JPH0220382B2 - - Google Patents

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JPH0220382B2
JPH0220382B2 JP21604482A JP21604482A JPH0220382B2 JP H0220382 B2 JPH0220382 B2 JP H0220382B2 JP 21604482 A JP21604482 A JP 21604482A JP 21604482 A JP21604482 A JP 21604482A JP H0220382 B2 JPH0220382 B2 JP H0220382B2
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JP
Japan
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layer
adhesive layer
pattern
abrasion resistance
transfer paper
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JP21604482A
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JPS59104989A (ja
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Michio Kozu
Yasuhiro Kojima
Yoshitaka Sakuma
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Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0220382B2 publication Critical patent/JPH0220382B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M3/00Printing processes to produce particular kinds of printed work, e.g. patterns
    • B41M3/12Transfer pictures or the like, e.g. decalcomanias

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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は陶磁器、ガラスなどの被加工物面に
貼り付け、サンドをブラストして貼り付け模様に
相当する所定模様を被加工物面に形成する際に用
いられるサンドブラスト用の転写紙の改良に関す
るものである。
一般に、サンドブラストによりガラス等の被加
工物面に研削模様を加工するには、図柄ネガ相当
部分を、サンドに対し摩耗強度大なる材料で形成
した転写紙を、水にぬらして台紙を剥がして防護
膜をつくり、これを被加工物面に接着し、しかる
のちサンドを吹きつけることにより実施される。
そして従来の転写紙は一回のサンドブラストでは
被加工物の表面より一段階の深さの研削模様しか
ブラスト加工できないものであり、形成される研
削模様が単調になる欠点があつた。そこで本発明
者らは従来の転写紙における上述した欠点を解消
すべく研究した結果、良好な成果を得て本発明を
達成したものである。
すなわち、本発明の目的は、一回のサンドブラ
ストにより被加工物面に、浅部と深部との深さの
異なる二段階あるいはそれ以上の深さの異なる研
削ができ、被加工物面に複雑な研削模様が形成し
得る、サンドブラスト用の多層型転写紙を提供す
ることにある。また、本発明の目的は模様がつな
がつている連続模様は勿論のこと、線状模様ある
いは模様が分離している中抜き模様においても被
加工物面に二段階あるいはそれ以上の複雑な研削
模様が精密に再現し得る、サンドブラスト用の多
層型転写紙を提供することにある。さらに本発明
の他の目的模様層側の表面が保護膜にて被着さ
れ、取扱いの際に模様層にキズが生ずることがな
く、精密転写に都合のよい、多層型の転写紙を提
供することにある。
本発明は、台紙上に糊料層が設けられ、該糊料
層上には接着層が設けられ、該接着層上にはブラ
ストされるサンドに対し耐摩耗性が接着層よりも
大きくかつ摩耗強度が同一または異なる複数の模
様層を多層積層したものを所定模様形状に配置し
接着せしめて形成されている。前記台紙は和紙、
合成紙などの吸水性に富み、耐水強度の大きい材
質のものが適し、通常、陶磁器類の絵柄スライド
転写に用いられるスライド転写紙の台紙は好まし
いものである。糊料層は水系溶媒、好ましくは水
に対して溶解する再湿性のものであり、デキスト
リン溶液、デンプン溶液あるいは合成樹脂エマル
シヨン溶液などの水性糊料溶液を台紙の所定片面
に塗布し乾燥させることにより形成される。な
お、水性糊料溶液の塗布量は糊料層が約2〜3μm
程度になるように塗布される。糊料層は乾燥時に
おいて台紙と接着層とを接合するが、台紙が濡ら
された場合は糊料層が水に溶けて接着力を失ない
台紙を接着層面より剥離可能にする。
前記接着層はこの上に重ねられる模様層の接着
固定をはかるものであり、とくに模様層の細部、
線状部及び分離部分の固定が良くされるので、サ
ンドブラストにおいて被加工面に所定模様を精密
に再現することができる。また接着層は被加工面
に対して本来の永久的な接着力は必要としない
が、ブラストに対して耐え得る程度の接着力を必
要とし、かつブラストされるサンドに対しては耐
摩耗性が小さく、サンドブラストにより摩耗損失
するものであることを要する。この接着層は有機
溶剤に樹脂分を約20〜80重量%(以下、単に%と
略記する。)含有させた組成液約10〜100%と、充
填剤約90〜0%とを含有させた組成液を前記糊料
層上に塗布し乾燥させることにより形成される。
なお接着層は2〜50μm程度にされる。前記樹脂
分とする樹脂としてはポリメチルアクリレート、
ポリエチルアクリレートなどのアクリル系、エチ
ルセルロース、アセチルセルロースなどのセルロ
ース系、塩化ビニル、酢酸ビニルなどのビニル
系、酸化ロジン、ガムロジンなどのロジン系、ス
チレンブタジエン、ブタジエンなどのゴム系、ア
ルキツド樹脂、ポリアミド樹脂、ブチラール樹
脂、フエノール樹脂、などの樹脂が適する。有機
溶剤は直鎖系、芳香族系、エステル系、アルコー
ル系などが使用される。充填剤はカーボン、タル
ク、ベントナイト、炭酸カルシウム、硅石、硅酸
ジルコニウム、弁柄、セリサイト(絹雲母)、雲
母などの無機質の微粉末、あるいはウレタン、エ
チルセルロース、メチルセルロース、ポリビニル
アルコール、アクリルなどの有機質の微粉末が適
する。
上記組成液にて形成される接着層は軟質であ
り、耐摩耗性が小さく、サンドブラストにより容
易に摩耗される。
接着層上に配置される複数の模様層は、サンド
ブラストに対して耐摩耗性が大きく摩耗損失しな
いものと、耐摩耗性が接着層より大きくかつ摩耗
強度が大小異なるものまたは異ならないものを多
層積層したものとよりなり、全体として耐摩耗強
度の異なる模様を形成したものにさらに模様層を
設けない接着層の露出部位が組合わされ所定の模
様形状に配置される。
耐摩耗性の大きい模様層にて被われた被加工物
面部位はサンドにより削り取られることなく、被
加工物面本来の表面として残存させることができ
る。耐摩耗性が接着層より大きくかつ摩耗強度の
比較的大きい模様層にて被われた被加工物面部位
は所定の深さに浅く削り取られる。耐摩耗性が接
着層より大きくかつ摩耗強度の小さい模様層を被
着した被加工物面部位では耐摩耗性が比較的大き
い模様層部位より深く削り取られる。そして接着
層の露出部位に被着された被加工物面で最も深く
研削される。模様層の摩耗強度の大小は模様層自
体の材質の選定によるか、あるいは同一材質であ
つても層厚をかえることにより、また同一材質同
一層厚でも積層数を変えることによりなされる。
模様層の材質はゴム系樹脂を主体としたものであ
り、前記有機溶剤にゴム成分を約30%以上含有さ
せたゴム組成液、約50〜100%と前記した充填剤
約50〜0%とを含有させたゴム組成液を前記接着
層上にスクリーン印刷などにて塗布させることに
より形成される。模様層は約10〜100μm程度に印
刷される。前記ゴム成分はスチレンブタジエンゴ
ム、ニトリルゴム、アクリルゴム、塩化ゴムなど
の成分が用いられる。
模様層の耐摩耗性はゴム組成液を選択すること
によりかえられるが、模様層の厚さにより耐摩耗
性に差異をつける場合には同一のゴム組成液を必
要部位に重ねて積層印刷する本発明の転写紙はガ
ラス、陶磁器、金属あるいはプラスチツクなどの
被加工面に対して実施される。
しかしてこの転写紙は台紙を水で濡らすことに
より、糊料層が溶けるので、台紙を剥がし、接着
層に結合された模様層の接着層側を被加工物面に
接着させ、しかる後、砂粒子などのサンドを吹き
付けることにより模様層の形状を被加工物面に再
現することができる。すなわち、被加工物面に接
着した転写紙に対してブラストされたサンドは、
ブラスト時間の経過とともに耐摩耗強度の小さい
順に摩耗され、被加工物面が順次研削される。そ
して被加工物面においては耐摩耗強度の小さい部
位が最も深く研削され、耐摩耗強度の大きいもの
程浅く研削される。
なお、模様層は接着層により被加工物面に充分
に接着保持されるので、サンドブラストにより剥
がれることはないし、模様層細部及び線部などは
接着層を介して被加工物面に接着保持が充分であ
る。しかして接着層とともに模様層を剥がすこと
により、被加工物面には深さの異なる複雑な凹状
模様層の形状が再現された鮮明な模様を得ること
ができる。
また、本発明の前記した転写紙においては接着
層と模様層間に、サンドブラストに対する衝撃を
緩和する衝撃緩和層を介在させることができ、こ
の衝撃緩和層の厚さは約5〜100μm程度とされ
る。すなわち、前記した如く、台紙上に糊料層、
接着層及び模様層を設けた構造の転写紙において
は、サンド粒子が大きい場合、あるいはブラスト
強度が大きい場合には模様層に当つたサンドによ
り模様層がへこみ、模様層にて被つた部位の面に
キズを生ずるため、サンド粒子の規制及びブラス
ト強度を規制する必要があるが、衝撃緩和層を設
けた場合には、模様層に当つたサンドは模様層下
の衝撃緩和層によつて衝撃が緩和され、模様層下
の部位のキズの発生を防止する。この衝撃緩和層
はサンドブラストに対して耐摩耗性が小さくかつ
柔軟性を有し、かつ下部の接着層と上部の模様層
に対して接着性が高いことを要する。そしてこの
条件を満たす衝撃緩和層としては前記した接着層
形成用の組成液に更に充填材を増量したものかあ
るいは模様層形成用の組成液に充填材を加え、サ
ンドブラストに対する耐摩耗性を小さくしたもの
が用いられる。すなわち、ポリメタクリル酸ブチ
ル20部、ブチルラクテート50部、硅酸ジルコニウ
ム30部、よりなる配合のもの、あるいはエチルセ
ルロース15部、ブチルラクテート60部、タルク25
部よりなる配合のもの、あるいはスチレンブタジ
エンゴム10部、芳香族系石油溶剤30部、硅酸ジル
コニウム60部よりなる配合のものなどが適用され
る。
また、本発明の前記した転写紙の各模様層及び
露出した接着層上、あるいは露出した衝撃緩和層
上には被膜層を設け、転写前の取扱い及び転写に
際し、模様層にこすれあるいは衝撃などの表面き
ずが生じないようすることができる。この被膜層
はブラストされるサンドに対して耐摩耗性が小さ
く、かつ転写紙の曲げに対して支障のないように
柔軟性の大きいものが使用される。被膜層に適し
た材質としては、ポリメチルアクリレート、ポリ
ブチルメタルクリレート、その他のアクリル系樹
脂、エチルセルロース、ニトロセルロースその他
のセルロース誘導体系樹脂ブチラール樹脂、塩化
ビニル等ビニル系樹脂を用いることができる。こ
の被膜層の厚みは3〜30μmが適当である。そし
て被膜層はたとえばエチルセルロース15部、ブチ
ルラクテート80部及びDOP5部の配合、あるいは
ポリブチルアクリレート30部、芳香族石油溶剤70
部よりなる配合などにて形成される。
なお、本発明における前記各層の厚さは前記し
た層厚のみに限定されず、用途及びブラスト条件
に応じて変更は可能であり、また糊料層、接着
層、衝撃緩和層、模様層及び被膜層は各々前記し
た所定のものが得られる範囲内において調整は自
在にされる。
しかして、本発明は、被加工物面に対して接着
力を有し、ブラストされるサンドに対して耐摩耗
性が小さい接着層が設けられ、該接着層上には接
着層に部分的に接着されて所定模様形状をなしか
つ前記サンドに対して耐摩耗性の異なる模様層が
多層積層形成されてなる転写紙となしたため、連
続模様、線状模様、あるいは中抜き模様において
も精密転写が可能であり、かつ接着層は耐摩耗性
が小さいため、その露出部はサンドブラストの際
に損耗し、該部位の研削には何ら支障なくて都合
がよい。そして、本発明において模様層と接着層
との間に耐摩耗性の小さい衝撃緩和層を設けた場
合には、模様層にて被覆する被加工面部分はサン
ドブラストにおけるキズが防止され、模様層外周
の研削は充分にし得るので被加工面に鮮明模様が
得られる。
また、本発明において模様層上に、サンドに対
し耐摩耗性が小さい被膜層を設けた場合には、転
写紙の取扱いに際し、模様層の保護ができ、模様
層を傷めることがなく鮮明模様の転写に都合がよ
い。
次に本発明の実施例を、図面を参照して説明す
る。
実施例 1 第1図〜第6図において、1は厚さ0.16mmのチ
ヤイナペーパよりなる台紙で、2は台紙1の上面
全体に塗布乾燥された厚さ3μmの糊料層である。
本例の糊料層2は約50%のデキストリン溶液を塗
布し乾燥させて形成した。3は糊料層2上に設け
られた厚さ40μmの接着層であり、アクリル溶液
30重量部(以下、単に部と略記する。)磋酸ジル
コニウム微粉末(充填剤)70部を混合したインキ
を120メツシユのステンレススクリーン印刷版を
用いて糊料層2上の全面に印刷して形成されてい
る。4は接着層3上にスクリーン印刷された厚さ
12μmの第1模様層である。該第1模様層4はス
チレンブタジエン系合成ゴムであるソルプレン
(旭化成工業K.K.製造、商品名)5部と、アクリ
ル溶液25部と、磋酸ジルコニウム微粉末50部とを
ソルベツソ#150(エツソ化学K.K.製造、芳香族
系高沸点溶剤、商品名)20部に溶解混合したイン
キを、#150メツシユのテトロンスクリーン印刷
版にて接着層3上に、所定模様となるように印刷
し、第1模様層4が形成される。次に接着層3の
露出面3A上及び第1模様層4上に対し、厚さ
30μmの第2模様層5が所定模様となるようにス
クリーン印刷される。該第2模様層5はスチレン
ブタジエン系合成ゴムであるソルブレン(旭化成
工業K.K.製造、商品名)20部と硅酸ジルコニウ
ム微粉末45部とをソルベツソ#150の35部に溶解
混合したインキを、120メツシユのステンレスス
クリーン印刷版にて接着層3上、及び第1模様層
4上に所定模様となるように印刷した。前記第1
模様層4はブラストサンドに対し耐摩耗性が接着
層より大きく次の第2模様層5より小さい層部で
あり、第2模様層5は耐摩耗性の大きい層部であ
る。また、接着層3の露出面3Aは耐摩耗性が極
めて小さい部位である。
かくして得られた転写紙8は台紙1を吸水さ
せ、デキストリンの糊料層2を溶かし、台紙1を
接着層3から剥がす(第2図参照)。次いで台紙
1を除去した転写紙8Aは第1模様層4及び第2
模様層5側を上向きにしてガラス面9に水貼りす
る(第3図参照)。しかる後、第1模様層4、第
2模様層5及び接着層3の露出面3A〜3Aには
サンドをブラストする(サンドは昭和電工K.K.
製造のモランダム#220使用、吹付け距離10cm、
ブラスト時間10秒、ブラスト圧4Kg/cm2)。
第2模様層5はブラストされるサンドに対して
て耐摩耗性が大きいので第2模様層5下部のガラ
ス面9は保護される。そして第1模様層4はブラ
ストされるサンドに対して約6秒間で摩耗損失す
るが、この6秒間はガラス面6は保護される。そ
して第1模様層4の損失後は第1模様層4下のガ
ラス面9が摩耗される(第4図参照)。なお、第
1模様層4及び第2模様層5下の接着層3は第1
模様層4及び第2模様層5の固定を良くするので
都合がよい。他方、接着層3の露出面3A〜3A
は耐摩耗性が小さいで、ブラストされるサンドに
より約1〜2秒で摩耗損失し、下部のガラス面9
を摩耗させ、ガラス面9に浅い凹部10A〜10
Aを形成する(第4図参照)。ブラストの続行に
より、第1模様層4の露出部及び接着層3が損失
され、当該部位下のガラス面9〜9が摩耗され
る。この間において先に形成された浅い凹部10
A〜10Aでは、さらに摩耗が進み、深い凹部1
0B〜10Bとなる(第5図参照)。
そこでサンドブラストを止め、水貼りした転写
紙8Aの残部を除去することにより、ガラス面9
には第2模様層5に被われ摩耗されない部分と、
第1模様層4に被われ、短時間しか摩耗されなか
つた浅い凹部10cと、接着層3の露出面3Aに
相当する形状の深い凹部10Bとによる二段階の
深さをもつ転写模様10が得られる(第6図参
照)。なお、本例における浅い凹部10Cの深さ
は200μm、深い凹部10Bの深さは500μmであつ
た。
実施例 2 第7図〜第12図において、11は台紙、12
は台紙11上に形成された糊料層で、いずれも前
記実施例1と同様に形成されている。13は糊料
層12上の全面に形成された接着層である。該接
着層13はエチルセルロース20部とブチルラクテ
ート80部の溶液50部とアクリル樹脂溶液50部との
混合物を塗布し乾燥させた厚さ3μmである。21
は接着層13上の全面にスクリーン印刷された衝
撃緩和層であり、エチルセルロース20部とブチル
ラクテート80部とよりなる溶液35部とアクリル樹
脂溶液(樹脂分40%)35部と、厚味を持たせるた
めのタルク微粉30部を混合した混合物を塗布乾燥
させて厚さ50μmのものである。14は衝撃緩和
層21上に印刷された厚さ10μmの第1模様層で
ある。この第1模様層14は塩化ゴムの20%溶液
(溶剤なソルベツソ#150使用)30部とアクリル溶
液(樹脂分40%)40部に硅酸ジルコニウム微粉30
部を加えたインキを200メツシユのテトロンスク
リーン印刷版にて印刷される。15は第1模様層
14上に印刷された厚さ10μmの第2模様層であ
り、16は第2模様層15上に印刷された厚さ
10μmの第3模様層である。第2模様層15及び
第3模様層16は第1模様層14と同一インキに
てスクリーン印刷される。17はブラストされる
サンドに対して大きな耐摩耗性を有する第4の模
様層であつて、衝撃緩和層21上、及び第1模様
層14、第2模様層15、第3模様層16上に、
所定の模様となる様に部分的に印刷される。この
第4模様層17は塩化ゴムの20%溶液(溶剤はソ
ルベツソ#150使用)に硅酸ジルコニウム微粉30
部を加えたインキをスクリーン印刷し、乾燥させ
た厚さ50μmのものである。
得られた転写紙18は吸水させて台紙1を剥離
した後、これを模様層側が上向きになるようにし
てガラス面19に水貼りし(第8図参照)、サン
ドをブラストする。なお、ブラスト条件は実施例
1と同様であるが、ブラスト圧は6Kg/cm2とし
た。
衝撃緩和層21の露出面21A〜21Aは耐摩
耗性が小さいため、圧接するサンドにより約1〜
2秒で摩耗損失し下部のガラス面19を摩耗する
(第9図参照)。
第1模様層14の露出面は約4秒のブラストに
耐えた後に損失する(第10図参照)。
第2模様層15の露出面は下層に第1模様層1
4が重なつているので、20μmの模様部15Aと
なつており、約6秒のブラストに耐えた後に損失
する(図示せず)。
第3模様層16は下層に第2模様層15及び第
1模様層14が重なつているので、30μmの厚さ
の模様部16Aとなつており、約8秒のブラスト
に耐えた後に損失する(第11図参照)。
第4模様層17は耐摩耗性が大きくかつ第4模
様層17の下部には第2模様層15、第3模様層
16が重なつている最後まで損失せずまたはその
下部には衝撃緩和層21が設けてあり、ブラスト
圧が大きくても第4模様層17下部のガラス面1
9にきずがつかず本来のガラス面19がそのまま
残される。
このように本第2実施例の転写紙18Aによれ
ば、まず衝撃緩和層21の露出部21A〜21A
が約1〜2秒で損失し、次に約4秒後に露出した
第1模様部14Aが、約6秒後に露出した第2模
様部15Aが、約8秒後に第3模様部16Aが、
各々摩耗損失し下部のガラス面19を摩耗する。
そして10秒後にサンドブラストを止め転写紙18
Aを除去することによりガラス面19には深さの
異なる四段階の凹部20D,20E,20F,2
0Gをもつ所定の転写模様20が得られる(第1
2図参照)。
本第2実施例においては第1〜第4の各模様層
14,15,16,17の下部に衝撃緩和層21
を設けたため、大きなブラスト圧に対しても各模
様層下部はきずが付かず、深くブラストできるた
め四段階深さの美しい転写模様20が形成され
る。
実施例 3 第13図において、31は台紙、32は糊料
層、33は接着層、34は接着層33に所定模様
となるように部分的に形成された模様層であり、
前記各層は実施例1と同様に形成されている。3
6は接着層33の露出面33Aと模様層34,3
5とを被う耐摩耗性の小さい被膜層である。該被
膜層36はエチルセルロース30%溶液(溶剤はソ
ルベツソ#150とブチルセロソルグの等量混合溶
液使用)を60メツシユのナイロン製のスクリーン
を介して印刷して乾燥し、厚さ20μmに形成され
ている。
しかして、本例の転写紙38は表面に被膜層3
6が設けてあるので、転写紙38の取扱いに際
し、模様層34,35が保護され、模様層34,
35にキズ等が生じない。なお、被膜層36は耐
摩耗性が小さいので、サンドブラストに際して
は、簡単に除去され、本例の転写紙38は前記し
た実施例1の転写紙5と同様の作用効果を奏する
ものである。
実施例 4 第14図において、41は台紙、42は糊料
層、43は接着層、51は衝撃緩和層、44は衝
撃緩和層51は上に所定模様となるように部分的
に形成された模様層であり、前記各層は実施例2
と同様に形成されている。56は衝撃緩和層51
の露出面51Aと模様層44,45,46,47
の露出面上に形成された被膜層であつて、サンド
ブラストに対し耐摩耗性が小さいものである。被
膜層56は前記した実施例3の被膜層36と同組
成よりなる。
本例の転写紙48は被膜層56が設けてあるた
め、転写紙48表面を保護することができ取扱い
に際しキズなどが生じない。なお、被膜層56は
耐摩耗性が小さいので、サンドブラストに際して
は簡単に除去され、本例の転写紙48は前記実施
例2の転写紙18と同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明の第1実施例を示すも
のであり、第1図は転写紙の構成を示す説明図、
第2図は台紙の剥離工程の説明図、第3図は台紙
を剥離した転写紙を陶磁器面に水貼りした状態の
説明図、第4図はサンドブラストの初期状態を示
す状態図、第5図はサンドブラスト終了後の状態
図、第6図は形成された複雑立体模様の説明図で
ある。第7図〜第12図は本発明の第2実施例を
示すものであつて、第7図は転写紙の別構成を示
す説明図、第8図は台紙を剥離した転写紙をガラ
ス面に水貼りした状態の説明図、第9図はサンド
ブラストの初期状態の状態図、第10図はサンド
ブラストの中期状態の状態図、第11図はサンド
ブラスト終了後の状態図、第12図は形成された
複雑立体模様の説明図である。第13図は本発明
の第3実施例の構成を示す説明図、第14図は本
発明の第4実施例の構成を示す説明図である。 1,11,31,41……台紙、2,12,3
2,42……糊料層、3,13,33,43……
接着層、3A,21A,33A,51A……露出
面、4,14,34,44……第1模様層、14
A……第1模様部、5,15,35,45……第
2模様層、15A……第2模様部、8,18,3
8,48……転写紙、16,46……第3模様
層、16A……第3模様部、17,47……第4
模様層、17A……第4模様部、21,51……
衝撃緩和層、36,56……被膜層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 吸水性の台紙上に、水に対して溶解する再湿
    性の糊料層が設けられ、該糊料層上には被加工面
    に対して接着力を有しブラストされるサンドに対
    して耐摩耗性の小さい接着層が設けられ、該接着
    層上には接着層に接着されかつ前記サンドに対し
    接着層よりも耐摩耗性が大きい模様層を複数層多
    層に積層して摩耗強度が種々異なる複数の模様部
    を所定の模様形状に配置してなることを特徴とし
    たサンドブラスト用の多層型転写紙。 2 接着層上に多層積層される複数の模様層の各
    層の摩耗強度が異なるものであることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載のサンドブラスト用
    の多層型転写紙。 3 吸水性の台紙上に、水に対して溶解する再湿
    性の糊料層が設けられ、該糊料層上には被加工面
    に対して接着力を有しブラストされるサンドに対
    して耐摩耗性が小さい接着層が設けられ、該接着
    層上には接着層に接着されかつ前記サンドに対し
    接着層よりも耐摩耗性が大きい複数の模様層が複
    数層積層された摩耗強度の異なる多層模様部と、
    前記模様層を設けない接着層の露出部とが、所定
    模様形状に配置されてなり、かつ前記模様層上あ
    るいは前記露出部上には耐摩耗性の大きい模様層
    が部分的に配置されて接着されてなることを特徴
    としたサンドブラスト用の多層型転写紙。 4 接着層に多層積層される模様層各層の摩耗強
    度が異なるものであることを特徴とする特許請求
    の範囲第3項記載のサンドブラスト用の多層型転
    写紙。 5 吸水性の台紙上に、水に対して溶解する再湿
    性の糊料層が設けられ、該糊料層上には被加工面
    に対して接着力を有しブラストされるサンドに対
    して耐摩耗性が小さい接着層が設けられ、該接着
    層上には前記サンドに対する衝撃を緩和する耐摩
    耗性の小さい衝撃緩和層が設けられ、該衝撃緩和
    層上には前記サンドに対し接着層及び衝撃緩和層
    よりも耐摩耗性が大きい模様層を複数層積層し摩
    耗強度を異ならせた複数の模様部と、模様層を全
    く設けない衝撃緩和層の露出部とが、所定模様形
    状に配置されてなるサンドブラスト用の多層型転
    写紙。 6 衝撃緩和層上に多層積層される複数の模様の
    各層の摩耗強度が異なるものがあることを特徴と
    する特許請求の範囲第5項記載のサンドブラスト
    用の多層型転写紙。 7 吸水性の台紙上に、水に対して溶解する再湿
    性の糊料層が設けられ、該糊料層上には被加工面
    に対して接着力を有しブラストされるサンドに対
    して耐摩耗性の小さい接着層が設けられ、該接着
    層上には接着層に接着されかつ前記サンドに対し
    衝撃を緩和する耐摩耗性の小さい衝撃緩和層が設
    けられ該衝撃緩和層上には接着層及び衝撃緩和層
    よりも耐摩耗性が大きくかつ複数の模様層が所定
    の模様形状に多層配置され、かつ該模様層及び露
    出した衝撃緩和層上には前記サンドに対して耐摩
    耗性の小さい被膜層が設けられてなることを特徴
    としたサンドブラスト用の多層型転写紙。 8 接着層上に多層積層される模様層各層の摩耗
    強度が異なるものであることを特徴とする特許請
    求の範囲第7項記載のサンドブラスト用の多層型
    転写紙。
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