JPH02214Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、パチンコ玩具において、パチンコ玉
が入ることによつてウイングを開くようにしたウ
イング開放装置に関し、簡単な構成で、確実な動
作が行われるようにしたものである。

（考案の構成） 本考案の構成は、モーターにより回転駆動され
ると共にウオームを有し且つ復帰ばねにより軸方
向に復帰付勢された軸方向へ移動可能な回転軸
と、上下動によつて一対のウイングを開放動作さ
せるウイング作動体と、該ウイング作動体を回転
によつて上下動させるクランク軸と、パチンコ玉
の重力を受ける玉受部と係合爪を有し且つ固定ピ
ンに枢着された玉受レバーとを具備し、パチンコ
玉の重力により該玉受レバーの係合爪を前記ウオ
ームの歯溝に係合させて前記回転軸を前記復帰ば
ねに抗して軸方向へ移動させることによつて該回
転軸と前記クランク軸を歯車機構で連結すると共
に、前記ウオームに、前記ウイングの所定回数の
開放動作に対応させて前記玉受レバーの係合爪を
該ウオームから離脱させる離脱部を設けて、単純
な機械的構成のみによつてウイングを開放動作さ
せるようにしたものである。

（実施例） 図面は本考案の一実施例を示し、１は、圧縮状
態のコイルばねでなる復帰ばね２により軸方向に
復帰付勢された軸方向へ移動可能な回転軸であつ
て、該回転軸１のウオームホイール３がモーター
４の出力軸５のウオーム６と噛合されて回転駆動
される。回転軸１にはウオーム７が固設されてい
る。８は、上下動によつて一対のウイング９，９
を開放動作させるウイング作動体であつて、引張
状態のコイルばね１０によつて下方（ウイング
９，９を閉じる方向）へ付勢されている。各ウイ
ング９は、アーム９ａをウイング作動体８の凹溝
部１１に係合させることによつてウイング作動体
８の上下動で装置本体上の固定ピン１２の回りに
開閉回動される。１３は、前記ウイング作動体８
を回転によつて上下動させるクランク軸であつ
て、偏心軸部１３ａがウイング作動体８のピン１
４に係合される。１５は、装置本体上の固定ピン
１６に枢着された玉受レバーであつて、パチンコ
玉の重力を受ける玉受部１５ａを有すると共に係
合爪１５ｂを有し、該玉受レバー１５の玉受部１
５ａにパチンコ玉の重力がかかることにより該玉
受レバー１５の係合爪１５ｂが前記ウオーム７の
歯溝に係合されて回転軸１を復帰ばね２に抗して
軸方向へ移動（第２図に矢印Ｘで示される）さ
せ、該回転軸１と前記クランク軸１３が、回転軸
１のウオームホイール３をクランク軸１３の歯車
１８に噛合させる歯車機構１７で連結される。

なお、該玉受レバー１５は、パチンコ玉玉受部
１５ａに作用しない通常時は自身の重量アンバラ
ンスにより係合爪１５ｂをウオーム７から離脱さ
せている。

また、前記ウオーム７には、ウイング９，９の
所定回数（例えば１回）の開放動作に対応させて
前記玉受レバー１５の係合爪１５ｂを該ウオーム
７から離脱させる離脱部７ａが設けられる。該離
脱部７ａは、係合爪１５ｂが係合されるウオーム
７の最終端歯溝７ｂを該ウオーム７の回転につれ
て漸次狭く（又は浅く）することによつて形成さ
れる。なお、回転軸１の一端には、数個の突片２
０を周方向へ適当間隔をおいて突設した回転板１
９が固設され、該回転板１９の突片２０は、回転
軸１が軸方向（Ｘ方向）へ移動している間（ウイ
ング９，９が開放動作している間）、回転軸１の
回転によつて金属製発音体２１を連打するように
なつている。

上記装置において、図示しない正面盤のハンド
ルを操作することによりモーター４が始動される
と共に図示しない玉打機により玉打が開始され、
この玉打操作中、第１図に示すように回転軸１は
ウオーム６及びウオームホイール３を介してモー
ター４により常時回転される。そして、この玉打
操作によつてホール２２にパチンコ玉が入らない
とき、回転軸１と共に回転される回転板１９の突
片２０は発音体２１から離脱されている。玉打操
作によつて、ホール２２に入つたセーフ玉２４
は、セーフ玉の経路２３を通つて第２図に示す
ように玉受レバー１５の玉受部１５ａ上に導入落
下され、該玉受部１５ａをセーフ玉２４の重力に
より下降させる。これにより該玉受レバー１５の
係合爪１５ｂがウオーム７の歯溝に係合されて回
転軸１を復帰ばね２に抗して軸方向（矢印Ｘ方
向）へ第２図に示すように移動させ、回転体１
９の突片２０で発音体２１を連打させると共に該
回転軸１のウオームホイール３をクランク軸１３
の歯車１８に噛合させ、クランク軸１３を回転さ
せる。このクランク軸１３の回転によつてクラン
ク軸偏心軸部１３ａがピン１４を介してウイング
作動体８をばね１０に抗して上動させ、ウイング
９，９を第１図に示すように開放させる。ウイン
グ９，９が１回開放された時点で、玉受レバー１
５の係合爪１５ｂがウオーム７の最終端歯溝７ｂ
に至り（第２図に示される）、該係合爪１５ｂ
がウオーム７から第２図に示すように離脱され
る。これによつて回転軸１が復帰ばね２により軸
方向へ移動復帰する（第２図に矢印Ｙで示す）
と共に回転軸１のウオームホイール３がクランク
軸１３の歯車１８から離脱し（第２図に示され
る）、ウイング９，９がばね１０により第１図の
矢印Ｚ方向に起立され、閉じられる。

なお、上記実施例において、ウオーム７、ウオ
ームホイール３及び歯車１８の歯数を適当に選定
することによつて、１個のセーフ玉２４でウイン
グ９，９を２回以上の所定回数繰返して開放動作
させることもできる。

（考案の効果） 本考案は上記の構成であるから、セーフ玉２４
によつて玉受レバー１５の係合爪１５ｂが回転軸
１のウオーム７の歯溝に係合して回転軸１を復帰
ばね２に抗して軸方向へ移動させ、該回転軸１と
クランク軸１３を歯車機構１７で連結して該クラ
ンク軸１３を回転させることによつて、ウイング
作動体８を介してウイング９，９を確実に開放動
作させることができる。しかも、ウオーム７に
は、ウイング９，９の所定回数の開放動作に対応
させて玉受レバー１５の係合爪１５ｂを該ウオー
ム７から離脱させる離脱部７ａが設けられている
ので、ウイング９，９が所定回数開放動作した
後、玉受レバー１５の係合部１５ｂがウオーム７
から離脱され、復帰ばね２により歯車機構１７の
噛合が解除されることによつて、ウイング９，９
の開放動作を確実に停止させることができる。さ
らに、本考案装置は、単純な機械的構成のみによ
つて構成されるので、故障を少なくでき且つ安価
に製作できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は装置
の概略構成を示す斜視図、第２図，，，
は作動説明図である。 １……回転軸、２……復帰ばね、７……ウオー
ム、７ａ……離脱部、８……ウイング作動体、９
……ウイング、１３……クランク軸、１５……玉
受レバー、１５ａ……玉受部、１５ｂ……係合
爪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モーターにより回転駆動されると共にウオーム
   を有し且つ復帰ばねにより軸方向に復帰付勢され
   た軸方向へ移動可能な回転軸と、上下動によつて
   一対のウイングを開放動作させるウイング作動体
   と、該ウイング作動体を回転によつて上下動させ
   るクランク軸と、パチンコ玉の重力を受ける玉受
   部と係合爪を有し且つ固定ピンに枢着された玉受
   レバーとを具備し、パチンコ玉の重力により該玉
   受レバーの係合爪を前記ウオームの歯溝に係合さ
   せて前記回転軸を前記復帰ばねに抗して軸方向へ
   移動させることによつて該回転軸と前記クランク
   軸を歯車機構で連結すると共に、前記ウオーム
   に、前記ウイングの所定回数の開放動作に対応さ
   せて前記玉受レバーの係合爪を該ウオームから離
   脱させる離脱部を設けてなるパチンコ玩具用ウイ
   ング開放装置。