JPH02191307A - 段積形変圧器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、２台の変圧器を段積みするようにした段積形
変圧器に係わり、特には、上段の変圧器を下段の変圧器
の上で移動できるようにした段積形変圧器に関する。

（従来の技術） 近年、ビル内には単相、三相の各種電気機器が設置され
るようになってきており、又、ビル内の配電機器として
は小形化が要望されている。これに対応するため、単相
、三相変圧器を２段積みして配電箱に収納し、各変圧器
から夫々対応する電気機器に電力を供給するようにした
ものが供されている。この従来例を第８図に示す。即ち
、１は下段の三相変圧器で、鉄心２の下端部に下部クラ
ンプ３．３が取付けられ、上端部に上部クランプ４，４
が取付けられている。５は上段の単相変圧器で、鉄心６
の下端部に下部クランプ７．７が取付けられ、これらの
下部クランプ７．７が前記上部クランプ４．４の一端部
寄りに載置されて複数本のボルト８により固定されてい
る。そして、このように一体化された変圧器５，１は図
示しない配電箱内に収納され、三相変圧器１の他端部寄
り即ち単相変圧器５とは反対側の上部空間には配線用の
ケーブル等が配設されるようになっている。

（発明が解決しようとする課届） 従来の構成から明らかなように、２台の変圧器１，５を
段積みする場合には、配線等の都合により下段の三相変
圧器１の上部の一端部寄りに上段の単相変圧器５を取付
ける状態とするのが一般的であるが、このような状態で
は、重心が一方に偏るので、クレーンで吊上げる時に変
圧器１及び５が傾斜してその作業が難しく、又、輸送中
も不安定になる。そこで、通常は下段の三相変圧器１及
び上段の単相変圧器５を別々に輸送し、現地で段積み状
態に組立てるようにしているが、これでは輸送費が多く
かかるとともに、現地で上段の単相変圧器５をクレーン
で吊上げる必要があって据付作業性に劣るという問題が
ある。

従って、本発明の目的は、上、下段の変圧器を安定した
段積み状態で輸送でき、輸送費の節減を図り得、現地で
の据付作業も容易な段積形変圧器を提供するにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明の段積形変圧器は、下段の変圧器の上に上段の変
圧器を段積するものであって、下段の変圧器の上部及び
上段の変圧器の下部のうちの一方にその上段の変圧器を
下段の変圧器の長手方向に沿って移動させる移送手段を
設け、前記下段の変圧器及び上段の変圧器間に上段の変
圧器を任意の位置において下段の変圧器に固定する固定
部材を設けた構成に特徴を有する。

（作用） 本発明の段積形変圧器によれば、上段の変圧器を、移送
手段により下段の変圧器の上をその長手方向に沿って移
動させることができるので、輸送段階においては、上段
の変圧器を下段の変圧器の上部のうちの安定の良い位置
に移動させて固定部材を介して固定し、現地における据
付段階においては、固定部材を緩めた後、上段の変圧器
を下段の変圧器上の所定の位置に移動させて固定部材を
介して固定するものである。

（実施例） 以下、本発明の第１の実施例につき第１図乃至第３図を
参照して説明する。

先ず、第１図において、１１は下段の変圧器たる三相変
圧器で、これは鉄心１２の脚部に３個のコイル１３が巻
装されて構成されており、鉄心１２を両側から締付ける
ように、その下側継鉄部にＬ字形の下部クランプ１４．
１４が取付けられ、上側継鉄部に同じくＬ字形の上部ク
ランプ１５゜１５が取付けられている。１６は上段の変
圧器たる単相変圧器で、これは鉄心１７の脚部にコイル
１８が巻装されて構成されており、鉄心１７を両側から
締付けるように、その下側継鉄部にＬ字形の下部クラン
プ１９．１９が取付けられ、上側継鉄部にＬ字形の上部
クランプ２０．２０が取付けられている。

而して、２１．２１は案内部材たる案内レールで、これ
らは上部クランプ１５．１５の水平部１５ａ、１５ａに
その長手方向に沿うように取付けられている。２２は移
送手段としての４個（２個のみ図示）の車輪で、これら
は、下部クランプ１９に外方に延びるように突設された
軸２３．２３に回転可能に嵌合されており、案内レール
２１゜２１に案内されるように水平部１５ａ、１５ａ上
に載置されている。

さて、第２図及び第３図において、２４は固定部材たる
４個（３個のみ図示）のコ字状をなす締付金具であり、
これらは各車輪２２の外側に位置するように配置されて
、各上辺部２４ａが単相変圧器１６における下部クラン
プ１つの水平部１９ａに溶接により固定され、下辺部２
４ｂが三相変圧器１１における上部クランプ１５の水平
部１５ａに下方から対向する。そして、上辺部２４ａ及
び水平部１９ａにはねし孔２５及び２６が形成されてお
り、これらに固定部材たるボルト２７が上方から螺挿さ
れている。２８はこのボルト２７の先端部と水平部１５
ａとの間に介装された押し座金である。

次に、本実施例の作用について説明する。

輸送時においては、単相変圧器１６を、その車輪２２を
水平部１５ａ上を案内レール２１に沿って回転させるこ
とにより三相変圧器１１の中央部に移動させる。その後
、ボルト２７を螺進させて押し座金２８を水平部１５ａ
に圧接させ、以て、単相変圧器１６を三相変圧器１１上
に固定する。

これにより、単相変圧器１６が三相変圧器１１の中央部
に一体化され、その重心が中央部に位置する。そして、
これらの単相変圧器１６及び三相変圧器１１は一体化さ
れた段積みの状態で現地に輸送される。

現地における据付時においては、先ず、ボルト２７を螺
退させて押し座金２８を水平部１５ａから離反させ、固
定状態を解除する。その後、単相変圧器１６を、車輪２
２が水平部１５ａ上を案内レール２１に沿って回転する
ようにして例えば第１図に示すように三相変圧器１１の
一端部寄りの所定の位置に移動させる。そこで、ボルト
２７を螺進させて押し座金２８を水平部１５ａに圧接さ
せ、以て、単相変圧器１６を三相変圧器１１上に固定す
る。これにより、三相変圧器１１の他端部寄りの上部空
間は配線用のケーブル等を配設するために供される。

上記実施例によれば、次のような効果を奏する。

即ち、単相変圧器１６は、締付金具２４及びボルト２７
による固定解除状態にある時に、車輪２２が水平部１５
ａ上を案内レール２１に沿って回転することにより三相
変圧器１１上を移動することができる。従って、輸送時
においては、単相変圧器１６を三相変圧器１１の中央部
に固定することができるので、単相変圧器１６は全体の
重心が中央部に位置するようにして三相変圧器１１に一
体化段積みされ、クレーンによる吊上げ作業も容易にで
き、輸送状態も安定する。これにより、変圧器１．５を
個別に輸送する従来の場合とは異なり、輸送費を節減で
きる。又、現地における据付段階においては、締付金具
２４及びボルト２７による固定を解除した状態にした後
、車輪２２を回転させることにより単相変圧器１６を三
相変圧器１１上の所定の位置に移動できるので、従来と
は異なり、単相変圧器１６をクレーンで吊上げる必要は
なく、現地における据付作業も容易になる。

第４図は本発明の第２の実施例であり、これは、変圧器
１１．１６からなる２組の段積形変圧器を配電箱２９内
に併置し、単相変圧器１６．１６を夫々反対側の一端部
寄りに固定し、その中央空間部に三相変圧器１１．１１
の接続用のリード線３０を配設したもので、このような
要求に対しても現地にてすぐに対応できるものである。

尚、第４図において、３１は単相変圧器１６．１６のリ
ード線、３２は碍子３３により支持された電源側母線で
ある。

第５図乃至第７図は本発明の第３の実施例であり、前記
第１の実施例と同一部分には同一符号を付して示す。

即ち、３４は前記下部クランプ１４．１４及び上部クラ
ンプ１５．１５に代わる枠体であり、これは、嵌合凹部
を有する底枠３５の左、右両端部に夫々嵌合凹部を有す
る側枠３６，３６が取付けられ、これらの側枠３６．３
６の上端部間に嵌合凹部を有する上枠３７が取付けられ
て構成されている。尚、上枠３７の前、後両端部には長
平方向に沿い且つ外方に突出する水平部３７ｇ、３７ａ
が形成されている。そして、鉄心１２の下側継鉄部が底
枠３５の嵌合凹部に嵌合固定され、鉄心１２の左、右側
脚部が側枠３６，３６の嵌合凹部に嵌合固定され、鉄心
１２の上側継鉄部が上枠３７の嵌合凹部に嵌合固定され
、以て、下段の変圧器たる三相変圧器３８が構成されて
いる。３９は前記下部クランプ１９．１９及び上部クラ
ンプ２０゜２０に代わる枠体であり、これは、嵌合凹部
を有する底枠４０の左、右両端部に夫々嵌合凹部を有す
る側枠４１，４１が取付けられ、これらの側枠４１．４
１の上端部間に嵌合凹部を有する上枠４２が取付けられ
て構成されている。尚、底枠４０の前、後両端部には外
方に突出する水平部４０ａ。

４０ａが形成されている。そして、鉄心】７の下側継鉄
部が底枠４０の嵌合凹部に嵌合固定され、鉄心１７の左
、右側脚部が側枠４１，４１の嵌合凹部に嵌合固定され
、鉄心１７の上側継鉄部が上枠４２の嵌合凹部に嵌合固
定され、以て、上段の変圧器たる単相変圧器４３が構成
されている。４４は枠体３４における上枠３７の上端部
に軸４５を介して支承された多数本のローラであり、こ
れらは上枠３７の長平方向に沿うように並列配置され、
以て、移送手段たるローラコンベア４６が構成されてい
る。このローラコンベア４６上には前記単相変圧器４３
が載置されており、この状態においては、底枠４０の水
平部４Ｑａ、４０ａが三相変圧器３８における上枠３７
の水平部３７ａ。

３７ａに上方から対向するようになっている。そして、
前述した４個（３個のみ図示）の締付金具２４は、水平
部４０ａ、４０ａの左右両端部に配置されて、各上辺部
２４ａが水平部４０ａに゛溶接により固定され、下辺部
２４ｂが三相変圧器３８における上枠３７の水平部３７
ａに下方から対向する。更に、水平部４０ａにはねじ孔
４７が形成されており、ねじ孔２５及び４７には前述の
ボルト２７が上方から螺挿されている。

而して、輸送時においては、単相変圧器４３をローラコ
ンベア４６により三相変圧器３８の中央部に移動させる
。そして、ボルト２７を螺進させて押し座金２８を水平
部３７ａに圧接させ、以て、単相変圧器４３を三相変圧
器３８上に固定する。

又、現地における据付時においては、ボルト２７を螺退
させて押し座金２８を水平部３７ａから離反させ、固定
状態を解除する。次いで、単相変圧器４３をローラコン
ベア４６により例えば第５図に示すように三相変圧器３
８の一端部寄りの所定の位置に移動させる。そこで、ボ
ルト２７を螺進させて押し座金２８を水平部３７ａに圧
接させ、以て、単相変圧器４３を三相変圧器３８上に固
定する。

従って、この第３の実施例によっても前記第１の実施例
と同様の作用効果が得られ、特に、この第３の実施例に
よれば、単相変圧器４３の前後方向への動きは三相変圧
器３８における上枠３７の上端部により規制されるので
、第１の実施例の如き案内レール２１を必要としない。

尚、第３の実施例のものでも第４図に示す如き配置状態
になし得ることは勿論である。

［発明の効果コ 以上の説明から明らかなように本発明の段積形変圧器に
よれば、上段の変圧器を移送手段により下段の変圧器の
上をその長平方向に沿って移動させることができるので
、上段の変圧器を、輸送段階においては下段の変圧器の
上部のうちの安定の良い位置に移動して固定し、現地に
おける据付段階においては、所定の位置に移動して固定
することができ、従って、上、下段の変圧器を安定した
段積み状態で輸送できて、輸送費を節減し得、しかも、
現地での据付作業も容易になし得るという効果を奏する
。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明の第１の実施例を示すもので
、第１図は全体の斜視図、第２図は要部の拡大側面図、
第３図は同正面図であり、第４図は本発明の第２の実施
例を示す正面図、第５図乃至第７図は本発明の第３の実
施例を示す第１図乃至第３図相当図であり、そして、第
８図は従来例の第１図相当図である。 図中、１１は三相変圧器（下段の変圧器）、１６は単相
変圧器（上段の変圧器）、２１は案内レール、２２は車
輪（移送手段）、２４は締付金具（固定部材）、２７は
ボルト（固定部材）、３８は三相変圧器（下段の変圧器
）、４３は単相変圧器（上段の変圧器）、４４はローラ
、４６はローラコンベア（移送手段）を示す。 代理人　弁理士　則　近　憲　佑 同 第　　子　　丸　　健 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．下段の変圧器の上に上段の変圧器を段積みするもの
   であって、下段の変圧器の上部及び上段の変圧器の下部
   のうちの一方にその上段の変圧器を下段の変圧器の長手
   方向に沿って移動させる移送手段を設け、前記下段の変
   圧器及び上段の変圧器との間にその上段の変圧器を任意
   の位置において下段の変圧器に固定する固定部材を設け
   るようにしたことを特徴とする段積形変圧器。