JP6751602B2 - 転写加工方法、転写加工装置、及び転写加工製品 - Google Patents

転写加工方法、転写加工装置、及び転写加工製品 Download PDF

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本発明は、同一の基体(シート状又はフィルム状)で、静電気を抑えて複数回数転写加工を行うことができ、所望する模様を基体上の所望する位置に複数回転写加工しても、この基体を重ね合わせることができ、また基体に加工済みの転写加工を保存しつつ、更に所望する模様を基体の所望する位置に複数回数転写加工をおこなうことができる転写加工方法、転写加工装置、及び転写加工製品に関するものである。
従来、各種の印刷物に対し、その表面又は裏面、或いは両面に鏡面、マット、ホログラム全部か何れかの加工を施す様々な転写技術が考案されてきた。
これまで枚葉の基体シートや巻物状の基体フィルムの何れかの両面又は片面の全部一部に鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの転写加工を施す方法として、彫刻、腐食方式などにより金属ロールや金属板に鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工を施したフィルム、シート、板の全部か何れかと、基体の枚葉(シート状)、巻物(フィルム状)何れかを圧接して引き剥がすことにより金属面を転写加工する方法が一般的に知られる。
金属ロールや金属板を利用するため、耐久性に優れる半面、所望する鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの模様を基体の所望する位置に転写することが難しい。また、直接金属ロールや金属板の表面に加工をするため、膨大な手間と時間と費用がかかるうえ、作り直すことも容易なことではない。
この他、紫外線硬化型樹脂塗料を利用した下記のような様々な転写加工が考案されている。
円筒形の石英ガラス管の内側に小型の紫外線照射装置を設置し、基体に予め紫外線硬化型樹脂塗料を塗布した後、塗料が未硬化のままガラス管の外周面に基体を圧接しながらガラス内側からガラス層を透過して当該塗料を紫外線照射して硬化させ、前記外周面から基体を剥がすと基体にガラス面が転写される。これは、ガラスの高い紫外線透過性質と、ガラス特有の高品質の転写加工が可能な長所がある半面、ガラス面に所望する鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの模様を加工することが難しく、また、所望する模様を基体の所望する位置に加工することが難しく、ガラス管は非常に高価で、破損、傷つく、又は破損した場合にガラスメーカーでも簡単に製作することが難しい。
前記の金属ロール、金属板又はガラス管のほかに紫外線透過性フィルムを利用して、基体に予め紫外線硬化型樹脂塗料を塗布した後、前記塗料が未硬化のまま鏡面、マット、ホログラムの加工を施した転写用フィルムを前記塗料に圧接しながら、その上から紫外線照射をして当該塗料を硬化して、前記フィルムから基体を剥がして基体の紫外線硬化型樹脂塗料を転写媒体として鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの模様を形成する方法が考案された。
この前記フィルムを利用した転写方法は、金属ロールやガラス管の代わりに前記の鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工を施した既成のフィルムが利用できるため、従来の転写用の高価な金属ロール、金属板或いはガラス管に比べて安価に利用できる。
また、前記フィルムを利用して基体の紫外線硬化型樹脂塗料を転写媒体として複数回転写加工を繰り返す。反面、鏡面、マット、ホログラムの加工を施した前記転写用フィルムと前記塗料を利用する転写方法と機構の何れにも見当あわせと呼ばれる位置や模様合わせの概念がないため、所望する基体と、所望する模様を、枚葉、巻物の何れかの基体の所望する位置に転写することが難しい。また、従来の金属ロールや金属板を用意する必要がなくなったものの、特別の模様を製作する場合、非常に高価な大量のフィルムを製作準備する必要があった。
そこで、これまでの金属ロール、金属板、ガラス管、転写用フィルムなどの転写加工方法や機構の不具合の一解決策として、ロールに取り付けた金属板の表面に紫外線硬化型樹脂塗料を塗布する、フィルムを貼り付ける、などで鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工を施して、基体に予め熱可塑性樹脂塗料を塗布した後、前記転写用金属板と熱可塑性樹脂塗料を塗布した基体を加熱しながら圧接した後、基体を剥がすと転写用金属板の表面が転写される方法と機構を考案した。
前記方法は、所望する鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかを、所望する基体の位置に転写加工できるように、フィルム、或いは紫外線硬化型樹脂塗料の全部か何れかによって鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工を施した転写用板と、前記所望する模様を所望する基体上の位置に転写加工することが可能になる機構を利用し、前記所望する模様を基体の所望する位置に転写加工できる方法を見出した。
これは、紫外線硬化性樹脂塗料を利用した転写用板を利用するための大量の転写用フィルムを必要とせず、転写用金属板の製作も容易であるため、市販の模様でも独自の模様も簡単にできる。
しかしながら、基体の種類によっては同一の基体に前記熱可塑性樹脂塗料を利用して同様の方法で複数転写加工すると静電気が発生する場合があった。しかもこのとき一度帯電した基体は、転写加工後に重ね合わせるとコンデンサー状態になり、基体同士がはがれにくくなるため、重ね合わせることができないばかりか、後工程で一枚ずつ剥がす手間となり、後加工ができない、剥がした時にスパークする危険があった。
また、前記転写加工に利用する加熱と圧接によって、前記の転写加工を複数回数すると基体の前回の加工済み転写加工を変形させる場合があった。
このことから、本発明者は、同一の基体で、静電気を抑えて複数回数転写加工を行うことができ、所望する模様を基体上の所望する位置に複数回転写加工しても、この基体を重ね合わせることができ、また基体に加工済みの転写加工を保存しつつ、更に所望する模様を基体の所望する位置に複数回数転写加工をおこなうことができる転写加工方法、転写加工装置、及び転写加工製品を提案することを目的とする。
熱可塑性樹脂塗料を利用しない基体に熱可塑性樹脂塗料を塗布して所望する模様を基体の所望する位置に転写加工を施したところ、静電気は発生せず、基体を重ね合わせることができるが、熱可塑性樹脂塗料を利用して転写加工を施した基体に、さらに、熱可塑性樹脂塗料を利用して転写加工をすると、帯電が起こり、基体同士を重ね合わせると静電気ではがれにくくなる場合があり、この後の加工が困難になる主な原因は、圧接と加熱の工程にある、と考えた。
そこで、熱可塑性樹脂塗料を利用して印刷又は転写加工を施した、或いは紫外線硬化型樹脂塗料を利用して印刷、転写加工を施した基体に、転写用フィルムと紫外線硬化型樹脂塗料を利用した方法で複数回数の転写加工を施したところ、静電気を抑え、転写加工後の基体は重ね合わせられ、また、滑らかに剥がすことができた。
しかし、この方法は、いまだに所望する模様を所望する位置に転写することができず、転写用フィルムと紫外線硬化型樹脂塗料を利用した転写加工方法において所望する模様を基体の所望する位置に転写加工する時にズレが生じる原因は、基体の搬送と転写用フィルムの移動のタイミングが一致していなかった点にある、と考えた。
本発明は、(A)枚葉の基体シートに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される工程と、(B)前記基体シート上の前記塗料が未硬化のまま搬送ベルトで搬送ロール上の爪部に送り込まれて前記基体シートの端部を挟んで支持、搬送される工程と、(C)前記搬送ロール上の前記基体シートの転写の開始位置を感知して前記基体シートと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接される工程と、(D)前記塗料が塗布されて未硬化のままの前記基体シートの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接しながら紫外線が照射される工程と、(E)前記塗料が硬化した前記基体シートを、前記転写用材料から剥離させる工程と、を含むことを特徴とする転写加工方法(以下、第一の転写加工方法という)に関するものである。
さらに本発明は、(A')巻物状の基体フィルムに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される工程と、(B')前記基体フィルム上の前記塗料が未硬化のまま巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して搬送される工程と、(C')前記搬送ロール上の前記基体フィルムの転写の開始位置を感知し、前記基体フィルムと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接させる工程と、(D')前記塗料が塗布されて未硬化のままの前記基体フィルムの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接しながら紫外線が照射される工程と、(E')前記塗料が硬化した前記基体フィルムを、前記転写用材料から剥離させる工程と、を含むことを特徴とする転写加工方法(以下、第二の転写加工方法という)に関するものである。
また、本発明は、前記転写加工方法において、転写用材料は、両面又は片面の全部又は一部に鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工を施したフィルム、シート、板の全部か何れかであることを特徴とする転写加工方法をも提案する。
また、本発明は、前記転写加工方法において、転写ガイドは、前後にプレスロールを並設状に備えることを特徴とする転写加工方法をも提案する。
なお、前記転写ガイドにおける「前後」とは、基体の走行方向における前後方向を指すものである。
さらに、本発明は、前記第一の転写加工方法を実施する転写加工装置として、(a)枚葉の基体シートに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される機構と、(b)前記塗料の未硬化状態で搬送ベルトによって搬送ロール上の爪部に送り込まれ、紫外線硬化性樹脂塗料が塗布された基体シートの何れかの端部を挟んで支持、搬送される機構と、(c)前記搬送ロール上の転写開始の位置を感知し、予め前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上の前記基体シートに少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接させる工程と、(d)前記転写ガイドにて圧接させながら前記転写用材料と前記塗料が未硬化状態のままの前記基体シートと前記転写用材料を搬送ロール上で紫外線照射する機構と、(e)前記塗料が硬化した前記基体シートを前記転写用材料から剥離させる機構と、を含むことを特徴とする転写加工装置(以下、第一の転写加工装置という)をも提案するものである。
また、本発明は、前記第二の転写加工方法を実施する転写加工装置として、(a')巻物状の基体フィルムに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される機構と、(b')前記基体フィルム上の前記塗料が未硬化のまま巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して搬送される機構と、(c')前記搬送ロール上の前記基体フィルムの転写の開始位置を感知し、前記基体フィルムと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接させる機構と、(d')前記塗料を塗布して未硬化のままの前記基体フィルムの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接させながら紫外線が照射される機構と、(e')前記塗料が硬化した前記基体フィルムを前記転写用材料から剥離させる機構と、を含むことを特徴とする転写加工装置(以下、第二の転写加工装置という)を提案するものである。
さらに、本発明は、前記転写加工方法と前記転写加工機構により製造されることを特徴とする転写加工製品をも提案する。
なお、前記第一の転写加工方法及び前記第一の転写加工装置にて用いる「基体」は枚葉であるから「基体シート」とし、前記第二の転写加工方法及び前記第二の転写加工装置にて用いる「基体」は巻物状であるから「基体フィルム」として区別したが、以下の説明において「基体シート」も「基体フィルム」も含む場合には「基体」として説明する。
本発明の転写加工方法は、枚葉の基体シートが搬送ベルトによって搬送ロール上の爪部に送り込まれ、或いは巻物状の基体フィルムが巻き出しロールと巻き取りロールで正確に巻き出しながら巻き取られながら搬送ロール上の基体上の転写の開始位置に送り込まれ、前記転写の開始位置を感知して、前記基体と前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定された転写用材料を搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接しながらその上から紫外線を照射することにより、帯電することなく、所望する前記模様を所望する前記基体(シート状またはフィルム状)の位置に転写ができる。必要に応じてエンボス模様を形成することもできる。前記基体は多面付けであっても所望する模様を所望する前記基体の位置に正確に極めて歩留まりのよい転写加工が可能となる。
そして、転写ガイドのプレスロールは、圧接しながら転写用材料の走行(移動)速度と搬送ロール上の基体の速度と同速度で回転するため摩擦などによる静電気やつれたるみも生じず転写を行うことができる。
また、転写用材料は、予め両面又は片面の表面の全部又は一部に鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工を、転写用フィルム、シート、板の全部か何れかに樹脂塗料などで加工してあるか、又は、予め鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工を施してある転写用フィルム、シート、板の全部か何れかを貼り合わせてあるため、当該転写用材料の全部か何れかを変更するか、樹脂塗料で加工するか、貼り付け交換することにより、速やかな加工変更が可能となる。
さらに、前記転写用材料には、更にその上に転写用フィルム、シート、板、塗料、布の全部か何れかなど塗布したり張り付けたりして鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工を施すことにより、圧接した基体上の紫外線樹脂塗料の層によって前記転写用材料の厚み分だけ段差が形成され、この段差が凸凹模様を形成することが可能となる。
また、転写ガイドは、前後にプレスロールを並設状に備える場合には、紫外線硬化型樹脂塗料が塗布されて未硬化のままの基体と転写用材料を搬送ロール上で圧接しなが材料ら紫外線照射することで、より安定した圧接をしながら、紫外線硬化型樹脂塗料の効率のよい硬化を実現し、よりきれいな転写形成をすることができる。
さらに、本発明の転写加工機構は、枚葉の基体シートが搬送ベルトによって搬送ロール上の爪部に送り込まれ、或いは巻物状の基体フィルムが巻き出しロールと巻き取りロールで正確に巻き出しながら巻き取られながら転写の開始位置に送り込まれ、前記転写の開始位置を感知して、前記基体と枠に固定された前記転写用材料を搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接しながらその上から紫外線を照射することにより、所望する前記模様を所望する前記基体の位置に転写することから、多くが公知の汎用機構をそのまま流用することが可能でコストをかけることなく容易に転写加工を実施できる。
また、本発明の転写加工製品は、枚葉又は巻物状の基体として各種印刷物や各種フィルム、シート、板の全部か何れかを適用でき、表面に鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの転写加工と凹凸加工を施すことができ、広範な利用が期待される。
本発明の第一の転写加工方法(装置)において、基体シートが停止板にて停止される状態を示す側断面図である。 本発明の第一の転写加工方法(装置)において、搬送ロール上における基体シートが爪部につかまれている状態を示す側断面図である。 本発明の第一の転写加工方法(装置)において、転写ガイドが爪部につかまれた基体シートと転写用材料を搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射すると共に一部を剥離させている状態を示す側断面図である。 本発明の第一の転写加工方法(装置)において、転写ガイドによる圧接と紫外線照射とを行いつつその大部分を剥離させている状態を示す側断面図である。 本発明の第一の転写加工方法(装置)において、転写ガイドと転写用材料が各々離れ、転写加工後の基体シートは、搬送ベルトによって搬送される状態を示す側断面図である。 本発明の第一の転写加工方法(装置)において、次の転写に備えて転写ガイド、転写用材料、基体シートを、それぞれ当初の状態に戻した状態を示す側断面図である。 本発明の第二の転写加工方法(装置)において、基体フィルムを巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して取り付けた状態を示す側断面図である。 本発明の第二の転写加工方法(装置)において、搬送ロール上に基体フィルムと転写用材料を近接させた状態を示す側断面図である。 本発明の第二の転写加工方法(装置)において、転写ガイドが基体フィルムと転写用材料を搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射すると共に一部を剥離させている状態を示す側断面図である。 本発明の第二の転写加工方法(装置)において、転写加工を終えた大部分の転写用材料を基体フィルムから剥離した状態を示す側断面図である。 本発明の第二の転写加工方法(装置)において、基体フィルム及び転写用材料をそれぞれ搬送ロールから離した状態を示す側断面図である。 本発明の第二の転写加工方法(装置)において、次の転写に備え、搬送ロールに基体フィルム及び転写用材料を臨ませた状態を示す側断面図である。 (a)本発明の第一の転写加工方法(装置)において、搬送ロールに臨む基体シートが停止板に当接した状態を示す斜視図、(b)当該状態における各機構の配置関係、並びにその時点における基体シートの層構造を模式的に示す側断面図である。 (a)本発明の第一の転写加工方法(装置)において、搬送ロールに臨む基体シートが爪部につかまれる直前を示す斜視図、(b)当該状態における各機構の配置状態、並びにその時点における基体シートの層構造を模式的に示す側断面図である。 (a)本発明の第一の転写加工方法(装置)において、搬送ロールに臨む基体シートが爪部につかまれた状態を示す斜視図、(b)当該状態における各機構の配置状態、並びにその時点における基体シートの層構造を模式的に示す側断面図である。 (a)本発明の第一の転写加工方法(装置)において、搬送ロールに臨む基体シートが転写ガイドにて転写用材料に圧接された状態を示す斜視図、(b)当該状態における各機構の配置状態、並びにその時点における基体シートの層構造を模式的に示す側断面図である。 (a)本発明の第一の転写加工方法(装置)において、搬送ロールに臨む基体シートが転写ガイドにて転写用材料に圧接されると共に紫外線照射される状態を示す斜視図、(b)当該状態における各機構の配置状態、並びにその時点における転写加工済みの基体シート(転写加工製品)の層構造を模式的に示す側断面図である。 (a)本発明の第一の転写加工方法(装置)において、転写ガイドと転写用材料が各々離れ、転写加工後の基体シートは、搬送ベルトによって搬送される状態を示す斜視図、(b)当該状態における各機構の配置状態、並びにその時点における転写加工済みの基体シート(転写加工製品)の層構造を模式的に示す側断面図である。 (a)本発明の第二の転写加工方法(装置)において、基体フィルムを巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して取り付けた状態を示す斜視図、(b)当該状態における各機構の配置状態、並びにその時点における基体フィルムの層構造を模式的に示す側断面図である。 (a)本発明の第二の転写加工方法(装置)において、搬送ロール上に基体フィルムと転写用材料を近接させた状態を示す斜視図、(b)当該状態における各機構の配置状態、並びにその時点における基体フィルムの層構造を模式的に示す側断面図である。 (a)本発明の第二の転写加工方法(装置)において、転写ガイドが基体フィルムと転写用材料を搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射する状態を示す斜視図、(b)当該状態における機構の配置状態、並びにその時点における基体フィルムの層構造を模式的に示す側断面図である。 (a)本発明の第二の転写加工方法(装置)において、転写加工を終えた大部分の転写用材料を基体フィルムから剥離した状態を示す斜視図、(b)当該状態における各機構の配置状態、並びにその時点における転写加工済みの基体フィルム(転写加工製品)の層構造を模式的に示す側断面図である。 (a)本発明の第二の転写加工方法(装置)において、次の転写に備え、搬送ロールに基体フィルム及び転写用材料を臨ませた状態を示す斜視図、(b)当該状態における各機構の配置状態、並びにその時点における転写加工済みの基体フィルム(転写加工製品)の層構造を模式的に示す側断面図である。 (a)本発明の第二の転写加工方法(装置)において、次の転写が行われる位置が基体フィルム上に現れた状態を示す斜視図、(b)当該状態における各機構の配置状態、並びにその時点における転写加工済みの基体フィルム(転写加工製品)の層構造を模式的に示す側断面図である。
本発明の第一の転写加工方法は、
(A)枚葉の基体シート(以下、単に基体シートという)に紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される工程と、
(B)前記塗料が未硬化のまま搬送ベルトで搬送ロール上の爪部に送り込まれ前記基体シートの端部を挟んで支持搬送される工程と、
(C)前記搬送ロール上の前記基体シートの転写の開始位置を感知し、前記基体シートと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接させる工程と、
(D)前記塗料が未硬化のままの前記基体シートの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接させながら紫外線が照射される工程と、
(E)前記塗料が硬化した前記基体シートを、前記転写用材料から剥離させる工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の第二の転写加工方法は、
(A')巻物状の基体フィルム(以下、単に基体フィルムという)に紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される工程と、
(B')前記基体フィルム上の前記塗料が未硬化のまま巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して搬送される工程と、
(C')前記搬送ロール上の前記基体フィルムの転写の開始位置を感知し、前記基体フィルムと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを並設状に供える転写ガイドにて圧接させる工程と、
(D')前記塗料が塗布されて未硬化のままの前記基体フィルムの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接させながら紫外線が照射される工程と、
(E')前記塗料が硬化した前記基体フィルムを、前記転写用フィルム、シート、板の全部か何れかから剥離させる工程と、を含むことを特徴とする。
さらに、本発明の第一の転写加工方法を実施する転写加工装置は、
(a)基体シートに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される機構と、
(b)前記基体シート上の前記塗料が未硬化のまま搬送ベルトで搬送ロール上の爪部に送り込まれ前記基体シートの端部を挟んで支持搬送させる機構と、
(c)前記搬送ロール上の前記基体シートの転写の開始位置を感知し、前記基体シートと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接させる機構と、
(d)前記塗料が塗布されて未硬化のままの前記基体シートの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接させながら紫外線が照射される機構と、
(e)前記塗料が硬化した前記基体シートを、前記転写用材料から剥離させる機構と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の第二の転写加工方法を実施する転写加工装置は、
(a')基体フィルムに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される機構と、
(b')前記基体フィルム上の前記塗料が未硬化のまま巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して搬送される機構と、
(c')前記搬送ロール上の前記基体フィルムの転写の開始位置を感知し、前記基体フィルムと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを並設状に供える転写ガイドにて圧接させる機構と、
(d')前記塗料が塗布されて未硬化のままの前記基体フィルムの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接させながら紫外線が照射される機構と、
(e')前記塗料が硬化した前記基体フィルムを、前記転写用材料から剥離させる機構と、を含むことを特徴とする。
なお、本発明の二つの転写加工方法(装置)は、基体シートと、基体フィルムの何れかを用いるものであるが、前記課題(静電気の抑制)を達成するための手段(転写ガイド)が共通する。
以下、前記第一の転写加工方法を構成する(A)〜(E)の各工程、前記第二の転写加工方法を構成する(A')〜(E')の各工程を、一工程ごとに説明する。
まず、何れの転写加工方法においても、まず始めに(A)と(A')の工程にて、基体の枚葉(A)か(A')の何れかに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される。
前記紫外線硬化型樹脂塗料とは、紫外線硬化型樹脂をバインダとする各種の塗料(インキ)を指すものであって、既に各種塗料(インキメーカー)より多種の塗料(インキ)メーカーより多種の塗料(インキ)が販売されているので、それを用いても良い。
そして、この(A)又は(A')の何れかの工程を実施する(a)か(a')の何れかの機構、即ち前記基体シート又は前記基体フィルムに、前記紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される機構としては、公知の印刷機(塗工機)を用いて行えばよく、ほぼ全面に塗布するいわゆるベタ印刷でも、部分的に印刷するポイント印刷でも良く、例えば多面付けシートであれば、各印刷面にそれぞれ塗布するようにしても良い。
前記基体とは、前述のように「基体シート」も「基体フィルム」も含むものであって、フィルム状、シート状、板状の合成紙、非木材紙等の紙類や、各種フィルム類、金属板類の何れかを指し、当該装置で転写加工できる厚さを対象としたものであり、その両面、片面の全部か一部又は全面、又は一部の各種の印刷、加工の両方か何れかを施したものを適用でき、例えば一枚のシートやフィルムに多面の印刷面を形成した多面付け印刷、加工の両方か何れかにしてあっても良い。
なお、基体(シート)は、鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの転写加工の搬送ベルトで搬送する前に紫外線硬化型樹脂塗料が塗布されて未硬化のままであればよく、また前記基体シートの前後左右の長さは、搬送ロールの爪部を除いた搬送可能な転写可能な外周面範囲内であればよく、厚みは、適当に搬送ロールに繰り出され、きれいに巻きつき、転写用材料と圧接させて転写することが可能な柔軟性のある厚みが望ましい。
また、基体(フィルム)は、転写加工前の巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して搬送される前に紫外線硬化型樹脂塗料が塗布されて未硬化状態であればよく、この基体フィルムの長さは、たるまないように巻き出しロールと巻き取りロールに取り付けられていれば良く、幅は外周面幅内で、巻き出し巻き取るための巻き出しロールと巻き取りロールは、枠に装着された転写用材料と搬送ロールにタイミングを合わせて確実に繰り出し排出するための適当サイズに合わせればよい。なお、前記基体フィルムの厚みは、搬送ロールに繰り出され、きれいに巻きつき、前記転写用材料と圧接させて転写することが可能な柔軟性のある厚みが望ましい。
さらに、前記基体上に所望の模様を所望の位置に転写するために搬送する搬送ベルト、搬送ロール、爪部、枠、転写用ガイドの各機構は、サーボ式モーターによって独立駆動している。また、各機構同士がタイミングを合わせて同調駆動している。
前記基体を搬送するための搬送ベルトは、前記基体を搬送ロール上の爪部に送り出し、枠に装着された転写用材料を搬送ロール上で圧接させるための適当サイズに合わせるのが望ましい。
次に、前記(B)の工程は、搬送ベルトによって搬送ロールに送り込まれ、搬送ロールに取り付けられた爪部に、前記(A)の工程にて紫外線硬化型樹脂塗料が塗布された基体シートの端部を挟んだ状態で支持、搬送される。即ち、この工程は少なくとも前記(A)の工程後に行う。
これまでの基体シート上を掻き出しロールによって搬送する従来の方式では微妙なズレを生じ、基体シートの厚みのギャップやスリップなどによって、基体シートが圧接ロールと搬送ロール間に送り込まれる時に転写角度や位置が微妙にズレを生み、基体シートのギャップやスリップによって、基体シートが前記ロール間に送り込まれる時に位置がずれてしまう。
しかし、本発明の(B)の工程では、搬送ロール上に設けた爪部が基体シートの前端を挟んで搬送するため、極めてずれが少なく搬送ロール上の爪部の位置が基体シートの前端と一致する。
そして、この(B)の工程を実施する(b)の機構は、後述する図示実施例にて用いた印刷機(塗工機)などを用いて行えばよい。
また、(B')の工程は、巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して取り付けた基体フィルムが、前記(A)の工程にて紫外線硬化型樹脂塗料が塗布されて未硬化のまま、搬送ロール上に搬送される。即ち、この工程は少なくとも前記(A')の工程後に行う。
これまでの基体フィルムに、従来の転写用材料(長尺物)を利用する基体フィルムを連続動作で巻き取りながら転写する加工は、そもそも所望の模様や前記基体フィルムの所望の位置に転写加工するためには、予め転写用材料に所望する模様と前記基体フィルムの所望する位置に形成されるようなデザインやレイアウトの必要があり、従来の加工方法は、終始転写用材料と基体フィルムを圧接し続けて単に連続的に転写するため、単に前記転写用材料の模様や位置を複写するだけにとどまる。
しかし、本発明の(B')の工程では、前記基体フィルムを巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して巻き出し巻き取りを繰り返しながら搬送ロール上の転写の開始位置に一転写するごとに搬送するため、極めてずれが少ない転写が行われる。
そして、この(B')の工程を実施する(b')の機構は、後述する図示実施例にて用いた印刷機(塗工機)などを用いて行えばよい。
前記(B)の工程を実施するための搬送ベルトは、基体を搬送ロール上の爪部に送り込むために、搬送ベルト上に基体を吸着させるのがよく、さらに搬送ベルトの上に送りコロを設置して基体を搬送しても良い。送りコロは、前工程で、送りコロを利用する場合は、予め送りコロの部分を避けて塗布すれば良い。又は、基体上に紫外線樹脂塗料を塗布して未硬化のままの部分を避けて設置すれば良い。
なお、この(B)の工程を実行しているときの枠に固定した転写用材料は、基体と離れていて転写の開始位置に停止している。
続いて、前記(C)の工程では、搬送ロールの転写の開始位置を感知し、紫外線硬化型樹脂塗料が塗布されて未硬化のままの基体シートと、枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接させる。
また、前記(C')の工程では、搬送ロールの転写の開始位置を感知し、紫外線硬化型樹脂塗料が塗布されて未硬化のままの基体フィルムと、枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接させる。
前記(C)や(C')の工程に用いる枠に固定する転写用材料としては、その材質として、紫外線を透過するプラスチック、ガラス、紙、金属、繊維、ゴムなどこれらの材質の単体或いは組み合わせた有色或いは無色でもよく、部分的に紫外線が透過しない部分があっても良い。また、切り欠きや穴が開いた部分、凹凸などがあっても良い。
また、この転写用材料は、転写ガイド(に具備される紫外線照射装置から)の紫外線照射により、紫外線が透過し、圧接させた基体上の未硬化の紫外線硬化型樹脂塗料を硬化させることが可能な厚みであれば良い。例えばプラスチックシート、ガラス板と呼ばれるものも含まれる。
さらに、この転写用材料は、予め鏡面等の加工が施された既製品や特注品をベース(原材料)とするものでも良く、またこれらを組み合わせても良い。
前記転写用材料の両面又は片面には、鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工が施してあり、前述の加工を施した表面は、別種の柄や模様の印刷、或いは接着、粘着、加工が施されていても良い。
また、前述のように予め鏡面等の加工が施された既製品等をベースとし、その両面又は片面に、鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工を施すようにしてもよい。
また、この転写用材料の形状は、円形、三角形、半円柱、半円球、台形、S字型、これに起伏などの立体形状や枠に装着が可能で圧接が可能な面形状であれば良い。
このような転写用材料を枠に装着(固定)する方法としては、前述の鏡面等の加工が施された面と、所望する基体上の未硬化の紫外線硬化樹脂塗料の位置が圧接するように、枠に形成された凸部と凹部の間に挟みこむ、スプリング、ボルト、接着剤、粘着剤、マジックテープ(登録商標)、ゴムなど組み合わせて直接に枠に装着しても良い。
また、本発明における枠は、材質を特に限定するものではなく、木材、プラスチック樹脂、紙、ガラス、繊維等何れでもよいが、前記転写用材料の加工を施した面と基体とを圧接して剥離させることができる機能を満たす材質であればよい。
この枠の構造と形状は、前記転写用材料が装着できれば立体でも良く、円形、三角形、五角形、八の字などでもよい。なお、枠を構成する、辺の途中や辺と辺が切り欠けていても良く、一辺の形状は直線でも曲線でも、直線と曲線の組み合わせでも良い。辺の角同士が合わなくても、辺の一部と辺の一部が接合か重なる、或いはこれらが組み合わさってもよい。さらに、枠を構成する一辺の断面は、円形、三角形、四角形、五角形、L字型でも円形でも辺を構成出来る形状であればよい。
また、前記枠は、前記のような定形状の支持枠体に限定されるものではなく、前記転写用材料を前記搬送ロールの上部に臨ませることができるものであれば、不定形状の枠でも支持材を枠状に組み付けたものでもよい。
前記転写用材料の四隅に、スプリングやゴム等の弾性成形体を装着して前記転写用材料を搬送ロールに近接させて臨ませ、前述の定形状の支持枠体を利用した時と同様の転写加工を行うようにしてもよい。
また、前記転写用材料の前端及び後端に支持棒を装着し、この前後の支持棒を機械に装着して前記転写用材料を搬送ロールに近接させて臨ませ、前述の定形状の支持枠体を利用した時と同じような転写加工を行うようにしてもよい。
更に、前記転写用材料を重ね合わせて紐で機械に装着して前記転写用材料を搬送ロールに近接させて臨ませ、前述の定形状の支持枠体を利用した時と同じような転写加工を行うようにしてもよい。
そして、この(C)の工程では、前記(B)の工程で説明したように、(A)の工程で紫外線硬化型樹脂塗料が塗布されて未硬化のままの基体シートの前端を爪部に挟みながら転写の開始位置を感知して基体シートと前記枠に固定した転写用材料を搬送ロール上で転写用ガイドにて圧接させることで一体状に密着し、転写媒体となる前記塗料によって、基体シートの所望する位置に鏡面、マット、ホログラムの全部又は何れかの所望する柄と模様、さらに凹凸形状を転写加工することができる。
また、この(C')の工程では、前記(B')の工程で説明したように、基体フィルムを前記(A')の工程で巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して取り付けて、紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの基体フィルムを搬送し、基体フィルムと枠に固定した転写用材料を搬送ロール上で転写ガイドにて圧接させることで一体状に密着し、転写媒体となる前記塗料によって、基体フィルムの所望する位置に鏡面、マット、ホログラムの全部又は何れかの所望する柄、模様、さらに凹凸形状を転写加工することができる。
この(C)や(C')の工程では、転写ガイドのプレスロールが、圧接しながら転写用材料の走行(移動)速度と搬送ロール上の基材シート又は基体フィルムの速度と同速度で回転するため、摩擦などによる静電気を生ずることもないし弛みを生ずることもなく安定に転写を行うことができる。
また、前記第一の転写加工方法に用いる搬送ロールは、爪部を必要とするが、前記第二の転写加工方法に用いる搬送ロールは、爪部を必要としない点で異なる。
しかしながら、この第二の転写加工方法に用いる搬送ロール上にも爪部が装備されていても良く、この爪部の開閉動作をさせるクラッチ機構を無効にすると共に爪部を格納したまま用いればよい。
なお、この搬送ロールは、その具体的構成を限定するものではないが、安定的に支持搬送、圧接、転写するためのゴム、プラスチック、金属などの素材を使用でき、またこれらを組み合わせても良く、表面に模様や穴があっても良く、さらに公知の吸着搬送機能を装備しても良い。また、前記搬送ロールの外周と幅は、転写加工に必要な長さと幅であればよく、前記転写用材料の長さは枠に固定するのに必要とする長さであればよい。
さらに、前記転写用材料は、前記枠の全面に貼り付けてもくくりつけても部分的に貼り付けてもくくりつけても良い。この場合、基体シートに紫外線硬化型樹脂塗料を塗布した面と圧接する面に貼り付ける、又はくくりつけるのが望ましい。
前記転写用材料に、重ねて貼り付け、又はくくりつけ、或いは印刷しても良く、この場合も基体に紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化の面と圧接できる面に貼り付ける、又はくくりつけるのが望ましい。さらに、フィルム、シート、板、印刷、加工の全部か何れかでできた層を設けても良い。
部分的に前記転写用材料を貼り付け、くくりつけ、又は印刷、加工をする場合、構成、形状を問わず、例えば前記転写用材料の真ん中を星型を切り抜き、くり抜いた各部品を別々の箇所に貼り付け、又は転写シート上に凸状の星型模様と真ん中を星形にくり抜いた四角面の真ん中の凹状の星型模様を形成する。これは、印刷や加工などによっても容易に形成でき、前記転写用材料に紫外線樹脂塗料を塗布した面と接する面に前記のような凹凸の段差を形成することで、基体上の転写加工面には、硬化した紫外線硬化型樹脂塗料によって星型の凹凸を形成できる例である。
また、これら転写用材料は、紫外線透過性のある素材が望ましいが、意図的に非透過素材を使用しても良い。即ち基体の紫外線硬化型樹脂塗料の塗布面に前記凹凸加工が施された転写用材料を圧接して、紫外線を照射した後、これらを剥離させると、転写用材料上の凹凸形状は、基体面で凸凹形状となり、転写用材料のポジ、ネガは、基体シート面でネガ、ポジとなる。
また、紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままのすぐ上に、紫外線非透過性素材を部分的に形成した転写用材料の全部又は何れかを圧接して紫外線を照射後に基体から剥離させると、紫外線非透過部分は、紫外線硬化型樹脂塗料が未硬化のまま残る。この後、アルコールやトルエンで前記未硬化塗料をふき取っても良い。
或いは、例えば前記工程後に箔転写の工程で、前記転写加工後の未硬化塗料の上に、紫外線透過型箔を圧接しながら紫外線を照射し、その下の未硬化状態の前記塗料を硬化させて、前記箔のアプリケーションフィルムを剥離させると箔が転写され、紫外線硬化型樹脂塗料を再度塗布することなく、箔転写加工をすることができる。
また、前記(D)や(D')の工程の搬送ロール上の紫外線樹脂塗料が塗布された未硬化のままの搬送ロール上の基体と枠に固定された前記転写用材料の隙間は、圧接転写工程以外は、お互いが密着しない隙間に調整するのが望ましい。前記隙間は、1ミリ程度に調整するのが望ましい。
また、前記(D)や(D')の工程では、枠に固定された転写用材料の上方に位置する転写ガイドが、搬送ロールの転写の開始位置を感知すると下降し始め、枠に固定した前記転写用材料を圧接して、さらに搬送ロール上に送り込まれた基体を圧接し始める。同時に搬送ロールに枠に固定した前記転写用材料を同調させて基体転写ガイドが搬送ロールに圧接したまま、紫外線照射装置と圧接ガイドは定位置のまま、鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工を施した転写用材料の全部か何れかを固定した枠は平行移動しながら、基体を圧接している前記転写用材料の上から基体上の前記塗料に紫外線を照射しているあいだ前方から後方へ回転移動しながら硬化後、基体と転写用材料を順次剥離させながら搬送する。
前記転写ガイドは、サーボモータで制御されていて、搬送ロール上部が固定されている機械両側フレーム上部に亘って好適に両端を固定している。通常は、転写ガイドに取り付けられたプレスロールは、搬送ロール上部に位置する枠に固定された転写用材料とは非接触の状態にある。搬送ロール上の基体と枠に固定された転写用材料を圧接するために、転写ガイドの可動部分であるプレスロールをエアシリンダーで上下動させることで圧接することになる。この転写ガイドのプレスロールは、一定の搬送ロール上の基体と転写用材料が良好に圧接できる位置で一定の上下運動を繰り返す。転写ガイドのプレスロールは搬送ロールと転写用材料に対して前後進に最適な角度に設定すれば良く、垂直でも、例えば手前方向に5度程度傾けても良い。圧接するプレスロールは、枠に固定された転写用材料の幅内に収まる横幅の長さで、基体と転写用材料との1ミリ程度の隙間を上部から圧接させることで予め基体に塗布された未硬化状態の紫外線硬化型樹脂塗料に圧接させながら前方から後方に向かって硬化させることができる。
なお、後述する比較例に示すようにこの転写ガイド(プレスロール)を用いずにブレード状のスキージを用いて圧接させた場合には、摩擦を原因と思われる静電気により転写ムラ等を生じてしまう。
転写の開始位置、即ち基体の前端を掴んだ搬送ロールの爪部が転写ガイドのプレスロールが下降して圧接する位置を通り過ぎると、転写ガイドのプレスロールがエアシリンダーで下降して枠に固定した転写用材料と基体を搬送ロール上で圧接する位置で、転写用材料を安定的に圧接して転写させながら基体上の紫外線硬化型樹脂塗料を硬化させるための機構であり、なおかつ、搬送ロールに紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの基体を搬送して上記転写用材料を圧接して硬化させる前に、基体に予め塗布された未硬化状態の紫外線硬化型樹脂が、紫外線照射装置から拡散する紫外線によって硬化してしまい、圧接しているにもかかわらず転写できない、という転写不良を防止できるが、更には紫外線を集光して塗料の硬化をよくするために遮蔽板及び集光板を取り付けて遮蔽集光装置として利用しても良い。
また、前記転写用材料と圧接するために上下動するプレスロールの接触先端部分は、プラスチック、金属、ゴムなどと安定的に圧接出来るロール状である。また、転写ガイドのプレスロールは、横幅方向に一本以上であればよく、圧接方法によっては、間欠した形状でも良い。また、上記転写ガイドは、搬送ロールの基体シートの搬送を妨げない位置に前後方向に一体以上設置すれば良いが、効率よく圧接するためには図示実施例のように搬送ロールの紫外線照射曲面に一体に密着する位置で紫外線照射装置の前後にそれぞれ一体ずつ並設することが望ましい。
なお、紫外線照射装置は、本発明では前記転写ガイドに附帯(具備)される設備として説明したが、後述する図示実施例にも示されるように、搬送ロールの中心の真上の枠に固定された転写用材料の動作と転写ガイド(プレスロール)の動作を妨げない位置で、かつ、搬送ロール上の紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のまま転写用材料と圧接しながらその上から紫外線を照射して硬化するに好適な位置に設置すれば良い。
また、この紫外線硬化装置は、搬送ロール上の基体が搬送され、紫外線硬化中に点燈し、硬化完了後消灯、完了後も点燈し続けていても良い。
この(D)又は(D’)の工程を実施するための(d)又は(d’)機構の搬送ロール上の基体に塗布された紫外線硬化型樹脂塗料が未硬化のまま転写用材料を圧接しながらその上から紫外線を照射する装置は、公知の装置を用いて行えばよい。
また、前記(D)又は(D')の工程を実施するための(d)又は(d')の機構、即ち、搬送ロール上の紫外線硬化性樹脂塗料を塗布して未硬化のまま枠に固定した転写用材料を圧接しながらその上から紫外線照射をする機構としては、後述する図示実施例で利用した特殊な印刷機(塗工機)などを用いて行えばよい。
また、前記(E)又は(E')の工程は、(D)の工程で前記塗料を硬化させながら基体を枠に固定した転写用材料から搬送ベルトに剥離させることにより、基体に所望した模様を所望した位置に転写した製品を得る。
なお、基体の前後左右方向の位置を定めるためには、所望する柄や模様を所望する基体の左右何れかの端部にガイドを利用して合わせてもよく、停止板に停止後、位置合わせ装置を利用して合わせても良い。このときこの部分には紫外線硬化型塗料は塗布しないようにすればよい。
紫外線硬化型樹脂塗料が塗布された未硬化のままの基体が停止位置から前進するときには、ガイドで抑えても良い。基体を連続的に搬送する場合、紫外線硬化型樹脂塗料を塗布する工程で一般的な紙積み装置を利用して塗布後、搬送ベルト上で基体どうしが重ならないような間隔で前記塗料を塗布後調整しながら搬送すればよい。
なお、剥離を容易に行うためには、ブロアなどの装置を用いて送風して冷却しながらより容易に剥離するようにしてもよい。
即ち基体上の未硬化の紫外線硬化型樹脂に、転写用材料を圧接しながら紫外線を照射して紫外線硬化型樹脂を硬化させて模様や柄を転写させると、紫外線硬化型樹脂の硬化反応で発熱が生じるため、圧接部分にブロアーなどの装置を使用して風を当てて冷却しながら引き剥がすようにしてもよく、或いは更にその後、転写済み基体を冷却させても良い。
また、転写用材料から基体を引きはがした後、必要に応じて別に設けた紫外線照射装置で紫外線を再照射して硬化促進させてもよい。
さらに、前記第一の転写加工方法における(B)〜(E)の工程について図1〜図6を用いて、追加説明をする。
なお、図1〜図6には、基体シート上に紫外線硬化型樹脂を塗布する(A)の工程は含まれていない。
(B)〜(E)の工程で用いる搬送ロール1は、通常は金属から出来ているが、枚葉の基体シート2の硬度に応じて、表面にプラスチックや、ゴムなどを巻き付けても良い。また、凹凸があっても良い。
両面が鏡面の紫外線を透過するフィルムの片面に、即ち基体シート2の加工面に圧接する面側に、星型に切り取った鏡面、マット、ホログラムの各フィルムを部分的に貼り付けた転写用材料4を、予め製造したアルミ製の四角枠に接着剤で貼り付けた。また、紫外線硬化型樹脂塗料を用いて前記転写用材料4上に星形模様を成形した。この転写用材料4を固定した枠は、搬送ロール1上の基体シート2の転写の開始位置を感知して搬送ロール1と同速度で前方に移動する。
そして、図1に示すように爪部3を開いて停止している搬送ロール1に、ゴム、プラスチック樹脂素材からなる搬送ベルト9の搬送によって基体シート2を搬送するが、停止板8は、搬送ロール1の爪部3に正確に送り込むための適正な角度と適正な位置に調整されて上昇しているので、搬送ベルト9上の基体シート2の搬送は、この停止板8に接触していったん停止する。そして、前後左右の位置を調整後、停止板8が下降を始めると共に搬送が再開される。
より詳しくは、基体シート2の搬送ベルト9上の両端に設置している送りコロ(図示せず)と接触する部分を除いて紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの基体シート2は、搬送ベルト9上に開けた複数穴の吸着装置で適度な吸引力で吸着しながら、停止板8に接触して停止し、再び搬送ロール1の爪部3に向かって支持搬送し、搬送ベルト9に連動して上下運動を繰り返して上昇してきた停止板8に基体シート2の先端が接触し搬送ベルト9上でスリップして停止する。
このように基体シート2の繰り出しは、搬送ベルト9上に吸着させた状態で行うが、図面上では、見にくくなることを恐れて基体シート2と搬送ベルト9が離反した状態に描いている。
続いて図2に示すように搬送ベルト9から繰り出された基体シート2の先端が、搬送ロール1上の爪部3に挿入されると、爪部3が閉じて基体シート2を掴み、回転している搬送ロール1に巻きつくように前進する。
なお、搬送ベルト9上の基体シート2が下降した停止板8上を通過して搬送ロール1の爪部3が基体シート2を掴んで転写後の次の搬送ベルト9に搬送して再び爪部3が元の位置に戻って転写の開始する準備位置に戻る間に、停止板8は、再び上昇し始め、次の基体シート2と接触して停止する。即ち基体シート2の前端が開口している爪部3に正確に送り込まれて掴まれ、搬送ロール1上に搬送されると、爪部3が閉口して基体シート2の前端を掴んで搬送ロール1上に搬送する。
このとき、搬送ロール1の転写の開始位置で転写用材料4を固定した枠が、前記搬送ロール1と同調して同速度で前進を始める。
そして、図3に示す状態は、転写ガイド5(プレスロール6)が下降し始め、前記転写用材料4と搬送ロール1上の未硬化の基体シート2を圧接する。
このとき、転写ガイド5(プレスロール6)が下降しながら前記基体シート2と前記転写用材料4を搬送ロール1上で圧接しながら前記塗料に紫外線照射装置7から紫外線を照射して硬化させながら硬化後の紙積み装置に向かって搬送する。転写ガイド5のプレスロール6は、圧接しながら転写用材料4の走行(移動)速度と搬送ロール1上の基体シート2の速度と同速度で回転するため、摩擦などによる静電気やつれたるみも生じない。
図4に示す状態は、爪部3を開口して、基体シート2を搬送ロール1から次の搬送ベルト9に搬送する状態である。
図5に示す状態は、基体シート2が転写完了して次の搬送ベルト9に搬送され、転写ガイド5が前記転写用材料4の搬送ロール1上での圧接を終了して上昇して転写の開始準備位置に戻っている。
図6に示す状態では、搬送ロール1が再び基体シート2を掴む位置に回転して爪部3を開いて停止しており、前記転写用材料4が元の位置に戻っている。転写用材料4を取り付けた枠が元の位置に戻ると、再び搬送ベルト9が回転して停止板8が下降をはじめ、前述の動作を繰り返す。
さらに、前記第二の転写加工方法における(B')〜(D')の工程について図7〜12を用いて、追加説明をする。
なお、図7〜図12には、基体フィルム2'上に紫外線硬化型樹脂を塗布する(A')の工程は含まれていない。
(B')〜(E')の工程で用いる搬送ロール1'は、通常は金属から出来ているが、基体フィルム2'の硬度に応じて、表面にプラスチックや、ゴムなどを巻き付けても良い。また、凹凸があっても良い。なお、この搬送ロール1'には、爪部があっても良いが、この工程では必要のない機構なので、閉じたままの状態にしておけばよい。
転写用材料4'については、前記転写用材料4と全く同様に作成した。
基体フィルム2'を繰り出す方法は、図7に示すように巻き出しロール10Aと巻き取りロール10Bに架け渡して取り付けられた基体フィルム2'を、搬送ロール1'の速度を同調させ、適宜に巻き出し巻き取られながら、搬送ロール1'上の転写の開始位置に基体フィルム2'を搬送する。転写ガイド5のプレスロール6は、圧接しながら転写用材料4'の走行(移動)速度と搬送ロール1'上の基体フィルム2'の速度と同速度で回転するため、摩擦などによる静電気やつれたるみも生じない。
図8に示す状態は、転写の開始位置に合わせて転写用材料4'を固定した枠が前進しながら搬送ロール1'上に臨んだ状態を示している。
基体フィルム2'上の転写の開始位置は、基体フィルム2'の巻き出しロール10Aと巻き取りロール10Bに取り付けられた一番目の搬送ロール1'上の転写の開始位置が一番目の転写の開始位置として、順次二番目以降の転写の開始位置が決まる。また、一番目以降の転写の開始位置は、搬送ロール1の回転する円周上の長さの始点と終点の長さに一致する。ここでは、基本的には搬送ロール1'の回転する長さは外円周と同じとするが、基体フィルム2'の送る長さ即ち基体フィルム2'上の所望する位置を転写加工する長さ即ち所望する模様よりも長短調整が可能である。
図9に示す転写の開始位置になると、転写用材料4'を固定した枠が前進しながら転写ガイド5が下降して圧接を始める。そして前記基体フィルム2'と転写用材料4'を搬送ロール1'上で圧接して紫外線を照射して硬化させ、その直後から基体フィルム2'と転写用材料4'を剥離させていく。
このとき、基体フィルム2'の所望する模様を所望する位置に転写をしながら次の転写位置に搬送されると、搬送ロール1'は一旦停止し、転写ガイド5'が上昇して転写の開始位置に戻る。
図10に示すように転写が完了すると、基体フィルム2'と転写用材料4'が搬送ロール1'から離れる。
さらに、次には図11に示すように転写材料4'から基体フィルム2'が離れる。
の転写が完了すると、
図12では、基体フィルム2'の次の転写の開始位置が回転して搬送ロール1'上に送り込まれて停止し、転写用材料4'が取り付けられた枠が転写の開始位置に戻る。
枠が転写の開始位置に戻ると再び次の基体フィルム2'の転写が開始される。
なお、紫外線硬化型樹脂塗料が塗布された未硬化のままの基体フィルム2'が停止位置から前進するときには、巻き出しロール10Aと巻き取りロール10Bで巻き出し巻き取り位置を合わせても良い。基体フィルム2'を連続的に流す時は、紫外線硬化型樹脂塗料を塗布する工程で一般的な巻き出し巻き取り装置を利用して塗布後、基体フィルム2'どうしが重ならないような間隔に塗布して搬送すれば良い。
本発明の第一の転写加工方法の実施例1〜3及び比較例1における(B)〜(E)工程として、図13〜図18の転写加工を行った。
なお、当該図13〜図18の斜視図、即ち各図(a)では、転写加工を行う搬送ロール1を見せる(本来は透けて見える筈もない)ため、転写用材料4や基体シート2を恰も透明のように記載した関係で、これらの配置関係がわかり難くなった恐れがあるため、各図(b)に各機構や各部材の配置関係を示した。
図13(a)では、(A)の工程にて塗布した紫外線硬化型塗料が未硬化のままの基体シート2が搬送ベルト9で搬送ロール1上に送り込まれ、停止板8で停止される状態を示し、前記図1の状態に相当する。なお、(A)の工程に先立って予め基体シート2には、ベタ印刷の左側に丸顔のキャラクターが印刷され、その上に(A)の工程にて紫外線硬化型塗料が塗布されている。
図14(a)は、停止板8が下降して基体シート2を搬送ロール1上に送り込む直前の状態を示す。
図15(a)は、基体シート2の端縁を搬送ロール1上の爪部3が掴んで支持搬送する状態を示し、前記図2の状態に相当する。
また、図13(b)及び図14(b)及び図15(b)は、それぞれの状態における転写ガイド5、転写用材料4、基体シート2、搬送ロール1の配置状態を示す。
なお、これらの図13(b)及び図14(b)及び図15(b)に示されるように前記転写用材料4には、星型の凸状部と円型の凹状部とが設けられている。
図16(a)は、転写ガイド5が下降し始め、前記転写用材料4と搬送ロール1上の未硬化の基体シート2を圧接する状態を示し、前記図3及び前記図4に相当する。転写ガイド5のプレスロール6は、圧接しながら転写用材料4の走行(移動)速度と搬送ロール1上の基体シート2の速度と同速度で回転するため、摩擦などによる静電気やつれたるみも生じないことが確認された。
また、図16(b)は、その状態における転写ガイド5、転写用材料4、基体シート2、搬送ロール1の配置状態、及び基体シート2の層構成を示し、基体シート2上の未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に、転写用材料4の前記星型の凸状部と円型の凹状部が押し付けられている状態が示されている。
図17(a)は、転写用材料4を基体シート2に圧接しながら紫外線転写が行われ、基体シート2から転写用材料4を剥離させた状態を示し、前記図5に相当する。
また、図17(b)は、その状態における転写ガイド5、転写用材料4、基体シート2、搬送ロール1の配置状態(この時点では転写ガイド5と転写用材料4とは接している)、及び基体シート2の層構成を示し、基体シート2上には、前記転写用材料4の前記星型の凸状部と円型の凹状部が再現(転写された)硬化済みの紫外線硬化型樹脂塗料層が形成されている。
図18(a)は、転写が終了し、前記転写ガイド5や前記転写用材料4を次の転写に備えて離反させ、転写加工後の基体シート2については、後方の搬送ベルト9で搬送する状態を示している。
また、図18(b)は、この状態における転写ガイド5、転写用材料4、基体シート2、搬送ロール1の配置状態を示し、この時点では転写ガイド5と転写用材料4とは離反している。
(A)工程:
枚葉の基体シートとして、枚葉紙王子製紙製サンカード四六判26.5kgを半切りに断裁したものに表面に熱可塑性樹脂塗料を利用したプレスコート加工を施したものを用意した。塗工機は、シリンダースクリーン印刷機を利用した。
スキージは耐溶剤性、耐摩耗性の高いウレタンゴムの平スキージを利用した。機械研磨後、エッジの面取りをし、丸みを付けた。アタック角度を50度とした。
スクリーン印刷用の製版は、アルミ製の四角枠に250メッシュのポリエステル繊維をバイアス22.5度、前記基体シートの加工する面に接触するように斜張りし、乳剤を塗布し、製版を施した。
紫外線硬化型樹脂塗料は、十条ケミカル製レイキュアOP4300を使用した。
印刷速度800回転/hで前記基体シート上の所望する位置に前記塗料をおおよそ平均25μm程度の厚みになるように塗布した。
(B)〜(E)工程
前述の図13〜図18の装置を用いて以下の製造を行った。
転写用材料として、東洋紡社製OPPグロスフィルムP3162(40μm)を前記基体シート上の紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に接触するように枠に固定した。その面上にKレーザー製ホログラムOPPフィルム(22μm)を部分的に貼り付け、更に東レ社製OPPマットフィルムYM17S(20μm)を部分的に貼り付けた。
前記(A)の工程を実施後、前記基体シートを搬送ベルトによって搬送ロールに搬送し、前記枠に固定した転写用材料と前記基体シートを前述の転写ガイドによって搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射をして硬化させた。
搬送ロール上の硬化した順に搬送ロールを回転させて前記基体シートと前記転写用材料を剥離させながら搬出ベルトに排出した。
(結果)
前記の通り100枚以上連続して加工したところ、前記転写用材料上の所望する柄と模様を各基体シートの所望の位置に転写することができた。また、フィルムを重ねて貼った箇所は、凹凸の模様に再現された。積層しても帯電することはなかった。120枚棒積みしても帯電することなく、一枚一枚きれいに剥離させることができた。
(A)工程:
枚葉の基体シートとして、枚葉紙王子製紙製サンカード四六判26.5kgを半切りに断裁したものに表面に易接着処理を施した透明PETフィルム(12μm)を貼り付けたものを用意した。塗工機は、シリンダースクリーン印刷機を利用した。
スキージは耐溶剤性、耐摩耗性の高いウレタンゴムの平スキージを利用した。機械研磨後、エッジの面取りをし、丸みを付けた。アタック角度を50度とした。
スクリーン印刷用の製版は、アルミ製の四角枠に350メッシュのポリエステル繊維をバイアス22.5度、前記基体シートの加工する面に接触するように斜張りし、乳剤を塗布し、製版を施した。
紫外線硬化型樹脂塗料は、十条ケミカル製レイキュアOP4300を使用した。
印刷速度1000回転/hで前記基体シート上の所望する位置に前記塗料をおおよそ平均10μm程度の厚みになるように塗布した。
(B)〜(E)工程
前述の図13〜図18の装置を用いて以下の製造を行った。
転写用材料として、東洋紡社製OPPグロスフィルムP3162(40μm)を前記基体シート上の紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に接触するように枠に固定した。その面上にKレーザー製ホログラムOPPフィルム(22μm)を使用し、ホログラム模様をヒートシール部分的に転写し、P4166(20μm)のマット模様を部分的に転写した。
前記(A)の工程を実施後、前記基体シートを搬送ベルトによって搬送ロールに搬送し、前記枠に固定した転写用材料と前記基体シートを前述の転写ガイドによって搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射をして硬化させた。
搬送ロール上の硬化した順に搬送ロールを回転させて前記基体シートと前記転写用材料を剥離させながら搬出ベルトに排出した。
(結果)
前記の通り150枚以上連続して加工したところ、前記転写用材料上の所望する柄と模様を各基体シートの所望の位置に転写することができた。また、フィルムを転写した箇所は、凹凸の模様に再現された。積層しても帯電することはなかった。120枚棒積みしても帯電することなく、一枚一枚きれいに剥離させることができた。
(A)工程:
枚葉の基体シートとして、枚葉紙王子製紙製サンカード四六判26.5kgを半切りに断裁したものに自社製蒸着PET(16μm)フィルムを貼り合わせてホログラム模様をエンボスし、その上に、東京インキ製のアンカー剤を塗布した用紙を用意した。塗工機は、シリンダースクリーン印刷機を利用した。
スキージは耐溶剤性、耐摩耗性の高いウレタンゴムの平スキージを利用した。機械研磨後、エッジの面取りをし、丸みを付けた。アタック角度を50度とした。
スクリーン印刷用の製版は、アルミ製の四角枠に250メッシュのポリエステル繊維をバイアス22.5度、前記基体シートの加工する面に接触するように斜張りし、乳剤を塗布した後、製版を施した。
紫外線硬化型樹脂塗料は、十条ケミカル製レイキュアOP4300を使用した。
印刷速度800回転/hで前記基体シート上の所望する位置に前記塗料をおおよそ平均25μm程度の厚みになるように塗布した。
(B)〜(E)工程
前述の図13〜図18の装置を用いて以下の製造を行った。
転写用材料として、東洋紡社製OPPグロスフィルムP3162(40μm)を前記基体シート上の紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に接触するように枠に固定した。前記の面上にKレーザー製ホログラムOPPフィルム(22μm)を部分的に貼り付け、P4166(20μm)のマット模様をヒートシール面に部分的に転写した。
前記(A)の工程を実施後、前記基体シートを搬送ベルトによって搬送ロールに搬送し、前記枠に固定した転写用材料と前記基体シートを前述の転写ガイドによって搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射をして硬化させた。
搬送ロール上の硬化した順に搬送ロールを回転させて前記基体シートと前記転写用材料を剥離させながら搬出ベルトに排出した。
(結果)
前記の通り120枚以上連続して加工したところ、前記転写用材料上の所望する柄と模様を各基体シートの所望の位置に転写することができた。また、フィルムを転写した箇所とフィルムを重ねて貼った箇所は、凹凸の模様に再現され、積層しても帯電することはなかった。120枚棒積みしても帯電することなく、一枚一枚きれいに剥離させることができた。
本発明の第二の転写加工方法の実施例4、5及び比較例2における(B')〜(E')工程として、図19〜図24の転写加工を行った。
なお、当該図19〜図24の斜視図、即ち各図(a)では、転写加工を行う搬送ロールを1'を見せる(本来は透けて見える筈もない)ため、転写用材料4'や基体フィルム2'を恰も透明のように示した関係により、これらの配置関係がわかり難くなった恐れがあるため、各図(b)に各機構や各部材の配置関係を示した。
図19(a)では、(A')の工程にて塗布した紫外線硬化型塗料が未硬化のままの基体フィルム2'が巻き出しロール10Aと巻き取りロール10Bに架け渡して取り付けられて搬送ロール1'上に送り込まれる状態を示し、前記図7の状態に相当する。なお、(A')の工程に先立って予め基体フィルム2'には、ベタ印刷の左側に丸顔のキャラクターが印刷され、その上に(A')の工程にて紫外線硬化型塗料が塗布されている。
図20(a)は、基体フィルム2'と転写用材料4'を搬送ロール1'上に送り込む直前の状態を示し、前記図8の状態に相当する。
また、図19(b)及び図20(b)は、それぞれの状態における転写ガイド5、転写用材料4'、基体フィルム2'、搬送ロール1'の配置状態を示す。
なお、これらの図19(b)及び図20(b)に示されるように前記転写用材料4'には、星型の凸状部と円型の凹状部とが設けられている。
図21(a)は、転写ガイド5が下降し始め、前記転写用材料4'と搬送ロール1'上の未硬化の基体フィルム2'を圧接する状態を示し、前記図9の状態に相当する。転写ガイド5のプレスロール6は、圧接しながら転写用材料4'の走行(移動)速度と搬送ロール1'上の基体フィルム2'の速度と同速度で回転するため、摩擦などによる静電気やつれたるみも生じないことが確認された。
また、図21(b)は、その状態における転写ガイド5、転写用材料4'、基体フィルム2'、搬送ロール1'の配置状態、及び基体フィルム2'の層構成を示し、基体フィルム2'上の未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に、転写用材料4'の前記星型の凸状部と円型の凹状部が押し付けられている状態が示されている。
図22(a)は、転写用材料4'を基体フィルム2'に圧接しながら紫外線照射が行われ、基体フィルム2'から転写用材料4'を剥離させた状態を示し、前記図10に相当する。
また、図22(b)は、その状態における転写ガイド5、転写用材料4、基体フィルム2'、搬送ロール1'の配置状態、及び基体フィルム2'の層構成を示し、基体フィルム2'上には、前記転写用材料4'の前記星型の凸状部と円型の凹状部が再現(転写された)硬化済みの紫外線硬化型樹脂塗料が形成されている。
図23(a)は、転写が終了し、前記転写ガイド5や前記転写用材料4'を次の転写に備えて離反させ、転写加工後の基体フィルム2'の転写箇所については、搬送ロール1'の後方に搬送されている。
図24(a)には、次の転写箇所であることを示す印刷模様が基体フィルム2'上に現れた状態を示し、前記図19からの操作が繰り返される。
また、図23(b)及び図24(b)は、その状態における転写ガイド5、転写用材料4'、基体フィルム2'、搬送ロール1'の配置状態(この時点では転写ガイド5と転写用材料4'とは接している)を示している。
(A')工程:
巻物状の基体フィルムとして、長尺物で表面に易接着処理を施したフタムラ化学製透明フィルムFE2001(25μm)を用意した。塗工機は、シリンダースクリーン印刷機を利用した。
スキージは耐溶剤性、耐摩耗性の高いウレタンゴムの平スキージを利用した。機械研磨後、エッジの面取りをし、丸みを付けた。アタック角度を50度とした。
スクリーン印刷用の製版は、アルミ製の四角枠に250メッシュのポリエステル繊維をバイアス22.5度、前記基体フィルムの加工する面に接触するように斜張りし、乳剤を塗布し、製版を施した。
紫外線硬化型樹脂塗料は、十条ケミカル製レイキュアOP4300を使用した。
印刷速度800m/hで前記基体フィルム上の所望する位置に前記塗料をおおよそ平均25μm程度の厚みになるように塗布した。
(B')〜(E')工程
前述の図19〜図24の装置を用いて以下の製造を行った。
転写用材料として、東レ社製OPPグロスフィルムトレファン2500H(30μm)を基体フィルム上の紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に接触するように枠に固定した。その面上にKレーザー製ホログラムOPPフィルム(22μm)を部分的に貼り付け、東レ社製OPPマットフィルムYM17S(20μm)を部分的に貼り付けた。
前記(A')の工程を実施後、前記基体フィルムを搬送ロールに搬送し、前記枠に固定した転写用材料と前記基体フィルムを前述の転写ガイドによって搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射をして硬化させた。
搬送ロール上の硬化した順に搬送ロールを回転させて前記基体フィルムと前記転写用材料を剥離させながら搬出ベルトに排出した。
(結果)
前記の通り100m以上連続して加工したところ、前記転写用材料上の所望する柄と模様を各基体フィルムの所望の位置に転写することができた。また、フィルムを重ねて貼った箇所は、凹凸の模様に再現された。積層しても帯電することはなかった。100m以上巻き取っても帯電することなく、きれいに巻物をほどくことができた。
(A')工程:
巻物状の基体フィルムとして、長尺物で表面に易接着処理を施したコーテック社製アルミ蒸着フィルム(12μm)を用意した。塗工機は、シリンダースクリーン印刷機を利用した。
スキージは耐溶剤性、耐摩耗性の高いウレタンゴムの平スキージを利用した。機械研磨後、エッジの面取りをし、丸みを付けた。アタック角度を50度とした。
スクリーン印刷用の製版は、アルミ製の四角枠に350メッシュのポリエステル繊維をバイアス22.5度、前記基体フィルムの加工する面に接触するように斜張りし、乳剤を塗布し、製版を施した。
紫外線硬化型樹脂塗料は、十条ケミカル製レイキュアOP4300を使用した。
印刷速度1000m/hで前記基体フィルム上の所望する位置に前記塗料をおおよそ平均10μm程度の厚みになるように塗布した。
(B')〜(E')工程
前述の図19〜図24の装置を用いて以下の製造を行った。
転写用材料として、東洋紡社製OPPグロスフィルムP3162(40μm)を基体フィルム上の紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に接触するように枠に固定した。上記の面上にKレーザー製ホログラムOPPフィルム(22μm)を使用し、ホログラム模様をヒートシール部分的に転写し、P4166(20μm)のマット模様を部分的に転写した。
前記(A')の工程を実施後、前記基体フィルムを搬送ロールに搬送し、前記枠に固定した転写用材料と前記基体フィルムを前述の転写ガイドによって搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射をして硬化させた。
搬送ロール上の硬化した順に搬送ロールを回転させて前記基体フィルムと前記転写用材料を剥離させながら搬出ベルトに排出した。
(結果)
前記の通り100m以上連続して加工したところ、前記転写用材料上の所望する柄と模様を各基体フィルムの所望の位置に転写することができた。また、フィルムを転写した箇所は、凹凸の模様に再現された。積層しても帯電することはなかった。100m巻取りしても帯電することなく、巻物をきれいにほどくことができた。
[比較例1]
(A)工程:
枚葉の基体シートとして、枚葉紙王子製紙製サンカード四六判26.5kgを半切りに断裁したものに自社製蒸着PET(16μm)フィルムを貼り合わせてホログラム模様をエンボスし、その上に、東京インキ製のアンカー剤を塗布した用紙を用意した。塗工機は、シリンダースクリーン印刷機を利用した。
スキージは耐溶剤性、耐摩耗性の高いウレタンゴムの平スキージを利用した。機械研磨後、エッジの面取りをし、丸みを付けた。アタック角度を50度とした。
スクリーン印刷用の製版は、アルミ製の四角枠に250メッシュのポリエステル繊維をバイアス22.5度、前記基体シートの加工する面に接触するように斜張りし、乳剤を塗布した後、製版を施した。
紫外線硬化型樹脂塗料は、十条ケミカル製レイキュアOP4300を使用した。
印刷速度800回転/hで前記基体シート上の所望する位置に前記塗料をおおよそ平均25μm程度の厚みになるように塗布した。
(B)〜(E)工程
前記転写ガイドを用いない以外は前述の図13〜図18の装置を用いて以下の製造を行った。
転写用材料として東洋紡社製OPPグロスフィルムP3162(40μm)を基体シート上の紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に接触するように枠に固定した。前記の面上にKレーザー製ホログラムOPPフィルム(22μm)を部分的に貼り付け、P4166(20μm)のマット模様をヒートシール面に部分的に転写した。
前記(A)の工程を実施後、前記基体シートを搬送ベルトによって搬送ロールに搬送し、前記枠に固定した転写用材料と前記基体シートを前述の転写ガイドを利用せずブレード状のスキージを用いて搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射をして硬化させた。
搬送ロール上の硬化した順に搬送ロールを回転させて前記基体シートと前記転写用材料を剥離させながら搬出ベルトに排出した。
(結果)
前記の通り100枚以上連続して加工したところ、前記基体シートと前記転写用材料がうまく密着せず、転写用材料上の所望する柄と模様に転写ムラができてしまい、各基体シートの所望の位置がずれてしまい、転写することができなかった。
[比較例2]
(A')工程:
巻物状の基体フィルムとして、長尺物で表面に易接着処理を施したコーテック社製アルミ蒸着フィルム(12μm)を用意した。塗工機は、シリンダースクリーン印刷機を利用した。
スキージは耐溶剤性、耐摩耗性の高いウレタンゴムの平スキージを利用した。機械研磨後、エッジの面取りをし、丸みを付けた。アタック角度を50度とした。
スクリーン印刷用の製版は、アルミ製の四角枠に350メッシュのポリエステル繊維をバイアス22.5度、前記基体フィルムの加工する面に接触するように斜張りし、乳剤を塗布したのち、製版を施した。
紫外線硬化型樹脂塗料は、十条ケミカル製レイキュアOP4300を使用した。
印刷速度1000m/hで前記基体フィルム上の所望する位置に上記塗料をおおよそ平均10μm程度の厚みになるように塗布した。
(B')〜(E')工程
前記転写ガイドを用いない以外は前述の図19〜図24の装置を用いて以下の製造を行った。
転写用材料として、東洋紡社製OPPグロスフィルムP3162(40μm)を前記基体フィルム上の紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に接触するように枠に固定した。その面上にKレーザー製ホログラムOPPフィルム(22μm)を使用し、ホログラム模様をヒートシール部分に転写し、P4166(20μm)のマット模様をヒートシール面に部分的に転写した。
前記(A')の工程を実施後、前記基体フィルムを搬送ロールに搬送し、前記枠に固定した転写用材料と前記基体フィルムを前述の転写ガイドを利用せずブレード状のスキージを用いて搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射をして硬化させた。
搬送ロール上の硬化した順に搬送ロールを回転させて前記基体フィルムと前記転写用材料を剥離させながら搬出ベルトに排出した。
(結果)
前記の通り50m以上連続して加工したところ、前記基体フィルムと前記転写用材料がうまく密着せず、転写用材料上の所望する柄と模様に転写ムラができてしまい、各基体フィルムの所望の位置がずれてしまい、転写することができなかった。
1,1' 搬送ロール
2 基体シート
2' 基体フィルム
3 爪部
4,4' 転写用材料
5 転写ガイド
6 プレスロール
7 紫外線照射装置
8 停止板
9 搬送ベルト
10A 巻き出しロール
10B 巻き取りロール

Claims (6)

  1. 枚葉の基体シートに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される工程と、
    前記塗料が未硬化のまま搬送ベルトで搬送ロール上の爪部に送り込まれ前記基体シートの端部を挟んで支持、搬送される工程と、
    前記搬送ロール上の前記基体シートの転写の開始位置を感知し、前記基体シートと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接させる工程と、
    前記塗料が未硬化のままの前記基体シートの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接しながら紫外線が照射される工程と、
    前記塗料が硬化した前記基体シートを、前記転写用材料から剥離させる工程と、
    を含むことを特徴とする転写加工方法。
  2. 巻物状の基体フィルムに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される工程と、
    前記塗料が未硬化のまま巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して搬送される工程と、
    前記基体フィルムの転写の開始位置を感知し、前記基体フィルムと前記巻き出しロールと前記巻き取りロールの間に設けられた搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接させる工程と、
    前記塗料が未硬化のままの前記基体フィルムの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接しながら紫外線が照射される工程と、
    前記塗料が硬化した前記基体フィルムを、前記転写用材料から剥離させる工程と、
    を含むことを特徴とする転写加工方法。
  3. 転写用材料は、両面又は片面の全部又は一部に鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工を施したフィルム、シート、板の全部か何れかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の転写加工方法。
  4. 転写ガイドは、前後にプレスロールを並設状に備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の転写加工方法。
  5. 枚葉の基体シートに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される機構と、
    前記塗料が未硬化のまま搬送ベルトで搬送ロール上の爪部に送り込まれ前記基体シートの端部を挟んで支持、搬送される機構と、
    前記搬送ロール上の前記基体シートの転写の開始位置を感知し、前記基体シートと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接させる機構と、
    前記塗料が塗布されて未硬化のままの前記基体シートの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接しながら紫外線が照射される機構と、
    前記塗料が硬化した前記基体シートを、前記転写用材料から剥離させる機構と、
    を含むことを特徴とする転写加工装置。
  6. 巻物状の基体フィルムに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される機構と、
    前記基体フィルム上の前記塗料が未硬化のまま巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して搬送される機構と、
    前記巻き出しロールと前記巻き取りロールの間に設けられた搬送ロール上の前記基体フィルムの転写の開始位置を感知し、前記基体フィルムと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置を備える転写ガイドにて圧接させる機構と、
    前記塗料が塗布されて未硬化のままの前記基体フィルムの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接しながら紫外線が照射される機構と、
    前記塗料が硬化した前記基体フィルムを、前記転写用材料から剥離させる機構と、を含むことを特徴とする転写加工装置。
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