JP5103457B2 - シートへの転写方法、転写装置、及びシート製品 - Google Patents
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Description
この転写方法は、いわば彫刻ロールや金属板などで作成された版を用いるものであり、エッチング版やマスター版といわれる転写版の作成といった一連の作製工程に膨大なコストと時間がかかるものであった。
や柄を加工した市販のフィルムを利用して前記のような転写加工を施すことが多く、この前述のようなフィルム(長尺形態)を使用して転写加工を施したロール形態(長尺形態)を所定の位置に所定の模様や柄になるように前述のような手段で断裁した枚葉シートは、希望する各種の印刷や紙面加工または完成品の寸法に対して、必要な寸法よりも小さい、あるいは大き過ぎて余白部分といわれる使用できない箇所が出てしまう場合があった。このことからコストを意識すると、フィルムの模様や柄に対しての各種の印刷や紙面加工または完成品の必要な寸法に制約を受けてしまった。
さらに、前述のいずれの方法で枚葉シートに断裁したのちに、各種の印刷や紙面加工または完成品までの各工程間の位置合わせの統一基準となる直角断裁と呼ばれる加工を施す必要があり、この加工時点で、枚葉シート毎の模様や柄の位置ずれを起こす危険性があった。
また、このように前述の手段で作製された枚葉シートは、工業的には使い道があまりないものであった。
さらに、枚葉シート(枚葉形態)の印刷物の転写加工の場合、前述のとおり既に各メーカーより、鏡面やマットやホログラムなどの模様や柄が施されたフィルムが市販されているが、特に、ホログラムフィルムは、海外メーカー製品が国内市場に多く流通しており、前述の転写方法あるいは各種の印刷や表面加工あいは完成品において使用している日本国内の各製紙メーカーが販売する既成の枚葉シートの寸法と一致しない場合が多く、前述のロール形態(長尺形態)と同様に希望の枚葉シート(枚葉形態)の寸法と一致した専用の模様や柄を作製することは、膨大なコストと時間を要する。
本発明は、上記に鑑み提案されたものであり、(A)基体シート上に熱可塑性樹脂塗料を塗布する工程と、(B)搬送ロール上に設けた爪部に、熱可塑性樹脂塗料が塗布された基体シートの端部を掴んだ状態で支持、搬送する工程と、(C)前記搬送ロールの爪部の位置を感知し、予め鏡面加工、マット加工、又はホログラム加工の何れかを施したフィルムを外周面に貼り付け固定した転写用ロールを、少なくとも前記熱可塑性樹脂塗料が溶融する温度まで加熱した状態で、前記搬送ロールに圧接させる工程と、(D)基体シートを転写用ロールから剥がすと共に冷却する工程と、を含むことを特徴とする転写方法に関するものである。
をも提案する。
さらに、使用する転写用ロールは、その外周面に、鏡面加工、マット加工、又はホログラム加工の何れかを施した転写用フィルムを貼り付け固定したものであるか、または転写用ロール外周面が、紫外線硬化型樹脂塗料によって鏡面加工、マット加工、またはホログ
ラム加工の何れかを形成したものであるから、貼り付ける転写用フィルムを適宜に変更することにより、または、紫外線硬化型樹脂層を適宣に変更することにより、異なる加工にも速やかに対応することができる。
(A)基体シート上に熱可塑性樹脂塗料を塗布する工程と、
(B)搬送ロール上に設けた爪部に、熱可塑性樹脂塗料が塗布された基体シートの端部を掴んだ状態で支持、搬送する工程と、
(C)前記搬送ロールの爪部の位置を感知し、予め鏡面加工、マット加工、又はホログラム加工の何れかを施したフィルムを外周に貼り付け固定した転写用ロールを、少なくとも前記熱可塑性樹脂塗料が溶融する温度まで加熱した状態で、前記搬送ロールに圧接させる工程と、
(D)基体シートを転写用ロールから剥がすと共に冷却する工程と、
を含むものであり、
本発明の転写装置は、
(a)基体シート上に熱可塑性樹脂塗料を塗布する機構と、
(b)搬送ロール上に設けた爪部に、熱可塑性樹脂塗料が塗布された基体シートの端部を掴んだ状態で支持、搬送する機構と、
(c1)前記搬送ロールの爪部の位置を感知し、予め鏡面加工、マット加工、又はホログラム加工の何れかを施したフィルムを外周に貼り付け固定した転写用ロールを、前記搬送ロールに圧接させる機構と、
(c2)転写用ロールを少なくとも前記熱可塑性樹脂塗料が溶融する温度まで加熱する機構と、
(d1)転写用ロールから基体シートを剥がす機構と、
(d2)基体シートを冷却する機構と、
を含むものである。
なお、本発明の転写方法は、前記(C)の工程に代えて、予め紫外線硬化型樹脂塗料によって鏡面加工、マット加工、又はホログラム加工の何れかを外周面に施した転写用ロールを用いた(C')の工程を含むものでもよい。
また、本発明の転写装置は、前記(c1)機構に代えて、予め紫外線硬化型樹脂塗料によって鏡面加工、マット加工、又はホログラム加工の何れかを外周面に施した転写用ロールを用いた(c1')機構を含むものでもよい。
まず、前記(A)の工程では、基体シート上に熱可塑性樹脂塗料を塗布する。
前記基体シートとは、紙、合成紙、非木材紙、フィルムの何れか一種から選ばれる基材を対象とするものであって、その表面に各種の印刷を施したものを適用でき、一枚のシートに多面の印刷面を形成した多面付け印刷シートでもよい。
前記熱可塑性樹脂塗料とは、熱可塑性樹脂をバインダとする各種の塗料(インキ)を指すものであって、既に各種塗料(インキ)メーカーより多種の塗料(インキ)が販売されているので、それを用いてもよい。
そして、この(A)の工程を実施する(a)の機構、すなわち基本シートに、前記熱可塑性樹脂塗料を塗布する機構としては、公知の印刷機(塗工機)を用いて行えばよく、ほぼ全面に塗布するベタ印刷でも、部分的に印刷するポイント印刷でもよく、例えば多面付けシートであれば、各印刷面にそれぞれ塗布するようにしてもよい。
また、基体シートの前後の長さは転写用ロールと搬送ロールの爪部を除いた外周面以内で、基体シートの幅は転写用ロールと搬送ロールに収まる長さであればよく、基体シート繰り出しベルトコンベアと排紙部は転写用ロールと搬送ロールにタイミングを合わせて確実に繰り出すための適当サイズに合わせるのが望ましい。
さらに、基体シートの厚みは、適正に搬送ロールに繰り出され、きれいに巻き付く柔軟性のある厚みが望ましい。
すなわちこの(B)の工程は、少なくとも前記(A)の工程の後に行う。
そして、要するに基体シート上に、基体シートを掻き出しロールを押し付けて送り出す従来の方式では微妙なズレを生じ、基体シートの厚みのギャップやスリップなどによっても、基体シートがロール間に挟み込まれる時に位置が微妙にズレるが、この(B)の工程では、搬送ロール上に設けた爪部に基体シートの前端を掴んで搬送するため、ズレを生ずることがなく、搬送ロールの爪部の位置が基体シートの前端と一致する。
そして、この(B)の工程を実施する(b)の機構、すなわち搬送ロール上に設けた爪部に、前記(A)の工程にて熱可塑性樹脂塗料が塗布された基体シートの端部を掴んだ状態で支持、搬送する機構としては、後述する実施例にて用いた特定の印刷機(塗工機)を用いて行えばよい。
前記転写用ロールは、既に予め用意されたものであり、公知の方法にて製造した鏡面フィルム、マットフィルム、ホログラムフィルムなどをロール(=転写用ロールとなる熱ロール)の外周全面又は部分的に貼り付け固定して用いることができる。その際、適宜選択した1種又は複数種類のフィルムを1つの転写用ロールに貼り付け固定してもよく、例えばある部分には鏡面加工を施したフィルムを、別のある部分にはマット加工を施したフィルムを、さらに別のある部分にはホログラム加工を施したフィルムを貼り付け固定して転写用ロールとしてもよい。転写用フィルムとしては、転写しようとする模様や柄(鏡面やマットやホログラムなど)が紫外線硬化型樹脂塗料で形成されているフィルムを使用することが望ましく、耐熱温度160℃8時間(160℃の温度で8時間の連続作業で問題が生じない)を確認している。
あるいは、前記公知の方法で製造した鏡面、マット、ホログラム柄などが施された紫外線を透過するフィルムやガラスのエンボス材料のエンボス面、または転写用ロールの外周面に紫外線硬化型樹脂塗料を塗布し、未硬化のままエンボス面と外周面を密着させた状態でフィルムやガラスの上から紫外線照射硬化後、フィルムやガラスを紫外線硬化型樹脂より引き剥がしエンボス面を転写形成してもよく、フィルムと同様に耐熱温度160℃8時間(160℃の温度で8時間の連続作業で問題が生じない)を確認している。
そして、前記(B)の工程にて説明したように、爪部の位置が基体シートの前端と一致するので、この爪部の位置を感知して転写用ロールの回転駆動を同調させることにより、基体シートの所定の位置に所定の模様や柄の転写を施したい位置に対して、転写用ロール上の基体シートの所定の位置に所定の模様や柄の転写加工をする転写用フィルムまたは紫外線硬化型樹脂塗料エンボス形成層と凸凹状に一体状に密着させることができる。こうして加熱した転写用ロールを熱可塑性樹脂塗料からなる塗布層に密着させると、塗布層が熱溶融して転写用ロールの表面形状に一体状に密着する。
この(C)の工程を実施する(c1)の機構または(C')の工程を実施する(c1')の機構、すなわち前記搬送ロールの爪部の位置を感知し、転写用ロールを前記搬送ロールに圧接させる機構としては、後述する実施例にて用いた特定の印刷機(塗工機)を用いて行えばよい。
同様に、紫外線硬化型樹脂塗料は、前述のようにロール(=転写用ロールとなる熱ロール)の外周全面又は部分に直接塗布しても、フィルムやガラスのエンボス面に全面又は部分的に塗布してもよい。あるいはその外周面、フィルムやガラスの両方に塗布しても良い。全面又は部分に塗布する場合、ロール又はフィルムやガラスに全面又は幾何学的又は模様や柄形状に部分塗布し、未硬化の状態でエンボス面とロールの塗布面を密着させ、その上から紫外線照射硬化後ロールの外周面にエンボス形成層を転写した樹脂塗料からフィルムを引き剥がす。あるいはロール又はフィルムやガラスに全面又は幾何学的又は模様や柄形状に部分塗布し、未硬化の状態でエンボス面とロールの塗布面を密着させたままその上に部分的に切り抜いた紙やくり貫いた紙、あるいはマスクフィルムなどを利用して部分的に紫外線遮蔽部分を施し、紫外線透過部のみ紫外線照射硬化後、ロールの外周面にエンボス形成層を転写した紫外線硬化型樹脂塗料からエンボス形成材料を引き剥がしても良い。このとき紫外線硬化型樹脂塗料が、硬化部分と未硬化部分が存在する場合、または部分的に紫外線遮蔽を施されたフィルムやガラスのエンボス面とロール間で未硬化状態の不要な部分はアルコールやトルエンなどでふき取るか、またはそのまま硬化しても良く、あるいは、既硬化部分をテープなどで保護して未硬化部分に前述の転写方法と同様に他の柄を施しても良い。
また、ロールは、紫外線硬化型樹脂塗料と紫外線硬化型樹脂塗料、または、紫外線硬化型樹脂塗料と転写用フィルム、転写用フィルムと転写フィルムなどの組み合わせで積層させることによっても転写用フィルムあるいは紫外線硬化型樹脂塗料の積層厚み分だけ段差を形成するため、基体シート上に凸凹形状のエンボス模様や柄の転写加工に利用するようにしてもよい。
ち、万力で装着しても良い。
紫外線硬化型樹脂塗料で形成された転写用紫外線樹脂塗料の固定方法は、転写フィルムと同様に特に限定するのもではなく、紫外線硬化型樹脂のみでもよく、各層間の密着性向上のための塗料、接着剤や粘着剤を塗布しても良い。また転写用ロールの外円周面に収まるように万力を装着できるように転写用ロールを加工して万力などで固定しても良く、金属製やプラスチック製などからできたベース板に紫外線硬化型樹脂エンボス層を形成、固定したのち、万力で装着しても良い。
なお、加熱温度は、使用した熱可塑性樹脂塗料の熱特性によって異なり、少なくとも前記熱可塑性樹脂塗料が溶融する温度に加熱しておけばよい。
この(D)の工程を実施する(d1)の機構、すなわち転写用ロールから基体シートを剥がす機構としては、それぞれ既に市販されている公知の装置機構を用いて行えばよい。例えば(d1)の機構としては、それ以上の転写用ロールへの密着を阻害する邪魔板などを用いて行うようにしてもよい。また(d2)の機構、すなわち基体シートを冷却する機構としては、冷風を吹き付ける方法があるが、転写用ロールから剥がした直後に冷風を吹き付けるロールを配して冷却することが望ましく、冷却ゾーンを通過させて積層体を冷却するようにしてもよい。
まず、搬送ロール1は、通常は、ゴムでできたブランケットなどが巻き付けてあるが、転写用フィルム(PPラミネート紙などの表面硬度のあるものやアルミ蒸着を施した面をホログラム面にしたPPラミネート紙)の固さに必要に応じてプラスチックなどの材質に変えてもよい。また、部分的に表面に凸凹形状が形成されていても良い。
転写用ロール2は、熱ロールの外周面に予め製造した転写用フィルム(ホログラムフィルム)を星形等の模様形状にくり抜き、複数箇所に貼り付け固定したものを用いた。また、意図的に転写用フィルムの一部を重ね合わせて貼り付け固定した。あるいは、熱ロールの外周面に星形の形状にくり抜いた紫外線硬化型樹脂塗料を固定し、意図的に予め製造した転写用フィルムの一部を重ね合わせて貼り付け固定した。または、熱ロールの外周面に星形の形状にくり抜いた紫外線硬化型樹脂塗料を固定し、意図的に、その上に紫外線硬化型樹脂塗料を部分塗布後硬化させ固定した。この転写用ロール2と前記搬送ロール1はギヤチェーン3でつながれ、同速度で回転するように制御されている。
基体シートを繰り出す方法は、搬送ロール1と送り込むためのコンベアベルト4の速度
が同調していて、搬送ロールの回転軸端部に固定されている搬送ロールと同速度で回転しているカムに連動して、転写用ロールと搬送ロール間に基体シートを正確に送り込むための搬送ロールに取り付けられた爪部に繰り出すために適正な角度と適正な位置に調整した停止板の下降状態によって、停止板の基体シートの先端の接触面とコンベアベルト4上の基体シート6の先端が直線状態で接触して停止し、あるいは停止板の基体シート6の先端の接触面とコンベアベルト4上の基体シートの先端が先端直線上の2接点以上で接触して停止し、この間に前後左右の位置を決めた後、搬送ロールに取り付けられた爪部5が、基体シート6の所定の前端を所定の寸法で掴むためのタイミングを合わせる位置に回転しながら到達したとき、搬送ロール回転軸端に固定され同速度して回転しているカムの形状に連動して停止板が上昇し、ベルトコンベア上で停止していた基体シート6は、コンベアベルト4の回転力によって再び前進を始め、搬送ロールの方向に繰り出される。コンベアベルト4上の基体シートが、先端から後端に向かって停止板下方を通過したのち、停止板は、カムの形状に連動して再び下降し、基体シートの接触面とコンベアベルト4上の次の基体シート6の先端と接触して基体シートを停止させる状態になる。
そして、基体シート6は、コンベアベルト4上に基体シートが搬送される適当な強さで接触するように取り付けられた複数のコロの間に挟まれながらまっすぐに前進し、または、コンベアベルト4に図示しない吸引口が開いていて、コンベアベルト4に図示しない吸引装置が取り付けられ、コンベアベルト4に吸着しながら前進、搬送され、搬送ロール1の回転軸の片側端に固定され同速度で回転しているカムの形状に連動して上下運動を繰り返している下降中の停止板の基体シート先端部の接触する面に基体シート6の先端がタイミングを合わせて接触し、コンベアベルト4上をスリップしながら停止する。
挿入、接触し、回転かつ前進している基体シート6の前端を挟み込むことが可能な位置にある本体端に取り付けられているクラッチバーにクラッチレバーが接触回転し、開口状態にあった爪部5が、搬送ロール1の外円周内に収まるように閉口、格納され、これにより基体シート6の前端が爪部5に挟み込まれ、基体シート6の爪部に挿入された前端が固定され、先端から後端に向かって搬送ロール1に巻き付きながら位置を固定される。したがって、搬送ロール1に爪部5にて位置を固定された基体シート6は、搬送ロール1の回転に伴い、転写用ロール2と搬送ロール1の接触面に前進(搬送)させられるため、ズレを生ずることなく転写加工が行われるものとなる。
基体シート6が移される排紙ロール7には、適宜吸着機構を内蔵させるようにしてもよく、冷却装置を備えるようにしてもよい。また、冷風を吹き付ける方式の冷却装置を転写加工(転写用ロールとの接触部分)の直後に設けるようにしてもよい。
また、図示していないが、必要に応じて、ベルトコンベア4上部に設けられた加温装置とコンベア4下部に設けられた加温装置を使用することで基体シート6表面、裏面を加熱することができる。
基体シート6を加熱することで、基体シート6に(転写)模様が形成されやすくなる。
また、基体シート6のカールを矯正してまっすぐにのばすことで、位置がなるべくずれないようにできる。
さらに、基体シート6が、停止位置から再前進する時には、ずれないようにガイドで抑えておいても良い。基体シート6が搬送ロール1に接触した時にはじかれたりしないように基体シート上面をガイドで抑えても良い。基体シート6を連続的に流す時は、一般的な紙積み装置などを使用して先頭の基体シート6を最上にくるようにして下段の基体シート6をずらしながらタイミングを合わせて流しても良いし、流す基体シート6前後の紙が重ならないようなタイミングで搬送しても良い。
このように転写用ロール2と搬送ロール1の加圧時と加温時に双方の外周がほぼ同径になるようにすることが望ましく、一回転したときに回転開始点が常に同位置になり、必ず転写開始から終了した後に必ず転写開始地点に戻る位置、すなわち転写用ロールと搬送ロール1の開始位置と終了位置がずれないように調整する。
前記図6〜図10の装置を用いて以下の製造を行った。
(A)工程;
基体シートとして、枚葉紙北越製紙社製パーフェクトW四六判26.5kgを半切に断裁した後、広瀬鉄工社製枚葉シートグラビア印刷機に版深100線80μmのグラビア版を使用し、60m/分の速度で東洋インキ社製アクワコートKP160ワニスをIPAと水で10対4.2対1.8に混合希釈した熱可塑性樹脂塗料を部分塗布し、乾燥後残留固形量3g/m2になった枚葉シートを用いた。
(B)〜(C)工程;
搬送ロールとして、DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度78のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
ホログラム柄用の転写用フィルムとして、東レ社製PETフィルムP025番フィルム厚12μmの易接着面側に東洋インキ社製紫外線硬化型塗料FDFC―150ワニスを3g/m2(無希釈)塗布し、未硬化のまま、自社試作のホログラムフィルムのホログラム面を密着後硬化させた後、ホログラムフィルムを引き剥がした紫外線硬化型塗料からなるホログラム層を形成した転写用フィルムを、所定位置に星形のくりぬき部分を形成した。
マット柄用の転写用フィルムとして、東レ社製PETフィルムP025番フィルム厚12μmの易接着面側に東洋インキ社製紫外線硬化型塗料FDFC―150ワニスを3g/m2(無希釈)塗布し、未硬化のまま、フタムラ化学工業社製FOR−Mのマットフィルムのマット面を密着後硬化させた後、マットフィルムを引き剥がした紫外線硬化型塗料からなるマット層を形成した転写用フィルムを、円形状に切り抜いて用いた。
転写用ロールとして、前記ホログラム柄用の転写用フィルムのホログラム面と反対側の面にコニシ社製ボンドG17を乾燥後残留固形量8g/m2になるよう塗布し、常温の転写用ロールに貼り合わせ密着させた。
続いて前記マット柄用の転写用フィルムのマット面と反対側にコニシ社製ボンドG17を乾燥後残留固形量8g/m2になるよう塗布し、転写用ロールのホログラム転写用フィルムのホログラム面に貼り合わせ密着させた。
そして、前記搬送ロールから前記基体シートを繰り出し、100℃に加熱した前記転写用ロールとの間に10m/分の速度で2000N/cmの圧力で、ベルトコンベア上のヒーターで基体シートの表面温度40℃に加温しながら圧接して転写加工を行った。
(D)工程;
基体シートの表面温度70℃に冷却しながら基体シート先端より後端に向かって搬送ロールから引きはがした。
その結果、100枚以上の基体シートの転写加工を行ったところ、各基体シートの同じ位置に全く同じホログラム柄及びマット柄を転写することができた。詳しくは星形状の鏡面部分が所定位置に凸状エンボス柄に再現され、円形状のマット面部分が所定の印刷部分に重なるように凹状エンボス柄に再現されていた。
前記図6〜図10の装置を用いて以下の製造を行った。
(A)工程;
基体シートとして、枚葉紙北越製紙社製パーフェクトW四六判26.5kgを半切に断裁した後、広瀬鉄工社製枚葉シートグラビア印刷機に版深100線80μmのグラビア版
を使用し、60m/分の速度で荒川塗料工業社製テルコートA−98ワニスをIPAと水で10対4.2対1.8に混合希釈した熱可塑性樹脂塗料を部分塗布し、乾燥後残留固形量3g/m2になった枚葉シートを用いた。
(B)〜(C)工程;
搬送ロールとして、DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度78のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
ホログラム柄用の転写用フィルムとして、東レ社製PETフィルムP025番フィルム厚12μmの易接着面側に東洋インキ社製紫外線硬化型塗料FDFC−80ワニスを2.5g/m2(無希釈)塗布し、未硬化のまま、自社試作のホログラムフィルムのホログラム面を密着後硬化させた後、ホログラムフィルムを引き剥がし、紫外線硬化型塗料からなるホログラム層を形成した転写用フィルム、所定位置に星形のくりぬき部分を形成した。
マット柄用の転写用フィルムとして、東レ社製PETフィルムP025番フィルム厚12μmの易接着面側に東洋インキ社製紫外線硬化型塗料FDFC―80ワニスを2.5グラム/m2(無希釈)塗布し、未硬化のまま、フタムラ化学工業社製FOR−Mのマットフィルムのマット面を密着後硬化させた後、マットフィルムを引き剥がした紫外線硬化型塗料からなるマット層を形成した転写用フィルムを、円形状に切り抜いて用いた。
転写用ロールとして、前記転写用フィルムのホログラム面と反対側の面にコニシボンドG17を乾燥後残留固形量7g/m2になるよう塗布し、常温の転写用ロールに貼り合わせて密着させた。
前記転写用フィルムのマット面と反対側にコニシ社製ボンドG17を乾燥後残留固形量7g/m2になるよう塗布し、転写用ロールのホログラム転写用フィルムのホログラム面に貼り合わせ密着させた。
そして、前記搬送ロールから前記基体シートを繰り出し、110℃に加熱した前記転写用ロールとの間に10m/分の速度で2000N/cmの圧力で、ベルトコンベア上のヒーターで基体シートの表面温度50℃に加温しながら圧接して転写加工を行った。
(D)工程;
基体シートの表面温度70℃に冷却しながら基体シート先端より後端に向かって搬送ロールから引きはがした。
その結果、100枚以上の基体シートの転写加工を行ったところ、各基体シートの同じ位置に全く同じホログラム柄及びマット柄を転写することができた。詳しくは星形状の鏡面部分が所定位置に凸状エンボス柄に再現され、円形状のマット面部分が所定の印刷部分に重なるように凹状エンボス柄に再現されていた。
前記図6〜図10の装置を用いて以下の製造を行った。
(A)工程;
基体シートとして、枚葉紙北越製紙社製パーフェクトW四六判26.5kgを半切に断裁した後、広瀬鉄工社製枚葉シートグラビア印刷機に版深100線80μmのグラビア版を使用し、60m/分の速度で荒川塗料工業社製テルコートA−98ワニスをIPAと水で10対4.2対1.8に混合希釈した熱可塑性樹脂塗料を部分塗布し、乾燥後残留固形量3g/m2になった枚葉シートを用いた。
(B)〜(C)工程;
搬送ロールとして、DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度78のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
ホログラム柄用の転写用フィルムとして、東レ社製PETフィルムP025番フィルム厚12μmの易接着面に東洋インキ社製紫外線硬化型塗料FDFC−80ワニスを2.5g/m2(無希釈)塗布し、未硬化のままその上に自社試作のホログラムフィルムのホログラム面を密着後硬化させた後、ホログラムフィルムを引き剥がした紫外線硬化型塗料か
らなるホログラム層を形成した転写用フィルム、所定位置に星形のくりぬき部分を形成した。
マット柄用の転写用フィルムとして、東レ社製PETフィルムP025番フィルム厚12μmの易接着面に東洋インキ社製紫外線硬化型塗料FDFC―80ワニスを2.5g/m2(無希釈)塗布し、未硬化のまま、フタムラ化学工業社製FOR−Mのマットフィルムのマット面を密着後硬化させた後、マットフィルムを引き剥がした紫外線硬化型塗料からなるマット層を形成した転写用フィルムを、円形状に切り抜いて用いた。
転写用ロールとして、前記転写用フィルムのホログラム面と反対側の面にコニシ社製ボンドG17を乾燥後残留固形量7g/m2になるよう塗布し、常温の転写用ロールに貼り合わせ密着させた。
前記転写用フィルムのマット面と反対側にコニシ社製ボンドG17を乾燥後残留固形量7g/m2になるよう塗布し、転写用ロールのホログラム転写用フィルムのホログラム面に貼り合わせ密着させた。
そして、前記搬送ロールから前記基体シートを繰り出し、120℃に加熱した前記転写用ロールとの間に20m/分の速度で2000N/cmの圧力で、ベルトコンベア上のヒーターで基体シートの表面温度50℃に加温しながら圧接して転写加工を行った。
(D)工程;
基体シートの表面温度70℃に冷却しながら基体シート先端より後端に向かって搬送ロールから引きはがした。
その結果、100枚以上の基体シートの転写加工を行ったところ、各基体シートの同じ位置に全くホログラム柄及びマット柄を転写することができた。詳しくは星形状の鏡面部分が所定位置に凸状エンボス柄に再現され、円形状のマット面部分が所定の印刷部分に重なるように凹状エンボス柄に再現されていた。
前記図6〜図10の装置を用いて以下の製造を行った。
(A)工程;
基体シートとして、王子製紙社製OKトップコート110g/m2を半切りに断裁したのち、表層に4μmの軟化温度120℃の軟質ポリプロピレン層を有し、基材が二軸延伸ポリプロピレンからなる厚み25μmのフィルム(東洋紡社製#3162)とを、松本機械製作社製枚葉シートフィルムラミネート機にてDIC社製Dタイト6920にPLハードナー50の比率15:1で混合した接着剤を前記フィルムポリプロピレン塗布面の反対面に乾燥後残留固形量5g/m2になるよう塗布して、前記用紙片面に貼り合わせた枚葉シートを用いた。
(B)〜(C)工程;
搬送ロールとして、DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度78のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
ホログラム柄用の転写用フィルムとして、東レ社製PETフィルムP025番フィルム厚12μmの易接着面側に東洋インキ製紫外線硬化型塗料FDFC―150ワニスを膜厚3g/m2(無希釈)塗布し、未硬化のままその上に自社試作のホログラムフィルムのホログラム面を密着後硬化後ホログラムフィルムを引きはがした紫外線硬化型塗料からなるホログラム層を形成した転写用フィルムを、所定位置に星形のくりぬき部分を形成した。
マット柄用の転写用フィルムとして、東レ社製PETフィルムP025番フィルム厚12μmの易接着面側に東洋インキ社製紫外線硬化型塗料FDFC―150ワニスを2.5g/m2(無希釈)塗布し、未硬化のまま、フタムラ化学工業社製FOR−Mのマットフィルムのマット面を密着後硬化させた後、マットフィルムを引き剥がした紫外線硬化型塗料からなるマット層を形成した転写用フィルムを、円形状に切り抜いて用いた。
転写用ロールとして、前記転写用フィルムのホログラム面と反対側の面にコニシ社製ボンドG17を乾燥後残留固形量9g/m2になるよう塗布し、常温の転写用ロールに貼り
合わせ密着固定させた。
前記転写用フィルムのマット面と反対側にコニシ社製ボンドG17を乾燥後残留固形量9g/m2になるよう塗布し、転写用ロールのホログラム転写用フィルムのホログラム面に貼り合わせ密着させた。
そして、前記搬送ロールから前記基体シートを繰り出し、110℃に加熱した前記転写用ロールとの間にベルトコンベア上のヒーターで枚葉シートの表面温度50℃に加温しながら圧接して転写加工を行った。
(D)工程;
基体シートの表面温度70℃に冷却しながら基体シート先端より後端に向かって搬送ロールから引きはがした。
その結果、100枚以上の基体シートの転写加工を行ったところ、各基体シートの同じ位置に全く同じホログラム柄及びマット柄を転写することができた。詳しくは星形状の鏡面部分が所定位置に凸状エンボス柄に再現され、円形状のマット面部分が所定の印刷部分に重なるように凹状エンボス柄に再現されていた。
前記図6〜図10の装置を用いて以下の製造を行った。
(A)工程;
基体シートとして、枚葉紙北越製紙社製パーフェクトW四六判26.5kgを半切に断裁した後、広瀬鉄工社製枚葉シートグラビア印刷機に版深100線80μmのグラビア版を使用し、60m/分の速度で荒川塗料工業社製テルコートA−98ワニスをIPAと水で10対4.2対1.8に混合希釈した熱可塑性樹脂塗料を部分塗布し、乾燥後残留固形量3g/m2になった。さらに東京インキ社製グラビアインキLRC−ULシルバー11を乾燥後残留固形量2.5g/m2になるよう塗布した枚葉シートを用いた。。
(B)〜(C)工程;
搬送ロールとして、DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度78のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
ホログラム柄用の転写用フィルムとして、東レ社製PETフィルムP025番フィルム厚12μmの易接着面側に東洋インキ社製紫外線硬化型塗料FDFC−80ワニスを2.5g/m2(無希釈)塗布し、未硬化のままその上に自社試作のホログラムフィルムのホログラム面を密着後硬化させた後、ホログラムフィルムを引き剥がした紫外線硬化型塗料からなるホログラム層を形成した転写用フィルムを、所定位置に星形のくりぬき部分を形成した。
マット柄用の転写用フィルムとして、東レ社製PETフィルムP025番フィルム厚12μmの易接着面側に東洋インキ社製紫外線硬化型塗料FDFC―80ワニスを2.5g/m2(無希釈)塗布し、未硬化のまま、フタムラ化学工業社製FOR−Mのマットフィルムのマット面を密着後硬化させた後、マットフィルムを引き剥がした紫外線硬化型塗料からなるマット層を形成した転写用フィルムを、円形状に切り抜いて用いた。
転写用ロールとして、前記転写用フィルムのホログラム面と反対側の面にコニシ社製ボンドG17を乾燥後残留固形量7g/m2になるよう塗布し、常温の転写用ロールに貼り合わせ密着させた。
前記転写用フィルムのマット面と反対側にコニシ社製ボンドG17を乾燥後残留固形量7g/m2になるよう塗布し,転写用ロールのホログラム転写用フィルムのホログラム面に貼り合わせ密着させた。
そして、前記搬送ロールから前記基体シートを繰り出し、120℃に加熱した前記転写用ロールとの間に20m/分の速度で2000N/cmの圧力で、ベルトコンベア上のヒーターで基体シートの表面温度50℃に加温しながら圧接して転写加工を行った。
(D)工程;
基体シートの表面温度70℃に冷却しながら基体シート先端より後端に向かって搬送ロ
ールから引きはがした。
その結果、100枚以上の基体シートの転写加工を行ったところ、各基体シートの同じ位置に全く同じホログラム柄及びマット柄を転写することができた。詳しくは星形状の鏡面部分が所定位置に凸状エンボス柄に再現され、円形状のマット面部分が所定の印刷部分に重なるように凹状エンボス柄に再現されていた。
前記図6〜図10の装置を用いて以下の製造を行った。
(A)工程;
基体シートとして、王子製紙社製OKトップコート110g/m2を半切りに断裁したのち、表層に4μmの軟化温度120℃の軟質ポリプロピレン層を有し、基材が二軸延伸ポリプロピレンからなる厚み25μmのフィルム(東洋紡社製#3162)とを、松本機械製作社製枚葉シートフィルムラミネート機にてDIC社製Dタイト6920にPLハードナー50の比率15:1で混合した接着剤を前記フィルムポリプロピレン塗布面の反対面に乾燥後残留固形量5g/m2になるよう塗布して、前記用紙片面に貼り合わせた枚葉シートを用いた。
(B)〜(C')工程;
搬送ロールとして、DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度78のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
転写用ロールとして、転写用ロール面上の用紙面上の所定の位置に形成する星形のくりぬき部分以外の上層となる紫外線硬化型樹脂塗料と同面積に転写用ロールの外周面にコニシ社製ボンドG17を乾燥後残留固形量5g/m2になるよう常温の転写用ロールに塗布した。
その上層にホログラム柄用の紫外線硬化型樹脂の転写用エンボス形成層として、転写用ロール面上の星形以外の部分に東洋インキ社製紫外線硬化型塗料FDFC―150ワニスを5g/m2(無希釈)塗布し、未硬化のまま、自社試作のホログラムフィルムのホログラム面を密着後硬化させた後、所定位置に星形のホログラムフィルムを引き剥がした紫外線硬化型塗料からなる星形のくりぬき部分を形成したホログラム転写用エンボス形成層を形成した。
マット柄用の転写用として、東レ社製PETフィルムP025番フィルム厚12μmの易接着面側に東洋インキ社製紫外線硬化型塗料FDFC―150ワニスを3g/m2(無希釈)塗布し、未硬化のまま、フタムラ化学工業社製FOR−Mのマットフィルムのマット面を密着後硬化させた後、マットフィルムを引き剥がした紫外線硬化型塗料からなるマット層を形成した転写用フィルムを、円形状に切り抜いて用いた。
前記マット柄用の転写用フィルムのマット面と反対側にコニシ社製ボンドG17を乾燥後残留固形量8g/m2になるよう塗布し、転写用ロールのホログラム転写用紫外線硬化型樹脂塗料のエンボス形成層であるホログラム面に貼り合わせ密着させた。
そして、前記搬送ロールから前記基体シートを繰り出し、100℃に加熱した前記転写用ロールとの間に10m/分の速度で2000N/cmの圧力で、ベルトコンベア上のヒーターで基体シートの表面温度40℃に加温しながら圧接して転写加工を行った。
(D)工程;
基体シートの表面温度70℃に冷却しながら基体シート先端より後端に向かって搬送ロールから引きはがした。
その結果、100枚以上の基体シートの転写加工を行ったところ、各基体シートの同じ位置に全く同じホログラム柄及びマット柄を転写することができた。詳しくは星形状の鏡面部分が所定位置に凸状エンボス柄に再現され、円形状のマット面部分が所定の印刷部分に重なるように凹状エンボス柄に再現されていた。
前記図6〜図10の装置を用いて以下の製造を行った。
(A)工程;
基体シートとして、王子製紙社製OKトップコート110g/m2を半切りに断裁したのち、表層に4μmの軟化温度120℃の軟質ポリプロピレン層を有し、基材が二軸延伸ポリプロピレンからなる厚み25μmのフィルム(東洋紡社製#3162)とを、松本機械製作社製枚葉シートフィルムラミネート機にてDIC社製Dタイト6920にPLハードナー50の比率15:1で混合した接着剤を前記フィルムポリプロピレン塗布面の反対面に乾燥後残留固形量5g/m2になるよう塗布して、前記用紙片面に貼り合わせた枚葉シートを用いた。
(B)〜(C')工程;
搬送ロールとして、DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度78のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
転写用ロールとして、外周面上の用紙面上の所定の位置に形成する星形のくりぬき部分以外の上層となる紫外線硬化型樹脂塗料と同面積に転写用ロールの外周面にコニシ社製ボンドG17を乾燥後残留固形量5g/m2になるよう常温の転写用ロールに塗布した。
その上層にホログラム柄用の紫外線硬化型樹脂の転写用エンボス形成層として、転写用ロール面上の星形以外の部分に東洋インキ社製紫外線硬化型塗料FDFC―150ワニスを5g/m2(無希釈)塗布し、未硬化のまま、自社試作のホログラムフィルムのホログラム面を密着後硬化させた後、所定位置に星形のホログラムフィルムを引き剥がした紫外線硬化型塗料からなる星形のくりぬき部分を形成したホログラム転写用エンボス形成層を形成した。
マット柄用の転写用として、転写用ロール状のホログラム柄用の紫外線硬化型樹脂塗料の上層に円形状に東洋インキ社製紫外線硬化型塗料FDFC―150ワニスを5g/m2(無希釈)塗布し、未硬化のまま、フタムラ化学工業社製FOR−Mのマットフィルムのマット面を密着後硬化させた後、マットフィルムを引き剥がした紫外線硬化型塗料からなる円形状のマット層を形成した。
そして、前記搬送ロールから前記基体シートを繰り出し、100℃に加熱した前記転写用ロールとの間に10m/分の速度で2000N/cmの圧力で、ベルトコンベア上のヒーターで基体シートの表面温度40℃に加温しながら圧接して転写加工を行った。
(D)工程;
基体シートの表面温度70℃に冷却しながら基体シート先端より後端に向かって搬送ロールから引きはがした。
その結果、100枚以上の基体シートの転写加工を行ったところ、各基体シートの同じ位置に全く同じホログラム柄及びマット柄を転写することができた。詳しくは星形状の鏡面部分が所定位置に凸状エンボス柄に再現され、円形状のマット面部分が所定の印刷部分に重なるように凹状エンボス柄に再現されていた。
搬送ロール上に爪部が形成されない以外は、前述の装置とほぼ同様の装置を用いて以下の製造を行った。
(A)工程;
基体シートとして、枚葉紙北越製紙社製パーフェクトW四六判26.5kgを半切に断裁した後、広瀬鉄工社製枚葉シートグラビア印刷機に版深100線80μmのグラビア版を使用し、60m/分の速度で東洋インキ社製アクワコートKP160ワニスをIPAと水で10対4.2対1.8に混合希釈した熱可塑性樹脂塗料を部分塗布し、乾燥後残留固形量3g/m2になった枚葉シートを用いた。
(B)〜(C)工程;
搬送ロールとして、DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度78のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させた
ロールを用いた。
ホログラム柄用の転写用フィルムとして、東レ社製PETフィルムP025番フィルム厚12μmの易接着面側に東洋インキ社製紫外線硬化型塗料FDFC―150ワニスを膜厚3g/m2(無希釈)塗布し、未硬化のままその上に自社試作のホログラムフィルムのホログラム面を密着後硬化後、ホログラムフィルムを引きはがした紫外線硬化型塗料からなるホログラム層を形成した転写用フィルムを、所定位置に星形のくりぬき部分を形成した。
マット柄用の転写用フィルムとして、東レ社製PETフィルムP025番フィルム厚12μmの易接着面側に東洋インキ社製紫外線硬化型塗料FDFC―150ワニスを3g/m2(無希釈)塗布し、未硬化のまま、フタムラ化学工業社製FOR−Mのマットフィルムのマット面を密着後硬化させた後、マットフィルムを引き剥がした紫外線硬化型塗料からなるマット層を形成した転写用フィルムを、円形状に切り抜いて用いた。
転写用ロールとして、前記転写用フィルムのホログラム面と反対側の面にコニシ社製ボンドG17を乾燥後残留固形量8g/m2になるよう塗布し、常温の転写用ロールに貼り合わせて密着させた。
前記転写用フィルムのマット面と反対側にコニシ社製ボンドG17を乾燥後残留固形量8g/m2になるよう塗布し、転写用ロールのホログラム転写用フィルムのホログラム面に貼り合わせ密着させた。
そして、前記搬送ロールから前記基体シートを繰り出し、100℃に加熱した前記転写用ロールとの間に10m/分の速度で2000N/cmの圧力で、ベルトコンベア上のヒーターで基体シートの表面温度50℃に加温しながら圧接して転写加工を行った。
(D)工程;
基体シートの表面温度70℃に冷却しながら基体シート先端部より後端部に向かって搬送ロールから引きはがした。
その結果、基体シートの搬送のタイミングが少しずつ異なるため、一見同じような位置に見えても比較すると、全く異なる位置にホログラム模様や柄が転写されてしまった。また、エンボス柄についても異なる位置に形成されてしまった。
2 転写用ロール
3 ギアチェーン
4 コンベアベルト
5 爪部
6 基体シート
Claims (8)
- 基体シート上に熱可塑性樹脂塗料を塗布する工程と、
搬送ロール上に設けた爪部に、熱可塑性樹脂塗料が塗布された基体シートの端部を掴んだ状態で支持、搬送する工程と、
前記搬送ロールの爪部の位置を感知し、予め鏡面加工、マット加工、又はホログラム加工の何れかを施したフィルムを外周面に貼り付け固定した転写用ロールを、少なくとも前記熱可塑性樹脂塗料が溶融する温度まで加熱した状態で、前記搬送ロールに圧接させる工程と、
基体シートを転写用ロールから剥がすと共に冷却する工程と、を含むことを特徴とする転写方法。 - 転写用ロール外周面に、鏡面加工、マット加工、又はホログラム加工の何れかを施したフィルムを全面又は部分的に貼り付け固定されているか、全面又は部分的に重ねて貼り付け固定されていることを特徴とする請求項1に記載の転写方法。
- 基体シート上に熱可塑性樹脂塗料を塗布する工程と、
搬送ロール上に設けた爪部に、熱可塑性樹脂塗料が塗布された基体シートの端部を掴んだ状態で支持、搬送する工程と、
前記搬送ロールの爪部の位置を感知し、予め紫外線硬化型樹脂塗料によって鏡面加工、マット加工、又はホログラム加工の何れかを外周面に施した転写用ロールを、少なくとも前記熱可塑性樹脂塗料が溶融する温度まで加熱した状態で、前記搬送ロールに圧接させる工程と、
基体シートを転写用ロールから剥がすと共に冷却する工程と、を含むことを特徴とする転写方法。 - 転写用ロール外周面が、紫外線硬化型樹脂塗料によって鏡面加工、マット加工、又はホログラム加工のいずれかを全面又は部分的に形成しているか、または全面又は部分的に重ねて形成していることを特徴とする請求項3に記載の転写方法。
- 基体シート上に塗布された熱可塑性樹脂塗料を予め加熱しておいた状態で転写用ロールと密着させることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の転写方法。
- 基体シート上に熱可塑性樹脂塗料を塗布する機構と、
搬送ロール上に設けた爪部に、熱可塑性樹脂塗料が塗布された基体シートの端部を掴んだ状態で支持、搬送する機構と、
前記搬送ロールの爪部の位置を感知し、予め鏡面加工、マット加工、又はホログラム加工の何れかを施したフィルムを外周に貼り付け固定した転写用ロールを、前記搬送ロールに圧接させる機構と、
転写用ロールを少なくとも前記熱可塑性樹脂塗料が溶融する温度まで加熱する機構と、
転写用ロールから基体シートを剥がす機構と、
基体シートを冷却する機構と、を含むことを特徴とする転写装置。 - 基体シート上に熱可塑性樹脂塗料を塗布する機構と、
搬送ロール上に設けた爪部に、熱可塑性樹脂塗料が塗布された基体シートの端部を掴んだ状態で支持、搬送する機構と、
前記搬送ロールの爪部の位置を感知し、予め紫外線硬化型樹脂塗料によって鏡面加工、マット加工、又はホログラム加工の何れかを外周面に施した転写用ロールを、前記搬送ロールに圧接させる機構と、
転写用ロールを少なくとも前記熱可塑性樹脂塗料が溶融する温度まで加熱する機構と、
転写用ロールから基体シートを剥がす機構と、
基体シートを冷却する機構と、を含むことを特徴とする転写装置。 - 請求項1〜5の何れかの転写方法により製造されることを特徴とするシート製品。
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