JPH02223411A - スポイラ製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主として自動車に用いられるスポイラの製造
方法に関する。

〔従来の技術〕

一般に、自動車の後部に設けられるスポイラとしては第
２図に示すようなものがあり、支持脚ａを介してスポイ
ラ１が車体に装着されるようになっている。

このようなスポイラ１のＡ−Ａ線における断面は、従来
の場合、第３〜６図に示すような例がある。

そして、第３図に示すような断面をもつスポイラ１を製
造する際には、まず板金製の芯材２が作られ、ついて、
この芯材２を型内に入れて、そのまわりにウレタン等の
外層３を形成す゛ることなどが行なわれる。

また、第４図に示すような中空のスポイラ１を製造する
際には、ブロー成形が行なわれる。

さらに、第５図に示すような３層構造のスポイラ１を製
造する際には、まず低密度発泡ウレタン等の芯材４を第
１の型を用いて成形し、ついで、この芯材４を第２の型
に入れて、そのまわりにＦＲＰ（繊維強化プラスチック
）等の中間層５を形成してから、これを第３の型に入れ
て、そのまわりに高密度ウレタン等の外層６を形成する
工程が行なわれる。

また、第６図に示すよ、うに、上述のＦＲＰの中間層５
を省略する場合は、低密度発泡ウレタン等の芯材４を第
１の型を用いて作ってから、この芯材４を第２の型に入
れて、そのまわりに高密度ウレタン等の外層６を直接形
成する工程が行なわれる。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、従来の方法により製造された第３図に示すよ
うなスポイラ１では、内部に板金製の芯材２を必要とす
るため、スポイラ１の重量が著しく重くなるという不具
合がある。

また、第４図に示すブロー成形の中空スポイラ１では、
板金製の重い芯材が無いため軽量化される半面、剛性が
低下し、叩くと安値品を連想させる中空前を発するとい
う問題点がある。

さらに、第５図に示すスポイラの製造方法では、軽い発
泡樹脂の芯材４で軽量化をはかりながら製品の剛性が増
す半面、型が３種類も必要になるので、準備費が著しく
高くなり、第６図に示すスポイラの製造方法でも２種類
の型を必要として、いずれの場合も型の準備に手間がか
かるほか、大幅なコスト高を招くという問題点がある。

本発明は、上述の諸問題の解決をはかろうとすてスポイ
ラ外層部の変形を起こすことは無く、要すれば上記発泡
時の高圧を利用してブロー成形を行なうことにより、ブ
ロー成形と発泡樹脂の充填とを一工程で行なうこともで
きる。

〔実　施　例〕

以下、図面により本発明の一実施例としてのスポイラ製
造方法について説明すると、第１図は本発明の方法によ
り製造されたスポイラの断面図である。

本実施例では、スポイラ１を製造するに際し、高密度ウ
レタン等のスポイラ外層部１１が、１つの型を用いてフ
ロー成形により作られる。

すなわち、上記型の内部に図示しない中空材を入れて、
同中空材の内部に高圧の空気を導入することにより、ス
ポイラ外層部１１が成形される。

そして、このスポイラ外層部１１を上記型の内部に入れ
たまま、同スポイラ外層部１１の内部に芯材としての低
密度発泡樹脂１２が充填される。

その際、発泡樹脂の原液が高温状態で充填されて、発泡
時に高圧を発生ずるが、スポイラ外層部るものて、発泡
樹脂の軽い芯材で製品の剛性を十分に確保しながら、１
つの型ですませるようにしてコストの低下をはかれるよ
うにした、スポイラの製造方法を提供することを目的と
する。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的を達成するため、本発明のスポイラ製造方法
は、型の内部に中空材を入れてから、同中空材の内部に
高圧流体を導入するブロー成形によりスポイラ外層部を
形成し、同スポイラ外層部を上記型の内部に入れたまま
同外層部の内部に芯材としての低密度発泡樹脂を充填す
ることを特徴としている。

〔作　用〕

上述の本発明のスポイラ製造方法では、１つの型を用い
て、ブロー成形によるスポイラ外層部の形成と、同スポ
イラ外層部内Ｉ＼の芯材としての低密度発泡樹脂の充填
とが行なわれる。

そして、スポイラ外層部が上記型の内部に入った状態で
、その内部への低密度発泡樹脂の充填が行なわれるので
、発泡樹脂の発泡時の高圧によっ１１は型の内部に入れ
たままとされるので、その形状がくずれることはない。

また、要すれば、上述の発泡時の高圧を利用してスポイ
ラ外層部１１のブロー成形を行なうことも可能であり、
その場合は型内で前述の中空材の内部に発泡樹脂の原液
が注入されて、その発泡に伴ってスポイラ外層部１１の
成形が行なわれる。

上述のように、本実施例では、１つの型を用いて、芯材
としての低密度発泡樹脂を内臓するスポイラを能率よく
製造することができ、手間のががる型の準備を１つです
ませるようになって、軟量で剛性の高いスポイラを低コ
ストで作れる利点がある。

〔発明の効果〕 以上、実施例について詳述したように、本発明のスポイ
ラ製造方法によれば、次のような効果ないし利点が得ら
れる。

（１）芯材としての低密度発泡樹脂を内臓する軽重で高
剛性のスポイラを、１つの型を用いながら形状のくずれ
を起こすことなく、能率よく製造することができる。

（２）高価で手間のかかる型の準備が１つですむように
なり、これにより軽足高剛性スポイラの製造コストを大
幅に低下させることができる。

（３）１つの型の内部で発泡樹脂の発泡時の高圧を利用
してスポイラ外層部のブロー成形を行なうことも可能で
あり、これにより工程の簡素化をはかれる利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例としてのスポイラ製造方法に
製造されたスポイラの断面図、第２図はスポイラの外観
を示す斜視図、第３〜６図はいずれも従来のスポイラ製
造方法により製造されたスポイラの断面図である。 １・・スポイラ、１１・・スポイラ外層部、１２・・芯
材としての低密度発泡樹脂、ａ・・支持脚。 代理人　弁理士　飯　沼　義　彦 同　阿部英幸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 型の内部に中空材を入れてから、同中空材の内部に高圧
   流体を導入するブロー成形によりスポイラ外層部を形成
   し、同スポイラ外層部を上記型の内部に入れたまま同外
   層部の内部に芯材としての低密度発泡樹脂を充填するこ
   とを特徴とする、スポイラ製造方法。