JPH02206481A - 低重心ゴルフアイアンクラブヘッド及びその製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ゴルフのアイアンクラブの改良に関するもの
である。

在米技術 ゴルフのアイアンクラブの性能の良否を決める性質とし
て、ボールを打った際の方向制御性、飛距離性等を挙げ
ることができる。

そして、これらの性能は、ヘッドの重心の位置に深く関
係するものであって、これら諸性能を向ヒさせる手段の
一つとして、ヘッド底部（ソール）付近に重心を置くこ
とが行なわれている。

現在、一般に用いられでいるアイアンヘッドは、単一の
金属素材を用いた舞遺品や鍛造品であって、例えば、第
６図に示すように、上縁Ｗ１（トップライン）８１から
底部（ソール）８２に向かうにつれて、肉厚に形成した
り、軟鉄を素材として、第７図に示すように、鍛造加工
によって、上縁部９１付近に、肉薄の陥没部９４を形成
すると共に、底部９２付近に肉厚の膨出部９３を形成す
ることにより、低重心設計したものなどが知られている
。

しかしながら、これらのものは、ゴルフルールによる規
制や、操作性を損なう等のことから、低重心化には、一
定の限界があり、その効果は必ずしも満足すべきもので
なかった。

発明の目的 本発明は、このような事情に対処して、アイアンクラブ
の全体重量そのものは、軽量化することによって繰作性
を向上させると共に、アイアンヘッド部の低重心化を実
現することによって、方向制御性、飛距離性に優れたゴ
ルフアイアンクラブを安価に提供することを目的とする
ものである。

発明の構成 本発明の要旨は、軽金属素材から成るゴルフアイアンク
ラブヘッドの底部（ソール）付近に、該軽金属素材より
比重の大きい金属素材から成る重心低下用金属片を一体
的に内蔵していることを特徴とする低重心ゴルフアイア
ンクラブヘッドと、このヘッドを製造する一方法として
、ゴルフアイアンヘッド成型用鋳型中に、比重の大きい
金属素材から成る重心低下用金属片を、鋳造されるべき
ゴルフアイアンクラブヘッドの底部付近に相当する位置
に支持し、次に、この鋳型中に、前記金属片よりも比重
の小さい金属素材から成る鋳造用溶湯を注入することに
より、前記重心低下用金属片を内包するゴルフアイアン
ヘッド状鋳造物を製造し、この鋳造物を鍛造加工に付し
て、所望形状のゴルフアイアンクラブヘッドに仕上げる
ことを特徴とする、低重心ゴルフアイアンクラブヘッド
の製造法とにある。

上記において、重心低下用金属片に用いる比重の大きい
金属素材としては、鉄、銅及びその合金類などが好適で
あり、この金属片と鋳型中において一体化すべき鋳造用
金属としては、クラブヘッドとして要求される十分な強
度と、鋳造物の仕上加工として行なわれる塑性加工に耐
える金属であって、しかも、クラブヘッド全体の重量を
軽減して、クラブの操作性に寄与する低比重の鋳造用金
属が必要で、このような性質を備えた素材として、鋳造
用アルミニウム合金、鋳造用マグネシウム合金などを挙
げることができる。

重心低下用金属片の形状は、目的とするヘッドの最終形
状や、後記する支持ビンの形状にあわせて、予め、適宜
な形に加工し、後記支持ピンとの嵌合部を形成しておく
ことが望ましい。鋳型中における該金属片の支持方法と
しては、一端が鋳型側で支持されている支持ピンによっ
て固定し、鋳型から鋳造物を取り出したのち、該ピンを
抜去する方法、第８図に示すように、支持ビン２１．２
１を、流体圧シリンダやカムなどで駆動する往復動軸２
３により鋳型２０間を摺動可能に設けた中子２２に固定
して、鋳込みの前に、該中子を前進させて、重心低下用
金属片２４をセットし、ついで鋳型を閏じて鋳込みをし
、次に、鋳造物を鋳型２０から取り出す前に、該中子２
２を後退させ、成型物よりピンを抜いてから、鍋造物を
取り出す方法、或は、重心低下用金属片側に、一体内に
、鍋型への係止ピンを設けて該金属片を中子様に支持し
、離型後に該係止ピンを切除する方法等を挙げることが
できる。ＩＩ造品の鍛造加工は、鋳造工程において生じ
た支持ビンを抜いた後の孔を埋めること、粗大な鋳造組
繊をち密化して、機械的な強度を上げること、必要に応
じて打球面（７エース）にスコアラインを形成すること
など、クラブヘッドを、所望形状に仕上げる目的で行な
われる。型鍛造が好適で、加工の過程で、余分な材料を
パリとして、鍛造型のがツタ部に圧出し、ついで、この
パリを除去して、目的形状とする。以下に、一実施例に
ついて図面に基ずいて説明する。

実施例 第１図は、永久鋳型１の断面を示すもので、該鋳型１中
には、後の仕上工程としての鍛造加工を考慮して、目的
形状より、やや大きなりラブヘッド状の空洞部２が形成
されている。

３は、湯口、４は、湯道である。このような鋳型１には
、左右分割型の型合せ面に、前記空洞部２に連通する凹
部１ａ、ｌｂが形成されており、この四部１ａ、ｌｂに
、支持ビン５．５、の基部５ａが嵌入して保持されるよ
うになっている。重心低下用の軟鉄製の金属片６は、断
面が略三角形状をなし、左右端面６ａ、６ｂには、該金
属片６の長手方向に沿って若干の深さで角孔７ａ、７ｂ
ｆＪｒ穿設されている。

この角孔７ａ、７ｂは、金属片６の中央に向かって断面
積が逓減するテーパ面をなしており、前記支持ビン５の
先端９１５ｂに設けたビン引き抜き用の抜は勾配面と一
致するように形成されている。この支持ビン５，５の先
端側５ｂを金属片６の角孔７ａ、７ｂに差し込んでから
、該ビンの基部５ｂを鋳型１の凹部１ａ、ｌｂに嵌入し
て、左右型を閉じれば、空洞２のヘッド底部に相当する
部分の近くに、金属片６が支持される０次に、これにア
ルミニウム合金から成る溶湯を流し込み、凝固を待って
型から取り出し、支持ビン６．６を抜去すると、第３図
に示すように、内部に、重心低下用金属片６を一体的に
有するアイアンクラブヘッド状の鋳造物８が得られる。

この鋳造物８は、最終の製品形状とは異なる形状を有し
ており、且つ、ヘッドのトウ部及びヒール部に、支持ビ
ンの抜き孔８ａが残っている。この鋳造物８を、Ｐｔ５
４図に示すような鍛造上型９ａ、下型９ｂ間において、
加熱状態で鍛造加工を行って、余分な肉をバリ８ａとし
て、〃ツタ部９ｃに逃がす過程で、前記抜き孔８ａには
、材料が押し出して行って、該孔８ａは消失すると共に
、気孔や巣、偏析部などを有する粗大鋳造組織が、ち密
化して強度が向上する。かくして、第５図に示すような
鍛造成型物１０が得られる。

この成型物１０から、バリ８ａを除去することにより、
重心が底部１０ａ付近に偏在するゴルフ用アイアンクラ
ブヘッドが得られる。

効果 従来のアイアンクラブヘッドは、同一の素材を用い、そ
の形状を様々に工夫して、ヘッドの底部付近に肉を偏在
させることにより、低重心化をはかったものが殆どで、
ゴルフルールによる規制や使い心地などから、自ずと限
界があり、十分な低重心化の効果が得られなかった。

本発明に係るヘッドは、軽合金などの比重の小さい金属
により、クラブ全体の軽量化を計ると同時に、比重の大
きい素材を底部付近の適当な位置に埋設した構造により
、低重心設計の自由度が大きく、多様化する需要者の好
みに応じることができ、且つ、鋳造及び鍛造の組合せに
よって、これを安価に提供できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例の鋳造工程を示す説明図で
ある。 １２図は、第１図の金属片及び支持ビンの詳細を示す説
明図である。 第３図は、第１図の鋳造工程により得られた鋳造物の外
観図である。 Ｐｔ５４図は、第１図の鋳造工程に続く鍛造加工を示す
説明図である。 ｆｔ５ｓ図は、第４図の鍛造加工により得られた成形物
の外観図である。 第６図及びｆｊＩＪ７図は、夫々、従来のアイアンクラ
ブヘッドを示す説明図である。 第８図は、本発明方法の他の実施例の説明図である。 特許出願人　　　　　松尾工業株式会社第 図 第 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ゴルフアイアンヘッド成型用鋳型中に、比重の大
   きい金属素材から成る重心低下用金属片を、鋳造される
   べきゴルフアイアンクラブヘッドの底部付近に相当する
   位置に支持し、ついで、該鋳型中に前記金属片よりも比
   重の小さい金属素材から成る鋳造用溶湯を注入すること
   により、前記重心低下用金属片を内包するゴルフアイア
   ンヘッド状鋳造物を製造し、ついで、該鋳造物を鍛造加
   工に付すことにより、所望形状のゴルフアイアンクラブ
   ヘッドを得ることを特徴とする低重心ゴルフアイアンク
   ラブヘッドの製造方法。
2. （２）軽金属素材から成るゴルフアイアンクラブヘッド
   の底部付近に、前記軽金属素材より比重の大きい金属素
   材から成る重心低下用金属片を一体的に内蔵しているこ
   とを特徴とする、低重心ゴルフアイアンクラブヘッド。