JPH02197435A - シートシエル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （ｔＩＬ１１上の利用分野） 本発明は熱可塑性樹脂製シートシェルに関するものであ
り、更には、シートシェルの設計において要求される主
要な性能の一つである剛性に極めて優れ、かつ生産性の
高い、シートシェルに関するものである。

（従来の技術） 従来自動車を始めとした多くのシートの芯材であるシー
トシェルは、その性能上剛性が必要とされる部品である
ため、材料は主として調板製が主流であった。

しかし近年、ニーズの多様化に伴い多品種少量生産へ移
行して来ていること、さらに、特に自動車業界では、燃
費向上を目的として自動車車体軽量化の動きが急速に高
まっていることなどの理由により、金属に比べ加工性が
良く、軽量であるプラスチックの利用に関心が集まって
いる。

プラスチック部品は前記した様に、金属と比較した場合
軽量であることに加えて、成形性が良くＹＩｉ雑な形状
の成彰品が成形可能であること、及びデザインの自由度
が大きくなることなどの利点がある。プラスチックのシ
ートシェルについてガラス長繊維強化ポリプロピレン樹
脂、ＳＭＣ（シートモールデイングコンパウンド）によ
るものが自動車用シートシェルとして製品化された実績
がある。しかし該シートシェルには解決すべき課題が多
かった。

（発明が解決し、ようとするａ題） まずガラス長繊維強化ポリプロピレン樹脂のスタンピン
グ成形によるシートシェルは製品に必須の性能である剛
性が不十分であり、ＳＭＣによるシートシェルはその材
料が熱硬化性樹脂であるため成形時間をかなり長くする
必要があり、生産性に問題があった。

本発明はプラスチック製シートシェルの前記欠点を解決
すべく行われたものであり、その目的とするところはシ
ートシェルの設計において要求される主要な性能の一つ
である剛性に極めて優れ、かつ生産性に優れたシートシ
ェルを提供することにある。

（０１題を解決するための手段） 上記目的は主補強材としてガラス長繊維を含有するポリ
エチレンテレフタレート樹脂からなるスタンピング成形
材料をスタンピング成形することによって得られること
を特徴とするシートシェルによって達成されるものであ
る。

主にガラス長繊維によって補強された熱可塑性樹脂成形
材料をスタンピング成形材料といい、樹脂の軟化点又は
融点以上の温度に予熱した後、これを一対の金型間に供
給し、急速に圧力を加えて圧縮成形する方法はスタンピ
ング成形法と呼ばれている０本成形法は鋼板等のプレス
成形法と同様の設備での製造が可能であり、かつ鋼板に
比べ軽量であること、耐腐蝕性であること等の優れた材
料機能に加えて、生産性が高いこと、リブ・ボスなどの
一体成形が可能であり部品数の低減につながる等のメリ
ットがあり、更に射出成形に比較した場合、成形圧力が
低く、金型費用が安価である上に成形サイクルが短くな
りコスト的に有利１ある。

ここで本発明におけるスタンピング成形材料は、例えば
次の様にして得ることができる。まず、主補強材として
ガラス長繊維のマットを用い、該マットとポリエチレン
テレフタレート系樹脂シートを交互に重ねて、上下に一
対のベルトを宵する装置に供給し、樹脂の融点以上の温
度に加熱すると同時に加圧し、補強材と樹脂を一体化せ
しめた後冷却することによりスタンピング成形材料を得
ることができる。

ここで、補強材としてのガラス長繊維の形状は、従来公
知のチョツプドストランドマットのような形状を有する
ものであれば良く、加熱時に溶融するバインダ−１識継
間が固定されていてもあるいは二一ドニングによって絡
合されているマットでもよく、これらを組み合せて用い
ることもできる。

本発明において用いるスタンピング成形材料を構成する
主補強材はガラス長繊維であり、該ガラス長繊維は直怪
５〜１５μのフィラメントが２０〜２００本収束された
ロービングが２０〜５ａｓｈａ長さに切断されているも
のが好ましく、また、ガラス長繊維の表面には適当な接
着性を付与する様な地理剤、例えばシランカップリング
剤等によって地理されていることが好ましい、さらに他
の補強材としてガラス短繊維等の繊維状物質、マイカ、
ガラスフレーク、タルク等のフレーク状フィラー、ガラ
スピーズ、ガラスマイクロバルーン、炭酸カルシウム等
の粒状フィラー　ウオラストナイト等の針状フィラーを
各々単独又は混合して用いることができる。該ガラス長
繊維を含む補強材全体の含有率はスタンピング成形材料
の２５〜８Ｇ！　ｆｆｉ％とすることが望ましい。

また本発明においてスタンピング成形材料を構成する熱
可塑性樹脂はポリエチレンテレフタレー）　ＣＰＥＴと
略称する）系樹脂である。該樹脂はＰＥＴ単独、少割合
の他の単量体を共重合した変性ＰＥＴもしくは他樹脂と
ブレンドして用いてもさしつかえなく、さらに特性付与
のため例えば結晶化核剤、加水分解防止剤、酸化防止剤
、紫外線吸収剤、難燃剤、着色剤、内部離型剤、帯電防
止剤等の添加剤を適宜加えることができる。

次いで該スタンピング成形材料を所定のサイズに裁断し
た後、ポレエチレンテレフタレート系樹脂の軟化点又は
融点以上の温度に保った熱風乾燥機又は遠赤外線加熱炉
等の加熱炉の中に入れ、樹脂を溶融せしめた後、すみや
かにポレエチレンテレフタレート系樹脂のガラス転移点
以上、融点以下の温度に保った一対のシートシェル金型
の中にＵ（給しスタンピング成形をすることによりシ、
−トシエル成形品を得ることができる。一般に該スタン
ピング成形における金型温度は１００〜１７Ｇ”ｃ、成
形圧力は１０１１−３００ｋｇ／ａｍ”、成形時間は３
０〜９０秒にすることが好ましい。

本発明によるシートシェルは実施例にて後述する様に前
記した後のプラスチック製シートシェルの欠点を補うも
のである。即ち、シェルはガラス長繊維強化ポリプロピ
レン樹脂によるシートシェルに比べ製品に必須の性能で
ある剛性に極めて優れたものであり更にＳＭＣによるシ
ートシェルと比べた場合生産性において有利なものであ
る。

（実施例） 以下に本発明を実施例により具体的に説明する。

実施例１ ５０ｍ騰長さのガラス長繊維からなる補強材（４０重量
％）とＰＥＴ樹脂（６０重量％）とからなるスタンピン
グ成形材料を３００℃に保った加熱炉の中に入れ、ＰＥ
Ｔ樹脂を充分溶融せしめた後１６０℃に保たれた金型内
に移し、スタンピング成形することにより成形時間３０
秒で第１図に示す形状のシートシェルを得た。該シート
シェルから第２図に示した槍にλ方向（横方向）、及び
１方向に直角のｂ方向（縦方向）の曲げ試験片を切り出
し、該成形品の曲げ弾性率をＡＳＴＭＤ７９０に基づい
て測定した。ａ方向及びｂ方向の曲げ弾性率の平均値は
９５０００ｋｇ／ａｓ”であった。

次いで、該シートシェルを実際の取り付は状態にして応
力を加えた時のたわ・み量を測定した。第３図は該シー
トシェルを取り付けた状態での噴方自から見た図である
が該図で左方向より１５０ｋｇの応力を加えた際のたわ
みを測定したところ２３■と少なかった。

比較例１ 実施例１で得たものと同一の形状のシートシェルを市販
のガラス長繊維強化ポリプロピレン樹脂スタンピング成
形材料をスタンピング成形することにより得た。該スタ
ンピング成形の成形時間は３５秒であり、本発明におけ
るスタンピング成形材料のスタンピング成形時間とはほ
ぼ同一であった。

続いて該シートシェルの曲げ弾性率を実施例１と同じ方
法で測定、評価を実施したところ５５０００ｋｇ／ａｍ
”と実施例１に較べかなり低い値であった。

次いで該シートシェルを実施例１と同一の方法によりた
わみ量を測定したところ４〇−鵬であり、本発明のシー
トシェルの優位性を確認した。

比較例２ 実施例１で得たものと同一の形状シートシェルを市販の
Ｓ　Ｍ　Ｃ（５ｈｅｅｔ　ｍｏｌｄｉｎｇ　ｃｏｍｐｏ
ｕｎｄ）を用いて成形した。ＳＭＣを１４０℃に保った
シートシェル金型に静置した後すみやかに加圧し成形し
たところ成形時間は２４０秒を要し、生産性に劣ってい
た。

（発明の効巣） 本発明に従えば、剛性に優れかつ生産性にも優れたシー
トシェルが厖供される。

【図面の簡単な説明】

第１図はシートシェルの概略斜視図、第２図は第１図 特許出願人　株式会社　り　ラ　し

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 主補強材としてガラス長繊維を含有するポリエチレンテ
   レフタレート系樹脂からなるスタンピング成形材料をス
   タンピング成形することによって得られることを特徴と
   するシートシェル。