JPH02219843A - スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

スチレン系樹脂組成物

Info

Publication number
JPH02219843A
JPH02219843A JP1039353A JP3935389A JPH02219843A JP H02219843 A JPH02219843 A JP H02219843A JP 1039353 A JP1039353 A JP 1039353A JP 3935389 A JP3935389 A JP 3935389A JP H02219843 A JPH02219843 A JP H02219843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
copolymers
grafted
block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1039353A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2820947B2 (ja
Inventor
Koji Sumitomo
住友 孝司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP1039353A priority Critical patent/JP2820947B2/ja
Priority to AU48710/90A priority patent/AU621184B2/en
Priority to CA002008663A priority patent/CA2008663A1/en
Priority to AT93102300T priority patent/ATE168126T1/de
Priority to EP90102290A priority patent/EP0384208B1/en
Priority to DE69032472T priority patent/DE69032472T2/de
Priority to AT90102290T priority patent/ATE111497T1/de
Priority to DE69012370T priority patent/DE69012370T2/de
Priority to EP93102300A priority patent/EP0557836B1/en
Priority to FI900652A priority patent/FI900652A0/fi
Priority to KR1019900001707A priority patent/KR960001621B1/ko
Publication of JPH02219843A publication Critical patent/JPH02219843A/ja
Priority to US07/782,746 priority patent/US5270353A/en
Priority to AU88191/91A priority patent/AU634677B2/en
Priority to KR1019950046622A priority patent/KR960001622B1/ko
Priority to FI970010A priority patent/FI970010A0/fi
Application granted granted Critical
Publication of JP2820947B2 publication Critical patent/JP2820947B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はスチレン系樹脂組成物に関し、詳しくはシンジ
オタクチック構造のスチレン系重合体に、ポリアミドと
ともに特定のブロックあるいはグラフト共重合体を配合
してなる耐熱性、耐水性、耐衝撃性等のすぐれたスチレ
ン系樹脂組成物に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとするII題〕一般
に、ポリアミドは成形性、耐熱性にすぐれ、また充分な
剛性を有していることから、家庭用品をはじめ、電気製
品1機械器具の部品など様々な製品の成形材料として用
いられている。
しかし、ポリアミドはこのようなすぐれた性質を有して
いるものの、耐水性の点で充分であるとは言い難いとい
う欠点がある。
ところで、先般、本発明者らのグループはシンジオタク
テイシテイ−の高いスチレン系重合体を開発することに
成功し、さらにこのスチレン系重合体に他の成分を配合
した熱可塑性樹脂組成物を開発した(特開昭82−10
4818号公報、同62−257950号公報)。
このスチレン系重合体をポリアミドに配合して、上記欠
点の改良を試みたが、ポリアミドとポリスチレンのよう
に互いに本質的に非相溶な樹脂の組成物は、相聞の界面
の強度不足に起因する力学的物性の低下を避けることが
できないため、配合による改質効果には限界があった。
そこで、本発明者は上述した如き問題を解消し、シンジ
オタクチック構造のスチレン系重合体とポリアミド樹脂
との相溶性を向上させることによって、ポリアミドの力
学的物性を損なうことなく、耐熱性、耐水性を大幅に改
良した組成物を開発すべく鋭意研究を重ねた。
〔課題を解決するための手段〕
その結果、ポリアミド及び上記スチレン系重合体に、特
定のブロック共重合体あるいはグラフト共重合体を配合
することによって、各組成物の相溶性が向上し、本来の
物性を損なうことなく耐熱性、耐水性等の優れた樹脂組
成物が得られることを見出した。本発明はかかる知見に
基いて完成したものである。
すなわち、本発明は、 (a)主としてシンジオタクチック構造を有するメチ1
/ン系重合体5〜95重量%。
(b)ポリアミド95〜5重量% 及び前記(a)及び(b)成分の合計100重量部に対
して、 (c)−不飽和カルボン酸またはその誘導体成分をグラ
フト重合して変性されたA−B型ブロック共重合体、A
グラフト化B共重合体及びBグラフト化A共重合体のう
ちから選ばれた一種または二種以上のブロックあるいは
グラフト共重合体1〜50重量部 〔ここで、Aはアタクチックポリスチレンを示し、Bは
ポリブタジェン、ポリイソプレン、水素化ポリブタジェ
ンおよび水素化ポリイソプレンから選ばれた一種または
二種以上の重合体を示す。〕を主成分とするスチレン系
樹脂組成物(以下、第一発明という。)を提供し、さら
に (a)主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
ン系重合体5〜95重量%。
(b)ポリアミド95〜5重量% 及び前記(a)及び(b)成分の合計100重量部に対
して、 (c)不飽和カルボンi!またはその誘導体成分をグラ
フト重合して変性されたA−B型ブロック共重合体、A
グラフト化B共重合体及びBグラフト化A共重合体のう
ちから選ばれた一種または二種以上のブロックあるいは
グラフト共重合体X重量部 及び (d)A−B型ブロック共重合体、Aグラフト化日共重
合体及びBグラフト化A共重合体のうちから選ばれた一
種または二種以上のブロックあるいはグラフト共重合体
7重量部 〔ここで、Aはアタクチックポリスチレンを示し、Bは
ポリブタジェン、ポリイソプレン、水素化ポリブタジェ
ンおよび水素化ポリイソプレンから選ばれた一種または
二種以上の重合体を示す。またX及びYは同時に 1重量部≦x+Y≦50重量部 1重量部≦X≦50重量部 O重量部≦Y≦49重量部 なる関係式を満たす〕 を主成分とするスチレン系樹脂組成物(以下、第二発明
という。)を提供するものである。
第一発明の樹脂組成物は、上述したように(a)。
(b)及び(c)成分を主成分とするものである。
ここで、(a)成分は主としてシンジオタクチック構造
を有するスチレン系重合体であるが、このスチレン系重
合体の主としてシンジオタクチック構造とは、立体化学
構造が主としてシンジオタクチック構造、即ち炭素−炭
素結合から形成される1鎮に対して側鎖であるフェニル
基や置換フェニル基が交互に反対方向に位置する立体構
造を有するものであり、そのタフティシティ−は同位体
炭素による核磁気共鳴法(”C−NMR法)により定量
される。13C−NMR法により測定されるタフティシ
ティ−は、連続する複数個の構成単位の存在割合、例え
ば2個の場合はダイアツド、3個の場合はトリアット、
5個の場合はペンタッドによって示すことができるが、
本発明に言う主としてシンジオタクチック構造を有する
スチレン系重合体とは、通常はダイアツドで75%以上
、好ましくは85%以上、若しくはペンタッド(ラセミ
ペンタッド)で30%以上、好ましくは50%以上のシ
ンジオタクテイシテイ−を有するポリスチレン、ポリ 
(アルキルスチレン)、ポリ (ハロゲン化スチレン)
、ポリ(アルコキシスチレン)。
ポリ (ビニル安息香酸エステル)およびこれらの混合
物、あるいはこれらを主成分とする共重合体を指称する
。なお、ここでポリ (アルキルスチレン)としては、
ポリ (メチルスチレン)、ポリ(エチルスチレン)、
ポリ (イソプロピルスチレン)、ポリ (ターシャリ
−ブチルスチレン)などがあり、ポリ (ハロゲン化ス
チレン)としては、ポリ (クロロスチレン)、ポリ 
(ブロモスチレン)。
ポリ (フルオロスチレン)などがある。また、ポリ 
(アルコキシスチレン)としては、ポリ (メトキシス
チレン)、ポリ(エトキシスチレン)などがある。これ
らのうち特に好ましいスチレン系重合体としては、ポリ
スチレン、ポリ (p−メチルスチレン)、ポリ (m
−メチルスチレン)、ポリ(p−ターシャリ−ブチルス
チレン)、ポリ (p−クロロスチレン)、ポリ(m−
クロロスチレン)。
ポリ (p−フルオロスチレン)、更にはスチレンとp
−メチルスチレンとの共重合体をあげることができる。
また、本発明に用いるスチレン系重合体は、分子量につ
いては制限はないが、重量平均分子量が10.000以
上のものが好ましく、とりわけ50.000以上のもの
が最適である。さらに、分子量分布についてもその広狭
は制約がなく、様々なものを充当することが可能である
。このような主としてシンジオタクチック構造を有する
スチレン系重合体は、例えば不活性炭化水素溶媒中また
は溶媒の不存在下に、チタン化合物、及び水とトリアル
キルアルミニウムの縮合生成物を触媒として、スチレン
系単量体(上記スチレン系重合体に対応する単量体)を
重合することにより製造することができる(特開昭62
−187708号公報)。
次に本発明において、(b)成分として用いるポリアミ
ドとしては、特に制限はなく、ジアミンとジカルボン酸
の共重合、ω−アミノ酸の自己縮合、ラクタム環の開通
重合などにより得られるポリアミドを使用することがで
きる。具体的には、ポリへキサメチレンアジパミド、ポ
リへキサメチレンアゼラミド、ポリヘキサメチレンセバ
サミド。
ポリへキサメチレンドデカノアミド、ポリビス(4−ア
ミノシクロヘキシル)メタンドデカノアミド、ポリカプ
ロラクタム、ポリワウリックラクタム。ポリ−11−ア
ミノウンデカン酸、メタキシリレンアジパミドあるいは
これらの共重合体等が挙げられる。ポリアミドの分子量
については、成形品を生成するに充分な分子量であれば
、特に制限はなく、目的とする成形品、成形方法などに
応じて適宜選択すれば良い。通常は数平均分子量がs、
 ooo〜200゜000、好ましくは7.000〜1
00.000である。分子量があまり小さいものである
と、成形が困難となり好ましくない。
本発明の樹脂組成物では、上記(a >、 cb )成
分の配合割合は、(a )、 (b )成分の合計量に
対して(a)成分を5〜95重量%、好ましくは15〜
85重量%とし、(b)成分を95〜5重量%、好まし
くは85〜15重量%とする。ここで、(a)成分であ
るシンジオタクチック構造のスチレン系重合体の配合割
合が、5重量%未漬では、得られる組成物の靭性9機械
的強度が低下し、また95重量%を超えると組成物の耐
熱水性が不充分となり好ましくない。
本発明の樹脂組成物は、上記(a )、 (b )成分
にさらに(c)成分である不飽和カルボン酸またはその
誘導体成分をグラフト共重合して変性されたブロックあ
るいはグラフト共重合体を配合する。
この(c)成分において、変性されるブロック共重合体
としては様々なものが使用できるが、ブロック共重合体
をA−B型として表示したときに、Aに相当するものは
アタクチックポリスチレンであり、已に相当するものは
ポリブタジェン、ポリイソプレン、水素化ポリブタジェ
ン、水素化ポリイソプレンから選ばれた一種または二種
以上の重合体である。
さらに(c)成分において、変性されるグラフト共重合
体としては、様々なものがあるが、ここで使用可端なグ
ラフト共重合体を前述のA、Bを用いて表示すれば、A
グラフト化B共重合体あるいはBグラフト化A共重合体
の如く表わすことができる。
本発明の(c)成分としては、A−B型ブロック共重合
体、Aグラフト他日共重合体及びBグラフト化A共重合
体のうちから一種または二種以上を適宜組合わせて使用
することができる。
また、上記共重合体において、A及びBの含有量は、特
に制限はないが、Aが10〜70モル%、Bが90〜3
0モル%の範囲であることが好ましい。八が10モル%
未漬では、主としてシンジオタクチック構造を有するス
チレン系重合体との親和性が乏しくなり、また70モル
%を超えると得られる組成物の柔軟性が乏しくなる。
なおここで述べたブロックあるいはグラフト共重合体は
、後述する第二発明の(d)成分と同じものである。
本発明の(c)成分は、上記ブロックあるいはグラフト
共重合体に、不飽和カルボン酸またはその誘導体成分を
グラフト共重合して変成したものである。ここで、不飽
和カルボン酸またはその誘導体成分としては、アクリル
酸。メタクリル酸。
α−エチルアクリル酸等の不飽和モノカルボン酸あるい
はマレイン酸、フマール酸、イタコン酸。
シトラコン酸、テトラヒドロフタル酸、メチルテトラヒ
ドロフタル酸、エンドシス−ビシクロ〔2゜2゜l〕ヘ
プト−5−エン−2,3−ジカルボン酸、メチル−エン
ドシス−ビシクロ[:2.2.1]ヘプト−5−エン−
2,3−ジカルボン酸などの不飽和ジカルボン酸等が挙
げられる。さらにこれらの不飽和カルボン酸の酸ハライ
ド、アミド、イミド、酸無水物、エステル等の不飽和酸
の誘導体をも使用できる。具体的には、塩化マレニル、
マレイミド、無水マレイン酸、クロロ無水マlツイン酸
1ブテニル無水コハク酸。テトラヒドロ無水フタル酸、
無水シトラコン酸、マレイン酸モノメチルマレイン酸ジ
メチル、グリシジルマレエートなどが挙げられる。この
中で、不飽和ジカルボン酸及びその酸無水物が特に好ま
しい。
本発明の組成物の(c)成分は、上述の如き不飽和カル
ボン酸またはその誘導体成分をグラフト共重合して、前
記ブロックあるいはグラフト共重合体を変性したもので
ある。この(c)成分は、通常行なわれているグラフト
共重合体の製造方法により、製造することができる。こ
こで、不飽和カルボン酸または誘導体の使用量は、特に
制限はないが、一般にブロックあるいはグラフト共重合
体に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.05
〜5重量%の範囲である。0.01重量%未満では、得
られる組成物の機械的性質が不充分である。一方、10
重量%を超えると(b)成分との反応が過剰となり、ゲ
ルを生じるという不都合が生じ、また特に後述の第二発
明では(d)成分との親和性が乏しくなる。
なお、特に効率よ(グラフト共重合させるためには、ラ
ジカル発生剤の存在下に反応を行うことが好ましい。使
用するラジカル発生剤としては、通常用いられる有機過
酸化物、ジアゾ化合物等が挙げられる。具体的には、ベ
ンゾイルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、ジーt
art−ブチルパーオキシド、 tert−ブチルクミ
ルパーオキシド。
tert−ブチルハイドロパーオキシド、クメンハイド
ロパーオキシド、アゾビスイソブチロニ) IJルなど
である。ラジカル発生剤の使用量は、グラフト共重合体
に対して0.01重量%以上、好ましくは0.03〜1
重量%である。
具体的には次のような製造方法が挙げられる。
(1)ブロックあるいはグラフト共重合体を含む溶液に
、ラジカル発生剤及び不飽和カルボン酸またはその誘導
体を加え、温度40〜200℃にて数十分〜数時間攪拌
する方法、(2)実質的に溶媒を含まない系で、温度1
30℃〜350℃の範囲で20秒から30分間、好まし
くは40秒から5分間、各成分を溶融混練する方法など
が採用される。
本発明の樹脂組成物は、上述(c)成分を前記(a)及
び(b)成分の合計100重量部に対して、1〜50重
量部、好ましくは5〜30重量部の割合で配合してなる
ものである。(c)成分の配合割合が1重量部未満では
、(a)成分と(b)成分との界面補強効果が充分でな
(、耐衝撃強度が低くなり、50重量部を超えると組成
物の剛性を損ったり、反応過剰によるゲル化、成形物の
表面荒れという問題が生ずる。
第一発明は、上述の如<  (a)、(b)及び(c)
成分を各々所定量配合してなる樹脂組成物である。
一方、第二発明は上述の(a)、(b)及び(c)成分
にさらに(d)成分として、ブロックあるいはグラフト
共重合体を配合してなる樹脂組成物である。(d)成分
は前述した(c)成分の不飽和カルボン酸あるいはその
誘導体成分でグラフト共重合して変性する前の、未変性
ブロックあるいはグラフト共重合体であって、前述した
ものと同様のものである。
第二発明において、(a)成分及び(b)成分の配合割
合は第一発明と全く同じである。さらに(a)成分及び
(b)成分の合計100重量に対して、(c)成分をX
重量部及び(d)成分を7重量部を配合することにより
本発明の樹脂組成物が得られる。ここで、X及びYは次
式を同時に満たすものでなければならない。すなわち、
1重量部≦x+Y≦50重量部 1重量部≦X≦50重量部 0重量部≦Y≦49重量部 (c)及び(d)成分の合計x+Yは、1〜50重量部
、好ましくは5〜40重量部である。X+Yが1重量部
未満であると、組成物の耐衝撃性が低いものとなり、5
0重量部を超えると組成物の剛性が低く、また成形性が
不良となり好ましくない。また、ここでXは1〜50重
量部、好ましくは5〜40重量部である。Xが1重量部
未満では、相溶性が改良できず、また、耐衝撃性が低下
する。
一方、50重量部を超えると、剛性、成形性が不良とな
り、好ましくない。さらにYは0〜49重量部、好まし
くは0〜39重量部である。49重量部を超えると、剛
性、成形性が不良となる。
第二発明の樹脂組成物は、前記(a)、(b)。
(c)及び(d)成分を所定量配合することより得られ
る。
本発明の樹脂組成物は、上述した(a)、(b)及び(
c)成分を主成分とするもの及び(a)。
(b)、(c)及び(d)成分を主成分とするものであ
るが、この各成分の特質を阻害しない範囲で、無機充填
材や核剤、滑剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
熱安定剤、難燃剤、帯電防止剤1着色剤等の各種添加剤
を配合することもできる。ここで、無機充填材としては
、各種のものがあり、目的に応じて適宜選定すればよい
。具体的にはガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、力
一ボンブラック、グラファイト、二酸化チタン、シリカ
、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、
炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、
硫酸バリウム、オキシサルフエイト。酸化スズ、アルミ
ナ、カオリン、炭化ケイ素、金属粉末あるいはこれらの
混合物をあげることができる。
本発明の樹脂組成物は、上述した(a)、(b)及び(
e)成分、あるいは(a)、(b)、(c)及び(d)
成分、さらに必要に応じて加える無機充填材や各種添加
剤を配合し、ブレンドすることによって調製するが、こ
のブレンドの方法としては、従来から知られている溶融
混練法、溶液ブレンド法等状況に応じて適宜手法によれ
ばよい。−般にはバンバリーミキサ−、ヘンシェルミキ
サーや混線ロールによる通常の溶融混練によることが好
ましい。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例及び比較例により更に詳しく説明
する。
参考例1 (主としてシンジオタクチック構造を有する
ポリスチレンの製造) 反応容器に、反応溶媒としてトルエン321と触媒成分
であるメチルアルミノキサンをアルミニウムの原子とし
て1335ミリモル及びテトラエトキシチタン13.4
ミリモルを加、次いでスチレン15kgを加えた。さら
に55℃にて、2時間反応を行った。
反応終了後、得られた生成物を水酸化す) IJウムと
メタノールとの混合溶液で洗浄し、触媒成分を分解除去
した。次いで、乾燥することにより、スチレン系重合体
(ポリスチレン) 2.1 kgを得た。
次に、この重合体を、メチルエチルケトンを溶媒として
ソックスレー抽出し、抽出残分95重量%を得た。この
抽出残分の重量平均分子量は400.000であり、融
点は270℃であった。
また、この重合体は13C−NMRによる分析(溶iK
:1.2−ジクロロベンゼン)から、シンジオタクチッ
ク構造に基因する145.35ppI11に吸収が認め
られ、そのピーク面積から算出したラセミペンタッドで
のシンジオタクテイシテイ−は98%であった。
参考例2 (無水マレイン酸変性スチレン−水素化ブタ
ジェン−スチレンブロック共重合 の製造) スチレン−エチレン・ブチレンブロック共重合体(商品
名:クレイトン G  1650.  シェル化学社製
)1kgと、無水マレイン酸20gと、ジクミルパーオ
キシド5gとを室温下でトライブレンドした後、同方向
回転方式のベント付二軸押出機(スクリュー径30朋、
L/D=22)を用いて、300℃1回転数5 Orp
mにて溶融混練した後、ペレット化し、無水マレイン酸
変性スチレン−水素化ブタジェン−スチレンブロック共
重合体を得た。
得られたベレット2gを採取し、粉砕末にした後、lo
o+dのアセトンを用いて10時間ソックスレー抽出を
行った。次いで60℃、24時間減圧乾燥して試料を得
た。この試料は赤外線吸収スペクトル(IR)の178
501−’に特性吸収があり、無水マレイン酸がグラフ
ト共重合していることが確認された。
実施例1〜4 (a)参考例1で得られた主としてシンジオタクチック
構造を有するポリスチレン、(b)ナイロン66゜マレ
イン酸変性スチレン水素化ブタジェン−スチレンブロッ
ク共重合体及び(d)スチレン−水素化ブタジェン−ス
チレンブロック共重合体を第1表に示す重量部配合し、
二軸混練押出機(内径20叩)で300℃にて押出し、
ペレット化した後、射出成形機(商品名+MIN−7、
新潟鉄工■製)にて成形した。この成形品についてのア
イゾツト衝撃強度は、JIS−に7110に準拠して測
定した。
またアイゾツト試験片を熱湯中に完全に浸漬して8時間
煮沸した後の重量変化率(%)を耐熱水性の指標とした
。ビカット軟化点は、JIS−に7206に準拠して測
定した。結果を第2表に示す。
実施例5 実施例1において、(ハ)成分をナイロン6、(c)成
分を参考例2で得られた無水マレイン酸変性スチレン−
水素化ブタジェン−スチレンブロック共重合体とし、配
合量を第1表に示す量にしたこと以外は、実施例1と同
様の操作を行なった。結果を第2表に示す。
比較例1〜4 実施例1において、配合量を第1表に示す量にしたこと
以外は、実施例1と同様の操作を行った。
結果を第2表に示す。
(以下余白) 〔発明の効果〕 本発明の樹脂組成物は、主としてシンジオタクチック構
造を有するスチレン系重合体が配合されているとともに
、各成分間の相溶性が良好であるため、耐熱性にすぐれ
ると同時に、耐水性、耐衝撃強度等物性のすぐれたもの
である。
したがって、本発明の樹脂組成物は、耐熱性。
耐水性や各種の力学的物性の要求される産業用資材1機
械部品用素材等として幅広くかつ有効な利用が期待され
る。
特許出願人  出光興産株式会社 手続補正書(自発) 平成2年5月1日

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)主としてシンジオタクチック構造を有する
    スチレン系重合体5〜95重量%、 (b)ポリアミド95〜5重量% 及び前記(a)及び(b)成分の合計100重量部に対
    して、 (c)不飽和カルボン酸またはその誘導体成分をグラフ
    ト重合して変性されたA−B型ブロック共重合体、Aグ
    ラフト化B共重合体及びBグラフト化A共重合体のうち
    から選ばれた一種または二種以上のブロックあるいはグ
    ラフト共重合体1〜50重量部 〔ここで、Aはアタクチックポリスチレンを示し、Bは
    ポリブタジエン、ポリイソプレン、水素化ポリブタジエ
    ンおよび水素化ポリイソプレンから選ばれた一種または
    二種以上の重合体を示す。〕を主成分とするスチレン系
    樹脂組成物。
  2. (2)(a)主としてシンジオタクチック構造を有する
    スチレン系重合体5〜95重量%、 (b)ポリアミド95〜5重量% 及び前記(a)及び(b)成分の合計100重量部に対
    して、 (c)不飽和カルボン酸またはその誘導体成分をグラフ
    ト重合して変性されたA−B型ブロック共重合体、Aグ
    ラフト化B共重合体及びBグラフト化A共重合体のうち
    から選ばれた一種または二種以上のブロックあるいはグ
    ラフト共重合体X重量部 及び (d)A−B型ブロック共重合体、Aグラフト化B共重
    合体及びBグラフト化A共重合体のうちから選ばれた一
    種または二種以上のブロックあるいはグラフト共重合体
    Y重量部 〔ここで、Aはアタクチックポリスチレンを示し、Bは
    ポリブタジエン、ポリイソプレン、水素化ポリブタジエ
    ンおよび水素化ポリイソプレンから選ばれた一種または
    二種以上の重合体を示す。またX及びYは同時に 1重量部≦X+Y≦50重量部 1重量部≦X≦50重量部 0重量部≦Y≦49重量部 なる関係式を満たす〕 を主成分とするスチレン系樹脂組成物。
JP1039353A 1989-02-10 1989-02-21 スチレン系樹脂組成物 Expired - Fee Related JP2820947B2 (ja)

Priority Applications (15)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1039353A JP2820947B2 (ja) 1989-02-21 1989-02-21 スチレン系樹脂組成物
AU48710/90A AU621184B2 (en) 1989-02-10 1990-01-23 Resin composition
CA002008663A CA2008663A1 (en) 1989-02-10 1990-01-26 Resin composition
EP93102300A EP0557836B1 (en) 1989-02-10 1990-02-06 Polystyrene-based Resin composition
EP90102290A EP0384208B1 (en) 1989-02-10 1990-02-06 Resin composition
DE69032472T DE69032472T2 (de) 1989-02-10 1990-02-06 Harzzusammensetzung auf der Basis von Polystyrol
AT90102290T ATE111497T1 (de) 1989-02-10 1990-02-06 Harzzusammensetzung.
DE69012370T DE69012370T2 (de) 1989-02-10 1990-02-06 Harzzusammensetzung.
AT93102300T ATE168126T1 (de) 1989-02-10 1990-02-06 Harzzusammensetzung auf der basis von polystyrol
FI900652A FI900652A0 (fi) 1989-02-10 1990-02-09 Resinkomposition.
KR1019900001707A KR960001621B1 (ko) 1989-02-10 1990-02-10 수지 조성물
US07/782,746 US5270353A (en) 1989-02-10 1991-10-18 Resin composition
AU88191/91A AU634677B2 (en) 1989-02-10 1991-11-27 Resin composition
KR1019950046622A KR960001622B1 (ko) 1989-02-10 1995-11-30 수지 조성물
FI970010A FI970010A0 (fi) 1989-02-10 1997-01-02 Hartsikoostumus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1039353A JP2820947B2 (ja) 1989-02-21 1989-02-21 スチレン系樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02219843A true JPH02219843A (ja) 1990-09-03
JP2820947B2 JP2820947B2 (ja) 1998-11-05

Family

ID=12550713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1039353A Expired - Fee Related JP2820947B2 (ja) 1989-02-10 1989-02-21 スチレン系樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2820947B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0317144A (ja) * 1989-06-14 1991-01-25 Daicel Chem Ind Ltd 耐薬品性と耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂組成物
WO1995014057A1 (fr) * 1993-11-19 1995-05-26 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Composition de resine de styrene
WO1996037552A1 (fr) * 1995-05-26 1996-11-28 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Composition de resine polystyrene et articles moules produits a partir desdites compositions
WO2000053649A1 (en) * 1999-03-08 2000-09-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Styrenic graft copolymer and method of preparing the same
KR100375437B1 (ko) * 2000-06-02 2003-03-10 삼성종합화학주식회사 극성을 갖는 변성된 신디오탁틱 폴리스티렌의 제조방법
EP2014717A2 (en) 2007-05-21 2009-01-14 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Stretched product of thermoplastic resin composition having good gas-barrier properties

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5560511A (en) * 1978-10-31 1980-05-07 Asahi Chem Ind Co Ltd Modified block copolymer resin composition and its preparation
JPS62257950A (ja) * 1986-05-06 1987-11-10 Idemitsu Kosan Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5560511A (en) * 1978-10-31 1980-05-07 Asahi Chem Ind Co Ltd Modified block copolymer resin composition and its preparation
JPS62257950A (ja) * 1986-05-06 1987-11-10 Idemitsu Kosan Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0317144A (ja) * 1989-06-14 1991-01-25 Daicel Chem Ind Ltd 耐薬品性と耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂組成物
WO1995014057A1 (fr) * 1993-11-19 1995-05-26 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Composition de resine de styrene
US5907129A (en) * 1993-11-19 1999-05-25 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Syndiotactic styrenic resin composition
WO1996037552A1 (fr) * 1995-05-26 1996-11-28 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Composition de resine polystyrene et articles moules produits a partir desdites compositions
WO2000053649A1 (en) * 1999-03-08 2000-09-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Styrenic graft copolymer and method of preparing the same
KR100375437B1 (ko) * 2000-06-02 2003-03-10 삼성종합화학주식회사 극성을 갖는 변성된 신디오탁틱 폴리스티렌의 제조방법
EP2014717A2 (en) 2007-05-21 2009-01-14 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Stretched product of thermoplastic resin composition having good gas-barrier properties

Also Published As

Publication number Publication date
JP2820947B2 (ja) 1998-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5326813A (en) Thermoplastic resin composition containing a modified polyphenylene ether
JP3255243B2 (ja) ポリスチレン系樹脂組成物
US5278231A (en) Impact-resistant compatibilized polymer blends of olefin polymers and polyamides
US5436397A (en) Polystyrene composition
JP3011778B2 (ja) 耐熱性プロピレンポリマー組成物
EP0044703B1 (en) A thermoplastic resin composition having high heat resistance and articles molded therefrom
US4582876A (en) High-impact polyester/styrene-maleic anhydride copolymer blends
KR960001621B1 (ko) 수지 조성물
EP0563956A2 (en) Blends for enhancing properties of vinyl aromatic-conjugated diene block copolymers
HU209463B (en) Composition containing vinilaromatic polymer and polyolefin (co)polimers
EP1343843B1 (en) Syndiotactic polystyrene compositions having improved impact strength
US5124404A (en) Flame retardant polypropylene molding compositions
JPS6127410B2 (ja)
EP0211467A2 (en) Impact resistant polymeric compositions
JPH02219843A (ja) スチレン系樹脂組成物
JPS5986653A (ja) 樹脂組成物
US5281663A (en) High impact resistanct blends of thermoplastic polyesters and modified block copolymers
JP2768483B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH04226560A (ja) 芳香族ビニルグラフトコポリマーおよびポリアミドを主成分とする熱可塑性組成物
JPH09100377A (ja) 耐衝撃性ポリスチレン系樹脂組成物
JPS6128546A (ja) ポリフエニレンエ−テル系樹脂組成物
JP2932605B2 (ja) ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物
JPH03126743A (ja) スチレン系樹脂組成物
JPH0445140A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH03244646A (ja) 樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees