JPH0219789B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、床タイルを転写プリントする方法
に関し、さらに詳述すると、転写シートが転写プ
リントを受取るべき物品用のコンベヤとして機能
する方法に係るものである。

米国特許第4239569号は、ウエブ状担体から熱
転写可能なデザインを運搬手段によつて転写が起
こるところの場所へ運ばれる膨張物品上へ転写す
る方法を開示している。

米国特許第3952131号は、プリントがはぎ取り
可能なプリントシートから加熱プラテン間の積層
によつて基体へ転写可能であることを教示してい
る。

米国特許第3583889号は、接着性ウエブをコン
ベヤに沿つて離間したタイル製品の頂部上に施
し、ついで隣接製品間でウエブを接断することを
示している。

米国特許第2576882号、第3508993号、第
3690646号および第3892614号は、物品を運搬かつ
積層する技術において静電界の使用を開示してい
るため興味のあるものである。

最後に、米国特許第3231448号はラベルの熱転
写用装置に向けられている。

本技術の現状は、転写シートとコンベヤ構造体
とを単一構造体として結合することが本技術では
示されていないことを指示しているようである。
転写シートをコンベヤ構造体としかつ転写される
べきパターンを転写シートの上面上に置くことに
より、転写プリントを受取るべき物品は転写シー
トの頂部上に置かれうる。これによりプリントさ
れるべき物品と施されるべきプリントとの重なり
合いを視覚で点検することが可能である。

本発明においては、転写紙が貯蔵ロール上に置
かれる。被駆動プルロールを使用して低い、一定
に張力をかけることにより、紙は貯蔵ロールから
適切な機械横断方向案内装置を通して前進させら
れる。転写紙はついで水平平面上へ移動させら
れ、転写デザインがその上面上にプリントされて
いる。タイルは転写紙の水平平面へ送給され、適
切な制御装置を通して転写紙の頂部上に重ね合わ
せて置かれ、タイルの外形が転写されるべきデザ
インの外形と重なり合うようにされる。転写紙と
タイルは静電気によつて共に保持される。転写紙
とタイルは加熱器上方に通され、加熱器は転写紙
とタイルとの界面に熱を加える。転写紙とタイル
は積層器を通り、積層器は両者を強化する。転写
紙はついでタイルからはぎ取られ、転写紙上にプ
リントされたデザインがタイルの表面上に残る。
転写紙はついで下流側プルロールのまわりを通
り、このプルロールはその運搬機能中転写紙に張
力を維持してきたものである。転写紙はついで適
切な貯蔵ロールへ移動する。

次に本発明の適好実施態様について説明する。

本発明は、転写シートが製造作業中タイルブラ
ンクを輸送するためのコンベヤとして機能すると
ころのタイルブランクの転写印刷を含む。以下に
説明する方法を利用することにより、タイルブラ
ンクを転写紙上へ送給しかつ製造作業が停止また
は開始運動を必要とすることなく連続的速度が進
行するようにすることが可能である。

別の利点は、重ね合わせ点において、転写紙と
タイルブランクが周囲温度にありかつ転写紙の印
刷側が上を向き、これにより複写紙上のプリント
デザインとタイルブランクとの重なり合い精度の
直接的視覚検検査が可能になることにある。

別の利点は、転写紙がタイルを全転写印刷工程
を通してプリントと重ね合わせて運ぶことにあ
る。したがつて、補助的コンベヤ部分は要求され
ない。

別の利点は、生産速度が通常経験されるものよ
りも高くかつ正確な重なり合いを保持しながら毎
分80フイートの生産速度を達成することができる
ことである。

最後の利点は、転写紙、転写インクおよびタイ
ル界面が、転写紙とタイルが転写ニツプに達する
直前に、転写紙の下にあつてこれを支持する加熱
プラテンによつて最適転写温度に加熱されうるこ
とにある。これは時間対温度熱転写特性および紙
の薄さ対タイルのために各部品を過熱することな
くなされうる。

次に図面を参照すると、本発明の方法は転写紙
を貯蔵ロール２上に配置して開始される。転写紙
４はプルロール兼計量ロール６によつて貯蔵ロー
ルから取出される。すなわち、ロール６は転写紙
を貯蔵ロールから引出しかつ計量して一定速度で
送給する。転写紙はロール６から通常のロールガ
イダ８へ移動し、ロールガイダ８は転写紙がロー
ル１０上を移動するとき機械横断方向の重ね合わ
せを制御するために使用される。タイルブランク
はロール１０の付近で転写紙上に置かれるべきで
あり、したがつて、転写紙はタイルの側部が配置
されるであろうところの点と重なり合い、タイル
と転写紙上にプリントされたパターンとの並行重
なり合いがあるようにすることが必要である。パ
ターンはロール１０の付近で上方に向いている転
写紙の側で転写紙上に存在することになる。

タイルブランク１２はコンベヤ１４上に担持さ
れかつロール１０に向つて送給される。コンベヤ
１４上の小ラグ１６がタイルをロール１０の方へ
押す。Champaign Control System No.425およ
びNo.500のような通常の重ね合わせ制御装置がタ
イルと転写紙上にプリントされたデザインとの間
の重ね合わせを確保する。重ね合わせ制御装置は
コンベヤ１４上のラグ１６の位置および転写紙上
の各反復パターン間に配置された基準マークを検
知する。マークは、転写紙がロール１０上を通る
とき、タイルがその上へ押され、タイルの中心が
転写紙上の各デザインの中心上に位置するような
関係に保たれる。かくしてタイルは転写紙の機械
方向に沿つて転写紙上に重なり合つて配置され
る。この時点において、タイル製品は、機械方向
と機械横断方向の両方において、転写紙上のプリ
ントパターンと重なり合つて配置されている。

Simco CompanyからそれらのモデルN26Cプ
ラスRC−４静電充電器として販売されているも
ののような通常の静電気充電装置１８が転写紙と
タイルブランクとの間に適切な静電荷を与えるた
めに使用される。基本的には、転写紙は接地され
たロール１０を介して接地される。静電荷はこの
とき通常の静電気充電装置の一部であるチユーブ
１８を通してタイルブランク上に置かれる。転写
紙は次の水平面内を移動し、タイルブランクの外
側寸法がプリントされるべきパターンの外側寸法
と重なり合い、２つの構造体すなわち転写紙とタ
イルは静電気によつて重なり合い状態に保持され
る。このアセンブリは次に加熱器２０上を通り、
この加熱器は転写紙の界面すなわち転写紙の上面
とタイルブランクの下面とをほぼ330〓（166℃）
に加熱する。転写紙からタイルへ転写されなけれ
ばならないインクが存在するのはこの界面であ
る。タイルはついで２ロール積層構造体２２，２
４間を通り、この構造体は転写紙とタイルブラン
クとの界面にほぼ100psi（７Kg／cm²）の圧力を加
える。転写紙はついでロール２６のまわりを通
り、ロール２６は転写紙をタイルブランクからは
ぎ、タイルブランクは水平平面内でコンベヤ２８
上へ移動し続ける。転写プリント技術で通例であ
るように、転写紙上にあつたインクはタイルブラ
ンクの下面に接着し、転写紙からはぎ取られる。
転写紙は下流側プルロール３０のまわりを通り、
このロール３０は上述した各工程段階を通じて転
写紙を引つ張つているものである。転写紙はつい
で貯蔵ロール３２へ移動する。プルロール兼計量
ロール６は下流側プルロール３０を駆動する駆動
装置によつて駆動される。しかしながら、ロール
３０の前に摩擦クラツチが配置されている。ロー
ル３０はロール６よりもわずかに大きい速度で作
動するように設計され、これにより２つのロール
間の転写紙に張力を維持する。転写紙の張力があ
る所望レベルを超えると摩擦クラツチはスリツプ
し、したがつて２つのロール間で転写紙は引き裂
かれない。この摩擦クラツチ装置は本技術分野で
は通常のものであり、２ロールコンベヤ構造体を
備えた単一駆動装置の使用は本技術分野では旧式
のものである。

次に第２図を参照すると、ロール１０の領域に
おいて転写紙４の頂部を見降ろした図が示されて
いる。転写紙はその表面上に一連の反復デザイン
３４を備えている。タイルブランク１２は転写紙
４の頂面上に配置されかつその周縁が転写紙上の
各反復デザインの周縁と大体に重なり合つて置か
れている。転写紙上に位置するタイルを単に調べ
ることにより、タイルと転写プリントとの重なり
合いが良いか悪いかを容易に決定することができ
る。重なり合い不良の誤差をコンベヤ２８の付近
よりもロール１０の付近で捨い上げることの方が
はるかによい。通常の加工操作においては、タイ
ルブランクはコンベヤ上に担持され、転写紙がタ
イルブランクの頂部上に降下し、これによつて転
写が行なわれるが、転写紙とタイルブランク間の
重なり合いを視覚で確察することができず、その
ために操作者による修正動作が遅れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は床タイルを転写プリントするために本
発明を実施する方法および装置を示す略図であ
る。第２図は転写紙上にタイルを置く前および置
いた後の転写紙の平面図である。 ２……貯蔵ロール、４……転写紙、６……プル
ロール、８……ロールガイダ、１０……ロール、
１２……タイルブランク、１４……コンベヤ、１
６……ラグ、１８……静電気充電器、２０……加
熱器、２２，２４……積層構造体、２６……ロー
ル、２８……コンベヤ、３０……プルロール、３
２……貯蔵ロール、３４……反復デザイン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ (a) 転写紙を水平平面内で加工ラインに沿つ
   て移動させ、転写紙は水平平面内で移動すると
   きその上のデザインが転写紙の上面上に位置す
   るように配置されること； (b) 転写紙の上面上に転写プリントされるべきブ
   ランクを置き、ブランクの周辺が転写紙上の反
   復パターンの１つの周辺と重なり合うようにし
   て置かれること； (c) プリントされるべきブランクと転写紙の反復
   パターンとの重なり合いを視覚観察すること； (d) 前記ブランクを静電荷によつて転写紙に固定
   すること； (e) 転写紙がブランクを受取るところの点からブ
   ランクと転写紙との間に積層構造があるところ
   の点までブランク用コンベヤとしての転写紙上
   のみでブランクを運搬すること； (f) 転写紙とブランクを加熱段階を通して移動さ
   せ、ついで積層段階を通して移動させて転写紙
   とブランクとを積層させること； (g) ついで転写紙をブランクから分離し、転写紙
   のデザインがプリントされるべきであつたブラ
   ンクへ転写されるようにすること；以上の各工
   程段階からなることを特徴とする材料のブラン
   クをプリントする方法。 ２ プリントされるべきブランクが転写紙上に置
   かれる時点の前のプルロールと、転写紙がブラン
   クからはがれた後のプルロールとが転写紙に備え
   られ、転写紙が工程を通して張力下に維持されか
   つ移動させられるようにする工程段階をさらに含
   む特許請求の範囲第１項記載の方法。