JPH0221245B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はきやべつ等の切削を行なう電動調理器
に関する。

従来例の構成とその問題点 一般にこの種の電動調理器は第１図に示すよう
に電動機２を内設した本体１と、電動機２により
回転させられる円板状のカツター３を内設した容
器４と、この容器４の上部に設けられ、一部に投
入孔５を有する蓋６と、前記投入孔５に挿入され
て被切削物を前記カツター３に押し付ける押込み
棒７よりなつていた。

ところで上記投入孔５は蓋体６の一部に設けら
れて、その開口面積が小さいため、被切削物の大
きさが限定され、大きな被切削物は投入孔５の大
きさにあらかじめ切削しなければならなかつた。

そこで、本発明者らは、容器２に入る大きさの
被切削物は、予備切削をしなくても切削できる電
動調理器を考えてきた。

つまり、投入孔５の開口面積を大きくすればよ
いわけであるが、単に投入孔５を大きくしただけ
では押込棒７が大きなものとなつたり、また、投
入孔５から使用者が誤つて手を差し込み、カツタ
ー３により手を切るという危険性があつた。

次にこの危険性をなくすために、蓋体６には投
入孔５を設けず、蓋体６には下部に板状の押込板
を有した押込棒を貫通させるというものが考えら
れてきた。

しかしこの構成によると前記押込板の外周は容
器４に当接しなければ、押込板や押込棒が傾き、
被切削物を効率的にカツターに押しつけることは
できない。反対に押込板の外周を容器に当接させ
ると押込板と容器との間で摩擦力が大きくなり、
押し込むのに大きな力が必要になるという問題が
あつた。

発明の目的 本発明は上記従来の問題点に鑑み、大きな被切
削物であつても簡単に切削することのできる電動
調理器を提供するものである。

発明の構成 上記目的を達成するため、本発明の電動調理器
は、電動機を内設した本体と、この本体に載置さ
れた容器と、この容器内で前記電動機により回転
させられるカツターと、前記容器の開口部を覆う
蓋体とを備え、前記蓋体の側壁の内面に複数個所
で当接する押込板を有し、さらに前記押込板の押
込棒を前記蓋体に摺動自在に貫通させた構成であ
り、この構成により前記容器と押込板の摩擦力は
小さくなり、大きな被切削物であつても簡単に切
削できるようになる。

実施例の説明 以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例に
ついて説明する。第２図〜第８図において８は電
動機９を内蔵した本体で、この上面略中央には、
電動機９により駆動される軸１０が突出してい
る。１１は本体８の側方上部に突出して設けたス
イツチ支持部で、内部には電動機１２を制御する
一対のスイツチ１２と、押圧によりスイツチ１２
を操作する操作部１３とを備えている。操作部１
３はスイツチ支持部１１の上端面に面一でのぞん
でいる。１４は本体８上に載置される容器で、中
央には軸１０が通る円筒状部１５が形成されてお
り、載置された状態では容器１４の側方にはスイ
ツチ支持部１１が位置する。１６は、円筒状部１
５を通して位置する軸１０に着脱自在に結合する
カツター取付台でその上面にカツター１７を取り
付けている。１８は容器１４の開口部に載置され
る容器蓋その内部に押込板１９を設けており、押
込板１９の押込棒２０は、容器蓋１８上方に突出
され、外力により一定距離だけ自由に上下動でき
るようにスイツパー２１が設けられている。２２
は押込板１９外周端に設けた突起で、押込板１９
は突起２２が容器蓋１８の側壁と接触しながら摺
動するようになつている。また容器蓋１８側方下
端の一部には外方へ突出させてカバー部２３を形
成されている。このカバー部２３は、スイツチ支
持部１１の上部を覆つて容器蓋１８の位置決めを
している。そして、カバー部２３内には、操作部
１３と対向して突起２４を形成しており、カバー
部２３を押圧することによつてスイツチ１２が閉
成し電動機９を始動し、押圧を止めると電動機は
オフする。

次に上記電動調理器の操作および動作について
説明する。まず本体８に容器１４を載置し、軸１
０にカツター１７をセツトし、その後、カツター
１７上に被切削物○イを投入して、容器蓋１８を押
込板１９が被切削物により押し上げられた状態で
容器１４の開口部に取り付ける。そして、押込板
１９の押込棒２０を軽く押圧した状態で、容器蓋
１８のカバー部２３を中心に容器蓋１８全体を押
圧すると、スイツチ１２が閉成し、電動機９に通
電され、カツター２１が回転し、被切削物○イの切
削が行なえる。切削後容器蓋１８の押圧を離す
と、自動的に電動機９への通電が断れるものであ
る。すなわち、容器蓋１８を押している間のみ調
理が行なえ、手を離せば調理が終るものである。

ここで、前述した様に調理器の操作及び動作を
行う場合、本実施例のように押込板１９の径が大
きくなると容器蓋１８側壁と押込板１９外周との
接触面積が大きくなり接触抵抗が増して、押込板
１９がスムーズに動作しにくくなるが、押込板１
９外周端に突起２２を複数個設けると、突起２２
が容器蓋１８側壁に接触し接触面積が少なくなる
ため、接触抵抗も少なくなり、押込板１９がスム
ーズに動作されるようになる。また、突起２２を
設けると、俗に呼ばれている“熊の手”と同じ原
理で、被切削物○イが押込板１９の外周より押込板
１９上方へ乗り上げにくくなり、容器蓋１８側壁
に添つてスムーズに押し下げられやすくなる。更
に、使用後容器蓋１８と押込板１９を固定した状
態で洗浄する場合、容器蓋１８と押込板１９との
間は突起部２２だけで当接しているため隙間が発
生する。このため水がほぼ全周の隙間に渡つて通
るため、容器蓋１８側壁に付着した切削屑等も容
易に洗い流せ、洗浄性も向上される。

発明の効果 上記実施例の説明から明らかなように本発明の
電動調理器は、蓋体の側壁の内面に複数個所で当
接する押込板を有しているため、比較的大きな被
切削物であつても簡単に切削することができるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電動調理器の要部断面図、第２
図は本発明の一実施例である電動調理器の分解斜
視図、第３図は同電動調理器の断面図、第４図は
同電動調整器の容器内に被切削物を投入した状態
の要部断面図、第５図は第４図の被切削物切削後
の要部断面図、第６図は同電動調理器の押込板の
斜視図である。 ８……本体、１４……容器、１７……カツタ
ー、１８……蓋体、１９……押込板、２０……押
込棒、２２……突起。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電動機を内設した本体と、この本体に載置さ
   れた容器と、この容器内で前記電動機により回転
   させられるカツターと、前記容器の開口部を覆う
   蓋体とを備え、前記蓋体の側壁の内面に複数個所
   で当接する押込板を有し、さらに前記押込板の押
   込棒を前記蓋体に摺動自在に貫通させた電動調理
   器。