JP4456241B2 - ゴルフクラブヘッドの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフクラブヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、ゴルフクラブヘッドにおいては、ヘッドの主要部を占めるヘッド本体に、このヘッド本体よりも比重が大の錘部材を前記ヘッド本体の背面部(バックフェース部)や底面部(ソール部)などに固着することが行われている。このようなヘッドは、ヘッド重心をより低く、また重心深度をより深くすることができるため、ボールを上げやすくし、またミスショット時の打球の方向性を安定させ得るなど、打ち易さを大幅に向上できる。
【0003】
ところで、例えばアイアン型ゴルフクラブヘッドは、鍛造により形成された鍛造ヘッドと鋳造により形成された鋳造ヘッドとに分類できる。鋳造ヘッドに上述のような錘部材を固着する場合、例えば図8に示すように、ヘッド本体bに、深さを増すに連れて幅広となるいわゆる逆テーパ状の凹部cを鋳造により凹設し、この凹部cに錘部材dを圧入することが考えられている。
【0004】
他方、鍛造ヘッドの場合には、上述のような逆テーパ状の凹部を鍛造により形成するのが困難であるため、図9(A)に示すように、凹部c1を有するヘッド本体bを鍛造した後、ミーリングなどにより凹部c1を逆テーパ状の凹部c2へと切削加工し、しかる後、錘部材dを圧入する方法が考えられる。従って、錘部材dを固着した鍛造ヘッドの場合には、製造工程が複雑化し、製造コストが高くなりかつ製造時間も長く必要になるといった問題がある。
【0005】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、前記ヘッド本体と、前記錘部材とを鍛造工程で固着することを基本として、製造工程を複雑化することなくかつ短期間で製造しうるゴルフクラブヘッドの製造方法を提供することを主たる目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、金属材料からなるヘッド本体と、該ヘッド本体の金属材料よりも比重が大の金属材料からなる錘部材とからなるゴルフクラブヘッドを製造するゴルフクラブヘッドの製造方法であって、ヘッド内部に向かって幅を徐々に減じたテーパ状をなす取付け凹部と、この取付け凹部の周囲に環状で形成されかつ前記ヘッド本体の最終鍛造形状よりも外方に突出したつぶし用の突設部とを有するヘッドブランクとして前記ヘッド本体を切削加工なしで鍛造により形成する一次の鍛造工程と、前記取付け凹部に合わせてヘッド内部に向かって先細となるテーパ状をなしかつ溝状部が設けられた錘部材を準備する工程と、前記ヘッドブランクの取付け凹部に前記錘部材を配してヘッド組合せ体を準備する工程と、前記ヘッド組合せ体の前記つぶし用の突設部を押しつぶして塑性変形させることにより、前記錘部材の前記溝状部に前記取付け凹部の内面の金属材料を満たして錘部材を抜け止めする二次の鍛造工程とを含み、前記溝状部は、錘部材のヘッド本体への挿入方向に沿った長さの略中間位置の外周囲面で環状にのびる第1の溝状部を含むことを特徴とする。
【0008】
また請求項2記載の発明は、前記溝状部は、ヘッド外面に露出する外表面の周縁に形成されたぬすみからなる第2の溝状部を含む請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。
【0009】
また請求項3記載の発明は、前記二次の鍛造工程は、前記ヘッド組合せ体を、最終鍛造形状に仕上げる仕上げ鍛造ステップを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態としてアイアン型のゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)1をバックフェースB側から見た斜視図、図2はその背面図、図3は図2のA−A線拡大端面図をそれぞれ示している。図においてアイアン型のヘッド1は、金属材料からなりヘッド1の主要部を形成するヘッド本体2と、該ヘッド本体2の金属材料よりも比重が大の金属材料からなる錘部材3とから構成されている。
【0014】
前記ヘッド本体2は、本例ではヘッド上部をなすトップ部2aと、ヘッド底部をなすソール部2bと、ヘッド先端側でこれらの間を継ぐトウ部2cと、ヒール側のネック部2dと、シャフト取付部2eとを含んで構成される。そしてヘッド本体2は、その前面にボールを打撃するためのフェース面Fを有し、かつ該フェース面Fの裏面には、いわゆるキャビティと称される凹み部Cを形成したバックフェース部Bを具えたものを例示している。
【0015】
またヘッド本体2は、鍛造可能な金属材料であれば種々のものを用いることができ、例えば炭素鋼、純Ti、Ti合金、アルミ合金、アモルファス合金などの金属材料を用いることができる。
【0016】
また本例でのヘッド1は、前記バックフェース部Bに、ソール部2b側からトップ部2a側に向かって凹み部Cを隆起してのびる隆起部4を有する。そして該隆起部4に前記錘部材3を固着したものを例示している。つまり本例では前記バックフェース部Bに錘部材3を固着したものを例示している。
【0017】
前記錘部材3は、塑性変形しやすくかつ比重が大である金属材料が好ましく、例えばW−Cu合金、Cu、Ni−Cu、W−Niなど、W、Cu、Pbなどの1以上を含む金属材料が好適である。特に好ましくは、錘部材3は比重が10〜22、より好ましくは12〜15の金属材料が望ましい。前記比重が10未満になると、ヘッドの低重心化や重心深度の増大を図ることが困難となり、錘部材3を固着する意義が失われる。なお比重が22を超える金属材料は、一般に塑性変形し難くかつコストが高い点でも実用上好ましくない。本実施形態では、塑性変形し易くかつ比重が14のW−Cu合金の焼結体からなるものが例示される。
【0018】
本実施形態のヘッド1は、ヘッド本体2と錘部材3とを鍛造により固着したものである。本明細書で用いる「鍛造」には、例えば丸棒などの塊状の金属材料を所定の温度条件で叩いて所望の形状を得るものである。加工時の材料の温度は材料ないし鍛造比によって種々調節できるため特に限定されず、いわゆる熱間鍛造、温間鍛造、又は冷間鍛造のいずれであっても良い。また「鍛造」は、いわゆる鍛接を含む概念とする。鍛造により加工された金属材料は、緻密な結晶構造が得られ、材料の強度を向上させうる点で好ましく、かつ金属材料に大きな塑性変形を伴わせることができるため、かかる大きな塑性変形を利用してヘッド本体と錘部材とを強固に固着させることが可能になる。特に金属材料を予め所定の温度まで加熱して叩く熱間ないし温間鍛造などの場合には、材料の延性がより向上するため、さらに加工性を高め、ヘッド本体2と錘部材3とを強固に固着させることが可能になる。以下にこのようなヘッド1の製造方法を詳述する。
【0019】
前記ヘッド本体1は、図4に示すように、先ず一次の鍛造工程により取付け凹部5を有するヘッドブランク6として形成される。一次の鍛造工程は、例えば下型Dと、上型Pとを用いた型鍛造を例示している。前記上型P、下型Dの各向き合う面には、それぞれヘッドブランク6を成形するために必要な成形面Pa、Daが例えば放電加工等により凹設されている。そして例えば下型Dには、被加工材料が載置され、その上に上型Pを押圧することで被加工材料をヘッドブランク6の形状として塑性変形させる。
【0020】
なお一次の鍛造工程においては、ヘッドブランク6を形成するための鍛造打ち回数は特に限定されない。すなわち、一次の鍛造工程を、荒々鍛造、荒鍛造といったように数回に分けて行いヘッドブランク6を形成しても良いし、可能であれば1回の打ち込みによりヘッドブランク6を形成しても良い。好ましくは、材料の残留歪等を減じかつ成形精度を向上するために、2回以上の打ち込みによりヘッドブランク6を形成するのが望ましい。この場合、上型P及び/又は下型Dの成形面Pa、Daには、形状を違えた複数種類のものが用いられる。また一次の鍛造工程では、被加工材料を、例えば1000〜1400℃に加熱して鍛造を行っている。(熱間鍛造)このように、鍛造材料を加熱することにより、材料の変形抵抗を減じ加工力を低減する他、加工精度を向上できる。
【0021】
図4には、図2のA−A断面相当位置を例示しており、前記ヘッドブランク6は、本例ではヘッド本体2の最終鍛造形状にほぼ近似した形状で形成されたものを示す。またヘッドブランク6には、上型Pに凸設された凸部9により前記取付け凹部5が凹設される。
【0022】
該取付け凹部5は、本例では前記隆起部4に凹設されており、ヘッドブランク6の内部に向かって巾を徐々に減じたテーパ状に形成されている。本例の取付け凹部5は、前記断面においてその壁面5aとフェース面Fと直角な垂線とのなす角度θは、例えば2〜6゜、より好ましくは3〜5゜に設定されるのが望ましい。前記角度θが2゜未満になると、前記凸部9により取付け凹部5を形成する際に凸部9の抜け性が悪くなり生産性が低下しやすくなる。逆に6゜を超えると凸部9の抜け性は向上しうるが錘部材12も抜けやすくなるため好ましくない。なお本例では、取付け凹部5が実質的に4つの壁面5aを略矩形状に配置した矩形状の凹部をなしているが、このような場合にはその少なくとも1つの面、より好ましくは2以上の面がこのようなテーパ状に形成されていれば良い。
【0023】
またヘッドブランク6には、本例では最終鍛造形状Sよりも外方に突出したつぶし用の突設部7を具える。該突設部7は、本例では前記取付け凹部5の周囲に環状で形成されている。この突設部7は、後述の二次の鍛造工程において上型Pにより押しつぶされ、ヘッドブランク6の取付け凹部5の周辺に特に大きな塑性変形を生じさせ錘部材3との強固な結合を得るのに役立つ。
【0024】
次に、図5に示すように、前記ヘッドブランク6の前記取付け凹部5には、前記錘部材3が配され、ヘッド組合せ体10が準備される。
【0025】
本例の錘部材3は、図5、図6に示す如く、前記取付け凹部5に合わせてヘッド内部に向かって先細となるテーパ状をなすものが示される。また錘部材3は、第1の溝状部3aと、第2の溝状部3bとを具えたものを例示している。
【0026】
前記第1の溝状部3aは、前記取付け凹部5の内面5aの周囲と向き合う錘部材3の外周囲面14に形成されたものを例示している。本例の第1の溝状部3aは、錘部材3のヘッド本体3への挿入方向に沿う長さの略中間位置の前記外周囲面14を環状にのびる環状溝11から構成されている。この環状溝11は断面が錘部材3の中心側に向かって鋭となる略楔状をなすものを示すが特にこの形状に限定されるものではない。また本例では第1の溝状部3aは連続した環状溝11を示すが、一部が途切れた途切れ溝であっても良くまた2本以上としても良い。
【0027】
また前記第2の溝状部3bは、本例では錘部材3のヘッド外面に露出する外表面13の周縁に形成したぬすみ12として形成されている。すなわち、外表面13の周縁を該周縁に沿って環状に抉ることにより形成している。このように、本例では錘部材3に2つの溝状部3a、3bを形成したものを例示する。
【0028】
またこのようなヘッド組合せ体10は、二次の鍛造工程を施すことによる該ヘッド組合せ体10の塑性変形により、前記取付け凹部5の内面5aと前記錘部材3とを係合させ錘部材3をヘッド本体2に固着している。本例では、二次の鍛造工程において、先ずヘッド組合せ体10を炉内で400〜800℃に加熱した後、型鍛造に供される。二次の鍛造工程で用いる上型Pには、前記つぶし用の突設部7を押しつぶして最終鍛造形状に仕上げる成形面Pbを含んで形成されている。このような上型Pをヘッド組合せ体10に押し下げることにより、前記突設部7が押しつぶされ、とりわけヘッドブランク6の取付け凹部5の周辺を錘部材3側へと大きく塑性変形させる。
【0029】
このような塑性変形を利用して、本例では図3に示したように、錘部材3の第1の溝状部3aには、塑性変形されたヘッドブランク6の取付け凹部内面5aの金属材料を満たし錘部材3を固着し抜け止めする。また第2の溝状部3bには、前記取付け凹部5の内面5aの金属材料が変形して該第2の溝状部3b内にはみ出すことにより錘部材3の周縁を覆って抜け止めしうる。なお前記第1の溝状部3a、第2の溝状部3bの各深さGa又はGbが小さすぎると、錘部材3の抜け止め効果が低下し、逆に大きすぎるとヘッドブランク6の金属材料を十分に満たすことが困難な傾向がある。このような観点より、特に限定はされないが、各溝状部の深さDa又はDbは、例えば0.5〜4.0mm、より好ましくは1.0〜2.0mmとすることが望ましい。
【0031】
また本例では、このような二次の鍛造工程は、前記ヘッド組合せ体10を、最終鍛造形状に仕上げる仕上げ鍛造ステップを含んでいる。つまり、ヘッド組合せ体10を塑性変形させてヘッドブランク6と錘部材3とを固着すると同時に、ヘッド組合せ体10を最終鍛造形状へと仕上げることが可能になる。これにより、従来に比して製造工数を大幅に削減しつつ錘部材3を固着したヘッド1を得ることができる。また仕上げ鍛造ステップは、本例では、ヘッド全体の形状を整えるためにヘッド組合せ体10の全体に押圧力が作用するよう設定されている。このような押圧力により、前記錘部材3の各溝状部3a、3bにヘッドブランク6の金属材料をより確実に満たすことが可能となり、確実に固着することができる。そして、最終鍛造形状に仕上げられたヘッド組合せ体10は、慣例に従いバリ取り、研磨、メッキ処理などの最終仕上げ工程を行いヘッド1として製造することができる。また本例では錘部材に第1、第2の溝状部3a、3bを設けたことにより、さらに確実に抜け止めし強固な固着状態を長期に亘って維持できる。
【0032】
また図3に示したように、錘部材3は、上述の如くテーパ状をなすためヘッド後方に向かうに従ってその巾を大としうる。従って、錘部材3自体の重心をヘッド後方側に寄せることができるため、比較的小型の錘部材3であってもヘッドの重心深度をより深く設計することができる。これは、ヘッド全体の重量の増加を最小限に押さえつつ重心深度をより深く設計することを可能とし、重心設計を効率的に行えかつその自由度を高るのにも役立つ。
【0033】
上記実施形態では、錘部材がバックフェース部に固着されたものを例示したが、例えば図7(A)に示す如く、ソール部2bに固着されるものでも良く、また錘部材の個数は任意に定めることができる。また、上記実施形態では、アイアン型のゴルフクラブヘッドを例に挙げ説明したが、例えばウッド型や、図7(B)に示すようなアイアン型とウッド型の中間的な形状を有するいわゆるユーティリティ型のヘッド、さらにはパター型のゴルフクラブヘッドなどにも好適に採用することができる。
【0034】
【実施例】
S25Cからなる鍛造棒を所定長さに切断し、約1200℃に加熱する。そして、一次の鍛造工程によりこの加熱された鍛造棒から図4に示したヘッドブランクを形成する。なお一次の鍛造工程では、荒々鍛造、荒鍛造の2回の叩きを行うことによりヘッドブランクを形成した。取付け凹部の内面のテーパ状の角度θは各面とも4゜に設定した。なお荒鍛造後、ヘッドブランクのバリ取りを行った。次に、図6に示したW−Cu合金からなる錘部材を取付け凹部に挿入してヘッド組合せ体を形成し、約600゜まで加熱した後、二次の鍛造工程により仕上げ鍛造を行った。仕上げ鍛造により、ヘッドブランクと錘部材とが固着され、かつ最終鍛造形状が得られた。仕上げ鍛造後、バリ取り、研磨、メッキ処理を行い、ヘッドを製造した。そして、このようなヘッドをシャフトに装着してアイアン型ゴルフクラブヘッドを試作するとともに、スイングロボットに取り付け、ヘッドスピード45m/sで5000球の試打を行ったが、錘部材が外れることはなかった。
【0035】
【発明の効果】
上述したように、請求項1記載の発明では、金属材料からなるヘッド本体と、該ヘッド本体の金属材料よりも比重が大の金属材料からなる錘部材とを鍛造工程で固着している。従って、錘部材とヘッド本体との強固な結合を容易に得ることができる。また鍛造ヘッドの場合には、別途、凹部形成するための切削加工が不要となるため、製造工程を簡素化でき製造コストを低減しかつ製造に要する期間を短縮しうる。
【0036】
また、前記ヘッド本体は、一次の鍛造工程により取付け凹部を有するヘッドブランクを形成し、かつ二次の鍛造工程を施すことにより形成されるとともに、前記ヘッドブランクの取付け凹部に前記錘部材を配したヘッド組合せ体に、前記二次の鍛造工程を施すことによる該ヘッド組合せ体の塑性変形により、前記取付け凹部の内面と前記錘部材とを係合させ錘部材をヘッド本体に固着している。つまり、取付け凹部を形成する鍛造工程と、取付け凹部に錘部材を固着する鍛造工程を分けて行うことにより、それぞれの鍛造を確実に行うことができ、より確実にヘッド本体と錘部材とを固着しうる。
【0037】
また、前記錘部材に、前記凹部内面の前記金属材料が塑性変形して満たすことにより錘部材を固着し抜け止めする溝状部を設けたことにより、ヘッド本体と錘部材との係合力を高め、より確実に固着でき耐久性をも向上しうる。
【0038】
また請求項3記載の発明では、前記二次の鍛造工程は、前記ヘッド組合せ体を、最終鍛造形状に仕上げる仕上げ鍛造ステップを含むことにより、ヘッド組合せ体を塑性変形させてヘッドブランクと錘部材とを固着すると同時に、ヘッド組合せ体を最終鍛造形状へと仕上げることができる。これにより、従来に比して製造工数を大幅に削減しつつ錘部材を固着した鍛造タイプのヘッドを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のアイアン型ゴルフクラブヘッドの斜視図である。
【図2】その背面図である。
【図3】そのA−A線拡大端面図である。
【図4】ヘッドブランクを例示する断面図である。
【図5】ヘッド組合せ体を例示する断面図である。
【図6】錘部材の斜視図である
【図7】(A)、(B)は他の実施形態を示すヘッドの断面図である。
【図8】従来の鋳造ヘッドを例示する断面図である。
【図9】(A)、(B)は従来の鍛造ヘッドを例示する断面図である。
【符号の説明】
2 ヘッド本体
3 錘部材
4 隆起部
5 取付け凹部
6 ヘッドブランク
10 ヘッド組合せ体
Claims (3)
- 金属材料からなるヘッド本体と、該ヘッド本体の金属材料よりも比重が大の金属材料からなる錘部材とからなるゴルフクラブヘッドを製造するゴルフクラブヘッドの製造方法であって、
ヘッド内部に向かって幅を徐々に減じたテーパ状をなす取付け凹部と、この取付け凹部の周囲に環状で形成されかつ前記ヘッド本体の最終鍛造形状よりも外方に突出したつぶし用の突設部とを有するヘッドブランクとして前記ヘッド本体を切削加工なしで鍛造により形成する一次の鍛造工程と、
前記取付け凹部に合わせてヘッド内部に向かって先細となるテーパ状をなしかつ溝状部が設けられた錘部材を準備する工程と、
前記ヘッドブランクの取付け凹部に前記錘部材を配してヘッド組合せ体を準備する工程と、
前記ヘッド組合せ体の前記つぶし用の突設部を押しつぶして塑性変形させることにより、前記錘部材の前記溝状部に前記取付け凹部の内面の金属材料を満たして錘部材を抜け止めする二次の鍛造工程とを含み、
前記溝状部は、錘部材のヘッド本体への挿入方向に沿った長さの略中間位置の外周囲面で環状にのびる第1の溝状部を含むことを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法。 - 前記溝状部は、ヘッド外面に露出する外表面の周縁に形成されたぬすみからなる第2の溝状部を含む請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
- 前記二次の鍛造工程は、前記ヘッド組合せ体を、最終鍛造形状に仕上げる仕上げ鍛造ステップを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
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