JPH0221763Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、鉄筋コンクリート集合住宅等におい
て衛星放送受信アンテナを簡便に設置するような
場合に適したアンテナ装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 鉄筋コンクリート集合住宅でベランダ等にアン
テナを設置する場合、従来は手すりなどを利用し
て取付けるようにしていた。しかし、パラボラン
アンテナにあつては、たとえば直径75cmのもので
あれば風速40ｍ／秒で数十キログラムもの風圧を
受けることになり、手すりがアルミニウム等であ
るときは手すりを変形させ破損するなどの欠点が
あつた。また、手すりがコンクリートで形成され
ている場合は、このコンクリート手すりにアンテ
ナポールを設置するには特別の金具が必要である
という不都合があつた。

考案の目的 本考案は、上記のような従来の欠点を解消する
ものであり、手すりに依存することなく、また建
造物を加工することなく堅固に設置することがで
きるアンテナ装置を提供することを目的とする。

考案の構成 本考案によるアンテナ装置は、鉄筋コンクリー
ト集合住宅等の建造物のベランダの外縁突出部と
居室外壁面の間に伸張力によつて金具を固定し、
この金具にポールを設置し、このポールにアンテ
ナを固定するようにしたことを特徴とする。

実施例の説明 以下、本考案の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。

第１図は本考案の一実施例におけるアンテナ装
置の見取図、第２図は同じく側面図、第３図は部
分分解図、第４図は部分動作説明図である。

アンテナ１はポール２に取付けられている。リ
ツプみぞ形鋼で構成された取付金具３のほぼ中央
にＺ形金具５を介して伸張金具４がボルト７およ
び角ナツト８で締結されている。伸張金具４の両
側面には複数の長孔９が設けられている。伸張金
具４の内側に嵌合し長手方向に摺動可能に支え金
具１０が措定され、鉄筋コンクリート集合住宅の
外縁突出部と居室外壁面との内側長に略合せて伸
張金具４と支え金具１０がボルト７′で固定され
る。本実施例では支え金具１０にボルト７′に螺
合する雌ねじ１１が形成されている。支え金具１
０の一端にＬ型の支持板を形成し、調節ボルト１
２を通す透孔１３を設け、調節ボルト１２は斜面
をもつ滑動片１４の雌ねじ１４′と螺合している。
滑動片１４の斜面と相対する斜面を持つ従動片１
５を設ける。

調節ボルト１２を時計方向に回転させると滑動
片１４は図の矢印方向に移動し、これにつれて従
動片１５は図の矢印方向に動き、斜面およびねじ
の原理で鉄筋コンクリート外縁突出部と居室外壁
面の間に突張り、これによる摩擦力で互いに結合
された伸張金具４および支え金具１０、取付金具
３は住宅構造物にしつかり固定される。ポール２
はＺ形金具５にＵボルト６およびナツトで締結さ
れ、さらにポール２に第２のＺ金具１６をＵボル
ト６′およびナツトで取りつけ、この第２のＺ金
具１６と取付金具３との間に２本の支柱１７、お
よびＵボルト６′と伸張金具４に設けられた取付
片１８との間に支柱１９を設けることによつてポ
ール２は垂直に固定される。

考案の効果 以上のように、本考案によれば、住宅構造物自
体に何の加工を施すことなく、また、多様な構造
をもつ手すり等を利用することなく簡便にアンテ
ナ装置を設置することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例におけるアンテナ装
置の見取図、第２図は同アンテナ装置の側面図、
第３図はその部分分解図、第４図はその部分動作
説明用の側面図である。 １……アンテナ、２……ポール、３……取付金
具、４……伸張金具、５，１６……Ｚ形金具、１
０……支え金具、１２……調節ボルト、１４……
滑動片、１５……従動片、１７，１９……支柱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建造物の２突起間に突張り力を与える調節部を
   有する第１の金具を設置し、この第１の金具に直
   角に第２の金具を固定し、この第１、第２の金具
   を基台としてポールを立て、このポールにアンテ
   ナを設置することを特徴とするアンテナ装置。