JP6751602B2 - 転写加工方法、転写加工装置、及び転写加工製品 - Google Patents
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Description
金属ロールや金属板を利用するため、耐久性に優れる半面、所望する鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの模様を基体の所望する位置に転写することが難しい。また、直接金属ロールや金属板の表面に加工をするため、膨大な手間と時間と費用がかかるうえ、作り直すことも容易なことではない。
円筒形の石英ガラス管の内側に小型の紫外線照射装置を設置し、基体に予め紫外線硬化型樹脂塗料を塗布した後、塗料が未硬化のままガラス管の外周面に基体を圧接しながらガラス内側からガラス層を透過して当該塗料を紫外線照射して硬化させ、前記外周面から基体を剥がすと基体にガラス面が転写される。これは、ガラスの高い紫外線透過性質と、ガラス特有の高品質の転写加工が可能な長所がある半面、ガラス面に所望する鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの模様を加工することが難しく、また、所望する模様を基体の所望する位置に加工することが難しく、ガラス管は非常に高価で、破損、傷つく、又は破損した場合にガラスメーカーでも簡単に製作することが難しい。
この前記フィルムを利用した転写方法は、金属ロールやガラス管の代わりに前記の鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工を施した既成のフィルムが利用できるため、従来の転写用の高価な金属ロール、金属板或いはガラス管に比べて安価に利用できる。
また、前記フィルムを利用して基体の紫外線硬化型樹脂塗料を転写媒体として複数回転写加工を繰り返す。反面、鏡面、マット、ホログラムの加工を施した前記転写用フィルムと前記塗料を利用する転写方法と機構の何れにも見当あわせと呼ばれる位置や模様合わせの概念がないため、所望する基体と、所望する模様を、枚葉、巻物の何れかの基体の所望する位置に転写することが難しい。また、従来の金属ロールや金属板を用意する必要がなくなったものの、特別の模様を製作する場合、非常に高価な大量のフィルムを製作準備する必要があった。
しかしながら、基体の種類によっては同一の基体に前記熱可塑性樹脂塗料を利用して同様の方法で複数転写加工すると静電気が発生する場合があった。しかもこのとき一度帯電した基体は、転写加工後に重ね合わせるとコンデンサー状態になり、基体同士がはがれにくくなるため、重ね合わせることができないばかりか、後工程で一枚ずつ剥がす手間となり、後加工ができない、剥がした時にスパークする危険があった。
また、前記転写加工に利用する加熱と圧接によって、前記の転写加工を複数回数すると基体の前回の加工済み転写加工を変形させる場合があった。
しかし、この方法は、いまだに所望する模様を所望する位置に転写することができず、転写用フィルムと紫外線硬化型樹脂塗料を利用した転写加工方法において所望する模様を基体の所望する位置に転写加工する時にズレが生じる原因は、基体の搬送と転写用フィルムの移動のタイミングが一致していなかった点にある、と考えた。
また、本発明は、前記転写加工方法において、転写ガイドは、前後にプレスロールを並設状に備えることを特徴とする転写加工方法をも提案する。
なお、前記転写ガイドにおける「前後」とは、基体の走行方向における前後方向を指すものである。
なお、前記第一の転写加工方法及び前記第一の転写加工装置にて用いる「基体」は枚葉であるから「基体シート」とし、前記第二の転写加工方法及び前記第二の転写加工装置にて用いる「基体」は巻物状であるから「基体フィルム」として区別したが、以下の説明において「基体シート」も「基体フィルム」も含む場合には「基体」として説明する。
そして、転写ガイドのプレスロールは、圧接しながら転写用材料の走行(移動)速度と搬送ロール上の基体の速度と同速度で回転するため摩擦などによる静電気やつれたるみも生じず転写を行うことができる。
さらに、前記転写用材料には、更にその上に転写用フィルム、シート、板、塗料、布の全部か何れかなど塗布したり張り付けたりして鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工を施すことにより、圧接した基体上の紫外線樹脂塗料の層によって前記転写用材料の厚み分だけ段差が形成され、この段差が凸凹模様を形成することが可能となる。
(A)枚葉の基体シート(以下、単に基体シートという)に紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される工程と、
(B)前記塗料が未硬化のまま搬送ベルトで搬送ロール上の爪部に送り込まれ前記基体シートの端部を挟んで支持搬送される工程と、
(C)前記搬送ロール上の前記基体シートの転写の開始位置を感知し、前記基体シートと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接させる工程と、
(D)前記塗料が未硬化のままの前記基体シートの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接させながら紫外線が照射される工程と、
(E)前記塗料が硬化した前記基体シートを、前記転写用材料から剥離させる工程と、を含むことを特徴とする。
(A')巻物状の基体フィルム(以下、単に基体フィルムという)に紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される工程と、
(B')前記基体フィルム上の前記塗料が未硬化のまま巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して搬送される工程と、
(C')前記搬送ロール上の前記基体フィルムの転写の開始位置を感知し、前記基体フィルムと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを並設状に供える転写ガイドにて圧接させる工程と、
(D')前記塗料が塗布されて未硬化のままの前記基体フィルムの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接させながら紫外線が照射される工程と、
(E')前記塗料が硬化した前記基体フィルムを、前記転写用フィルム、シート、板の全部か何れかから剥離させる工程と、を含むことを特徴とする。
(a)基体シートに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される機構と、
(b)前記基体シート上の前記塗料が未硬化のまま搬送ベルトで搬送ロール上の爪部に送り込まれ前記基体シートの端部を挟んで支持搬送させる機構と、
(c)前記搬送ロール上の前記基体シートの転写の開始位置を感知し、前記基体シートと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接させる機構と、
(d)前記塗料が塗布されて未硬化のままの前記基体シートの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接させながら紫外線が照射される機構と、
(e)前記塗料が硬化した前記基体シートを、前記転写用材料から剥離させる機構と、を含むことを特徴とする。
(a')基体フィルムに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される機構と、
(b')前記基体フィルム上の前記塗料が未硬化のまま巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して搬送される機構と、
(c')前記搬送ロール上の前記基体フィルムの転写の開始位置を感知し、前記基体フィルムと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを並設状に供える転写ガイドにて圧接させる機構と、
(d')前記塗料が塗布されて未硬化のままの前記基体フィルムの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接させながら紫外線が照射される機構と、
(e')前記塗料が硬化した前記基体フィルムを、前記転写用材料から剥離させる機構と、を含むことを特徴とする。
なお、本発明の二つの転写加工方法(装置)は、基体シートと、基体フィルムの何れかを用いるものであるが、前記課題(静電気の抑制)を達成するための手段(転写ガイド)が共通する。
まず、何れの転写加工方法においても、まず始めに(A)と(A')の工程にて、基体の枚葉(A)か(A')の何れかに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される。
そして、この(A)又は(A')の何れかの工程を実施する(a)か(a')の何れかの機構、即ち前記基体シート又は前記基体フィルムに、前記紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される機構としては、公知の印刷機(塗工機)を用いて行えばよく、ほぼ全面に塗布するいわゆるベタ印刷でも、部分的に印刷するポイント印刷でも良く、例えば多面付けシートであれば、各印刷面にそれぞれ塗布するようにしても良い。
また、基体(フィルム)は、転写加工前の巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して搬送される前に紫外線硬化型樹脂塗料が塗布されて未硬化状態であればよく、この基体フィルムの長さは、たるまないように巻き出しロールと巻き取りロールに取り付けられていれば良く、幅は外周面幅内で、巻き出し巻き取るための巻き出しロールと巻き取りロールは、枠に装着された転写用材料と搬送ロールにタイミングを合わせて確実に繰り出し排出するための適当サイズに合わせればよい。なお、前記基体フィルムの厚みは、搬送ロールに繰り出され、きれいに巻きつき、前記転写用材料と圧接させて転写することが可能な柔軟性のある厚みが望ましい。
前記基体を搬送するための搬送ベルトは、前記基体を搬送ロール上の爪部に送り出し、枠に装着された転写用材料を搬送ロール上で圧接させるための適当サイズに合わせるのが望ましい。
しかし、本発明の(B)の工程では、搬送ロール上に設けた爪部が基体シートの前端を挟んで搬送するため、極めてずれが少なく搬送ロール上の爪部の位置が基体シートの前端と一致する。
そして、この(B)の工程を実施する(b)の機構は、後述する図示実施例にて用いた印刷機(塗工機)などを用いて行えばよい。
しかし、本発明の(B')の工程では、前記基体フィルムを巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して巻き出し巻き取りを繰り返しながら搬送ロール上の転写の開始位置に一転写するごとに搬送するため、極めてずれが少ない転写が行われる。
そして、この(B')の工程を実施する(b')の機構は、後述する図示実施例にて用いた印刷機(塗工機)などを用いて行えばよい。
なお、この(B)の工程を実行しているときの枠に固定した転写用材料は、基体と離れていて転写の開始位置に停止している。
また、前記(C')の工程では、搬送ロールの転写の開始位置を感知し、紫外線硬化型樹脂塗料が塗布されて未硬化のままの基体フィルムと、枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接させる。
また、この転写用材料は、転写ガイド(に具備される紫外線照射装置から)の紫外線照射により、紫外線が透過し、圧接させた基体上の未硬化の紫外線硬化型樹脂塗料を硬化させることが可能な厚みであれば良い。例えばプラスチックシート、ガラス板と呼ばれるものも含まれる。
さらに、この転写用材料は、予め鏡面等の加工が施された既製品や特注品をベース(原材料)とするものでも良く、またこれらを組み合わせても良い。
また、前述のように予め鏡面等の加工が施された既製品等をベースとし、その両面又は片面に、鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工を施すようにしてもよい。
また、この転写用材料の形状は、円形、三角形、半円柱、半円球、台形、S字型、これに起伏などの立体形状や枠に装着が可能で圧接が可能な面形状であれば良い。
この枠の構造と形状は、前記転写用材料が装着できれば立体でも良く、円形、三角形、五角形、八の字などでもよい。なお、枠を構成する、辺の途中や辺と辺が切り欠けていても良く、一辺の形状は直線でも曲線でも、直線と曲線の組み合わせでも良い。辺の角同士が合わなくても、辺の一部と辺の一部が接合か重なる、或いはこれらが組み合わさってもよい。さらに、枠を構成する一辺の断面は、円形、三角形、四角形、五角形、L字型でも円形でも辺を構成出来る形状であればよい。
前記転写用材料の四隅に、スプリングやゴム等の弾性成形体を装着して前記転写用材料を搬送ロールに近接させて臨ませ、前述の定形状の支持枠体を利用した時と同様の転写加工を行うようにしてもよい。
また、前記転写用材料の前端及び後端に支持棒を装着し、この前後の支持棒を機械に装着して前記転写用材料を搬送ロールに近接させて臨ませ、前述の定形状の支持枠体を利用した時と同じような転写加工を行うようにしてもよい。
更に、前記転写用材料を重ね合わせて紐で機械に装着して前記転写用材料を搬送ロールに近接させて臨ませ、前述の定形状の支持枠体を利用した時と同じような転写加工を行うようにしてもよい。
また、この(C')の工程では、前記(B')の工程で説明したように、基体フィルムを前記(A')の工程で巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して取り付けて、紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの基体フィルムを搬送し、基体フィルムと枠に固定した転写用材料を搬送ロール上で転写ガイドにて圧接させることで一体状に密着し、転写媒体となる前記塗料によって、基体フィルムの所望する位置に鏡面、マット、ホログラムの全部又は何れかの所望する柄、模様、さらに凹凸形状を転写加工することができる。
この(C)や(C')の工程では、転写ガイドのプレスロールが、圧接しながら転写用材料の走行(移動)速度と搬送ロール上の基材シート又は基体フィルムの速度と同速度で回転するため、摩擦などによる静電気を生ずることもないし弛みを生ずることもなく安定に転写を行うことができる。
しかしながら、この第二の転写加工方法に用いる搬送ロール上にも爪部が装備されていても良く、この爪部の開閉動作をさせるクラッチ機構を無効にすると共に爪部を格納したまま用いればよい。
なお、この搬送ロールは、その具体的構成を限定するものではないが、安定的に支持搬送、圧接、転写するためのゴム、プラスチック、金属などの素材を使用でき、またこれらを組み合わせても良く、表面に模様や穴があっても良く、さらに公知の吸着搬送機能を装備しても良い。また、前記搬送ロールの外周と幅は、転写加工に必要な長さと幅であればよく、前記転写用材料の長さは枠に固定するのに必要とする長さであればよい。
前記転写用材料に、重ねて貼り付け、又はくくりつけ、或いは印刷しても良く、この場合も基体に紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化の面と圧接できる面に貼り付ける、又はくくりつけるのが望ましい。さらに、フィルム、シート、板、印刷、加工の全部か何れかでできた層を設けても良い。
部分的に前記転写用材料を貼り付け、くくりつけ、又は印刷、加工をする場合、構成、形状を問わず、例えば前記転写用材料の真ん中を星型を切り抜き、くり抜いた各部品を別々の箇所に貼り付け、又は転写シート上に凸状の星型模様と真ん中を星形にくり抜いた四角面の真ん中の凹状の星型模様を形成する。これは、印刷や加工などによっても容易に形成でき、前記転写用材料に紫外線樹脂塗料を塗布した面と接する面に前記のような凹凸の段差を形成することで、基体上の転写加工面には、硬化した紫外線硬化型樹脂塗料によって星型の凹凸を形成できる例である。
また、紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままのすぐ上に、紫外線非透過性素材を部分的に形成した転写用材料の全部又は何れかを圧接して紫外線を照射後に基体から剥離させると、紫外線非透過部分は、紫外線硬化型樹脂塗料が未硬化のまま残る。この後、アルコールやトルエンで前記未硬化塗料をふき取っても良い。
また、前記(D)や(D')の工程では、枠に固定された転写用材料の上方に位置する転写ガイドが、搬送ロールの転写の開始位置を感知すると下降し始め、枠に固定した前記転写用材料を圧接して、さらに搬送ロール上に送り込まれた基体を圧接し始める。同時に搬送ロールに枠に固定した前記転写用材料を同調させて基体転写ガイドが搬送ロールに圧接したまま、紫外線照射装置と圧接ガイドは定位置のまま、鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工を施した転写用材料の全部か何れかを固定した枠は平行移動しながら、基体を圧接している前記転写用材料の上から基体上の前記塗料に紫外線を照射しているあいだ前方から後方へ回転移動しながら硬化後、基体と転写用材料を順次剥離させながら搬送する。
なお、後述する比較例に示すようにこの転写ガイド(プレスロール)を用いずにブレード状のスキージを用いて圧接させた場合には、摩擦を原因と思われる静電気により転写ムラ等を生じてしまう。
また、前記転写用材料と圧接するために上下動するプレスロールの接触先端部分は、プラスチック、金属、ゴムなどと安定的に圧接出来るロール状である。また、転写ガイドのプレスロールは、横幅方向に一本以上であればよく、圧接方法によっては、間欠した形状でも良い。また、上記転写ガイドは、搬送ロールの基体シートの搬送を妨げない位置に前後方向に一体以上設置すれば良いが、効率よく圧接するためには図示実施例のように搬送ロールの紫外線照射曲面に一体に密着する位置で紫外線照射装置の前後にそれぞれ一体ずつ並設することが望ましい。
また、この紫外線硬化装置は、搬送ロール上の基体が搬送され、紫外線硬化中に点燈し、硬化完了後消灯、完了後も点燈し続けていても良い。
また、前記(D)又は(D')の工程を実施するための(d)又は(d')の機構、即ち、搬送ロール上の紫外線硬化性樹脂塗料を塗布して未硬化のまま枠に固定した転写用材料を圧接しながらその上から紫外線照射をする機構としては、後述する図示実施例で利用した特殊な印刷機(塗工機)などを用いて行えばよい。
なお、基体の前後左右方向の位置を定めるためには、所望する柄や模様を所望する基体の左右何れかの端部にガイドを利用して合わせてもよく、停止板に停止後、位置合わせ装置を利用して合わせても良い。このときこの部分には紫外線硬化型塗料は塗布しないようにすればよい。
紫外線硬化型樹脂塗料が塗布された未硬化のままの基体が停止位置から前進するときには、ガイドで抑えても良い。基体を連続的に搬送する場合、紫外線硬化型樹脂塗料を塗布する工程で一般的な紙積み装置を利用して塗布後、搬送ベルト上で基体どうしが重ならないような間隔で前記塗料を塗布後調整しながら搬送すればよい。
なお、剥離を容易に行うためには、ブロアなどの装置を用いて送風して冷却しながらより容易に剥離するようにしてもよい。
即ち基体上の未硬化の紫外線硬化型樹脂に、転写用材料を圧接しながら紫外線を照射して紫外線硬化型樹脂を硬化させて模様や柄を転写させると、紫外線硬化型樹脂の硬化反応で発熱が生じるため、圧接部分にブロアーなどの装置を使用して風を当てて冷却しながら引き剥がすようにしてもよく、或いは更にその後、転写済み基体を冷却させても良い。
また、転写用材料から基体を引きはがした後、必要に応じて別に設けた紫外線照射装置で紫外線を再照射して硬化促進させてもよい。
なお、図1〜図6には、基体シート上に紫外線硬化型樹脂を塗布する(A)の工程は含まれていない。
両面が鏡面の紫外線を透過するフィルムの片面に、即ち基体シート2の加工面に圧接する面側に、星型に切り取った鏡面、マット、ホログラムの各フィルムを部分的に貼り付けた転写用材料4を、予め製造したアルミ製の四角枠に接着剤で貼り付けた。また、紫外線硬化型樹脂塗料を用いて前記転写用材料4上に星形模様を成形した。この転写用材料4を固定した枠は、搬送ロール1上の基体シート2の転写の開始位置を感知して搬送ロール1と同速度で前方に移動する。
そして、図1に示すように爪部3を開いて停止している搬送ロール1に、ゴム、プラスチック樹脂素材からなる搬送ベルト9の搬送によって基体シート2を搬送するが、停止板8は、搬送ロール1の爪部3に正確に送り込むための適正な角度と適正な位置に調整されて上昇しているので、搬送ベルト9上の基体シート2の搬送は、この停止板8に接触していったん停止する。そして、前後左右の位置を調整後、停止板8が下降を始めると共に搬送が再開される。
このように基体シート2の繰り出しは、搬送ベルト9上に吸着させた状態で行うが、図面上では、見にくくなることを恐れて基体シート2と搬送ベルト9が離反した状態に描いている。
なお、搬送ベルト9上の基体シート2が下降した停止板8上を通過して搬送ロール1の爪部3が基体シート2を掴んで転写後の次の搬送ベルト9に搬送して再び爪部3が元の位置に戻って転写の開始する準備位置に戻る間に、停止板8は、再び上昇し始め、次の基体シート2と接触して停止する。即ち基体シート2の前端が開口している爪部3に正確に送り込まれて掴まれ、搬送ロール1上に搬送されると、爪部3が閉口して基体シート2の前端を掴んで搬送ロール1上に搬送する。
このとき、搬送ロール1の転写の開始位置で転写用材料4を固定した枠が、前記搬送ロール1と同調して同速度で前進を始める。
このとき、転写ガイド5(プレスロール6)が下降しながら前記基体シート2と前記転写用材料4を搬送ロール1上で圧接しながら前記塗料に紫外線照射装置7から紫外線を照射して硬化させながら硬化後の紙積み装置に向かって搬送する。転写ガイド5のプレスロール6は、圧接しながら転写用材料4の走行(移動)速度と搬送ロール1上の基体シート2の速度と同速度で回転するため、摩擦などによる静電気やつれたるみも生じない。
図4に示す状態は、爪部3を開口して、基体シート2を搬送ロール1から次の搬送ベルト9に搬送する状態である。
図6に示す状態では、搬送ロール1が再び基体シート2を掴む位置に回転して爪部3を開いて停止しており、前記転写用材料4が元の位置に戻っている。転写用材料4を取り付けた枠が元の位置に戻ると、再び搬送ベルト9が回転して停止板8が下降をはじめ、前述の動作を繰り返す。
なお、図7〜図12には、基体フィルム2'上に紫外線硬化型樹脂を塗布する(A')の工程は含まれていない。
転写用材料4'については、前記転写用材料4と全く同様に作成した。
基体フィルム2'を繰り出す方法は、図7に示すように巻き出しロール10Aと巻き取りロール10Bに架け渡して取り付けられた基体フィルム2'を、搬送ロール1'の速度を同調させ、適宜に巻き出し巻き取られながら、搬送ロール1'上の転写の開始位置に基体フィルム2'を搬送する。転写ガイド5のプレスロール6は、圧接しながら転写用材料4'の走行(移動)速度と搬送ロール1'上の基体フィルム2'の速度と同速度で回転するため、摩擦などによる静電気やつれたるみも生じない。
図8に示す状態は、転写の開始位置に合わせて転写用材料4'を固定した枠が前進しながら搬送ロール1'上に臨んだ状態を示している。
このとき、基体フィルム2'の所望する模様を所望する位置に転写をしながら次の転写位置に搬送されると、搬送ロール1'は一旦停止し、転写ガイド5'が上昇して転写の開始位置に戻る。
さらに、次には図11に示すように転写材料4'から基体フィルム2'が離れる。
の転写が完了すると、
図12では、基体フィルム2'の次の転写の開始位置が回転して搬送ロール1'上に送り込まれて停止し、転写用材料4'が取り付けられた枠が転写の開始位置に戻る。
枠が転写の開始位置に戻ると再び次の基体フィルム2'の転写が開始される。
なお、当該図13〜図18の斜視図、即ち各図(a)では、転写加工を行う搬送ロール1を見せる(本来は透けて見える筈もない)ため、転写用材料4や基体シート2を恰も透明のように記載した関係で、これらの配置関係がわかり難くなった恐れがあるため、各図(b)に各機構や各部材の配置関係を示した。
図14(a)は、停止板8が下降して基体シート2を搬送ロール1上に送り込む直前の状態を示す。
図15(a)は、基体シート2の端縁を搬送ロール1上の爪部3が掴んで支持搬送する状態を示し、前記図2の状態に相当する。
また、図13(b)及び図14(b)及び図15(b)は、それぞれの状態における転写ガイド5、転写用材料4、基体シート2、搬送ロール1の配置状態を示す。
なお、これらの図13(b)及び図14(b)及び図15(b)に示されるように前記転写用材料4には、星型の凸状部と円型の凹状部とが設けられている。
また、図16(b)は、その状態における転写ガイド5、転写用材料4、基体シート2、搬送ロール1の配置状態、及び基体シート2の層構成を示し、基体シート2上の未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に、転写用材料4の前記星型の凸状部と円型の凹状部が押し付けられている状態が示されている。
また、図17(b)は、その状態における転写ガイド5、転写用材料4、基体シート2、搬送ロール1の配置状態(この時点では転写ガイド5と転写用材料4とは接している)、及び基体シート2の層構成を示し、基体シート2上には、前記転写用材料4の前記星型の凸状部と円型の凹状部が再現(転写された)硬化済みの紫外線硬化型樹脂塗料層が形成されている。
また、図18(b)は、この状態における転写ガイド5、転写用材料4、基体シート2、搬送ロール1の配置状態を示し、この時点では転写ガイド5と転写用材料4とは離反している。
枚葉の基体シートとして、枚葉紙王子製紙製サンカード四六判26.5kgを半切りに断裁したものに表面に熱可塑性樹脂塗料を利用したプレスコート加工を施したものを用意した。塗工機は、シリンダースクリーン印刷機を利用した。
スキージは耐溶剤性、耐摩耗性の高いウレタンゴムの平スキージを利用した。機械研磨後、エッジの面取りをし、丸みを付けた。アタック角度を50度とした。
スクリーン印刷用の製版は、アルミ製の四角枠に250メッシュのポリエステル繊維をバイアス22.5度、前記基体シートの加工する面に接触するように斜張りし、乳剤を塗布し、製版を施した。
紫外線硬化型樹脂塗料は、十条ケミカル製レイキュアOP4300を使用した。
印刷速度800回転/hで前記基体シート上の所望する位置に前記塗料をおおよそ平均25μm程度の厚みになるように塗布した。
前述の図13〜図18の装置を用いて以下の製造を行った。
転写用材料として、東洋紡社製OPPグロスフィルムP3162(40μm)を前記基体シート上の紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に接触するように枠に固定した。その面上にKレーザー製ホログラムOPPフィルム(22μm)を部分的に貼り付け、更に東レ社製OPPマットフィルムYM17S(20μm)を部分的に貼り付けた。
前記(A)の工程を実施後、前記基体シートを搬送ベルトによって搬送ロールに搬送し、前記枠に固定した転写用材料と前記基体シートを前述の転写ガイドによって搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射をして硬化させた。
搬送ロール上の硬化した順に搬送ロールを回転させて前記基体シートと前記転写用材料を剥離させながら搬出ベルトに排出した。
前記の通り100枚以上連続して加工したところ、前記転写用材料上の所望する柄と模様を各基体シートの所望の位置に転写することができた。また、フィルムを重ねて貼った箇所は、凹凸の模様に再現された。積層しても帯電することはなかった。120枚棒積みしても帯電することなく、一枚一枚きれいに剥離させることができた。
枚葉の基体シートとして、枚葉紙王子製紙製サンカード四六判26.5kgを半切りに断裁したものに表面に易接着処理を施した透明PETフィルム(12μm)を貼り付けたものを用意した。塗工機は、シリンダースクリーン印刷機を利用した。
スキージは耐溶剤性、耐摩耗性の高いウレタンゴムの平スキージを利用した。機械研磨後、エッジの面取りをし、丸みを付けた。アタック角度を50度とした。
スクリーン印刷用の製版は、アルミ製の四角枠に350メッシュのポリエステル繊維をバイアス22.5度、前記基体シートの加工する面に接触するように斜張りし、乳剤を塗布し、製版を施した。
紫外線硬化型樹脂塗料は、十条ケミカル製レイキュアOP4300を使用した。
印刷速度1000回転/hで前記基体シート上の所望する位置に前記塗料をおおよそ平均10μm程度の厚みになるように塗布した。
前述の図13〜図18の装置を用いて以下の製造を行った。
転写用材料として、東洋紡社製OPPグロスフィルムP3162(40μm)を前記基体シート上の紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に接触するように枠に固定した。その面上にKレーザー製ホログラムOPPフィルム(22μm)を使用し、ホログラム模様をヒートシール部分的に転写し、P4166(20μm)のマット模様を部分的に転写した。
前記(A)の工程を実施後、前記基体シートを搬送ベルトによって搬送ロールに搬送し、前記枠に固定した転写用材料と前記基体シートを前述の転写ガイドによって搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射をして硬化させた。
搬送ロール上の硬化した順に搬送ロールを回転させて前記基体シートと前記転写用材料を剥離させながら搬出ベルトに排出した。
前記の通り150枚以上連続して加工したところ、前記転写用材料上の所望する柄と模様を各基体シートの所望の位置に転写することができた。また、フィルムを転写した箇所は、凹凸の模様に再現された。積層しても帯電することはなかった。120枚棒積みしても帯電することなく、一枚一枚きれいに剥離させることができた。
枚葉の基体シートとして、枚葉紙王子製紙製サンカード四六判26.5kgを半切りに断裁したものに自社製蒸着PET(16μm)フィルムを貼り合わせてホログラム模様をエンボスし、その上に、東京インキ製のアンカー剤を塗布した用紙を用意した。塗工機は、シリンダースクリーン印刷機を利用した。
スキージは耐溶剤性、耐摩耗性の高いウレタンゴムの平スキージを利用した。機械研磨後、エッジの面取りをし、丸みを付けた。アタック角度を50度とした。
スクリーン印刷用の製版は、アルミ製の四角枠に250メッシュのポリエステル繊維をバイアス22.5度、前記基体シートの加工する面に接触するように斜張りし、乳剤を塗布した後、製版を施した。
紫外線硬化型樹脂塗料は、十条ケミカル製レイキュアOP4300を使用した。
印刷速度800回転/hで前記基体シート上の所望する位置に前記塗料をおおよそ平均25μm程度の厚みになるように塗布した。
前述の図13〜図18の装置を用いて以下の製造を行った。
転写用材料として、東洋紡社製OPPグロスフィルムP3162(40μm)を前記基体シート上の紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に接触するように枠に固定した。前記の面上にKレーザー製ホログラムOPPフィルム(22μm)を部分的に貼り付け、P4166(20μm)のマット模様をヒートシール面に部分的に転写した。
前記(A)の工程を実施後、前記基体シートを搬送ベルトによって搬送ロールに搬送し、前記枠に固定した転写用材料と前記基体シートを前述の転写ガイドによって搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射をして硬化させた。
搬送ロール上の硬化した順に搬送ロールを回転させて前記基体シートと前記転写用材料を剥離させながら搬出ベルトに排出した。
前記の通り120枚以上連続して加工したところ、前記転写用材料上の所望する柄と模様を各基体シートの所望の位置に転写することができた。また、フィルムを転写した箇所とフィルムを重ねて貼った箇所は、凹凸の模様に再現され、積層しても帯電することはなかった。120枚棒積みしても帯電することなく、一枚一枚きれいに剥離させることができた。
なお、当該図19〜図24の斜視図、即ち各図(a)では、転写加工を行う搬送ロールを1'を見せる(本来は透けて見える筈もない)ため、転写用材料4'や基体フィルム2'を恰も透明のように示した関係により、これらの配置関係がわかり難くなった恐れがあるため、各図(b)に各機構や各部材の配置関係を示した。
図20(a)は、基体フィルム2'と転写用材料4'を搬送ロール1'上に送り込む直前の状態を示し、前記図8の状態に相当する。
また、図19(b)及び図20(b)は、それぞれの状態における転写ガイド5、転写用材料4'、基体フィルム2'、搬送ロール1'の配置状態を示す。
なお、これらの図19(b)及び図20(b)に示されるように前記転写用材料4'には、星型の凸状部と円型の凹状部とが設けられている。
また、図21(b)は、その状態における転写ガイド5、転写用材料4'、基体フィルム2'、搬送ロール1'の配置状態、及び基体フィルム2'の層構成を示し、基体フィルム2'上の未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に、転写用材料4'の前記星型の凸状部と円型の凹状部が押し付けられている状態が示されている。
また、図22(b)は、その状態における転写ガイド5、転写用材料4、基体フィルム2'、搬送ロール1'の配置状態、及び基体フィルム2'の層構成を示し、基体フィルム2'上には、前記転写用材料4'の前記星型の凸状部と円型の凹状部が再現(転写された)硬化済みの紫外線硬化型樹脂塗料が形成されている。
図24(a)には、次の転写箇所であることを示す印刷模様が基体フィルム2'上に現れた状態を示し、前記図19からの操作が繰り返される。
また、図23(b)及び図24(b)は、その状態における転写ガイド5、転写用材料4'、基体フィルム2'、搬送ロール1'の配置状態(この時点では転写ガイド5と転写用材料4'とは接している)を示している。
巻物状の基体フィルムとして、長尺物で表面に易接着処理を施したフタムラ化学製透明フィルムFE2001(25μm)を用意した。塗工機は、シリンダースクリーン印刷機を利用した。
スキージは耐溶剤性、耐摩耗性の高いウレタンゴムの平スキージを利用した。機械研磨後、エッジの面取りをし、丸みを付けた。アタック角度を50度とした。
スクリーン印刷用の製版は、アルミ製の四角枠に250メッシュのポリエステル繊維をバイアス22.5度、前記基体フィルムの加工する面に接触するように斜張りし、乳剤を塗布し、製版を施した。
紫外線硬化型樹脂塗料は、十条ケミカル製レイキュアOP4300を使用した。
印刷速度800m/hで前記基体フィルム上の所望する位置に前記塗料をおおよそ平均25μm程度の厚みになるように塗布した。
前述の図19〜図24の装置を用いて以下の製造を行った。
転写用材料として、東レ社製OPPグロスフィルムトレファン2500H(30μm)を基体フィルム上の紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に接触するように枠に固定した。その面上にKレーザー製ホログラムOPPフィルム(22μm)を部分的に貼り付け、東レ社製OPPマットフィルムYM17S(20μm)を部分的に貼り付けた。
前記(A')の工程を実施後、前記基体フィルムを搬送ロールに搬送し、前記枠に固定した転写用材料と前記基体フィルムを前述の転写ガイドによって搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射をして硬化させた。
搬送ロール上の硬化した順に搬送ロールを回転させて前記基体フィルムと前記転写用材料を剥離させながら搬出ベルトに排出した。
前記の通り100m以上連続して加工したところ、前記転写用材料上の所望する柄と模様を各基体フィルムの所望の位置に転写することができた。また、フィルムを重ねて貼った箇所は、凹凸の模様に再現された。積層しても帯電することはなかった。100m以上巻き取っても帯電することなく、きれいに巻物をほどくことができた。
巻物状の基体フィルムとして、長尺物で表面に易接着処理を施したコーテック社製アルミ蒸着フィルム(12μm)を用意した。塗工機は、シリンダースクリーン印刷機を利用した。
スキージは耐溶剤性、耐摩耗性の高いウレタンゴムの平スキージを利用した。機械研磨後、エッジの面取りをし、丸みを付けた。アタック角度を50度とした。
スクリーン印刷用の製版は、アルミ製の四角枠に350メッシュのポリエステル繊維をバイアス22.5度、前記基体フィルムの加工する面に接触するように斜張りし、乳剤を塗布し、製版を施した。
紫外線硬化型樹脂塗料は、十条ケミカル製レイキュアOP4300を使用した。
印刷速度1000m/hで前記基体フィルム上の所望する位置に前記塗料をおおよそ平均10μm程度の厚みになるように塗布した。
前述の図19〜図24の装置を用いて以下の製造を行った。
転写用材料として、東洋紡社製OPPグロスフィルムP3162(40μm)を基体フィルム上の紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に接触するように枠に固定した。上記の面上にKレーザー製ホログラムOPPフィルム(22μm)を使用し、ホログラム模様をヒートシール部分的に転写し、P4166(20μm)のマット模様を部分的に転写した。
前記(A')の工程を実施後、前記基体フィルムを搬送ロールに搬送し、前記枠に固定した転写用材料と前記基体フィルムを前述の転写ガイドによって搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射をして硬化させた。
搬送ロール上の硬化した順に搬送ロールを回転させて前記基体フィルムと前記転写用材料を剥離させながら搬出ベルトに排出した。
前記の通り100m以上連続して加工したところ、前記転写用材料上の所望する柄と模様を各基体フィルムの所望の位置に転写することができた。また、フィルムを転写した箇所は、凹凸の模様に再現された。積層しても帯電することはなかった。100m巻取りしても帯電することなく、巻物をきれいにほどくことができた。
(A)工程:
枚葉の基体シートとして、枚葉紙王子製紙製サンカード四六判26.5kgを半切りに断裁したものに自社製蒸着PET(16μm)フィルムを貼り合わせてホログラム模様をエンボスし、その上に、東京インキ製のアンカー剤を塗布した用紙を用意した。塗工機は、シリンダースクリーン印刷機を利用した。
スキージは耐溶剤性、耐摩耗性の高いウレタンゴムの平スキージを利用した。機械研磨後、エッジの面取りをし、丸みを付けた。アタック角度を50度とした。
スクリーン印刷用の製版は、アルミ製の四角枠に250メッシュのポリエステル繊維をバイアス22.5度、前記基体シートの加工する面に接触するように斜張りし、乳剤を塗布した後、製版を施した。
紫外線硬化型樹脂塗料は、十条ケミカル製レイキュアOP4300を使用した。
印刷速度800回転/hで前記基体シート上の所望する位置に前記塗料をおおよそ平均25μm程度の厚みになるように塗布した。
前記転写ガイドを用いない以外は前述の図13〜図18の装置を用いて以下の製造を行った。
転写用材料として東洋紡社製OPPグロスフィルムP3162(40μm)を基体シート上の紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に接触するように枠に固定した。前記の面上にKレーザー製ホログラムOPPフィルム(22μm)を部分的に貼り付け、P4166(20μm)のマット模様をヒートシール面に部分的に転写した。
前記(A)の工程を実施後、前記基体シートを搬送ベルトによって搬送ロールに搬送し、前記枠に固定した転写用材料と前記基体シートを前述の転写ガイドを利用せずブレード状のスキージを用いて搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射をして硬化させた。
搬送ロール上の硬化した順に搬送ロールを回転させて前記基体シートと前記転写用材料を剥離させながら搬出ベルトに排出した。
前記の通り100枚以上連続して加工したところ、前記基体シートと前記転写用材料がうまく密着せず、転写用材料上の所望する柄と模様に転写ムラができてしまい、各基体シートの所望の位置がずれてしまい、転写することができなかった。
(A')工程:
巻物状の基体フィルムとして、長尺物で表面に易接着処理を施したコーテック社製アルミ蒸着フィルム(12μm)を用意した。塗工機は、シリンダースクリーン印刷機を利用した。
スキージは耐溶剤性、耐摩耗性の高いウレタンゴムの平スキージを利用した。機械研磨後、エッジの面取りをし、丸みを付けた。アタック角度を50度とした。
スクリーン印刷用の製版は、アルミ製の四角枠に350メッシュのポリエステル繊維をバイアス22.5度、前記基体フィルムの加工する面に接触するように斜張りし、乳剤を塗布したのち、製版を施した。
紫外線硬化型樹脂塗料は、十条ケミカル製レイキュアOP4300を使用した。
印刷速度1000m/hで前記基体フィルム上の所望する位置に上記塗料をおおよそ平均10μm程度の厚みになるように塗布した。
前記転写ガイドを用いない以外は前述の図19〜図24の装置を用いて以下の製造を行った。
転写用材料として、東洋紡社製OPPグロスフィルムP3162(40μm)を前記基体フィルム上の紫外線硬化型樹脂塗料を塗布して未硬化のままの紫外線硬化型樹脂塗料に接触するように枠に固定した。その面上にKレーザー製ホログラムOPPフィルム(22μm)を使用し、ホログラム模様をヒートシール部分に転写し、P4166(20μm)のマット模様をヒートシール面に部分的に転写した。
前記(A')の工程を実施後、前記基体フィルムを搬送ロールに搬送し、前記枠に固定した転写用材料と前記基体フィルムを前述の転写ガイドを利用せずブレード状のスキージを用いて搬送ロール上で圧接しながら紫外線照射をして硬化させた。
搬送ロール上の硬化した順に搬送ロールを回転させて前記基体フィルムと前記転写用材料を剥離させながら搬出ベルトに排出した。
前記の通り50m以上連続して加工したところ、前記基体フィルムと前記転写用材料がうまく密着せず、転写用材料上の所望する柄と模様に転写ムラができてしまい、各基体フィルムの所望の位置がずれてしまい、転写することができなかった。
2 基体シート
2' 基体フィルム
3 爪部
4,4' 転写用材料
5 転写ガイド
6 プレスロール
7 紫外線照射装置
8 停止板
9 搬送ベルト
10A 巻き出しロール
10B 巻き取りロール
Claims (6)
- 枚葉の基体シートに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される工程と、
前記塗料が未硬化のまま搬送ベルトで搬送ロール上の爪部に送り込まれ前記基体シートの端部を挟んで支持、搬送される工程と、
前記搬送ロール上の前記基体シートの転写の開始位置を感知し、前記基体シートと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接させる工程と、
前記塗料が未硬化のままの前記基体シートの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接しながら紫外線が照射される工程と、
前記塗料が硬化した前記基体シートを、前記転写用材料から剥離させる工程と、
を含むことを特徴とする転写加工方法。 - 巻物状の基体フィルムに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される工程と、
前記塗料が未硬化のまま巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して搬送される工程と、
前記基体フィルムの転写の開始位置を感知し、前記基体フィルムと前記巻き出しロールと前記巻き取りロールの間に設けられた搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接させる工程と、
前記塗料が未硬化のままの前記基体フィルムの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接しながら紫外線が照射される工程と、
前記塗料が硬化した前記基体フィルムを、前記転写用材料から剥離させる工程と、
を含むことを特徴とする転写加工方法。 - 転写用材料は、両面又は片面の全部又は一部に鏡面、マット、ホログラムの全部か何れかの加工を施したフィルム、シート、板の全部か何れかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の転写加工方法。
- 転写ガイドは、前後にプレスロールを並設状に備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の転写加工方法。
- 枚葉の基体シートに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される機構と、
前記塗料が未硬化のまま搬送ベルトで搬送ロール上の爪部に送り込まれ前記基体シートの端部を挟んで支持、搬送される機構と、
前記搬送ロール上の前記基体シートの転写の開始位置を感知し、前記基体シートと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置とを備える転写ガイドにて圧接させる機構と、
前記塗料が塗布されて未硬化のままの前記基体シートの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接しながら紫外線が照射される機構と、
前記塗料が硬化した前記基体シートを、前記転写用材料から剥離させる機構と、
を含むことを特徴とする転写加工装置。 - 巻物状の基体フィルムに紫外線硬化型樹脂塗料が塗布される機構と、
前記基体フィルム上の前記塗料が未硬化のまま巻き出しロールと巻き取りロールに架け渡して搬送される機構と、
前記巻き出しロールと前記巻き取りロールの間に設けられた搬送ロール上の前記基体フィルムの転写の開始位置を感知し、前記基体フィルムと前記搬送ロールの上部に臨ませた枠に固定した転写用材料を前記搬送ロール上で少なくともプレスロールと紫外線照射装置を備える転写ガイドにて圧接させる機構と、
前記塗料が塗布されて未硬化のままの前記基体フィルムの上から前記転写用材料を前記転写ガイドにて圧接しながら紫外線が照射される機構と、
前記塗料が硬化した前記基体フィルムを、前記転写用材料から剥離させる機構と、を含むことを特徴とする転写加工装置。
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