軸径)が大きい紡錘形を呈したゲータイ
ト粒子を得ることができる。
今、本発明者が行った数多くの実験例からその一部を抽
出して説明すれば、以下の通りである。
図1は、マグヘマイト粒子粉末の長軸径と転写実測値と
の関係を示したものである。図1中、直線A、直線B及
び直線Cは、それぞれ本発明における紡錘形を呈したマ
グヘマイト粒子粉末、前出特公昭39−5610号公報
に記載の従来法によって得られた針状マグヘマイト粒子
粉末及び前出特開昭50−80999号公報に記載の従
来法により得られた紡錘形を呈したマグヘマイト粒子粉
末の場合である。
図1に示される通り、本発明における紡錘形を呈したマ
グヘマイト粒子粉末は、転写特性が優れたものである。
本発明における紡錘形を呈したマグネタイト(FeOx
・FeJz 、O< x≦1)粒子も図1における直線
Aと同様な1頃向を示し、転写特性が優れたものである
ところで、転写特性は、保磁力が480〜5000eを
越えて高(なると、保tn力の大きさによる影♂を強く
受けることが知られている。即ち、図2及び図3は、そ
れぞれ、数多くの実験例から本発明者が求めたマグネタ
イト粒子粉末、マグヘマイト粒子粉末の保磁力実測値と
転写実測値とり関係を示したものである。同図から保磁
力と転写特性との間には一定の関係があることがわかる
図4及び図5は、Coで変成されているマグネタイト粒
子粉末、Coで変成されているマグヘマイト粒子粉末の
保磁カフ000eにおける転写補正値と長袖径との関係
を示したものである。図4及び図5中、直線A、直線B
及び直線Cは、それぞれ本発明におれる紡錘形を呈した
マグヘマイト粒子粉末、特公昭39−5610号公報に
記載の従来法により得られた針状マグヘマイト粒子粉末
及び特開昭50−80999号公報に記載の従来法によ
って得られた紡錘形を呈したマグヘマイト粒子粉末を前
駆体粒子として用い、CoFJlをFeに対し0〜15
,0原子%とした以外は後出実施例1と同様にしてCo
変成することにより得られたCo被被着型性性酸化鉄粒
子粉末ある。
図4及び図5Jこ示される通り、本発明に係る粒子表面
がCoで変成されている磁性酸化鉄粒子粉末は、。。
転写特性が優れたものである。
図6及び図7は、それぞれ硫酸亜鉛の存在量と紡錘形を
呈したゲータイト粒子の長袖及び軸比(長軸径/短軸径
)との関係を示したものである。
即ち、後出実施例4の反応条件下において、硫酸亜鉛の
存在量を0−10.0重量%とした場合に得られた亜鉛
を含有する紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末の長袖及
び軸比(長軸径/短軸径)を縦軸に、硫酸亜鉛の存在量
を横軸に示したものである。
図6及び図7に示されるように、生成する紡錘形を呈し
たゲータイト粒子粉末の長軸は、硫酸亜鉛の存在による
影響が小さく、軸比(長軸径/短軸径)は、硫酸亜鉛の
存在量が増加する程大きくなる傾向にある。
このことから、亜鉛化合物は、生成する紡錘形を呈した
ゲータイト粒子の短軸方向の成長を抑制する作用を有す
るものと考えられる。
次に、本発明方法実施にあたっての諸条件について述べ
る。
本発明において使用される第一鉄塩水溶液としては、硫
酸第一鉄水溶液、塩化第−鉄水溶液等がある。
本発明において使用される炭酸アルカリ水溶液としては
、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム等
の水溶液を使用することができる。
本発明において使用される水酸化アルカリ水溶液として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水溶液を使
用することができる。
水酸化アルカリ水溶液の添加時期は、炭酸アルカリ水溶
液、FeCO3を含む懸濁液及び酸素含有ガスを通気し
て酸化する前の熟成を行わせているFeCO3を含む懸
濁液のいずれの液中に添加してもよく、いずれの場合で
も、省資源、省エネルギーの反応が可能である。
水酸化アルカリの添加量は、炭酸アルカリに対し規定換
算で1〜50%である。
1%以下の場合には、省資源、省エネルギーの反応が困
難である。50%以上である場合には、紡錘形を呈した
ゲータイト粒子中に粒状を呈したマグネタイト粒子が混
在してくる。
本発明において使用する炭酸アルカリ水溶液及び水酸化
アルカリ水溶液の総和量は、第一鉄塩水溶液中のFeに
対し1.1〜2.5倍当量であり、鉄に対するアルカリ
性水溶液の使用割合を少なくすることが可能である。1
.1倍当量以下の場合には、紡錘形を呈したゲータイト
粒子中に粒状を呈したマグネタイト粒子が混在してくる
。2.5倍当量以上の場合には、高価なアルカリの使用
量が多くなり、経済的ではない。
本発明における熟成は、N2ガス等の不活性ガスを液中
に通気することにより不活性雰囲気下において行い、ま
た、当該通気ガスや機械的操作等により撹拌しながら行
う。
本発明における熟成温度は30〜60℃である。30℃
以下の場合には、軸比(長軸径/短軸径)が小さくなり
、軸比(長軸径/短軸径)の大きい紡錘形を呈したゲー
タイト粒子粉末が得られない。60゛C以上の場合でも
、軸比(長軸径/短軸径)の大きい紡錘形を呈したゲー
タイト粒子粉末を得ることができるが、必要以上に熟成
温度を上げる育味がない。
本発明における熟成時間は、10−100分間である。
10分以下の場合には、軸比(長軸径/短軸径)の大き
い紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末を得ることができ
ない、100分以上の場合にも軸比(長軸径/短軸径)
の大きい紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末を得ること
ができるが必要以トに長時間とする意味がない。
本発明における亜鉛化合物は、硫酸亜鉛、塩化亜鉛等を
用いることができる。
亜鉛化合物の添加量は、第一鉄塩水溶液のFeに対しZ
n換算で0.3〜10.0原子%である。0.3原子%
以下である場合には、軸比(長軸径/短軸径)が大きな
紡錘形を呈したゲータイト粒子を得ることができない。
10.0原子%以上である場合にも、軸比(長軸径/短
軸径)の大きな紡錘形を呈したゲータイト粒子を得るこ
とができるが、このゲタイト粒子を加熱還元、又は、必
要により更に酸化して得られた磁性酸化鉄粒子の磁化値
が低下する。紡錘形を呈したゲータイト粒子の軸比(長
軸径/短軸径)を考慮した場合、0.5〜8.0原子%
が好ましい。
添加した亜鉛化合物は、後出実施例に示す通り、はぼ全
量が生成する紡錘形を呈したゲータイト中に含有される
。亜鉛化合物は、生成する紡錘形を呈したゲータイト粒
子の軸比(長軸径/短軸径)に関するものであるから、
Fe含有沈澱物を含む懸濁液中に酸素含有ガスを通気し
て酸化する前に存在させておくことが必要であり、従っ
て、その添加時期は、炭酸アルカリ水溶液、第一鉄塩水
溶液、Fe含有沈澱物を含む懸濁液及び酸素含有ガスを
通気する前の熟成を行わせているFe含有沈澱物を含む
懸濁液のいずれかであり、熟成を行わせているFe含有
沈澱物を含む懸濁液に添加するのが最も効果的である。
本発明の酸化時における反応温度は、30〜70℃であ
る。30゛C以下である場合には、軸比(長軸径/短軸
径)の大きい紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末を得る
ことができない。70℃以上である場合には、紡錘形を
呈したゲータイト粒子中に粒状へマグイト粒子粉末が混
在してくる。
本発明におけるpHは7〜11である。7以下、又は1
1以上である場合には、紡錘形を呈したゲータイト粒子
を得ることができない。
本発明における酸化手段は、酸素含有ガス(例えば空気
)を液中に通気することにより行い、また、当該通気ガ
スや機械的操作等により撹拌しながら行う。
本発明においては、従来から磁性酸化鉄粒子粉末の各種
特性の向−Fの為に、ゲータイト粒子の生成に際し、通
常添加されるCo、 Ni5Cr、、AI、Mn等のF
e以外の異種金属を添加することができ、この場合にも
、軸比(長軸径/短軸径)の大きな紡錘形を呈したゲー
タイト粒子粉末ができる。
本発明における出発原料粒子としては、生成した紡錘形
を呈したゲータイト粒子はもちろん、該ゲータイト粒子
を常法により加熱脱水して得られた紡錘形を呈したヘマ
タイト粒子、前記ゲータイト粒子を常法により非還元性
雰囲気中250〜800℃の温度範囲で加熱処理するこ
とによって得られた高密度化された紡錘形を呈したヘマ
タイト粒子のいずれをも使用することができる。
本発明における還元性ガス中における加熱還元処理及び
酸化処理は常法により行うことができる。
また、出発原料粒子は、加熱還元処理に先立って周知の
方法により、Si、AI、 P化合物等の焼結防止効果
を有する物質によって、あらかしめ被覆処理して粒子及
び粒子相互間の焼結を防止することにより、出発原料粒
子の粒子形状及び軸比(長軸径/短軸径)を保持継承す
ることが容易となる。
本発明における前駆体粒子粉末のCo変成は、常法によ
り行うことができ、例えば、特公昭52−24237号
公報、特公昭52−24238号公報、特公昭52−3
6751号公報及び特公昭52−36863号公報に記
載されているように、前駆体粒子の水分1tll!液と
少なくともCo塩水溶液及びアルカリ性水溶液とを混合
することにより得られたp1111以上の混合液を50
〜100’Cの温度範囲で加熱処理することにより行わ
れる。
Co塩水溶液は、必要によりFe(I[l塩水溶液を含
んでいてもよい。
本発明のCo変成におけるCo塩水溶液としては、硫酸
コバルト、塩化コバルト、硝酸コバルト等の水溶液があ
る。
Fe(ml塩水溶液としては、硫酸第一鉄、塩化第一鉄
、硝酸第−鉄等がある。
本発明のCo変成におけるアルカリ性水溶液としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等がある。
本発明におけるCo変成の温度は、処理時間に関与する
ものであり、温度を50℃以下とすれば、Co又はCo
とF e (I[lで変成されたマグネタイト粒子又は
マグヘマイト粒子が生成し難く、生成するとしても掻め
て長時間の処理を必要とする。
本発明におけるCoの変成量は、Fe及びCoに対しC
o換算で0.5〜15.0原子χである。0.5原子%
以下である場合には、得られる紡錘形を呈したマグネタ
イト粒子又はマグヘマイト粒子の保磁力を向上させると
いう効果を十分達成することができない。15.0原子
%以上の場合にも、得られる紡錘形を呈したマグネタイ
ト粒子又はマグヘマイト粒子の保磁力を向上させるとい
う効果が得られるが、必要以上に変成させる意味がない
添加したCoは、はぼ全量が磁性酸化鉄粒子の粒子表面
における変成の為に利用される。
紡錘形を呈したマグネタイト粒子又はマグヘマイト粒子
の保磁力を考慮した場合、2.0〜13.0原子%が好
ましい。
〔実施例〕
次に、実施例並びに比較例により、本発明を説明する。
尚、以下の実施例並びに比較例における粒子の長軸径、
軸比(長軸径/短軸径)は、いずれも電子顕微鏡写真か
ら測定した数値の平均値で示した。
また、亜鉛含有量は、螢光X線分析により測定した値で
示した。
本発明における紡錘形を呈したマグネタイト粒子粉末及
び紡錘形を呈したマグヘマイト粒子粉末の転写特性は、
転写実測値と長軸径とを、転写実測値と長軸径との関係
を示す後出図1中の直線Aから求めた下記の式(1)に
挿入し、長袖径0.2μmにおける転写補正値Q、で示
した。
Qg ”40X(0,2−A)+B・・・・・・・・(
1)また、本発明における粒子表面がCoで変成されて
いる紡錘形を呈したマグネタイト粒子粉末及び紡錘形を
呈したマグヘマイト粒子粉末の転写特性は、転写実測値
及び保磁力実測値を下記の式(2)に挿入し、保磁カフ
000eにおける転写補正値Q2を求め、この転写補正
値Q、と長軸径とを、転写補正値Q、と長軸径との関係
を示す後出図2及び図3中の直線Aから求めた下記の式
(3)に挿入し、保磁力Too Oe、長軸径0.2μ
mにおける転写補正値Q、で示した。
Qg = (700C) Xo、02+ B・・・・・
・(2)Q3 =40x(0,2−A)+Qz ・・・
・・・(3)但し、上記式(1)乃至(3)において、
Q、=長軸径0.2μmにおける転写補正値(dB)Q
、=保磁カフ000eにおける転写補正値(dB)Q、
−保磁力7000e、長袖径0.2μmにおける転写補
正値(dB) A=長軸径(μm) B=転写実測値(dll) C=保磁力実測値(dB) である。
実測値は、社団法人粉体粉末冶金協会発行「粉体および
粉末冶金J  (1979年)第26巻第4号第149
頁及び社団法人電子通信学会発行「電子通信学会技術研
究報告J MR77−27第2頁に記載の方法に準じて
行った。即ち、直径6II11、高さ5sffiの円筒
形容器につめた磁性酸化鉄粒子粉末を5008の磁界中
、60℃で80分間保持して磁化した後、室温まで冷却
して、残留磁化1rpを測定し、次いで、この試料に直
流磁界をかけ、飽和残留磁化1rsを求め、次式によっ
て計算したものである。
転写実測値P、T、 (dB) =  201. og
 Irp/ Irsく紡錘形を呈したゲータイト粒子粉
末の製造〉実施例1〜B 比較例1〜6; 実施例1 毎秒3.4cmの割合でN、ガスを流すことによって非
酸化性雰囲気に保持された反応容器中に、!、32n+
ol#!のNazCOz水溶液5801及び13.5m
ol/ lのNaOH水溶液20.01! (Natc
ozに対し17.6%に該当する。
)を添加(NaオCO3及びNaOHの総和量は、Fe
に対し1.5倍当量に該当する。)した後、Re” 1
.5aol/尼を含む硫酸第一鉄水溶液40ONを添加
、混合(Fe”濃度は0.60mol/ 42該当する
。)し、温度45℃においてFe含有沈澱物を生成した
上記Fe含有沈澱物を含む懸濁液中に、引き続きN8ガ
スを毎秒3.4c−の割合で吹き込みながら、温度45
゛Cで50分間保持した後、当該Fe含有沈澱物からな
る懸濁液中に、温度47℃において毎秒4.5cm/秒
の空気を5.5時間通気して黄褐色沈澱粒子を生成させ
た。尚、空気通気中におけるpHは8.5〜10゜0で
あった。
黄褐色沈澱粒子を含む懸濁液の一部を、常法により、炉
別、水洗、乾燥、粉砕した。
得られた黄褐色粒子粉末は、X線回折の結果、ゲータイ
トであり、図8に示す電子顕微鏡写真(x 30000
)から明らかな通り、平均値で長軸径0429μ醜、軸
比(長軸径/短軸径) 12.0の紡錘形を呈した粒子
からなり、粒度が均斉で樹枝状粒子が混在しないもので
あった。
上記紡錘形を呈したゲータイト粒子を含む懸濁液を炉別
、水洗したペースト3000g (紡錘形を呈したゲー
タイト粒子約1000 gに相当する。)を602の水
中に懸濁させた。この時の懸濁液のpHは9゜7であっ
た。
次いで、上記懸濁液にヘキサメタリン酸ナトリウム15
gを含む水溶液300IR1(紡錘形を呈したゲータイ
ト粒子に対し1.5wt%に相当する。)を添加して3
0分間攪拌した。次いで、上記懸濁液にケイ酸ナトリウ
ム(3号ガラス)log(紡錘形を呈したゲータイト粒
子に対し1.0wt%に相当する。
)を添加し60分間攪拌した後、懸濁液のpHが5.8
となるように10%の酢酸を添加した後、プレスフィル
ターにより紡錘形を呈したゲータイト粒子を炉別、乾燥
してP化合物及びSi化合物で被覆された紡錘形を呈し
たゲータイト粒子粉末を得た。
実施例2〜3、比較例1.2.5 Pa含有沈澱物又はFeCO3の生成反応における炭酸
アルカリ水溶液の種類、濃度及び使用量、水酸化アルカ
リ水溶液の種類、濃度、使用量、混合割合及び添加時期
、p e 2 *水溶液の種類、濃度及び使用量、反応
(Fe”) 4度、混合時温度、熟成工程における温度
及び時間、酸化工程における温度、空気流量及び反応時
間並びに被覆処理工程における種類及び量を種々変化さ
せた以外は、実施例1と同様にして黄褐色粒子粉末を得
た。
この時の主要製造条件及び緒特性を表1及び表2に示す
実施例2〜3で得られた紡錘形を呈したゲータイト粒子
粉末は、いずれも粒度が均斉で樹枝状粒子がγ昆在しな
いものであった。
また、比較例1及び比較例2で得られた粒子粉末はそれ
ぞれ図10及び図11に示す電子顕微鏡写真(x 30
000)及びX線回折の結果、いずれも紡錘形を呈した
ゲータイト粒子中に粒状を呈したマグネタイト粒子が混
在していた。
実施例4 毎秒3.4cmの割合でN、ガスを流すことによって非
酸化性雰囲気に保持された反応容器中に、0.968m
ol/ eのNa2CO3水)8液558r及び6.5
論o1/ lのNaOH水溶液42.01 (NazC
O3に対し25.3%に該当する。)を添加(NatC
Ot及びNaOHの総和量は、Feに対し1.5倍当量
に該当する。)した後、Fe”1.5mol#!を含む
硫酸亜鉛水溶液3002を添加、混合(Pa”濃度は0
.50sol/ I!、該当する。)し、温度50℃に
おいてFe含有沈澱物を生成した。
上記Fe含有沈澱物を含む懸濁液中に、引き続きN2ガ
スを毎秒3.4cmの割合で吹き込みながら、温度50
’Cで70分間保持し、次いで、Feに対し2口3.0
原子%を含むように硫酸亜鉛水溶液を添加した後、更に
10分間保持した。熟成後のFe含有沈澱物を含む懸濁
液中に、温度50’Cにおいて毎秒4.0cm/秒の空
気を6.7時間通気して黄褐色沈澱粒子を生成させた。
尚、空気通気中におけるpHは8.7〜98であった。
黄褐色沈澱粒子を含む懸濁液の一部を、常法により、が
別、水洗、乾燥、粉砕した。
得られた黄褐色粒子粉末は、X線回折の結果、ゲータイ
トであり、図9に示す電子顕微鏡写真(x 30000
)から明らかな通り、平均値で長袖径0゜29μ細、軸
比(長軸径/短軸径) 17.6の紡錘形を呈した粒子
からなり、粒度が均斉で樹枝状粒子が混在しないもので
あった。また、亜鉛含有量は、Fe対しZnで3.0原
子%であった。
上記紡錘形を呈したゲータイト粒子を含む!Q濁液を炉
別、水洗したベース)3000g (紡錘形を呈したゲ
ータイト粒子約tooo gに相当する。)を602の
水中に懸濁させた。この時の懸濁液のpHは9゜8であ
った。
次いで、上記懸濁液にケイ酸ナトリウム(3号ガラス)
20g(紡錘形を呈したゲータイト粒子に対し2.0i
i t%に相当する。)を添加し60分間撹拌した後、
g4液のpHが5.8となるように10%の酢酸を添ハ
ロした後、プレスフィルターにより紡錘形を呈したゲー
タイト粒子を炉別、乾燥してSi化合物で被覆された紡
錘形を呈したゲータイト粒子粉末を得た。
実施例5〜8、比較例3.4.6 Fe含有沈澱物又はFeCO3の生成反応における炭酸
アルカリ水溶液の種類、a廣及び使用量、水酸化アルカ
リ水溶液の種類、濃度、使用量、混合割合及び添加時期
、Fe”水溶液の種類、濃度及び使用量、反応(Fe”
°)′a゛度、゛混合時温度、熟成工程における温度及
び時間、亜鉛化合物の添加の有無、mm、添加量及び添
加時期、酸化工程における温度、空気流量及び反応時間
並びに被覆処理工程における種類及び量を種々変化させ
た以外は、実施例4と同様にして黄褐色粒子粉末を得た
この時の主要製造条件及び緒特性を表1及び表2に示す
実施例5〜8で得られた紡錘形を呈したゲータイト粒子
粉末は、いずれも粒度が均斉で樹枝状粒子が混在しない
ものであった。
比較例3及び比較例4で得られた粒子粉末は、それぞれ
図12及び図13に示す電子顕微鏡写真(30000)
及びX線回折の結果、いずれも紡錘形を呈したゲータイ
ト粒子中に粒状を呈したマグネタイト粒子が混在してい
た。
く焼結防止剤で被覆された 紡錘形を呈したヘマタイト粒子粉末の製造〉実施例9〜
16 比較例7.8; 実施例9 実施例1で得られたP化合物とSi化合物で被覆された
紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末800gを空気中6
00℃で加熱処理して、P化合物とSi化合物で被覆さ
れた紡錘形を呈したヘマタイト粒子粉末を得た。
この粒子は、電子顕微鏡観察の結果、平均値で長袖0.
22μm1軸比(長軸径/短軸径)8.4であった。
実施例1O〜16、比較例7.8 紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末の種類、及び加熱処
理温度を種々変化させた以外は、実施例9と同様にして
紡錘形を呈したヘマタイト粒子粉末を得た。
この時の主要製造条件および特性を表3に示す。
〈紡錘形を呈したマグネタイト粒子粉末の製造〉実施例
17〜24 比較例9、lO; 実施例17 実施例9で得られた紡錘形を呈したヘマタイト粒子粉末
600gを1.offiのレトルト還元容器中に投入し
、駆動回転させなからH2ガスを毎分0.22の割合で
通気し、還元温度330’Cで還元して紡錘形を呈した
マグネタイト粒子粉末を得た。
得られた紡錘形を呈したマグネタイト粒子粉末は、図1
4に示す電子顕微鏡写真(x 30000)に示す通り
、平均値で長袖径0.20μm、軸比(長軸径/短軸径
)7.2の紡錘形を呈した粒子からなり、粒度が均斉で
、樹枝状粒子のないものであった。
また、磁気測定の結果、保磁力は3650e、飽和磁化
は80.6 emu/gであって、補正転写値Q、は4
5.8dBであった。
実施例18〜24、比較例9.10 ヘマタイト粒子粉末の種類、還元温度を種々変化させた
以外は、実施例17と同様にして紡錘形を呈・したマグ
ネタイト粒子粉末を得た。
この時の主要製造条件及び粒子粉末の特性を表4に示す
実施例20で得られた紡錘形を呈したマグネタイト粒子
粉末の電子顕微鏡写真(x 30000)を図15に示
す。
〈紡錘形を呈したマグヘマイト粒子粉末の製造〉実施例
25〜32 比較例11.12; 実施例25 実施例17で得られた紡錘形を呈したマグネタイト粒子
粉末600 gを空気中270℃で30分間酸化して紡
錘形を呈したマグヘマイト粒子粉末を得た。
得られた紡錘形を呈したマグヘマイト粒子粉末は、図1
6に示す電子顕微鏡写真(x 30000)に示す通り
、平均値で長軸径0.20μm、軸比(長軸径/短軸径
)7.1の紡錘形を呈した粒子からなり、粒度が均斉で
樹枝状粒子の混在しないものであった。また、磁気測定
の結果、保磁力は4000e、飽和磁化は70.5 e
mu/gであって、補正転写値Q1は54.0dBであ
った。
実施例26〜32、比較例11.12 紡錘形を呈したマグネタイト粒子粉末の種類を種々変化
させた以外は、実施例25と同様にして紡錘形を呈した
マグヘマイト粒子粉末を得た。
この時の主要製造条件及び粒子粉末の特性を表5に示す
実施例28及び比較例11で得られた紡錘形を呈したマ
グヘマイト粒子粉末の電子顕微鏡写真(×30000)
をそれぞれ図17、図18に示す。
<Coで変成された紡錘形を呈した マグネタイト粒子粉末の製造〉 実施例33〜40 比較例13.14; 実施例33 実施例17で得られた紡錘形を呈したマグネタイト粒子
粉末100gを可及的に空気の混入を防止しながら硫酸
コバルトを用いたコバルト0.085 molが溶存し
ている1、01の水中に投入し、微細なスラリーになる
まで分散させ、次いで、該分散液に18−NのNaOH
水溶液226dを注加し、更に水を加えて全容を1.3
!としてOH基濃度3.f)mol/ lの分散液とし
た。該分散液の温度を100℃に昇温し、この温度で撹
拌しながら10時間後にスラリーを取り出し、水洗、濾
過し、60℃で乾燥して、Coで変成された紡錘形を呈
したマグネタイト粒子を得た。
得られた粒子は、電子顕微鏡観察の結果、前駆体である
紡錘形を呈したマグネタイト粒子の形状、粒度を継承し
ており、長軸径0.20μm、軸比(長軸径/短軸径)
6.9の紡錘形を呈した粒子であった。また、磁気測定
の結果、保磁力11cは7600e、飽和磁化σSは7
7、Oemu/gであって、転写補正値Q□は53.9
dBであった。該粒子は、コバルトをCo/ (Fe+
Co)で6,15原子%含有していた。
実施例34〜40、比較例13〜14 前駆体である紡錘形を呈したマグネタイト粒子の貴を1
00g、処理液全容量を1.31として、前駆体の種類
、コバルト添加量、F e fI]添加量、Na0II
の添加量、011基濃度及び温度を種々変化させた以外
は、実施例33と同様にしてCo又はCoとF e f
ilで変成された紡錘形を呈したマグネタイト粒子を得
た。
この主要製造条件及び特性を表6に示す。
実施例36で得られたcoとFe(Tlで変成された紡
錘形を呈したマグネタイト粒子粉末の電子顕微鏡写真(
x 30000)を図19に示す。
<Coで変成された紡錘形を呈した マグヘマイト粒子粉末の製造〉 実施例41〜48 比較例15.16; 実施例41 実施例25で得られた紡錘形を呈したマグヘマイト粒子
粉末100gを可及的に空気の混入を防止しながら硫酸
コバルトを用いたコバルトO,153molが溶存して
いる1、Olの水中に投入し、微細なスラリーになるま
で分散させ、次いで、該分散液に18−6NのN a 
OH水溶液378mを注加し、更に水を加えて全容を1
.3 ffiとして0■基濃度5.0mol/ lの分
散液とした。該分散液の温度を100℃に昇温し、この
温度で撹拌しながら10時間後にスラリーを取り出し、
水洗、濾過し、60℃で乾燥して、Coで変成された紡
錘形を呈したマグヘマイト粒子を得た。
得られた粒子は、図20の電子顕微鏡写真(×3000
0)に示す通り、前駆体である紡錘形を呈したマグヘマ
イト粒子の形状、粒度を継承しており、長軸径0.20
μm1軸比(長軸径/短軸径)6.5の紡錘形を呈した
粒子であった。また、磁気測定の結果、保磁力tlcは
9120e、飽和磁化6sは67.9 emu/gであ
って、転写補正値Q3は59.5dBであった。
該粒子は、コバルトをCo/ (Fe+Co)で10.
88原子%含有していた。
実施例42〜48、比較例15.16 前駆体である紡錘形を呈したマグヘマイト粒子の量を1
00g、処理液全容量を1.31として、前駆体の種類
、コバルト添加量、F e [I[l添加量、Na1l
(の添加量、OH基濃度及び温度を種々変化させた以外
は、実施例41と同様にしてCo又はcoとF e (
I[lで変成された紡錘形を呈したマグヘマイト粒子を
得た。
この主要製造条件及び特性を表7に示す。
〔発明の効果〕
本発明に係る紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末の製造
法によれば、前出実施例に示した通り、高濃度の反応が
可能で、且つ、アルカリ性水/8液の鉄に対する使用割
合を少なくすることが可能であり、しかも熟成工程にお
けるエネルギー量の節減が可能であることに起因して生
産性を高めることができる省資源、省エネルギーの反応
によって軸比(長軸径/短軸径)が大きい紡錘形を呈し
たゲータイト粒子を得ることが出来ることに起因して、
粒子が微細、殊に、0.3μm以下であって、且つ、高
い保磁力を有しており、しかも、転写特性が優れている
Coで変成されている紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子を
工業的、経済的に有利に得ることができる。
【図面の簡単な説明】 図1は、マグヘマイト粒子粉末の長袖径と転写実測値と
の関係を示したものである。 図2及び図3は、それぞれマグネタイト粒子粉末、マグ
ヘマイト粒子粉末の保磁力実測値と転写実測値との関係
を示したものである。 図4及び図5は、それぞれCoで変成されているマグネ
タイト粒子粉末、Coで変成されているマグヘマイト粒
子粉末の7000eにおける転写補正値と長袖径との関
係を示したものである。 図6及び図7は、それぞれ硫酸亜鉛の存在量と紡錘形を
呈したゲータイト粒子の長袖及び軸比(長軸径/短軸径
)との関係を示したものである。 図8及び図9は、それぞれ、実施例1及び実施例4で得
られた紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末の粒子構造を
示す電子顕微鏡写真(x 30000)である。 図1O乃至図13は、それぞれ比較例1乃至比較例4で
得られた紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末と粒状を呈
したマグネタイト粒子粉末との混合粒子粉末の粒子構造
を示す電子顕微鏡写真(x 30000)である。 図14及び図15は、それぞれ実施例17及び実施例2
0で得られた紡錘形を呈したマグネタイト粒子粉末の粒
子構造を示す電子顕微鏡写真(x30000)である。 図16乃至図18は、それぞれ実施例25、実施例28
及び比較例11で得られた紡錘形を呈したマグヘマイト
粒子粉末の粒子構造を示す電子8.ii微鏡写真(X 
30000)である。 図19及び図20は、それぞれ実施例36で得られたC
oで変成されている紡錘形を呈したマグネタイト粒子わ
)末及び実施例41で得られたCoで変成されている紡
錘形を呈したマグヘマイト粒子粉末の粒子構造を示す電
子顕微鏡写真(x 30000)である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炭酸アルカリ水溶液と第一鉄塩水溶液とを反応させ
    て得られたFeCO_3を含む懸濁液を非酸化性雰囲気
    下において熟成した後、該FeCO_3を含む懸濁液中
    に酸素含有ガスを通気して酸化することにより紡錘形を
    呈したゲータイト粒子粉末を生成させるにあたり、前記
    炭酸アルカリ水溶液、前記FeCO_3を含む懸濁液及
    び酸素含有ガスを通気して酸化する前の前記熟成を行わ
    せているFeCO_3を含む懸濁液のいずれかの液中に
    前記炭酸アルカリ水溶液に対し1〜50%の水酸化アル
    カリ水溶液を添加することにより、炭酸アルカリ水溶液
    及び水酸化アルカリ水溶液の総和量が前記第一鉄塩水溶
    液中のFe^2^+に対し1.1〜2.5倍当量とする
    とともに、前記熟成における熟成温度を30〜60℃、
    且つ、熟成時間を10〜100分間とすることにより、
    紡錘形を呈したゲータイト粒子を生成させ、該ゲータイ
    ト粒子若しくはこれを加熱焼成して得られた紡錘形を呈
    したヘマタイト粒子を還元性ガス中で加熱還元して得ら
    れた紡錘形を呈したマグネタイト(FeO_x・Fe_
    2O_3、0<x≦1)粒子又は、必要により、更に、
    酸化して得られた紡錘形を呈したマグヘマイト粒子を前
    駆体粒子として用い、該前駆体粒子の水分散液と少なく
    ともCo塩水溶液及びアルカリ性水溶液とを混合して得
    られたpH11以上の混合液を50〜100℃の温度範
    囲で加熱処理することにより、前記前駆体粒子の粒子表
    面をFe及びCoに対し0.5〜15.0原子%のCo
    で変成することを特徴とする紡錘形を呈した磁性酸化鉄
    粒子粉末の製造法。 2 炭酸アルカリ水溶液と第一鉄塩水溶液とを反応させ
    て得られたFeCO_3を含む懸濁液を非酸化性雰囲気
    下において熟成した後、該FeCO_3を含む懸濁液中
    に酸素含有ガスを通気して酸化することにより紡錘形を
    呈したゲータイト粒子粉末を生成させるにあたり、前記
    炭酸アルカリ水溶液、前記FeCO_3を含む懸濁液及
    び酸素含有ガスを通気して酸化する前の前記熟成を行わ
    せているFeCO_3を含む懸濁液のいずれかの液中に
    前記炭酸アルカリ水溶液に対し1〜50%の水酸化アル
    カリ水溶液を添加することにより、炭酸アルカリ水溶液
    及び水酸化アルカリ水溶液の総和量が前記第一鉄塩水溶
    液中のFe^2^+に対し1.1〜2.5倍当量とする
    とともに、前記熟成における熟成温度を30〜60℃、
    熟成時間を10〜100分間とし、且つ、前記炭酸アル
    カリ水溶液、前記第一鉄塩水溶液、前記FeCO_3を
    含む懸濁液及び酸素含有ガスを通気して酸化する前の前
    記熟成を行わせているFeCO_3を含む懸濁液のいず
    れかに、あらかじめ亜鉛化合物を存在させておくことに
    より、亜鉛を含有する紡錘形を呈したゲータイト粒子を
    生成させ、該ゲータイト粒子若しくはこれを加熱焼成し
    て得られた亜鉛を含有する紡錘形を呈したヘマタイト粒
    子を還元性ガス中で加熱還元して得られた亜鉛を含有す
    る紡錘形を呈したマグネタイト(FeO_x−Fe_2
    O_3、0<x≦1)粒子又は、必要により、更に、酸
    化して得られた亜鉛を含有する紡錘形を呈したマグヘマ
    イト粒子を前駆体粒子として用い、該前駆体粒子の水分
    散液と少なくともCo塩水溶液及びアルカリ性水溶液と
    を混合して得られたpH11以上の混合液を50〜10
    0℃の温度範囲で加熱処理することにより、前記前駆体
    粒子の粒子表面をFe及びCoに対し0.5〜15.0
    原子%のCoで変成することを特徴とする紡錘形を呈し
    た磁性酸化鉄粒子粉末の製造法。
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