JPH0219386B2 - - Google Patents

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JPH0219386B2
JPH0219386B2 JP16588484A JP16588484A JPH0219386B2 JP H0219386 B2 JPH0219386 B2 JP H0219386B2 JP 16588484 A JP16588484 A JP 16588484A JP 16588484 A JP16588484 A JP 16588484A JP H0219386 B2 JPH0219386 B2 JP H0219386B2
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JP
Japan
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solution
absorber
refrigerant
pipe
valve
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JP16588484A
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JPS6144264A (ja
Inventor
Masaki Ikeuchi
Tsuneo Yumikura
Eiichi Ozaki
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPS6144264A publication Critical patent/JPS6144264A/ja
Publication of JPH0219386B2 publication Critical patent/JPH0219386B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、吸収式ヒートポンプ装置に係り、
とくに排熱を利用して高温の熱出力を得ようとす
る高温用ヒートポンプ装置に関するものである。
〔従来技術〕
従来、吸収式ヒートポンプ装置として第1図、
第2図に示すものがあつた。これらの図におい
て、1は発生器、2は凝縮器、3は第1蒸発器、
4は第1吸収器、5は第1吸収器4内に設けられ
た第2蒸発器、6は第2吸収器である。発生器1
と凝縮器2は低圧蒸気管7によつて連通され、第
1蒸発器3と第1吸収器4は中圧蒸気管8によつ
て接続され、第2蒸発器5と第2吸収器6は高圧
蒸気管9で接続されている。また、発生器1と第
2吸収器6間は濃溶液管10によつて接続され、
第2吸収器6と第1吸収器4は中間濃度溶液管1
1で接続され、第1吸収器4と発生器1は希溶液
管12で接続されている。濃溶液管10と中間濃
度溶液管11および希溶液管12の間には、熱回
収を行なうための第1溶液熱交換器13、第2溶
液熱交換器14がそれぞれ設けてあり、発生器1
と接続する濃溶液管10には溶液ポンプ15が設
けてある。
凝縮器2と第2蒸発器5を接続する液冷媒管1
6には冷媒ポンプ17が設置されている。さらに
第2蒸発器5から第1蒸発器3に至る液冷媒管1
8には流量調整装置19が設けてある。第1溶液
熱交換器13と第2溶液熱交換器14間の濃溶液
管10から分岐した配管に第1開閉弁20が設け
てあり、第1開閉弁20を設けた配管の他端は、
第2溶液熱交換器14と第1吸収器4間の中間濃
度溶液管11にはこれに設けた第2開閉弁21よ
り第1吸収器4側で接続されている。第2吸収器
6と第2溶液熱交換器14間の中間濃度溶液管1
1から分岐した冷媒戻り管23が凝縮器2に接続
され、冷媒戻り管23に第3開閉弁22が設けら
れている。第2溶液熱交換器14と第2吸収器6
間の濃溶液管10には第4開閉弁24が設けられ
ている。
発生器1内には溶液加熱用熱交換器25、凝縮
器2内には凝縮用熱交換器26、第1蒸発器3内
には液冷媒27を蒸発させるための蒸発用熱交換
器28、第2吸収器6内には利用側熱交換器29
がそれぞれ設けてあり、吸収式ヒートポンプ装置
の駆動源である排熱が加熱用熱交換器25と蒸発
用熱交換器28に流れ、利用する高温熱媒体(例
えばスチーム)が利用側熱交換器29にそれぞれ
流れるようにしてある。第1図においては、第1
開閉弁20と第3開閉弁22は開の状態、第2開
閉弁21と第4開閉弁24は閉の状態にしてあ
り、単段吸収式ヒートポンプサイクルを形成して
いる。第2図は温度−圧力−濃度線図上に描かれ
たこの装置の動作状態を示す図であり、第2図中
の各動作点〜は、第1図中の状態点〜に
それぞれ対応している。さらに第3図において
は、第1開閉弁20と第3開閉弁22は閉の状
態、第2開閉弁21と第4開閉弁24は開の状態
にしてあり、2段吸収式ヒートポンプサイクルを
形成している。また、第4図は、温度−圧力−濃
度線図上に描かれたこの装置の動作状態を示す図
であり、第4図中の状態点〜は、第3図中の
各動作点〜にそれぞれ対応している。
次に動作について説明する。まず第1図と第2
図を用いて単段式ヒートポンプの動作を説明す
る。第1溶液熱交換器13を通つて発生器1に戻
つた状態点(第2図)の濃度ξ1の希溶液は、加
熱用熱交換器25に供給される排熱などの熱源
(温度TS)によつて加熱され、冷媒蒸気を放出し
て状態点(第2図)で示される温度TS、濃度
ξ1、圧力PLの濃濃溶液となる。この濃溶液は、溶
液ポンプ15により圧力PM以上に昇圧され、濃
溶液管10を通つて第1溶液熱交換器13に至
る。そして第1吸収器4から希溶液管12を通つ
て発生器1に戻る希溶液と第1溶液熱交換器13
において熱交換する。これにより第2図の状態点
から状態点で示される温度TMの状態となる。
この濃溶液は、第4開閉弁24および第2開閉弁
21が閉の状態となつているため、第1開閉弁2
0、中間濃度溶液管11を通つて第1吸収器4に
散布される。散布された濃度ξ2の濃溶液は、第1
蒸発器3から中圧蒸気管8を通つて流入する状態
点(第2図)で示される蒸気冷媒を吸収し、濃
度ξ1で示される状態点(第2図)の希溶液とな
る。そして状態点から状態点に移行する時発
熱し(温度TM)、この熱により第2蒸発器5内の
液冷媒27を加熱して、状態点(第2図)の蒸
気冷媒(圧力PH、温度TM)を発生する。この蒸
気冷媒は、高圧蒸気管9を通つて第2吸収器6に
入り、利用側熱交換器29で凝縮液化する。この
凝縮熱(温度TM)は、利用側熱交換器29内を
流れる水などに与えられ、水は加熱されて熱水や
スチームとして種々の用途に利用される。利用側
熱交換器29で凝縮した蒸気冷媒は液冷媒とな
り、第2開閉弁21が閉の状態となつているた
め、第3開閉弁22、冷媒液戻り管23を通り凝
縮器2に戻る。一方、蒸気を吸収して濃度ξ1とな
つた希溶液は、希溶液管12を通つて第1溶液熱
交換器13に流れ、発生器1からの濃溶液と熱交
換して、温度TMから状態点(第2図)の温度
TSの近傍まで降下し発生器1に戻る。一方、発
生器1で発生した蒸気冷媒は、低圧蒸気管7を通
り凝縮器2へ流入し、ここで凝縮用熱交換器26
により冷却されて凝縮液化し、状態点(第5
図)で示される液冷媒27となり、液冷媒管16
を通つて冷媒ポンプ17により圧力PH(第2図)
まで昇圧され、液冷媒管16により第1吸収器4
内の第2蒸発器5に流入する。ここで第1溶液熱
交換器13からの濃溶液(状態点)が、第1蒸
発器3からの蒸気冷媒(状態点)を吸収する時
の発熱作用によつて加熱されて液冷媒27の一部
は状態点(第2図)で示される蒸気冷媒とな
り、第2吸収器6に流入する。また、第2蒸発器
5の液冷媒27の一部は、高い圧力PHの第2蒸
発器5から中間圧力PMの第1蒸発器4に流入す
るが、圧力差(PH−PM)と流量調整装置(例え
ば流量制御弁)19の弁開度によつて決まる流量
が液冷媒管18を介して流れる。この第1蒸発器
3に流入する液冷媒27は、蒸発用熱交換器28
によつて加熱され、状態点(第4図)で示され
る蒸気冷媒となつて中圧蒸気管8を通り、第1吸
収器4に流入するが、第1蒸発器3あるいは第2
蒸発器5内の液冷媒27の液面に従い流量制御弁
19の弁開度が調節され、液冷媒27の流量が調
整される。なお、第1図中実線矢印は濃溶液ξ2
二点鎖線は希溶液ξ1、破線は蒸気冷媒、点線は液
液冷媒の流れをそれぞれ示すものである。
次に第3図と第4図を用いて2段吸収式ヒート
ポンプの動作を説明する。第1溶液熱交換器13
をつて発生器1に戻つた状態点(第4図)の濃
度ξ1の希溶液は、加熱用熱交換器25で排熱など
の熱源(温度TS)によつて加熱され、冷媒蒸気
を放出して状態点(第4図)で示される温度
TS、濃度ξ3、圧力PLの濃溶液となる。この濃溶
液は、溶液ポンプ15により圧力PH以上に昇圧
され(温度TS、濃度ξ3であるが第4図上には記
述できない)、濃溶液管10を通つて第1溶液熱
交換器13において熱交換される。これにより、
第4図の吸収器から状態点で示される温度
TMの状態となる。さらに、この濃溶液は第1開
閉弁20が閉の状態、第4開閉弁24が開の状態
になつているため第2溶液熱交換器14に流れ、
第2吸収器6から第1吸収器4に流れる中間濃度
溶液と熱交換して、温度TMから温度THまで上昇
し(第4図の状態点)、第2吸収器6内の濃溶
液管10から利用側熱交換器29に散布される。
散布された濃度ξ3の濃溶液は、第2蒸発器5から
高圧蒸気管9を通つて流入する状態点(第4
図)で示される蒸気冷媒を吸収し、濃度ξ2で示さ
れる状態点(第4図)の中間濃度溶液となる。
そして状態点から状態点に移行する時発熱し
(温度TH)、この熱により利用側熱交換器29内
を流れる水などを加熱してスチームが熱水として
種々の用途に利用される。蒸気を吸収して中間濃
度ξ2になつた溶液は、第3開閉弁22が閉の状
態、第2開閉弁21が開の状態になつているた
め、中間濃度溶液管11を通つて第2溶液熱交換
器14に流れ、ここで第1溶液熱交換器13を出
た濃溶液と熱交換して温度TH(第4図の状態点
)から温度TM(第4図の状態点)の近傍まで
降下する。この溶液は、第1吸収器4内の中間濃
度溶液管11から散布される。散布された濃度ξ2
の溶液は、第1蒸発器3から中間蒸気管8を通つ
て、第1吸収器4に流入する状態点(第4図)
で示される蒸気冷媒を吸収し、濃度ξ1の状態点
(第4図)の希溶液となる。状態点から状態点
に移行する時の発熱(温度TM)により、第2
蒸発器5内の液冷媒27を加熱して状態点(第
4図)で示される蒸気冷媒となる。状態点(第
4図)の希溶液は、希溶液管12を通り、第1溶
液熱交換器13に流れ、発生器1からの濃溶液と
熱交換して温度TMから状態点(第4図)の温
度TSの近傍まで降下し、発生器1に戻る。一方、
発生器1で発生した蒸気冷媒は、低圧蒸気管7を
通り凝縮器2へ流入し、ここで凝縮用熱交換器2
6により冷却されて凝縮液化し、状態点(第4
図)で示される液冷媒27となり液冷媒管16を
通つて、冷媒ポンプ17により圧力PH(第4図)
まで昇圧され液冷媒管16により第1吸収器4内
の第2蒸発器5に流入する。ここで第2吸収器6
からの中間濃度溶液(状態点)が、第1蒸発器
3からの蒸気冷媒(状態点)を吸収するときの
発熱作用によつて加熱されて、液冷媒27の一部
は状態点で示される蒸気冷媒となり、第2吸収
器6に流入する。また、第2蒸発器5の液冷媒2
7の一部は、高い圧力PHの第2蒸発器5から中
間圧力PMの第1蒸発器3へ流入するが、圧力差
(PH−PM)と流量調整装置(例えば流量制御弁)
19の弁開度によつて決められる流量が液冷媒管
を介して流れる。この第1蒸発器3に流入する液
冷媒27は、蒸発用熱交換器28によつて加熱さ
れ、状態点で示される蒸気冷媒となつて中圧蒸
気管8を通り第1吸収器4に流入するが、第1蒸
発器3あるいは第2蒸発器5内の液冷媒27の液
面に従い流量制御弁19の弁開度が調節され、液
冷媒27の流量が調整される。
なお、第3図中、実線矢印は濃溶液ξ3、一点鎖
線は中間濃度溶液ξ2、二点鎖線は希溶液ξ1、破線
は蒸気冷媒、点線は液冷媒の流れをそれぞれ示す
ものである。
上述した従来の吸収式ヒートポンプ装置は、2
段運転から単段運転に切り換えた時、第2吸収器
6下部の中間濃度溶液が第3開閉弁22を通つて
凝縮器2に流れ込み、液冷媒27と混合し、また
単段運転中にも圧力、温度条件の変動などによつ
て第2溶液熱交換器14内の中間濃度溶液が冷媒
戻り管23に導かれたり、あるいは液冷媒が第2
溶液熱交換器14に入り込んだりするという問題
があつた。
〔発明の概要〕
この発明は、上述したような従来のものの問題
を解決しようというものであり、単段、2段運転
の切り換え前に第2吸収器内の溶液または冷媒を
第1吸収器または凝縮器に導くとともに、第2溶
液熱交換器の流入側に開閉弁を設けることで、冷
媒と溶液との混合を防止できるようにした吸収式
ヒートポンプ装置を提供するものである。
〔発明の実施例〕
以下、この発明の一実施例を第5図、第6図に
よつて説明する。
第5図、第6図において、符号1〜20および
22〜29は第1図、第2図に示した従来の装置
と同一のものである。30は従来の装置の第2開
閉弁21に相当する第2開閉弁であり、この第2
開閉弁30は、中間濃度溶液管11の冷媒戻り管
23分岐部と第2溶液熱交換器14の入口との間
に設けられている。31は第2吸収器6に設けら
れた液面検知器であり、この検知器31は、上端
が第2吸収器6に、下端が中間濃度溶液管11の
上端部にそれぞれ接続されて第2吸収器6内の液
の有無によつて信号を発し、第1〜第4開閉弁2
0,30,22,24の開閉を次のように制御す
る。すなわち、この実施例の吸収式ヒートポンプ
装置の運転を単段から2段、または2段から単段
に切り換える時に、利用側熱交換器29内に熱媒
体が循環して流れるのを停止させ、高圧蒸気管9
からの蒸気冷媒の圧力によつて第2吸収器6内の
液を流出させた後、第2吸収器6内に液がなくな
つたことを液面検知器31で検知し、第1〜第4
開閉弁20,30,22,24を開閉する制御を
行う。
なお、第5図は単段運転時、第6図は2段運転
時の各開閉弁の開閉状態を示し、第5図中の動作
点〜と第6図中の動作点〜は第2図と第
4図の温度−圧力−濃度線図上に示す状態点〜
と〜にそれぞれ対応している。
次にこの実施例の動作について説明する。まず
第5図と第2図を用いて単段吸収式ヒートポンプ
の動作を説明する。この時には、第1開閉弁20
と第3開閉弁22は開、第2開閉弁30と第4開
閉弁24は閉状態になつている。
第1溶液熱交換器13を通つて発生器1に戻つ
た状態点(第2図)の濃度ξ1の希溶液は、加熱
用熱交換器25に供給される排熱などの熱源(温
度TS)によつて加熱され、冷媒蒸気を放出して
状態点(第2図)で示される温度TS、濃度ξ2
圧力PLの濃溶液となる。この濃溶液は、溶液ポ
ンプ15により圧力PM以上に昇圧され、濃溶液
管10を通つて第1溶液熱交換器13に至る。そ
して第1吸収器4から希溶液管12を通つて発生
器1に戻る希溶液と第1溶液熱交換器13におい
て熱交換する。これにより第2図の状態点から
状態点で示される温度TMの状態となる。この
濃溶液は、第4開閉弁24および第2開閉弁30
が閉の状態となつているため、第1開閉弁20、
中間濃度溶液管11を通つて第1吸収器4に散布
される。散布された濃度ξ2の濃溶液は、第1蒸発
器3から中圧蒸気管8を通つて流入する状態点
(第2図)で示される蒸気冷媒を吸収し、濃度ξ1
で示される状態点(第2図)の希溶液となる。
そして状態点から状態点に移行する時発熱し
(温度TM)、この熱により第2蒸発器5内の液冷
媒27を加熱して、状態点(第2図)の蒸気冷
媒(圧力PH、温度TM)を発生する。この蒸気冷
媒は、高圧蒸気管9を通つて第2吸収器6に入
り、利用側熱交換器29で凝縮液化する。この凝
縮熱(温度TM)は、利用側熱交換器29内を流
れる水などに与えられ、水は加熱されて熱水やス
チームとして種々の用途に利用される。利用側熱
交換器29で凝縮した蒸気冷媒は液冷媒となり、
第2開閉弁30が閉の状態となつているため、第
3開閉弁22、冷媒液戻り管23を通り凝縮器2
に戻る。一方、蒸気を吸収して濃度ξ1となつた希
溶液は、希溶液管12を通つて第1溶液熱交換器
13に流れ、発生器1からの濃溶液と熱交換し
て、温度TMから状態点(第2図)の温度TS
近傍まで降下し発生器1に戻る。一方、発生器1
で発生した蒸気冷媒は、低圧蒸気管7を通り凝縮
器2へ流入し、ここで凝縮用熱交換器26により
冷却されて凝縮液化し、状態点(第2図)で示
される液冷媒22となり、液冷媒管16を通つて
冷媒ポンプ17により圧力PH(第2図)まで昇圧
され、液冷媒管16により第1吸収器4内の第2
蒸発器5に流入する。ここで第1溶液熱交換器1
3からの濃溶液(状態点)が、第1蒸発器3か
らの蒸気冷媒(状態点)を吸収する時の発熱作
用によつて加熱されて液冷媒27の一部は状態点
(第2図)で示される蒸気冷媒となり、第2吸
収器6に流入する。また、第2蒸発器5の液冷媒
27の一部は、高い圧力PHの第2蒸発器5から
中間圧力PMの第1蒸発器3に流入するが、圧力
差(PH−PM)と流量調整装置(例えば流量制御
弁)19の弁開度によつて決まる流量が液冷媒管
18を介して流れる。この第1蒸発器3に流入す
る液冷媒27は、蒸発用熱交換器28によつて加
熱され、状態点(第2図)で示される蒸気冷媒
となつて中圧蒸気管8を通り、第1吸収器4に流
入するが、第1蒸発器3あるいは第2蒸発器5内
の液冷媒27の液面に従い流量制御弁19の弁開
度が調節され、液冷媒27の流量が調整される。
この時には、第2開閉弁30は、中間濃度溶液
管11の第2溶液熱交換器14入口側に設けられ
て閉状態となつているため、第2吸収器6内の温
度や圧力の変動によつつて、第2溶液熱交換器1
4の溶液が冷媒戻り管23側に混入したり、逆に
冷媒が第2溶液熱交換器14側に流れ込むことが
ない。
単段式吸収式ヒートポンプの動作から2段吸収
式ヒートポンプの動作に移行する時には、まず第
5図に示す弁開閉状態のままで、利用側熱交換器
29内を循環する熱媒体を停止させる。このよう
にすると、第2蒸発器5から堺圧蒸気管9を通つ
て第2吸収器6に流入する蒸気は利用側熱交換器
29の管壁で凝縮せず、圧力が高圧に保たれた状
態で第2吸収器6内の液冷媒を液冷媒戻り管23
を介して凝縮器2に押し出す。このようにして第
2吸収器6およびその下部に配置された第2、第
3開閉弁30,22に至る配管中に液冷媒がなく
なると、これを液面検知器31が検知して信号を
発し、第1、第3開閉弁20,22を閉、第2、
第4開閉弁30,24を開にする。
次に、第6図と第4図を用いて2段吸収式ヒー
トポンプの動作を説明する。第1溶液熱交換器1
3を通つて発生器1に戻つた状態点(第4図)
の濃度ξ1の希溶液は、加熱用熱交換器25で排熱
などの熱源(温度TS)によつて加熱され、冷媒
蒸気を放出して状態点(第4図)で示される温
度TS、濃度ξ3、圧力PLの濃溶液となる。この濃
溶液は、溶液ポンプ15により圧力PH以上に昇
圧され(温度TS、濃度ξ3であるが第4図上には
記述できない)、濃溶液管10を通つて第1溶液
熱交換器13において熱交換される。これによ
り、第4図の状態点から状態点で示される温
度TMの状態となる。さらに、この濃溶液は第1
開閉弁20が閉の状態、第4開閉弁24が開の状
態になつているため第2溶液熱交換器14に流
れ、第2吸収器6から第1吸収器4に流れる中間
濃度溶液と熱交換して、温度TMから温度THまで
上昇し(第4図の状態点)、第2吸収器6内の
濃溶液管10から利用側熱交換器29に散布され
る。散布された濃度ξ3の濃溶液は、第2蒸発器5
から高圧蒸気管9を通つて流入する状態点(第
4図)で示される蒸気冷媒を吸収し、濃度ξ2で示
される状態点(第4図)の中間濃度溶液とな
る。そして状態点から状態点に移行する時発
熱し(温度TH)、この熱により利用側熱交換器2
9内を流れる水などを加熱してスチームや熱水と
して種々の用途に利用される。蒸気を吸収して中
間濃度ξ2になつた溶液は、第3開閉弁22が閉の
状態、第2開閉弁30が開の状態になつているた
め、中間濃度溶液管11を通つて第2溶液熱交換
器14に流れ、ここで第1溶液熱交換器13を出
た濃溶液と熱交換して温度TH(第4図の状態点
)から温度TM(第4図の吸収器)の近傍まで
降下する。この溶液は、第1吸収器4内の中間濃
度溶液管11から散布される。散布された濃度ξ2
の溶液は、第1蒸発器3から中間蒸気管8を通つ
て、第1吸収器4に流入する状態点(第4図)
で示される蒸気冷媒を吸収し、濃度ξ1の状態点
(第4図)の希溶液となる。状態点から状態点
に移行する時の発熱(温度TM)により、第2
蒸発器5内の液冷媒27を加熱して状態点(第
4図)で示される蒸気冷媒となる。状態点(第
4図)の希溶液は、希溶液管12を通り、第1溶
液熱交換器13に流れ、発生器1からの濃溶液と
熱交換して温度TMから状態点(第4図)の温
度TSの近傍まで降下し、発生器1に戻る。一方、
発生器1で発生した蒸気冷媒は、低圧蒸気管7を
通り凝縮器2へ流入し、ここで凝縮用熱交換器2
6により冷却されて凝縮液化し、状態点(第4
図)で示される液冷媒27となり液冷媒管16を
通つて、冷媒ポンプ17により圧力PH(第4図)
まで昇圧され液冷媒管16により第1吸収器4内
の第2蒸発器5に流入する。ここで第2吸収器6
からの中間濃度溶液(状態点)が、第1蒸発器
3からの蒸気冷媒(状態点)を吸収するときの
発熱作用によつて加熱されて、液冷媒27の一部
は状態点で示される蒸気冷媒となり、第2吸収
器6に流入する。また、第2蒸発器5の液冷媒2
7の一部は、高い圧力PHの第2蒸発器5から中
間圧力PMの第1蒸発器3へ流入するが、圧力差
(PH−PM)と流量調整装置(例えば流量制御弁)
19の弁開度によつて決められる流量が液冷媒管
を介して流れる。この第1蒸発器3に流入する液
冷媒27は、蒸発用熱交換器28によつて加熱さ
れ、状態点で示される蒸気冷媒となつて中圧蒸
気管8を通り第1吸収器4に流入するが、第1蒸
発器3あるいは第2蒸発器5内の液冷媒27の液
面に従い流量制御弁19の弁開度が調節され、液
冷媒27の流量が調整される。
なお、第5図、第6図中、実線矢印は濃溶液
ξ3、一点鎖線は中間濃度溶液ξ2、二点鎖線は希溶
液ξ1、破線は蒸気冷媒、点線は液冷媒の流れをそ
れぞれ示すものである。
さらに、2段吸収器式ヒートポンプの動作から
単段吸収式ヒートポンプの動作に移行する時は、
まず利用側熱交換器29内を流れる熱媒体を停止
させるとともに、溶液ポンプ15も停止させる。
これによつて、第2吸収器6内は、濃溶液が散布
されなくなるとともに、第2蒸発器5から高圧蒸
気管9を通つて流入する蒸気によつて高圧に保た
れ、第2吸収器6内に残存していた溶液が第2開
閉弁30、第2溶液熱交換器14を有する中間濃
度溶液管11によつて第1吸収器4に押し出され
る。このようにして、第2吸収器6内とこれから
第2開閉弁30、第3開閉弁22に至る配管に溶
液がなくなつたことを液面検知器31で検知して
第2、第4開閉弁30,24を閉、第1、第3開
閉弁を開にして、単段吸収式ヒートポンプの運転
に切り換える。
なお、上述の実施例では、第1開閉弁20を備
えた配管を第1、第2溶液熱交換器13,14を
接続する濃溶液管10を分岐させた従来の装置に
この発明を適用したが、この発明は、とくに実施
例の構成に限定されることなく、第7図に示すよ
うに、第2溶液熱交換器14と第4開閉弁24を
接続する濃溶液管10から分岐させた配管に第1
開閉弁20を設け、配管の他端を中間濃度溶液管
11に接続したものに適用してもよい。なお、第
7図に示す実施例の上述した以外の構成は、第5
図、第6図に示すものと同様である。
また、上述の実施例では第2吸収器6およびこ
れから第2、第3開閉弁30,22に至る配管内
の液の有無の検知に液面検知器31を用いたが、
この発明は、タイマなどによる時間設定で第2、
第3開閉弁30,22の開閉を制御してもよい。
さらに、この発明は、第8図に示すように第1、
第2温度検知器32,33を第2、第3開閉弁3
0,22出口近くに取り付け、配管の温度を検知
して、これらを流れる流体の液、蒸気状態によつ
て第2、第3開閉弁30,22などの開閉を制御
してもよい。すなわち、単段吸収式ヒートポンプ
運転から2段吸収式ヒートポンプ運転に切り換え
る時は、第2吸収器6内の蒸気冷媒が利用側熱交
換器29内を流れる熱媒体に放熱し、凝縮、液化
しているため、高圧蒸気管9から第2吸収器6に
流入する蒸気冷媒より温度が低い。したがつて、
第5図における第3開閉弁22の出口温度を第1
温度検知器32によつて検知し、この検知温度が
上昇した時に配管中に蒸気冷媒が来たと判断して
第1、第3開閉弁20,22を閉にしてもよい。
また、2段吸収式ヒートポンプ運転から単段吸収
式ヒートポンプ運転に切り換える時は、第4図に
示すように第2吸収器6内の溶液の温度はTH
高いが、第6図に示すように高圧蒸気管9から第
2吸収器6に流入する蒸気冷媒の温度はTMで溶
液の温度THより低いため、第2開閉弁30の出
口温度を第2温度検知器33で検知し、出口温度
が下降した時に配管中に蒸気冷媒が来たと判断し
て第2、第4開閉弁30,24を閉にしてもよ
い。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明の吸収式ヒート
ポンプ装置は、第2開閉弁を中間濃度溶液管の第
2溶液熱交換器の入口側に配設するとともに、単
段吸収式ヒートポンプ運転および2段吸収式ヒー
トポンプ運転のどちらからの切換時にも、第2吸
収器内およびこれに接続される配管の流体を排出
した後に単段、2段の運転のために開閉弁を開閉
する操作を行うようにしたので、冷媒と溶液の混
入が防止でき、信頼性の高い単段、2段の吸収式
ヒートポンプ運転を行うことができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の吸収式ヒートポンプ装置の単段
運転時の構成を示す説明図、第2図は従来および
この発明による一実施例の吸収式ヒートポンプ装
置の単段運転時の動作状態を示す温度−圧力−濃
度の線図、第3図は従来の吸収式ヒートポンプ装
置の2段運転時の構成を示す説明図、第4図は従
来およびこの発明による一実施例の吸収式ヒート
ポンプ装置の2段運転時の動作状態を示す温度−
圧力−濃度の線図、第5図および第6図はこの発
明による一実施例の吸収式ヒートポンプ装置の単
段運転時および2段運転時の構成を示す説明図、
第7図はこの発明による他の実施例の吸収式ヒー
トポンプ装置を示す構成説明図、第8図はこの発
明による検知器の変形例を示す要部の構成説明図
である。 1…発生器、2…凝縮器、3…第1蒸発器、4
…第1吸収器、5…第2蒸発器、6…第2吸収
器、8,9…蒸気管、10…濃溶液管、11…中
間濃度溶液管、13…第1溶液熱交換器、14…
第2溶液熱交換器、15…溶液ポンプ、16,1
8…液冷媒管、17…冷媒ポンプ、20…第1開
閉弁、22…第3開閉弁、23…冷媒液戻り管、
24…第4開閉弁、29…利用側熱交換器、30
…第2開閉弁、31…液面検知器、32…第1温
度検知器、33…第2温度検知器。なお、図中同
一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 発生器から溶液ポンプを介し第1および第2
    溶液熱交換器を経て第2吸収器に至る濃溶液管
    と、上記第2吸収器から上記第2溶液熱交換器を
    経て第1吸収器に至る中間濃度溶液管と、上記第
    1吸収器から上記第1溶液熱交換器を経て上記発
    生器に戻る希溶液管と、発生器と連通した凝縮器
    から冷媒ポンプを経て第1および第2蒸発器に冷
    媒を導入する液冷媒管と、第1蒸発器と第2蒸発
    器の間および第2蒸発器と第2吸収器の間に冷媒
    蒸気を移動させる蒸気管とを備え、上記濃溶液管
    から分岐して中間濃度溶液管の第2溶液熱交換器
    と第1吸収器の間に接続する配管に第1開閉弁を
    設け、中間濃度溶液管の第2吸収器と第2溶液熱
    交換器の間から分岐して凝縮器に至る冷媒液戻り
    管に第3開閉弁を設け、上記濃溶液管の第2熱交
    換器と第2吸収器との間に第4開閉弁を設けた吸
    収式ヒートポンプ装置において、中間濃度溶液管
    の上記冷媒液戻り管の分岐部と第2溶液熱交換器
    の間に第2開閉弁を配設し、第2吸収器には単段
    および2段の運転切換前に熱媒体の循環が停止す
    る利用側熱交換器を設け、第2吸収器および第2
    吸収器から第2、第3開閉弁に至る配管中の冷媒
    または溶液の排出完了を検知して、上記運転切換
    のための第1から第4までの開閉弁の開閉制御を
    行うようにしたことを特徴とする吸収式ヒートポ
    ンプ装置。 2 第2吸収器は、第2吸収器および第2吸収器
    から第2、第3開閉弁に至る配管中の冷媒または
    溶液の排出を検知する液面検知器を有している特
    許請求の範囲第1項記載の吸収式ヒートポンプ装
    置。 3 第2吸収器および第2吸収器から第2、第3
    開閉弁に至る配管中の冷媒または溶液の排出の検
    知は、温度検知器で行うようにした特許請求の範
    囲第1項記載の吸収式ヒートポンプ装置。 4 温度検知器は、配管の第2、第3開閉弁出口
    近くにそれぞれ設置してある特許請求の範囲第3
    項記載の吸収式ヒートポンプ装置。 5 第2吸収器および第2吸収器から第2、第3
    開閉弁に至る配管中の冷媒または溶液の排出の検
    知はタイマで行い、設定時間経過後に第1から第
    4までの開閉弁の開閉制御を行うようにした特許
    請求の範囲第1項記載の吸収式ヒートポンプ装
    置。
JP16588484A 1984-08-06 1984-08-06 吸収式ヒ−トポンプ装置 Granted JPS6144264A (ja)

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