JPH02211413A - 光ファイバユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数本の光ファイバ素線を撚り合わせて収束
した収束体に収束材により一括被覆を施し一体化した光
ファイバユニットに関し、とくに個個の光ファイバ素線
と収束材との分離性に優れた光ファイバユニットに関す
るものて゛ある。

〔従来の技術〕

複数本の光ファイバを集合し、ケーブル化する際、まず
光ファイバに被覆を施した光ファイバ素綿を複数心撚り
合わせてユニット状態とし、ユニット状態とした光ファ
イバユニット複数本をさらに集合して光ケーブルを構成
する場合がある。

光ファイバユニットの集合による光ケーブル構成は、光
ファイバ複数本をケーブルを構成する内溝に挿入する際
に、光ファイバがばらばらにならないように収束材で固
めて一体化することによりケーブル化を容易にするため
のものである。

光ファイバ素線を複数下集合して収束材により固めて一
体化した光ファイバユニットとしては、従来、シリコン
樹脂により被覆を施した光ファイバ素線を複数本撚り合
わせ、その外周にさらに同種のシリコン樹脂からなる収
束材により被覆を施した構造の光ファイバユニットが一
般に使用されている。

この種の光ファイバユニットは、耐熱性に優れた材料の
シリコン樹脂を収束材として使用していることから、高
温下にさらされる可能性のあるケーブルに通常よく使用
される。なおこの種の光ファイバユニットは、光ファイ
バの接続に際して、容易に光ファイバ素線と収束材とが
分離できる特性を備えていることが要求される。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来、この種の光ファイバユニットは、光ファイバ素線
のシリコン樹脂被覆と収束材のシリコン樹脂が密着し、
分離性が悪いという問題がある。

このため、光ファイバを接続する際、光ファイバユニッ
トの端末部における収束材のシリコン樹脂を取り除き、
光ファイバ素線の状態にしないと接続することができな
い。したがって、光ファイバユニットにおいて、光ファ
イバ素線のシリコン樹脂被覆と収束材のシリコン樹脂が
きれいに分離できることは、必要不可欠の特性である。

本発明は従来の問題点を解決し、光ファイバの接続時に
おける光ファイバ素線と収束材の分離を容易にした光フ
ァイバユニットを提供することを目的とするものであて
る。

〔課題を解決するための手段〕

した光ファイバ素線を複数本束ねた収束体を一括包含し
て、シリコン樹脂からなる収束材により固めて一体化し
た構造の光ファイバユニットにおいて、前記収束材のシ
リコン樹脂は、フェニル基を含有するメチル・フェニル
シロキサン系、ジフェニルシロキサン系の樹脂群から選
ばれた樹脂からなることを特徴としている。

また前記収束材は、屈折率が１．４２以上、１゜５２以
下の屈折率を有している材質であると有効である。

〔作　用〕

本発明の光ファイバユニットは、収束材に一部フェニル
基ヲ含有した一メチル・フェニルシロキサン系、ジフェ
ニルシロキサン系のシリコン樹脂群から選ばれたシリコ
ン樹脂を適用することから、素線被覆最外層に用いられ
ているジメチルシロキサン系のシリコン樹脂とは性質が
異り、密着しないので分離性がよくなる。

フェニル基の含有■が多くなればなるほどシリコン樹脂
の屈折率は裔くなる。したがって収束材に用いるシリコ
ン樹脂の屈折率は、分離性の良否と相関がある。

収束材が容易に光ファイバ素線から分離できるようにす
るために好適な収束材用シリコン樹脂の屈折率は、１．
４２以上、１．５２以下である。

屈折率が１．４２以下では十分な分離性が得られない。

またフェニル含有量は、シリコン樹脂組成の構造上、立
体障害の点から組成構造内に含有し得る量に限度があり
、屈折率としては、１．５２以下が実用上好ましい。以
下実施例について説明する。

〔実施例〕

第１図は本発明に係る試作した光ファイバユニットの断
面構造である。■は光ファイバ、２は熱硬化型シリコン
樹脂からなる素線被覆材で、最外層はジメチルシロキサ
ン系のシリコン樹脂からなり、光ファイバ１の外周に被
覆を施すことにより光ファイバ素線３を形成した。

光ファイバ素線３を３心撚り合わせた外周に、メチル・
フェニルシロキサン系のシリコン樹脂からなる収束材４
と、ジフェニルシロキサン系のシリコン樹脂からなる収
束材４をそれぞれ被覆し、３心の光ファイバ素線３を固
定、一体化した試料Ｉおよび試料■をそれぞれ試作した
。

なお試料！および試料■とも、シリコン樹脂の屈折率は
１．４０，１．４１，１．４２，１．４６，１．５２の
５種に条件を変えて、それぞれ５種類ずつ試作した。試
作長は１０ｍである。

試作した試料Ｉおよび試料■それぞれの５種類の光ファ
イバユニットの試料について、光ファイバ素線と収束材
との分離性を評価した結果を第１表に示す。

第　　　　１　　　　表 第１表から分るように、収束材の屈折率が１゜４２〜１
．５２の試料Ｉ及び試料■はいずれも分離性が良好であ
ったが、１．４０および１．４１の試料■および試料■
は、収束材を光ファイバ素線から剥がすと、光ファイバ
素線の被覆材表面に収束材の滓が残り、分離するのが非
常に困難であった。

以上の結果から明らかなように、収束材として収束材の
屈折率が１．４２以上、１．５２以下のメチル・フェニ
ルシロキサン系、ジフェニルシロキサン系のシリコン樹
脂を用いることにより、収束材と光ファイバ素線との分
離を容易、かつ安定に行うことができ仁。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の光ファイバユニットはシ
リコン樹脂被覆光ファイバ素線を複数本束ねた収束体を
、フェニル基を含有するメチル・フェニルシロキサン系
またはジフェニルシロキサン系のシリコン樹脂からなる
収束材で一体化する構成であることから、収束材と光フ
ァイバ素線との分離性が良（、光ファイノ権続時に光フ
ァイバ素線と収束材が分離し易く、接続作業が容易、か
つ安定に行うことができ、その効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る光ファイバユニットの断面構造図
である。 １・・・光ファイバ、２・・・素線被覆材、３・・・光
ファイバ素線、４・・・収束材 本発明に係る光ファイバユニウドの′Ｉｆｒ面構造面構
造園 第１図願人　住友電気工業株式会社 代理人　弁理士　玉　蟲　久五部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）光ファイバにシリコン樹脂からなる素線被覆材に
   より被覆を施した光ファイバ素線を複数本束ねた収束体
   を一括包含して、シリコン樹脂からなる収束材により固
   めて一体化した構造の光ファイバユニットにおいて、 前記収束材のシリコン樹脂は、フェニル基を含有するメ
   チル・フェニルシロキサン系、ジフェニルシロキサン系
   の樹脂群から選ばれた樹脂からなる ことを特徴とする光ファイバユニット。
2. （２）前記収束材は、屈折率が１．４２以上、１．５２
   以下の屈折率を有してなることを特徴とする請求項１記
   載の光ファイバユニット。