JPH0313864A - TNF―αの測定方法,キット及び診断方法 - Google Patents

TNF―αの測定方法,キット及び診断方法

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JPH0313864A
JPH0313864A JP14665789A JP14665789A JPH0313864A JP H0313864 A JPH0313864 A JP H0313864A JP 14665789 A JP14665789 A JP 14665789A JP 14665789 A JP14665789 A JP 14665789A JP H0313864 A JPH0313864 A JP H0313864A
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JP
Japan
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antibody
tnf
immunoglobulin
derived
diseases
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JP14665789A
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English (en)
Inventor
Kenji Yone
米 賢二
Noriyuki Tsunekawa
恒川 典之
Yataro Ichikawa
市川 弥太郎
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明はヒトTNF−αに対する抗体と他のヒトTNF
−αに対する抗体との組合せを用いて検体中のヒトTN
F−αの借を免疫学的に測定する方法、キット及び診断
方法に関するものである。
かかる方法、キットを用いて検体中のTNF−αの吊を
特異的に測定することにより、免疫不全疾患、感染症1
発熱性疾患、腫瘍等の各種炎症性疾患の診断の一助とす
ることができる。
10発明の背景 TNF−αはマクロファージが産生ずるサイト力インの
一種で、カケクチンとも呼ばれ、穫めて多様の生物学的
活性を有する蛋白質である。その活性は、広く体内の免
疫系の活性化に作用する。
TNF−αの産生は、マクロファージにエンドトキシン
や細菌国体などが作用し1)、誘導されるが、インター
リウキン1やガンマ・インタフェロンなとサイト力イン
により調節されている2)。
TNF−αはクラス■主要組織適合性抗原の特異的発現
を促し3)、グラニ1ロサイトマクロフ7−ジコロニー
刺激因子4)、  IL−15)の産生を誘導し、リボ
蛋白リパーゼ活性を減少させ6)、腫瘍細胞7)及び血
管内皮細胞8)を傷害し、内因性の発熱因子9)として
働くなど多くの活性を有している。
1)  [E、 A、 Carswellら、 P r
oc、N atl。
Δcad、s ci、、U S A 、 72.366
6 (1975) ]2)  [R、Ph1lipら、
 Nature 、  323.86(198G)  
] 3)  [T、 Coff1nら、 Proc、NaN
、Acad。
Sci、、LISA、■、  446(1986) ]
4)[L、Luら、 J 、  I 111111Un
OI、、ユ41. 2(11(1988)] 5)  I N awrothら、  J、  [xp
、  Med、  ユ63. 1383(198&)J 6)  [B、  Beutlerら、  Natur
e 三S20. 584(1987)] 7)  [L、 He1sonら、 Nature  
258. 731(1975)] 8)  [N、 5atoら、J、Na口、Q anc
er l nst。
76.1113(1986)] 9)  E D 1narelloら、  J、  E
xp、  Med、  163゜1433 (1986
)  ] このように多様な活性を有するTNF−αは、感染に対
する生体防御機構そして各種疾患における免疫系の作動
において中心的役割を果たしている可能性が考えられ、
その血液等体液中の量の測定に大きな関心が寄せられて
いた。
ある種の病態において血液等体液中のTNFα量が増加
しているということは既に報告されはじめている。古川
らは、川崎病において血清中TNF−α量が増加してい
るのを認め10)、(3cutlerらはTNF−αが
エンドトキシンショックのメデイエータ−であると報告
した11)。またS cuderiらは原虫感染12)
 、Mauryらは腎移植における拒絶反応13) 、
WaaCIQらは髄膜炎14)、Balkwillらは
悪性腫瘍15)で、TNF−aの血中レベルが上昇して
いることを報告した。
10)  [S 、 F urukawaら、 CIi
n、I mn+un。
1+++mnopathol、 48. 247(19
88) ]11)  [B 、  B eutlerら
、  Nature 、  320. 584(198
G) ] 12)  [P、 5cuderiら、 The  l
 ancet。
December 13.  (1986) l)、1
364]13)[P、J、Mauryら、  J 、 
 EX(ii)、  Med、、  166゜1137
 (1987) ] 14)  [A、  Waageら、  The  L
ancet、February14、1987) p、
355 ] 15)  (F、 R,Balkwill ら、 T 
he  L ancet。
(1987)ii、1229] このようにTNF−αの血液等体液レベルと病態との関
連は、広く認められるようになり、TNF−αの作用が
病態の形成にどのようにかかわるかという作用機序ひい
ては病態の診断、治療方法決定への一助とするための詳
細な解析が待たれるようになった。しかしながら、ヒト
末梢血、尿等体液成分中に含まれるTN F1a度は極
めて低いため、今まで報告に用いられてきたTNF−α
の測定方法では、これら詳細な検討を行なうには、測定
系の感度が不充分なため不可能であった。とりわけ健康
な人の血中TNF−α量はさらに微量であるため測定不
可能で、正確な病態の比較、TNF−α母の変動等を調
べるのは困難な状況にあった。
C0発明の構成 そこで本発明者はTNF−αを高感度に測定する方法を
鋭意検討した。その結果、F ab’ 断片化した第2
抗体を用いること、第1抗体を酸処理して担体に担持さ
せること、特定の抗体を組み合せること等の感度を上げ
る手段を発明し、特願平1−17492号(平成元年1
月30日出願:発明の名称゛酵素抗体複合体、複合体−
抗体の組合せ、キット及び診断方法”)を出願するにい
たった。しかしながらその侵も12意検討を進めた結果
以下の点に改良を加え、さらに効果的にTNF−αを測
定することができるようになった。
すなわち、ヒトの血液等体液中には、他の動物種由来の
蛋白質と結合する物質が存在する場合があり、その際に
は酵素免疫測定法における抗原特異的な抗体と、この物
質が結合しあたかも抗原物質が反応したかのような非特
異反応を生せしめる可能性があった(L、 M、 Bo
scatoらCl1n。
Chew、34  27(1988)  B、  Mi
narchistotechno+ooy  News
 8 2 (1988) ) 。本測定系においても該
物質により、非特異反応が生じる可能性があったため、
この影響を打消すべく検討を行なった結果、測定系に用
いた抗体と同一の動物種由来の免疫グロブリンを、抗原
抗体の特異的反応時に共存させると、該物質による非特
異反応を打消すことができることを見い出し本発明に至
った。
すなわち本発明は下記の発明を包含する。
(1)サンドイッチ法によるTNF−αの免疫学的測定
方法において、第1抗体としての、不溶性担体に担持さ
せた抗TNF−α抗体がTNF−αと反応する際に、該
第1抗体と同一の動物種由来の免疫グロブリン及び/又
はそれらの断片を存在させることを特徴とするTNF−
αの免疫学的測定方法。
(2)サンドインチ法によるTNF−αの免疫学的測定
方法において、第2抗体としての、標識化された抗TN
F−α抗体がTNF−αと反応する際に該第2抗体と同
一の動物種由来の免疫グロブリン及び/又はそれらの断
片を存在させることを特徴とするTNF−αの免疫学的
測定方法。
(31(i)  第1抗体としての不溶性担体に担持さ
せた抗TNF−α抗体に、検体を接触させ、必要に応じ
洗浄し、次いで第21?L体としての、標識化された抗
TNF−α抗体を接触させるか、あるいは (il)  第1抗体としての不溶性担体に担持させた
抗TNF−α抗体、第2抗体としての標識化された抗T
NF−α抗体及び検体を同一系に存在せしめることによ
り検体中のTNF−αを免疫学的に測定する方法であっ
て、該第1抗体及び該第2抗体が検体中のTNF−αと
反応する際に、該第1抗体及び/又は該第2抗体と同一
の動物種由来の免疫グロブリン及び/又はそれらの断片
を存在せしめることを特徴とするTNF−αのサンドイ
ッチ法による免疫学的測定方法。
[4) (+)  第1抗体としての、不溶性担体に担
持させた抗TNF−α抗体、 (i+)  第2抗体としての、標識化された抗TNF
−α抗体及び (iii) 該第1抗体と同一の動物種由来の免疫グロ
ブリン及び/又はそれらの断片、並びに該第2抗体と同
一の動物種由来の免疫グロブリン及び/又はそれらの断
片の少なくとも一種、より少なくともなるTNF−αの
免疫学的測定キット。
(5)被験者から採取した体液中のTNF−αを上記測
定方法を用いて、あるいは上記キットを用いて検出する
ことを特徴とする各種疾患の診断方法。
以下、本発明(測定方法、キット及び診断方法を包含す
る)について更に詳細に説明する。
抗TNF−α抗体は常法に準じて作成すればよい。寸な
わら、抗原であるヒトTNF−αでvJ物を免疫しその
動物より血清を得て抗ヒトTNF−α抗体を精製すれば
よい。またモノクローナル抗体を入手する方法としては
、例えば本発明者らにより先に出願された特許(特願昭
62−162233号:昭和62年7月1日出願:発明
の名称“モノクローナル抗体及びハイブリドーマ細胞″
)などに記載の方法に準じて作成すればよい。すなわち
、免疫した動物体より抗体産生細胞を取得し、適当な動
物由来の骨ff1li腫細胞株と細胞融合を行ない、抗
体産生細胞株を選択し、クロン化し、大量培養して分泌
されたモノクローナル抗体を精製入手すればよい。動物
としてはマウス、ラット、ウーサギ、モルモット、ヒツ
ジ、ヤギ、ウマ、ウシなどが例示される。
抗体はヒトTNF−αに対する特異性を有する抗体のみ
を含む画分にまで精製した方が望ましい。
抗体の精製についても常法に従えばよく、例えばカラム
クロマトグラフィー、塩析などの方法を用いることがで
きる。
またすでにこのような方法を用いて作成された抗血清、
ポリクローナル抗体及びモノクローナル抗体が市販され
ていたり(G enzyn+e社!16Behling
er社製、  LJnited B iolmedic
al  I nc。
製など)、作成について報告した文献もある(J。
I +uuno1. Methods  96.5,1
987. )lybridoma 6゜305.198
7. H1/brid(11186.359,1987
. flbridoma6、489,1987. Ja
pan、 J、 Med、 Sci、 Biol、。
39、105.1987)ので、これらの抗体を利用し
てもよい。
本発明のTNF−αの免疫学的測定及びキットにおいて
は、前述した抗TNF−α抗体を組合せて使用されるが
、抗丁NF−α抗体は、それ自体のみならず、それと同
等のモノクローナル抗体の断片(fragment)で
も同様に使用し得る。ここで“同等のモノクローナル抗
体の断片”とはモノクローナル抗体と同じような結合特
性を有するか、モノクローナル抗体の本質的結合能が担
持されている断片を意味する。具体的にはユニバレント
抗体、Fab、 Fab’  Facb 、或は(Fa
b’)2を断片の例として示すことができる。
本発明において、抗TNF−α抗体をF ab’ フラ
グメントとして使用する場合、それ自体知られた方法で
l” ab’ フラグメントをIMすることができる。
すなわち、抗TNF−α抗体をペプシンで分解すること
によってF(ab’)zフラグメントを得、次いでこれ
を還元処理することによってF ab’ フラグメント
を得ることができる。
一方、本発明において、第2抗体に結合せざる標識物質
としては、通常免疫学的測定に使用される酵素、蛍光物
質、発光物質または放射性物質がI2Q様に用いられる
。これらの具体例を示すと、酵素として例えばリゾチウ
ムマレート・デヒドロゲナーゼ、グルコース−6−フォ
スフェート・デヒドロゲナーゼ、ペルオキシダーゼ、グ
ルコース・オキシダーゼ、アルカリフォスファターゼ、
ルシフェラーゼ、ベーターガラクトシダーゼ等:蛍光物
質として例えばフルオレセイン、ローダミン、ウンブベ
リフエOン、ランタニド・キレート等1発光物質として
例えばルミノール、アクリニジラム・エステル、ルシフ
エニリン等;また放射性物質として例えばヨウ素−12
5、ヨウ素−131、トリチウム、炭素−13などを例
示することができる。
これらのなかでも標識物質としては、酵素が好ましい。
これら標識物質と、第2抗体またはその断片とを結合さ
せる方法は、例えばグルタルアルデヒド法、過ヨーソ酸
法またはマレイミド法などの通常の方法に従って行うこ
とができるが、マレイミド法がより好ましく使用される
本発明においては、第2抗体としての標識化された抗T
NF−α抗体が、抗TNF−α抗体のF ab’断片に
W9素結合させた複合体を使用することができる。
また抗TNF−α抗体をF ab’断片とし、そのヒン
ジ部分のSH基にマレイド基を介して酵素を結合させた
酵素抗体複合体を標識化された抗TNF−α抗体(第2
抗体)として使用することが好適である。
酵素抗体複合体は、本発明者らが既に公表している方法
(石川栄冶、用合忠、宮井潔編:酵素免疫測定法第3版
医学書院)に準じて作成すればよい。すなわち抗TNF
−α抗体をペプシン、パパインなどの蛋白質分解酵素で
処理し、 F(atl’)2にまで消化する。この際に抗原との結
合部分であるFab領滅を損わないようにすることが望
ましい。次にこのF(atl’)2を適当な還元剤を用
いてl” ab’に還元する。すなわちジスルフィド結
合を切断し、チオール基を遊離させた状態にする。一方
、複合体に用いる酵素にマレイミド基を導入する。酵素
は特に限定されるものではないが、西洋ワサビペルオキ
シダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、アリカリフォスファ
ターゼ、グルコースオキシダーゼなどが例示される。マ
レイミド基はマレイミド基を有する適当な化合物を酵素
と反応させることにより導入すればよい。その際に酵素
活性を損うような条件に長く置かない方がよく、また導
入されたマレイミド基の数が定量して、一定になってい
るようにすることが望ましい。
次に前述のごとく作成したF ab’ をマレイミド基
を導入しである酵素と共存させ、複合体の形成を促す。
複合体の形成後、酵素抗体複合体を未反応の酵素及び抗
体と分離すればよい。分離する方法は特に限定されるも
のではなく、常法に従って行なえばよい。例えば、高速
液体クロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィー、
電気泳動などの手段が可能である。その際に酵素活性を
損わないように処理することが望ましい。
本発明においては第1抗体を担体に担持する際に酸処理
することが好ましい。第1抗体を短時間酸処理すること
により固相へのこの抗体の吸着を轟め、抗原との持具的
結合効率を上げ、非特異吸着ないしは血清干渉を抑えら
れることができる。
抗体の酸処理は、抗体の抗原との結合を損わない程度に
低pH条件下に短時間置くもので、特定の方法に限定さ
れるものではない。例えば抗体溶液をpH2〜3程度の
バッフ1−中に室温で0〜数十分程度置いたのち、中性
のバッファーを用いて中性のoHに戻せばよく、用いる
バッファーの種類、添加物等に特に規定すべきものはな
い。また酸処理中の温麿、持続時間等も特に規定すべき
ものはなく、適宜選択が可能である。
本発明の測定方法及びキットにおいては、第1抗体及び
第2抗体として使用する抗TNF−αは酵素免疫測定法
でTNF−αを測定した時にゼロブランクが相対蛍光強
度小さい組合せがよい。蛍光物質を基質とした酵素反応
の測定方法を用いた測定系において、抗体の非特異的吸
着の大きさを示すゼロブランク(以下に詳細に説明する
)の相対蛍光強度の値が小さく(好ましくは10以下)
なれば健康な人の血液等体液成分中のTNFii度を測
定するのに必要な測定感度が得られる。この非特異的吸
着の大きさは、二種の抗体を組合せた時に認められる抗
体の持つ性質であり、基本的には非特異吸着が小さく、
したがってゼロブランク値が10以下になるような抗体
の組合せを選別すればよく、またゼロブランク値が10
以上であっても相互の非特異吸着成分を除去した両分を
作成し、これを用いて10以下になる複合体−抗体の組
合せとしてもよい。
本発明における相対蛍光強度とは、励起波長320nm
 、測定波長405rvとして0.1Mグリシン−Na
 OHバッファーの蛍光強度をゼロとし、0.2μ9/
diキニーネ0.IN  HzSOt溶液の蛍光強度を
100と設定し測定するものである。
このようにして高感度化したTNF−αの測定系を用い
ると、健康な人の血清中に含まれるTNF−αが充分測
定できる。したがって、各種病態において血液等体液中
のTNF−α量が正確に測定可能となり、各種疾患の診
断等に有意義であることがわかった。
前述の如くゼロブランクが相対蛍光強度10以下である
ような抗体の組合せを選定するには以下の方法を用いる
ことができる。
ポリスチレンボールに第1抗体として利用したい抗TN
F−α抗体を固定化し、さらにウシ血清アルブミンでブ
ロッキングする。同ボールを1ttJb6あたり1個ヒ
トTNF−αを全く含まないバッファー(好ましくは中
性のリン酸バッファーがよい)に該第1抗体と同一の動
物種由来の免疫グロブリン(該免疫グロブリンにアイソ
タイプが存在する場合は、同一のアイソタイプが望まし
い)を一定量(好ましくは1 tubeあたり 1〜1
0μg)加えた溶液を入れた試験管の中に入れる。ボー
ルがバッファー中に沈んだ状態で20℃4時間振鰻した
後、4℃で16時間整地する。バッファーを除き、洗浄
バッファー(0,1M塩化ナトリウムを含む10IMリ
ン酸ナトリウムバッファーpH7,0)を試験管に適量
加えては除去するというボールの洗浄を2回繰り返す。
次にこのボールを酵素抗体複合体溶液として、第2抗体
として利用したい抗TNF−α抗体をl: ab’化し
、西洋ワサビペルオキシダーゼと前述の方法により形成
した酵素抗体複合体を一定量(好ましくは1 tube
あたり50ng、酵素fi ハ1 tubeあたり約2
50(1)希釈パンファー(0,1M塩化ナトリウム、
0.1%牛血清アルブミンを含む10 mMリン酸ナト
リウムバッファーpt−I 7.0>に添加した溶液に
該第2抗体と同一の動物種由来免疫グロブリン(該免疫
グロブリンにアイソタイプが存在する場合は、同一のア
イソタイプが望ましい)を、好ましくは該第2抗体と同
様の処理によりF(all’)2化して、一定量(好ま
しくは1tubeあたり 1〜10μg)をさらに加え
た溶液を入れた試験管の中に入れる。ボールが溶液中に
沈んだ状態で20℃、4時間振盪する。溶液を除き、洗
浄バッファーを用いた洗浄を2〜3回繰り返す。
次にこのボールを0.6%3−(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸0.1Mリン酸ナトリウムバッファー
1)l−17,0溶液100μ文の入った試験管の中に
移す。0.(115%過酸化水素水水溶液50μすを添
加してから30℃で60分間振盪して、2.5dの0.
1Mグリシン−Na OHバy 7 p −1)H10
,3ヲ加えて反応を停止する。この溶液の蛍光強度を以
下の如く測定する。励起波長320nlll 、測定波
長405nmとして、上記0.1Mグリシン−Na O
Hバッファーの蛍光強度をゼロとし、0.2μg/m(
キニーネ−0,1N  H2804溶液の蛍光強度を1
00と設定する。次にボールを加えないで、0.6%3
−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸溶液に0.
(115%過酸化水素水を加えて30℃、60分間振盪
し、0.1Mグリシン−Na OHバッファーpH10
,3を加えたものの蛍光強度を測定し、この値をリエイ
ジ1ントブランク値とする。つづいて上記の如く処理し
たボールを含んだ溶液の蛍光強度を測定し、その値から
りエイジェントブランク値を差引いた値をゼロブランク
((tl)とする。
このように規定した方法で種々のモノクロ−カル抗体の
組合せでゼロブランクを測定し、10以下となる組合せ
を選択すればよい。このゼロブランクは小さければ小さ
い程よく、それだけ高感度でTNF−αを測定すること
が可能となる。
またゼロブランクが10以下とならない組合せにおいて
も、各抗体を相互の固定化カラムを通すことにより非特
異吸着画分をとりのぞいたり、再度ヒトTNF−αを用
いてアフィニティー精製したり検討することにより、上
記の方法によってゼロブランクが10以下となるような
画分を作成することが可能で、そのようにゼロブランク
値を10以下にする抗体画分を得て、これを抗体の組合
せとして測定系に用いることも可能である。
TNFの測定法はいわゆるサンドインチ法による免疫学
的測定法で、既によく知られている多くの方法に準じて
行なえばよく、上記の方法により選択した抗体の組合せ
において、第1抗体として、前述の酸処理した抗体を用
い、第2抗体として前述の酵素抗体複合体を用いること
及びそれら抗体と抗原との反応時に該抗体と同一の動物
種由来の免疫グロブリンまたはその一部を共存させるこ
とが好適であり、それらの担体との結合、抗原との反応
方法、酵素活性の測定方法などは従来の方法に準じ、ま
た、実施者の創意工夫により自由に選択することができ
る。
例えば第1抗体を固定化する不溶性担体としてはボリス
ヂレン、ポリエチレン、ポリプロピレン。
ポリエステル、ポリアクリルニトリル、弗素樹脂。
[tデキストラン、ポリサッカライドなどの高分子、そ
の他紙、ガラス、金属、アガロース及びこれらの組合せ
などを例示することができる。また不溶性担体の形状と
しては、例えばトレイ状2球状、繊維状、棒状、盤状、
容器状、セル、試験管などの種々の形状であることがで
きる。第1抗体を固定化した不溶性担体は、第2抗体及
び検体試料の非特異的吸着を防ぐために、適当な物質(
例えば、牛血清アルブミン)で、不溶性担体表面を被覆
する。
本発明免疫グロブリン及び/又はそれらの断片は、第1
抗体がTNF−αと反応する際あ・るいは第2抗体がT
NF−αと反応する際に存在すればよい。
本発明においては、第1抗体がTNF−αと反応する際
には、第1抗体と同一の動物種由来の免疫グロブリン及
び/又はそれらの断片であればよい。したがって第1抗
体がマウス由来のものであればマウス由来の免疫グロブ
リン及び/又はそれらの断片であればよいし、第1抗体
がウサギ由来のものであればウサギ由ヌの免疫グロブリ
ン及び/又はそれらの断片であればよい。また第2抗体
がTNF−αと反応する際には第2抗体と同一の動物種
由来の免疫グロブリン及び/又はそれらの断片であれば
よい。したがって第2抗体がウサギ由来にものであれば
ウサギ由来の免疫グロブリン及び/又はそれらの断片で
あればよい。
通常、TNF−αに対する抗体は、マウス、ラット、ウ
サギ、モルモット、ヒツジ、ヤギ、ウマ。
ウシ等があり、本発明の免疫グロブリン及び/又はそれ
らの断片もこれらの動物由来のものを使用する。代表的
なものとしてIgG1.1gG1F(atl’>zがあ
る。
該免疫グロブリンは市販されているものでもよく、また
動物血清よりイオン交換クロマトグラフィー、アフィニ
ティークロマ1〜グラフイーなどの手段を用いて免疫グ
ロブリン画分を精製してもよい。該動物種がマウスなど
モノクローナル抗体が入手可能な種である場合、TNF
−αに対して特異性のないモノクローナル抗体を利用す
ることもできる。また免疫グロブリン含有画分として該
動物血清を適宜希釈して用いてもよい。このようにして
得られた免疫グロブリンは、その全部もしくは一部分す
なわちF(ab’)2もしくはF ab’1”ab、l
”cなどを用いることができる。その共存させる囚は、
ヒト血中に含まれる該動物種由来蛋白質との結合する物
質の該第1及び第2抗体への非特異吸着を完全に抑制し
うる示であればよく、その吊を越えて添加されていれば
、特に規定されるものではないが、第1抗体が検体中の
TNF−αと反応する際は検体1dあたり2〜200μ
3程度存在させればよい。第2抗体がTNF−αと反応
する際には第2抗体として使用する抗体自体の重量(酵
素等の標識、リンカ−等の重量を除いた部分の11)に
対し重量比で1〜200倍程度存在させるとよい。
通常、第1抗体は検体液中でTNF−αと反応させるこ
とができる。第2抗体は担体に結合した第1抗体(TN
F−αが結合している)を検体液中からとり出して、別
の液中でTNF−αと結合させることができるし、検体
液中でも反応させることができる。
本願発明のサンドイッチ法による免疫学的方法は以下の
ように行うことができる。
第1抗体としての、不溶性担体に担持させた抗TNF−
α抗体を検体と一定時間及び温度で接触させ反応させる
。この間に第1抗体と検体中のTNF−αが結合する。
次いで適当な洗浄液で洗った榎第2抗体と一定時間及び
温度で反応させる。
この間に第2抗体が第1抗体と結合した検体試料中のT
NF−αにさらに結合する。これら2回の抗原と抗体と
の反応時において少なくとも1回に、該第1及び/又は
第2抗体と同一の動物種由来の免疫グロブリンを共存さ
せる。
また、第1抗体、検体及び第2抗体を同一系に存在せし
め、その際に第1抗体及び第2抗体と同一の動物種由来
の免疫グロブリンを共存させる方法も可能である。
かくして形成された第1抗体−抗原−第2抗体複合体を
、適当な洗浄液で洗い、第2抗体に結合している酵素に
とって適当な基質を加えることにより酵素活性を検出し
、ひいては不溶性担体上に存在する第2抗体の量が測定
できる。かくしてその埴から検体試料中のTNF−α量
を算出することができる。Wg素素質質しては、その酵
素活性が測定できる発色基質及び蛍光基質などが挙げら
れるが、当該酵素活性を介した化学発光を利用する方法
などもあり、特に限定されるものではない。
本発明において、TNF−αの免疫学的測定の対象とす
るヒト検体としては、例えば、血清或いは血漿形態の血
液、関節液、リンパ液、胸腺水、腹水、羊水、細胞組織
液、骨髄液または尿の如きTNF−αが含有されている
かまたは含有が予測される体液を挙げることができる。
本発明のキットは、(1)  第1抗体としての、不溶
性担体に担持させた抗TNF−α抗体、(1)  第2
抗体としての、標識化された抗TNF−α抗体及び @ 該第1抗体と同一の動物種由来の免疫グロブリン及
び/又はそれらの断片、並びに該第2抗体と同一の動物
種由来の免疫グロブリン及び/又はそれらの断片の少な
くとも一種、 より少なくともなる。
このキットを能率よくかつ簡便に利用するために、これ
ら抗体以外に種々の補助剤を含めてキットを形成するこ
とができる。かかる補助剤としては、例えば第1抗体又
は第2抗体を含有させるための溶液、あるいは検体を希
釈させるための溶解剤、固体状の試薬を溶解させるため
の溶解剤、不溶化担体を洗浄するために使用される洗浄
剤、酵素活性を測定するための基質、その反応停止剤な
どの免疫学的測定キットの一部として通常使用されるも
のが挙げられる。
溶解剤中にあらかじめ第1抗体及び/又は第2抗体と、
同一動物由来の免疫グロブリン及び/又はそれらの断片
、を含有させておくことができる。
前記本発明のキットを構成する溶解剤としては、免疫学
的測定において通常使用されるものであればよい。該溶
解剤として免疫反応に悪影響を与えないものであればよ
く、例えば、リン酸緩衝液。
トリス塩酸緩衝液、酢酸緩衝液などのf)Hが6.0〜
8.0の範囲のものが主として使用される。
またの洗浄剤としては、同様に免疫学的測定において通
常使用されるものが使用される。その例を示すと、生理
食塩水、リン酸緩衝液、トリス塩M緩衡液、酢酸緩衝液
などやこれらに界面活性剤、例えばトリトンX−100
,ツイーン20. B rig35などの非イオン性界
面活性剤やドデシル硫酸ナトリウムなどのイオン性界面
活性剤を上記緩衝液に溶解したものが用いられる。
さらに前記測定キットにおいて、第2抗体における標識
物質として酵素を使用する場合には、酵素活性を測定す
るための基質及び反応停止剤が組合される。かかる基質
及び反応停止剤は、標識物質としての酵素の種類に対応
して、免疫学的測定において通常知られているものを使
用することができる。その例としては、ペルオキシダー
ゼの基質として2.2′−アジノージ−[3エチルベン
ツチアゾリンスルフオン酸]ジアンモニウム塩(ABT
S>、オルトフェニレンジアミン(OPD)、3.3’
 、5.5’−テトラメチルベンジジン(TMB)等が
あり、停止剤としてはH2SO4、HCf、酢酸、グリ
シン緩衝液(D)−110,3>等がある。
アルカリフォスファターゼの基質としては4−二トロフ
ェニルフォスフエート4−メチルウンベリフェリルフォ
スフェート、NADP等がある。
停止剤としては1N  NaOHなどがある。
β−ガラストシダーぜの基質としては2−ニトロフェニ
ル−β−D−ガラクトシド、4−メチルウンベリフェリ
ル−β−D−ガラクトシド等がある。停止剤としては、
0.IM  N82 GO3などがある。
本発明において、診断できる各種疾患とは関節リウマチ
、全身性エリトマト−デスなどの自己免疫疾患、AID
Sなどの免疫不全疾患、各種感染症2発熱性疾忠、腫瘍
、GVHDなどの移植拒絶反応などをいう。
また川崎病、髄膜炎、腎不全、尿III管性蛋白尿。
紫斑病性腎炎、原虫感染、劇症肝炎などをいう。
d0発明の効果 以上本発明によれば、良好な測定精度を提供することが
可能になり、溶液(例えば血液、尿などのヒト体液)中
のTNF−αの1を正確かつ高感度に測定することが可
能となる。また、本発明の測定方法及びキットはTNF
−β、IL−1α。
β、]L−2,1FN−γの妨害を受けずに血清中のT
NF−αを特異的に定量測定可能である。
本発明によれば、正常人血清中のTNF−αMの測定も
可能で、正常人TNF−α値と比較して、関節リウマチ
(全身性エリトマト−デス)などの自己免疫疾患、AI
DSなどの免疫不全疾患、各種感染症1発熱性疾患、腫
瘍、 GVHD (Glaftversus host
 disease)などの移植拒絶反応など広く各種の
炎症性症状をともなう疾患におけるTNF−α値の変動
が測定可能となり、また病態の進行のモニタリングがT
NF−αを指標として可能となり、それら疾患の診断の
一助となりうることがわかった。
e、実施例 以下実施例を掲げて、本発明について詳細に説明するが
、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1(酵素抗体複合体の作成) ヤギ抗ヒトTNF−α抗血清よりイムノグロブリン分画
を調製し、ブタ胃粘膜由来のペプシンで消化し、F(a
b’)2をU Itraael、A c A 44 (
IB F  B 1otechnics)カラムを用い
て分離精製した。コノF(ab′)2をファイナル10
−Mの2−メチルカプトエチルアミンで還元した。この
分画をゲル濾過カラムにかけ、l” ab’分画を得た
一方、西洋ワサビペルオキシダーゼにN−サクシニミジ
ル−6−マレイミドベサノエイドを加えてマレイミド基
を導入し、ゲル濾過カラムをとおして未反応のマレイミ
ド化合物を除いた。
このマレイミド基を導入したペルオキシダーゼと、抗体
F(atl’)2を還元して作成した、そのヒンジ部に
生成したヂオール基を有する抗体1” ab’ とを反
応させた酵素抗体複合体を作成した。
実施例2(抗体の酸処理と固定化) 抗体ヒトTNF−αモノクローナル抗体C1one[4
3,tJBI社(オリンパス光学) M 53−002
0Tを1M塩化ナトリウムを含む0,1Mグリシン塩酸
バッファーpH2,5溶液中で室温で10分間放置した
。その後2Mトリス塩酸バッファー1)H8,0を用い
て抗体溶液のDHを7.5に調製した。0.1Mリン酸
ナトリウムバッフy−pHを用いて、抗体濃度を0.1
j19/Idに調製したのち、この抗体溶液中に充分洗
浄したポリスチレンボール(プレシジョン社製)を沈め
ボールの表面に抗体を吸着、固定化させた。抗体が吸着
したボールは0.1%ウシ而面アルブミン(アーマ−社
)、0.1M塩化ナトリウム、0.1%アジ化ナトリウ
ムを含む10 a+Mリン酸ナトリウムバッファー p
H7,0溶液中に移した。
実施例3(抗体の組合せの選定) 下記抗体の組合せA−Eの抗体について実施例1と同様
な方法で酵素抗体複合体(第2抗体)を作成し、実施例
2と同様な方法で酸処理、固定化(第1抗体)し種々の
抗体の組合せにおいてゼロブランクを測定した。表1は
その結果の一部である。表1の結果より、ゼロブランク
が10以下であり、かつヒトTNF−αに対する特異的
反応も他の抗体の組合せと比してさほど悪くない以下の
2種類の組合せを選定した。
組合せC 第1抗体:CIone  E43   U[31社(オ
リンパス光学) M 53−0020T第2抗体:CI
one  F12   UBI社(オリンパス光学) 
M 54−00207組合せA 第1抗体:マウスモノクローナル抗体 04G5 第2抗体: (特願昭63−10(1186号記載)マウスモノクロ
ーナル抗体 11D 7 G 4 (特願昭63−10(1186@記載)表1 抗体の組合せの選定 第2抗体:マウスモノクローナル抗体 B:第1抗体:マウスモノクローナル抗体第2抗体:マ
ウスモノクローナル抗体 C:第1抗体:C1one  E43  UBI社第2
抗体:CIone  E12  UBI社1D7G4 C4A9 1D7G4 M53−0020T M54−0020T D:第1抗体二C1one  E43  LJB1社 
M53−0020T第2抗体:マウスモノクローナル抗
体 TND−11E:第1抗体:マウスモノクローナル
抗体 TND−11第2抗体:ヤギ抗TNFポリクロー
ナル抗体実施例4 また、実施例に3において選定した組合せのうら組合せ
Cすなわち第1抗体: M 53−0020T 、第2
抗体: M 54−0020Tを使用した測定系の特異
製を確認するために以下の実験を行なった。検体試料と
して25Uのリンフォトキシン(TNF−β)あるいは
75LJのインターリウキン1−αあるいは75tJの
インターリウキン1−βあるいはγ50Uのインターリ
ウキン2あるいは7,5X10’ tJのインターフェ
ロン−γをチューブにとり、測定を行なった。その結果
、これらはいづれもゼロブランクより高い蛍光を示さな
かった。すなわち、これらの物質は、TNF−αを測定
する水系において何ら干渉しなかった。これらの物質の
eは、血清試料50tll中に存在したと考えるとそれ
ぞれ、リンフォトキシン5.OX 105 U / l
 、インターリウキン1αおよびβ 1.5x 10’
 IJ /交、インターリウキン2  1.5x10’
LJ/u、インターフェロンγ1.5x109 U/交
に相当する。これらの濃度はこれらの物質が血清中や培
養細胞の上清中で認められた最高濃度よりさらに数十倍
から数千倍高く、このことは検体試料中に存在するこれ
らの物質によって本測定系が何ら干渉をうける可能性は
ほとんどないといえる。
実施例5(ヒトTNF−αの酵素免疫測定法)実施例3
の如く選定した抗体の組合せに基づいて作成したポリス
チレンボールをマウスIgG13μg / tubeを
含むヒトTNF−αの標準溶液もしくは検体試料中に加
え、20℃で4時間振盪したのも4℃で16時間整地し
た。溶液を除き0.1M塩化ナトリウムを含む10 m
Mリン酸ナナトリウムバッファーpH7,0を用いて洗
浄し、次にポリスチレンボールをマウスrgGl  F
 (ab’ )23119/ tubeを含む実施例1
の如く作成した酵素抗体複合体溶液(50ng/ 15
0μ塁)中に移し20℃で4時間振盪した。反応後ポリ
スチレンボールを前述の如く洗浄し、ボールに結合して
いるペルオキシダーゼ活性を測定した。
ペルオキシダーゼ活性の測定は3−(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオン酸を基質として過酸化水素水を加え
、30℃で60分反応させてその蛍光強度を励起光32
0nl 、測定波長405nmとして0.2Rg/d!
キニーネ硫酸溶液の蛍光強度を指標に蛍光光度計(日立
F−4(110)で測定した。
添付図面第1図及び第2図は、それぞれ抗体の組合せC
及びAを用いて、ヒトTNF−αの標準液による検!l
線を示した。ヒトTNF−G1 、7p(J/dまでも
検定で有意に蛍光が認められ、この濃度を検出限界とし
た。
血清試料中へのヒトTNF−αの添加回収試験を行った
結果、添加されたTNF−αは検量線上の各淵度鞘囲で
、良好に回収され血清中でのTNF−αの測定が充分可
能であることがわかった。
検体測定の同時及び日差再現性試験を行ったところ再現
性よく血清中TNF−αの測定が可能であることがわか
った。
実施例6(マウス抗体を用いた非特異反応の防止効果) マウス血清(日本バイオテスト研究所)よりプロティン
Δセファロース0L−4B (ファルマシア)カラムを
用いてIl:lG1画分を調製した。該画分を非特異反
応の強い2例の血清試料の特異抗体の測定系において抗
原抗体反応時に該両分の添加量を変えて非特異反応の防
止の程度をみたのが添付図面第3図である。
実施例3において選定した組合せのうち組合せCすなわ
ち第1抗体: M 53−0020T 、第2抗体二M
 54−0020Tを使用した測定系を用い、ボールに
固定した第1抗体と血清試料との反応時に該1(l G
1画分を共存させた。
m清Xic料Bテハ0.03 μg/1ube、血清試
料Aでは3μg/1ubeのマウス■gG1両分の添加
によりほぼ100%非特異反応を防止することができた
ブタ胃粘膜由来のペプシンで消化しF(ab′)2をU
 Itroael Ac A44 (I B F  B
 totechnics)カラムを用いて分離精製した
。該F(ab’)z画分を非特異反応の強い2例の血清
試料の特異抗原の測定系において、抗原抗体反応時に該
F(all’)z画分の添加量を変えて非特異反応の防
止の程度をみたのが添付図面第4図である。
実施例3において選定した組合せCすなわち第1抗体;
 M 53−0020T 、第2抗体: M 54−0
020TによるTNFの測定系を用い、ボールに固定し
た第1抗体と血清試料を反応させ、洗浄後酵素抗体複合
体である第2抗体との反応時に該 F(al)’)z画分を共存させた。血清試fiA、 
Bとも3 u g/ tubeのマウスIOGI F 
(ab’ )2画分の添加によりほぼ100%非特異反
応を防止することができた。
実施@7(マウス抗体F (all’、  ) 2断片
を用いた  実施例8(マウスモノクローナル抗体を用
いた非非特異反応の防止効果)           
   特異反応の防止効果)実施例6の如く調製したマ
ウスIC1G1画分を   マウスモノクローナル抗体
JTC−1(K。
Wakabayashiら、 J 、  B iol、
Chew、 261. NQ2411097 1986
)を用い、実施例3において選定した組合せCすなわち
第1抗体: M 53−0020T 、第2抗体; M
 54−0020Tを用いたTNFの測定系においてボ
ールに固定した第1抗体と血清試料との反応時に該モノ
クローナル抗体を添加思を変えて共存させ、非特異反応
の防止の程度をみたのが添付図面第5図である。3μ9
 / tubeの該モノクローナル抗体の添加によりほ
ぼ100%非特異反応を防止することができた。
実施例9(正常人血清中TNF−αの測定)表2は健康
な人20名の血清中のTNF−α聞を測定した結果であ
る。20名中15名(75%)の血清中TNF−αの量
が測定限界よりも大きい値として測定できた。健康な男
性のTNF−αの量は、0−11,41)M d 、女
性はO−21,61)ill/ #!!の範囲であると
いう結果になった。この値を目安として各種疾患患者血
中のTNF−α量を測定することは極めて有意義なこと
であると考えられる。
表 2 健印な人血清中のTNF−α囚男性 男性 男性 男性 男性 男性 男性 男性 男性 男性 男性 〈34 〈34 〈34 9 9 1 〈34 14 9 〈34 <34 3.3 3.2 〈1.7 <1.7 〈1.7 2.7 女性 女性 女性 女性 女性 女性 女性 女性 女性 9 〈34 16 〈34 <34 〈34 〈34 <34 <34 2.2 1.8 <1.7 2.9 <1.1 2.5 3.3
【図面の簡単な説明】
添付第1図及び第2図は本発明によるヒトTNF−α測
定の検量線図を示すものである、白三角で示したのは測
定に用いた液】を0.15 dとした場合、白丸で示し
たのは同液量を0.9mとした場合の検量線であり、黒
丸で示したのは同液量を0.15 dとして、TNF−
αを含む血清の希釈曲線である。 添付第3図は、本発明によるマウスI[l G1画分の
添加による非特異反応の防止効果を示すものである。黒
丸は血清試料A、白丸は血清試料Bによる非特異反応の
程度を添加1a G1画画分11度を変えてプロットし
たものである。 添付第4図は、本発明によるマウス1oGF(ab’)
z画分の添加による非特異反応の防止効果を示すもので
ある。黒丸は血清試料A、白丸は血清試料Bによる非特
異反応の程度を添加1oG  F(ab’>z1度を変
えてプロットしたものである。 添付第5図は、本発明によるマウスモノクロ−lル抗体
の添加による非特異反応の防止の効果を示すものである
。血清試料による非特異反応の程度を添加モノクローナ
ル抗体温度を変えてプロプ]・シたらのである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)サンドイッチ法によるTNF−αの免疫学的測定
    方法において、第1抗体としての、不溶性担体に担持さ
    せた抗TNF−α抗体がTNF−αと反応する際に、該
    第1抗体と同一の動物種由来の免疫グロブリン及び/又
    はそれらの断片を存在させることを特徴とするTNF−
    αの免疫学的測定方法。 (2)サンドイッチ法によるTNF−αの免疫学的測定
    方法において、第2抗体としての、標識化された抗TN
    F−α抗体がTNF−αと反応する際に該第2抗体と同
    一の動物種由来の免疫グロブリン及び/又はそれらの断
    片を存在させることを特徴とするTNF−αの免疫学的
    測定方法。 (3)(i)第1抗体としての不溶性担体に担持させた
    抗TNF−α抗体に、検体を接触させ、必要に応じ洗浄
    し、次いで第2抗体としての、標識化された抗TNF−
    α抗体を接触させるか、あるいは (ii)第1抗体としての不溶性担体に担持させた抗T
    NF−α抗体、第2抗体としての標識化された抗TNF
    −α抗体及び検体を同一系に存在せしめることにより検
    体中のTNF−αを免疫学的に測定する方法であつて、
    該第1抗体及び該第2抗体が検体中のTNF−αと反応
    する際に、該第1抗体及び/又は該第2抗体と同一の動
    物種由来の免疫グロブリン及び/又はそれらの断片を存
    在せしめることを特徴とするTNF−αのサンドイッチ
    法による免疫学的測定方法。 (4)第2抗体としての、標識化された抗TNF−α抗
    体が、抗TNF−α抗体のFab’断片に酵素を結合さ
    せた複合体である請求項2又は3記載の方法。 (5)免疫グロブリン及び/又はそれらの断片を検体1
    mlあたり2〜200μg存在させることを特徴とする
    請求項1記載の方法。 (6)該第2抗体の抗TNF−α抗体部分の重量に対し
    、免疫グロブリン及び/又はそれらの断片を重量比で1
    〜200倍、存在せしめることを特徴とする請求項2記
    載の方法。(7)(i)第1抗体としての、不溶性担体
    に担持させた抗TNF−α抗体、 (ii)第2抗体としての、標識化された抗TNF−α
    抗体及び (iii)該第1抗体と同一の動物種由来の免疫グロブ
    リン及び/又はそれらの断片、並びに該第2抗体と同一
    の動物種由来の免疫グロブリン及び/又はそれらの断片
    の少なくとも一種、 より少なくともなるTNF−αの免疫学的測定キット。 (8)さらに溶解剤及び/又は洗浄剤を有する請求項7
    記載のキット。 (9)該免疫グロブリン及び/又はそれらの断片がマウ
    ス、ラット、ウサギ、モルモツト、ヒツジ、ヤギ、ウマ
    及びウシから選ばれた動物からのものである請求項7記
    載のキット。 (10)該免疫グロブリン及び/又はそれらの断片がマ
    ウス由来のIgG1及び/又はIgG1F(ab’)_
    2である請求項7記載のキット。 (11)溶解剤中に該第1抗体及び第2抗体と同一動物
    由来の免疫グロブリン及び/又はそれらの断片を含有さ
    せた請求項7又は8記載のキット。 (12)被験者から採取した体液中のTNF−αを請求
    項1〜3の測定方法あるいは請求項7記載のキットを用
    いて検出することを特徴とする各種疾患の診断方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5657303A (en) * 1994-10-31 1997-08-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Tilt sensor, optical disk, and tilt compensating method for performing a stable tilt compensating control, and apparatus utilizing the same
WO2000045178A1 (en) * 1999-01-29 2000-08-03 Center For Molecular Medicine And Immunology Method of evaluating myelosuppressive state
JP2007071679A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Kanagawa Prefecture アワビ類浮遊幼生及び微小稚貝の検出方法
US10012654B2 (en) 2012-12-21 2018-07-03 University of Tromsø Biomarkers in inflammatory bowel disease

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