JPH02201162A - 酵素抗体複合体、複合体―抗体の組合せ、キット及び診断方法 - Google Patents

酵素抗体複合体、複合体―抗体の組合せ、キット及び診断方法

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JPH02201162A
JPH02201162A JP1749289A JP1749289A JPH02201162A JP H02201162 A JPH02201162 A JP H02201162A JP 1749289 A JP1749289 A JP 1749289A JP 1749289 A JP1749289 A JP 1749289A JP H02201162 A JPH02201162 A JP H02201162A
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JP
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tnf
complex
enzyme
alpha
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JP1749289A
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Kenji Yone
米 賢二
Eiji Ishikawa
石川 栄治
Yataro Ichikawa
市川 弥太郎
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明はヒトTNF−αに対する抗体をFab ’断片
化し、マレイミド基を介しである種の酵素との複合体と
し、この複合体と他の抗体との組合せを用いてヒト血液
等体液中のTNF−αの量を特異的に測定することによ
り、免ケ不仝疾患感染症。
発熱性疾患、腫瘍等の各種炎症性疾患の診断の一助とす
るための方法及び免疫学的測定キットに関づるものであ
る。
b0発明の背景 T−N F−αはマクロファージが産生ずるサイト力イ
ンの一種で、カケクチンとも呼ばれ、極めて多様の生物
学的活性を有する蛋白質である。その活性は、広く体内
の免疫系の活性化に作用する。
TNF−αの産生は、マクロファージにエンドトキシン
や細菌菌体などが作用し1)、誘導されるが、インター
ワウキン1ヤガンマ・インクフエロンなどのサイト力チ
ンにより調節されている2)。
TNF−αはクラス■主要組織適合抗原の特異的発坦を
促し3)、グラニュロサイトマクロファージコロニー刺
激因子4)、rL i5)の産生を誘導し、リボ蛋白リ
パーゼ活性を減少させ6)、腫瘍細胞7)及び血管内皮
細胞8)を傷害し、内因性の発熱因子9)として動くな
ど多くの活性を有している。
1)  [E、A、 Carsvell ら、 Pro
c、 Na、tl、 Acad。
SCi、、  USA、  72. 3666 (19
75)]2)  [R,Ph1lipら、 Natur
e、 323.88 (1986)]3)   [丁、
  Co1tinsら、  Proc、  Natl、
  Acad、Sci、。
USA、 83. 446 (1986)  ]4)[
L、Luら、 J、 Immunol、、 141.2
01(1988) ] 5)  [Navrothら、 J、 Exp、 He
d、 163. t383(1986)] 6)  [8,8eutlerら、 Nature 3
20.584 (1987)]7)  (L、 tle
lsonら、 Nature 258.731 (19
75)]8)  [8,5atoら、 J、 Natl
、 Cancer In5t。
76、1113 (1986)  ] 9)  (DinarellOら、 J、 Ext)、
 Red、 163.1433(1986)] このように多様な活性を有するTNF−αは、感染に対
する生体防WJ機構そして各種疾患における免疫系の作
動において中心的役割を果たしている可能性が考えられ
、その血液等体液中の量の測定に大きな関心が寄せられ
ていた。
ある種の病態において血液等体液中のTNF−α吊が増
加しているということは既に報告されはじめている。古
川らは、川崎病において血清中TNF−α量が増加して
いるのを認め10)BeutlerらはTNF−αがエ
ンドトキシンショツりのメデイエータ−でおると報告し
た  。またScuderi らは原虫感染  、Ha
uryらは腎移植における拒絶反応13)、Waage
らは髄膜炎14)、Ba1kWi l lらは悪性腫瘍
15)で、TNF−αの血中レベルが上昇していること
を報告した。
10)  [S、 Furukawaら、 c+ in
、 Immuri、 ImmunOpathOl。
48.247    (1988)] 11   [B、  Beutlerら、 Natur
e、  320. 584 (1986)  312 
 [P、 5cuderiら、 The Lancet
、 oecember 13゜198B) E)、13
64 ] 。
13  [P、J、 Llauryら、 J、  EX
p、  )ied、、  166、 11371987
)] 。
14  [A、 Waaaeら、 The Lance
t、  February 14゜(1987) p、
355] 。
15)   [F、R,Balkwillら、  Th
e  LanCet。
] このようにTNF−αの血液等体液レベルと病態との関
連は、広く認められるようになり、TNF−αの作用が
病態の形成にどのようにかかわるかという作用機序ひい
ては病態の診断、治療方法決定への一助とするための詳
細な解析が待たれるようになった。しかしながら、ヒト
末梢血、尿等退役成分中に含まれるTNF濃度は極めて
低いため、今まで報告に用いられてきたTNF−αの測
定方法では、これら詳細な検討を行なうには、測定系の
感度が不充分なため不可能であった。とりわけ健康な人
の血中TNF−α看はさらに微dであるため測定不可能
で、正確な病態の比較、TNF−α伍の変動等を調べる
のは困難な状況にあった。
C0発明の構成 そこで本発明者らはTNF−αを高感度に測定する方法
を鋭意検討した。その結果、抗TNF−α抗体をFab
’断片とし、そのヒンジ部分のSH基にマレイミド基を
介して酵素を結合させた酵素抗体複合体を作成した。こ
の複合体(第2抗体)ともう一種の抗TNF−α抗体(
第1抗体)を用いてサンドイッヂ酵素免疫測定法とした
次に第1抗体を短時間M処理することにより同相へのこ
の抗体の吸着を高め、抗原との特異的結合効率を上げ、
非特異吸着ないしは血清干渉を抑えられることを見い出
した。
ざらに以下に詳細な説明を加える蛍光物質を基質とした
酵素反応の測定方法を用いた測定系において、抗体の非
特異的吸着の大ぎさを示すゼロブランク(以下に詳細に
説明する)の相対蛍光強度の値が小さく〈好ましくは1
0以下)なれば健康な人の血液等体液成分中のTNFl
!度を測定するのに必要な測定感度が得られることを見
出した。この非特異的吸着の大きさは、二種の抗体を組
合せた時に認められる抗体の持つ性質であり、基本的に
は非特異吸着が小さく、したがってゼロブランク値が1
0以下になるような抗体の組合せを選別すればよく、ま
たゼロブランク値が10以上であっても相互の非特異吸
着成分を除去した両分を作成し、これを用いて10以下
になる複合体−抗体の組合Uとしてもよい。
本発明における相対蛍光強度とは、励起波長320nm
 、測定波長405nmとして0.1Hグリシン−Na
01−1バツフアーの蛍光強度をゼロとし、0.2μ9
/dキニーネ0.1N  H23O4溶液の蛍光強度を
100と設定し測定するものである。
このようにして高感度化したTNF−αの測定系を用い
ると、健康な人の血清中に含まれるTNF−αが充分測
定できることとなった。したがって、各種病態において
血液等体液中のTNF−α量が正確に測定可能となり、
各種疾患の診断等に有意義であることがわかり、本発明
にいたった。
すなわら本発明は下記発明を包含する。
(1)抗TNF−α抗体のFab“断片に、そのヒンジ
部ジスルフィド結合由来のSH基にマレイミド基を介し
て酵素を結合させた複合体。
(2)2種類の異なる抗TNF−α抗体の一方から調製
される(1)項に記載の複合体を第2抗体とし、他方の
抗体を第1抗体として用いてELISAでTNF−αを
測定した時にゼロブランクが相対蛍光強度10以下であ
る複合体−抗体の組合せ。
(3)第1抗体としての(2)項に記載の第1抗体を酸
処理をして不溶性担体に担持させた抗TNF−α抗体と
(2)項に記載の第2抗体との組合せ。
(4)サンドイッチ法によるTNF−αの酵素免疫測定
キットにおいて、 (a)第1抗体としての、不溶性担体に担持させた抗−
INF−α抗体と (b)第2抗体としての、抗TNF−α抗体のFab’
断片に、そのヒンジ部ジスルフィド結合由来のSH基に
マレイミド基を介して酵素を結合させた複合体 とを少なくとも有するサンドイッチ法によるTNF−α
の酵素免疫測定キット。
(5)該第1抗体が酸処理をして不溶性担体に担持させ
た抗TNF−α抗体である(4)項記載のキラl〜。
(6)ヒロブランクが相対蛍光強度10以下である第1
抗体と第2抗体との組合せとから少なくともなる(4)
項記載のキット。
(7)被験者から採取した体液中のTNF−αを(2)
項記載の組合せによりELISA法で検出することを特
徴とする炎症性疾患の診断方法。
以下、本発明について更に詳細に説明する。
(抗体及びその製造方法) 抗TNF−α抗体は常法に準じて作成すればよい。すな
わち、抗原であるヒトTNF−αで動物を免疫しその動
物より血清を得て抗ヒトTNF−α抗体を精製すればよ
い。またモノクローナル抗体を入手する方法としては、
例えば本発明者らにより先に出願された特許(特願昭6
2−162233号:昭和62年7月1日出願:発明の
名称″モノクローナル抗体及びハイプリドーマ細胞パ)
などに記載の方法に準じて作成すればよい。すなわち、
免疫した動物体より抗体産生細胞を取得し、適当な動物
由来の骨髄腫細胞株と細胞融合を行ない、抗体産生細胞
株を選択し、クロン化し、大量培養して分泌されたモノ
クローナル抗体を精製入手すればよい。動物としてはマ
ウス、ラット、ウサギ。
モルモット、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ウシなどが例示され
る。
抗体はヒトTNF−αに対する特異性を有する抗体のみ
を含む両分にまで精製したある方が望ましい。抗体の精
製についても常法に従えばよく、例えばカラムクロマト
グラフィー、塩析などの方法を用いることができる。
またすでにこのような方法を用いて作成された抗血清、
ポリクローナル抗体及びモノクローナル抗体が市販され
ていたり(Genzyne社製。
Bed l inger社製、 United Bio
logical Inc、製など)作成について報告し
た文献もある(J、 Inmunol、Methods
 96.57.1987. HybridoIlla 
6.305,1987Hybridoma 6.359
.1987. Hybr+doma 6.489゜19
87、 Japan、 J、 Hed、 Sci、 B
iol、、 39.105゜1987)ので、これらの
抗体を利用してもよい。
(酵素抗体複合体及びその製造方法) 酵素抗体複合体は、本発明者らが既に公表している方法
(石川栄冶、用合忠、宮井潔編:酵素免疫測定法第3版
医学書院)に準じて作成すればよい。すなわち抗TNF
−α抗体をペプシン、パパインなどの蛋白質分解酵素で
処理し、F (ab’)2にまで消化する。この際に抗
原との結合部分であるFab領域を損なわないようにす
ることが望ましい。次にこのF (ab’)zを適当な
還元剤を用いてFab’に還元する。すなわちジスルフ
ィド結合を切断し、チオール基を遊離させた状態にする
。一方、複合体に用いる酵素にマレイミド基を導入する
酵素は特に限定されるものではないが、西洋ワサビペル
オキシダーゼ、β−ガラクトシダーU、アルカリフォス
ファターゼ、グルコースオキシダーゼなどが例示される
。マレイミド基はマレイミド基を有する適当な化合物を
酵素と反応させることにより導入すればよい。その際に
酵素活性を損なうような条件に長く置かない方がよく、
また導入されたマレイミド基の数が定量して、一定にな
っているようにすることが望ましい。
次に前述のごとく作成したFab’をマレイミド基を導
入しである酵素と共存させ、複合体の形成を促す。複合
体の形成後、酵素抗体複合体を未反応の酵素及び抗体と
分離すればよい。分離する方法は特に限定されるもので
はなく、常法に従って行なえばよい。例えば、高速液体
クロマトグラフィ、カラムクロマトグラフィー、電気泳
動などの手段が可能である。その際に酵素活性を損なわ
ないように処理することが望ましい。
(抗体の酸処理) 抗体の酸処理は、抗体の抗原との結合を損なわない程度
に低pH条件下に短時間置くもので、特定の方法に限定
されるものではない。例えば抗体溶液をpH2〜3程度
のバッファー中に室温でO〜数十分程度装いたのち、中
性のバッファーを用いて中性のpHに戻せばよく、用い
るバッファーの種類。
添加物等に特に規定すべきものはない。また酸処理中の
温度、持続時間等も特に規定すべきものはなく、適宜選
択が可能である。
(好ましい抗体の組合せの選定方法) 前述のごとくゼロブランクが相対蛍光強度10以下であ
るような抗体の組合せを選定するには以下の方法を用い
るべきである。
ポリスチレンボールに第1抗体として利用したい抗T 
N F−α抗体を固定化し、さらにウシ血清アルブミン
でブロッキングする。同ボールを1tubeあたり1個
ヒトTNF−αを全く含まないバッファー(好ましくは
中性のリン酸バッファーがよい)を入れた試験管の中に
入れる。ボールがバッファー中に沈んだ状態で20℃4
時間撮盪した後、4℃で16時間静@する。バッファー
を除き、洗浄バッファー(0,1)1塩化ナトリウムを
含む10mHリン酸ナトリウムバッフバッファpH7,
0)を試験管に適伍加えては除去するというボールの洗
浄を2回繰り返す。次にこのボールを酵素抗体複合体溶
液として、第2抗体として利用したい抗TNF−α抗体
をFab ’化し、西洋ワサビペルオキシダーゼと前述
の方法により形成した酵素抗体複合体を一定m(好まし
くは1 tubeあたり50nq、 Lliは1 tu
beあたり約25ng)希釈バッファー(()、IM塩
化ナトナトリウ001%牛血清アルブミンを含む10I
Il)!リン酸ナトリウムバッファーp117゜0)に
添加した溶液を入れた試験管の中に入れる。ボールが溶
液中に沈んだ状態で20℃、4時間Jfilする。溶液
を除き、洗浄バッフ1−を用いた洗浄を2〜3回繰り返
す。次にこのボールを0.6%3− (4−ヒドロキシ
フェニル)ゾロピオン10.1ト1リン酸ナトリウムバ
ツフアーpH7゜O溶液100μ矛の入った試験管の中
に移す。
0、015%過酸化水素水水溶液50μlを添加してか
ら30℃”C60分間振盪して、2.5mlのo、 i
oグリシンNaOHバッフ>i、、p旧0.3を加えて
反応を停止する。この溶液の蛍光強度を以下の如く測定
する。
励起波長320nm 、測定波長4()5μmとして、
上記0、1Hグリシン−NaQl−(バッファーの蛍光
強度をゼロとし、0.2μg/威キニーネー〇−INH
2304溶液の蛍光強度を100と設定する。次にボー
ルをhQえないで、0.6%3−(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオン酸溶液に0.015%過酸化水素水を
加えて30℃、 60分間振盪し、0.18グリシン−
NaOHバッフアール旧0.3を加えたものの蛍光強度
を測定し、この値をリエイジエントブランク値とする。
つづいて上記の如く処理したボールを含んだ溶液の蛍光
強度を測定し、その値からりエイジェントブランク値を
差引いた値をゼロブランク(値)とする。
このように規定した方法で種々のモノクローナル抗体の
組合せでゼロブランクを測定し、10以下となる組合せ
を選択すればよい。このゼロブランクは小さければ小さ
い程よく、それだけ高感度て丁NF−αを測定すること
が可能となる。
またゼロブランクが10以下とならない組合せにおいて
も、各抗体を相互の固定化カラムを通すことにより非特
異吸着画分をとりのぞいたり、再度ヒトTNF−αを用
いてアフィニティー精製したり検討することにより、上
記の方法によってゼロブランクが10以下となるような
両分を作成するεとが可能で、そのようにUロブランク
値を10以下にする抗体画分を得て、これを抗体の組合
せとして測定系に用いることも可能である。
(TNFの酵素免疫測定法) TNFの測定法はいわゆるサンドイッチ酵素免疫測定法
で、既によく知られている多くの方法に準じて行なえば
よく、上記の方法により選択した抗体の組合せにおいて
、第1抗体として、前述の酸処理した抗体を用い、第2
抗体として前述の酵素抗体復合体を用いることを特長と
し、それらの担体との結合、抗原との反応方法、酵素活
性の測定ブJ法などは従来の方法に準じ、また、実施者
のMiI夫により自由に選択することができる。
例えば第1抗体を固定化する不溶性担体としてはポリス
チレン、ポリエチレン、ポリプロピレン。
ポリエステル、ポリアクリルニトリル、弗素樹脂。
架橋デキストラン、ポリサッカライドなどの高分子、そ
の他紙、ガラス、金属、アガロース及びこれらの組合せ
などを例示することができる。また不溶性担体の形状と
しては、例えばトレイ状1球状、 gAm状、棒状、盤
状、容器状、セル、試験管などの種々の形状であること
ができる。第1抗体を固定化した不溶性担体は、第2抗
体及び検体試料の非特異的吸着を防ぐために、適当な物
質(例えば、生血清アルブミン)で、不溶性担体表面を
被覆する。
このようにして得られた第1抗体が固定された不溶性担
体を検体試料と一定時間及び温磨で接触させ反応させる
。この間に第1抗体と検体試料中のTNF−αが結合す
る。次いで適当な洗浄液で洗った後第2抗体と一定時間
及び温度で反応させる。この間に第2抗体が第1抗体と
結合した検体試料中のTNF−αにざらに結合する。こ
れを適当な洗浄液で洗い、第2抗体に結合している酵素
にとって適当な基質を加えることにより酵素活性を検出
し、ひいては不溶性担体上に存在する第2抗体の量が測
定できる。かくしてその値から検体試料中のTNF−α
量を算出することができる。
酵素基質としては、その酵素活性が測定できる発色基質
及び蛍光基質などが挙げられるが、当該酵素活性を介し
た化学発光を利用する方法などもあり、特に限定される
ものではない。
かくして本発明の測定キットは、第1抗体が不溶性担体
に結合した固定化抗体と酵素標識化された第2抗体とよ
り主として構成される。このキツトを能率よくかつ簡便
に利用するために、これら抗体以外に種々の補助剤を含
めてキットを形成することができる。かかる補助剤とし
ては、例えば固体状の試薬を溶解させるための溶解剤、
不溶化担体を洗浄するために使用される洗浄剤、酵素活
性を測定するための基質、その反応停止剤などの免疫学
的測定キットの一部として通常使用されるものが挙げら
れる。
本発明において、炎症性疾患とは間接り[クマヂ。
仝身エリスマト−デスなどの自己免疫疾患、/MDSな
どの免疫不全疾患、各種感染症1発熱性疾患腫瘍、GV
HDなどの移植拒絶反応などをいう。
また川崎病、髄膜炎、腎不全、尿細管性蛋白尿。
紫斑病i生腎炎などをいう。
d、′R明の効果 以上本発明によれば、良好な測定精度を提供することが
可能になり、溶液(例えば血液、尿などのヒト体液)中
のTNF−αの量を正確かつ高感度に測定することが可
能となる。本発明によれば、正常人血清中のTNF−α
量の測定も可能で、正常人TNF−α値と比較して、間
接リウマチ(全身性エリスマトーデス)などの自己免疫
疾患、AIDSなどの免疫不全疾患、各種感染症、R熱
性疾患、腫瘍、 GVHD (Glaft vesus
 hostdiseay)などの移植拒絶反応など広く
各種の炎症性症状をともなう疾患におけるTNF−α値
の変動が測定可能となり、また病態の進行のモニタリン
グがTNF−αを指標として可能となり、それら疾患の
診断の一部となりうろことがわかった。
e、実施例 以下実施例を掲げて、本発明について詳細に説明するが
、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1(酵素抗体複合体の作成) ヤギ抗ヒトTNF−α抗血清よりイムノグロブリン分画
を調製し、ブタ胃粘膜由来のペプシンで消化し、F (
ab’);+を旧tragel AcM4 ()カラム
を用いて分離精製した。このF (ab’)2をファイ
ナル10m)fの2−メルカプトエチルアミン還元した
。この分画をゲル)濾過カラムにかけ、r’ab’分画
を得た。
一方、西洋ワサビペルオキシダーゼにN−サクシニミジ
ル−6−マレイミドヘキサノエイトを加えてマレイミド
基を導入し、ゲル)濾過カラムをとおして未反応のマレ
イミド化合物を除いた。
このマレイミド基を導入したペルオキシダーゼと抗体F
 (ab’)2を還元して、そのヒンジ部に生成したチ
オール基と反応させて酵素抗体複合体を作成した。
実施例2(抗体の酸処理と固定化) 抗ヒトTNFーαモノクローナル抗体C I OneE
43,UBI社(オリンパス光学> 853−0020
Tを1M塩化ナトリウムを含む0.1Mグリシン塩酸バ
ッファー1)8 2.5溶液中で室温で10分間放置し
た。
その11 2 M トリス塩酸バッファーpH8.0を
用いて抗体溶液のpHを7.5に調製した。0.1Mリ
ン酸すl・リウムバッファーpH7.5を用いて、抗体
濃度を0、1 mMmに調製したのら、この抗体溶液中
に充分洗浄したポリスチレンボール(プレシジョン社製
)を沈めボールの表面に抗体を吸着,固定化させた。抗
体が吸着したボールは0.1%ウシ血清アルブミン(ア
ーマ社”) 、 0.1 M塩化ナトリウム。
0、1%アジ化ナトリウムを含む10+nHリン酸ナト
リウムバツフアーpH7.0溶液中に移した。
実施例3(抗体の組合せの選定) 前述の方法に基づいて種々の抗体の組合せにJ′3いて
Lロブランクを測定した。表1はその結果の一部である
。表1の結果より、ゼロブランクが10以下であり、か
つヒトTNF−αに対する特異的反応も他の抗体の組合
せと比してさほど悪くない以下の組合せを選定した。
第1抗体: Clone E43  U B I社(オ
リンパス光学> 853−0020丁第2抗体: Cl
one F12  U B 1社(オリンパス光学) 
)154−00201表1 抗体の組合せの選定 抗体の ゼロブランク ヒト1NF−α 104nole/ A:第1抗体:マウスモノクローナル抗体NC−9 第2抗体:マウスモノクローナル抗体 ND−11 B:第1抗体:マウスモノクローナル抗体TND−11
第2抗体:ヤギ抗TNFポリクローナル抗体C:第1抗
体: C1one E43 UBI社 )153−00
20T第2抗体: C1one F12υB1社 )1
54−0020TD:第1抗体: C1one E43
υ81社 )153−0020r第2抗体:マウスモノ
クローナル抗体 ND−11 F:第1抗体:マウスモノクローナル抗体ND−11 第2抗体:   同 上 実施例4(ヒl−T N F−αの酵素免疫測定法)実
施例3の如く選定した抗体の組合せに基づいて作成した
ポリスチレンボールをヒトTNF−αの標準溶液もしく
は検体試料中に加え、20℃で4時間撮盪したのち4°
Cで16時間静置した。溶液を除き0.1M塩化ナトリ
ウムを含む10111)1リン酸ナトリウムバックァ−
0117゜Oを用いて洗浄し、次にポリスチレンボール
を実施例1の如く作成した酵素抗体複合体溶液(50n
1150μi)中に移し20℃で4時間1辰盪した。反
応後ポリスチレンボールを前述の如く洗浄し、ボールに
結合しているペルオキシダーゼ活性を測定した。
ペルオキシダーゼ活性の測定は3−(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオン酸を基質として過酸化水素水を加え
、30℃で60分反応させてその蛍光強度を励起光32
0nm 、測定波長4050mとして0.2mQ/ml
キニーネ硫酸溶液の蛍光強度を指標に蛍光光度計(島津
RF−510)で測定した。
添付図面第1図は、ヒトTNF−α標準液を用いた検措
線を示した。ヒトTNF−C1,7DQ/rdまでt検
定で有意に蛍光が認められ、この濃度を検出限界とした
表2は血清試料中へのヒトTNF−αの添加回収試験の
結果である。添加された丁NF−αは検1線上の各濃度
範囲で、良好に回収され血清中での王NF−αの測定が
充分可能であることがわかった。
表 表3は、検体測定の同時及び日差再現性試験の結果であ
る。表2に示すように再現性よく血清中TNF−αの測
定が可能であることがわかった。
表  3 表  4 実施例5(正常人血清中TNF−αの測定)表4は健康
な人20名の血清中の−rNF−αmを測定した結果で
ある。男性の場合18.4±19.1(3D )t)O
/d (2,2〜64゜7ota/d、 n=13) 
、女性の場合13.3±14.7 (S D ) D(
J/mj! (2,7−43,3pq/mLn=7)と
いう結果となった。この値をもとに各種疾患患者血中の
TNF−α量を測定することは極めて有意義なことであ
ると考えられるつ実0ili例6(炎症[生疾患患者血
清中TNF−αの測定) 表5は、炎症性疾患の一例として、川崎病、腎炎、髄膜
炎の患者血清中のTNF−αの量を測定し・た結果であ
る。この結果から、これら疾患では健1よな人と比較し
て明らかに有意に血中のTNFαの濃度が上昇している
ことを認めた。このことは、これら疾患とTNF−αと
の関連性を示し、丁NF−αの測定が、これら疾患の診
断や病状の把握に有効であることがわかった。
【図面の簡単な説明】
添付第1図は本発明によるヒトTNF−α測定の検量線
図を示すものである、白玉角で示したのは測定に用いた
液量を0.15dとした場合、白丸で示したのは同液量
を0.9mとした場合の検量線であり、黒丸で示したの
は同液量を0.15dとして、TNF−αを含む血清の
希釈曲線である。 手続補 正 書 1、事件の表示 特願平 2゜発明の名称 明細書の「発明の詳細な説明」の欄。 (自発) (1)明細書第3頁4行の「免疫不全疾患感染症Jを[
免疫不全疾患、感染症」と訂正する。 (2)同第3頁16行の「サイト力チンJを「サイト力
イン」と訂正する。 (3)同第3頁17行の「主要組織適合抗原」を[主要
組織適合性抗原」と訂正する。 (4)同第6頁2〜3行のr [F、 R,Balkw
illら、The  Lancet、        
 ]  J  を r  [F、  R,Balkwi
ら、The Lancet、  (1987) ii、
 1229 ]と訂正する。 (5)同第6頁10行の1退役酸分」を「体液成分Jと
訂正する。 (6)同第11頁13行のr Genzyne社製」を
r Genxyme社製」と訂正する。 (7)同第11頁14行のrBedlinger社製」
をr Beh i lnger社製」と訂正する。 (8)同第11頁16行の’HybrIdoma (5
,Jをr Hybridoma 6. Jと訂正する。 (9)同第19頁9行の「間接リウマチ」を[関節リウ
マチJと訂正する。 (10)同第19頁10行の「全身エリスマトーデス」
を「全身性エリスマトーデス」と訂正する。 (11)同第19頁11〜12行の「発熱性疾患腫瘍」
を「発熱性疾患、腫瘍」と訂正する。 (12)同第20頁1行の「間接リウマチ」を「関節リ
ウマチ」と訂正する。 (13)同第20頁4〜5行のrGlaft vesu
s hoStdiseay」をrGlaft vers
us host dieaseJと訂正する。 (14)同第20頁17行のrAcA44  () J
をrAcA44  (IBF Biotechoics
)」と訂正する。 (15)同第21頁3〜4行の「N−サクシニミジル」
を[N−サクシニミジル」と訂正する。 (16)同第21頁8行の「還元して、」を「還元して
作成した」と訂正する。 (17)同第21頁9行の「チオール基と反応させて」
を[チオール基を有する抗体Fab’とを反応させて」
と訂正する。 (18)同第22頁4行の「アーマ社」を「アーマ−社
」と訂正する。 (19)同第23頁の表1の 「 と訂正する。 」 と訂正する。 (20)同第28頁の表4中の [表4

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)抗TNF−α抗体のFab′断片に、そのヒンジ
    部ジスルフィド結合由来のSH基にマレイミド基を介し
    て酵素を結合させた複合体。
  2. (2)2種類の異なる抗TNF−α抗体の一方から調製
    される請求項1記載の複合体を第2抗体とし、他方の抗
    体を第1抗体として用いてELISAでTNF−αを測
    定した時にゼロブランクが相対蛍光強度10以下である
    複合体−抗体の組合せ。
  3. (3)第1抗体としての請求項2記載の第1抗体を酸処
    理をして不溶性担体に担持させた抗TNF−α抗体と請
    求項2記載の第2抗体との組合せ。
  4. (4)サンドイッチ法によるTNF−αの酵素免疫測定
    キットにおいて、 (a)第1抗体としての、不溶性担体に担持させた抗T
    NF−α抗体と (b)第2抗体としての、抗TNF−α抗体のFab′
    断片に、そのヒンジ部ジスルフィド結合由来のSH基に
    マレイミド基を介して酵素を結合させた複合体 とを少なくとも有するサンドイッチ法によるTNF−α
    の酵素免疫測定キット。
  5. (5)該第1抗体が酸処理をして不溶性担体に担持させ
    た抗TNF−α抗体である請求項4記載のキット。
  6. (6)ゼロブランクが相対蛍光強度10以下である第1
    抗体と第2抗体との組合せとから少なくともなる請求項
    4記載のキット。
  7. (7)被験者から採取した体液中のTNF−αを請求項
    2記載の組合せによりELISA法で検出することを特
    徴とする炎症性疾患の診断方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994013322A1 (en) * 1992-12-04 1994-06-23 Pharmacia S.P.A. Improved synthesis of polymer bio-active conjugates
US6252053B1 (en) 1998-09-16 2001-06-26 Nichirei Corporation Enzyme-antibody complex and a method for manufacturing the same

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WO1994013322A1 (en) * 1992-12-04 1994-06-23 Pharmacia S.P.A. Improved synthesis of polymer bio-active conjugates
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