JPH02209842A - 単量体の蒸留中の重合抑制方法 - Google Patents

単量体の蒸留中の重合抑制方法

Info

Publication number
JPH02209842A
JPH02209842A JP30882989A JP30882989A JPH02209842A JP H02209842 A JPH02209842 A JP H02209842A JP 30882989 A JP30882989 A JP 30882989A JP 30882989 A JP30882989 A JP 30882989A JP H02209842 A JPH02209842 A JP H02209842A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
manganese
ppm
cerium
acrylate
inhibitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30882989A
Other languages
English (en)
Inventor
Leon B Levy
レオン・ビー・レヴィ
Mark O Scates
マーク・オー・スケーツ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CNA Holdings LLC
Original Assignee
Hoechst Celanese Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoechst Celanese Corp filed Critical Hoechst Celanese Corp
Publication of JPH02209842A publication Critical patent/JPH02209842A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C51/50Use of additives, e.g. for stabilisation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D3/00Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
    • B01D3/14Fractional distillation or use of a fractionation or rectification column
    • B01D3/16Fractionating columns in which vapour bubbles through liquid
    • B01D3/22Fractionating columns in which vapour bubbles through liquid with horizontal sieve plates or grids; Construction of sieve plates or grids
    • B01D3/225Dual-flow sieve trays
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C51/43Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change of the physical state, e.g. crystallisation
    • C07C51/44Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change of the physical state, e.g. crystallisation by distillation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/48Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C67/62Use of additives, e.g. for stabilisation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の背景) (1)産業上の利用分野 本発明はエチレン性不飽和有機化合物、例えばアクリル
酸およびアクリレート単量体、の蒸留中のこれらの目的
としないまたは早期の重合を抑制する方法、さらに詳し
くは特定の液相抑制剤の存在下でのエチレン性不飽和有
機化合物の蒸留に関する0本発明はまた、エチレン性不
飽和有機化合物および特定の液相抑制剤の組成物に関す
る。
(2)従来の技術 エチレン性不飽和有機化合物、例えばアクリル酸、メタ
クリル酸、メタクリル酸エステル類、アクリル酸エステ
ル類等はホモポリマーまたはコポリマーの製造の際に広
く用いられる。これらの有機化合物の利用可能な二重結
合の重合によって容易に製造されるこれらのホモポリマ
ーおよびコポリマーは、ペイント、塗料、ラッカー等に
広く使用される。エチレン性不飽和有機化合物のすレフ
イン性活性は、多くの目的に非常に有用な重合生成物を
作り出す。他方、オレフィン性活性は、光または熱によ
って促進される目的としないまたは早期の重合問題をも
たらす、この傾向は貯蔵および輸送中、そしてより高温
での蒸留を含むこれらの重合性不飽和化合物の精製中に
見られる。蒸留中、蒸留装置内の液相には、液相非揮発
性抑制剤を含有させるべきであり、そして塔および冷却
器にも酸化窒素のような揮発性抑制剤を含有させると、
エチ1/ン性不飽和有機単量体生成物の好ましくないま
たは早期の重合を妨げることができる。
ヴオーン等の米国特許第2,741,583号には、亜
硝酸ナトリウムのようなアルカリ金属亜硝酸塩、または
酸をそのような亜硝酸塩へ作用させるごとによって得た
酸化窒素類の混合物を、メチルまたはエチルアクリレー
トの蒸留中の重合抑制剤として使用することが記載され
ている。英国特許第1..265,419号には、気相
に酸化窒素モして液相にフェノチアジンを存在させてア
クリル酸を蒸留することにより、蒸留中のアクリル酸の
重合を最少にする方法が記載されている。
金属添加物をフェノール系抑制剤と組合せて使用して、
エチレン性不飽和有機化合物の好ましくない重合を妨げ
ることも知られている。ケミカル・アブストラクト、第
74巻、1971年、112642Vによると、日本化
薬の1967年6月1日付日本特許(第70−35,2
85号)には、クロムアセテートとヒドロキノンとの混
合物がアクリル酸およびメタクリル酸のための満足な抑
制剤として記載されているとある。住人化学の1975
年2月19日付日本特許公開第51−982111号に
は、マンガン塩とフェノール系抑制剤とを組合せること
によって、アクリル酸を満足のいくように安定化するこ
とが記されている。
米国特許第4,507,495号および4,542.2
31号にも、エチルアクリレートのようなエチレン性不
飽和有機化合物を、目的としない重合に対して安定化す
るために、セリウムおよびマンガン化合物とフェノール
系抑制剤とを共に使用することが記載されている。
アクリル酸の製造において、市販のマンガンアセテート
は、特にフェノール系抑制剤との補助抑制剤として重合
を著しく抑制することが知られている。しかしながら、
マンガンアセテートは、エチルアクリレートおよびアク
リル酸/エチルアクリレート混合物中におけるそしてア
クリル酸溶液を他の親液性溶媒に加えたものにおける溶
解性が低いという欠点2を有する。この溶解性の問題の
ため、しかもエチルアクリレートおよびアクリル酸/エ
チルアクリレート混合物が蒸留塔および他の精留塔の粗
生成物中に見られるため、エチルアクリレートの製造中
、抑制剤を添加しつる場所が限定されてしまう、マンガ
ンナフチネートのような他の市販のマンガン塩はアクリ
ル酸処理流中に可溶性であるが、鉱油中に溶解した酸の
複雑な混合物の塩であり、これは汚染物として作用する
(発明の要旨) 本発明はアクリル酸およびエチルアクリレートのような
易重合性のエチレン性不飽和有機化合物の蒸留を改良す
るものであり、その改良点は、フェノール系抑制剤、お
よび飽和Ca ” Creモノカルボン酸の可溶性マン
ガンおよび/またはセリウムアルカノエートよりなる液
相抑制剤系の存在下で上記の化合物を蒸留することにあ
る。さらに、本発明は、上記のような不飽和有機化合物
と、フェノール系抑制剤、および飽和Cs = Ct。
モノカルボン酸の可溶性マンガンまたはセリウムアルカ
ノエートよりなる組成物に関する。本発明はまた、上記
の方法によって実施することができ、そして気相抑制剤
を存在させることもできる。
(発明の説明) 本発明の好ましい態様では、重合抑制は、アクリル酸の
アルコールエステル化により得られたアクリル酸エステ
ルのまたはプロピレンの接触酸化により得られたアクリ
ル酸の蒸留、あるいは硫酸触媒の存在下でのアクリル酸
とエチレンとの相互作用から製造されたようなアクリル
酸とエチルアクリレートの蒸留に適用する。上記の方法
の例は、デイリド−の1972年11月21日発行米国
特許第3,703,539号、シボロン等の1970年
11月10日発行米国特許第3,539.821号、ヴ
アン・デュイン等の1975年7月8日発行米国特許第
3,894,076号、チエイス等の1984年12月
25日発行米国特許第4,490,553号に記載され
ている。これらの方法では、反応塔内でのエチレンと硫
酸との反応から硫酸塩中間体が形成され、硫酸塩はこの
塔内でさらにアクリル酸と反応してエチルアクリレート
を形成するという反応が含まれると考えられる。高い炭
素効率と共にすぐれた全体収率で生成物混合物を得るに
は、反応混合物を反応塔から蒸留系統へ送り、そこで混
合物を蒸留して液体エチルアクリレートを得、未反応エ
チレン、アクリル酸および硫酸は反応器へ再循環させる
。アクリレート単量体の蒸留中、非抑制凝縮蒸気の重合
により、重合体の形成および汚染が生じる0重合体の汚
染は一般にフェノチアジン、ヒドロキノン、p−メトキ
シフェノール等のような一般に使用される液相抑制剤に
よって抑制されると思われているが、アクリレート単量
体の蒸留では、液相抑制剤を含まない非抑制凝縮蒸気の
重合(気相重合)によって汚染される。
反応塔から取り出した反応生成物は、回収蒸留塔、軽質
分蒸留塔および最終塔(これらは全て従来通りの設計の
ものである)よりなる精製系統に送る。回収蒸留塔では
、反応塔から取り出した生成物を減圧バルブを通して導
入し、そしてエチルアクリレートに対して圧力が一般に
約500mHg絶対圧未満であるように従来法によって
真空下に維持する。蒸留がまの温度は約50〜170℃
、好ましくは100〜130℃に、そして蒸留ヘッドの
温度は約28〜45℃、好ましくは約30〜40℃に維
持する0回収塔は、圧力が300〜450amHg絶対
圧となるように、大気圧未満の減圧状態に維持する0回
収蒸留塔の蒸留区分は従来の設計のものであり、充填物
、筒型トレーまたは複流トレーを内包するものでよい、
蒸留区分は同等の少なくとも4つの理論トレーを含む。
気化のためにリボイラーで必要とされる温度で重合がい
くらか生じるので、蒸留塔の底における反応生成物の滞
留時間はできるだけ少なくすべきである0重合体の形成
がよ7り少ないので、アクリル酸が少ない供給流を回収
蒸留塔に供給するのが好ましい。
エチルアクリレートが大部分であり、かつ少量の未反応
エチレンおよび他の非凝縮性物よりなる粗エチルアクリ
レートの軽質分を回収蒸留塔の塔頂から取り出し、従来
の蒸留設計の軽質分蒸留塔に送る。主に未反応エチレン
よりなる流れは軽質分蒸留塔からオーバーヘッドとして
取り出し、廃棄するかあるいは好ましくは反応塔へ再循
環させる。軽質分蒸留塔からの底部生成物は、ある程度
精製されたエチルアクリレート生成物である。これを最
終蒸留塔に送り、ここで精留することによって実質的に
純粋なエチルアクリレート生成物を回収する。j&終薫
蒸留塔らのエチルアクリレート残留生成物は底部生成物
として取り出し、反応塔へ再循環させてもよく、あるい
はその一部を、エチルアクリレートおよびアクリル酸の
ような有機生成物を回収するためのワイプドフィルム(
wip6d−4i1■)蒸発器に送ってもよい。
本発明に従って液相抑制剤として使用するマンガンおよ
び/またはセリウム化合物は、飽和08〜C19モノカ
ルボン酸のマンガンおよびセリウムアルカノエートそし
てそれらの異性体である。代表的な化合物には、マンガ
ンペンタノエート、マンガンヘキサノエート、セリウム
へキサノエート、マンガンヘプタノエート、セリウムへ
ブタノエート、マンガンオクタノエート、セリウムオク
タノアート、マンガンアセテ−ト(マンガンペラルゴネ
ート)、セリウムベラルゴネート、マンガンアセテ−ト
、マンガンウンデカノエート、マンガンオクタノエート
、マンガントリゾカッエート、セリウムアルカノエート
、マンガンテトラゾカッエート、マンガンベンタデカッ
エート、セリウムベンタデカッエート、マンガンヘキサ
デカノエート、マンガンウンデカノエート、マンガンウ
ンデカノエート、セリウムベンタデカッエート、マンガ
ンウンデカノエート等がある。他の有用な液相抑制剤に
はマンガンおよびセリウムナフテネー ト等がある。
好ましいアルカノエートはへブタン酸およびペラルゴン
酸のようなc6〜c1.モノカルボン酸のマンガンおよ
びセリウム塩である。
上記のアルカノエートはアクリル酸、アクリレトエステ
ルおよびポリオールのアクリレートに高濃度で十分に可
溶性であり、そしてヒドロキノン、ヒドロキノンモノメ
チルエーテル(MEHQ)等のようなフェノール系抑制
剤と共に使用すると効果的な相乗効果を示す抑制剤とな
る。
さらに、本発明に従って使用するマンガン化合物は、マ
ンガンが+2および/または+3価の状態で存在する場
合、フェノール系抑制剤との補助抑制剤として効果的で
あることを見出だした。マンガンベラルゴネートのよう
°なマンガン塩は例えば、攪拌しながらマンガンアセテ
ートをペラルゴン酸に約40℃〜45℃にて溶解するこ
とによって製造するのが都合よい、この酢酸塩は容易に
溶解して薄いピンク色の溶液となるが、1o分間にわた
って徐々に黒ずんだ色に変化する。これはマンガンの酸
化が+2からより可溶性の+3価に変化したことを示−
ている。
以下の表Aにおいて、エチルアクリレートおよび氷状ア
クリル酸単量体を、マンガンが+2および/または+3
価状態で存在するマンガンペラルゴネー]・の存在下で
の重合誘導期間について試験した。用いたフェノール系
抑制剤はヒドロキノンのメチルエーテル(MEHQ)で
あり、エチルアクリレート中、に15ppmそしてアク
リル酸中に200ppmであった。試験は、単量体を窒
素で散布した後、窒素雰囲気下で100℃にて行なった
。各試験において、単量体は3゜3ppmのマンガンを
含んでいた。表Aに示すように、+2および/または+
3価状態のマンガンは、フェノール系抑制剤と共に用い
るとどちらも相乗効果を示す。
表二へ マ゛   II     マ゛   III  べゴ エ マンガンの  添加温度     誘導・期間り五11
1 −ユニ上     −ULI−ブランク     
    30.37.32.37,4B、49I11 
     25 (b)     48−64 (c)
III       25     171−188I
II      100      7O−97III
      100     149−163II (
d)     100     170−184II 
(d)     100     196−212II
I (e)     25       > 200a
: マンガン原子価IIIということは、ペラルゴン酸
中のマンガンアセテート溶液(1,57重量%)を、1
5分間、空気で泡立てながら100℃に加熱した時点で
暗赤褐色であったことを示す。
b: 単量体に添加したときのマンガンペラルゴネート
溶液の温度、単量体自体はどの場合も室温であった。
C: 単量体は上記の期間内に重合した。単量体は初め
に記載の時間では重合していないことが観察され、二番
目に記載の時間で粘度の増加または固体が生じたことが
目視的に観察された。
d: マンガン原子価■■ということは、ペラルゴン酸
中のマンガンアセテート溶液(1,57重量%)を、無
色になるまで100℃にて窒素で処理したことを示す。
e: 氷状アクリル酸。
用いるマンガンまたはセリウムアルカノエート(金属と
して表した)の量は、反応混合物または個々の生成物に
基づいて、約1〜約5,000ppm、好ましくは約1
〜500ppm、最も好ましくは約1〜30 p pm
である。
エチルアクリレートの製造では、マンガンまたセリウム
アルカノエートおよびフェノール系重合抑制剤は普通、
エチレン、アクリル酸および硫酸の反応の後に添加する
。マンガンまたはセリウム化合物をエチルアクリレート
に溶解し、そしてフェノール系抑制剤、例えばヒドロキ
ノンまたはそのモノメチルエーテル、と共に用いて相乗
作用をもたらす場合、エチルアクリレートの熱安定性は
酸素が存在しても存在していなくても劇的に向上する。
このことは、マンガンまたはセリウムアルカノエートを
非極性溶媒に溶解した場合、これらがフェノール系抑制
剤と共に使用して相乗作用をもたらすかどうか、そして
マンガンまたはセリウムアセテートをアクリル酸に溶解
した場合のように、これらが遊離マンガンまたはセリウ
ムイオンとしてではなくイオン対の形で存在するかどう
かについては知られていなかったので、全く予想外のこ
とである。エチレン性不飽和化合物中でフェノール系抑
制剤とマンガンまたはセリウムアルカノエートとを組み
合わせることによって、蒸留中、そう大きな程8度の重
合を生じることなく容易に蒸留することができる有用な
組成物が得られる。
必要ならば、気相抑制剤も本発明に従って用いることが
できる。それらの抑制剤には、酸化窒素(No)または
N−フェニル−N−ニトロソヒドロキシルアミンアンモ
ニウム塩(N P H)等がある。アクリル酸、エチル
アクリレートおよび他の重合性エチレン性不飽和有機化
合物の処理の際、液相および気相抑制剤を一緒に存在さ
せることによって、高温度および高圧を使用することが
可能となり、その結果、精製および回収のための蒸留塔
の容量を高めることができる。用いる気相抑制剤の量は
、生成物または生成物混合物に基づいて、5〜5. O
OOp pmであるが、たいていの場合、経済的理由か
ら20〜1,000ppmの量で使用する。
ここで使用するフェノール系抑制剤には、フェノール系
の公知の抑制剤、例えばヒドロキノン、カテコール、レ
ゾルシノール、ジヒドロキシキシレンのようなジヒドロ
キシベンゼン誘導体、グアヤコールおよびp−メトキシ
フェノール(ヒドロキノンのメチルエーテル)のような
メトキシフエノール類、ピロガロール、メチルピロガロ
ール、クレゾール類、フェノール、キシレノール類、4
.4′−チオビス−(5−メチル−2−第3ブチル−フ
ェノール)等がある。用いるフェノール系抑制剤の量は
、生成物または全体の反応生成物混合物に基づいて、約
5〜約5,000ppm、好ましくは約25〜約500
 p pmである。
種々のエチレン性不飽和有機化合物が、目的としないあ
るいは早期の重合に対して抑制および安定化される。そ
のような化合物には、アクリル酸、メタクリル酸、ビニ
ルアセテート、スチレン、アクリロニトリル、塩化ビニ
ル、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、
グリシジルメタクリレート等;アルキル基が1〜10の
炭素原子を含む、アルキルアクリレートエステル、例え
ばメチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチ
ルアクリレート、オクチルアクリレト、イソオクチルア
クリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等;アル
キル基が1〜10の炭素原子を含む、アルキルメタクリ
レートエステル、例えばメチルメタクリレート、エチル
メタクリレート、ブチルメタクリレート等;アクリル酸
と、2〜10の炭素原子および2〜5のヒドロキシ基を
有する飽和脂肪族ポリオールとの反応により製造した、
2〜5のアクリレート基を含むアクリレートエステル、
例えばペンタエリトリットトリアクリレート、トリメチ
ルプロパントリアクリレート、1.6−ヘキサンシオー
ルジアクリレト、テトラエチレングリコールジアクリレ
ート、トリプロピレングリコールシアグリレートおよび
トリメチロールプロパントリメタクリレート等がある。
本発明を以下の実施例でさらに説明する。
実施例1 氷状アクリル酸およびエチルアクリレート単量体を、マ
ンガンペラルゴネートの存在下で重合誘導期間について
試験した。マンガンが3.!5pりmとなるのに十分な
量のマンガンベラルゴネートを単量体に添加し、0.1
重量%のペラルゴン酸も単量体へ加えた。窒素または空
気で6gの半量体を30分間散布した後、液状単量体を
スエイジロック(Swagelok)締め具で試験管内
にシールし、100℃に加熱した。
以下の表1では、フェノール系抑制剤はヒドロキノンの
モノメチルエーテル(MEHQ)であり、これを供給器
かも導入したままの単量体中に存在させた;エチルアク
リレート中に15ppmそしてアクリル酸中に200p
pm、マンガンベラルゴネート(ノナネート)はアクリ
ル酸およびエチルアクリレートに可溶性であり、単量体
中に存在するフェノール系抑制剤と共に相乗作用をする
0表示のように、マンガンペラルゴネートは、空気が存
在してもしていなくても、単量体の熱安定性を劇的に向
上させる。
大二よ マ″ベー ゴ −   い− への 工 単」L体 雰」L気 誘導期間 □L強〕−工]」− アクリル酸(a) アクリル酸対照(c) 窒素 窒素 約0.5 アクリル酸(d) アクリル酸(d) アクリル酸(d) 空気 空気 空気 〉9.6 〉9.6 〉 9.6 アクリル酸対照(c) アクリル酸対照(c) アクリル酸対照(c) 空気 空気 空気 5−14.5 5−14゜5 5−14.5 エチルアクリレート(a)窒素 エチルアクリレート対照 (c) 窒素 エチルアクリレート(a)空気 エチルアクリレート対照 空気 (C)            7−16a:  3.
5ppmのマンガン(マンガンペラルゴネートとして添
加した)を含有する。
b= 時間範囲が示しである場合、単量体は初めに記載
の時間では重合していないことが観察され、二番目に記
載の時間で粘度の増加または固体が生じたことが目視的
に観察された。
C: マンガンベラルゴネートを含有しない。
d:  3.7ppmのマンガン(マンガンベラルゴネ
ートとして添加した)を含有する。
実施例2 次の実験では、15ppmのヒドロキノンモノメチルエ
ーテル(M E HQ)で抑制したエチルアクリレート
を、酸素の存在下および不在下におけるマンガンヘプタ
ノエートの有無での熱安定性について試験した。室温で
攪拌しながら0.1574gのマンガンアセテートを9
.8425gのへブタン酸に溶解することによって、マ
ンガンヘプタノエート原料溶液を製造した0次に、0.
0289 g (0,035c c)のこの混合物を3
0゜0gのエチルアクリレートに添加し、窒素で60分
間散布した。6gのこの混合物を3つの各試験管に入れ
、窒素で30分間散布し、スウェイシロツク締め具でシ
ールした。これらの試料を試料1.2および3とした。
対照は、30.0gのエチルアクリレートを窒素で60
分間散布し、これを6gづつ3つの試験管のそれぞれに
添加し、窒素で散布し、スウェイシロツク締め具でシー
ルすることによって製造した。これらの試料を対照4.
5および6とした。同様にまた、試料7.8および9そ
して対照10,11および12を空気の存在下での試験
用に製造した。熱安定性についての試験は、試料および
対照を油浴中で100℃にて加熱することにより実施し
た。結果を表2に示す。
表−& 対照(c)10    空気   17.8−22.0
11   空気   25.0−41.512   空
気   22.0−25.0エチルアクリレート 雰」L気 誘導期間 −C暁ユーエ]J− 試料(a) 窒素 窒素 窒素 74.25−138.25 74.25−138.25 74.25−138.25 対照(c) 窒素 窒素 窒素 22.8−24.8 28.3−44.5 22.8−24.8 試料(d) 空気 空気 空気 49.5−113.5 49.5−113.5 49.5−113.5 a:  3.5ppmのマンガン(マンガンヘプタノエ
ートとして添加した)を含有する。
b= 時間範囲が示しである場合、単量体は初めに記載
の時間では重合していないことが観察され、二番目に記
載の時間で粘度の増加または固体が生じたことが目視的
に観察された。
C: マンガンヘプタノエートを含有しない。
d:  3.3ppmのマンガン(マンガンヘプタノエ
ートとして添加した)を含有する。
実施例3 アクリル酸およびこれとエチルアクリレートとの混合物
の試料を製造し、実施例2に記載の方法で100℃にて
試験した。以下の表3に示すようにすぐれた熱安定性が
観察された。
ノー 表J− 8窒素   2.2−18.4時間 9      窒素   2.2−18.4時間試料(
d)10    窒素    〉72時間11   窒
素    〉72時間 12   窒素    〉72時間 単JL体 アクリル酸(a) 対照 1 試料(d)4 50150エチルアクリ レート/アクリル酸 (a′) 対照 7 雰」L気 窒素(b) 窒素(b) 窒素(b) 窒素 厩」す」盾 20分(c) 20分 20分 75時間 〉96時間 〉96時間 2.2−18.4時間 a:  200ppmのMEHQ (ヒドロキノンモノ
メチルエーテル)で抑制した氷状アクリル酸。
a’:  1100ppのMEHQで抑制した。
b: 液体(6g)を30分間窒素で散布し、試験管内
にスウェイシロツク締め具でシールした。
C: 単量体は上記記載の時間内に重合した。単量体は
初めに記載の時間では重合していないことが観察され、
二番目に記載の時間で粘度の増加または固体が生じたこ
とが目視的に観察された。
d:  4.5ppmのマンガン(マンガンヘプタノエ
ートとして添加した)を含有する。
実施例4 エチルアクリレートの試料を製造し、マンガンアセテー
トの代わりにセリウムアセテートを使用してセリウムへ
ブタノエートの原料溶液を製造し、実施例2に記載の方
法で100℃にて試験した。試料は5ppmのセリウム
を含有し、そして対照はセリウムを含有しないようにし
た。結果を表4に示す。
夾1 6    窒素   8.5−19.0試料(d) 7
    空気  5.0−17.5 (e )8   
 空気   27.0−41.59    空気   
27.0−41.5対照(c)  10    空気 
  17.5−24.511   空気   17.5
−24.512   空気   17.5−24.5エ
チルアクリレート に片 試料(a) 対照(c) 雰」L気 窒素 窒素 窒素 窒素 窒素 誘導期間 一0時−二江上上 26.0 28.5 28.5 3.5(e) 8.5−19.0 a:  5ppmのセリウム(セリウムへブタノエート
として添加した)を含有する。
b: 時間範囲が示しである場合、単量体は初めに記載
の時間では重合していないことが観察され、二番目に記
載の時間で粘度の増加または固体が生じたことが目視的
に観察された。
C: セリウムへブタノエートを含有しない。
d:  5ppmのセリウム(セリウムへブタノエート
として添加した)を含有する。
e: 誘導期間が短いのは、おそらく試料が汚染されて
いたためであろう。
(外3名)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アクリル酸、メタクリル酸、メチルアクリレート
    、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチ
    ルヘキシルアクリレートおよびこれらの混合物よりなる
    生成物または生成物混合物をフェノール系抑制剤および
    可溶性マンガンまたはセリウム化合物補助抑制剤の存在
    下で蒸留する方法であつて、改良点が飽和C_6〜C_
    1_9モノカルボン酸の可溶性マンガンまたはセリウム
    アルカノエートを使用することにある、上記の方法。
  2. (2)セリウムまたはマンガンアルカノエート(マンガ
    ンまたはセリウム金属のppmとして表して)が2〜5
    ,000ppmの量で存在する、請求項第1に記載の方
    法。
  3. (3)フェノール系抑制剤が、ヒドロキノンおよびヒド
    ロキノンのモノメチルエーテル、カテコール、グアヤコ
    ールおよびレゾルシノールよりなる群から選ばれる、請
    求項第2に記載の方法。
  4. (4)フェーノール系抑制剤を生成物または生成物混合
    物へ5〜5,000ppmの量で加える、請求項第3に
    記載の方法。
  5. (5)生成物または生成物混合物が、アクリレートエス
    テル、アクリレートエステル類の混合物、あるいはアク
    リレートエステルまたはアクリレートエステル類とアク
    リル酸との混合物である、請求項第4に記載の方法。
  6. (6)蒸留を500mmHg絶対圧未満の真空下、約5
    0℃〜約170℃の温度で行なう、請求項第4に記載の
    方法。
  7. (7)抑制量の、フェノール系抑制剤および飽和C_5
    〜C_1_9モノカルボン酸の可溶性マンガンまたはセ
    リウムアルカノエートを含有する液相抑制剤系を添加す
    ることによつて、液相の目的としないまたは早期の重合
    を抑制した重合性エチレン性不飽和有機化合物の組成物
  8. (8)セリウムまたはマンガンアルカノエート(マンガ
    ンまたはセリウム金属のppmとして表して)が1〜5
    ,000ppmの量で存在し、そしてフェノール系抑制
    剤が5〜1,000ppmの量で存在する、請求項第7
    に記載の組成物。
  9. (9)セリウムまたはマンガンアルカノエート(マンガ
    ンまたはセリウム金属のppmとして表して)が1〜5
    00ppmの量で存在し、そしてフェノール系抑制剤が
    25〜500ppmの量で存在する、請求項第8に記載
    の組成物。
  10. (10)フェノール系抑制剤が、ヒドロキノン、ヒドロ
    キノンのモノメチルエーテル、カテコール、グアヤコー
    ルおよびレゾルシノールよりなる群から選ばれる、請求
    項第9に記載の組成物。
  11. (11)前記化合物がマンガンヘプタノエートおよびマ
    ンガンペラルゴネートよりなる群から選ばれる、請求項
    第10項記載の組成物。
  12. (12)重合性エチレン性不飽和化合物が、アクリル酸
    、メタクリル酸、メチルアクリレート、エチルアクリレ
    ート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
    レートおよびこれらの混合物よりなる群から選ばれる、
    請求項第11に記載の組成物。
JP30882989A 1988-11-29 1989-11-28 単量体の蒸留中の重合抑制方法 Pending JPH02209842A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US27709788A 1988-11-29 1988-11-29
US277097 1988-11-29

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02209842A true JPH02209842A (ja) 1990-08-21

Family

ID=23059395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30882989A Pending JPH02209842A (ja) 1988-11-29 1989-11-28 単量体の蒸留中の重合抑制方法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0371748A3 (ja)
JP (1) JPH02209842A (ja)
CA (1) CA2002893A1 (ja)
MX (1) MX170187B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001348360A (ja) * 2000-06-06 2001-12-18 Nippon Shokubai Co Ltd (メタ)アクリル酸およびそのエステルの重合防止方法ならびにこれらの製造方法
WO2012091397A3 (ko) * 2010-12-29 2012-11-08 주식회사 엘지화학 고순도 2-에틸헥실-아크릴레이트 생산을 위한 분리벽형 증류탑 및 이를 이용한 제조방법

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW294658B (ja) * 1994-06-02 1997-01-01 Nippon Catalytic Chem Ind
US6046357A (en) 1998-10-02 2000-04-04 Celanese International Corporation Stabilization and transport of α,β-unsaturated carboxylic acid and removal of stabilizer
WO2003035596A2 (de) * 2001-10-19 2003-05-01 Basf Aktiengesellschaft Stabilisatorgemisch für (meth)acrylsäure und (meth)acrylsäureester

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4542231A (en) * 1983-07-05 1985-09-17 Celanese Corporation Stabilized ethylenically unsaturated organic compositions
US4507495A (en) * 1983-07-05 1985-03-26 Celanese Corporation Process for production of ethyl acrylate
AU1891388A (en) * 1987-07-31 1989-02-02 Hoechst Celanese Corporation Inhibition of polymerization during distillation of monomers

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001348360A (ja) * 2000-06-06 2001-12-18 Nippon Shokubai Co Ltd (メタ)アクリル酸およびそのエステルの重合防止方法ならびにこれらの製造方法
WO2012091397A3 (ko) * 2010-12-29 2012-11-08 주식회사 엘지화학 고순도 2-에틸헥실-아크릴레이트 생산을 위한 분리벽형 증류탑 및 이를 이용한 제조방법
US8894821B2 (en) 2010-12-29 2014-11-25 Lg Chem, Ltd. Dividing wall column for preparing high-purity 2 ethylhexyl-acrylate and preparation method using same

Also Published As

Publication number Publication date
EP0371748A2 (en) 1990-06-06
CA2002893A1 (en) 1990-05-29
EP0371748A3 (en) 1991-11-13
MX170187B (es) 1993-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0178168B1 (en) Process for purification of methacrylic acid
KR100502603B1 (ko) 결정화에 의한 조 아크릴산의 정제 방법
JPH06345681A (ja) (メタ)アクリル酸およびそのエステルの重合防止方法
EP2197827B1 (en) Method of inhibiting polymerization and fouling in acrylic acid and acrylate processes
JP3227204B2 (ja) (メタ)アクリル酸の重合防止方法
KR100471957B1 (ko) 비닐화합물의중합방지방법
US4210493A (en) C-Nitroso compounds as anaerobic polymerization inhibitors for acrylic acid or methacrylic acid
JP2001348359A (ja) (メタ)アクリル酸およびそのエステルの重合防止方法ならびにこれらの製造方法
JPH02209842A (ja) 単量体の蒸留中の重合抑制方法
JP4601772B2 (ja) (メタ)アクリル酸およびそのエステルの重合防止方法ならびにこれらの製造方法
US4542231A (en) Stabilized ethylenically unsaturated organic compositions
EP0301879A2 (en) Inhibition of polymerization during distillation of monomers
US7029556B1 (en) Method for purifying (meth)acrylic monomers by distillation
JP3863694B2 (ja) ビニル化合物中のn−オキシル化合物の安定化方法
US4310676A (en) Method of stabilizing monomeric acrylic acid esters against premature polymerization and esters thus stabilized
US5130471A (en) Stabilized acrylic monomer compositions
JP3312639B2 (ja) (メタ)アクリル酸エステルの重合防止剤組成物および該組成物を用いた(メタ)アクリル酸エステルの重合防止方法
US3462484A (en) Condensation of acrylic acid
US5342487A (en) Distillation process
JP4110610B2 (ja) アクリル酸の重合防止方法
JP2758780B2 (ja) (メタ)アクリル酸の重合防止方法
JP2574109B2 (ja) (メタ)アクリル酸の重合防止方法
DE10238142A1 (de) Verfahren zur Aufarbeitung von (Meth)acrylsäure und (Meth)acrylsäureestern
JP3312638B2 (ja) (メタ)アクリル酸の重合防止剤組成物および該組成物を用いた(メタ)アクリル酸の重合防止方法
JPH0324035A (ja) アクリレート又はメタアクリレートの精製法