JPH02217337A - 膜付きガラス基板の製造方法 - Google Patents

膜付きガラス基板の製造方法

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JPH02217337A
JPH02217337A JP3725989A JP3725989A JPH02217337A JP H02217337 A JPH02217337 A JP H02217337A JP 3725989 A JP3725989 A JP 3725989A JP 3725989 A JP3725989 A JP 3725989A JP H02217337 A JPH02217337 A JP H02217337A
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JP
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film
glass substrate
firing
coating
atmosphere
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JP3725989A
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English (en)
Inventor
Atsunori Matsuda
厚範 松田
Yoshihiro Matsuno
好洋 松野
Shinya Katayama
慎也 片山
Toshio Sumi
俊雄 角
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属化合物を用いた膜付きガラス基板の製造
方法に関し、特にガラス基板中から膜中へのアルカリの
拡散を抑制し、以て信頼性及び耐候性に優れた膜付きガ
ラス基板を製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、金属有機化合物を含む溶液を塗布した後焼成し、
膜付きガラス基板を製造する方法として、シリコンテト
ラエトキシド(Si (OCgHs) a)を含む溶液
をソーダ石灰ガラス基板に塗布・乾燥後通常の雰囲気中
で焼成してSi0g膜付きガラス基板を製造した例が報
告されている。(例えば、S、5akkaet al、
、J、Non−Cryst、5o1ids、63(19
84)223)また、シリコンテトラエトキシド(Si
 (QC!II!1) 4)およびボロン・トリミープ
ロポキシド(B (OCJy) s) 。
ジルコニウム・テトラ・nブトキシド(Zr(OCJ9
) a”)を含むあるいはアルミニウム・テトラ・se
cブトキシド(A I (OC4H9) 4) fjj
液を室温・・相対湿度20%の雰囲気でガラス基板に塗
布し、乾燥後通常の雰囲気中で焼成して、8202 5
ift系膜付きガラス基板、 Zr0t−5iOt系膜
付きガラス基板あるいは、Al10.− Sin、系膜
付きガラス基板を製造した例が報告されている。(例え
ば、N、Tohgcet al、+J、As、Cera
tSoc、、70(1987)C13,)またガラス基
板に、金属有機化合物を含む溶液を塗布し、型を押しあ
て、離型しこれを通常の雰囲気中で焼成し、表面に凹凸
を有する膜付きガラス基板を製造した例が報告されてい
る。(例えば、〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、上記従来の膜付きガラス基板の製造方法
においては膜を緻密化するのに必須の焼成過程において
、ガラス基板中のアルカリ成分が膜中あるいは膜表面に
拡散し、因って得られる膜付きガラス基板の表面にヤケ
が発生し易く、耐候性が悪かったり、上に積層した表示
素子、あるいは電子デバイスの性能、信頼性に悪影響を
及ぼすという問題点があった。
特に高度の信頼性が要求される光ディスク等の基板とし
ては、上記問題は極めて重要な問題であった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記従来の問題点を解決するためになされたも
のであって、ガラス基板に金属化合物を含む溶液を塗布
した後焼成することにより膜付きガラス基板を製造する
方法において、■水蒸気圧が10Pa以下の雰囲気で該
焼成を行う。■減圧雰囲気下で該焼成を行う。および■
乾燥ガスの流通雰囲気下で該焼成を行う膜付きガラス基
板の製造方法である。
本発明に使用できるガラス基板としては、ソーダライム
ガラス、ボロシリケートガラス、アルミノシリケートガ
ラス等任意のガラス基板が使用できるが、ソーダライム
ガラス等のアルカリ金属含有ガラスを使用することが本
質的に本発明の効果が大きく反映されることになり、ま
た価格も低価格となるので好ましい。
本発明に用いる金属化合物としては金属有機化合物およ
び金属塩が挙げられる。金属有機化合物および金属塩と
しては、重縮合あるいは架橋反応がおこることによって
溶液の粘性を上昇させるような化合物あるいは焼成によ
って金属酸化物になるような化合物であれば使用できる
例えば5i(OCHz)4,5i(OCztls)*、
Ti(OCJt)4゜Ti (OC4)+9)、4. 
Zr(OCJt) a、 Zr(OCJJ 41A1 
(OC*L)3. A1(OC4H9)!、 Na0C
zlls等のM(OR)llCMはSi、 Ti、 Z
r、 Ca、 Ai’、 Na、 Pb、  B、 S
n。
Ge等の金属、Rはメチル、エチル等のアルキル基、n
は1〜4の整数〕で示される金属アルコキシドと一般に
呼ばれる。化合物および−C1,−COOH。
−COOR,−NO3゜ 重縮合あるいは架橋反応を行なう一般的官能基を含む金
属有機化合物アセチルアセトナート等の金属キレート錯
体、あるいは塩化物、硝酸塩、酢酸塩等の金属塩が例示
できる。
焼成を行う前の塗布膜を形成する方法としては、ガラス
基板を前記金属有機化合物および、あるいは、金属塩を
含む溶液(以後、溶液と略称する)に浸漬した後引き上
げる方法(通称ディッピング法)、溶液を滴下した後回
転させる方法(通称スピンコード法)あるいは、スプレ
ー法印刷法、ロールコート法等が挙げられる。溶液塗布
は必要に応じて、雰囲気中の湿度を制御(たとえば相対
湿度20%)した環境において行うことが望ましい。
焼成雰囲気中の水蒸気圧は、例えば焼成炉内を減圧後乾
燥ガスで充満させること、乾燥ガスを流通させること、
および雰囲気を例えば1OPa以下の減圧雰囲気とする
ことにより常に1OPa以下に制御することができる。
上記乾燥ガスとして、空気+Oz+Nz+IC+Ne+
^r等およびこれらの混合ガスが挙げられる。空気、0
□等により酸化雰囲気での焼成が、Nt+He+Ne+
Ar、等により不活性雰囲気での焼成が、それぞれ実現
できる。目的に応じて乾燥ガスの種類を選定することが
望ましい。水蒸気分圧がl0Pa以下の乾燥ガスを用い
れば水蒸気圧10Pa以下の雰囲気が実現できる。
特に、塗布膜作製用溶液中に増粘剤としての有機高分子
を含ませ、塗膜形成後これらの有機高分子を焼成により
燃焼・分解する場合には、O!を含む乾燥ガス雰囲気中
で焼成することが好ましい。
又特に、膜表面に凹凸を有する光デイスク基板を、前記
塗布膜にプレス型等の溝形状を転写して作製する方法に
おいては、塗布膜作製用溶液中に増粘剤として、ポリエ
ーテルグリコール類等の有機高分子を加えてお(ことが
作業性等の面で好ましく、(例えば、特開昭62−22
5273)この様な場合においてはこれら有機高分子を
焼成により燃焼分解する必要性があり、従って、前述の
が好ましい。
また、焼成雰囲気中の水蒸気圧は、焼成炉内をができる
焼成雰囲気中の水蒸気圧は、低い方が良く1O−3Pa
以下にすることがさらに好ましい。
焼成温度は、膜を設けたガラス基板の耐熱温度(軟化点
)以下で任意に設定できるが、膜を緻密にするために3
00℃以上とすることが好ましい。
〔作 用〕
本発明は、前記従来の方法により、金属有機化合物およ
び/又は金属塩を含む溶液から、塗布・焼成により膜付
きガラス基板を製造する際、ガラス基板中から膜中へ多
くアルカリが拡散するのは焼成雰囲気中に水蒸気が存在
するためであることに鑑みなされたものである。
詳細には、従来該焼成時においては塗布膜中の反応等に
おいて水蒸気が発生するために大きな作用を有すとは考
えられていなかった雰囲気中の水蒸気(通常何も配慮し
なければ数KPaオーダ)が、被膜中のH”又はH,O
”の供給源となっており、雰囲気中の水蒸気圧を低減す
ることにより該イオンの被膜中での生成を低減でき、被
膜中の該イオンの生成を低減することにより「被膜中の
H゛又はH3O+とガラス基板中のアルカリイオンとの
相ある。
本発明によれば、焼成雰囲気中の水蒸気圧を低く制御し
であるため、アルカリの拡散に必要な対向イオン種とし
てのH゛あるいはH10゛の膜中での生成が抑制され従
って、ガラス基板中のアルカリが膜中へ拡散することが
ほとんどない。以て、本発明により、ガラス基板から膜
中へのアルカリの拡散量の極めて少ない膜付きガラス基
板が製造できる。
一般にガラス基板の劣化は、基板中のアルカリが基板表
面で、水、炭酸ガス等と反応することにより塩を形成し
、溶出、溶解を起こすこ・とにより進む。(例えば、P
、B、 Adan+s/J、Non−Crys t、5
olids。
67(1984)193.) 一方、ガラス基板に膜体を設けることにより、ガラス基
板の劣化は抑制できるが、前記従来の製造法により作製
したものは、焼成時にアルカリが膜中へ拡散し、該アル
カリが膜付きガラス基板の劣化の原因となる。
本発明によれば、被膜中へのアルカリ拡散量の’−−&
1&11. ! −l# +−甘せ詔制;愚1各−従う
て、劣化の起こりにくい高耐候性・信鯨性の膜付きガラ
ス基板を製造することができる。
【実施例〕
実施例−1 出発原料として、シリコンテトラエトキシド(Si(O
CxHs)4)およびチタニウムテトラn−ブトキシド
(Ti (0−nc4H啼) 4)を用い、溶媒には:
L5’) −ル、加水分解触媒には塩化水素をそれぞれ
用いた。加える水の量はシリコンテトラエトキシドに対
してモル比で4倍とした。シリコンテトラエトキシドの
エタノール溶液に希塩酸(3wt%)を加えて室温で3
0分間攪拌した。その後チタニウムテトラn−ブトキシ
ドのエタノール溶液を徐々に加え、同じく室温でさらに
30分間反応させた。シリコンテトラエトキシドとチタ
ニウムテトラn−ブトキシドはモル比で83.5二16
.5となるようにした。
こうして得られた溶液は、黄色〜無色透明であり酸化物
換算濃度は、8.5wt%である。該溶液をエタノール
で2倍の体積に希釈して塗布溶液lとした。
該塗布溶液中にソーダライムガラス基板を浸漬し、一定
速度(1,6m/5ec)で引き上げることにより、塗
布膜をガラス基板上に形成した。得られた該膜付きガラ
ス基板を真空焼成炉内に保持し、2、7 X 10−3
Pa (2X l O−’torr)に減圧した後その
まま減圧操作を継続しつつ350℃まで昇温し、350
℃で30分間保持した後、室温まで冷却し減圧を中止し
N2を導入して大気圧にもどし開放する焼成を行った(
実施例−1)。
同時に比較のため、熱風炉を用い通常の焼成を行って、
膜付きガラス基板を製造した。(比較例−1)0通常の
焼成は大気圧下(水蒸気圧数KPa)350℃で30分
間保持して行った。
上記減圧焼成および、通常焼成によって得られた膜付き
ガラス基板についてそれぞれ二次イオン質量分析(SI
MS)を用いて、膜中へのアルカリの拡散プロファイル
を測定した。
その結果を第1図に示す。
図から明らかなとおり、減圧焼成により作製された膜付
きガラス基板(実施例−1)は通常焼成によって作製さ
れた膜付きガラス基板(比較例−1)よりも、膜中への
アルカリの拡散量が少なく例えば、膜の中央付近で比較
すれば2.5桁程度少ない。
次に、上記減圧焼成および通常焼成によって得られた膜
付きガラス基板をそれぞれ80℃90%R」、で400
時間保持する耐候性試験を行った。
耐候性試験後の上記減圧焼成により得られた膜付きガラ
ス基板(実施例−1)の表面は耐候性試験前と同様均一
で、表面の劣化や析出物の発生は認められなかった。
一方、通常焼成によって得られた膜付きガラス基板(比
較例−1)の表面には、析出物が認められた。
本実施例−1と同一の作製方法により最終焼成温度のみ
を450℃、550℃と変えて減圧焼成により作製した
膜付きガラス基板について、同様のSIMS分析および
同一の耐候性試験を行った。
450℃で最終焼成したものも、550℃で最終焼成し
たものも、先の350℃で最終焼成したものと同様、ガ
ラス基板中から膜中へのアルカリの拡散はあまり認めら
れず、また耐候性試験後のこれらの膜付きガラス基板の
表面は均一で表面の劣化や析出物の発生は認められなか
った。
先の比較例−1と同一の作製方法により最終焼成温度の
みを450°C,550℃と変えて通常焼成により作製
した膜付きガラス基板について同様のSIMS分析およ
び同一の耐候性試験を行った。
ガラス基板中から膜中へのアルカリの拡散量は、最終焼
成温度の高いものほど、即ち350℃〈450℃〈55
0℃の順で多いことがわかった。
また耐候性試験後、これらの膜付きガラス基板の表面に
は析出物の発生が認められその発生密度は最終焼成温度
の高いものほど高いことがわかった。
実施例−2 シリコンテトラエトキシド“とホウ素トリi−プロポキ
シドとをSiO□およびB2O3となった時にモル比で
80:20となるようにそれぞれ秤量する。
秤量したシリコンテトラエトキシドに対してモル比で5
倍のエタノールとモル比で6倍の水(6−tχのlN0
ff溶液を使用)を加えて約70℃で4時間還流した。
上記還流によってシリコンテトラエトキシドはある程度
加水分解反応を起こした状態となっている。その後上記
還流処理液に先の秤量ずみのホウ素トリi−プロポキシ
ドを滴下した後さらに約70℃で4時間の還流を続けた
。5i−0−B結合がある程度生成したと思われる上記
溶液に等量(同体積)のエチルアルコールを加えて塗布
溶液2とした。
アルミニウムトリ5ec−ブトキシドLogと2−プロ
パツール100a+1をそれぞれ秤量し、混合する。こ
の後、室温で30分間撹拌し、塗布溶液3とした。
ジルコニウムテトラn−ブトキシド10gと無水エタノ
ール100m1をそれぞれ秤量し、混合する。この後室
温にて約1時間攪拌し、塗布溶液4とした。
ジルコニウムテトラn−ブトキシド5g、アルミニウム
トリ5ec−ブトキシド5gを秤量し、100sj2の
2−プロパツールと混合した後、Siテトラエトキシド
5gを添加した。この後、室温で30分間攪拌し、塗布
溶液5とした。
上記塗布溶液2〜5を完全にN2て置換したドライボッ
クス中に置き(相対湿度10%)、あらかじめ洗浄した
ガラス基板を塗布溶液中に浸漬した後引きあげて、ガラ
ス基板上に該溶液を塗布した。
塗布後ドライボックス中に保持して十分乾燥した種々の
塗布膜付きガラス基板をドライボックスから取り出し実
施例−1と同様の減圧焼成および比較例−1と同様の通
常焼成を行った。最終焼成温度は400℃とした。
得られた8g03  Si0g系、ZrO,、A 1 
tOs+およびA 1 tOz −ZrO2−Sin、
系膜付きガラス基板についてSIMSによるアルカリ拡
散プロファイルの測定と耐候性試験(80℃90%R,
1,400時間)を行った。
いずれの組成の膜を設けたガラス基板も、減圧下(2,
7X l O−”Pa)で焼成したものの方が通常焼成
したものよりも、焼成後の段階で膜中のアルカリ含量が
少なく耐候性試験においては、劣化しにくいことがわか
った。
ガラス基板に設ける膜の組成は上記に限らず、任意の組
成について本発明による、アルカリ拡散防止の効果が得
られる。
実施例−3 実施例−1で調製した塗布溶液lに平均分子量600の
ポリエチレングリコール(PEG600)を、最終生成
物である1 6.5 Ti0z・83.55iOz組成
の酸化物に対する重量比で(PE0600)/(酸化物
)=1の量加え、均一に溶解したものを塗布溶液6とし
た。
該塗布溶液6を用いてスピンコード法により化学強化ガ
ラスディスク基板(13cmφ)にPEG600を含む
16.5TiO□・83.5SiO□塗布膜を形成した
。該塗布膜に、迅速に峰高さ0.15μm、膜中2μm
、峰間隔4μmの多数の膜部を有するアセチルセルロー
ス製(弾性係数10 ’kgf/ctaりの厚さ50μ
mの型を押しあて接合した。
その後、線型を接合した塗布膜付きガラス基板を90℃
で30分間クリーンオーブンを用い大気中で乾燥した後
アセチルロール製の型の離型を行なった。
該離型後の表面に凹凸を有する塗布膜付きガラス基板を
乾燥空気流通雰囲気中(水蒸気圧1O−2Pa程度)4
00℃で30分間焼成を行った。
この最終焼成により塗布膜は平均210nm厚の16、
57iOz・83.5SiO□非晶質膜(屈折率1.5
0)になっていた。
上記操作により作製された表面に凹凸を有する、光デイ
スク用膜付きガラス基板の表面及び断面を走査型電子顕
微鏡により観察したところ、溝深さ約75nm溝中約2
μm、溝間隔約4μmの良好な溝形状が形成されていた
上記実施例により作製された光デイスク用ガラス基板Q
41!を略断面図を第2図に示す。
次に該光デイスク用ガラス基板の耐候性試験を行った。
比較の為に、上記実施例と同様の手順で焼成のみ通常の
雰囲気(水蒸気圧数KPa)中400℃で30分間焼成
を行うことにより作製した、表面に凹凸を有する光デイ
スク用膜付きガラス基板についても同時に耐候性試験を
行った。
耐候性試験は80℃90%R,H,で400時間保持す
ることにより行った。
耐候性試験後の上記乾燥空気中焼成により作製した光デ
イスク用膜付きガラス基板の表面は、耐候性試験前と同
様均一で表面の劣化や析出物の発生は認められなかった
一方、比較の為、通常焼成により作製した光デイスク用
膜付きガラス基板の表面には、耐候性試験後析出物が認
められた。
本実施例のごとく、塗布溶液中にポリエチレングリコー
ル等の有機高分子の増粘剤を含み、かつ該有機高分子を
焼成により、燃焼分解する必要のある場合、O!を含む
乾燥ガス雰囲気中で焼成することが好ましい。
本実施例において、乾燥空気の代わりに乾燥0!中で焼
成を行った場合にも本実施例同様膜中へのアルカリの拡
散の少ない、従って耐候性のよい光デイスク用膜付きガ
ラス基板が得られた。
実施例−4 実施例−2で調製した塗布溶液2〜5に実施例=3同様
、PEG600を、最終生成酸化物に対する重量比で(
PEG600)/ (酸化物)−1の量加え、均一に溶
解し塗布溶液を調製した。
これら塗布溶液を用いてN2流下中(室温相対湿度lO
%)、スピンコード法により化学強化ガラスディスク基
板(13caφ)にPEGを含む8103 5t(h系
、 Zr01.^1803およびA I !03  Z
r0t  St島系塗布膜を形成した。
これらの塗布膜に実施例−3と同様のプレス操作を行い
、最終的には乾燥空気中(水蒸気圧10− ”Pa以下
)400℃で30分間焼成を行った。
上記操作により作製された種々の、表面に凹凸を有する
光デイスク用膜付きガラス基板について、SIMSによ
るアルカリ拡散プロファイルの測定と耐候性試験(80
℃90%R,8,400時間)を行った。
いずれの組成の凹凸膜を設けたガラスディスク基板も乾
燥空気中(水蒸気圧1(I”Pa以下)で焼成したもの
の方が、通常焼成したものよりも、焼成後の段階で膜中
のアルカリ含量が少なく耐候性試験においては劣化しに
くいことがわかった。
ガラスディスク基板に設ける凹凸を有する膜の組成は、
上記に限らず、任意の組成について本発明によるアルカ
リ拡散防止の効果が得られる。
実施例−5 化学強化ディスク基板(13c+nφ)に、下地膜とし
て蒸着法により200nmの5iOz膜を形成し、ディ
スク基板1とした。またCVO<化学気相析出)法によ
り1100nの5iaN4膜を下地膜として形成しディ
スク基板2とした。
実施例−1で調製した塗布溶液lを用いて上記ディスク
基Fi1およびディスク基板2にスピンコード法により
、TfOt  Sin□系塗布膜塗布膜下地膜体の上に
さらにもう一層設けた。得られた二層膜付きディスク基
板を実施例−1と同様真空焼成炉内に保持し2.7 X
 1 (I”Paに減圧した後、そのまま減圧操作を継
続しつつ350℃まで昇温し、350℃で30分間保持
した後室温まで冷却し、減圧を中止しN、を導入して大
気圧にもどし開放する焼成を行った。
同時に比較のため、大気圧下(水蒸気圧数KPa)35
0℃で30分間保持する通常の焼成を行った。
上記減圧焼成および通常焼成によって得られた二層膜付
きディスク基板をそれぞれ80℃90%R,11,で1
000時間保持する耐候性試験を行った。
耐候性試験後の上記減圧焼成により得られた二層膜付き
ディスク基板には、SiO□を下地膜としたディスク基
板1の場合も、Si3N4を下地膜としたディスク基板
2の場合も、析出物等の発生や劣化は認められなかった
。一方通常焼成によって得られた二N膜付きディスク基
板の表面にはいずれの下地膜を設けた場合も、表面に析
出物が認められた。
上記実施例から明らかなとおり、アルカリの拡散防止を
目的として下地膜を設けた場合もその上に塗布膜・を設
は通常の焼成を行うと、ガラス基板中から下地膜を通し
て塗布膜中および表面へのアルカリの拡散が進み、アル
カリ拡散防止を目的とした下地膜の効果はあまり大きく
ない。しかしながら下地膜を設け、その上に塗布膜を形
成し低い水蒸気圧下で焼成したものは、アルカリ拡散防
止層としての下地膜の効果が大きく有効に発揮され、よ
って耐候性の優れたディスク基板が得られる。
下地膜の組成、形成方法は、上記に限らず任意の組成、
形成方法のものについて、本発明によるアルカリ拡散防
止の効果が得られる。また、下地膜の上に設ける塗布膜
の組成についても上記に限らず当然任意の組成のものに
ついて本発明によるアルカリ拡散防止の効果が得られる
〔発明の効果〕
本発明によれば、実施例から明らかなとおり、ガラス基
板中から膜中へのアルカリの拡散を抑制しながら塗布膜
の焼成が行え、因って膜中のアルカリ含量の極めて少な
い、耐候性、信頼性に優れた膜付きガラス基板が製造で
きる。
本発明により製造される膜付きガラス基板は、光デイス
ク用基板のみならず、エレクトロクロミック素子、エレ
クトロルミネッセンス素子液晶素子等の表示素子や薄膜
トランジスター等の電子部品を積層するガラス基板とし
ても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例−1および比較例−1で製造した膜付き
ガラス基板のアルカリの拡散プロファイルをS IMS
により測定した結果である。 第2図は実施例−3で製造した光デイスク用ガラス基板
の概略断面図である。 第 図 手 続 補 正 書 笥2 図 1゜ 2゜ 3゜ 事件の表示 特願平1−37259号 発明の名称 膜付きガラス基板の製造方法 補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 大阪市中央区道修町3丁目5番11号氏名 (4
00)  日本板硝子株式会社代表者 中島 達ニ 4、代理人 住所 東京都港区新橋5丁目11番3号新橋住友ビル 日本板硝子株式会社 特許部 内 6、補正により増加する請求項の数   07、補正の
対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 8、補正の内容 (1)明細書2頁17行目にFを含むあるいは」とある
のを「あるいは」と補正する。 (2)明細曹2頁18行目に「溶液な」とあるのを「を
含む溶液を」と補正する。 (3)明細書3頁2行目にrAIOzJとあるのをrA
1203Jと補正する。 (4)明細書3頁3行目ないし4行目に「例えば、N、
Tohgcet*・*J、A−,Ceragi、Soc
、」とあるのを「例えば、J 、Am、Ceraw+、
Soc、 Jと補正する。 (5)明細書5頁10行目に「一般に呼ばれる。 化合物」とあるのを「一般に呼ばれる化合物」と補正す
る。 (6)明細1115頁12行目ないし133行目補正す
る。 (7ン明I11書5頁16行目に「金属有機化合物アセ
チルアセトナートJとあるのを「金属有機化合物、アセ
チルアセトナートJと補正する。 (8)明細IS頁4行目に「スプレー法印刷法」とある
のをrスプレー法、印刷法」と補正する。 (9)明細書6頁13行目にrHc」とあるのをrHe
Jと補正する。 (10)明細書9頁12行目に「例えば、P、B、Ad
ag+s/J、NonJとあるのを「例えば、J、No
nJと補正する。 (11)明細書lO頁6行目に「n−ブトキ」とあるの
を「n−ブトキ」と補正する。 (12)明細書10頁13行目に「n−ブトギ」とある
のを「n−ブトキ」と補正する。 く13)明細書10頁15行目に「n−ブトキ」とある
のを「n−ブトキ」と補正する。 (14)明細書17頁2行目に「アセチルロース」とあ
るのを「アセチルセルロース」と補正する。 (16)明細書22頁20行目に「素子液晶素」とある
のを「素子、液晶素」と補正する。 (16)第1図および第2図を別紙の通り補正する。 第1図 笛2 図 5i02−Ti02 系1rll、MWガラス基板  
ゝ珀

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ガラス基板に金属化合物を含む溶液を塗布した後
    焼成することにより膜付きガラス基板を製造する方法に
    おいて、水蒸気圧が10Pa以下の雰囲気中で該焼成を
    行うことを特徴とする膜付きガラス基板の製造方法。
  2. (2)ガラス基板に金属化合物を含む溶液を塗布した後
    焼成することにより膜付きガラス基板を製造する方法に
    おいて、該焼成を減圧雰囲気下で行うことを特徴とする
    膜付きガラス基板の製造方法。
  3. (3)ガラス基板に金属化合物を含む溶液を塗布した後
    焼成することにより膜付きガラス基板を製造する方法に
    おいて、該焼成を乾燥ガスの流通雰囲気下で行うことを
    特徴とする膜付ガラス基板の製造方法。
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