JP6120128B2 - 異物除去方法及び、これに用いる基体シート上の異物除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各種の枚葉紙の表裏両面に付着した異物の同時除去が可能な異物除去方法及び、これに用いる基体シート上の異物除去装置に関する。
従来から、回転ブラシ、吸引、空気噴射といった様々な手段の中から1つ又は複数の異物除去手段を備え、被印刷体となる用紙面上の異物(いわゆる紙粉やラミネート時のフィルムの切りカス、綿ごみの類)を除去する装置が知られている。枚葉印刷の分野では、印刷機のフィーダーと呼ばれる積載給紙装置上にこれらの手段を設置し、この手段に接触又は近接させた用紙の片面又は両面に付着した異物を除去する方法が知られている。
上述したような異物除去装置又は異物除去方法によって異物除去された用紙は、印刷され、又は、加工ユニットに送り込まれてオフセット印刷、グラビア印刷若しくはコーティング、ラミネート等の加工が施されることになる。
また、用紙の印刷時に行われる異物の除去として、「空通し」と呼ばれる方法が知られている。「空通し」は、印刷機の印刷版胴又は圧胴に巻きつけられたインキ転写用又は圧胴のブランケットに、ごみを吸着させることで基体シート印刷片面を清掃しようというものである。「空通し」を行った用紙に印刷インキを転写すれば、ピンホールと呼ばれる転写不良が軽減される。また、粘着ロールに用紙の表面を接触させて異物を粘着ロールに転写し、除去する方法も知られる。
上述の回転ブラシを利用した装置あるいはフィーダー部に設置された回転ブラシの手段を用いる方法では、回転ブラシが基体シート片面あるいは両面に直接接触し、用紙面上の異物を掃き出すことで異物が除去される。これは、ブラシの硬度や回転速度を変化させることで、必要な異物除去をしようというものである。また、上述の吸引、空気噴射を利用した装置あるいはフィーダー部に設置された吸引、空気噴射の手段を用いる方法についても、吸引量あるいは噴射量を変化させる仕組みで、必要な異物除去をしようというものである。
加工ユニットに送り込まれた用紙の加工時における異物の除去は、特にオフセット印刷機のユニットを利用した除去方法が、枚葉紙が印刷機に適正な仕様であれば、素材の種類や厚薄を問わず幅広く利用できる簡便な方法といえる。反転機と呼ばれる印刷機であれば、表面の異物除去後、すぐに用紙を反転させて裏面の異物除去を施すことが可能である。したがって、連続した作業工程を経ることによる異物除去後、速やかに適正な印刷が実現される。また、様々なブランケットが公知であるので、条件に合ったブランケットに交換することで必要な異物除去効果を容易に得ることができる。
このほか、粘着ロールを利用した方法では、多くの素材が、あらかじめ決まった粘着強度のロール紙やゴムロールからなるので、条件に合ったロールを利用することで必要な異物除去効果が得られる。したがって、粘着ロールを利用した方法は、印刷加工前に用紙の片面又は両面の異物を除去することが可能である。
なお、各種の枚葉紙の表裏両面に付着した異物同時除去を目的とした装置として、例えば、下記特許文献1において、紙葉類処理装置に係る発明が提案されている。
特開2008−290789号公報
しかしながら、上述したような回転ブラシを利用した装置あるいはフィーダー部に設置された回転ブラシの手段を用いる方法では、用紙面に直接ブラシが接触するため、ブラシ又はブラシが掃き出した異物が用紙面上で接触移動し、用紙表面を擦傷する危険性がある。吸引装置では、吸引部を近接させた場合、用紙面上に静置している異物を吸引することができるものの、付着している異物に対して所望の効果を得ることが困難である。仮に、付着している異物に対して接触吸引すれば、所望の効果を期待することができる一方、接触によって、やはり用紙表面を擦傷する危険性がある。噴射装置を利用する場合も、静置している異物に対して除去効果が期待されるものの、吹き付けによって異物を用紙表面に付着させてしまうほか、吹き飛ばそうとした異物が用紙面上で接触移動する等により、用紙表面を擦傷する危険がある。
さらに、「空通し」を行う印刷ユニットは本来、インキを充填して枚葉印刷物の印刷面に印刷する装置であるので、その設備設置時に、想定した最大色数のユニットに「空通し」を行う異物除去ユニットをつけ足して設計しなければならない。そうすると、通常の4色印刷機では、胴あるいは2胴で「空通し」を施し、さらに、改めてインキを充填したユニットを装置に積載し直し、その後に初めてカラー印刷を施すこととなるので、手間を要することとなる。
また、オフセット印刷機の搬送ロールは本来、ブランケット等がとり付けられておらず、金属素材がむき出しのため、搬送ロール側の用紙面上に、突起している異物や、密着性、圧着性、粘着性又は接着性の異物がある場合、圧接ロールによって圧接されたとき、これらの異物が用紙面上に固着する危険性がある。搬送ロールに、粘着又は磁石を利用してブランケットを貼りつけようとすれば、印刷機の精密度が下がるリスクがある。さらに、通常オフセット印刷機の圧接ロールにセットされているブランケットは、インキの種類、用紙、機械によって選定されるため、異物の除去のためのブランケットと、通常使用しているブランケットとを毎回交換する必要が生じる。また、ブランケットを何度も脱着すれば変形するので、印刷時に使用不可能となってしまうことがある。
粘着ロール、ゴムロールを利用した用紙面上の異物除去の場合、両面、片面ずつ用紙面上に接触させることで、静止あるいは付着した異物を除去できるが、静止、付着条件に合ったロールをあらかじめ複数用意する必要がある。通常のロールは、直径約100mmという小径であって、そのロール面が同一用紙面上に何度も接触することになるため、異物が用紙面上に再転移したり、再転移した異物が用紙表面を擦傷したりする危険性がある。
このほか、用紙に関し、例えば、片面にプラスチックフィルムが積層されている場合、片面のみコート層を設けた片コートと呼ばれる用紙の場合等、仕上り状態が異なることが多い。したがって、表裏各面に適した状態で片面ずつ異物除去しているのが実情である。片面の異物除去後に紙積部にて積載し、その後、もう片方の面の異物を除去しようとすれば、異物を除去した面と未処理面が接触し、未処理面上の異物が処理面に再付着する可能性もある。
上記実情に鑑み本発明者は、用紙面上の異物除去の方法又は手段を新たに創作し、本発明に到達した。そして、本発明は、各種の枚葉紙の表裏両面に付着した異物の同時除去が可能な異物除去方法及び、これに用いる基体シート上の異物除去装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、基体シートの片面又は両面に付着した異物を除去する異物除去方法であって、(A)所定の硬度を有し、前記基本シートの前端と後端を含めた長さ以上の長さを有する第1ブランケットが取り付けられるとともに、爪部を備えて構成される搬送ロールにより、前記爪部で前記基体シートの端部を掴んで支持して搬送し、(B)前記第1ブランケットと異なる硬度を有し、前記基本シートの前端と後端を含めた長さ以上の長さを有する第2ブランケットが取り付けられて構成され、前記爪部の位置を感知して前記搬送ロールと同調駆動する圧接ロールと、前記搬送ロールとにより、前記第1ブランケット、前記第2ブランケット及び前記基体シートが許容する所定温度で、前記搬送ロール上を10〜60m/minの速度で回転する前記基体シートへ、前記圧接ロールを所定圧で圧接することで、前記基体シートから異物を前記搬送ロール又は前記圧接ロールへ転写して除去し、(C)その後、前記搬送ロールから前記基体シートを剥がす、ことを特徴とする。
また、本発明は、上記異物除去方法に用いられ、(a)前記爪部に前記基体シートの端部を掴んだ状態で支持、搬送させる機構と、(b1)前記搬送ロールの爪部の位置を感知する機構と、(b2)前記圧接ロールを前記搬送ロールと同調駆動させる機構と、(b3)前記圧接ロールを前記搬送ロールへ圧接させる機構と、(b4)前記第1ブランケット、前記第2ブランケット及び前記基体シートが許容する所定温度に温度制御する機構と、(c2)前記搬送ロールから前記基体シートを剥がす機構と、を備えることを特徴とする基体シート上の異物除去装置である。
本発明の異物除去方法では、搬送ロール上に設けた爪部で、基体シートの端部を掴んだ状態で支持して搬送するため、圧接する箇所への正確な搬送が実施される。さらに、爪部を感知する圧接ロールの回転駆動を搬送ロールのそれと同調させることにより、各種の印刷物等の基体シートの片面あるいは両面及び端部断裁面までの異物を除去することができる。また、必要に応じて硬度の異なるブランケットを圧接ロール、搬送ロールそれぞれに装着することができ、例えば片面がラミネートしてあり、もう片面が異なる仕上がり状態面であっても、一方のロールにラミネート面に適したブランケットを装着し、他方のロールに基体シートの異なる仕上がり状態面に適したブランケットを装着することで、極めて歩留りがよい基体シート両面あるいは片面の異物除去加工ができる。ブランケットの硬度と圧力によっては、ブランケット自体のマージナル現象で、基体シートの「くわえ」と呼ばれる前端の一部分と、「針、針尻」と呼ばれる左右端の一部を除いた三方断面の異物除去加工を行うことも可能となる。
本発明の基体シート上の異物除去装置は、本発明の異物除去方法に用いられるための各種の機構、すなわち、(a)爪部に基体シートの端部を掴んだ状態で支持、搬送させる機構と、(b1)搬送ロールの爪部の位置を感知する機構と、(b2)圧接ロールを搬送ロールと同調駆動させる機構と、(b3)圧接ロールを搬送ロールへ圧接させる機構と、(b4)第1ブランケット、第2ブランケット及び基体シートが許容する所定温度に温度制御する機構と、(c2)搬送ロールから基体シートを剥がす機構と、から構成される。これらの機構は、多くが公知の汎用機構をそのまま流用することができるため、コストをかけることなく、容易に異物除去加工を実施することができる。
本発明における基体シートの状態を示す側断面図であり、基体シートが搬送ロールの爪部に掴まれる直前の状態を示す側断面図である。 本発明における基体シートの状態を示す側断面図であり、基体シートが搬送ロールの爪部に掴まれた状態を示す側断面図である。 本発明における基体シートの状態を示す側断面図であり、基体シートが爪部に掴まれて支持、搬送され、圧接ロールに圧接される状態を示す側断面図である。 本発明における基体シートの状態を示す側断面図であり、基体シートが搬送ロールの爪部から開放された状態を示す側断面図を示す側断面図である。 本発明における基体シートの状態を示す側断面図であり、開放された基体シートが排紙ロールに移って配送される状態を示す側断面図である。
本発明に係る異物除去方法は、
(A)所定の硬度を有する第1ブランケットが取り付けられるとともに、爪部を備えて構成される搬送ロールにより、爪部で基体シートの端部を掴んで支持して搬送する工程と、
(B)搬送ロールと、所定の硬度を有する第2ブランケットが取り付けられて構成され、搬送ロールの爪部の位置を感知して搬送ロールと同調駆動する圧接ロールとにより、第1ブランケット、第2ブランケット及び基体シートが許容する所定温度で、搬送ロール上を10〜60m/minの速度で回転する基体シートへ、圧接ロールを所定圧で圧接することで、基体シートから異物を搬送ロール又は圧接ロールへ転写して除去する工程と、
(C)搬送ロールから基体シートを冷却する等して剥がす工程と、
を含んでいる。
また、本発明に係る基体シート上の異物除去装置は、本発明に係る異物除去方法に用いる装置であって、
(a)同じ仕上がり状態あるいは異なる仕上がり状態の表裏面で構成された基体シートを、搬送ロール上に設けた爪部で、基体シートの端部を掴んだ状態で支持して搬送する機構と、
(b1)搬送ロールの爪部の位置を感知する機構と、
(b2)圧接ロールを搬送ロールと同調駆動させる機構と、
(b3)第2ブランケットを外周に取り付け固定した圧接ロールを、所定圧で搬送ロールに圧接させる機構と、
(b4)第1ブランケット、第2ブランケット及び基体シートが許容する所定温度に温度制御する機構と、
(c1)基体シートを冷却する機構と、
(c2)搬送ロールから基体シートを剥がす機構と、
を備えている。
以下、本発明に係る基体シート上の異物除去装置と、これを使った異物除去方法に関し、その一実施形態を詳述する。この一実施形態は、本発明の構成を具現化した例示に過ぎず、特許請求の範囲に記載した事項を逸脱することがなければ種々の設計変更を行うことができる。まず、図1〜図5を用いて、上記(A)〜(C)の工程を詳述する。
ここで、(A)の工程において、まず基体シート6とは、紙、合成紙、非木材紙、フィルムの何れか一種から選ばれる基材をいう。基体シート6は、1枚ごとのシートの状態であればよく、その表面に各種の印刷または加工を施したシート、1枚のシートに多面の印刷面を形成した多面付け印刷シート等を含む。また、公知の印刷機(加工機)により印刷されたシート、ほぼ全面に塗布されたベタ印刷、部分的に印刷するポイント印刷、例えば多面付けシートであれば、各印刷面にそれぞれ塗布されたシート、あるいは、ラミネートなどの加工が施されたシート等も対象とすることができる。基体シート6は、穴などの抜き欠けなどがあってもよい。このほか、アルミ銀インキ、4色インクで印刷されたシート、蒸着、フィルムラミネートされたシート等でもよい。
また、基体シート6の前後の長さは、前後の長さに用紙の前端、後端それぞれの厚みを足した長さが、搬送ロール1と圧接ロール2にそれぞれ取り付けられる第1,第2ブランケットの大きさ以内であればよい。基体シート6の幅は、その幅に右端、左端それぞれの厚みを足した長さが、搬送ロール1と圧接ロール2にそれぞれ取り付けられる第1,第2ブランケットの大きさ以内であればよい。さらに、基体シート6の厚みは、適正に搬送ロール1に繰り出され、きれいに巻き付く柔軟性のある厚みであることが望ましい。
なお、本発明に係る基体シート上の異物除去装置において、基体シート6を繰り出すベルトコンベア4、及び搬送ボード部を備える繰出部は、搬送ロール1と圧接ロール2の回転するタイミングに合わせて確実に繰り出すことが可能な適当な大きさ(サイズ)のものが用いられる。
(A)の工程は、所定の硬度を有する第1ブランケットが外周に取り付け固定され、爪部5を備えて構成された搬送ロール1上の爪部5に、上述したような基体シート6の端部を掴んだ状態で支持して搬送する工程である。
搬送ロール1は、所定の硬度を有する第1ブランケットとしての例えば、所定の硬度(例えば、ショアーA硬度75〜85)のゴムブランケットが外周に取り付け固定され、爪部5を備えて構成されている。第1ブランケットは、ゴムでできたブランケットの例のほか、基体シート6(PPラミネート紙などの表面硬度のあるものやアルミ蒸着を施した面をエンボス面にしたPPラミネート紙)の固さに必要に応じてプラスチックなどの材質のブランケットを採用することができる。搬送ロールは10〜60m/minの速度で回転する。また、円周を例えば1.2mとすれば、500〜3000回転/時間と換算することができる。
(A)の工程では、基体シート6の前後の長さが搬送ロール1と圧接ロール2にそれぞれ取り付けられる第1,第2ブランケットの大きさ以内であって、搬送ロール1上に設けた爪部5に基体シート6の端部が掴まれた状態で搬送される。このため、搬送ロール1と圧接ロール2との間に基体シート6が挟み込まれるとき、基体シート6に接したロール(搬送ロール1及び圧接ロール2)上の部分は、同じ基体シート6に再び接することがない。なお、後述するように爪部5は、搬送ロール1本体に取り付けられているクラッチレバーと、繰出部に取り付けられているクラッチレバーとの相互作用により、基体シート6を掴みにいくために開口したり、搬送ロール1の外径円周内に格納されて閉口したりする。
(B)の工程は、搬送ロール1の爪部5の位置を感知し、第2ブランケットが外周に取り付け固定された圧接ロール2を、第1ブランケット、第2ブランケット及び基体シート6が許容する所定温度、かつ、基体シート上の異物を除去可能な所定圧で、搬送ロール1に圧接する工程である。
圧接ロール2は、上述したように、第2ブランケットが外周に取り付け固定されて構成されている。第2ブランケットは、ゴムでできたブランケットの例のほか、基体シート6(PPラミネート紙などの表面硬度のあるものやアルミ蒸着を施した面をエンボス面にしたPPラミネート紙)の固さに必要に応じてプラスチックなどの材質のブランケットを採用することができる。この圧接ロール2と搬送ロール1とは、ギヤ(図示省略)でつながれ、同速度で回転するように制御されている。
(B)の工程により、圧接ロール2の第2ブランケットは、基体シート1上の異物に密着する。また、圧接ロール2を、第1ブランケット、第2ブランケット及び基体シート6が許容する所定温度、かつ、基体シート上の異物を除去可能な所定圧(例えば、2〜200kgf/cm2)で搬送ロール1に圧接するので、搬送ロール1の第1ブランケットにも基体シート1上の異物が密着することになる。
(B)の工程では、基体シート6が、爪部5の位置と基体シート6の前端とを一致させて搬送ロール1により搬送されるので、(b1)搬送ロール1の爪部5の位置を感知する機構及び(b2)圧接ロール2の回転駆動を搬送ロール1の回転駆動に同調させる機構により、基体シート6上の圧接ロール2を密着させる位置を的確に決定することができる。なお、(b1)搬送ロール1の爪部5の位置を感知する機構及び(b2)圧接ロール2の回転駆動を搬送ロール1の回転駆動に同調させる機構の具体例として、後述する実施例にて用いた特定の印刷機(塗工機)を例示することができる。(b3)第2ブランケットを外周に取り付け固定した圧接ロール2を、上述した所定圧の値で搬送ロール1に圧接させる機構は、既に市販されている公知の装置機構を用いて行えばよい。
圧接ロール2に取り付け固定する第2ブランケットは、圧接ロール2の外周全面に取り付け固定しても、部分的に取り付け固定してもよい。部分的に付け固定する場合、切り抜いて取り付けてもよい。また、くりぬいた部分に同じ厚みで硬度の異なる別の第2ブランケットを張り付けてもよい。なお、第2ブランケットの固定方法は、特に限定されず、接着剤、粘着剤などで固定すればよい。例えば接着剤として、耐熱性に優れた紫外線硬化型樹脂を用いることが好ましい。また、第2ブランケットが圧接ロール2の外円周内に収まるように圧接ロール2自体を加工したり、第2ブランケットを万力などで強制的に圧接ロール2に固定したりしてもよい。第2ブランケットをベース板に貼り付けた後、このベース板を適宜の手段により圧接ロール2に装着することもできる。
特に、第2ブランケットが取り付けられた圧接ロール2は、第1ブランケットが取り付けられた搬送ロール1への加圧時及び加温時に、双方の外周がほぼ同径となるようにされる。これにより、双方が一回転したとき接触開始点が常に同位置、すなわち圧接ロール2と搬送ロール1の接触開始位置と接触終了位置がずれないように調整されることになる。
圧接ロール2は、(b4)第1ブランケット、第2ブランケット及び基体シート6が許容する所定温度に温度制御する機構として、温度調整可能な加熱機構を備える。その温度制御する機構の具体的構成は特に限定されず、熱媒を循環する等の外付けの加熱装置により加熱されるものでも、加熱機構を内蔵するものでもよい。例えば、ハードクロムメッキ仕上げ品などの金属メッキ光沢ロールを好適に用いることができる。あるいは外部の加熱装置により表面を加熱した加熱用ロールを回転する圧接ロール2に接しさせる等により、加熱用ロールを介して圧接ロール2を温度制御することも可能である。加熱方法は、蒸気や電気、オイルなどが考えられるが、特に限定するものではない。
なお、加熱温度は、基体シート6の基材ごとに異なり、基体シート6上のインキやラミネートフィルムなどの熱特性によっても異なる。少なくとも基体シート6が第1ブランケットからきれいに剥がれる温度範囲に加熱すればよい。
(C)の工程は、基体シート6を冷却すると共に搬送ロール1から剥がす工程である。(B)の工程において基体シート6上の異物は、圧接ロール2による圧接を通じ、熱により軟化した第1ブランケット及び/又は第2ブランケットに転写されているので、基体シート6を冷却して搬送ロール1から剥がすのである。なお、基体シート6を冷却する方法として、冷風を吹き付ける方法がある。例えば、搬送途中に冷風を吹き付けるロールを配してもよいし、冷却ゾーンを通過させて基体シート6を冷却するようにしてもよい。
(C)の工程を実施する(c1)基体シート6を冷却する機構、すなわち基体シートを冷却する機構、及び(c2)搬送ロール1から基体シート6を剥がす機構としては、それぞれ既に市販されている公知の装置機構を用いて行えばよい。例えば(c2)の機構としては、それ以上の搬送ロール1への密着を阻害する邪魔板などを用いて行うことも可能である。
以下、(A)〜(C)の工程の詳細を更に、図1〜図5を用いて説明する。
まず、繰出部から搬送ロール1の爪部5へ基体シート6を繰り出す機構について説明する。図1に示すように、繰出部に備わるベルトコンベア(フィーダーベルト)4は、その移動速度が、ギアチェーン3によって搬送ロール1の回転速度と同調させられている。また、繰出部は、搬送ロール1の回転軸端部に固定され、搬送ロール1と同速度で回転しているカム及び、このカムと連結された停止板を備え、この停止板により、ベルトコンベア4から、搬送ロール1の爪部5へ基体シート6が繰り出されるタイミングが制御されている。
繰出部において基体シート6は、ベルトコンベア4上を搬送ボード部に取り付けられた複数のコロの間で挟まれながら直進し、または、ベルトコンベア4に吸引口が設けられ、搬送ボードに取り付けられた吸引装置によってベルトコンベア4に吸着させられながら停止板まで直進する。
具体的には、ベルトコンベア4上の基体シート6は停止板によって一旦ストップさせられ、前後左右が位置決めされる。続いて、爪部5が掴み開始位置付近に来たタイミングで、カムにより停止板が上方向に逃げることにより、基体シート6はベルトコンベア4上を再前進し、搬送ロール1の爪部5へと繰り出される。
更に詳述すれば、搬送ロール1の爪部5の固定側部分が、爪部5で掴むことになる基体シート6の端部としての先端部に相当する必要な長さ(ベルトコンベア4上で停止している基体シート6の前端を起点とし、ベルトコンベア4上の基体シート6の延長線と搬送ロール1の外円周曲面との接触点を終点にした長さ、例えば、5〜10mm程度)と、左右位置を決める長さ(例えば、0〜5mm程度)とを足した分だけ、ベルトコンベア4上の基体シート6の延長線と搬送ロール1の外円周曲面との接触点から手前の位置にさしかかったタイミングで、カムによって停止板が上昇させられることで、基体シート6はベルトコンベア4上を再前進して搬送ロール1の爪部5へと繰り出される。
なお、停止板は、搬送ロール1と圧接ロール2の間に繰り出された後、カムによって再び下降させられる。ベルトコンベア4上の基体シート6の延長線と搬送ロール1の外円周曲面との接触点は、搬送ロール1に基体シート6が接触した後に、基体シート6が搬送ロール1上で緩やかなカーブを描きながらスムーズに巻き付く位置となる。
基体シート6の繰り出し速度は、ベルトコンベア4のスピードがギアチェーン3により搬送ロール1の回転速度に同調しているので、搬送ロール1の回転速度により調整される。すなわち圧接ロール2と同速度で回転(逆回転)するように調整されている。
ベルトコンベア4は、表面がゴムやプラスチック樹脂素材であり、停止板に停止させられた基体シート6が、ベルトコンベア4上をスリップして停止していることができる表面状態であり、停止板が上昇し再前進したときにその摩擦力で搬送できる表面状態である。また、基体シート6の左右方向の位置を定めるためには、予め基体シート6位置と、搬送ロール1の位置を計測しておき、ガイドレールなどで合わせておいてもよいし、停止板を停止させた後、左右位置合わせ装置を使用して、停止中に合わせてもよい。
さらに、基体シート6が停止位置から再前進するときには、案内ガイドのような直進を案内する手段を繰出部に備えさせるようにしてもよい。搬送ロール1に基体シート6が接触したときに、はじかれたりしないようにするガイドを備えることも好ましい。仮に、基体シート6を連続的に繰り出そうとする場合、一般的な紙積み装置などを使用して先頭の基体シート6を最上にくるようにして下段の基体シート6をずらしながらタイミングを合わせる、又は、基体シート6前後の紙が重ならないようなタイミングで連続させる等の手段を採用することが好ましい。
次に、(a)爪部5に基体シート6の先端部(必要な長さ)を掴んだ状態で支持して搬送させる機構について説明する。
図2に示すように、停止板の上昇後、基体シート6は、搬送ロール1の回転速度と同速度でベルトコンベア4の推進力によって前進するので、ベルトコンベア4上の基体シート6の延長線と搬送ロール1の外円周曲面との接触点に爪部5がさしかかったときに、基体シート6の先端部も搬送ロール1の外円周接点に爪部5がさしかかることになる。そして、基体シート6の先端部が開口状態の爪部5に挿入され、続いて、爪部5が搬送ロール1の外径円周内に収まるように閉口、格納されて、基体シート6は支持され、搬送される。
具体的には、爪部5に爪部クラッチレバーが取り付けられていて、この爪部クラッチレバーと接触するクラッチレバーが、繰出部におけるベルトコンベア4上の基体シート6の延長線と搬送ロール1の外円周曲面との接触点に対応する位置に取り付けられているので、これらが接触することにより爪部5は開口状態から閉口状態となって搬送ロール1内に格納される。このとき、基体シート6は、先端部が爪部5に挟み込まれ、搬送ロール1に固定され、続いて、先端部から紙尻部に向かって搬送ロール1に巻き付きながら固定される。搬送ロール1に固定された基体シート6は、搬送ロール1の回転によって圧接ロール2との接触面に向けて移動していく。
さらに、(b1)搬送ロールの爪部の位置を感知する機構、及び(b2)圧接ロールを搬送ロールと同調駆動させる機構では、上述のように予め圧接ロール2と搬送ロール1とはギヤでつながれ、同速度で回転しているので同調駆動していることとなる。また、圧接ロール2と搬送ロール1とは、加圧時及び加温時に双方の外周がほぼ同径となるようにされている。したがって、圧接ロール2と搬送ロール1の接触開始と接触終了は双方のロール上の常に同位置で起こる。これにより、双方が一回転したときに双方のロール上のすべての位置が常に、同位置で接触を開始し、また同位置で接触を終了するように調整されるのである。
(b3)第2ブランケットを外周に取り付け固定した圧接ロールを、所定圧で搬送ロールに圧接させる機構では、上記(b1)及び(b2)の機構により、双方のロール上のすべての位置が常に、同位置で接触を開始し、また接触を終了するように調整されているので、基体シート6の面上の望む位置へ圧接ロール2が圧接されることとなる。このとき、搬送ロール1及び圧接ロール2に取り付けられた第1ブランケット及び第2ブランケットは、基体シート6の前後左右の長さと前後左右端のそれぞれの厚みの和以上であるので、基体シート6が圧接ロール2による加熱や加圧によって変形しないものとなる。
次に、図3に示すように、搬送ロール1の爪部5に掴まれ、かつ先端部の位置が固定された基体シート6は、搬送ロール1の外周に沿うように巻き付きつきながら、圧接ロール2との接触箇所を通過して基体シート6の先端部から紙尻部に向かって順次加圧及び加熱された後、必要に応じて冷却装置で冷却され、搬送ロール1から剥がされる排紙部へと向かう。なお、(c1)基体シートを冷却する機構は、搬送途中に冷風を吹き付けるロールを配すること、冷却ゾーンを通過させて冷却する等の公知の手段を用いることができる。
図4に示すように、排紙部ではその排紙位置に排紙用クラッチレバーが備えられ、この排紙位置に搬送ロール1の爪部5が到達したとき、再び爪部クラッチレバーが排紙用クラッチバーに接触して、爪部5が開口状態とされる。これにより基体シート6は、先端部から紙尻に向かって搬送ロール1から解かれていく。
排紙部は、具体的には、搬送ロール1とギアチェーンなどで繋がれて同速度とされ、搬送ロール1の円周の長さごとに一定間隔で排紙爪部(常時閉口)が備えられて回転している排紙ロール7を備えている。搬送ロール1の爪部5の爪部クラッチレバーに排紙用クラッチレバーが接触することで、爪部5が開口させられ、爪部5で掴んでいた基体シート6の先端部が排紙爪部に引き渡され、後端部に向かって解かれていき、排紙ロール7上へと運ばれる。そして、図5に示すように、排紙ロール7に運ばれた基体シート6は、例えば、排紙爪部が、カム等によって開口されたときに離れて排出される。開口して基体シート6を放した爪部5は、開口したまま、次の基体シート6を掴みに行くことになる。
なお、上記(A)〜(C)の工程を経ることにより、第1ブランケット及び第2ブランケットの硬度等を適宜選択することで、基体シート6の片面又は両面の異物を選択的に除去することも可能である。また、第2ブランケットは、第1ブランケットと−10〜+10の範囲の硬度を有することを例示することができる。
[実施例1]
前記図1〜図5の装置を用いて以下の製造を行った。
(A)工程;
基体シート6として、枚葉紙北越製紙製パーフェクトW四六判26.5kgを半切に断裁した。
(B)工程;
搬送ロール1として、DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度78のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
圧接ロール2として DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度78のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
そして、搬送ロール1から基体シート6を繰り出し、40℃に加熱した圧接ロール2との間に25m/分の速度、5kgf/cm2の圧力で圧接した。
(C)工程;
基体シート6の表面温度25℃に冷却しながら基体シート6先端部より後端部に向かって搬送ロール1から引きはがした。
その結果、圧接ロール2と搬送ロール1上に取り付けられた各ブランケットに、基体シート6上の異物を転写することができた。
[実施例2]
前記図1〜図5の装置を用いて以下の製造を行った。
(A)工程;
基体シート6として、枚葉紙北越製紙製パーフェクトW四六判26.5kgを半切に断裁した後、片面に広瀬鉄工社製枚葉シートグラビア印刷機に版深100線80μmのグラビア版を使用し、60m/分の速度で荒川塗料工業社製テルコートA−98ワニスをIPAと水で10対4.2対1.8に混合希釈した熱可塑性樹脂塗料を部分塗布し、乾燥後残留固形分3g/m2になった枚葉シートを用いた。
(B)工程;
搬送ロール1として、DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度78のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
圧接ロール2として、DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度78のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
搬送ロール1から基体シート6を繰り出し、50℃に加熱した圧接ロール2との間に25m/分の速度、5kgf/cm2の圧力で圧接した。
(C)工程;
基体シート6の表面温度25℃に冷却しながら基体シート6先端部より後端部に向かって搬送ロール1から引きはがした。
その結果、圧接ロール2と搬送ロール1上に取り付けられた各ブランケットに、基体シート6面上の異物を転写することができた。
[実施例3]
前記図1〜図5の装置を用いて以下の製造を行った。
(A)工程;
基体シート6として、表層に4μmの軟化温度120℃の軟質ポリプロピレン層を有し、基材が二軸延伸ポリプロピレンからなる厚み25μmのフィルム(東洋紡社製#3162)を用い、片面に松本機械製作社製枚葉シートフィルムラミネート機にて王子製紙社製OKトップコートとDIC社製Dタイト6920にPLハードナー50の比率15:1で混合した接着剤を5μm塗布して貼り合わせ乾燥させた。
(B)工程;
搬送ロール1として、DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度76のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
圧接ロール2として、DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度80のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
搬送ロール1からフィルムラミネート面を上面にして基体シート6を繰り出し、40℃に加熱した圧接ロール2との間に25m/分の速度、4kgf/cm2の圧力で圧接した。
(C)工程;
基体シート6の表面温度20℃に冷却しながら基体シート6先端部より後端部に向かって搬送ロールから引きはがした。
その結果、圧接ロール2と搬送ロール1上に取り付けられた各ブランケットに、基体シート6面上の異物を転写することができた。
[実施例4]
前記図1〜図5の装置を用いて以下の製造を行った。
(A)工程;
基体シート6として、枚葉紙北越製紙製パーフェクトW四六判26.5kgを半切に断裁した後、片面に広瀬鉄工社製枚葉シートグラビア印刷機に版深100線80μmのグラビア版を使用し、60m/分の速度で荒川塗料工業社製テルコートA−98ワニスをIPAと水で10対4.2対1.8に混合希釈した熱可塑性インキを部分塗布し、乾燥後残留固形分3g/mになった枚葉シートを用いた。もう片面に、表層に4μmの軟化温度120℃の軟質ポリプロピレン層を有し、基材が二軸延伸ポリプロピレンからなる厚み25μmのフィルム(東洋紡社製#3162)を用い、片面に松本機械製作社製枚葉シートフィルムラミネート機にて王子製紙社製OKトップコートとDIC社製Dタイト6920にPLハードナー50の比率15:1で混合した接着剤を5μm塗布して貼り合わせ乾燥させた。
(B)工程;
搬送ロール1として、DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度78のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
圧接ロール2として、DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度78のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
搬送ロール1から基体シート6を繰り出し、室温27℃の状態で未加熱のまま圧接ロール2との間に20m/分の速度、5kgf/cm2の圧力で圧接した。
(C)工程;
基体シート6の表面温度27℃のまま基体シート6先端部より後端部に向かって搬送ロール1から引きはがした。
その結果、圧接ロール2と搬送ロール1上に取り付けられた各ブランケットに、基体シート面上の異物を転写することができた。
[比較例1]
搬送ロール1に爪部が形成されない以外は、前述の装置とほぼ同様の装置を用いて以下の製造を行った。
(A)工程;
基体シート6として、枚葉紙北越製紙製パーフェクトW四六判26.5kgを半切に断裁した枚葉シートを用いた。
(B)工程;
搬送ロール1として、DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度78のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
圧接ロール2として DIN(ドイツ工業規格)5305仕様準拠であるトルーテスト社製ゴム硬度測定器でショアーA硬度78のゴムブランケットを円周に巻き付け密着させたロールを用いた。
搬送ロール1から基体シート6を繰り出し、40℃に加熱した圧接ロール2との間に25m/分の速度、5kgf/cm2の圧力で圧接した。
(C)工程;
基体シート6の表面温度25℃に冷却しながら基体シート6先端部より後端部に向かって搬送ロール1から引きはがそうとしたが、搬送ロール1に紙ごと巻きついてしまった。
その結果、圧接ロール2と搬送ロール1上に取り付けられた各ブランケットに、各基体シート上の異物だけを転写することができたが、基体シート6は損壊してしまった。
1 搬送ロール
2 圧接ロール
3 ギアチェーン
4 ベルトコンベア
5 爪部
6 基体シート
7 排紙ロール

Claims (2)

  1. 基体シートの片面又は両面に付着した異物を除去する異物除去方法であって、
    所定の硬度を有し、前記基本シートの前端と後端を含めた長さ以上の長さを有する第1ブランケットが取り付けられるとともに、爪部を備えて構成される搬送ロールにより、前記爪部で前記基体シートの端部を掴んで支持して搬送し、
    前記第1ブランケットと異なる硬度を有し、前記基本シートの前端と後端を含めた長さ以上の長さを有する第2ブランケットが取り付けられて構成され、前記爪部の位置を感知して前記搬送ロールと同調駆動する圧接ロールと、前記搬送ロールとにより、前記第1ブランケット、前記第2ブランケット及び前記基体シートが許容する所定温度で、前記搬送ロール上を10〜60m/minの速度で回転する前記基体シートへ、前記圧接ロールを所定圧で圧接することで、前記基体シートから異物を前記搬送ロール又は前記圧接ロールへ転写して除去し、
    その後、前記搬送ロールから前記基体シートを剥がす、
    ことを特徴とする異物除去方法。
  2. 請求項1に記載された異物除去方法に用いられ、
    前記爪部に前記基体シートの端部を掴んだ状態で支持、搬送させる機構と、
    前記搬送ロールの爪部の位置を感知する機構と、
    前記圧接ロールを前記搬送ロールと同調駆動させる機構と、
    前記圧接ロールを前記搬送ロールへ圧接させる機構と、
    前記第1ブランケット、前記第2ブランケット及び前記基体シートが許容する所定温度に温度制御する機構と、
    前記搬送ロールから前記基体シートを剥がす機構と、を備える、
    ことを特徴とする基体シート上の異物除去装置。
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