JPH02222644A - 鮮度保持塗料およびそれを用いたシート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、青果物や花卉類の鮮度を保持するための鮮度
保持塗料、およびそれを用いた鮮度保持シートに関する
ものである。

（従来の技術） 青果物から発生するエチレンを除去することによって、
鮮度を保持しようとするエチレン除去剤が注目されてい
る。これは、エチレンが植物に対して呼吸促進作用、成
熟促進作用および葉緑素分解作用等の稜々の生理作用を
もたらす植物ホルモンで、青果物の鮮度を著しく低下さ
せる作用を持っている為である。

また、青果物の鮮度低下はエチレンだけによるのではな
く、水分の蒸散さらに微生物の繁殖によるかびや病気の
発生等が関わっている。そこで、これらの鮮度低下要因
の抑制に着目して、低温貯蔵、ＣＡ貯蔵、フィルム貯蔵
および鮮度保持剤の利用など種々の鮮度保持方法が試み
られている。

しかし、いずれの方法も一応の効果は期待できても、コ
ストが問題であったり、単独の方法のみでは十分な効果
が得られず、複数の方法を組み合わせることも行われて
いる。

一方、最近ではシート状の鮮度保持材料がある。

これは、紙、織布、不織布、フィルムおよび樹脂等の各
種シートに上述の鮮度保持機能を付与したものであり、
便利な方法ということで注目されている。しかし、これ
もエチレンを除去するだけの単機能のものが主体であり
、前述した種々の鮮度低下要因に対応できないのが現状
である。

（発明が解決しようとする諜Ｍ） 現状の鮮度保持剤は、前述の通り機能そのものに問題が
あるが、さらに、使用する際に青果物の包装または容器
にいちいち鮮度保持剤を挿入しなければならないという
手間の問題があり、鮮度保持機能を有する包材等のシー
トさらにはこのシトを材料とする各種の容器の開発が待
ち望まれている。

このような鮮度保持機能を有するシートは、要求サイズ
により自由に切断加工ができ、青果物および花弁類の包
装に極めて便利であり、シートの基材によっては容器等
への二次加工も容易である。

従って、これらの鮮度保持シートの能力が十分であれば
、作業の簡便さと共に生産者から末端消費者までの鮮度
保持に利用でき、その経済効果は計り知れないほど大き
い。

各種のシートに鮮度保持機能を持たせるには鮮度保持剤
をシートに塗布することが考えられるが、この場合、塗
布する鮮度保持剤自体の機能が大きな問題であるととも
に、鮮度保持成分がバインダ樹脂に被覆されるため肝心
の鮮度保持能力が低下する。また、塗料の粘度特性の点
から鮮度保持剤の濃度を上げることが難しい等の問題が
あり、十分な鮮度保持機能を有するシートを得ることは
難しい。

そこで、本発明者等は従来の難点を克服し、十分な能力
を有する新規な鮮度保持塗料およびそれを用いたシート
を開発することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明者等は以上のような背景より、低濃度でも十分な
鮮度保持機能を示す鮮度保持剤を成分とする塗料、およ
びそれを塗布したシートを検討した結果、リン酸、亜リ
ン酸、次亜リン酸、塩素酸、亜塩素酸、次亜塩素酸また
はこれらの塩から選ばれた少なくとも一種の鮮度保持成
分を含む塗料を塗布した各種シートが、エチレンを分解
する高い能力を持つと同時に後述する種々の機能を有し
、従来にない優れた鮮度保持シートであることを見出し
、本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明は １、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、塩素酸、亜塩素酸
、次亜塩素酸またはこれらの塩から選ばれた少なくとも
一種を含む鮮度保持塗料、２、リン酸、亜リン酸、次亜
リン酸、塩素酸、亜塩素酸、次亜塩素酸またはこれらの
塩から選ばれた少なくとも一種を含有する鮮度保持成分
、バインダー樹脂および液媒体を含む鮮度保持塗料、 ３、シート基材に上記第１項又は第２項に記載の鮮度保
持塗料を塗布または含浸させ次いで乾燥してなる鮮度保
持シート、 に関するものであり、本発明の塗料及びシトは青果物お
よび花卉類等の鮮度保持に卓越した機能を発揮する。

特徴とするところは、鮮度保持成分を塗料に添加したに
もかかわらず、高いエチレン分解能を存しており、しか
も、長期間使用あるいは保存してもその能力は変わらな
いことである。これは、まさに本発明の目的とした点で
あるが、さらに、次のような予期せぬ効果が認められた
。

（１）青果物および花弁類から発生するアルコールやア
ルデヒド等のエチレン以外のガスも分解する。これらの
ガスも鮮度低下の原因とされている。

（２）かびの発生や腐敗の進行が抑制される。

（３）青果物等の貯蔵雰囲気は、蒸散する水分のため通
常高湿度となるが、この条件下でも十分なエチレン分解
能を示す。

すなわち、本発明の鮮度保持塗料およびそれを用いたシ
ートは、単にエチレンを分解除去するだけでなく、上述
の（１）〜（３）の効果が相乗して鮮度保持効果を示す
従来にない能力を有するといえる。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明の鮮度保持塗料に添加される鮮度保持成分のリン
酸、亜リン酸、次亜リン酸、塩素酸、亜塩素酸、次亜塩
素酸またはこれらの塩とは、これらの酸、酸無水物、酸
性塩および正塩を含む、塩としては、とくに限定はない
が好ましいものとしてアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩等をあげることができる。

本発明の鮮度保持塗料に添加される鮮度保持成分は、通
常用いられる多孔性の担体に担持させることが望ましい
、好ましい担体としてシリカ、アルミナ、シリカアルミ
ナ、天然ゼオライト、合成ゼオライト、タルク、ケイソ
ウ土、鹿沼土、粘土鉱物および活性炭等を挙げることが
できるが、とくにこれらに限定されることはない。

本発明の鮮度保持塗料に添加される鮮度保持成分の機能
をさらに高めるために、過酸化ナトリウム、過酸化カリ
ウム、過酸化カルシウム、過酸化バリウム、過炭酸ナト
リウム、過ホウ酸ナトリウム、過塩素酸およびその塩、
過硫酸およびその塩、過リン酸およびその塩等の過酸化
物、鉄、チタン、ジルコニウム、モリブデン、タングス
テン、亜鉛、ゲルマニウム、マグネシウム、カルシウム
、ストロンチウム、バリウム等の酸化物、炭酸塩、硫酸
塩等から選ばれた化合物の一種以上を鮮度保持成分とし
て更に含有させることができる。

これらの化合物を使用する場合、これらの化合物の鮮度
保持成分に占める割合は任意であるが、好ましくは１〜
９０ｆＩ量パーセント、さらに好ましくは５〜６０重量
パーセントである。

本発明の鮮度保持成分に使用するそれぞれの原料はとく
に限定されないが、塗料化工程および塗工工程を容易に
するため、あらかじめ超微粒子に粉砕されているもの、
望ましくは５ミクロン程度以下の粒度が理想である。

調合の方法もとくに限定されない０例えば、リン酸等の
水溶液をその他の成分原料と混合した後、乾燥、必要に
応じて焼成するなどの方法によって調製する。また、こ
の場合後述する塗料化工程での分散化を容易にするため
、公知の方法によって出来るだけ均一に混合、粉砕して
おくことが望ましい。

本発明に使用するバインダー樹脂としては、とくに限定
されず従来の水性および油性の各塗料、インキでバイン
ダーとして使用されている樹脂でよく、熱可塑または熱
硬化性といった樹脂の種類は問わない０例えば、酢酸ビ
ニル系、スチレン／ブタジェン系、アクリル系およびエ
ポキシ系樹脂がある。また、これらの樹脂の任意の混合
であってもかまわない。

塗料の液媒体としては、水、エステル系、ケトン系、芳
香族系、飽和脂肪族系およびその他の有機溶剤あるいは
これらの混合物が使用できることはもちろんである。

バインダー樹脂の鮮度保持塗料中の濃度は、とくに定め
ないが一般的には約５〜２０重量％程度が望ましい、こ
れらのバインダー樹脂は液媒体中に分散、乳化、または
熔解した状態でもよい。

本発明においては、従来公知のバインダー樹脂を含む液
媒体中に、上述の鮮度保持成分を好ましくは１０〜６０
重量％のｌＫになるように分散および溶解させることに
よって得られる。なお、これらの混合順序は特に限定さ
れず、任意の順序で行うことが出来る。

また、顔料、染料等の着色剤、被膜形成助剤、分散剤、
発泡剤、防腐剤およびその他の塗料用の添加剤を加えて
もよいのは当然である。

本発明の鮮度保持シートとは、−ａの紙、プラスチック
のフィルムおよびシート、織布、不織布等あるいはこれ
らの複合材料によるシート基材に、本発明による鮮度保
持塗料を塗布または含浸させ、次いで乾燥させることに
よって得られる。使用するシート基材は、紙、織布、不
織布、を孔プラスチックフィルムおよびシートの如く、
いわゆる表面積が大きくしかも通気性のあるものが好ま
しいが、通気性のないこれらのシート基材であってもか
まわない。

鮮度保持塗料のシート基材への塗布または含浸量はとく
に制限はないが、一般的には鮮度保持成分の固形分濃度
で１〜５０ｇ／　ｒｒｆが適当であるが、さらに望まし
くは３〜２０ｇ／　ｒｒｒである。

以上の塗布および乾燥方法は公知のいずれの方法でもよ
い、この場合の塗布にあたって、従来の印刷およびスプ
レ一方式等を用いた模様の形でもよいことはもちろんで
ある。

本発明の鮮度保持シートは、青果物あるいは花弁類等の
鮮度を保持する機能を有している。この鮮度保持機能は
、青果物あるいは花Ｐｆ類から発生するエチレンを除去
するだけでなく、青果物等から発生する他のガスを分解
したり、かびや腐敗を抑制する機能を有していることも
考えられる。なお本発明の鮮度保持シートのガス分解機
構は明らかでないが、主体は触媒作用によるものと考え
られ、エチレンは二酸化炭素等に変化する。従って、単
なる吸着剤とは異なり長期間使用が可能である。

また、活性が高いために使用量が少なくすむという利点
もある。使用条件もとくに制限されず例えば常温以下の
低温、高温高湿下あるいは低酸素濃度下といった調整さ
れた雰囲気でも十分その能力を発渾する。

（実施例） 以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例によって限定されるもので
はない。

なお、実施例の文中にある％はとくにことわらない限り
重量％を示す。

実施例１ 市販の次亜リン酸（５０％水溶液）　６００ｇおよびシ
リカアルミナ（アルミナ含量２８％）　７００ｇをニー
ダで均一に混合し、１１０’Ｃで乾燥した後、アトマイ
ザ−粉砕機で２００メンシユバスとした。

以上の鮮度保持成分を塗料全体に対し２５％、水４５％
、ゴーセノー７１／ＧＬ−０５８（２５％水？８液）　
　（ホ’Ｊビニールアルコール系；日本合成）　１０％
および消泡剤を少々添加し、三本ロールで平均粒度が６
ミクロン程度になるよう分散した。

これにバインダーであるスチレン／ブタジェン系樹脂（
４０％水系エマルジゴン）　２０％を加え撹拌して鮮度
保持塗料を得た。

この保持保持塗料を市販のレーヨン不織布上に、鮮度保
持成分で８ｇ／ｒｒ！になるようロールコート方式で塗
布し、次いで乾燥して鮮度保持シートを得た。

以上の鮮度保持シートを２リンドルの容器に入れて密閉
し、これにエチレンガスをｌｏＯｐｐｍ相当注入し、１
２時間後の濃度をＲＩＤガスクロマトグラフによって測
定した。結果を第１表に示した。

実施例２〜３ 実施例１における次亜リン酸の代わりに、亜リン酸（５
０％水溶液）または正リン酸（５０％水溶液）をそれぞ
れ６００ｇとした以外は全く同様の方法で鮮度保持シー
トを作成した。同様にエチレン濃度変化を測定し結果を
第１表に示した。

実施例４ 次亜リン酸２水素ナトリウム３００ｇおよび超微粉シリ
カアルミナ（アルミナ含量２８％）　７００ｇをよくン
昆合してから、アトマイザ−で２７０メンシユバスとし
た。

この鮮度保持成分を塗料全体に対し２０％、水４５％、
無水トリポリリン酸ナトリウム１％、ゴーセノールＧＬ
　−０５Ｈ（２５％水溶液）１２％および消泡剤を少々
添加し、サンドミルで平均粒度が５ミクロンになるまで
微粒子分散した。これにバインダー樹脂であるアサヒニ
ール８８８　（５０％０％酢酸ビニル系エマルジジン；
旭高分子）２２％を加えよ（撹拌して鮮度保持塗料を得
た。

以上の塗料を市販の上質紙（坪１８０ｇ／　ｎｉ　）上
に、鮮度保持成分で６ｇ＃ｄになるようグラビアロール
で塗布し、次いで乾燥して鮮度保持シートを得た。

同様にエチレン濃度変化を測定し結果を第１表に示した
。

実施例５〜６ 実施例４における次亜リン酸２水素ナトリウムの代わり
にリン酸水素マグネシウムを３００ｇとし、塗布量を６
ｇ／ｎｆおよび１０ｇ／　ｒｔｔとした以外は全く同様
の方法で鮮度保持シートを作成した。

同様にエチレン濃度変化を測定し結果を第１表に示した
。

実施例７ 次亜塩素酸カルシウム３００ｇおよびシリカア列ゝす（
アルミナ含量２８％）　７００ｇをよく混合してから、
アトマイザ−で２７０メツシユバスとした。

この鮮度保持成分を塗料全体に対し２５％、トルエン５
９％を加え、ボールミルで２４時間微粉に分散した後バ
インダーとしてポリアクリル酸エステル系樹脂（４０％
トルエン溶液）１６％を加えて撹拌して鮮度保持塗料を
得た。

以上の塗料を市販のポリエステルフィルム（厚さ３０ミ
クロン）上に、鮮度保持成分で１０ｇ／　％になるよう
ロールコート方式で塗布し、次いで乾燥して鮮度保持シ
ートを得た。

同様にエチレン濃度変化を測定し結果を第１表に示した
。

実施例８ 実施例７における次亜塩素酸カルシウムの代わりに亜塩
素酸ナトリウム３００ｇとし、シート基材をクラフト紙
とした以外は全く同様の方法で鮮度保持シートを作成し
た。

同様にエチレン濃度変化を測定し結果を第１表に示した
。

実施例９ 実施例７における次亜塩素酸カルシウムの代わりに塩素
酸カリウム３００ｇとし、シート基材をポリプロピレン
不織布とした以外は全く同様の方法で鮮度保持シートを
作成した。

同様にエチレン濃度変化を測定し結果を第１表に示した
。

なお、上記の方法において、塩素酸カリウムの代わりに
、塩素酸、亜塩素酸又は次亜塩素酸を用い、その他は全
く同様にして鮮度保持シートを作成し、エチレン濃度変
化を測定してところ、いずれの場合も塩素酸カリウムを
用いた場合とほぼ同様な結果が得られた。

実施例１Ｏ 次亜リン酸（５０％水溶液）　２５０．、三二酸化鉄２
５０ｇおよびジ−クライト（商品名；天然ゼオライトの
一種）　６２５ｇを均一に混合し、１１０℃で乾燥した
後、アトマイザ−で２７０メツシエパスして鮮度保持成
分を得た。

この鮮度保持成分２０％、水４９％、Ｉ（ＥＣＡＬ　−
１５Ｆ（１０％水溶液）（ヒドロキシエチルセルローズ
；フジケミカル）２０％、およびトリポリリン酸ナトリ
ウム１％を加え、サンドミルで微粒子分散した。

これにカヤクリルリジンＨ−６００（４０％水溶液アク
リル酸エステル水溶性重合体；日本化薬）１０％を添加
し、よく攪拌して鮮度保持塗料を得た。

以上の塗料を実施例１と同様の方法で塗工して得た鮮度
保持シートにつき、同様にエチレン濃度変化を測定し結
果を第２表に示した。

実施例１１〜１３ 次亜塩素酸カルシウム１００８、酸化亜鉛１００ｇおよ
びタルク８００ｇを均一に混合し、１１０℃で乾燥した
後、ジェットミル粉砕機で５ミクロン以下に微粉化して
鮮度保持成分を得た。

この鮮度保持成分を塗料全体に対し２０％、水４５％、
無水トリポリリン酸ナトリウム１％、ゴーセノールＧＬ
　−０５１１（２５％水溶液）１２％消泡剤を少々およ
びバインダー樹脂であるアサヒニール８８８　（５０％
水系エマルジッン）２２％を加えよく撹拌して鮮度保持
塗料を得た。

この塗料による塗工は実施例４と同様の方法で行ったが
、シート基材上の鮮度保持成分を３ｇ／ｒｙｆ、６ｇ／
ｎｆおよび１２ｇ／　ｎｆになるように調整した。

得られた鮮度保持シートにつき、同様にエチレン濃度変
化を測定し結果を第２表に示した。

実施例１４〜１６ 次亜リン＃（５０％水溶液）　２００ｇ、過酸化カルシ
ウムｌｏｏｇ、酸化チタン２００ｇ　、ジ−クライト３
００ｇおよびタルク３００ｇを均一に混合し、ジェット
ミル粉砕機で５ミクロン以下に微粉化して鮮度保持成分
を得た。

この鮮度保持成分を塗料全体に対し２５％、水４０％、
無水トリポリリン酸ナトリウム１％、ゴーセノールＧＬ
　−０５Ｈ（２５％水溶液）１２％、消泡剤を少々およ
びバインダー樹脂であるアサヒニール８８８（５０％水
系エマルジョン）２２％を加えよく攪拌して鮮度保持塗
料を得た。

以上の塗料を市販の透明塩化ビニルフィルム、クラフト
紙およびポリプロピレン不織布上に鮮度保持成分で５ｇ
／ｒｒｆになるよう１００メツシユを用いたスクリーン
印刷方式で水玉模様に印刷し、次いで乾燥して鮮度保持
シートを得た。

同様にエチレン濃度変化を測定し結果を第２表に示した
。

実施例１７〜１９ 実施例４、実施例５、実施例６で作成した鮮度保持シー
トおよび別に作成した鮮度保持成分を添加してない塗料
を塗工したシート（以下、対象シトと呼ぶ）を段ボール
箱の内側全面に挿入し、この中にブロッコリーを入れ密
閉した。これらを１５℃に保存し鮮度保持効果の確認を
行った結果、対象シートを用いた場合は３日でブロッコ
リーが黄変化し全体にかび発生したが、本発明によるシ
ートでは黄変化およびかびの発生は認められず良好な状
態であった。

実施例２０〜２２ 実施例１、実施例２、実施例３で作成した鮮度保持シー
トを用いて、実施例１７〜１９と同様にしいたけの鮮度
保持試験を行った。対象シートでは６日目に傘裏に一部
褐変がみられたが、本発明のシートでは褐変が認められ
なかった。なお、前者ではエタノールの発生が認められ
たが、後者には認められずエタノールが分解されること
がわかった。

実施例２３〜２５ 実施例１１、実施例１２、実施例１３で作成した鮮度保
持シートを用いて、実、施例１７〜１９と同様にトマト
の鮮度保持試験を行った。対象シートでは４日目で濃赤
色となったのに対し、本発明のシートでは黄味が相当残
り栗色変化を著しく抑制した。

実施例２６〜２７ 実施例７、実施例１４で作成した鮮度保持シートの塗工
面を内側にして袋を作り、キウィフルーツを入れ２０°
Ｃで鮮度保持試験を行った。対象シートでは２５日で果
肉の軟化が認められたのに対し、本発明のシートでは軟
化がほとんど認められなかった。

実施例２８〜２９ 実施例８、実施例９で作成した鮮度保持シートを用いて
、実施例１７と同様にグリーンアスパラの鮮度保持試験
を行った。その結果、対象シートでは、１９９日目穂先
に腐敗が認められたのに対し、本発明のシートでは腐敗
が認められず良好な状嵩態であった。

施例３０〜３２ 実施例９、実施例１Ｏ１実施例１５、実施例１６で作成
した鮮度保持シートで塗工面を内側にして袋を作り、こ
れに青梅を入れ実施例１７と同様にして鮮度保持試験を
行った。対象シートでは３日目で黄色になったのに対し
、本発明のシートでは緑色を保ち色変化を著しく抑制し
た。

実施例３３ 実施例１５で作成した鮮度保持シートを段ボール箱の内
側全面に挿入し、カーネーシヨンの切花を入れ、実施例
１７と同様にして鮮度保持試験を行った。対象シートで
は５日日、で萎れが多数発生したのに対し、本発明のシ
ートでは鮮度を保ち良好な状態であった。

（発明の効果） 本発明の鮮度保持塗料およびそれを用いたシトは青果物
から発生するガスを分解すると同時に、かびや腐敗の抑
制効果があり、青果物または花卉類等の鮮度保持に有用
である。

特許出願人　　日本化薬株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、塩素酸、亜塩素酸
   、次亜塩素酸またはこれらの塩から選ばれた少なくとも
   一種を含む鮮度保持塗料。 ２、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、塩素酸、亜塩素酸
   、次亜塩素酸またはこれらの塩から選ばれた少なくとも
   一種を含有する鮮度保持成分、バインダー樹脂および液
   媒体を含む鮮度保持塗料。 ３、シート基材に第１項又は第２項に記載の鮮度保持塗
   料を塗布または含浸させ次いで乾燥してなる鮮度保持シ
   ート。