JPH02214648A - ポリエステルフィルムの製造方法 - Google Patents

ポリエステルフィルムの製造方法

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JPH02214648A
JPH02214648A JP1035856A JP3585689A JPH02214648A JP H02214648 A JPH02214648 A JP H02214648A JP 1035856 A JP1035856 A JP 1035856A JP 3585689 A JP3585689 A JP 3585689A JP H02214648 A JPH02214648 A JP H02214648A
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JP
Japan
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film
polyester
less
polyester layer
thickness
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JP1035856A
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English (en)
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Kenji Tsunashima
研二 綱島
Seizo Aoki
青木 精三
Hideyuki Yamauchi
英幸 山内
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポリエステルフィルムの製造方法に関するも
のであり、さらに詳しくは、耐湿接着性にすぐれたポリ
エステルフィルムの製造方法に関するものである。
[従来の技術] ポリエステルフィルムの表面に低結晶性のポリエステル
フィルムを積層させたポリエステルフィルムは、特開昭
46−2694などで知られている。また、水膜を冷却
ドラム表面に形成させながらキャストする方法は特開昭
58−63415などで知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記フィルム、あるいはキャスト方法では、易
接着性、すなわちAIなどの金属蒸着膜との耐湿密着性
にすぐれたフィルムは得られない。
[課題を解決するための手段] 本発明は、金属蒸着膜との耐湿密着性にすぐれたポリエ
ステルフィルムの製造方法を提供することを目的として
いる。すなわち、本発明は、ポリエステル(I)層の少
なくとも片面に結晶融解熱ΔHuが7cal/g以下の
ポリエステル(II)層が積層されてなる溶融シートを
、静電荷を印加させながら冷却ドラム表面に密着させて
ポリエステルフィルムを製造する方法において、該冷却
ドラム表面に水の液膜を介在させることを特徴とするポ
リエステルフィルムの製造方法に関するものである。
本発明におけるポリエステルとは、ジカルボン酸とジオ
ールとから縮重合により得られるエステル結合を有する
ポリマーの総称で、ジカルボン酸としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、フタル酸
、ビフェニルジカルボン酸、ビス(フェノキシ)エタン
ジカルボン酸、アジピン酸、セパチン酸、ゲルタール酸
、シクロヘキサンジカルボン酸、およびそれらの誘導体
などがあり、ジオールとしては、エチレングリコール、
プロパンジオール、ブタンジオール、ヘキサンジオール
、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ネ
オペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタツール、
ポリエチレングリコール、キシリレングリコール、およ
びそれらの誘導体などがある。もちろん、2種類以上の
ジカルボン酸やジオールからの共重合体や、さらに他の
モノマーやポリマーなどを共重合させたものでもよい。
ポリエステル(II)の結晶融解熱ΔHuは、7cal
/g以下、好ましくは2〜5−7gの範囲のものでなけ
ればならない。上記範囲外のポリエステルを積層しても
、本願の目的である接着性、特に金属蒸着膜との接着性
が得られないためである。
さらに、接着性もドライ雰囲気下のみならず湿気の多い
ウェット雰囲気下での強い接着力を得るためには、溶融
シートのポリエステル(II)層の厚さは2μm以下、
好ましくは1μm以下であるのが必要で、さらに、高温
処理での透明性と易滑性と強い接着力を得るにはポリエ
ステル(II)層の厚さが0.2μm以下であることが
必要である。
さらにボイル処理やレトルト処理後でも優れた接着力を
得るにはポリエステル(II)層にコロナ放電処理をす
るのがよい。
ポリエステル(1)の代表としては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンテレフタレート−イソフ
タレート共重合体、ポリシクロヘキシレンジメチレンテ
レフタレート、ポリエチレンα、β−ビス(2−クロル
フェノキシ)エタン4.41−ジカルボキシレートなど
であり、ポリエステル(II)の代表としては、ポリエ
チレンテレフタレート・イソフタレート共重合体、ポリ
シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート−イソフタ
レート共重合体、ポリブチレンテレフタレート・イソフ
タレート共重合体、ポリエチレン・ジエチレンテレフタ
レート共重合体、ポリエチレンテレフタレート・ポリエ
チレングリコール共重合体、などである。もちろん上記
ポリエステルに公知の添加剤を含有させてもよい。
静電荷を印加させながら冷却ドラム表面に密着させてキ
ャストする方法は、特公昭37−6142などですでに
公知である。冷却体としてはドラムの例を示したが、ベ
ルトの如き移動可能な冷却体であってもよいことは明ら
かである。冷却ドラム表面としては鏡面クロムメツキ仕
上げ(0,28以下など)したものが長期安定キャスト
や再現性、さらには経済性などの点で最も好ましいが、
必要によっては表面をエツチングやサンドブラスト加工
などの手段で表面を粗面化したものでも、親水化剤コー
ティングしたものであってもよい。
冷却ドラム表面に水の液膜を介在させながら、静電荷を
印加させるキャスト方法は、B P l、 140゜1
75や特公昭63−4492などで公知である。冷却ド
ラム表面に水の液膜を介在させる方法としては、湿気を
含んだ空気を、その露点以下に保たれた冷却ドラム表面
に吹き付けて結露させる方法(結露法)や、静電荷を帯
びた水蒸気を噴霧する方法や、ローラーで転写塗布ある
いはしみ出しローラーで塗布する方法、刷毛で塗布する
方法などがあるが、液膜の見かけの厚さdが3μm以下
、好ましくは1.5μm以下、さらに好ましくは1.0
μm以下と薄いときや、さらには冷却ドラム表面が鏡面
クロムメツキの場合には、安定に均一な液膜が得られる
点で結露法が好ましい。結露法による水滴最大径は50
μm以下、100〜1000個10゜1mnfのものが
よい。なお、この平均液膜の見かけの厚さdと、溶融重
合体シートと冷却ドラム表面との接する位置に形成され
るメニスカスの高さhとの関係が、hadであることが
望ましい。この見かけの厚さdは、赤外線水分計により
求めた値である。h≦dの場合は、冷却表面上に生じた
水膜の厚さの変動をそのままキャストシートに転写され
てしまうので長時間安定した高速キャストが出来ない。
メニスカスの高さhは種々の要因で変わり、溶融シート
のドラムへの密着する角度や溶融シートの表面粗さ、表
面張力などで変わる。
もちろん、シートが冷却ドラムから剥離されたあとのド
ラム上には液が不均一に残存することが多いので完全に
残存液膜を真空法や空気吹付法や吸引ロール法などで除
去することが好ましい。
すなわち、特定のポリエステルフィルムを特定のキャス
ト方式を用いることにより、金属蒸着膜の耐水耐湿性に
すぐれた接着力が得られるのである。単に結晶融解熱Δ
Huの小さな層をベースポリエステルフィルムにラミネ
ートしただけでは、すぐれたA1などの耐水耐湿接着力
が得られないのであり、すなわち、該フィルムを得ると
き、水膜の存在したドラム上で高電圧の静電荷を印加さ
せながらキャストすることにより得られる。さらに好ま
しくは、結晶融解熱ΔHuが7cal/g以下・のポリ
エステル(II)層の厚さは2μm以下、さらに好まし
くは0.2μm以下であること、また、該ポリエステル
層にコロナ放電処理をすることにより、より過酷な条件
下でも強い接着力を維持することができる。
[発明の効果] 特定のポリエステル(II)層を有するフィルムに、特
定のキャスト条件で製膜することにより1、印刷インキ
、金属筒、金属蒸着膜などとの優れた接着力を有するフ
ィルムが得られる。
2、特に接着後、高湿雰囲気下になっても優れた接着力
を維持できる。
36また、接着後、95〜105℃のボイル処理をして
も、はとんど変らない接着力を維持することができる。
4、A1などの金属を0.1μmと厚く蒸着してもフィ
ルムが収縮したり、表面が白濁したり、干渉色が出たり
することなく、均一な蒸着が可能である。
[物性の測定方法および効果の評価方法](1)AI蒸
着膜との接着力 ポリエステル(II)層の表面にAIを厚さ600人、
10″6トールで真空蒸着したのち、該蒸着面に50μ
mのキャストポリプロピレンフィルムをウレタン系接着
剤によりドライラミネート後、40℃、48時間二一ジ
ングする。種々な処理をしたのち、該試料を15mm巾
にサンプリングし、テンシロンで200mm/分の速度
で180度剥離力を求めた(10回の算術平均)。
○:300g/15mmを越えるとき Δ;100〜300g/15鴫のとき x:100g/15mm未満のとき ■ 蒸着膜の外観 AI蒸着面の光沢度で表わす。日本重色工業社製光沢度
計VG−107を使用し、10回の算術平均をもって表
わす。
Q: 600%を越えるもの △:400〜600%のもの X : 400%未満のもの (3)水蒸気バリア性 水蒸気透過率を山武ハネウェル社製W825型を用いて
40℃、100RH%下で測定する。
○:1g/rd−日・シート 未満のときX : 1 
g/rr?・臼・シート 以上のとき(4)結晶融解熱
 ΔHu 試料5mgを、走査型熱量計(D S C)にセットし
、20℃/分の昇温速度で昇温し、その時に表われる結
晶の融解に伴なう吸熱ピーク面積から融解熱を求め、そ
れを試料重量で割って求める−[実施例] 本発明を実施例に基づき説明する。
実施例1 ポリエステル(I)として、ポリエチレンテレフタレー
 ト(0−クロルフェノール中での極限粘度0.65、
平均粒径800μmの5層02粒子を0.05重量%含
有)を用い、ポリエステル(It)として、ポリエチレ
ンテレフタレート・イソフタレート共重合体(85/1
5共重比、結晶融解熱4cal/g、結晶融点210℃
、平均粒径1.0μm径の5層02粒子を0.10重量
%含有)を用い、それぞれ乾燥脱水後別々の押出機に供
給し、それぞれ285℃で溶融させたのち、該溶融体を
常法によりポリエステル(I)とポリエステル(II)
とを2層に積層し、口金から吐出させた。
該溶融体のポリエステル(II)層面を、平均水膜見か
け厚さ6008μmの水膜を有する冷却ドラム(外径1
m、O,18表面仕上げ鏡面クロムメツキ)上に1.5
万Vの静電荷を印加させながら密着させ冷却し、キャス
トシートを得た。得たシートの厚さは150μmで、ポ
リエステル(I)層が149μm1ポリエステル(II
)層は1μmであった。かくして得られたキャストフィ
ルムを、95℃に加熱されたロール上で予熱し、長手方
向に3.8倍延伸し、つづいて105℃に加熱されたテ
ンター内で4.0倍に巾方向に延伸後、215℃で7秒
間、165℃で3秒間熱処理した。かくして得られたフ
ィルム厚さは12μmで、ポリエステル(II)層の厚
さは0.08μmであった。
該ポリエステル(II)層上に、AIを厚さ600人に
真空蒸着したのち、ウレタン系接着剤で、厚さ50μm
のキャストポリプロピレンフィルム(東し合成フィルム
■製“トレファン”No  T−34DO)をラミネー
トした。このフィルムの特性を評価した結果を表1に示
す。
このように、本発明のフィルムは、耐湿性に優れた強力
なAI蒸着膜接着力を有したフィルムであることがわか
る。
比較例1 実施例1で用いた水膜の厚さdを0μm1すなわち単な
る静電印加キャスト法に切替えるほかは、あとは実施例
1と全く同様にして厚さ12μmのフィルムを得、同様
の評価をした。
実施例2 実施例1で、二軸延伸後のポリエステル(II)/(I
)層の厚さが0.08/11.9層2μmのものを、0
.5/11.5μmに変えただけで、あとは実施例1と
全く同一にして厚さ12μmのフィルムを作り、評価を
した。
比較例2 実施例1で複合フィルムのポリエステルフィルム(II
)層をラミネートせず、ポリエステル(1)層のみで単
膜製膜した場合の評価を行なった。
比較例1〜2、実施例2の結果を表2に示す。
AI蒸着膜の接着力、外観、バリア性などを、高湿下、
あるいはボイル処理後でも維持するには、特定のポリエ
ステル組成物を、特定の厚みにラミネートし、特定のキ
ャスト条件を採用する必要があることがわかる。
実施例3 実施例1の二軸延伸フィルムのポリエステル(II)層
の上にコロナ放電処理をした。実施例1と同様にラミネ
ートして評価した。
すなわち、該ラミネートフィルムを、125°Cのレト
ルト処理を5分間して、同様の評価を25℃65RH%
下で行なった。
この様に、コロナ放電処理をすることにより、より高温
での処理にも強い接着力を示すことがわかる。
表1 表2

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリエステル( I )層の少なくとも片面に結晶
    融解熱ΔHuが7cal/g以下のポリエステル(II)
    層が積層されてなる溶融シートを、静電荷を印加させな
    がら冷却ドラム表面に密着させてポリエステルフィルム
    を製造する方法において、該冷却ドラム表面に水の液膜
    を介在させることを特徴とするポリエステルフィルムの
    製造方法。
  2. (2)該溶融シートにおけるポリエステル(II)層の厚
    さが、2μm以下であることを特徴とする請求項(1)
    のポリエステルフィルムの製造方法。
  3. (3)さらに冷却後のポリエステル(II)層の厚さが、
    0.2μm以下であることを特徴とする請求項(1)の
    ポリエステルフィルムの製造方法。
  4. (4)請求項(1)〜(3)のいずれかのポリエステル
    フィルムに、コロナ放電処理をすることを特徴とするポ
    リエステルフィルムの製造方法。
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