JPH02190456A - アルミニウム合金材の温間加工方法 - Google Patents
アルミニウム合金材の温間加工方法Info
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- JPH02190456A JPH02190456A JP1033189A JP1033189A JPH02190456A JP H02190456 A JPH02190456 A JP H02190456A JP 1033189 A JP1033189 A JP 1033189A JP 1033189 A JP1033189 A JP 1033189A JP H02190456 A JPH02190456 A JP H02190456A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
(産業上の利用分野)
本発明はアルミニウム合金材の成形加工方法に係り、更
に詳しくは、金属間化合物を含有するアルミニウム合金
材の温間加工方法に関する。 (従来の技術) JIS3003.3004(AQ−Mn系)、2024
(AQ−Cu系)、6061 (A Q −Mg −S
i系)、7075(A Q −Zn−Mg−Cu系)等
の金属間化合物を有するアルミニウム合金は通、常、鋳
造、均質化熱処理、熱間加工、冷間加工という工程によ
り所要形状の素材に加工される。 これらの金属間化合物を有するアルミニウム合金材に対
し、引張、張出し等の冷間加工を加えると、変形を坦う
転位は、これらの金属間化合物を剪断することができず
、金属間化合物の周りに優先的に堆積する。この堆積量
が成るレベルになるとそれ以上の加工が困難となるとい
う特性がある。 そこで、従来は、例えば、「アルミニウムの基礎と工業
技術」((社)軽金属協会発行、1985年)の第12
5頁に記載されているように、第1表に示す標準的な焼
鈍と冷間加工とを組み合せて、加工が行われている。焼
鈍条件の一例として、3003合金の場合に1t400
℃×2時間、7075合金の場合には405℃×2時間
+炉冷、等々の条件で焼鈍が施されている。
に詳しくは、金属間化合物を含有するアルミニウム合金
材の温間加工方法に関する。 (従来の技術) JIS3003.3004(AQ−Mn系)、2024
(AQ−Cu系)、6061 (A Q −Mg −S
i系)、7075(A Q −Zn−Mg−Cu系)等
の金属間化合物を有するアルミニウム合金は通、常、鋳
造、均質化熱処理、熱間加工、冷間加工という工程によ
り所要形状の素材に加工される。 これらの金属間化合物を有するアルミニウム合金材に対
し、引張、張出し等の冷間加工を加えると、変形を坦う
転位は、これらの金属間化合物を剪断することができず
、金属間化合物の周りに優先的に堆積する。この堆積量
が成るレベルになるとそれ以上の加工が困難となるとい
う特性がある。 そこで、従来は、例えば、「アルミニウムの基礎と工業
技術」((社)軽金属協会発行、1985年)の第12
5頁に記載されているように、第1表に示す標準的な焼
鈍と冷間加工とを組み合せて、加工が行われている。焼
鈍条件の一例として、3003合金の場合に1t400
℃×2時間、7075合金の場合には405℃×2時間
+炉冷、等々の条件で焼鈍が施されている。
しかし乍ら、上記の従来の焼鈍と組み合せた冷間加工方
法においては、■焼鈍温度が高い、■焼鈍時間が長い、
という問題があった。 そこで、本発明者らはかよる問題を解決するために鋭意
研究を行った結果、特開昭63−86850号及び特顕
昭62−28048号に示したように、ある大きさの金
属間化合物をアルミニウム材料中に生成させ、その結果
、従来よりも低温で。 かつ、短時間で焼鈍することを可能ならしめるアルミニ
ウム合金材の冷間成形加工法を開発した。 (発明が解決しようとする課題) しかし、上記した金属間化合物を有するアルミニウム合
金材において、低温焼鈍と冷間加工とを組合せた成形加
工方法においても。 ■加工途中での低温焼鈍が必要なこと、■冷間・加工で
の変形応力が高いこと、■大きい変形をさせようとする
と数回の焼鈍と冷間加工とが必要となる、 等の点での改善要求があり、金属間化合物の特徴を活用
した新しい成形加工方法の開発が望まれていた。 本発明は、前記要請に応えるべくなされたものであって
、変形応力を低く<シても中断することなく高い加工量
で加工できるアルミニウム合金材の成形加工方法を提供
することを目的とするものである。 (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、本発明者は、先の提案を踏ま
え、更に低い変形応力で成形加工できる方策を見い出す
べく鋭意研究を重ねた。その結果。 所定サイズの金属間化合物を有するアルミニウム合金材
であれば所定の温度域で温間加工ができることを見い出
し、本発明をなしたものである。 すなわち1本発明に係るアルミニウム合金材の温間加工
方法は、金属間化合物を有するアルミニウム合金材の成
形加工方法において、直径が5×102〜2 X 10
’人の金属間化合物を有するアルミニウム合金材を10
0〜300℃の温度で温間加工することを特徴とするも
のである。 また、上記温間加工に供するアルミニウム合金材の製造
方法は、アルミニウム合金材を350〜550℃の温度
で0.5〜50時間加熱保持した後、25℃/hr以上
の速度で室温まで冷却することにより、直径が5 X
10”〜I X 10’人の金属間化合物を生成させる
ことを特徴とするものである。 以下に本発明を更に詳細に説明する。 (作用) 本発明におけるアルミニウム合金材としては、その材質
等は特に制限されるものではなく、要するに、金属間化
合物を有するものであればよく、AQ−Mn系合金、A
Q−Cu系合金、AQ−Mg−3i系合金、AQ−Zn
−Mg系合金等が挙げられる。それらの組成例(重量%
)を以下に示す。 AQ−Mn系合金としては、Mn:0.2〜2.0%を
必須成分として含有し、更にMg: 3 、0%以下、
Si:2.0%以下、Cr:0.05〜0.5%、Zn
:0.5%以下及びTi:0.15%以下のうちの1種
又は2種以上を含有し、残部がAQ及び不純物からなる
アルミニウム合金を挙げることができる。 AQ−Cu系アルミニウム合金としては、Cu:2〜7
%を必須成分として含有し、更にMg:5%以下、Si
:2%°以下、Mn:0.05〜2.0%、Cr:0.
05〜0.5%、Zr:0.05〜0.5%、V:0.
05〜0.5%及びTi:0.15%以下のうちの1種
又は2種以上を含有し、残部がAQ及び不純物からなる
アルミニウム合金を挙げることができる。 AQ−Mg−8i系アルミニウム合金としては。 Mg:0.5〜2.0%及びSi:0.3〜5.0%を
必須成分として含有し、更にCu:1%以下、Mn:0
゜05〜1.5%、Cr:0.05〜0.5%、Zr:
0゜05〜0.5%、V:0.05〜0.5%及びTi
:0゜15%以下のうちの1種又は2種以上を含有し、
残部がAQ及び不純物からなるアルミニウム合金を挙げ
ることができる。 AQ−Zn−Mg系アルミニウム合金としては、Zn:
3〜8%及びMg: 0 、5〜3%を必須成分として
含有し、更にCu:3%以下、Mn:0.05〜2.0
%、Zr:0.05〜0.5%、V:0.05〜0.5
%及びTi:0.15%のうちの1種又は2種以上を含
有し、残部がAQ及び不純物からなるアルミニウム合金
を挙げることができる。 また、本発明に云うアルミニウム合金材は、上記組成の
ものであるほか、その製造工程を問うものではない。す
なわち、鋳造後の鋳塊を、例えば。 鍛造、圧延、押出等の熱間加工或いは冷間加工して製造
される中間材をすべて含むものである。通常、鋳造して
製造された鋳塊を400〜550℃の温度で均質化熱処
理を行い1次いで300〜550℃の温度で熱間圧延、
熱間鍛造、押出等の熱間加工し、及び冷間加工された中
間材である。 このようなアルミニウム合金材を温間加工に供するには
、直径が5 X 10”〜2 X 10’人の金属間化
合物を有するアルミニウム合金材である必要がある。 ここで云う金属間化合物としては1例えば、Cu A
Q 2、CuMgAQ2、Mg、Si、MgZn2゜Z
rAQi、CraMgaA Qla、M n A Q
@等の金属間化合物である。 か)る金属間化合物の直径が5X1.O”へ未満では、
材料の強度が高くなりすぎ、成形性を低下させ、一方、
2×104Åより大きくなると成形加工中に割れ等が発
生する恐れがあり、好ましくない。 なお、ここで、直径とは、金属間化合物が球形でない場
合は、長軸の長さと短軸の長さとの平均値とする。 このようなサイズの金属間化合物を有するアルミニウム
合金材を得るには1例えば、次の方法によればよい。勿
論、か)る方法のみに限定されないことは云うまでもな
い。 すなわち、上記アルミニウム合金材を350〜550℃
の温度で0.5〜50時間加熱保持した後、25℃/h
r以上の速度で室温まで冷却する熱処理方法である。 ここで、加熱温度を350〜550℃の範囲としたのは
、350℃未満では金属間化合物のサイズが5 X 1
0”λ未満となり、一方、550℃を超えると金属間化
合物の生成量が少なくなるからである。 また、加熱時間を0.5〜50時間としたのは、0.5
時間未満では金属間化合物の生成量が少なすぎ、一方、
50時間を超えると金属間化合物の生成量が飽和してし
まい、経済上無駄だからである。 また、加熱保持後、25℃/hr以上の速度で室温まで
冷却することとしたのは、徐冷中の500Å以下の金属
間化合物を、より抑制するのと、冷却時間の短縮の目的
からである。冷却時間を短縮化する観点からすると10
0℃/hr以上の冷却速度がより好ましい。 なお、上記熱処理は、以下に述べるように2段で行って
もよい、すなわち、まず、450〜550℃の温度で0
.5〜10hrの第1回目の加熱保持を行い、続いて第
2回目の加熱保持の温度まで冷却した後、350〜45
0℃の温度で0.5〜50hrの第2回目の加熱保持を
行い、25℃/hr以上の冷却速度で冷却する。 次に、本発明においては、上述した金属間化合物を有す
るアルミニウム合金材を100〜300℃の温度域で温
間加工を行う。 この場合、100℃より低温では、焼鈍による金属間化
合物の回りの転位の消滅速度が小さいため、変形応力が
高くなり、十分な変形量(例えば、伸び40%)が出現
せず、また、300℃を超える場合は温度として高すぎ
、高温用の設備コストが高くなり、好ましくない。 なお、温間加工は上記の温度域で実施すればよいが、最
適の温間加工温度は以下の手順で決定することができる
。該手順は3004合金の場合であるが、他の系の合金
の場合も同様である。 まず、アルミニウム合金材の軟化度を求める。 ここで、軟化度は第1図に示す要領で定義されるもので
ある。すなわち、予歪を5%与えた応力−歪曲線と、所
定の焼鈍を行った応力−歪曲線とから求めたΔσ/σ
を軟化度とする。 次いで、軟化度が0.5以上となる加熱温度を最適の温
間加工温度とする0例えば、第2図に示す軟化度と加熱
温度の関係を参照するならば、3004合金の場合、短
時間加熱(1〜5分)で軟化度0.5以上となる230
〜300’Cがこの合金材の最適温間加工温度条件とな
る。 第3図は、金属間化合物サイズが740人の3004合
金について、各種温度で温間加工(引張変形によるシュ
ミレーシミン)した場合の一例を示したものであり、加
熱温度を100〜300℃、更には250℃以上とした
ときに変形応力が低いことがわかる。 なお、温間加工態様としては圧延、押出し等々の種々の
加工法が可能であることは云うまでもない。 次に本発明の実施例を示す。 (実施例) 第2表に示す化学成分を有するアルミニウム合金につい
て、工業的に造塊し、得られた鋳塊を固剤後、580℃
X12時間(3004合金)又は465℃×24時間(
2024合金、6061合金。 7075合金)の均質化熱処理を施し、330〜500
℃の温度で熱間圧延し1次いで冷間圧延により厚さ1m
aの板材とした。 得られた板材からJISS号試験片を作製し、これに第
3表に示す条件の熱処理を施し、種々の大きさの金属間
化合物を生成させた。 次いで、80〜250℃の温度で、歪速度2X10−3
/ seeの温間加工を施した。その時の最大応力並び
に伸びを第2表に併記する。 第2表より明らかなように、本発明例Nα1〜Nα5は
いずれも6〜8kg/is”の低応力で、かつ55〜7
2%の高い伸びが得られ、所期の特性が得られた。 一方1本発明範囲外の金属間化合物サイズを有する比較
例(Na6、&8、Na12.Na13)や、温間加工
温度が本発明範囲外である比較例(丸7.8119〜1
1)の場合は、変形応力が10 kg / mra”以
上と高く、伸びも高々35%程度であった。
法においては、■焼鈍温度が高い、■焼鈍時間が長い、
という問題があった。 そこで、本発明者らはかよる問題を解決するために鋭意
研究を行った結果、特開昭63−86850号及び特顕
昭62−28048号に示したように、ある大きさの金
属間化合物をアルミニウム材料中に生成させ、その結果
、従来よりも低温で。 かつ、短時間で焼鈍することを可能ならしめるアルミニ
ウム合金材の冷間成形加工法を開発した。 (発明が解決しようとする課題) しかし、上記した金属間化合物を有するアルミニウム合
金材において、低温焼鈍と冷間加工とを組合せた成形加
工方法においても。 ■加工途中での低温焼鈍が必要なこと、■冷間・加工で
の変形応力が高いこと、■大きい変形をさせようとする
と数回の焼鈍と冷間加工とが必要となる、 等の点での改善要求があり、金属間化合物の特徴を活用
した新しい成形加工方法の開発が望まれていた。 本発明は、前記要請に応えるべくなされたものであって
、変形応力を低く<シても中断することなく高い加工量
で加工できるアルミニウム合金材の成形加工方法を提供
することを目的とするものである。 (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、本発明者は、先の提案を踏ま
え、更に低い変形応力で成形加工できる方策を見い出す
べく鋭意研究を重ねた。その結果。 所定サイズの金属間化合物を有するアルミニウム合金材
であれば所定の温度域で温間加工ができることを見い出
し、本発明をなしたものである。 すなわち1本発明に係るアルミニウム合金材の温間加工
方法は、金属間化合物を有するアルミニウム合金材の成
形加工方法において、直径が5×102〜2 X 10
’人の金属間化合物を有するアルミニウム合金材を10
0〜300℃の温度で温間加工することを特徴とするも
のである。 また、上記温間加工に供するアルミニウム合金材の製造
方法は、アルミニウム合金材を350〜550℃の温度
で0.5〜50時間加熱保持した後、25℃/hr以上
の速度で室温まで冷却することにより、直径が5 X
10”〜I X 10’人の金属間化合物を生成させる
ことを特徴とするものである。 以下に本発明を更に詳細に説明する。 (作用) 本発明におけるアルミニウム合金材としては、その材質
等は特に制限されるものではなく、要するに、金属間化
合物を有するものであればよく、AQ−Mn系合金、A
Q−Cu系合金、AQ−Mg−3i系合金、AQ−Zn
−Mg系合金等が挙げられる。それらの組成例(重量%
)を以下に示す。 AQ−Mn系合金としては、Mn:0.2〜2.0%を
必須成分として含有し、更にMg: 3 、0%以下、
Si:2.0%以下、Cr:0.05〜0.5%、Zn
:0.5%以下及びTi:0.15%以下のうちの1種
又は2種以上を含有し、残部がAQ及び不純物からなる
アルミニウム合金を挙げることができる。 AQ−Cu系アルミニウム合金としては、Cu:2〜7
%を必須成分として含有し、更にMg:5%以下、Si
:2%°以下、Mn:0.05〜2.0%、Cr:0.
05〜0.5%、Zr:0.05〜0.5%、V:0.
05〜0.5%及びTi:0.15%以下のうちの1種
又は2種以上を含有し、残部がAQ及び不純物からなる
アルミニウム合金を挙げることができる。 AQ−Mg−8i系アルミニウム合金としては。 Mg:0.5〜2.0%及びSi:0.3〜5.0%を
必須成分として含有し、更にCu:1%以下、Mn:0
゜05〜1.5%、Cr:0.05〜0.5%、Zr:
0゜05〜0.5%、V:0.05〜0.5%及びTi
:0゜15%以下のうちの1種又は2種以上を含有し、
残部がAQ及び不純物からなるアルミニウム合金を挙げ
ることができる。 AQ−Zn−Mg系アルミニウム合金としては、Zn:
3〜8%及びMg: 0 、5〜3%を必須成分として
含有し、更にCu:3%以下、Mn:0.05〜2.0
%、Zr:0.05〜0.5%、V:0.05〜0.5
%及びTi:0.15%のうちの1種又は2種以上を含
有し、残部がAQ及び不純物からなるアルミニウム合金
を挙げることができる。 また、本発明に云うアルミニウム合金材は、上記組成の
ものであるほか、その製造工程を問うものではない。す
なわち、鋳造後の鋳塊を、例えば。 鍛造、圧延、押出等の熱間加工或いは冷間加工して製造
される中間材をすべて含むものである。通常、鋳造して
製造された鋳塊を400〜550℃の温度で均質化熱処
理を行い1次いで300〜550℃の温度で熱間圧延、
熱間鍛造、押出等の熱間加工し、及び冷間加工された中
間材である。 このようなアルミニウム合金材を温間加工に供するには
、直径が5 X 10”〜2 X 10’人の金属間化
合物を有するアルミニウム合金材である必要がある。 ここで云う金属間化合物としては1例えば、Cu A
Q 2、CuMgAQ2、Mg、Si、MgZn2゜Z
rAQi、CraMgaA Qla、M n A Q
@等の金属間化合物である。 か)る金属間化合物の直径が5X1.O”へ未満では、
材料の強度が高くなりすぎ、成形性を低下させ、一方、
2×104Åより大きくなると成形加工中に割れ等が発
生する恐れがあり、好ましくない。 なお、ここで、直径とは、金属間化合物が球形でない場
合は、長軸の長さと短軸の長さとの平均値とする。 このようなサイズの金属間化合物を有するアルミニウム
合金材を得るには1例えば、次の方法によればよい。勿
論、か)る方法のみに限定されないことは云うまでもな
い。 すなわち、上記アルミニウム合金材を350〜550℃
の温度で0.5〜50時間加熱保持した後、25℃/h
r以上の速度で室温まで冷却する熱処理方法である。 ここで、加熱温度を350〜550℃の範囲としたのは
、350℃未満では金属間化合物のサイズが5 X 1
0”λ未満となり、一方、550℃を超えると金属間化
合物の生成量が少なくなるからである。 また、加熱時間を0.5〜50時間としたのは、0.5
時間未満では金属間化合物の生成量が少なすぎ、一方、
50時間を超えると金属間化合物の生成量が飽和してし
まい、経済上無駄だからである。 また、加熱保持後、25℃/hr以上の速度で室温まで
冷却することとしたのは、徐冷中の500Å以下の金属
間化合物を、より抑制するのと、冷却時間の短縮の目的
からである。冷却時間を短縮化する観点からすると10
0℃/hr以上の冷却速度がより好ましい。 なお、上記熱処理は、以下に述べるように2段で行って
もよい、すなわち、まず、450〜550℃の温度で0
.5〜10hrの第1回目の加熱保持を行い、続いて第
2回目の加熱保持の温度まで冷却した後、350〜45
0℃の温度で0.5〜50hrの第2回目の加熱保持を
行い、25℃/hr以上の冷却速度で冷却する。 次に、本発明においては、上述した金属間化合物を有す
るアルミニウム合金材を100〜300℃の温度域で温
間加工を行う。 この場合、100℃より低温では、焼鈍による金属間化
合物の回りの転位の消滅速度が小さいため、変形応力が
高くなり、十分な変形量(例えば、伸び40%)が出現
せず、また、300℃を超える場合は温度として高すぎ
、高温用の設備コストが高くなり、好ましくない。 なお、温間加工は上記の温度域で実施すればよいが、最
適の温間加工温度は以下の手順で決定することができる
。該手順は3004合金の場合であるが、他の系の合金
の場合も同様である。 まず、アルミニウム合金材の軟化度を求める。 ここで、軟化度は第1図に示す要領で定義されるもので
ある。すなわち、予歪を5%与えた応力−歪曲線と、所
定の焼鈍を行った応力−歪曲線とから求めたΔσ/σ
を軟化度とする。 次いで、軟化度が0.5以上となる加熱温度を最適の温
間加工温度とする0例えば、第2図に示す軟化度と加熱
温度の関係を参照するならば、3004合金の場合、短
時間加熱(1〜5分)で軟化度0.5以上となる230
〜300’Cがこの合金材の最適温間加工温度条件とな
る。 第3図は、金属間化合物サイズが740人の3004合
金について、各種温度で温間加工(引張変形によるシュ
ミレーシミン)した場合の一例を示したものであり、加
熱温度を100〜300℃、更には250℃以上とした
ときに変形応力が低いことがわかる。 なお、温間加工態様としては圧延、押出し等々の種々の
加工法が可能であることは云うまでもない。 次に本発明の実施例を示す。 (実施例) 第2表に示す化学成分を有するアルミニウム合金につい
て、工業的に造塊し、得られた鋳塊を固剤後、580℃
X12時間(3004合金)又は465℃×24時間(
2024合金、6061合金。 7075合金)の均質化熱処理を施し、330〜500
℃の温度で熱間圧延し1次いで冷間圧延により厚さ1m
aの板材とした。 得られた板材からJISS号試験片を作製し、これに第
3表に示す条件の熱処理を施し、種々の大きさの金属間
化合物を生成させた。 次いで、80〜250℃の温度で、歪速度2X10−3
/ seeの温間加工を施した。その時の最大応力並び
に伸びを第2表に併記する。 第2表より明らかなように、本発明例Nα1〜Nα5は
いずれも6〜8kg/is”の低応力で、かつ55〜7
2%の高い伸びが得られ、所期の特性が得られた。 一方1本発明範囲外の金属間化合物サイズを有する比較
例(Na6、&8、Na12.Na13)や、温間加工
温度が本発明範囲外である比較例(丸7.8119〜1
1)の場合は、変形応力が10 kg / mra”以
上と高く、伸びも高々35%程度であった。
(発明の効果)
以上詳述したように1本発明によれば、焼鈍と冷間加工
の組合せによらずに、比較的低応力で、途中の中断なく
連続して高い加工量まで、アルミニウム合金材を成形加
工できるので、その実用上の効果は非常に大きい。
の組合せによらずに、比較的低応力で、途中の中断なく
連続して高い加工量まで、アルミニウム合金材を成形加
工できるので、その実用上の効果は非常に大きい。
第1図は軟化度を説明するための応力−歪曲線を示す図
、 第2図は軟化度と加熱温度及び時間との関係を示す図、 第3図は所定のサイズの金属間化合物を有するアルミニ
ウム合金(3004)についての各種温間加工温度にお
ける応力−歪曲線を示す図である。 特許出願人 株式会社神戸製鋼所 代理人弁理士 中 村 尚 fIA混−痕 (0C)
、 第2図は軟化度と加熱温度及び時間との関係を示す図、 第3図は所定のサイズの金属間化合物を有するアルミニ
ウム合金(3004)についての各種温間加工温度にお
ける応力−歪曲線を示す図である。 特許出願人 株式会社神戸製鋼所 代理人弁理士 中 村 尚 fIA混−痕 (0C)
Claims (2)
- (1)金属間化合物を有するアルミニウム合金材の成形
加工方法において、直径が5×10^2〜2×10^4
Åの金属間化合物を有するアルミニウム合金材を100
〜300℃の温度で温間加工することを特徴とするアル
ミニウム合金材の温間加工方法。 - (2)アルミニウム合金材を350〜550℃の温度で
0.5〜50時間加熱保持した後、25℃/hr以上の
速度で室温まで冷却することにより、直径が5×10^
2〜1×100^4Åの金属間化合物を生成させること
を特徴とする請求項1に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1033189A JPH02190456A (ja) | 1989-01-18 | 1989-01-18 | アルミニウム合金材の温間加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1033189A JPH02190456A (ja) | 1989-01-18 | 1989-01-18 | アルミニウム合金材の温間加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02190456A true JPH02190456A (ja) | 1990-07-26 |
Family
ID=11747222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1033189A Pending JPH02190456A (ja) | 1989-01-18 | 1989-01-18 | アルミニウム合金材の温間加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02190456A (ja) |
-
1989
- 1989-01-18 JP JP1033189A patent/JPH02190456A/ja active Pending
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