JPH02200106A - 定植機における苗の強制輸送装置 - Google Patents

定植機における苗の強制輸送装置

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JPH02200106A
JPH02200106A JP1942989A JP1942989A JPH02200106A JP H02200106 A JPH02200106 A JP H02200106A JP 1942989 A JP1942989 A JP 1942989A JP 1942989 A JP1942989 A JP 1942989A JP H02200106 A JPH02200106 A JP H02200106A
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NAGANO PREF GOV NOUKIYOU CHIIKI KAIHATSU KIKO
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、苗の移植用の定植機における苗の強制輸送装
置に関するものである。
(従来の技術) 苗の定植の作業能率を向上させるため、作業者が着座で
き且つ育苗トレーを載置できる台車を利用することは従
来既知である。この台車は作業者が足で地面を蹴って反
作用により前進させることのできる構成となっており、
所定の定植場所に到達したときに作業者が手作業で苗を
育苗トレーから取り出して地中への定植を前提としてい
る。この場合に問題となるところは、定植に際して作業
者が長時間にわたり無理な姿勢を強いられることにある
このような観点に鑑み、田植機の機構を応用した定植機
が提案されている。この定植機は、育苗トレーを載置す
る台を具え、この台に載置された苗を移植爪により引っ
掛けて苗を畦に移植する機構を有している。この方式に
おいては、板紙を格子状に配列して複数のセルを形成し
た紙製の育苗トレーを利用している。この場合、各セル
内にある苗の移植は、定植機の移植爪により苗を、その
セルを限定する板紙部分ごと引っ掛けて地中に差し込む
ことにより行っている。
しかしながら、上述した既知の定植機は、紙製トレーの
使用を前提としており、隣接する苗の根がセルの壁を越
えて相互に絡み合った状態で成育するために、移植爪に
より紙製トレーから苗を分離する際に、苗の根に切れ痛
みが生じ、この切れた根の部分から病菌が侵入する虞れ
が生じ、また、紙とともに苗が移植されるので根の伸長
に悪い影響を与える虞れが生じることが欠点として指摘
されている。紙製トレーと組合せて使用する定植機より
も、個々に独立したセルを有し、隣接する苗との間での
根の絡み合いを防止することのできる合成樹脂製の育苗
トレーとの組合せで利用する定植機が一般に望まれてい
る。しかるに、紙製の育苗トレーを前提とする既存の定
植機の構成をそのまま合成樹脂製育苗トレーを対象とす
る定植機に転用しても移植爪による苗の損傷を回避する
ことができず、合成樹脂製の育苗トレーの特性を十分に
活用しうるものではない。
(発明が解決しようとする課題) したがって本発明は、合成樹脂製の育苗トレーの特性を
十分に活用し、トレーのセル内で根の絡み合いが阻止さ
れた苗を移植爪によらずに選択的に下向きに抜取って整
然と移植装置まで輸送し、かつ規則的に地中に移植しう
るものとして、−貫した機械的作業による完全な自動化
を容易に達成する定植機を提案することを主たる目的と
するものである。
さらに本発明は、定植作業の自動化に伴って定植機会体
の作動と同調させて容易かつ確実に制御することができ
、育苗トレーにあける所定のセルから順次選択的に抜取
った苗を痛めずに苗移植装置まで輸送することのできる
苗強制輸送装置を提案することを重要な目的とするもの
である。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成するため、本発明は、定植すべき苗を
収める複数の貫通孔をセルとして有する合成樹脂製の育
苗トレーを支持すると共に順次に所定のセルからその開
放底部を経て選択的に苗を抜取る装置と、該苗抜取り装
置によって抜取られた苗を地中に移植する装置とを含む
走行可能な定植機において、前記苗抜取り装置によって
抜取られた苗を前記苗移植装置まで強制輸送するための
強制輸送装置として、前記苗抜取り装置から前記苗移植
装置まで下向きに延在する苗の輸送パイプと、この輸送
パイプ内に負圧を作用させ且つ真空ポンプに連なる吸引
部と、前記輸送パイプの移植装置側端部を開閉する開閉
弁とを具え、前記苗抜取り装置によって前記育苗トレー
における所定のセルから選択的に抜取られた苗を前記苗
移植装置まで真空引きにより強制輸送することを特徴と
する苗強制輸送装置を提案するものである。
(作 用) 上記構成によれば、苗抜取り装置と移植装置とを輸送パ
イプで連結し、この輸送パイプの移植装置側端部に設け
た開閉弁を閉鎖した状態で、真空パイプに連結した吸引
部を介して、輸送パイプに負圧を作用させることにより
、育苗トレーにおける所定のセルから苗を選択的に抜取
り、この抜取られた苗を苗移植装置まで強制輸送するこ
とができる。
(実施例) 以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
育苗トレーについて 育苗トレーの実施例1 先ず、本発明に係る苗の強制輸送装置を一部に有する定
植機において使用する育苗トレー2について、図面を基
に説明する。第3A、 38図に示すように、育苗トレ
ー2は2段分離型の構成となっており、上段側は培土を
収容するトレー本体201を形成し、下段側はトレー本
体201の底部と嵌合する底体202を形成している。
トレー本体201は、千鳥状又は格子状に配列された円
筒形のセル203を内部に具えている。このセル203
は第4A図に示すように、開放頂部204と開放底部2
05とを具え、これら開放頂部と開放底部によりトレー
本体201に貫通孔を形成している。この貫通孔により
形成されたセル203は円筒形に限定されるものではな
く、例えば六角柱状に形成してもよい。開放頂部204
と開放底部205との間隔すなわちトレー本体201の
厚み及びセル203の径は培土を収容する量によって適
宜選択することができる。また、育苗トレー2の一部を
構成する底体202には、第3B図に示すように、各セ
ル203の開放底部を閉鎖すべく突出した円筒状の嵌合
部206が底板214上に複数個千鳥状又は格子状に設
けられている。この嵌合部206は、トレー本体202
との嵌合に際してセル203内で嵌合してセル203の
底部を形成するために、セル203の開放底部205の
内径と路間−の外径を有している。嵌合部206の頂部
には、セル203内に供給された余剰養液を外部に排出
するための排出口207が設けられている。また、第4
B図に示すように、嵌合部206には、底板214から
離間した閉鎖頂部213を有する内部スペース208が
設けられている。この内部スペース208を設けること
により、排出口207が底体202の底面209より浮
き上がり、それに起因して、余剰養液の排出効率が向上
する。つまり、排出口が底面と同一平面上に配置されて
いる場合は、底体202を支持する載置台により排出口
が塞がれることがあり、効率よく余剰養液が外部に排出
されない虞れがある。
しかしながら、上述したように構成にすることによって
排出口207が載置台により塞がれることなく余剰養液
を効率よく外部に排出させることができる。
育苗トレーの実施例2 前述した育苗トレー2の他の実施例を図面を基に説明す
る。第5A図に示すように、トレー本体2010基板2
10上には千鳥状又は格子状に配列された円筒状のセル
203が設けられている。このセル203は、第6A図
に示すように、基板210から外方へ突出すると共に、
開放頂部204と開放底部205とを具えている。また
、ここに示した育苗トレーは第4図に示した育苗トレー
よりも全体的に薄肉で形成されているので、軽量化を図
ることができる。
第5A、6^図に示したトレー本体201と組合せて使
用される底体202は、第5B、 68図に示すように
、既に述べた底体く第38.48図参照) と同一構成
を有するので説明は省略する。
育苗トレーの実施例3 前述したトレー本体2010更に他の実施例を図面に基
づいて説明する。第7図に示すように、トレー本体20
1に設けたセル203間に中空部211を形成すること
により、第4A図に示したトレー本体201に比して軽
量化を図ることができると共に、セル203間に空気層
が介在し保温効果を高めることができる。この理由とし
ては、底体く第4B図のもとの同一のものを利用するの
で図示していない)を第7図に示したトレー本体201
 と組合せた場合、底体の底板との協働により中空部2
11がほぼ密閉状態に保たれるからである。
発芽時のトレーの使用態様 以上述べてきたトレー本体201 と底体202との組
付けを、第6A、 68図に示したトレー本体及び底体
を例にとって説明する。第8図に示すように、セル20
3の開放底部205内へ底体202の嵌合部206を挿
入嵌合すると、円筒体をなすセル203と嵌合部206
の頂部との協働により培土収容部212を形成する。こ
のように形成した後この培土収容部212内に所定量の
培土及び種子を供給し、所定量の養液を上方より散布し
て苗を育てることができる。
ここで、第48.68図に示した底体202を利用する
ことにより、育苗トレー2を段積みにして苗の芽を育て
ることができる。その際、第8図に示すように、下段に
配置した育苗トレー2aより伸びてききた芽は、底体2
02内に形成された空間部208内に収容されることと
なる。播種後、芽(4〜5 +nm程度)がでるまでの
3〜4日間育苗トレーは段積みの状態で発芽室に入れら
れ、その後、温室内へ移されて育苗トレーを台上に平坦
に配置しくその際育苗トレーは段積みにしない)、頭上
散布等により養液を均一に与えて成苗にする。したがっ
て、内部スペース208は芽を収容するだけの十分な空
間を必要とし、芽の大きさによって種々に変更されるこ
とは言うまでもない。
育苗[・レーの実施例4 前述した育苗トレー2の更に他の実施例を以下に説明す
る。第9図に示すように、トレー本体201のセル20
3は、この先端に向けて断面積が減少するテーバ状に形
成された上部で逆円錐台をなし、下部で円筒をなすよう
な構成をとっている。したがって、開放頂部204から
培土付きの苗を抜き易くするため、セルは上開きの形を
とっており開放頂部204の大きさは開放底部205の
大きさよりも大きくなっている。また、このトレー本体
202と組合わされる底体202は前述したものと同一
構成をとるので説明は省略する。
育苗トレーの実施例5 第10図に示すように、底体202の嵌合部206は、
セル203の下部を外方より包囲する円筒形状をなし、
この上部は開放されていると共に、底部には排出口20
7が設けられている。また、この底体202と組合わさ
れるトレー本体201は第9図のものと同一構成をとっ
ているので説明は省略する。
育苗トレーの実施例6 第1j図に示すように、トレー本体201 のセル20
3は、この先端に向けて断面積が増加するテーバ状に形
成された上部で円錐台をなし、下部で円筒をなすような
構成をとっている。したがって、開放底部205から培
土付きの苗を抜き易くするため、セルは下開きに形成さ
れており、開放底部205は開放頂部204よりも大き
く形成されている。また、このトレー本体202 と組
合わされる底体202は第1O図のものと同一構成を有
しているので説明は省略する。
前述した底体に、必ずしも嵌合部を設ける必要はなく、
余剰養液を外部に排出するための排日部のみを設けても
よい。この場合、嵌合部に代えて、底体とトレー本体と
の位置決めを確実にするための位置決め手段を別途に設
けるとより好適である。
苗の抜取り作業 第6図に示された育苗トレー2を例にとって、苗の抜き
取り方法を以下に説明する。育苗トレー2内で苗が成育
すると畦への移植が行われるが、その際、苗をセル20
3から抜き取らなければならない。そこで利用されるの
が、第12図に示されるような苗押出し装置220であ
る。この苗押出し装置220 は、トレー本体202を
支持する支持台221と、この支持台221から突出す
る押出し部222 とから構成されている。この押出し
部222は、培土の全底面を均一に押して、苗を開放頂
部204から押し出すために、トレー本体201の開放
底部205と路間−の形状をなしていると共に、高さ方
向において、少なくとも底体202の嵌合部206の高
さよりも高く形成されていることが必要である。このよ
うに構成した苗押出し装置220をトレー本体201の
開放底部205より押し入れることで苗を上方へ押し出
すことができる。この押出しの結果、セル203の壁に
付着して苗の抜取りを困難にしていた根をセルから離す
ことができ、苗の抜取りを非常に簡単に行うことができ
る。また、従来のように、排出口から苗押出し装置を挿
入していた場合に比べて、押し出し面積が大きくなるの
で、根に傷を付けることもない。
上述した構成の苗押出し装置を苗の定植機上に配置して
おくことにより(第2図参照)、育苗トレーを定植機と
の組合せで利用する前に、予め、苗の根を育苗トレーの
壁から離脱させておくことができるので、作業能率を一
層向上させることができる。また、定植機を利用しない
手作業による苗の定植の場合でも、上述した苗押出し装
置は有効に利用できるものである。
上述した説明は第6図の育苗トレーに限定されるもでは
なく第7図〜第10図に示した育苗トレーにも前述の苗
押出し装置220を適用できるのは言うまでもない。
育苗トレーの機能を最も効果的に発揮させるためには、
以下に詳述する自動定植機と組合わせて使用するのが特
に有利である。
定植機会体について 第1.2図に示すように、本発明に係る苗の強制輸送装
置を一部に有する定植機Aは、これを畦上で移動させる
ためにエンジン101等を搭載した車両本体1と、定植
すべき苗を収めた育苗トレー2を支持し且つ成育した苗
を育苗トレー2から選択的に抜きとるための苗抜取り装
置3と、抜き取られた苗を真空引きにより所定位置まで
強制輸送するための苗強制輸送装置4と、輸送されてき
た苗を畦に移植するための移植装置5とから構成されて
おり、この構成により苗移植の自動化を達成することが
できる。
苗抜取り装置について 以下、本発明に係る苗の強制輸送装置との組合せで使用
する苗抜取り装置3について説明する。
第13〜15図に示すように、苗抜取り装置3は、育苗
トレー2を支持する受台301 と、この台の下方で移
動して育苗トレー2の開放底部205から選択的に苗を
抜き取るための苗選択機構302と、この苗選択機構3
02と苗強制輸送装置4との間で、抜き取られた苗を後
流側に搬送するための輸送バイブ303とを具えている
苗抜取り装置の実施例1 第13A図に示した苗抜取り装置3について以下説明す
る。この実施例における受台301は、車両本体1のフ
レームの頂部に固定されていると共に、育苗トレー2の
開放底部205に対応する形状及び配列をもった複数個
の開口部304を有している(第1図参照)。この開口
部304は育苗トレーの開放底部205の開口径よりも
多少大きめに形成すると好適である。
受台301の下側に配置された選択手段としての苗選択
機構302は、支持部材としての受台301の下面に対
して平行に摺動する選択部材としての摺動部305と、
この摺動部を二次元的にX方向(育苗トレーに対する長
手方向)及びY方向(X方向に対して垂直な方向)に移
動させるための案内駆動手段としての駆動部306と、
摺動部の下側で受台301 と対応して配置された支持
台307 とから構成されている。摺動部305はトレ
ーの底面全体に延在する帯体から構成され、この帯体は
、Y方向に延在する一対のドラム320A、 Bに巻付
けられていると共に、ドラムの回転によってX方向に移
動して育苗トレーの所定のセルを順次に選択する機能を
発揮するものである。本実施例においては、横6列のも
のが使用されているので摺動部305に3個の選択孔3
08が設けられており、この選択孔308はY方向にお
いてセル203の一つあきに対応する間隔を有している
駆動部306は、摺動部305をX方向に摺動させるた
めの第1の案内駆動手段(以下第1案内手段という)3
09と、摺動部305をY方向に摺動させるための第2
の案内駆動手段(以下第2案内手段という)310とか
ら構成されている。第2案内手段310は、育苗トレー
に対して平行かつY方向に延在した2本の案内部321
A、 Bを有している。
方の案内部321Aには部分的にねじの切られた一対の
送りねじ部が形成されており、このねじ部により摺動部
305のY方向の送りが達成される。他方の案内部32
1Bは第1案内手段309のY方向の送りを単に案内す
るだけのものである。案内部321Aの一端には駆動制
御自在のモータ322が設けられており、このモータ3
22は車両本体1のフレームに固定されている。案内部
321Aの他端は回転自在に車両本体1のフレームに取
付けられている。したがって、モータ322の所定量の
回転に伴って案内部321^が回転し、その結果、ねじ
送りにより第1案内手段309が所定量だけY方向に送
られる。
第1案内手段309は、案内部321^のねじ部と螺着
係合する一対の送り部323Aと、案内部321B側で
これに沿って摺動するよう係合している一対の送り部3
23Bと、送り部323の片側に固定されかつ摺動部3
05を所定量づつX方向に送るための駆動制御自在のモ
ータ324^、Bと、このモータに連結さ且つ、摺動部
305が巻付けられたドラム320A、 Bとを具えて
いる。このドラム320^、Bとモータ324^。
Bとの連結は、ドラム320^、Bに設けた回転シャフ
トを介して行われている。対をなした上述の送り部32
3AとB1モータ324^とB及びドラム320AとB
はそれぞれ育苗トレー2を挟んで対向側に配置されてい
る。このように配置される結果として、ドラム320に
巻き付けられる手動部305は、X方向において選択孔
308を育苗トレーの一端から他端へ移動させるのに十
分な幅及び長さを有していなければならない。
支持台307は受台301の開口部304に対応する形
状及び配置をもった開口部314を複数個有していると
共に、車両本体lのフレームに固定されている。ここで
支持台307と受台301との間隔は、帯状の摺動部3
05が摺動できる最小のものであり、したがって、支持
台307と受台301の間は摺動部305を媒体として
気密が保たれている。また、支持台307の各開口部3
14は受台301の各開口部304に対応するように配
置されて、この間の苗の通過を可能にしている。第16
図に示されるように、支持台307の下面には輸送バイ
ブ303が連結されている。この輸送バイブ303は支
持台307の開口部314に連結された複数の第1支管
315と、この支管315を束ねるロート状の収束部3
16と、この収束部316から下流側に伸びた第2支管
317と、この第2支管317を束ねかつ苗強制輸送装
置4まで延在した主管318 とから構成されている。
本実施例において、支持台307は縦6列横12列の開
口部314を有しているので、8個(縦2列横4列)の
開口部314を1ブロツクに設定すると計9ブロックに
分けられる。1ブロツクは8本の第1支管315と1本
の第2支管317で構成し、したがって、これら8本の
第1支管315はロート状集束部316を介して1本の
第2支管317に集束される。このような構成のものが
本実施例にふいては9個設けられており、長手方向の3
本の第2支管317が1本の主管318に集束され、こ
のことにより、長手方向2列毎に1本の主管318が形
成されることとなる。この場合、主管318の数は摺動
部305の選択孔308の数と一致している。このよう
に構成する理由としては、摺動部305に形成された3
個の選択孔308のうち一個の選択孔が縦2列の開口部
304(本実施例においては長手方向24個)を受は持
つように摺動するからである。上述した構成は、具体的
−例を示したものであり、例えば、支持台307を所望
のブロックに構成し、それに応じて支管の数を変更でき
ることは言うまでもない。
本実施例における苗抜取り装置3は、受台301の開口
部304と支持台307の開口部314は一対一に対応
して配置され、受台301と支持台307との間で摺動
部305が接触移動する構成となっている。
この構成による作動を以下説明する。先ず育苗トレー2
を受台301上に適切に載置する。その際、摺動部30
5の選択孔308を育苗トレー2の一端の開放底部と対
応させるように予め配置しておく。
次に輸送バイブ303の後流側に配置された苗強制輸送
装置4を駆動させて、輸送バイブ303内を真空引きの
状態にする。この結果、育苗トレーの端の開放底部から
最初の苗が抜き取られる。この苗は、選択孔308を介
して支持台307の開口部314を通過し、その後、第
1支管315、第2支管317、及び主管318を通っ
て後述する移植装置内へ送り込まれ、苗が行われる。苗
の抜き取りが行われた後、長平方向(X方向)に隣接す
る後続の開口部304と選択孔30Bとを一致させるた
めに、摺動部305の進行側に配置されたモータ(本実
施例では324B)を所定量だけ駆動させて所定量の摺
動部305をドラム320Bに巻き付ける。その結果、
新たな苗がセル203から抜き取られ、輸送パイプを通
ってこの苗が移植装置5へ送り込まれる。このような作
業を繰り返しながら、摺動部の選択孔308をX方向に
おける育苗トレーの他端の開放底部205まで移動させ
る。その後、Y方向に隣接する開口部304と選択孔3
08とを一致させるため、第2案内手段310のモータ
322を駆動させて所定量のねじ送りにより第1案内手
段309を介してY方向に摺動部302の選択孔を所定
量移動させる。その結果、Y方向に隣接した新たな苗が
選択されてセル203から抜き取られる。この苗が送り
出された後、第1案内手段309のモータ(本実施例で
は324A)を所定量だけ駆動させて所定量の摺動部3
05をドラム32OAに巻き込み、長平方向に隣接する
後続の開口部304と選択孔308とを一致させる。こ
の作業を連続して繰り返しながら、摺動部の選択孔30
8を育苗トレーの端(案内部321A側の端)の開放底
部205まで移動させ、本実施例における苗抜き取り作
業が終了する。
本実施例は、上述した構成に限定されるもではなく、例
えば、第148図に示すように、3個の選択孔308の
他に3個の第2選択孔308^を摺動部305に設ける
と好適である。これら第2選択孔308AはY方向にお
いて、選択孔308が抜き取る列に対して一列ずれた位
置に設けられていると共に、X方向にふいて、選択孔3
08が受けもつ列の苗を全て抜き取った後に、ドラムを
更に回動させて、残った苗の列を抜くことのできる位置
つまり少なくと選択孔308に対してトレーの縦幅以上
能れた位置に設けられている。したがって、ドラム32
0を連続的に回転させながら、全ての苗を抜き取ること
ができるので、第2案内手段310を省略することがで
き、装置をより簡単に構成することができる。
前述した選択孔の個数及び位置関係は育苗トレーの個数
や配列よって適宜変更されうるものである。
苗抜取り装置の実施例2 第14図に示した苗抜取り装置3について以下説明する
。この実施例にあける支持部材としての受台301は、
車両本体1のフレームの頂部に固定されていると共に、
育苗トレー2の開放底部205に対応する形状及び配列
をもった複数個の開口部304を有している(第1図参
照)。受台301の下側に配置された苗選択機構302
は、受台301の下面に対して平行に摺動する選択部材
としての摺動部305と、この摺動部を二次元的にX方
向及びY方向に移動させるための駆動部306とから構
成されている。摺動部305は六面体をなすと共に、摺
動面から底面へ向かって貫通した3個の選択孔308が
設けられている。この各選択孔308は、Y方向におい
て育苗トレーのセル203と対応する間隔を有している
と共に、底面側でフキシブルパイプを介して3本の輸送
パイプ303にそれぞれ連結されている。
駆動部306は、摺動部305をX方向に摺動させるた
めの第1案内手段309と、摺動部をY方向に摺動させ
るための第2案内手段310とから構成されている。第
1案内手段309は、摺動部305と係合した第1送り
部330と、この第1送り部330をX方向に案内する
ための第1案内部331とを具えている。第1案内部3
31は、受台301を挟んで対向側に配置されかつY方
向に延在した第1案内本体332^、Bと、この第1案
内本体332A、 Bと第1送り部330とを連結する
第1案内ベルト333とを具えている。
対をなす各第1案内ベルト333は受台301を挟んで
対向側に配置されかつX方向に延在していると共に、第
1案内本体332A、 Bに固定されたプーリ334^
、Bと第1送り部の両端部に回転自在に取付けられたプ
ーリ335^、Bとをそれぞれ連結している。したがっ
て、両端に配置されたプーリ334^。
Bの回転に伴って第1案内ベルト333が移動し、この
移動に追従して第1送り部330をX方向に移動させる
ことができる。
対をなす第1案内本体332A、 Bのうちの一方の第
1案内本体332Aの一端は、回転制御自在のモータ3
36に取付けられており、他端は車両本体1のフレーム
に回転自在に取付け、られている。他方の第1案内本体
332Bの両端は車両本体1のフレームに回転自在に取
付けられている。
対をなす第1送り部330は摺動部305を貫通してY
方向に延在していると共に、摺動部305の内部ですべ
り接触をなしている。この貫通に際して注意すべきこと
は、第1送り部330が摺動部305の選択孔308を
横切らないことである。モータ336により摺動部30
5を所定量づつ移動させなければならないため、第1案
内ベルト333は歯付きベルトにすると好適であり、そ
れに伴ってブーIJ334A。
B及び335A、 Bも歯付きプーリにすると好適であ
る。
第2案内手段310は第1案内手段と同一の構成を有し
ているので異なる部分のみ以下簡単に述べる。この手段
310は摺動部305と係合した第2送り部340 と
、この第2送り部をY方向に案内するための第2案内部
341とを具えている。第2案内部341はX方向に延
在した第2案内本体342A、 8と、この第2案内本
体342八、Bと第2送り部340とを連結する第2案
内ベルト343とを具えている。
対をなす各第1案内ベルト343は、Y方向に延在して
いると共に、第2案内本体342A、 8に固定された
ブー’1J344A、 Bと第2送り部の両端部に回転
自在に取付けられたブー’J345A、 Bとをそれぞ
れ連結している。対をなす第2案内本体342A、 B
のうちの一方の第2案内本体342人の一端は、回転制
御自在のモータ346に取付けられており、他端は車両
本体1のフレームに回転自在に取付けられている。対を
なす第2送り部340は摺動部305を貫通してX方向
に延在している。この貫通に際して、第2送り部340
は摺動部305の選択孔308及び第1送り部330を
横切らないように配置されなければならない。
上述した構成による作動について以下説明する。
先ず、育苗トレー2の各開放底部205が受台301の
各開口部304とそれぞれ対応するように育苗トレー2
を受台301上に載置し、摺動部305の選択孔308
を育苗トレー2の一端の開放底部205と対応させる。
次に輸送パイプ303の後流側の苗強制輸送装置4によ
り輸送パイプ内を真空引きの状態にする。その結果、選
択孔308上の苗は輸送パイプ303を通って後述する
移植装置5内へ送り込まれる。その後、長手方向に隣接
する後続の開口部304と選択孔308とを一致させる
ために、第1案内手段309のモータ336の制御され
た駆動によりベルト333を所定量だけ送り、それに伴
ってX方向(本実施例では矢印方向と逆向き)に第1送
り部330を所定量だけ移動させる。その結果、新たな
苗が選択されてセル203から抜き取られ、輸送パイプ
を通ってこの苗が移植装置5内へ送り込まれる。このよ
う制御された苗の送りを繰り返しながら、摺動部の選択
孔308を長手方向にあける育苗トレーの他端の開放底
部205まで移動させる。その後、Y方向に隣接する開
口部304と選択孔308とを一致させるために、第1
案内手段310のモータ346の制御された駆動により
ベルト343を所定量だけ送り、それに伴ってY方向に
第1送り部340を所定量だけ移動させる。この移動量
は、本実施例においては育苗トレーのセルの3個分に相
当する。その結果、Y方向に隣接した新たな苗3本がセ
ル203から抜き取られ、この苗が移植装置5へ送り込
まれる。この苗が送り出された後、第1案内手段309
の制御モータ336の駆動方向を反対にして、X方向に
摺動部305を所定量だけ送り、長手方向に隣接する後
続の開口部304と選択孔308とを一致させて新たな
苗を抜き取る。この作業を連続して繰り返しながら、摺
動部の選択孔308を長手方向に育苗トレーの端の開放
底部205まで移動させて、苗抜き取り作業が終了する
苗抜取り装置の実施例3 第15図に示した苗抜取り装置3について以下説明する
。この実施例は、第14図に示した実施例と構造に右い
て共通する部分が多いので、同一構成部分には同一符号
を付し、異なる構造について主として説明する。苗選択
機構302は、中央に配置された支持部材としての摺動
可能な受台301と、この受台を二次元的にX方向及び
Y方向に移動させるための駆動部306(第14図と同
一構成ゆえ第15図においては簡単に示した)とから構
成されている。受台301は、育苗トレーよりも大きく
形成されていると共に、トレー載置面から底面へ向けて
貫通した複数の開口部(図示せず)を有している。各開
口部は育苗トレー2の開放底部205に対応する形状及
び配列を有している。したがって、各開放底部205と
各開口部は挿通状態にある。
受台301の底面側には、車両本体1のフレームに固定
された選択部材305が配置されており、受台301と
選択部材305は相対摺動接触をなしている。選択部材
305の中央にはY方向に整列する3個の選択孔308
が設けられており、各選択孔308には各輸送パイプ3
03が連結されている。ここで選択部材305の摺動面
上を受台301がX方向及びY方向に摺動して育苗トレ
ー内のすべての苗を抜き取るためには、選択部材305
をX方向において育苗トレーの少なくとも2倍、Y方向
において育苗トレーの少なくとも1.5倍の大きさに形
成すると好適である。また、選択孔308を選択部材3
05の中央に配置すると好適である。
上述した構成による作動を以下説明する。
ただし、図面上省略した部分は第14図を参照する。先
ず、育苗トレー2の各開放底部205が受台301の各
選択孔とそれぞれ対応するように育苗トレー2を受台3
01上に載置する。その際、受台301を移動させて、
選択部材305の選択孔30gを育苗トレー2の一端の
開放底部と対応させるように予め配置しておく。次に、
輸送パイプ303の後流側に配置された苗強制輸送装置
4により輸送パイプ303内を真空引きの状態にする。
その結果、育苗トレー2の一端の開放底部から最初の苗
(本実施例では3本)が抜き取られ、輸送パイプ303
を通って後流側に送られる。この後、長手方向に隣接す
る後続の開口部と選択部材の選択孔308とを一致させ
るために、制御可能な第1案内手段309により受台3
01を所定量だけ長手方向に移動させる。
その結果、新たな苗が選択されてセル203から抜き取
られ、輸送パイプ303を通って後流側に送られる。こ
のような制御された送りを繰り返しがら、育苗トレーの
他端の開放底部205と選択部材305の選択孔308
とが一致するまで受台301を長手方向に送る。その後
、Y方向に隣接する開口部と選択孔とを一致させるため
に、制御可能な第2案内手段310により摺動部を所定
量だけY方向に移動させる。この移動量は、本実施にお
いては育苗トレー2のセルの3個分に相当する。その結
果、Y方向に隣接した新たな苗が選択的に3本が抜き取
られる。その後、第1案内手段の制御モータ33Gの駆
動方向を逆転して、X方向と反対の方向に摺動部305
を所定量だけ送り、長手方向に隣接する後続の開口部と
選択孔とを一致させて新たな苗を選択的に抜き取る。こ
の作業を連続して繰り返しながら、摺動部の開口部を長
手方向に育苗トレーの端の開放底部205まで移動させ
て、苗抜き取り作業が終了する。
苗強制輸送装置について 以下、本発明に係る苗の強制輸送装置について説明する
第17.18図は、支持台307の開口部314又は選
択B材305の選択孔308に連結された輸送パイプ3
03を含む苗強制輸送装置4の要部を示している(ここ
で、第17図においては、支持台307を代表して示し
ている)。この苗強制輸送装置4は、第1図に示すよう
に、矢印B方向に空気を抜くための既知のバキューム本
体401 と、この本体に連結さた吸引パイプ402 
と、この吸引パイプ402と輸送パイプ303とを連結
する吸引部403とを更に含んでいる。この吸引部40
3は、輸送パイプ303の後流側の周壁面に均一に離間
させて設けた複数の開口部404を包囲する円筒状の包
囲体405を具えている。この包囲体405は全ての開
口部404を包囲すると共に、輸送パイプ303の外周
面と一定間隔を有するような大きさに形成されている。
したがって、輸送パイプ303は、包囲体405の中央
部分を軸線方向に貫通して、包囲体405と気密的に接
合されている。そして、包囲体405の周面には吸引バ
イブ402の一端が気密的に接合されている。
このように前記吸引部403を構成することにより、吸
引部403の上流側から送られてきた苗を吸引バイブ4
02内へ引き込むことなしに吸引部403の下流側(矢
印C方向)に送ることができる。この場合、苗が吸引部
を通過する際に苗に十分な慣性力を作用させるために、
吸引部403近傍の輸送バイブを鉛直力向に配置すると
好適である。また、輸送バイブ303の末端に開閉弁4
06を設けることにより、輸送バイブ303内での苗の
真空引きを確実に行うことができる。上述した構成の苗
強制輸送4と苗抜取り装置3とを輸送バイブ303によ
り連結することで、育苗トレー2の底面から苗を抜き取
る作業を可能ならしめている。
移植装置について 本発明に係る苗の強制輸送装置との組合せで使用する移
植装置5について以下詳細に説明する。
第1及び19図に示すように、並列をなした各移植装置
5は輸送バイブ303の主管318の後流側端部に連結
されている。この移植装置5は、第20.21図に示す
ように、輸送バイブ303を通って送られてきた苗を畦
へ移植するための移植機構501と、この移植機構を畦
に沿って案内するための一対の前車輪502及び一対の
後車輪503を取付けたフレーム504とから構成され
ている。
車輪の実施例1 移植装置5を案内する車輪について以下説明する。従来
において、第22図に示すような前及び後車輪50は、
右互いに平行なしていると共に、フレームに取付けられ
たシャフト510両端に垂直に設けられている。また、
前及び後車輪50は畦の両側を挟むような間隔で配置さ
れている。第23図に示すような車輪52はV字状のシ
ャフト53の両端に回転自在に取付けられていると共に
、シャフトに対して垂直に設けられている。また、この
車輪52は後車輪の後方に配置されている。車輪52は
逆V字状に配置されて、畦に形成した画用の穿孔54の
周囲を外方から押圧することができる。したがって、穿
孔54内に収容された苗の根に向けて土を押し付けて、
穿孔と育苗の根との間に存在する隙間を塞ぐことができ
る。
しかしながら、上述した構成の前車輪及び後車輪を有す
る移植装置は、畦の硬さが左右異なる部分でふらつきが
生じ、定植機が確実に畦の中心上を走行できない虞れが
ある。例えば、第24図に示すように、本来的には直線
であるべき畦の中心線りから外れるように移動する場合
がある。この場合において、すべり易いマルチ上への車
輪の乗上げは装置を不安定にし、更には、車輪によって
マルチが破れてしまうといった不利益を伴う。
このような不利益を解消するために、本移植装置5は、
第25図に示すような前車輪502及び第26図に示す
ような後車輪503を有している。前車輪502におい
ては、畦の形状に概ね合致させるために、全長にわたっ
て湾曲部505が形成されている。
この湾曲部505は、全長にわたって、前車輪502が
回転している間、畦に概ね接触してふり、したがって、
前車輪502の横すべりを防止することが可能となる。
後車輪503にふいては、畦の形状に概ね合致した湾曲
部506を有すると共に、この湾曲部506の内端に一
対の畦押圧部507が設けられている。車輪状をなした
この畦押圧部507は、植込まれた苗を両側から挟むよ
うに離間していると共、中央に凹部508を有している
。この凹部508は、植込まれた苗の葉を回避するよう
に形成されている。
第29図に示すように、マルチ敷設装置により畦上をマ
ルチ510で覆った後、移植機構501によって苗を畦
に移植する場合において、畦に穿孔を設け、その後、穿
孔内に苗を配置する工程(詳細は後述する)がとられる
。この場合、穿孔は苗の根よりも僅かに大きく形成され
ており、したがって、苗が穿孔内に配置されたときは、
第29図に示すように、穿孔54の外周面と苗の根との
間に僅かな隙間が生じる。こ隙間は、苗の成育の障害と
なるものであるから、埋めておく必要がある。この目的
を達成するために設けられたものが前述の畦押圧部50
7である。この畦押圧部507は、畦の頂部で第30図
に示すように、移植装置5の自重により畦を上方から下
方に向かって押し付けるように常時作動している。した
がって、苗の近傍に畦押圧部507が移動してきた場合
、畦押圧部507によって苗の両側から押し込められた
土が、穿孔54の外周面と苗の根との間に存在する隙間
を埋める結果となり、育苗の良好な移植を完了させるこ
とができる。
前述した湾曲部505を形成した前車輪502並びに湾
曲部506を形成した後車輪により畦上を確実に案内す
ることができるので、前述の畦押圧部507は、移植さ
れた苗を挟むような位置を常時移動することができる。
車輪の実施例2 第27図は、前車輪502の他の実施例を示したもので
ある。この前車輪502はシャフト510両側に離間し
て配置されており、各前車輪502にはそれぞれ湾曲部
505が設けられている。この湾曲部505は、畦の山
型に沿うように形成されている。したがって、前車輪5
02を畦に沿って案内することができる。
第28図は、後車輪503の他の実施例を示したもので
ある。この後車輪503は、シャフト530両側に分離
して配置されて詔り、各後車輪には、湾曲部506及び
畦押圧部507がそれぞれ形成されている。この湾曲部
506は畦の山型に沿うように形成されており、畦押圧
部507は車輪状をなして湾曲部の内端に設けられてい
ると共に、移植された苗を両側から挟むように離間して
配置されている。
このような構成をもった車輪は第25.26図に示され
た車輪と同一の機能をもっているので、作用の説明はこ
こでは省略する。
上述した湾曲部505.506は、畦上に敷設されたマ
ルチと接触しながら回転するので、例えばゴムのような
すべり止めを施すと好適である。また、前車輪又は後車
輪は前述した実施例に限定されるもではなく種々の変更
を加えることができるのは言うまでもない。例えば、畦
押圧部507を中空のゴムタイヤにした場合、内部の空
気量を調整することで畦への押圧力を調整することが可
能となる。
移植装置の実施例1 以下、第20.21図に基づいて、移植装置5に設けら
れた移植機構501について説明する。この議構501
は、マルチの施された畦に苗移植用の穿孔54(第30
図参照)を形成すると同時に穿孔内に苗を配置するため
の植込み手段520と、この植込み手段520を駆動さ
せるための駆動手段521と、植込み手段を少なくとも
上下方向に案内するための案内手段525と、輸送パイ
プ303により送られてきた苗が植込み手段520内へ
送り込まれる時期を制御するための制御手段522とか
ら構成されている。
植込み手段520は、くちばし状をなし且つ穿孔を畦に
形成するための開閉自在の穿孔体523と、この穿孔体
523を適時に開閉させるための開閉機構524とを具
えている。
穿孔体523は、植込み手段520の本体526の下端
に設けられていると共に、対をなしてくちばしを形成す
る第1穿孔部523^と第2穿孔部523Bとからなっ
ている。また、穿孔体の本体526の上端と輸送パイプ
303の下流側端との間は可撓性パイプにより連結され
ており、その結果として、穿孔体523の変位に応じて
苗の輸送経過を確実に確保することができる。本実施例
においては、輸送パイプと穿孔体との間を可撓性パイプ
により連結した移植装置を示したが、別の態様として、
輸送パイプ中を送られてきた苗を輸送パイプの下流側端
から落下させて、穿孔体の本体の上端で受は取るように
構成することも可能であり、その際、穿孔体523の本
体526の上端をロート状に形成すると更に好適である
第31図に示すように、第1穿孔部523Aは、支点5
27を中心に回動するよう上端で本体526に軸支され
ている。第2穿孔部523Bの上端には、開閉機構52
4の一部を構成するアーム部528が設けられている。
このアーム部528は、はぼ水平に延在すると共に、支
点529を中心に回動するよう本体526に軸支されて
いる。アーム部528の他端には、ローラ530が設け
られており、このローラ530は、開閉機構524の一
部を構成するローラ摺動部531(具体的構成は後述す
る)と協働するためのものである。アーム部における支
点527側には、回動自在をなす押圧ローラ532が設
けられている。この押圧ローラ532は、アーム部52
8が支点529を中心に回動した場合に、前述の第1穿
孔部523Aを押して、支点527を中心に第1穿孔部
523Aを回動させるために設けられたものである。 
抑圧ローラ532による第1穿孔部523Aの抑圧を好
適に行わせるために、第1穿孔部523Aに段部533
を形成する。この段部533は、第1穿孔部523Aの
支点527と先端部との間に設けられていると共に、鉛
直方向に延在する第1穿孔部の支点側の端部を外方へ延
在させるように形成されている。また、段部533は、
押圧ローラ532の下側で近接して配置されている。
したがって、アーム部528が支点529を中心に回動
した場合、アーム部528に固定して設けられた第2穿
孔部523Bがアーム部側に開き、それに伴って、アー
ム部の押圧ローラ532が第1穿孔部523Aの段部5
33を押し下げ、これと同時に、第1穿孔部が支点52
7を中心に開く。このことから分かるようにミアーム部
528が回動すると、最初閉じられていた穿孔体523
が開状態となる。このように開状態となった穿孔体52
3を好適に閉状態にするために、第1穿孔部と第2穿孔
部との間に引張ばね534を設けている。
アーム部528の回動を適切な時期に行わせるために、
開閉機構の一部をなすローラ摺動部531がフレーム5
04に取付けられている(第20.21図参照)。第3
1図に示すように、ローラ摺動部531 は湾曲状をな
すと共に、ローラ530の移動範囲内に配置されている
。本実施例におけるローラ摺動部531の一端531A
は、植込み手段520が回動して最下位置にきたとき、
アーム部のローラ530が当接する位置に配置されてい
る。また、ローラ摺動部531の他端531Bは、植込
み手段520が最上位置から矢印E方向に概ね374回
動じたときに、ローラ530がローラ摺動部531の摺
動面531Cから離れるような位置に配置されている。
更にまた、ローラ摺動部の端部間には湾曲した摺動面5
31Cが形成されており、この湾曲状態によりアーム部
528の回動角度が変化する。例えば、摺動面531C
が植込み手段520の回転に伴って移動するローラの回
転軌道の中心点から径方向に離れた場合にふいて、ロー
ラ530 と摺動面531Cとが当接すると、アーム部
528の回動角度は小さくなり、摺動面531Cがロー
ラの回転軌道の中心点から径方向に近づいた場合におい
てローラ530と摺動面531Cとが当接すると、場合
、アーム部528の回動角度は大きくなる。したがって
、このようなことを考慮した上でローラ摺動部の湾曲率
を設定する必要がある。本実施例において、ローラ摺動
部の摺動面531Cは、植込み手段520が最上位置か
ら矢印E方向に概ね172回動じたとき、つまりローラ
摺動部の端部531^にローラ530が達した時、アー
ム部528が最大の回動角度をなし、植込み手段520
が概ね3/4回動したとき、つまりローラ摺動部の他端
部531Bにローラ530が概ね達したとき、アーム部
528が平行状態に復元するような、位置に配置されて
いる。更にまた、摺動面531Cは、第31図に示すよ
うに、ローラ摺動部の端部531Aと531Bとの間を
ローラが上方へ移動するにつれて、アーム部528の回
動角度が徐々に小さくなるような湾曲形状をなしている
したがって、穿孔体523の開き角度は、植込み手段5
20が最上位置から矢印E方向に概ね172回転したと
き、つまり穿孔体523が畦の頂面Fから最も内方へ達
した時に最大(第33図に示すように苗を穿孔54内へ
落下させうる程度の開度)となり、植込み手段520が
概ね1/2回転から374回転する間に、穿孔体532
0回動角度が小さくなり、植込み手段520が概ね3/
4回転したとき(つまり穿孔体が畦の頂芽Fから十分に
上昇したとき)に角度0°となり、この状態で元の最上
位置まで植込み手段520が移動し、好適な苗の移植を
完了させることができる。
植込み手段520を適切に回転運動させるための案内手
段525は、第20図に示すように、植込み手段の本体
526に設けられた一対の支持体540A、 Bと、こ
の支持体540A、 Bをそれぞれ案内するためにフレ
ーム504の底面に対し垂直に固定されだ円板状をなす
一対の案内体541A、 Bとからなっている。
棒状をなした支持体540A、 Bは、案内体541A
Bの側面に対して垂直に延在するよう本体526に設け
られている。また、支持体540Bは、支持体540A
に対して同心をなさず、鉛直方向上方に偏心して配置さ
れている。したがって、支持体540A、 Bは、お互
いに所定距離だけ上下方向に離間して、平行に延在する
と共に、案内体541の側面に対して垂直になるよう本
体526の対向側にそれぞれ固定されている。
各案内体541A、 Bはフレーム5040両側面に対
し平行に設けられていると共に、前述の支持体540A
Bを案内するための案内溝542^、Bが形成されてい
る。この案内溝542A、 Bは、第21図に示すよう
に、環状に形成されている。環状の案内溝542Bの中
心は、環状の案内溝542Aの中心に対して同心状に配
置されておらず、鉛直方向上方に偏心して配置されてい
る。この偏心距離は、支持体540^とBの偏心距離と
一致している。
前述の案内溝542A、 Bは環状に限定されるもでは
なく、適宜に変更されるものである。例えば、楕円形が
好適な場合もある。
上述した構成により、植込み手段の本体526を適切に
回転運動させることができると同時に、(ちばし状の穿
孔体523を常時、鉛直方向く畦の頂面Fに対して垂直
な方向)に向けることができる。
植込み手段520を駆動させるための駆動手段521は
、油圧シリンダ543を具えている。この油圧シリンダ
543に設けたピストンの端部は植込み手段の本体52
6に回動自在に取付けられており、油圧シリンダ543
0本体の端部はフレーム504に回動自在に取付けられ
ている。したがって、第21図に示すように、ピストン
の往復運動に追従して、油圧シリンダ543を振子運動
させることができる。
油圧シリンダ543のピストンは、第22図に示された
位置からE方向に回転する場合において案内溝542の
円の中心とピストンが交差する点まで前進し続け、その
後、再度、案内溝の円の中心点とピストンが交差するま
で後退し続けるように制御されている。また、油圧シリ
ンダの液圧は、移植装置5の前進にも拘わらず、穿孔体
523が畦内に配置されている間において、穿孔体が前
後方向にずれずに一定の場所に静止して、上下方向にの
み確実に移動できるように制御されなければならない(
第32〜34図参照)。例えば、第21図に示すように
、植込み手段520は後方の斜め上方から力が加えられ
ているので、植込み手段の移動速度は水平移動速度V1
と鉛直移動速度V2に分けることができる。ぞこで、移
植装置5が速度Vで前進している場合、穿孔体が少なく
とも畦内に配置されている間において、植込み手段の水
平移動速度VIが装置の移動速度Vの方向と平行かつ逆
向きをなし、更に、移動速度Vと同一の速度(V+=V
の関係)をなすように、植込み手段は油圧シリンダの油
圧制御により回転制御されている。したがって、植込み
手段520の後方の斜め上方から力が加えられていても
、植込み手段520を水平方向において所定時間だけ畦
の所定位置に静止させることができ、これと同時に、植
込み手段を鉛直方向において適切な速度で上下動させる
ことができる。
制御手段の実施例1 輸送パイプにより送られてきた苗を植込み手段520内
へ送り込むための時期を制御する制御手段522は、第
20図に示すように、輸送パイプ303の最下流端に隣
接して設けられた開閉器544と、これを開状態にする
ための油圧シリンダ545と、開閉器544を閉状態に
するための圧縮ばね546とから構成されている。
開閉器544は、板状をなすと共に、フレーム504の
頂部に固定して設けられた頂板547に軸支され、軸5
48を中心に水平方向に回動させることができる。
輸送パイプ303を挟んで軸548の対向側において、
開閉器544には油圧制御された油圧シリンダ545の
ピストン先端部が取付けられており、この油圧シリンダ
545は頂板547上に固定して配置されている。本実
施例における油圧シリンダは、単動ピストンを構成し、
このピストンは、開閉器544を開状態にするために前
進のみを行い、ピストンの後退は圧縮ばね546により
行われている。ピストンの後退を好適に行わせるために
、ピストンと圧縮ばねとを一直線上に配置し、ばね54
6の=端部をピストン先端部に取付け、他端部を頂板5
47に固定している。
制御手段522を上述した構成にすることにより、植込
み手段520内苗を送り込む時期を適切に制御すること
ができる。例えば、本実施例においては、穿孔体523
内に苗が配置されている場合及び穿孔体523が開いて
いる場合に、開閉器544を圧縮ばねの附勢により閉状
態に維持して、輸送パイプから送られてきた苗を植込み
手段の入口で一旦止めておき、穿孔体523が最上位置
近傍まで移動してきた場合に、開閉器544を油圧シリ
ンダ545により開いて植込み手段内へ苗を送り込むこ
とができるような油圧制御をして開閉器を開閉させてい
る。
本実施例における開閉器544の具体的な開閉時期につ
いては後述する。
マルチ開口手段の実施例 第21図に示すように、植込み手段の本体526には、
付加的なマルチ開口手段550が設けられてふり、この
手段550 は、本体526から前方に水平に延在し、
かつ、一端が本体に固定されたアーム551と、このア
ーム551の先端部に取付けられた押圧ゴテ552とか
ら構成されている。
前述のアーム551は、本体526に一端が固定された
第1アーム部551Aと、このアーム部の中央部分で回
動自在に取付けられたL字状の第2アーム部551Bと
から構成されている。また、第1ア一部551Aと第2
アーム部551Bとの間には緩衝体553及び引張ばね
554が取付けられている。この緩衝体553は、第1
アーム部と第2アーム部との間隔を一定に保つように第
2アーム部の先端に取付けられていると共に、第2アー
ム部に加わった力を吸収するために第1アーム部に当接
して配置されている。引張ばね554は緩衝体553と
第1アーム部とを常時、当接させておくために、第1ア
ーム部と第2アーム部との間で引張力が働くように取付
けられている。
前述の押圧ゴテ552は、第2アーム部551Bの下端
に設けられていると共に、円筒状に形成されている(第
20図参照)。更に、押圧ゴテは内部にガスバーナを有
し、ビニール製のマルチ510に開口部を555(第3
4図参照)を形成する場合に必要な温度を維持できるよ
うに構成されている。穿孔体による苗の移植に際して邪
魔となるマルチの部分を排除するための押圧ゴテは、穿
孔体を畦へ突き差す前に、この場所のマルチに予め開口
部555を形成する構成をとる必要がある。更にまた、
この押圧ゴテは、植込み手段520の回転に同期して回
転するものであり、穿孔体による苗の移植が行われてい
る間に次の苗を移植するための開口部をマルチに予め形
成する構成をとる必要がある。したがって、押圧ゴテは
、第2アーム部551Bの下端において穿孔体523に
よる苗の移植が行われている間にマルチの表面と押圧ゴ
テの底面とが接触する位置に配置されていると共に、穿
孔体が苗を移植する間隔と同一の間隔にマルチ開口部5
55を順次形成するような位置に配置されている。
押圧ゴテ552の取付は位置は、移植装置5の移動速度
及び、植込み手段520の回転速度に応じて変更される
べきものであるから、押圧ゴテ552は、第2アーム部
551Bの長手方向に摺動自在をなして所定場所で固定
できる構成を有していると共に、第2アーム部に対して
垂直方向に変位させて所定場所で固定できる構成を有す
ると更に好適である。
具体的には、第2アーム部の下面に所定間隔の複数の雌
ねじ部を形成し、所定の雌ねじ部に押圧ゴテ552のロ
ッド552Aを螺着できる構成にする。ことによって押
圧ゴテを水平方向に移動させることができる。また、ロ
ッド552^とコテ本体552Bとを螺着係合可能な構
成にすることによって、押圧ゴテを鉛直方向にも伸縮さ
せることができる。
移植装置による苗の移植工程 移植装置5による苗の移植、特に、穿孔体523による
苗の移植工程を第32〜34図に基づいて説明する。
輸送パイプ303により送られてきた苗が、−旦開閉器
544上に配置され、穿孔体523が最上位置近傍まで
移動してきたときに、開閉器が開いて、苗を植込み手段
520内へ落とし込む。落とし込まれた苗は、植込み手
段520の本体526内に形成された挿通孔を通って、
閉状態となった穿孔体523まで送られ、穿孔体523
が第32図に示される位置へ移動するまで穿孔体523
内に配置され続ける。
その後、第33図に示すように、穿孔体が概ね最下位置
まで移動して、畦内に穿孔体が十分に差し込まれたとき
に、アーム部528のローラ530がローラ摺動部53
1の端部に当接するし、それと同時にアーム部528が
持ち上げられ、それに伴い、てこ作用により穿孔体が開
く。そして、マルチ開口手段550に設けた押圧ゴテ5
52Bによりマルチ510に所定の開口部が形成される
。その後、第35図に示すように、ローラ摺動面531
C上をローラが移動しながら穿孔体523の開状態を維
持し、それと同時に苗を穿孔54内に残しながら、穿孔
体が上昇し続ける。そして、穿孔体が畦に敷設されたマ
ルチから十分離れた上方位置でローラがローラ摺動面か
ら離れ、それと同時に穿孔体が閉状態になる。その後、
穿孔体が最上位置近傍まで移動してきたとき新たな苗が
再度植込み手段内に送り込まれる。
その後にふいては、上述した動作が連続して行われる。
本実施例においては、穿孔体が最下位置まで移動してき
たときに全開となる構成をとっているが、ローラとロー
ラ摺動体が係合する位置関係を調整して、穿孔体が上昇
しながら徐々に開いて、苗を穿孔内に配置するように構
成してもよい。このような改良は、特に、畦の土が少し
硬いときに好適である。
移植装置の実施例2 以下、第35図を参照して、移植装置に設けられた移植
機構の他の実施例について説明する。
本実施例に係る移植装置6の説明に際して、第20図に
示された実施例の構成と共通する植込み手段の部分には
同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
この移植機構601は、苗を畦内に配置させるための植
込み手段520と、この植込み手段を駆動させるための
駆動手段621と、植込み手段520を少なくとも上下
方向に案内するための案内手段625と、輸送パイプに
より送られてきた苗を植込み手段520内へ送り込むた
めの時期を制御する制御手段622とから構成されてい
る。
案内手段625は、フレーム604に回転自在に取付け
られ、かつ、駆動手段621と連動する一対の歯付き案
内体641^、Bと、この案内体と植込み手段の本体と
の間を連絡して、案内体の回転を植込み手段の本体に伝
えるために設けられた一対の支持体640A、 Bとか
ら構成されている。
棒状をなした各支持体640A、 Bは、案内体641
の側面3こ対して垂直に延在して配置されていると共に
、第37図に示すように、2部材から構成されている。
一方の第1部材662^、Bは本体526に固定されて
おり、他方の第2部材663^、Bは案内体641^、
Bの側面の周縁部に固定されており、支持体の中央部分
でこれら部材が枢着されている。また、第38図に示す
ように、支持体640Bは、支持体640Aに対して同
心をなさず、鉛直方向上方に偏心して配置されている。
したがって、支持体640^とBは、お互いに所定距離
だけ上下方向に離間して、平行に延在すると共に、案内
体641の側面に対して垂直になるよう本体の対向側に
それぞれ配置されている。
各案内体641A、 Bはフレーム604の両側面に対
して平行に、かつ、回転自在に取付けられている。
案内体641Bの回転軸線は、案内体641^の回転軸
線に対して同心ぜに配置されてふらず、鉛直方向上方に
偏心して配置されている。この中心間の距離は、支持体
640AとBにおける中心間の距離と一致している。
上述した構成にり、植込み手段の本体526を適切に回
転運動させることができると同時に、くちばし状の穿孔
体523を常時、鉛直方向(畦の頂面Fに対して垂直な
方向)に向けておくことができる。
植込み手段520を駆動させるための駆動手段621は
、後車輪503のシャフトの両端部に固定された歯車状
をなす一対のスプロケッ)660A、 Bと、このスプ
ロケット660 と案内体641 とを連動させるだめ
の歯付きベルト66iA、 Bとを具えている。したが
って、後車輪の回転に伴ってスプロケットが回転し、そ
の回転が案内体を回転させ、それに追従して支持体64
0が回転移動する。その結果、穿孔体523が案内体の
回転方向と同一の方向に回転すると共に、穿孔体の先端
が畦に対して常に垂直となるように回転する。
穿孔体が少なくとも畦内に挿入されている場合に、穿孔
体が前後方向においてずれずに、所定位置で上下方向の
み移動するために、穿孔体の回転速度を自動的に制御す
るためのトランスミッション(図示せず)をスプロケッ
ト660 と案内体641との間に介在させると好適で
ある。
制御手段の実施例2 輸送パイプ303により送られてきた苗を植込み手段5
20内へ送り込むための時期を制御する制御手段622
 は、第35.38.39.40図に示すように、輸送
パイプ303の最下流端に隣接して配置された帯状のル
ープ体をなした開閉器644と、このループ体を摺動さ
せるための一対の回転体670A、 Bとを具えている
開閉器644は、輸送パイプ303の端部を塞ぐのに十
分な幅を有していると共に、輸送パイプ303に対して
垂直に延在しており、輸送パイプの下方で二枚重ねの状
態を呈している。上下をなすループ体には2個の苗種通
孔665A、 Bが形成されており、この苗種通孔66
5AとBは第39図に示すようにパイプの中心軸線に対
して対称位置に配置されている。
一対の回転体670A、 Bは開閉器644の両端に設
けられている。この回転体は開閉器をなすループ体の間
に介挿されて開閉器を好適に移動させている。回転体6
70A、 Bのうちの一方には第35図に示すように、
プーリ666が設けられている。このプーリ666は後
車輪503と連動したベルl−661Bに連結されてお
り、したがって、プーリ666は後車輪の駆動に同期す
ることとなる。
少なくともバイブ303の端部で、ループ体の上下が可
能な限り接近していることが好ましいのでループ体上下
方向から押圧するための押圧ローラ667A、 Bが、
開閉器をなすループ体にそれぞれ取付けられている。こ
の抑圧ローラは、ループ体の上下にそれぞれ当接して、
開閉器の幅方向に延在している(第35図参照)と共に
、回転体670と輸送パイプ303との間にそれぞれ配
置されている。
苗種通孔665A、 8はベルトの移動に追従して移動
するので、開閉器をなすベルトの移動速度及び長さは、
穿孔体523が最上位置付近まで移動してきた場合に、
苗種通孔665AとBが第41図に示すように、輸送パ
イプの下端位置で一致するように適宜決定されるもので
ある。また、ベルトの移動を引き起こす回転体の駆動源
として、制御モータ(図示せず)を利用することもでき
る。この制御モータにより回転体を正転又は逆転させて
苗種通孔665AとBを一致させたり、ずらせたりする
ことができる。上述した構成により、植込み手段520
内へ苗を送り込む時期を適切に制御することが可能どな
る。
移植装置の実施例3 以下、第41図を参照して、移植装置に設けられた移植
機構の更に他の実施例について説明する。
本実施例に係る移植装置7の説明に際して、第20、3
5図に示された実施例の構成と共通する部分は同一符号
を付し、詳細な説明は省略する。
こ移植機構701は、苗を畦内に配置させるための植込
み手段520と、この植込み手段を駆動させるための駆
動手段621と、植込み手段を少なくとも上下方向に案
内するための案内手段725と、輸送パイプにより送ら
れてきた苗を植込み手段520内へ送り込む時期を制御
するための制御手段522とから構成されている1゜ 案内手段725は、フレーム604に回転自在に取付け
られ、かつ、駆動手段621と連動する一対の歯付き案
内体641A、 Bと、この案内体と植込み手段の本体
との間を連絡して、案内体の回転を植込み手段の本体に
伝えるために設けられた一対の支持体740^、8とか
ら構成されている。
棒状をなした各支持体?4OA、 Bは、第41.42
図に示されているように、クランク状に配置されている
と共に、2部材から構成されている。一方の第1部材7
62A、 Bは案内体641の側面に対して垂直に延在
していると共に、一端で本体526に固定されている。
クランク状をなした他方の第2部材763A、 Bの一
端は案内体641A、 Bの側面の周縁部に対して垂直
に固定されており、他端は第1部材の端部と枢着さてい
る。また、第43図に示すように、支持体740Bは支
持体740Aの鉛直方向上方に偏心して配置されている
。したがって、各支持体740A。
Bはクランクの腕の長さだけ案内体の外周から外方へ突
出しているので、支持体の各第1部材762A。
Bの回転半径は案内体の回転半径にクランクの腕の長さ
を加えたものと概ね等しくなる。
各案内体641A、 Bはフレーム604の両側面に対
して平行にかつ回転自在に取付けられている。案内体6
41Bの回転軸線は案内体641への回転軸線に対して
同心状に配置されておらず、鉛直方向上方に偏心して配
置されている。その中心間の距離は、支持体740Aと
Bにおける中心間の距離と一致している。
上述した構成により、植え込み手段の本体526を、案
内体6410回転半径よりも大きな回転半径をもって回
転運動させることができると同時に、くちばし状の穿孔
体523を常時、鉛直方向に向けておくことができる。
前述した植え込み手段520の回転運動に伴って穿孔体
523が畦に対して育苗の植え込み作業を行うが、この
場合、穿孔体523の外表面に泥が付着し、この付着泥
が多くなり固化したときは、穿孔体の開閉の妨げとなる
ばかりか、穿孔体に付着した泥が穿孔を無理に押し広げ
る結果となる。そこで、以下に説明するような泥はけ手
段が有効となる。
泥はけ手段の実施例 穿孔体523に付着した泥を除去するための、泥はけ手
段680が、第20.41.44図に示すように、穿孔
体523の下方に配置されている。泥はけ手段680は
、フレーム504.604の下側のフレームをかけ渡す
ように固定された泥はけ本体681 と、この本体の中
央部に形成された泥はけ用開口部682 とから構成さ
れている。
泥はけ本体681 は、薄板状に形成されていると共に
、少なくとも畦の頂部上方に延在して配置されている。
開口部682は、移植装置の移動方向に対して細長(形
成されている。開口部682の端部6g2A、 Bは、
半円状をなしていると共に、第46゜47図に示すよう
に、穿孔体523の上昇及び下降時に穿孔体の片側表面
と接触する位置に配置されている。したがって、第46
図に示すように、穿孔体523の下降時にふいて、第1
穿孔R523Aの表面が開口部の端部682Aと接触し
て、第1穿孔部523Aの表面の泥を落とすことができ
る。そして、穿孔体523の上昇時において、第2穿孔
8523Bの表面が開口部の端部682Bと接触して、
第2穿孔部523Bの表面の泥を落とすことができる。
開口部682の各端部6g2A、 Bに泥はけ用の弾性
体683A、 [3例えば弾性ゴムを設けると好適であ
る。なぜなら、弾性体を設けることにより穿孔部表面と
の密着性が向上するからである。
前記した移植装置5は、第19図に示すように、各々独
立して配置することもできるが、第48図に示すように
、各移植装置5に設けた前車輪502を一本のシャフト
51で連結し、後車輪を一本のシャフト53で連結して
構成することもできる。この場合、車輪間及びシャツ)
51.53の端部に弾性体例えばバネ699を設けるこ
とにより、各移植装置を各畦に好適に追従させることが
できる。
−条用定植機について: 上述した構成は、多条用の定植機を前提として説明して
きたが、−条用の定植機にも応用できるものである。以
下、第48図を参照して一条用の定植機について説明す
る。なお、多条用定植機を前提として説明したパーツと
同一構成を有する部分については同一符号を付し、詳細
な説明は省略する。
一条用定植機の実施例1 第48図に示した一条用定植機Gは、畦上で好適に移動
できるような前車輪502及び後車輪503と、これら
車輪を設けかつ駆動源としてのエンジン等を搭載した車
両本体7と、定植すべき苗を収めた育苗トレー2を支持
しかつ成育した苗を育苗トレー2から選択的に抜き取る
ための苗抜取り装置3と、抜き取られた苗を真空引きに
より所定位置まで強制輸送するための苗強制輸送装置4
と、輸送されてきた苗を畦に移植するための移植装置5
とから構成されている。
前述した前車輪502及び後車輪503、苗抜取り装置
3、前筒強制輸送装置4、移植装置5は、車両本体7内
に一体として設けられており、−条用定植機として好適
な構成をとっている。
前述した前車輪502は、車両本体7内に配置されたエ
ンジン701を駆動源としてベルト駆動によって回転さ
せられている。このエンジン701は排圧ユニット70
2に連結されており、この排圧ユニット702は苗強制
輸送装置4の吸引パイプ402に連結されている。した
がって、エンジン701の駆動によって排圧ユニット7
02が吸引パイプ402内の空気を吸引し、それに伴っ
て、育苗トレー2内の苗が吸引される。
第48図に示された一条用の定植機Gは、前述した装置
を応用して組立てたものであり、例えば、前車輪502
は第25図に示したものを利用し、後車輪503は第2
6図に示したものを利用し、育苗トレー2は、第3〜7
及び11図に示したものを利用し、苗抜取り装置3は、
第14図に示したものを利用し、苗強制輸送装置4は第
17.1.8図に示したものを利用し、移植装置5は第
35図に示したものを利用して、これら装置を車両本体
内に一体に配置している。
本実施例における一条用定植機Gは、−本の穿孔体52
3により一本づつ苗を移植す構成を有しているので、苗
抜取り装置3から抜き取られる苗は、−本づつ抜き取ら
れる必要がある。そこで、第49図に示すように、苗選
択機構302の摺動部305に一個の選択孔308を設
けることによって、摺動部305のX方向又はY方向の
移動に伴って、苗を一本づつ抜き取ることができる。苗
選択機構302のその他の構成例えば駆動部306の構
成は第14図に示されたものと同一であるので説明は省
略する。
苗抜取り装置3の他の実施例は、第50図に示すように
、育苗トレー2を載置する受台301 と、この台の下
方で移動して育苗トレー2の開放底部から選択的に苗を
抜き取るための苗選択機構302と、この苗選択機構3
02と苗強制輸送装置4との間で、抜き取られた苗を後
流側に搬送するための輸送パイプ303とを具えている
受台301の下側に配置された苗選択機構302は、受
台301の下面に対して平行に且つX方向に摺動する第
1摺動部305Aと、受台301の下面に対して平行に
且つX方向に垂直な方向(Y方向)に摺°動する第2摺
動部305Bと、第1摺動部305AをX方向に移動さ
せるための第1案内手段309と、第2摺動部をY方向
に移動させるための第2案内手段310と、第1摺動部
305Aと第2摺動部305Bとの間に配置され且つ前
記受台301 と対応して配置された支持台307とか
ら構成されている。
第1摺動部305Aは、受台301の下面全体に延在す
る帯体と、この帯体を巻付けてX方向に移動させるため
に、Y方向に延在して配置された一対のドラム320A
、 Bとを具えている。摺動部305の帯体にはY方向
に複数の第1選択孔308Aが設けられており、この第
1選択孔308Aは、受台301のY方向に配列された
開口部304と一対一で対応するように形成されている
第2摺動部305Bは、ロート状に形成された頂面に複
数の第2選択孔308Bを有していると共に、下端に輸
送パイプ303を具えている。第2選択孔308Bは、
X方向に配列されていると共に、支持台307のX方向
に配列された開口部314と一対一で対応するように形
成されている。
第1及び第2摺動部305Aを駆動させるための駆動部
306は、第1摺動部305AをX方向に摺動させるた
めの第1案内手段309と、第2摺動部305BをY方
向に摺動させるための第2案内手段310とから構成さ
れている。
第1案内手段309は、車両本体7のフレームに固定さ
れ、かつ、摺動部305を所定量づつX方向に送るため
の駆動制御自在のモータ324A、 Bと、このモータ
に連結され且つ、摺動部305が巻付けられたドラム3
20^、Bとを具えている。このドラム320A、 B
とモータ324A、 Bとの連結は、ドラム320A。
Bに設けた回転シャフトを介して行われている。
第2案内手段310は、第2摺動1305Bと係合した
送り部340と、この送り部をY方向に案内するための
案内部(図示せず)とを具えている。第2案内手段31
0の構成は第14図に示したものを利用しているので、
ここでの詳細な説明は省略する。
この構成による作動を以下説明する。先ず、育苗トレー
2を受台301上に適切に載置する。次に、第1摺動部
305^を第1案内手Vk309によってX方向に移動
させて、育苗トレー2の端部に位置する開放底部の列と
第1選択孔308Aの列とを一致させる。その後、第2
案内手段310により第2摺動部305BをY方向に摺
動させながら、苗を一本づつ育苗トレーから抜き取る。
第2摺動部305Bが育苗トレーの端部まで移動した後
、第1摺動部305^が一列だけX方向にずれ、そして
第2摺動部305BがY方向に移動しながら、この列の
苗を一本つづ抜いていく。このような作業を繰り返すこ
とで、育苗トレーの苗を一本づつ抜き取って輸送パイプ
303に送り込むことができる。
一条用定植機の実施例2 第51図は一条用定植機の他の実施例を示したものであ
る。本実施例の定植機Hは、第35図に示した装置と概
ね同一の構成を有している。したがって、本実施例の説
明に際して、第35図の装置と共通する部分には同一符
号を付し、簡単な説明にとどめる。
定植機H内の移植機構は、苗を畦内に配置させるための
植込み手段520と、この植込み手段を駆動させるため
の駆動手段621と、植込み手段を少なくとも上下方向
に案内するための案内手段625と、輸送パイプ303
により送られてきた苗を植込み手段520内へ送り込む
ための時期を制御する制御手段622とから構成されて
いる。植込み手段520を駆動させるための駆動手段6
21は、前車輪502のシャフトの両端部に固定され且
つ歯車状をなす一対のスプロケット660A、 B と
、このスプロケットと案内体641とを連結させるため
の歯付きベル)661A、 Bとを具えている。したが
って、前車軸5020回転に伴ってスプロケット660
^、Bが回転し、その回転が案内体641を回転させ、
それに追従して支持体640^、Bが回転移動する。
エンジン701のシャフト端部に設けたプーリ710に
ベルト661Aを掛けわたすことにより、前車輪502
をエンジン701により駆動させることができる。
制御手段622は、ベルト状の開閉器644と、このベ
ルトを摺動させるための一対の回転体670^、Bとを
具えており、一方の回転体670^の端部に設けられた
プーリ666は、ベルトを介して、エンジン701のシ
ャフト端部に設けたプーリ711に連結されている。し
たがって、エンジン701が駆動すると、前車輪502
、案内体641、回転体670Bが同時に回転し、穿孔
体520と開閉器644が同期して動作することとなる
第51図の二点鎖線712で示された部分内、つまり、
移植機構の上方に好適な苗抜取り装置例えば第50図に
示したものが載置されており、一連の苗移植工程に寄与
している。
第48.51図に示された一条用の定植器G、Hに、そ
れぞれ作業用ハンドル720.730を設けることによ
って、作業を良好に進行させることができる。
また、第48.51図に示された定植機は1本の穿孔体
を具えているが、幅広の畦の場合、複数本例えば3本の
穿孔体を定植機内に並列に配置してもよい。
上述した定植機の構造は一条用に限定されるもではなく
二条用、三条用にも適用できることは言うまでもない。
また、−条用定植機に適用した装置の構成は第48.5
1図に示したものに限定されるものではなく、適宜に変
更できることは言うまでもない。
定植機全体の作動 定植機に設けた各装置の関連した作動を第52゜53図
に基づいて説明する。
苗の移植作業中において、育苗強制輸送装置4の駆動に
より、輸送パイプ303内は常に真空引きの状態となっ
ているので、抜き取られた苗1マ常時、輸送パイプ内で
上流側(トレー側)から下流側(穿孔体側)へ向かって
運ばれることとなる。この場合開閉器には閉状態となっ
ている。
育苗トレー内に載置された苗は、苗抜取り装置3の摺動
部Mの移動により、下方から抜き取られ、輸送パイプ3
03を通って、制御手段522に設けた開閉器kまで送
られる。この時、開閉器には閉状態になっており、N3
の位置で苗の移動が一旦止められる。その後、移植装置
5に設けた穿孔体523が概ね最上位置P1まで移動し
てきた場合、開閉器kが開状態となり、穿孔体内のN、
の位置まで育苗が送り込まれる。その後、直ちに開閉器
kが閉状態となり、それと同時に摺動部Mが所定時間移
動して、育苗トレー内に存在する後続の苗を下方から抜
き取り、そして、輸送パイプ303を通ってN3の位置
まで苗が送り込まれる。その後、穿孔体523が概ね最
上位置P1まで移動してきた場合に、開閉器kが開状態
となり、穿孔体523内にN4の位置まで苗が送り込ま
れる。このような工程を繰り返しながら苗の移植工程が
進行してゆく。
付加的なものとして、N3の位置にセンサSが設けられ
ている。このセンサSは、開閉器kが開く直前に苗がN
3の位置に現実に存在しているか否かを検出する装置で
ある。したがって、このようなセンサSを設けることに
より、センサSによりN。
の位置で苗の不存在を確認した場合は、定植機自体の走
行を停止して、苗が供給される時点まで待機し、その後
に定植機の走行を開始させる構成とすることができ、こ
れにより欠株を防止することが可能となる。
第53図に示された時系列的チャートは一例であり、必
要に応じて種々の変更を加えることができるのは言うま
でもない。
上述した定植機は畦をもった畑を想定して説明してきた
が、畦やマルチのない畑にも十分対応できるのは言うま
でもない。
この場合、第25〜28図に示した車輪や第21図に示
したマルチ開口手段を必ずしも設ける必要はない。
(発明の効果) 以上の記載から明らかなように、本発明に係る苗強制輸
送装置は、定植すべき苗を収める複数の貫通孔をセルと
して有する合成樹脂製の育苗トレーを支持すると共に順
次に所定のセルからその開放底部を経て選択的に苗を抜
取る装置と、該苗抜取り装置によって抜取られた苗を地
中に移植する装置とを含む走行可能な定植機において、
前記苗抜取り装置によって抜取られた苗を前記苗移植装
置まで強制輸送するための強制輸送装置として、前記苗
抜取り装置から前記苗移植装置まで下向きに延在する苗
の輸送パイプと、この輸送パイプ内に負圧を作用させ且
つ真空ポンプに連なる吸引部と、前記輸送パイプの移植
装置側端部を開閉する開閉弁とを具え、前記苗抜取り装
置によって前記育苗トレーにおける所定のセルから選択
的に抜取られた苗を前記苗移植装置まで真空引きにより
強制輸送する構成を有することにより、定植機内での苗
の輸送を移植爪によらずに行うことができるので、根の
絡み合いの起こられない合成樹脂製の育苗トレー内で成
育した苗を、根切れのない状態で移植装置まで輸送する
ことができる。したがって、根を最良の状態に保ったま
ま移植することができるので、移植された苗に対する病
菌の侵入及び根の伸長への悪影響を排除することができ
る。
更に、定植機による苗の移植の際に、苗の根に切れ痛み
が生じることなく、−貫した機械的作業による完全な自
動化を容易に達成することができる。
更に、苗強制輸送装置により、育苗トレーから苗を下向
きに抜取って輸送するため、苗の葉の傷みを防止するこ
とができる。
更にまた、定植機全体として見た場合には、付加的な効
果として、苗抜取り装置と苗移植装置とを苗強制輸送装
置により分離することができるので、一つの苗抜取り装
置に対して複数の移植装置を適用することができ、定植
機の多条化を容易に促進することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は定植機を示す側面図、 第2図は定植機を示す正面図、 第3A、B図は育苗トレーのトレー本体及び底体の第1
実施例を示す斜視図、 第4A図は第3A図のIVA−IVA線に沿う断面図、 第4B図は第3B図のrVB−rVB線に沿う断面図、 第5Δ、B図は育苗トレーのトレー本体及び底体の第2
実施例を示す斜視図、 第6A図は第5A図のVIA−VIA線に沿う断面図、 第6B図は第5B図のVIB−VIB線に沿う断面図、 第7図は育苗トレーのトレー本体の第3実施例を示す断
面図、 第8図は育苗トレーを段積みした状態を示す要部拡大断
面図、 第9図は育苗トレーのトレー本体及び底体の第4実施例
の要部を示す断面図、 第10図は育苗トレーのトレー本体及び底体の第5実施
例の要部を示す断面図、 第11図は育苗トレーのトレー本体及び底体の第6実施
例の要部を示す断面図、 第12図はトレー本体からの苗の抜き取りを示す断面図
、 第13A図は定植機に利用する苗抜取り装置の第1実施
例を示す斜視図、 第13B図は第13A図に利用した摺動部の他の実施例
を示す斜視図、 第14図は定植機に利用する苗抜取り装置の第2実施例
を示す斜視図、 第15図は定植機に利用する苗抜取り装置の第3実施例
を示す斜視図、 第16図は定植機に利用する輸送パイプの上流側端部を
示す斜視図、 第17図は定植機に利用する苗強制輸送装置を示す斜視
図、 第18図は苗強制輸送装置の要部を示す断面図、第19
図は定植機の第1実施例を示す平面図、第20図は定植
に利用する移植装置の第1実施例を示す斜視図、 第21図は第22図に示した移植装置の側面図、第22
.23図は従来の定植機に利用されていた前車輪と後車
輪を示す図、 第24図は従来の定植機を利用した場合に起こり得る装
置の蛇行状態を示す図、 第25.26図は移転装置に利用する前車輪と後車輪の
第1実施例を示す図、 第27.28図は移植装置に用する前車輪と後車輪の第
2実施例を示す図、 第29図は畦の穿孔内へ苗を載置した状態を示す図、 第30図は畦の穿孔と苗の根との隙間を後車輪により確
実に埋めた状態を示す図、 第31図は移植装置に用いた植込み手段の移動状態を示
す図、 第32〜34図は植込み手段に設けた施工体の作動を示
す図、 第35図は定植機に利用する移植装置の第2実施例を示
す斜視図、 第36図は35図に示した移植装置に利用する案内手段
の平面図、 第37図は第36図に示した案内手段の側面図、第38
図は移植装置に設けた制御手段を示す斜視図、 第39.40図は第39図に示した制御手段の作動を示
す断面図、 第41図は定植機に利用する移植装置の第3実施例を示
す斜視図、 第42図は第41図に示した移植装置に利用する案内手
段の平面図、 第43図は第42図に示した案内手段の側面図、第44
図は第35図に示した移植装置の平面図、第45図は移
植装置に利用する泥はけ手段を示す正面図、 第46図は第45図のI−I線に沿う断面図、第47図
は定植機の第2実施例を示す平面図、第48図は一条用
定植機の第1実施例を示す斜視図、 第49図は一条用定植機に利用する苗抜取り装置の第1
実施例を示す斜視図、 第50図は一条用定植機に利用する苗抜取り装置の第2
実施例を示す斜視図、 第51図は一条用定植機の第2実施例を示す斜視図、 第52図は定植機の要部を概略的に示した図、第53図
は定植機内での苗の移動状況を示す時系列チャートであ
る。 2・・・育苗トレー 4・・・苗強制輸送装置 205・・・開放底部 401・・・真空ポンプ 404・・・開口部 406H・・・開閉弁 3・・・苗抜取り装置 203・・・セル 303・・・輸送パイプ 403・・・吸引部 405、・・・筒体(包囲体) A・・・定植機 特許出願人   社団法人 長野県農協地域開発機構第
3A図 第3B図 第6A図 第6B図 第7図 第5A図 第5B図 第20図 第29図 第30図 670A 第37図 第39図 第40図 eats 第43図 第44図 第46図 第50図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、定植すべき苗を収める複数の貫通孔をセルとして有
    する合成樹脂製の育苗トレーを支持すると共に順次に所
    定のセルからその開放底部を経て選択的に苗を抜取る装
    置と、該苗抜取り装置によって抜取られた苗を地中に移
    植する装置とを含む走行可能な定植機において、前記苗
    抜取り装置によって抜取られた苗を前記苗移植装置まで
    強制輸送するための強制輸送装置であって、前記苗抜取
    り装置から前記苗移植装置まで下向きに延在する苗の輸
    送パイプと、この輸送パイプ内に負圧を作用させ且つ真
    空ポンプに連なる吸引部と、前記輸送パイプの移植装置
    側端部を開閉する開閉弁とを具え、前記苗抜取り装置に
    よって前記育苗トレーにおける所定のセルから選択的に
    抜取られた苗を前記苗移植装置まで真空引きにより強制
    輸送することを特徴とする苗強制輸送装置。 2、請求項1記載の苗強制輸送装置において、前記輸送
    パイプの外周に複数の開口部を形成し、この開口部を前
    記吸引部で包囲したことを特徴とする苗強制輸送装置。 3、請求項2記載の苗強制輸送装置において、前記開口
    部は前記輸送パイプの外周で円周方向にほぼ均一に離間
    させて配置したことを特徴とする苗強制輸送装置。 4、請求項2記載の苗強制輸送装置において、前記吸引
    部は前記輸送パイプの移植装置側端部に近接させて配置
    したことを特徴とする苗強制輸送装置。 5、請求項2記載の苗強制輸送装置において、少なくと
    も前記吸引部に隣接する領域では前記輸送パイプをほぼ
    鉛直方向に向けて延在させることを特徴とする苗強制輸
    送装置。 6、請求項1記載の苗強制輸送装置において、前記開閉
    弁を、前記輸送パイプ内を苗が輸送される間は閉鎖状態
    に保持し、かつ、前記輸送パイプから苗を前記苗移植装
    置に供給する際に開放することを特徴とする苗強制輸送
    装置。 7、請求項1記載の苗強制輸送装置であって、前記苗抜
    取り装置を育苗トレーに対して変位させて抜取るべき苗
    の選択を行う定植機に設けるものにおいて、少なくとも
    前記苗抜取り装置との接続領域における前記輸送パイプ
    に可撓性を持たせたことを特徴とする苗強制輸送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6261287A (ja) * 1985-09-12 1987-03-17 早川 哲夫 液中にて使用する赤外線放射体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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