JP2003102283A - 苗取出方法、苗トレイ押付具、苗押出具及び苗トレイ - Google Patents

苗取出方法、苗トレイ押付具、苗押出具及び苗トレイ

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JP2003102283A JP2001301427A JP2001301427A JP2003102283A JP 2003102283 A JP2003102283 A JP 2003102283A JP 2001301427 A JP2001301427 A JP 2001301427A JP 2001301427 A JP2001301427 A JP 2001301427A JP 2003102283 A JP2003102283 A JP 2003102283A
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Katsura Kawashima
川嶋  桂
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石田  伊佐男
Masahiro Takemoto
竹本  雅浩
Eiichiro Kinoshita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、苗を一株毎に収容する育苗ポットを縦
横に複数設ける苗トレイから苗を取り出すにあたり、苗
押出具により育苗ポット内の苗を押し出して取り出す苗
取出方法が知られているが、苗トレイを苗押出具側に押
し付ける苗トレイ押付具による一回の苗トレイの押付操
作により苗トレイの全域にわたって押付作用を与えなけ
ればならないので、その押付力を要すると共に苗トレイ
の全域にむらなく押付作用を与えるのが困難であり、苗
取出作業を困難なものとするおそれがある。 【解決手段】 苗を一株毎に収容する育苗ポット4を縦
横に複数設ける苗トレイ1から苗を取り出すにあたり、
適宜苗トレイ押付具3を前記所定の横方向と直交する横
方向に移動させて苗トレイ1,21との接触位置を変更
して苗トレイ押付具3により苗トレイ1を複数回に分け
て押し付け、苗トレイ1から苗を取り出すことを特徴と
する苗取出方法とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、苗を一株毎に収
容する育苗ポットを縦横に複数設ける苗トレイから苗を
取り出す苗取出方法、苗トレイから苗を取り出すにあた
り使用できる苗押出具並びに苗押出具側に苗トレイを押
し付ける苗トレイ押付具、及び苗トレイの技術分野に属
する。
【0002】
【従来の技術】従来、苗を一株毎に収容する育苗ポット
を縦横に複数設ける苗トレイから苗を取り出すにあた
り、苗押出具に備える複数の苗押出ピンを苗トレイの下
方で苗トレイの複数の育苗ポットの底孔にそれぞれ対応
する位置に配置し、苗トレイ押付具を苗トレイの上方か
ら該苗トレイに接触させて苗トレイ押付具により苗トレ
イを苗押出具側に押し付け、苗押出具により育苗ポット
内の苗を押し出して取り出す苗取出方法が知られてい
る。この苗取出方法は、苗トレイ押付具による一回の苗
トレイの押付操作により苗トレイの全域にわたって押付
作用を受け、苗トレイの苗を一度に取り出すものであっ
た。
【0003】従って、前記苗トレイ押付具は、苗トレイ
の全域にわたって押付作用を与えるべく、苗トレイとの
接触部を平面視で苗トレイの外周の複数箇所に接触する
ように複数設け、平面視で苗トレイと略同じ大きさのも
のであった。また、前記苗押出具は、該苗押出具に備え
る複数の苗押出ピンの上端が互いに同じ高さとなるよう
に、同じ長さの複数の苗押出ピンを基板に固着したもの
であった。
【0004】また、前記苗トレイは、底面が単純な平面
状もしくは一般的なセルトレイ等のように複数の育苗ポ
ット部分が下方に突出した形状になっており、その底面
に備える育苗ポットの底孔を通過する溝のようなものは
なかった。
【0005】
【この発明が解決しようとする課題】上記従来の苗取出
方法によると、苗トレイ押付具による一回の苗トレイの
押付操作により苗トレイの全域にわたって押付作用を与
えなければならないので、その押付力を要すると共に苗
トレイの全域にむらなく押付作用を与えるのが困難であ
り、苗取出作業を困難なものとするおそれがある。ま
た、苗トレイの全域にわたって所望の押付作用が得られ
ないと、苗トレイ押付具の押付により苗トレイに育苗ポ
ットから取り出された苗と取り出されなかった苗とが混
在し、その後の苗処理も面倒なものとなるおそれがあ
る。
【0006】また、苗押出具に備える複数の苗押出ピン
を苗トレイの下方で苗トレイの複数の育苗ポットの底孔
にそれぞれ対応する位置に配置するべく、苗押出具と苗
トレイとの位置合わせをする必要があるが、このとき、
苗押出具の複数の苗押出ピンの上端と苗トレイの複数の
育苗ポットの底孔との位置関係を基準として位置合わせ
をしなければならないので、この位置合わせが難しく、
苗取出作業を困難なものとするおそれがある。
【0007】本発明は、上記課題を解決し、苗取出作業
の容易化を図るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決すべく、次の技術的手段を講じた。すなわち、請求
項1に係る発明は、苗を一株毎に収容する育苗ポット4
を縦横に複数設ける苗トレイ1,21から苗を取り出す
にあたり、苗押出具2に備える複数の苗押出ピン9を苗
トレイ1,21の下方で苗トレイ1,21の複数の育苗
ポット4の底孔7にそれぞれ対応する位置に配置し、苗
トレイ押付具3を所定の横方向において育苗ポット4と
は異なる位置で苗トレイ1,21の上方から該苗トレイ
1,21に接触させて苗トレイ押付具3により苗トレイ
1,21を苗押出具2側に押し付け、苗押出具2により
育苗ポット4内の苗を押し出して取り出す苗取出方法に
おいて、適宜苗トレイ押付具3を前記所定の横方向と直
交する横方向に移動させて苗トレイ1,21との接触位
置を変更して苗トレイ押付具3により苗トレイ1,21
を複数回に分けて押し付け、苗トレイ1,21から苗を
取り出すことを特徴とする苗取出方法とした。
【0009】従って、苗押出具に備える複数の苗押出ピ
ンを苗トレイの下方で苗トレイの複数の育苗ポットの底
孔にそれぞれ対応する位置に位置合わせをし、苗トレイ
押付具により上方から苗トレイを押し付けると、押付力
が不足していたり押付作用にむらが生じたりしても苗ト
レイの少なくとも一部に所望の押付作用を与えることに
より、少なくとも一部の育苗ポット内の苗が苗押出具に
より苗トレイの上側から押し出されて取り出される。そ
して、苗トレイ押付具の押付をしても苗トレイ上の全て
の苗が取り出されないときは、取り出されていない苗の
近くに苗トレイ押付具を横移動させて苗トレイとの接触
位置を変更し、苗トレイ押付具により上方から少なくと
も取り出されていない苗の近くの苗トレイ部分を押し付
けることにより、苗トレイから前記取り出されていない
苗を苗押出具により押し出して取り出す。未だ苗トレイ
上の全ての苗が取り出されないときは、適宜、苗トレイ
押付具を横移動させて苗トレイ押付具による押付を繰り
返し、苗トレイ上の全ての苗を取り出す。尚、苗トレイ
押付具を所定の横方向において育苗ポットとは異なる位
置で苗トレイに接触させることにより、苗トレイ押付具
を前記所定の横方向と直交する横方向に移動させて苗ト
レイとの接触位置をどの位置に変更しても、育苗ポット
と苗トレイ押付具の苗トレイとの接触部とが平面視で重
複しないので、育苗ポット内の苗に前記接触部が干渉し
て育苗ポット内の苗を該接触部で損傷させるようなこと
がなく、苗トレイ押付具の移動位置を気にせずに苗トレ
イ押付具による押付を行うことができる。また、苗トレ
イ押付具を所定の横方向において育苗ポットとは異なる
位置で苗トレイに接触させることにより、苗トレイ押付
具を苗トレイに接触させて押付を行った後に苗トレイに
接触させたままで苗トレイ押付具を移動させても、育苗
ポット内の苗と苗トレイ押付具とが干渉しないようにで
き、苗トレイ押付具により押付を行った後一旦苗トレイ
押付具を持ち上げて苗トレイから離して移動させる必要
がない。
【0010】また、請求項2に係る発明は、苗を一株毎
に収容する育苗ポット4を縦横に複数設ける苗トレイ
1,21から苗を取り出すにあたり、苗トレイ1,21
の下方で苗トレイ1,21の複数の育苗ポット4の底孔
7にそれぞれ対応する位置に配置する複数の苗押出ピン
9を備える苗押出具2側に苗トレイ1,21を押し付け
るべく苗トレイ1,21へ上方から接触させる苗トレイ
押付具において、苗トレイ1,21との接触部を所定の
横方向において育苗ポット4とは異なる位置に配置する
と共に、前記接触部を苗トレイ1,21に接触させた状
態で前記所定の横方向と直交する横方向に移動可能に設
けたことを特徴とする苗トレイ押付具とした。
【0011】従って、苗トレイ押付具により上方から苗
トレイを押し付けると、押付力が不足していたり押付作
用にむらが生じたりしても苗トレイの少なくとも一部に
所望の押付作用を与えることにより、少なくとも一部の
育苗ポット内の苗が苗押出具により苗トレイの上側から
押し出されて取り出される。そして、苗トレイ押付具の
押付をしても苗トレイ上の全ての苗が取り出されないと
きは、取り出されていない苗の近くに苗トレイ押付具を
横移動させて苗トレイとの接触位置を変更し、苗トレイ
押付具により上方から少なくとも取り出されていない苗
の近くの苗トレイ部分を押し付けることにより、苗トレ
イから前記取り出されていない苗を苗押出具により押し
出して取り出す。未だ苗トレイ上の全ての苗が取り出さ
れないときは、適宜、苗トレイ押付具を横移動させて苗
トレイ押付具による押付を繰り返し、苗トレイ上の全て
の苗を取り出す。尚、苗トレイ押付具の苗トレイとの接
触部を所定の横方向において育苗ポットとは異なる位置
に配置した構成とすることにより、苗トレイ押付具を前
記所定の横方向と直交する横方向に移動させて苗トレイ
との接触位置をどの位置に変更しても、育苗ポットと苗
トレイ押付具の苗トレイとの接触部とが平面視で重複し
ないので、育苗ポット内の苗に前記接触部が干渉して育
苗ポット内の苗を該接触部で損傷させるようなことがな
く、苗トレイ押付具の移動位置を気にせずに苗トレイ押
付具による押付を行うことができる。また、苗トレイ押
付具の前記接触部を苗トレイに接触させた状態で前記所
定の横方向と直交する横方向に移動可能に設けたことに
より、苗トレイ押付具を苗トレイに接触させて押付を行
った後に苗トレイに接触させたままで苗トレイ押付具を
移動させても、育苗ポット内の苗と苗トレイ押付具とが
干渉しないようにでき、苗トレイ押付具により押付を行
った後一旦苗トレイ押付具を持ち上げて苗トレイから離
して移動させる必要がない。
【0012】また、請求項3に係る発明は、苗を一株毎
に収容する育苗ポット4を縦横に複数設ける苗トレイ
1,21から苗を取り出すにあたり、育苗ポット4の底
孔7から苗を押し出すべく苗トレイ1,21の下方で苗
トレイ1,21の複数の育苗ポット4の底孔7にそれぞ
れ対応する位置に配置する複数の苗押出ピン9を備える
苗押出具において、苗トレイ1,21の端部の少なくと
も1個の育苗ポット4の底孔に対応する苗押出ピン9a
の上端を他の苗押出ピンの上端よりも高位に設けたこと
を特徴とする苗押出具とした。
【0013】従って、苗押出具に備える複数の苗押出ピ
ンを苗トレイの下方で苗トレイの複数の育苗ポットの底
孔にそれぞれ対応する位置に位置合わせをし、それぞれ
の苗押出ピンを底孔を介して育苗ポット内に突入させる
と、苗トレイの上側から育苗ポット内の苗が苗押出具の
苗押出ピンにより押し出されて取り出される。尚、苗押
出具の苗押出ピンと苗トレイの育苗ポットの底孔との位
置合わせをするとき、苗トレイの端部の育苗ポットの底
孔とそれに対応する苗押出ピンとの位置合わせをするこ
とにより、それを基準にして他の育苗ポットの底孔とそ
れに対応する苗押出ピンとの位置を合わせることができ
る。尚、苗トレイの端部の育苗ポットの底孔に対応する
苗押出ピンの上端を他の苗押出ピンの上端よりも高位に
設けているので、苗トレイの端部の育苗ポットの底孔と
それに対応する苗押出ピンとが接近して両者の位置合わ
せが行い易い。
【0014】また、請求項4に係る発明は、苗を一株毎
に収容する育苗ポット4を縦横に複数設ける苗トレイに
おいて、横一列の育苗ポット4の底孔7をつなぐ溝8を
底面に設けたことを特徴とする苗トレイとした。従っ
て、前記苗トレイの苗を取り出すときには、苗押出具に
備える複数の苗押出ピンを苗トレイの下方で苗トレイの
複数の育苗ポットの底孔にそれぞれ対応する位置に位置
合わせをし、それぞれの苗押出ピンを底孔を介して育苗
ポット内に突入させると、苗トレイの上側から育苗ポッ
ト内の苗が苗押出具の苗押出ピンにより押し出されて取
り出される。尚、苗押出具の苗押出ピンと苗トレイの育
苗ポットの底孔との位置合わせをするとき、先ず苗トレ
イの横一列の育苗ポットの底孔をつなぐ溝に苗押出具の
横一列の苗押出ピンの先端を挿入し、前記溝に沿って苗
トレイと苗押出具とを相対的に移動させることにより前
記位置合わせをすることができるので、この位置合わせ
を容易に行うことができる。
【0015】
【発明の効果】請求項1に係る発明によると、適宜苗ト
レイ押付具を横移動させて苗トレイ押付具により複数回
に分けて苗トレイから苗を取り出すことができるので、
苗トレイ押付具により苗トレイの全域に押付作用を確実
に与える必要がないため、苗トレイ押付具を小さい押付
力で押し付けることにより苗の取出を行え、更に苗トレ
イから部分的に確実に苗を取り出すことができ、苗取出
作業を容易に行える。また、苗トレイ押付具を移動させ
て苗トレイとの接触位置をどの位置に変更しても、育苗
ポット内の苗に苗トレイ押付具の苗トレイとの接触部が
干渉して育苗ポット内の苗を該接触部で損傷させるよう
なことがなく、苗トレイ押付具の移動位置を気にせずに
苗トレイ押付具による押付を行うことができるので、苗
取出作業を容易に行える。また、苗トレイ押付具を移動
させるとき、苗トレイ押付具により押付を行った後一旦
苗トレイ押付具を持ち上げて苗トレイから離して移動さ
せる必要がないので、苗トレイ押付具を移動させる作業
が簡単になり、苗取出作業を容易に行える。
【0016】請求項2に係る発明によると、前記した請
求項1に係る発明と同様の効果を得ることができる。請
求項3に係る発明によると、苗トレイの端部の育苗ポッ
トの底孔とそれに対応する苗押出ピンとの位置合わせを
基準にして他の育苗ポットの底孔とそれに対応する苗押
出ピンとの位置を合わせることができるので、苗押出具
の苗押出ピンと苗トレイの育苗ポットの底孔との位置合
わせを容易に行うことができ、苗取出作業を容易に行え
る。また、苗トレイの端部の育苗ポットの底孔に対応す
る苗押出ピンの上端を他の苗押出ピンの上端よりも高位
に設けているので、苗トレイの端部の育苗ポットの底孔
とそれに対応する苗押出ピンとが接近して両者の位置合
わせが行い易く、苗押出具の苗押出ピンと苗トレイの育
苗ポットの底孔との位置合わせを容易に行うことがで
き、苗取出作業を容易に行える。
【0017】請求項4に係る発明によると、苗押出具の
苗押出ピンと苗トレイの育苗ポットの底孔との位置合わ
せをするとき、先ず苗トレイの横一列の育苗ポットの底
孔をつなぐ溝に苗押出具の横一列の苗押出ピンの先端を
挿入し、前記溝に沿って苗トレイと苗押出具とを相対的
に移動させることにより前記位置合わせをすることがで
きるので、この位置合わせを容易に行うことができ、苗
取出作業を容易に行える。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明の実施の一形態を図面に
基づいて説明する。図5は、苗トレイ1、苗押出具2及
び苗トレイ押付具3を示すものである。苗トレイ1は、
苗を一株毎に収容する育苗ポット4を縦方向に8列、横
方向に16列、すなわち計128個設けた構成となって
いる。苗トレイ1は、上下の厚みが薄い直方体の発泡ス
チロ−ル等の発泡樹脂で構成されている。育苗ポット4
は、苗の床部が収容される主要部5と該主要部5の側面
に設けた上下方向の計4本の溝部6と下端に設けた底孔
部7とを備えて構成されている。前記主要部5は、平面
視で円形状であり、上下方向で苗トレイ1の上端から苗
トレイ1の下端より若干上側の位置まで設けられ、下方
へいくにつれて内径が小さくなるように側面が若干の傾
斜面で構成されている。前記計4本の溝部6は、平面視
で等間隔(主要部の中心に対して90度毎)に設けら
れ、主要部5の下端で育苗ポット4の内側方に向けて屈
曲して前記底孔部7に連通した構成となっている。底孔
部7は、平面視及び底面視で主要部5より内径が小さい
円形状となっている。苗トレイ1の底面には、育苗ポッ
ト4の底孔部7を縦方向につなぐように計8列の案内溝
8を設けている。尚、この案内溝8は、育苗ポット4の
底孔部7の内径より若干小さい幅で構成されている。こ
の苗トレイ1により苗を育苗するとき、先ず育苗ポット
4の主要部5に床土を供給し、播種し、更にその上方に
覆土して、適宜灌水して育苗する。このとき、育苗ポッ
ト4の計4本の溝部6は、平面視における育苗ポット4
の外周方向(円周方向)の幅が狭いため、床土や覆土が
供給されず、空洞となる。これにより、苗の床土部の側
面及び下面に大気に開放した部分ができるため、エア−
プル−ニング効果が生じて平面視における育苗ポット4
の外周に沿って巻くように苗の根が伸長するのを防止で
き(根巻きを防止でき)、その結果、苗の根が床土部全
体に伸長するようになって根が絡み合い、崩れにくい強
固な床土部を得ることができる。苗の床土部が強固であ
ると、後述する苗押出具2により苗を押し出すときに、
床土部が崩れてしまい、苗の押出を正確に且つ良好に行
えないばかりでなく、以後の苗の成育が不良となるおそ
れがある。
【0019】苗押出具2は、上下方向の苗押出ピン9を
苗トレイ1の育苗ポット4の位置に対応するように縦方
向に8列、横方向に16列、すなわち計128個設けた
構成となっており、該苗押出ピン9の下端を固着する基
板10により一体で構成されている。この苗押出ピン9
を苗トレイ1の育苗ポット4の底孔部7から該育苗ポッ
ト4内へ一斉に突入させることにより、育苗ポット4内
の苗を育苗ポット4の上端の開口部11から抜き取るよ
うになっている。尚、苗押出ピン9の径は、苗トレイ1
の育苗ポット4の底孔部7の内径より若干小さくて苗ト
レイ1の底面の案内溝8の幅と同じ程度に設定されてい
る。計128個の苗押出ピン9のうち、縦方向の端部の
横方向の一列(計8個)の苗押出ピン9aは、残りの1
20個の苗押出ピンよりも10mm程度長く、その上端
が残りの苗押出ピンよりも10mm程度高くなってい
る。前記残りの苗押出ピンは、図7に示すように、苗ト
レイ1の育苗ポット4内に完全に突入させた状態で上端
が育苗ポット4の上端付近に位置する程度すなわち育苗
ポット4の深さと同じ程度の長さに設定されている。苗
押出ピン9の上端面は、緩やかな曲面形状に構成されて
いる。
【0020】苗トレイ押付具3は、左右のL字型の押付
プレ−ト12と該押付プレ−ト12に固着する左右それ
ぞれ2本の上下方向のフレ−ム部13と該左右のフレ−
ム部13をその上端でつなぐ2本の把持部14とを備え
て一体で構成されている。押付プレ−ト12の縦方向の
両端には、該プレ−ト12を外側に屈曲して構成した誘
導部12aを設けている。左右の押付プレ−ト12の間
隔は苗トレイ1の横方向の幅と同一になっており、この
左右の押付プレ−ト12が苗トレイ1の横方向の両端の
上面及び側面に接触して苗トレイ1を押し付けるように
なっている。尚、左右の押付プレ−ト12を苗トレイ1
の横方向の両端に接触させたとき、接触する苗トレイ1
の上面の接触域の横方向の幅が苗トレイ1の縦方向の育
苗ポット列の育苗ポットの上端の開口部11に達しない
ように押付プレ−ト12を幅を狭く構成し、押付プレ−
ト12の苗トレイ1との接触部を横方向において育苗ポ
ット4とは異なる位置に配置した構成となっている。ま
た、苗トレイ押付具3の押付プレ−ト12の縦方向の長
さは、苗トレイ1の縦方向の長さより短く、苗トレイ1
の縦方向の長さの3分の1より若干長い構成となってい
る。
【0021】苗トレイ1から育苗された苗を取り出すと
きには、作業テ−ブル上等に苗押出具2を置き、苗押出
具2の縦方向の端部の横方向の一列(計8個)の苗押出
ピン9aと苗トレイ1の縦方向の端部の横方向の一列
(計8個)の育苗ポット4との位置が合うように、苗押
出具2の上方に苗トレイ1を載せる。これにより、苗押
出具2及び苗トレイ1における縦方向の端部の横方向の
一列(計8個)の苗押出ピン9aと育苗ポット4との位
置を基準にして、他の育苗ポット4の底孔7とそれに対
応する苗押出ピン9との位置を合わせることができる。
このとき、苗トレイ1の底面の案内溝8に苗押出具2の
苗押出ピン9の上端を挿入させ、案内溝8に沿って苗ト
レイ1を縦方向に移動することにより、苗トレイ1と苗
押出具2との位置合わせを容易に行うことができる。そ
して、苗トレイ押付具3を苗トレイ1の側方から挿入す
るように縦方向に移動させて苗トレイ1の上方に載せ、
作業者が左右それぞれの手で苗トレイ押付具3の2本の
把持部14を把持して上方から体重をかけて該苗トレイ
押付具3を下方に押し付ける。すると、縦方向において
苗トレイ1の苗トレイ押付具3に接触する部分が下方の
苗押出具2側に確実に押し付けられ、前記苗トレイ1の
苗トレイ押付具3に接触する部分の育苗ポット4に対応
する苗押出ピン9が確実に該育苗ポット4内に底孔部7
から突入し、苗押出ピン9により苗を育苗ポット4の開
口部11から押し出して取り出す。そして、苗トレイ押
付具3の押付をしても苗トレイ1上の全ての苗が取り出
されないときは、前回押し付けた部分とは別の苗トレイ
1の部分に、すなわち取り出されていない苗の近くに苗
トレイ押付具3を苗トレイ1に接触させたままで縦方向
に移動して苗トレイ1との接触位置を変更し、苗トレイ
押付具3を上方から押し付けて少なくとも取り出されて
いない苗の近くの苗トレイ部分を押し付けることによ
り、苗トレイ1から前記取り出されていない苗を苗押出
具2により押し出して取り出し、前述と同様に苗の取出
作業を行う。未だ苗トレイ1上の全ての苗が取り出され
ないときは、適宜、苗トレイ押付具3を苗トレイ1に接
触させたままで縦方向に移動して苗トレイ押付具3によ
る押付を繰り返し、苗トレイ1上の全ての苗を取り出
す。尚、先ずは苗トレイ押付具3を苗トレイ1の縦方向
の端部に位置させて苗の取出作業を行い、以下苗の取出
作業を行った部分に隣接する苗トレイ1の部分へ苗トレ
イ押付具3を移動させて苗の取出作業を行うようにし
て、苗トレイ1の端部から順に苗の取出作業を行ってい
くのが好ましい。そのように苗の取出作業をすると、苗
トレイ押付具3の押付プレ−ト12の縦方向の長さが苗
トレイの縦方向の長さの約3分の1であるので、苗トレ
イ押付具3の押し付けを3回行うことで苗トレイ1から
の苗の取出作業を確実に行うことができる。尚、取り出
された苗は、作業者により、別の大きな育苗ポットに移
植されて更に大きい苗に成育されたり、苗収容箱に回収
し該苗収容箱を圃場へ苗を移植するための移植機に装填
して移植機により圃場へ移植されたりする。
【0022】従って、苗トレイ押付具3の押付力が不足
していたり押付作用にむらが生じたりしても苗トレイ1
の少なくとも一部に所望の押付作用を与えることによ
り、苗トレイ1の少なくとも前記一部にある育苗ポット
4内の苗が苗押出具2により苗トレイ1の上側から押し
出されて取り出される。尚、苗トレイ押付具3の押付プ
レ−ト12を横方向において育苗ポット4とは異なる位
置(苗トレイ1の横方向の両端の上面及び側面)で苗ト
レイ1に接触させることにより、苗トレイ押付具3を前
記横方向と直交する縦方向に移動させて苗トレイ1との
接触位置をどの位置に変更しても、育苗ポット4と押付
プレ−ト12の苗トレイ1との接触部とが平面視で重複
しないので、育苗ポット4内の苗に前記接触部が干渉し
て育苗ポット4内の苗を該接触部で損傷させるようなこ
とがなく、苗トレイ押付具3の移動位置を気にせずに苗
トレイ押付具3による押付を行うことができる。また、
押付プレ−ト12を横方向において育苗ポット4とは異
なる位置で苗トレイ1に接触させることにより、苗トレ
イ押付具3を苗トレイ1に接触させて押付を行った後に
苗トレイ1に接触させたままで苗トレイ押付具3を縦方
向に移動させても、育苗ポット4内の苗と苗トレイ押付
具3とが干渉せず、苗トレイ押付具3により押付を行っ
た後一旦苗トレイ押付具3を持ち上げて苗トレイ1から
離して移動させる必要がない。尚、苗トレイ1に接触さ
せたままで苗トレイ押付具3を縦方向に移動させると
き、苗トレイ1の苗の上端より高位に苗トレイ押付具3
の把持部14を設けているので、該把持部14が苗に干
渉することがない。
【0023】よって、適宜苗トレイ押付具3を移動させ
て苗トレイ押付具3により複数回に分けて苗トレイ1か
ら苗を取り出すことができるので、1回の押付で苗トレ
イ押付具3により苗トレイ1の全域に押付作用を確実に
与える必要がないため、苗トレイ押付具3を小さい押付
力で押し付けることにより苗の取出を行え、更に苗トレ
イ1から部分的に確実に苗を取り出すことができ、苗取
出作業を容易に行える。また、苗トレイ押付具3を移動
させて苗トレイ1との接触位置をどの位置に変更して
も、育苗ポット4内の苗に苗トレイ押付具3が干渉して
育苗ポット4内の苗を損傷させるようなことがなく、苗
トレイ押付具3の移動位置を気にせずに苗トレイ押付具
3による押付を行うことができるので、苗取出作業を容
易に行える。また、苗トレイ押付具3を移動させると
き、苗トレイ押付具3により押付を行った後一旦苗トレ
イ押付具3を持ち上げて苗トレイ1から離して移動させ
る必要がないので、苗トレイ押付具3を移動させる作業
(動作)が簡単になり、苗取出作業を容易に行える。
【0024】また、苗トレイ1の縦方向の端部の育苗ポ
ット4の底孔7とそれに対応する苗押出ピン9aとの位
置合わせを基準にして他の育苗ポット4の底孔7とそれ
に対応する苗押出ピン9との位置を合わせることができ
るので、苗押出具2の苗押出ピン9と苗トレイ1の育苗
ポット4の底孔7との位置合わせにおいて作業者が上端
を高位に設けた苗押出しピン9aが配置される側(苗ト
レイ1の縦方向の端部側)の側方から両者の位置確認を
容易に行えるのであまり苗トレイ1の底側を覗き込む必
要がなく、この位置合わせを容易に行うことができ、苗
取出作業を容易に行える。また、苗トレイ1の縦方向の
端部の育苗ポット4の底孔に対応する苗押出ピン9aの
上端を他の苗押出ピンの上端よりも高位に設けているの
で、前記端部の育苗ポット4の底孔7とそれに対応する
苗押出ピン9aとが接近して両者の位置合わせが行い易
く、苗押出具2の苗押出ピン9と苗トレイ1の育苗ポッ
ト4の底孔7との位置合わせを容易に行うことができ、
苗取出作業を容易に行える。
【0025】また、苗押出具2の苗押出ピン9と苗トレ
イ1の育苗ポット4の底孔7との位置合わせをすると
き、苗トレイ1の底面の案内溝8に苗押出具2の縦方向
の端部の横一列の苗押出ピン9aの上端を挿入させ、案
内溝8に沿って苗トレイ1を縦方向に移動することによ
り、苗トレイ1と苗押出具2との位置合わせを行うこと
ができ、案内溝8に苗押出ピン9の上端を挿入させる苗
トレイ1の横方向における苗トレイ1と苗押出具2との
位置決めをし、その後、案内溝8に沿って苗トレイ1と
苗押出具2とを縦方向に相対的に移動させることで前記
位置合わせが行えるので、作業者があまり苗トレイ1の
底側を覗き込む必要がなく、苗取出作業を容易に行え
る。
【0026】尚、苗トレイ1の育苗ポット4に床土を供
給した後、苗押出具2の苗押出ピン9を逆さにして苗ト
レイ1の上方から前記育苗ポット4内に突入させて苗押
出ピン9の先端で播種穴を形成するようにし、苗押出具
2を播種穴開け具と兼用してもよい。苗押出ピン9の上
端面が緩やかな曲面形状に構成されているので、形成さ
れる播種穴内の土面が丸くなり、播種時に播種穴に供給
された種子は播種穴の中央に案内され、平面視で育苗ポ
ット4の中央に播種することができる。従来の苗押出具
の苗押出ピンの先端は平面状であったので、苗押出具を
播種穴開け具として兼用すると、播種穴の土面が平面状
(水平面状)となり、播種穴に供給される種子の位置が
安定せず、平面視で育苗ポットの中央に安定して播種す
ることができずに良好に苗を成育することができないお
それがある。
【0027】図8は、別例の苗トレイ21を示すもので
あり、この苗トレイ21は、ポリスチレン(PS)の樹
脂製で可撓性があり、苗を一株毎に収容する育苗ポット
4を縦横に複数個設けた構成となっている。育苗ポット
4は、平面視で円形状であり、下方へいくにつれて内径
が小さくなるように側面が若干の傾斜面で構成されてお
り、底面に内径が小さい円形状の底孔部を設けている。
複数の育苗ポット4が上端の開口部11で互いに連結さ
れ、1枚の苗トレイ21を構成している。この苗トレイ
21は、可撓性があるので、苗トレイ21の屈曲した経
路における搬送等の取り扱いが容易であり、苗トレイ2
1を苗取出装置の苗取出位置へ搬送して該苗取出装置で
苗を取り出し苗植付装置により圃場に移植するまでの行
程を自動的に行う全自動移植機での使用が可能となり、
育苗後の移植作業の省力化を図ることができる。この苗
トレイ21により、先ず育苗ポット4に床土を供給し播
種し更にその上方に覆土し適宜灌水して育苗するように
なっているが、覆土した後の育苗行程において、該苗ト
レイ21の上面に断熱カバー22を載せて育苗するよう
になっている。前記断熱カバー22は、発泡材の1枚の
プレートで構成され、苗トレイ21の複数の育苗ポット
4に対応する位置に該育苗ポット4の開口部11と同径
の円形状の孔23を複数個設けている。従って、育苗ポ
ット4から伸長する芽は、前記孔23を通って上方に伸
びる。夏場の高温期の育苗においては苗が徒長しやすく
安定した良苗生産が難しいが、この断熱カバー22によ
り、断熱性のないポリスチレン(PS)の材質の苗トレ
イ21であっても太陽光等により苗の床土が過度に高温
になるのを防止でき、苗の成育を良好に行える。また、
従来、特開平8−256612号公報に示されるような
苗の周辺の温度を維持するためのカバーがあるが、前述
の断熱カバー22は苗トレイ21の上面に載せて育苗す
るようになっているので、断熱カバー22と苗トレイ2
1との間に空間が生じないので多大な断熱効果を得るこ
とができる。
【0028】尚、図9に示すように、断熱カバー22を
苗トレイ21の側方も覆うように平面視における外周に
垂下部22aを設けた構成とすることにより、より断熱
効果を得ることができる。尚、苗トレイ21ヘの床土の
供給、播種及び覆土にあたり、図10に示すような播種
機24を使用する。この播種機24は、苗トレイ21を
搬送する搬送コンベア25を備えると共に、該搬送コン
ベア25の上側に搬送上手側から順に苗トレイ供給装置
26、床土供給装置27、鎮圧ローラ28、播種装置2
9、種子割りローラ30、覆土装置31を備えている。
尚、搬送コンベア25上においては、上方に開口する箱
型のアンダ−トレイ32に苗トレイ21を載せてアンダ
−トレイ32を搬送することにより苗トレイ21を搬送
するようになっている。また、搬送コンベア25の終端
には着脱可能な補助レール33を設けており、床土の供
給、播種及び覆土作業が完了して搬送コンベア25によ
り搬送される苗トレイ21及びアンダ−トレイ32を作
業者が該補助レール33上で取り上げて回収するように
なっている。尚、補助レール33には、該レール33を
地面から支えるための脚部33aを設けている。播種機
24にも搬送コンベア25の搬送方向における前後2か
所にそれぞれ脚部24a,24bを設けており、搬送コ
ンベア25の搬送下手側の脚部24bの下端には左右一
対の移動用車輪34を設けている。播種機24を移動す
るときには、補助レール33を取り外し、作業者が搬送
コンベア25の搬送下手側の脚部24bが地面から浮き
上がるように播種機24の端部を少し持ち上げ、移動用
車輪34により移動させるようになっている。搬送コン
ベア25は、前後に複数個配列される短冊状の載置プレ
−ト25aを搬送チェ−ン(図示せず)により連結した
構成となっており、該搬送チェ−ンを駆動することによ
り前記載置プレ−ト25aを移送し、載置プレ−ト25
a上に載置された苗トレイ21及びアンダ−トレイ32
を搬送する。苗トレイ供給装置26は、空の苗トレイ2
1を複数枚積み重ねた苗トレイ群の下側から一枚づつ搬
送コンベア25上へ空の苗トレイ21を繰り出すように
なっている。従って、作業者が苗トレイ供給装置26の
下方の搬送コンベア25上にアンダ−トレイ32を載置
することにより、該アンダ−トレイ32上に空の苗トレ
イ21が供給される。そして、搬送コンベア25により
アンダ−トレイ32ごと空の苗トレイ21を搬送し、床
土供給装置27で苗トレイ21の育苗ポット4へ床土が
供給され、鎮圧ローラ28で育苗ポット4内の床土を上
方から鎮圧して播種穴を形成し、播種装置29で前記播
種穴へ所定粒数づつコ−ティングされた種子を供給し、
種子割りローラ30で上方から当接して播種された種子
のコ−ティングを割り、覆土装置31でコ−ティングが
分解された種子の上に培土を供給して覆土するようにな
っている。
【0029】前記床土供給装置27の上部には床土を収
容する床土ホッパ35を設けており、この床土ホッパ3
5への床土投入口には網状のふるい36を設けている。
このふるい36により、ホッパ35に投入される床土の
土塊が該ホッパ35内へ供給されないようにして、その
土塊が床土供給装置27内で詰まるようなことを抑制し
ている。これにより、床土供給装置27が苗トレイ21
へ適正に床土を供給しなくなるようなことを抑えてい
る。この播種機でたまねぎのコーティング種子を播種す
る場合、冬期に播種作業を行うため、特に北海道等の寒
冷地であると、床土用の培土が凍結して土塊が生じやす
く、その土塊が床土供給装置内で詰まるおそれがある
が、前記ふるい36により土塊が床土ホッパ35へ供給
されるのを抑制できる。また、床土ホッパ35内の下部
には外周面が螺旋状の土塊粉砕用ロ−ラ37を一対設
け、床土を前記一対の土塊粉砕用ロ−ラ37を回転駆動
しながら該ロ−ラ37間へ通過させることにより、床土
内の土塊を解すようになっている。この土塊粉砕用ロ−
ラ37により、仮に床土ホッパ35へ土塊が供給されて
もその土塊を解して床土供給装置27内で詰まりが発生
するのを抑制している。
【0030】また、鎮圧ローラ28は、外周の突起38
が育苗ポット4内に突入して播種穴を形成するようにな
っている。前記突起38は、前後の傾斜平面38aが交
差する先端部が尖った形状になっている。これにより、
育苗ポット4内の床土に形成される播種穴の土面は中央
が低位の側面視で逆三角形状となり、後行程の播種装置
29により播種穴へ供給されるコーティング種子が転が
って播種穴の中央へ供給されやすくなり、育苗ポット4
の中央へ播種することができる。従来の鎮圧ローラの突
起の先端部は曲面状であったので、育苗ポット内の床土
に形成される播種穴の土面は側面視で丸い曲面形状とな
り、後行程の播種装置により播種穴へ供給されるコーテ
ィング種子が播種穴の中央へ転がる途中でひっかかるお
それがあり、育苗ポットの中央へ播種できずに良好に苗
を成育できないおそれがある。尚、突起38を先端部が
尖った形状にすると土が付着しやすく播種穴の形状が適
正に維持されにくいが、鎮圧ローラ28の突起38に付
着する土を除去するブラシ状のスクレーパ39を設ける
ことにより、播種穴の形状を側面視で逆三角形状に維持
することができ、育苗ポット4の中央へ播種することが
できる。
【0031】鎮圧ローラ28は、機枠側の上下に長い長
孔40に上下位置調節可能に取り付けられており、播種
穴を確認しながら該ローラ28を上下位置調節すること
により適正な深さの播種穴を得ることができ、播種深さ
を適正に調節することができる。これにより、発芽率が
安定し、良好に育苗することができる。従来の鎮圧ロー
ラは、所定の位置に上下位置調節できないように設けら
れていたので、搬送コンベア等の周辺の部材の寸法誤差
により播種穴の深さが不適正となって播種深さが不適正
となり、発芽率が安定せず苗を良好に育苗できなくなる
おそれがある。
【0032】ところで、播種機24による播種作業から
移植機により圃場へ苗を移植するまでの育苗において
は、可撓性のある苗トレイ21の運搬性及び取扱性を向
上させるべく、可撓性のない硬質のアンダ−トレイ32
に苗トレイ21を載置した状態で育苗する。このアンダ
−トレイ32は、底面部41と四方の側面部42とを有
する箱型であり、前記底面部41が網目状に構成されて
空隙43が広い構成となっている。この空隙43によ
り、苗トレイ21の外周や底孔部7からこぼれる土を下
方へ排出するようになっている。そして、アンダ−トレ
イ32の長手方向(縦方向)の端部の空隙が他の部分の
空隙に対して広くなっている。詳述すると、端部の空隙
を構成する孔43aが、他の部分の孔43bよりアンダ
−トレイ32の長手方向(縦方向)に長くて広くなって
いる。これにより、苗トレイ21の外周からこぼれる土
がアンダ−トレイ32と苗トレイ21との間に溜まらず
に良好に排出されるのを促す。特に、播種機24の搬送
コンベア25でアンダ−トレイ32と苗トレイ21との
隙間sが前後方向に(アンダ−トレイの長手方向、縦方
向)に生じやすく、また搬送コンベア25でアンダ−ト
レイ32の長手方向(縦方向)へ搬送することも要因と
なって、床土供給装置27や覆土装置31からの土がア
ンダ−トレイ32の長手方向(縦方向)の端部の苗トレ
イ21との隙間sに供給されやすいが、この土をスムー
ズに排出することができる。従来のアンダートレイは、
底面部に苗トレイの底孔部と対応する位置に該底孔部と
同等の大きさの孔のみであったので、アンダ−トレイと
苗トレイとの隙間に土が入ると排出されにくく、その土
に苗トレイの根が伸長して苗トレイあるいはアンダ−ト
レイと絡み、育苗ポットから苗を取り出すときに容易に
苗の取出がおこなえないことがある。特に、アンダ−ト
レイと苗トレイとの寸法差が小さく両者が合致するよう
な場合、一旦アンダ−トレイと苗トレイとの隙間に土が
入るとその土が排出されることは極めて稀である。
【0033】アンダ−トレイ32を用いず苗トレイ21
を直接搬送コンベア25で搬送して播種作業を行うこと
もできる。これにより、アンダ−トレイ32と苗トレイ
21とのずれを考慮する必要がないので、播種作業を簡
単にすることができる。尚、播種装置29の搬送上手側
には苗トレイ21が搬送されてきたことを検出して播種
装置29を駆動するためのセンサ44があるが、アンダ
−トレイ32を用いる場合は該センサ44によりアンダ
ートレイ32を検出するためアンダ−トレイ32と苗ト
レイ21とのずれがある分、苗トレイ21に対する播種
装置29の駆動タイミングがずれるおそれがある。とこ
ろが、アンダ−トレイ32を用いない場合はセンサ44
により苗トレイ21を直接検出するので、播種装置29
の駆動タイミングを精度良く適正にすることができる。
また、苗トレイ21を直接搬送コンベア25で搬送する
場合、図20に示すように搬送コンベア25の短冊状の
載置プレ−ト25aの一部に上方に立ち上がる位置決め
部25bを設け、この位置決め部25bに苗トレイ21
の育苗ポット4を係合して苗トレイ21を搬送するよう
にすると、搬送コンベア25と苗トレイ21との位置ず
れがなく、播種装置29の駆動タイミングをより精度良
く適正にすることができる。
【0034】たまねぎ苗の育苗においては、育苗後の苗
取出作業で床土が崩れにくいように床土に用いる培土に
固結剤を混合しているが、冬期に播種作業を行う場合、
特に北海道等の寒冷地で行う場合、培土の凍結防止のた
め培土の水分が低く設定されているので、播種機での播
種作業後の灌水において床土に水が浸透しにくく、固結
剤による十分な培土の固結力が得られないおそれがあ
る。そこで、灌水する水に界面活性剤(アグラー等)を
添加して床土に供給するようにするとよい。これによ
り、床土にスムーズに水を浸透させることができ、床土
の固結力を得ることができる。
【0035】また、たまねぎ苗の床土用の培土として、
ピートモスとベントナイトとの混合物に界面活性剤を添
加し乾燥させた後、固結剤を混合した培土を使用しても
よい。この培土は、界面活性剤を添加しているので、ス
ムーズに水を浸透させることができる。また、ピートモ
スの繊維質により、床土に弾力性をもたせることができ
る。尚、固結剤としては、アクリル重合体等の固結力を
有する化学物質を用いる。また、培土の製造過程で培土
を乾燥させるので、培土が軽くなり取り扱いが容易とな
る。また、界面活性剤を添加し乾燥させた後、固結剤を
混合するので、界面活性剤と固結剤とを混合した後に乾
燥させる場合と比較して、効率良く乾燥することがで
き、培土の軽量化を図ることができる。従来、培土の使
用直前に培土と固結剤とを加水しながら混合して得られ
たものを床土として供給する方法があるが、混合作業が
面倒である。
【0036】尚、図21に示すように、培土の代わりに
ウレタンマット45を使用することができる。このウレ
タンマット45は、苗の一株分毎に区分けする溝46,
47を備え、縦横に複数株の苗を育苗するようになって
いる。ウレタンマット45の強度により、育苗後に圃場
に苗を移植するにあたって苗を一株分づつ分割すると
き、苗の床部45aが崩れることは極めて少なくなる。
この苗の移植にあたっては、図22に示すように、苗載
台48上から苗を一株分づつ分割する植付装置49によ
り左右の分離刃50で分割して保持し、地面まで下降さ
せて地面上で押出具51により苗を押し出して移植する
ようになっている。この植付装置49によると、左右の
分離刃50で苗の左右の分割は確実に行えるが、苗の前
後の分割は左右の分離刃50が苗を把持して下降するこ
とにより行われるのでスムーズに行えずにウレタンマッ
トの区分けする溝とは異なる部分がちぎれたりして苗の
床部を傷めるおそれがある。そこで、ウレタンマット4
5の横方向(左右方向)の溝46を縦方向(前後方向)
の溝47より深くして、ウレタンマット45全体の強度
を維持しながら苗の前後の分割が円滑に行われるように
するとよい。従来、この種の樹脂製の育苗マットにおい
て苗の一株分毎に区分けする溝を備えたものが知られて
いるが、マットの横方向及び縦方向の溝は互いに同じ深
さであり、苗の前後の分割において溝とは異なる部分が
ちぎれたりして円滑に行えないおそれがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗トレイを示す平面図
【図2】育苗ポットを示す平面図
【図3】図2のA−A線断面図
【図4】苗トレイを示す底面図
【図5】苗取出方法を示す図
【図6】苗押出具を示す図
【図7】苗トレイと苗押出具との位置合わせをする状態
を示す図
【図8】断熱カバーを示す図
【図9】異なる断熱カバーを示す図
【図10】播種機を示す側面図
【図11】床土ホッパのふるいを示す図
【図12】床土ホッパの土塊粉砕用ロ−ラを示す図
【図13】鎮圧ローラ及びその一部を示す図
【図14】アンダートレイを示す平面図
【図15】アンダートレイを示す断面側面図
【図16】アンダートレイと苗トレイとの一部を示す一
部断面側面図
【図17】播種機の一部を示す斜視図
【図18】アンダートレイとセンサとの関係を示す平面
【図19】苗トレイと搬送コンベアとの一部を示す斜視
【図20】異なる搬送コンベアを示す図
【図21】ウレタンマットの一部を示す斜視図
【図22】移植機の一部を示す側面図
【符号の説明】
1,21…苗トレイ、2…苗押出具、3…苗トレイ押付
具、4…育苗ポット、7…底孔部、8…案内溝、9…苗
押出ピン、9a…縦方向の端部の横方向の一列の苗押出
ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 伊佐男 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 竹本 雅浩 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 木下 栄一郎 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B027 ND03 SA09 SA13 SA25 SB01 SB12 SB15 VA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗を一株毎に収容する育苗ポット4を縦
    横に複数設ける苗トレイ1,21から苗を取り出すにあ
    たり、苗押出具2に備える複数の苗押出ピン9を苗トレ
    イ1,21の下方で苗トレイ1,21の複数の育苗ポッ
    ト4の底孔7にそれぞれ対応する位置に配置し、苗トレ
    イ押付具3を所定の横方向において育苗ポット4とは異
    なる位置で苗トレイ1,21の上方から該苗トレイ1,
    21に接触させて苗トレイ押付具3により苗トレイ1,
    21を苗押出具2側に押し付け、苗押出具2により育苗
    ポット4内の苗を押し出して取り出す苗取出方法におい
    て、適宜苗トレイ押付具3を前記所定の横方向と直交す
    る横方向に移動させて苗トレイ1,21との接触位置を
    変更して苗トレイ押付具3により苗トレイ1,21を複
    数回に分けて押し付け、苗トレイ1,21から苗を取り
    出すことを特徴とする苗取出方法。
  2. 【請求項2】 苗を一株毎に収容する育苗ポット4を縦
    横に複数設ける苗トレイ1,21から苗を取り出すにあ
    たり、苗トレイ1,21の下方で苗トレイ1,21の複
    数の育苗ポット4の底孔7にそれぞれ対応する位置に配
    置する複数の苗押出ピン9を備える苗押出具2側に苗ト
    レイ1,21を押し付けるべく苗トレイ1,21へ上方
    から接触させる苗トレイ押付具において、苗トレイ1,
    21との接触部を所定の横方向において育苗ポット4と
    は異なる位置に配置すると共に、前記接触部を苗トレイ
    1,21に接触させた状態で前記所定の横方向と直交す
    る横方向に移動可能に設けたことを特徴とする苗トレイ
    押付具。
  3. 【請求項3】 苗を一株毎に収容する育苗ポット4を縦
    横に複数設ける苗トレイ1,21から苗を取り出すにあ
    たり、育苗ポット4の底孔7から苗を押し出すべく苗ト
    レイ1,21の下方で苗トレイ1,21の複数の育苗ポ
    ット4の底孔7にそれぞれ対応する位置に配置する複数
    の苗押出ピン9を備える苗押出具において、苗トレイ
    1,21の端部の少なくとも1個の育苗ポット4の底孔
    に対応する苗押出ピン9aの上端を他の苗押出ピンの上
    端よりも高位に設けたことを特徴とする苗押出具。
  4. 【請求項4】 苗を一株毎に収容する育苗ポット4を縦
    横に複数設ける苗トレイにおいて、横一列の育苗ポット
    4の底孔7をつなぐ溝8を底面に設けたことを特徴とす
    る苗トレイ。
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