JPH02204518A - 止水方法および自然様人工池の造成方法 - Google Patents

止水方法および自然様人工池の造成方法

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JPH02204518A
JPH02204518A JP2334489A JP2334489A JPH02204518A JP H02204518 A JPH02204518 A JP H02204518A JP 2334489 A JP2334489 A JP 2334489A JP 2334489 A JP2334489 A JP 2334489A JP H02204518 A JPH02204518 A JP H02204518A
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soil
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阿部 邦夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、止水方法および自然様人工池の造成方法、と
くに土壌を用いて止水層を形成し、景観的に優れた自然
様の人工池を容易に、かつ短期間に造成する方法に関す
る。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題]近年、人
工池は貯水池の他に、公園やゴルフ場などの景観を高め
るために造成されることが多くなってきている。
人工池の止水は土質材料を用いて行なうのが景観のうえ
からとくに好ましいが、止水を行ないうる良質な土質材
料の入手が困難なため、現在ではほとんど行なうことが
できないのが現状である。そのため、人工池の止水方法
としては、コンクリート構造物による止水工法、合成ゴ
ムシートや合成樹脂シートなどを止水材料とするシート
止水工法、アスファルトを用いて締固めて止水するアス
ファルト締固め工法などが行なわれている。
しかしながら、コンクリート構造物による止水方法では
経年による地盤の不等沈下に追従しきれないため、クラ
ックの発生はさけられず、水漏れの原因となる。また、
コンクリートより溶出するアルカリ分を排除するために
長期間の養生が必要であり、工期が永くかかるという問
題も有する。
一方、シート止水工法には、比較的短い工期で行なえる
という利点があるが、シートの強度、耐久性が充分でな
いという欠点があり、さらに、不定形状の池の形状にあ
わせてシート止水を行なうのは困難である。
また、アスファルト締固め工法には前記2つの止水方法
のごとき問題はないが、アスファルトから出てくる油状
物が人工池を汚すという致命的な欠点がある。
したがって、人工池の造成には、目的に応じられるよう
にこれらの止水工法を組合わせて行なうのが一般的であ
る。
これら従来の人工池の止水工法は、いずれも容易かつ短
時間に行なえる工法とは言いがたいばかりでなく、景観
的にも著しく見劣りするものであり、単なる貯水を目的
とした人工池では問題にならないとしても、公園やゴル
フ場などのように景観を重視するばあいには不適当であ
る。これら従来の工法による人工池に自然様の景観を与
えるためには、止水工法によりえられた止水層トに盛土
などを行なうことが必要であり、二重の工程が必要であ
るばかりでなく、止水層上の盛土は、流失、飛散などし
やすいため、自然様の景観を永く保持することは困難で
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記のごとき実状に鑑み自然様人工池を
造成する方法について鋭意検討を重ね、自然様の人工池
を造成するには、土壌を用いて止水層を形成するのが好
ましいとの結論に達し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、 (1)土壌とセメントおよびセメント硬化剤とを混合し
て土壌を団粒結合せしめて止水層基盤を形成する工程、 (2)止水層基盤に圧力を加えて締固めることにより、
セメントおよびセメント硬化剤の反応を促進せしめ、強
固な止水層基盤を形成する工程および (3)皮膜形成性のゴムおよび(または)樹脂組成物を
止水層基盤の表面に散布または塗布し、団粒結合粒子間
の空隙に含浸せしめ、乾燥させ、皮膜を形成して止水層
を形成する工程からなることを特徴とする止水方法、 前記方法において止水層基盤の厚さが10〜100CI
Nであり、かつ止水層の厚さが1〜300I11である
止水方法、 前記方法において皮膜形成性のゴムおよび(または)樹
脂組成物を散布または塗布してえられる皮膜が水に実質
的に不溶性であるが、水中に浸漬するとゴムまたは樹脂
組成物の固形分の10%(重量%、以下同様)以上の水
を吸収して膨張する止水方法および 前記止水方法により止水層を形成することを特徴とする
自然様人工池の造成方法 に関する。
[実施例] 本発明においては、まず土壌とセメントおよびセメント
硬化剤とを混合して土壌を団粒結合せしめて止水層基盤
が形成される。
前記土壌としては、粒子径74−以下のシルト分および
粘土分を30%以上含有する砂質土、シルト質土、粘性
土、ロームなどのような土質の土壌が好ましい。この土
壌に残り70%未満の範囲で含有されるものとしては、
たとえば粒子径75漆以上の砂分や25iv程度までの
レキなどがあげられる。土壌中に多少のレキが混入して
も問題とならないが、レキを多量に含む土壌や砂地では
、本発明の止水方法では充分な止水効果がえられに<<
、好ましくない。このような好ましくない土質のばあい
には、近傍より好ましい土壌を搬入して用いればよい。
本発明に用いられるセメントとは、水で練ると硬化性を
示す無機物質のことであり、狭義のポルトランドセメン
トに限られるものではない。
前記セメントの具体例としては、たとえばポルトランド
セメント、天然セメント、ローマンセメント、アルミナ
セメント、スラグセメント、高炉セメント、石灰、セラ
コラ、マグネシアセメントなどの単味セメントや混合セ
メントなどがあげられるが、これらに限定されるもので
はない。これらのうちでは、セメントとして一般的に広
く使用されているポルトランドセメントが人手の容易で
あるという点から好ましい。
本発明に用いられるセメント硬化剤とは、前述のセメン
トの反応を促進し、硬化させるものであればとくに限定
はなく、どのようなものでも使用することができる。こ
のようなセメント硬化剤のひとつとして水溶性の無機塩
組成物があげられる。
水溶性の無機塩組成物の具体例としては、塩化カリウム
、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム
、塩化アルミニウム、塩化鉄などの水溶性無機塩化物の
1種または2種以上を水溶性無機塩組成物の40%以上
含有し、吸湿性の無機塩の1種または2種以上を10%
以上含有する水溶性の無機塩組成物がとくに好ましい。
吸湿性の無機塩としては、塩化カルシウム、塩化マグネ
シウム、塩化アルミニウム、塩化鉄のごとき無機塩化物
がとくに好ましいが、臭化カルシウム、臭化マグネシウ
ム、臭化アルミニウム、ヨウ化カルシウム、ヨウ化マグ
ネシウム、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウム、硝酸ア
ルミニウムなども用いられる。
セメント硬化剤として、水溶性無機塩化物の1種または
2種以上を40%以上含有し、吸湿性の無機塩の1種ま
たは2種以上を10%以上含有する水溶性の無機塩組成
物を用いると、土壌の団粒結合が速やかに行なわれ、充
分な強度を存する土壌の団粒がえられるなどの点からと
くに好ましい。また、セメント硬化剤を水溶液などとし
たのち散布して用いるばあいは、固形分濃度が10〜4
0%の水溶液などにするのが好ましい。
とくに土壌の乾燥が著しいときは、固形分濃度を低くし
て用い、土壌の湿潤状態の著しいときは固形分濃度を高
くするか、水溶液とせずに粉体として用いるのが好まし
い。
土壌と混合するセメントの量は、土壌の土質などにより
異なるが、土壌1m3に対して通常20〜500kg程
度であり、好ましくは60〜200kg程度である。該
量が20kg程度以下では充分な団粒結合かえられにく
くなり、また 500kg程度以上使用しても効果の向
上は認められず、不要な材料を使用することになるので
好ましくない。
セメント硬化剤の使用量は、土壌の土質や使用するセメ
ントの量などによって異なるが、土壌1m’に対して通
常0.3〜5kg程度であり、好ましくは0.8〜3k
g程度である。該量が0.3kg程度以下では充分な団
粒結合かえられにくくなり、5kg程度以上では不要な
セメント硬化剤が残留することになり、好ましくない。
土壌とセメントおよびセメント硬化剤とを混合する順序
、方法などにはとくに限定はなく、土壌とセメントおよ
びセメント硬化剤のいずれか一方とを混合したのちセメ
ント硬化剤およびセメントののこりの一方を混合しても
よく、土壌とセメントおよびセメント硬化剤とを一度に
混合してもよく、セメントおよびセメント硬化剤をはじ
めに混合したのち土壌と混合してもよいが、たとえば池
を造成する際には、止水しようとする土壌にセメントを
トラクターなどで混合したのちセメント硬化剤を水溶液
などにして散布し、トラクターなどで混合するのが土壌
の団粒を均一に行なうなどの点から好ましい。
このようにして調製された土壌とセメントおよびセメン
ト硬化剤との混合物は、土壌が団粒結合(土壌の粒子と
セメント粒子が結合して充分な強度を有し、−窓以上の
粒径を有すること)しており、止水層基盤となる。
なお止水層基盤とは、のちの工程で形成される止水層の
基盤、または基盤および止水層の一部となり、強度的(
圧縮強度や引張(弾性)強度など)に充分とはいえない
止水層の強度、止水層より下層(路床)の支持力、安定
性などを補強するものである。本発明においては、後述
する皮膜形成性のゴムまたは樹脂組成物が止水層基盤の
表面に散布または塗布・含浸・乾燥せしめられて止水層
が形成されるため、止水層基盤は止水層の一部にもなる
前記止水層基盤は、そのままでは空隙が多くて密度が低
く、セメントによる団粒結合も必ずしも充分でなく、強
度などの面でも充分でないため、止水層基盤に圧力を加
えて締固め、セメントおよびセメント硬化剤の反応を促
進せしめ、強固な止水層基盤が形成される。
止水層基盤に圧力を加える方法にはとくに限定はな(、
止水層基盤をほぼ均質に締固めることができるような方
法であればよく、止水層基盤の形状(凹凸があるなど)
、大きさなどに応じて適した方法をえらべばよい。この
ような方法の具体例としては、たとえばローラーにょる
転圧、バッケホウのバケットなどの機械による方法や木
製の圧締具「タコ」やハンドローラーなどを用いて人力
による方法があげられる。
前記止水層基盤を締固める際の圧力などにも特別な限定
はなく、締固める程度や地盤の状況などに応じて適宜選
択すればよい。形成される止水層基盤の厚さとしては、
10〜100cm程度が好ましい。該厚さが10cm程
度未満では、亀裂がおこりやすく、衝撃などにも対応で
きず、止水層基盤として充分なものでなくなりゃすい。
また100c+a程度をこえても止水層基盤としての効
果はかわらず、材料のみを多く使用することになる。と
くに軟弱な土壌のばあいは、止水層基盤の厚さは厚くし
た方が好ましい。止水層基盤の養生期間は、土壌の乾燥
状態、基盤の厚さ、気候などの種々の条件により変わる
が1〜10日程度で充分である。
本発明においては、このようにして形成された止水層基
盤表面に皮膜形成性のゴムおよび(または)樹脂組成物
が散布または塗布され、含浸せしめられ、乾燥せしめら
れて止水性の皮膜が形成される。
皮膜形成性のゴムおよび(または)樹脂組成物を用いて
止水層基盤表面に止水性の皮膜が形成されることにより
、止水層基板のみでは止水性を有さないものが止水性を
有するようになる。
したがって、形成された皮膜が止水性に影響するほど水
に溶解しないことが当然必要である。
しかし、皮膜を水中に浸漬しておくと、水を吸収して膨
張するような樹脂などから皮膜が形成されていると、止
水層にわずかな間隙やまたは後日、わずかな亀裂が生じ
たようなとき、樹脂などが水を吸収して膨張することに
より漏水をふせぎ、充分な止水効果をうることができる
全く水を吸収しないが、ゎずかにしが水を吸収しないゴ
ムおよび(または)樹脂を使用して前述のごとき水を吸
収して膨張することにょる止水効果をうるためには、ゴ
ムおよび(または)樹脂組成物に、水不溶性吸水性樹脂
や、ゴムおよび(または)樹脂と混合性の良好な親水性
樹脂などを混入せしめて使用すれば同様の効果かえられ
る。
とくにゴムおよび(または)樹脂組成物の固形分の重量
の10%以上の水を吸収して膨張する皮膜であるのが好
ましい。
なお本明細書にいう前記皮膜形成性とは、塗布または散
布し乾燥すると、ゴムおよび(または)樹脂からなる亀
裂などのない均一な皮膜が形成される性質を有すること
を意味し、また止水性を有するとは、水を入れた際に一
定量までの水は吸水しても、それ以上の水は吸収せず、
実質的に水を通過しないことを意味する。
前記皮膜形成性のゴムおよび(または)樹脂組成物とし
ては、塗布または散布することにより皮膜を形成するも
のであればとくに限定なく使用することができる。一般
的には固形分濃度lO〜50%の溶剤溶液や水性分散液
が用いられる。
耐水性のうえからは溶剤溶液が好ましいが、溶剤による
毒性や火災の危険性の問題があり、使用上の注意が必要
である。また、使用上の安全性や作業の容易さからは、
水性分散液が好ましい。水溶性樹脂からえられる皮膜は
一般的に水に溶解して止水性かえられないので好ましく
ないが、塗布または散布後に触媒などにより水に不溶化
し、止水層を形成しうるものであれば本発明に使用する
ことができる。
ゴムおよび(または)樹脂の種類としては、塗布または
散布することにより止水層を形成するものであればとく
に限定はなく、天然ゴム、天然樹脂、合成ゴム、合成樹
脂などが使用しうるが、入手の容易さから合成ゴム、合
成樹脂が好ましい。
前記合成ゴムの具体例としては、たとえばポリブタジェ
ン、ポリクロロプレン、ポリイソブチレン、アクリルゴ
ム、多硫化系合成ゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、シ
リコーンゴムなどがあげられ、これらの誘導体も同様に
使用することができる。
前記合成樹脂の具体例としては、たとえばフェノール樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、シリ
コーン樹脂などの熱硬化性樹脂;アクリル樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル系&脂、ビニルエステル樹脂、ポリスチ
レン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース系樹脂など
の熱可塑性樹脂などがあげられ、これらの誘導体も同様
に使用することができる。
安全性、作業性や入手の容易さなどの点から実用的、総
合的に判断すると、アクリル系樹脂やエチレン−酢酸ビ
ニル系樹脂、ビニルエステル系樹脂の水性分散液がとく
に有利である。これらは、水中において単量体を乳化重
合することにより、樹脂が水中に微細な粒子として分散
したものとしてえられるものであり、樹脂と水とを主成
分とするもので、毒性や火災の危険性がなく安全であり
、作業性もよく、塗布または散布し、乾燥すると水中に
分散した微細な粒子が結合して樹脂の皮膜を形成するも
のである。
しかも−度えられた樹脂皮膜は再び水に溶解や再分散す
ることがないので、すぐれた止水効果をうることができ
る。
本発明に用いる皮膜形成性のゴムおよび(または)樹脂
組成物の使用量は、止水層基盤の1ゴに対して皮膜形成
性成分(固形分)で、通常0.05〜lokg程度であ
り、0.1〜5kg程度が好ましい。該量が0.05 
kg程度未満では充分な止水効果かえられず、10kg
程度をこえて使用しても止水効果はかわらない。
皮膜形成性のゴムおよび(または)樹脂組成物の塗°布
または散布方法にもとくに限定はなく、原液または希釈
した液を1回または2回以上に分けて塗布または散布す
ればよいが、1回目に希釈した濃度の低い皮膜形成性の
ゴムおよび(または)樹脂組成物を塗布または散布し、
2回目以降に比較的濃度の高い皮膜形成性のゴムおよび
(または)樹脂組成物を塗布または散布すると、強度に
優れた止水層を形成することができる。なお、皮膜の乾
燥期間は、通常1〜IO日程度である。
皮膜形成性のゴムおよび(または)樹脂組成物による止
水層の厚さとしては、表面より1〜30cI11程度、
好ましくは5〜20cm程度まで形成させるのが好まし
い。該厚さが1 am程度未満では止水効果が充分では
なく 、30ci程度をこえて形成しても止水効果はか
わらず、材料のみを多く使用することになるので好まし
くない。
本発明の止水法において、止水層基盤を形成する工程中
、とくにセメント硬化剤を添加するときに、止水層を形
成するための皮膜形成性のゴムおよび(または)樹脂組
成物と同一または異種の皮膜形成性のゴムおよび(また
は)樹脂組成物(止水層を形成するために使用する量の
1/2以下の量)を添加して止水層基盤を形成すると、
止水層基盤の強度をより向上させることができる。この
方法は、セメントおよびセメント硬化剤による団粒結合
だけでは充分な強度かえられにくい土壌のばあいにとく
に有用な方法である。また、止水層基盤を形成する工程
で添加されるゴムおよび(または)樹脂組成物として、
とくに合成樹脂水性分散液を乾燥してえられる樹脂粉末
や水不溶性吸水性樹脂粉末などの樹脂粉末をそのまま使
用して添加すると、止水層基盤の強度をより向上させる
ことができ、止水効果も向」ニさせることができるので
好ましい。
本発明の特徴とするところは、止水層の主材として土壌
を用いることにあり、そのため自然様の景観に優れた止
水層かえられるのである。
土壌を用いて止水層を形成するために、まず「土壌にセ
メントおよびセメント硬化剤を混合して、土壌を団粒結
合せしめることにより、のちの工程においてゴムおよび
(または)樹脂組成物の皮膜を形成しうる空隙を形成す
る工程」が必要である。
土壌を団粒結合しなくとも、直接に皮膜形成性のゴムま
たは樹脂組成物を散布または塗布することにより止水層
かえられそうであるが、実験の結果、団粒結合していな
い土壌では、散布または塗布量を多くしても均一に含浸
せず、含浸しにくい部分では止水層が薄く、強度が不充
分となり、亀裂や止水層の不連続部分を生じやすく、充
分な止水効果をうることかできなかった。
次に、「団粒詰合せしめた土壌に圧力を加え、締固める
ことにより、セメントとセメント硬化剤の反応を促進さ
せ、強固な止水層基盤を形成する工程」が必要である。
本発明において、団粒結合せしめた土壌に圧力を加え締
固めることは、単に前工程でえられた空隙を小さくする
だけではなく、セメントとセメント硬化剤の反応を促進
させるものである。
この工程によって止水層基盤を強固にすることができる
のであり、必要不可欠な工程である。
この工程を行なわず、皮膜形成性のゴムや樹脂組成物を
散布または塗布しても、多量の散布量を必要とするばか
りでなく、基盤の強度が弱いために充分な止水効果をう
ることかできない。
最後に、「皮膜形成性のゴムまたは樹脂組成物を止水層
基盤の表面に散布または塗布することにより含浸せしめ
、乾燥させ、団粒結合粒子間の空隙に皮膜を形成して止
水層を形成する工程」が必要である。
本発明は、単にゴムまたは樹脂組成物を基材に塗布し乾
燥したときに生成する皮膜により止水効果を期待するも
のではない。このような皮膜自体は充分な強度もなく、
止水効果も充分ではない。本発明は、充分な強度を有す
る止水層基盤に、充分な厚さを有する止水層を形成する
ことによって止水効果をえるものであり、優れた止水効
果かえられるものである。
本発明において、とくに水中に浸漬しておくと、水を吸
収して膨張する樹脂を使用することが好ましく、止水層
に貯水するとこの樹脂が膨張して完全な止水層かえられ
る。
以上の通り、本発明の止水方法は、前述の3つの工程に
より、その相乗効果によって始めて、その目的が達せら
れているものである。
以下に、本発明の止水方法および自然様人工池の造成方
法を実施例に基づき説明する。
実施例1 透水性が大きく、地盤の支持力が弱くて池を形成するこ
とができないシルト質粘土ロームの土壌である人工池用
地において、広さ1500n?(不定形状)、深さ 1
oocaの範囲の土壌を搬出して人工池の形状を造った
次に人工池用地の底面の1m’単位あたり、ポルトラン
ドセメント 120kgを、大型トラクターで深さ約2
0cglまでの土壌と均一に混合したのち、第1表の組
成(単位は重量%)からなるセメント硬化剤水溶液を、
上記の土壌とセメントとの混合した層に、1m”単位あ
たり25g(硬化剤固形分で1.2kg)の割合で散布
し、大型トラクターで均一に混合し、土壌を団粒結合せ
しめた。
c以下余白コ この土壌表面をマガダムローラによる転圧および不陸整
正を繰返し行ない、また機械作業ができない場所は木製
の圧締具「タコ」を用い、人力によって圧締、不陸整正
を行ない止水層基盤を約20co+の厚さに形成した。
止水層基盤に対して、水に不溶性であるが、水中に浸漬
しておくと1170%の水を吸収して膨潤する被膜を形
成するエチレン20%および酢酸ビニル80%からなる
エチレン−酢酸ビニル系合成樹脂水性分散液(固形分濃
度50%)1重量部を水9重量部により希釈した液を1
M単位あたり5kg(固形分0.25kg)になるよう
に2回に分けて散布し、3日間乾燥させた。
止水層基盤厚さ約2Dctxの表面から深さ約10〜1
5cmまで、エチレン−酢酸ビニル系合成樹脂が浸透し
、止水層を形成していた。
以上の止水方法により止水層を形成した人工池用地に、
水を導入して、水を満し、人工池を造成した。
人工池は、自然様で優れた景観を示し、作業日数4日間
、養生(乾燥)期間3日間の全工程日数7日の短期間で
造成することができ、自然様の景観は1年後も全く変わ
らず、1年後も漏水は認められなかった。
また、完成15日後に、淡水魚(コイ)を放流したが、
何ら異状は認められなかった。
実施例2 透水性が大きく、地盤の支持力が弱くて池を形成するこ
とができない粘土質ロームの土壌である人工池用地にお
いて、広さ1o00rr? (不定形状)、深さ 1o
ocmの範囲の土壌を搬出して人工池の形状を造った。
次に人工池用地の底面のIrr/単位あたり、ポルトラ
ンドセメント 120kgを、大型トラクターで深さ約
30co+までの土壌と均一に混合したのち、実施例1
で用いたセメント硬化剤1.2重量部とエチレン20%
、塩化ビニル30%および酢酸ビニル50%からなるエ
チレン−塩化ビニル−酢酸ビニル系合成樹脂水性分散液
(固形分濃度50%)1.5重量部とを水25重量部に
溶解、分散させた水性液を、上記の土壌とセメントとを
混合した層に、1m’単位あたり27Nの割合で散布し
、大型トラクターで均一に混合し、土壌を団粒結合せし
めた。
この土壌表面をマガダムローラによる転圧および不陸整
正を繰返し行ない、また機械作業ができない場所は木製
の圧締具「タコ」を用い、人力によって圧締、不陸整正
を行ない止水層基盤を約30c+aの厚さに形成した。
止水層基盤に対して、水に不溶性であるが、水中に浸漬
しておくと 150%の水を吸収して膨潤する被膜を形
成するエチレン20%、塩化ビニル30%および酢酸ビ
ニル50%からなるエチレン−塩化ビニル−酢酸ビニル
系合成樹脂水性分散液(固形分濃度50%)1重量部を
水9重量部により希釈した液を、1ゴ単位あたり5 k
g (固形分0.25kg ’)になるように2回に分
けて散布し、3日間乾燥させた。
止水層基盤厚さ約30CIの表面から深さ約lO〜15
801まで、エチレン−塩化ビニル−酢酸ビニル系合成
樹脂が浸透し、止水層を形成していた。
以上の止水方法により止水層を形成した人工池用地に、
水を導入して、水を満し、人工池を造成した。
人工池は、自然様で優れた景観を示し、作業日数4日間
、養生(乾燥)期間3日間の全工程日数7日の短期間で
造成することができ、自然様の景観は1年後も全く変わ
らず、1年後も漏水は認められなかった。
また、完成15日後に、淡水魚(コイ)を放流したが、
何ら異状は認められなかった。
〔発明の効果] 本発明の方法によれば、短期間で容易に土壌に止水層が
形成されるとともに止水層の下層の安定性も向上し、止
水することができる。また本発明の方法によれば、自然
様の人工池を容易にかつ短期間に造成することができる

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (1)土壌とセメントおよびセメント硬化剤とを混
    合して土壌を団粒結合せしめて止水層基盤を形成する工
    程、 (2)止水層基盤に圧力を加えて締固めることにより、
    セメントおよびセメント硬化剤の反応を促進せしめ、強
    固な止水層基盤を形成する工程および (3)皮膜形成性のゴムおよび(または)樹脂組成物を
    止水層基盤の表面に散布または塗布し、団粒結合粒子間
    の空隙に含浸せしめ、乾燥させ、皮膜を形成して止水層
    を形成する工程 からなることを特徴とする止水方法。 2 止水層基盤の厚さが10〜100cmであり、かつ
    止水層の厚さが1〜30cmである請求項1記載の止水
    方法。 3 皮膜形成性のゴムおよび(または)樹脂組成物を散
    布または塗布してえられる皮膜が、水に実質的に不溶性
    であるが、水中に浸漬するとゴムまたは樹脂組成物の固
    形分の10重量%以上の水を吸収して膨張する請求項1
    または2記載の止水方法。 4 請求項1、2または3記載の止水方法により止水層
    を形成することを特徴とする自然様人工池の造成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009013737A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Takeo Suzuki 浚渫及び埋め立て方法
JP2009138381A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Kajima Corp 貯水池の簡易構築工法
RU2668604C1 (ru) * 2017-04-07 2018-10-02 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Владимирский Государственный Университет имени Александра Григорьевича и Николая Григорьевича Столетовых" (ВлГУ) Состав укрепленного грунта

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