JPS6257334B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はきやべつ等の切削を行う電動調理器に
関する。

従来例の構成とその問題点 一般にこの種の電動調理器は第１図に示すよう
に電動機２を内設した本体１と、電動機２により
回転させられる円板状のカツター３を内設した容
器４と、この容器４の上部に設けられ、一部に投
入孔５を有する蓋６と、前記投入孔５に挿入され
て被切削物を前記カツター３に押し付ける押込み
棒７よりなつていた。

ところで上記投入孔５は蓋体６の一部に設けら
れて、その開口面積が小さいため、被切削物の大
きさが限定され、大きな被切削物は、投入孔５の
大きさにあらかじめ切削しなければならなかつ
た。

そこで、本発明者らは、容器２に入る大きさの
避切削物は、予備切削をしなくても切削できる電
動調理器を考えてきた。

この場合、当然のことながら押込板を大きくし
なければならないが、蓋体の開口面積とほぼ等し
い大きな押込板を設けたなら、蓋体の開口面積も
大きくなり、非常に危険であるので、押込板は、
蓋体に抜け止めをしなければならない。

しかしながら、押込板の抜け止めをしてしまえ
ば、容器蓋と押込板で囲まれた内側面には、指や
ブラシ等を挿入できなくなり、非衛生的になる。

発明の目的 本発明は上記問題点に鑑み、安全で衛生的で、
しかも大きな被切削物であつても切削することの
できる調理器を提供するものである。

発明の構成 上記目的を達成するために本発明の調理器は、
電動機を内蔵する本体と、この本体上に載置され
る容器と、この容器内で前記電動機により駆動さ
れるカツターと、前記容器の開口部を覆う容器蓋
と、この容器蓋の内部に装着されるとともに、一
部が容器蓋の天面より外部に突出し、かつ容器蓋
内部を上下に移動する軸部を有し、この軸部の下
端に容器蓋の内径よりわずかに小さい外径を有す
る押込板を設けた押込装置とを備え、前記容器蓋
の天面に直野20mmより大なる孔を単数又は複数個
設けたもので、このような構成とすることによ
り、大きな被切削物を容易に切削することができ
るとともに、容器蓋と軸部と押込板とで囲まれた
部分の掃除も容易に行なうことができ、さらに容
器蓋で容器の開口部を覆うと、容器内に設けたカ
ツターが容器蓋と一体化された押込板で覆われる
ため、カツターの回転中に誤つて指等がカツター
に触れるということもなく、非常に安全であると
ともに、容器蓋と押込装置は一体化されているた
め、片方がなくなるということもなくなるもので
ある。

実施例の説明 以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例に
ついて説明する。第２図〜第４図において１１は
電動機１２を内蔵した本体で、この上面中央に
は、電動機１２により駆動される軸１３が突出し
ている。本体１１の側方上部にはスイツチ支持部
１４を突出して設け、このスイツチ支持部の内部
には電動機１２を制御する一対のスイツチ１５
と、押圧によりスイツチ１５を操作しかつ、スイ
ツチ支持部１４の上端面に面一でのぞんでいる操
作部１６とを備えている。本体１１上に容器１７
が載置され、その容器１７の中央には軸１３が通
る円筒状部１９が形成されており、容器１７の側
方にはスイツチ支持部１４が位置する。また前記
円筒状部１９を通して位置する軸１３には着脱自
在にカツター取付台２０が結合しており、その上
面にカツター２１を取り付けている。また容器１
７の開口部には押込板２３を内設した容器蓋２２
が載置されている。この押込板２３は容器蓋２２
の内径よりわずかに小さい外径としており、かつ
その上面中央部には、上端が前記容器蓋２２の天
面を貫通し、かつその上端で抜け止め２４ａがな
された筒体２４が一体に形成されている。

さらに、容器蓋２２の天板には20mmより大きな
孔２５が複数設けられるとともにその側方の一部
は外方へ突出させてカバー部２６を形成し、この
カバー部２６は、スイツチ支持部１４の上部を覆
つて容器蓋２２の位置決めをしている。そして、
カバー部２６内には、操作部１６と対向して突起
２７を形成しており、カバー部２６を押圧するこ
とによつてスイツチ１５が閉成する。

次に上記電動調理器の操作及び動作について説
明する。本体１１に容器１７を載置し、軸１３に
カツター２１をセツトし、その後、カツター２１
上に第４図に示すように被切削物○イを投入して、
容器蓋２２を押込板２３が被切削物○イにより押し
上げられた状態で容器１７の開口部に取り付け
る。そして容器蓋２２の天面に突出した押込板２
３に設けた筒柱２４の上面を軽く押圧した状態
で、容器蓋２２のカバー部２６を中心に容器蓋２
２全体を押圧すると、スイツチ１５が閉成し、電
動機１２に通電され、回転したカツター２１によ
り被切削物の切削が行なえる。切削後容器蓋２２
の押圧を離すと、自動的に電動機１２への通電が
断れる。すなわち、容器蓋２２を押している間の
み調理が行なえ、手を離せば調理が終るものであ
る。

そして調理が終り容器蓋２２を洗浄する場合、
容器蓋２２と押込板２３とは分離できないため孔
２５が形成されていない場合は、容器蓋２２の天
面内側２８とこれと相対する押込板２３の上面２
９は洗浄が困難であるが、20mm以上の指が入る程
度の孔２５が設けてあるために、この孔２５の外
側より指を入れて容器蓋２２の天面内側２８及
び、押込板２３の上面２９を容易に洗浄する事が
出来る。また、この間に侵入した被切削物の切削
くず等も孔２５より洗い流すことができる。

さらに、孔２５を設けると洗浄後、水に濡れた
状態で容器蓋２２の下面を密封して保管されても
孔２５より水分が逃げるため容器蓋２２内が乾燥
し、悪臭等が容器蓋２２内に残ることもない。

尚、孔２５の大きさを直径20mm以上とあえて規
定しているのは、これ以下の大きさでは孔２５よ
り指を入れることが実際面において困難である。

発明の効果 上記実施例の説明から明らかなように本発明の
調理器は、電動機を内蔵する本体と、この本体上
に載置される容器と、この容器内で前記電動機に
より駆動されるカツターと、前記容器の開口部を
覆う容器蓋と、この容器蓋の内部に装着されると
ともに、一部が容器蓋の天面より外部に突出し、
かつ容器蓋内部を上下に移動する軸部を有し、こ
の軸部の下端に容器蓋の内径よりわずかに小さい
外径を有する押込板を設けた押込装置とを備え、
前記容器蓋の天面に直径20mmより大なる孔を単数
又は複数個設けたもので、このような構成とする
ことにより、大きな被切削物を切削することがで
きるとともに、容器蓋と軸部と押込板とで囲まれ
た部分の掃除も容器に行なうことができ、さらに
容器蓋で容器の開口部を覆うと、容器内に設けた
カツターが容器蓋と一体化された押込板で覆われ
るため、カツターの回転中に誤つて指等がカツタ
ーに触れるということもなく、非常に安全である
とともに、容器蓋と押込装置は一体化されている
ため、片方がなくなるということもなくなる等
種々のすぐれた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の調理器の断面図、第２図は本発
明の一実施例を示す調理器の分解斜視図、第３図
は同調理器の断面図、第４図は同調理器の容器蓋
内に被切削物を投入した状態の要部断面図であ
る。 １１……本体、１２……電動機、１７……容
器、２１……カツター、２２……容器蓋、２３…
…押込板、２４……筒柱（軸部）、２５……孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電動機を内蔵する本体と、この本体上に載置
   される容器と、この容器内で前記電動機により駆
   動されるカツターと、前記容器の開口部を覆う容
   器蓋と、この容器蓋の内部に装着されるととも
   に、一部が容器蓋の天面より外部に突出し、かつ
   容器蓋内部を上下に移動する軸部を有し、この軸
   部の下端に容器蓋の内径よりわずかに小さい外径
   を有する押込板を設けた押込装置とを備え、前記
   容器蓋の天面に直径20mmより大なる孔を単数又は
   複数個設けた調理器。