JPH02189211A - 車両のサスペンション装置 - Google Patents

車両のサスペンション装置

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JPH02189211A
JPH02189211A JP814289A JP814289A JPH02189211A JP H02189211 A JPH02189211 A JP H02189211A JP 814289 A JP814289 A JP 814289A JP 814289 A JP814289 A JP 814289A JP H02189211 A JPH02189211 A JP H02189211A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車両のサスペンション装置に関するものである
(従来技術) 車両のサスペンションは、−・般にパッシブサスペンシ
ョンと呼ばれるように、油圧緩衝器とばね(一般にはコ
イルばね)とからなるダンパユニットを有して、あらか
じめ設定されたダンパユニットの特性によってサスペン
ション特性が一律に設定される。勿論、油圧緩衝器の減
衰力を可変にすることも行なわれているが、これによっ
てサスペンション特性が大きく変更されるものではない
一方、最近では、アクティブサスペンションと呼ばれる
ように、サスペンション特性を任意に変更し得るように
したものが提案されている、このアクティブサスペンシ
ョンにあっては、基本的に、ばね下重量とばね下重量と
の間にシリンダ装置が架設されて、該シリンダ装置に対
する作動液の供給と排出とを制御することによりサスペ
ンション特性が制御される(特公昭59−14365号
公報参照)。
このアクティブサスペンションにおいては、外部からの
作動液の給排ということにより、車高制御、ロール制御
、ピッチl制御等種々の制御のためにサスペンション特
性が大きく変更され得る。
」二連のようなアクティブサスペンションにあっては、
姿勢制御のため基本的に、車高を検出する車高センサが
用いられるが、この車高センサが故障するとサスペンシ
ョン制御に不具合を生じる。
このため従来、特開昭62−289417号公報に示す
ように、車高センサの出力値の変化速度を見ることによ
り、車高センサの正常、異常を判定するものが提案され
ている。また、特開昭61−282110号公報に示す
ように、複数の車高センサの出力値が変化しているにも
拘らず、一部の車高センサの出力値が変化しないとき、
当該一部の車高センサが故障であると判定するようにし
たものも提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、−ヒ述した手法による車高センサの故障
判定は、走行する路面の状況が千差万別である関係−F
、実用的ではない。すなわち、前述した従来の手法によ
っである車高センサが故障であると判定されても、その
ときの路面状況からして、故障であると判定された車高
センサが正常である場合が往々にして生じ易いものとな
る、したがって、本発明の目的は、アクティブサスペン
車において、車高センサが故障したか否かをより正確に
判定し得るようにした車両のサスペンション装置を提供
することにある。
(問題を解決するための手段、作用) 前述の目的を達成するため、本発明にあっては、サスペ
ンションのアクティブ制御のために上下方向加速度とい
うものを加味しつつ、この上下方向加速度を検出するセ
ンサとの関係で、車高センサの故障を判定するようにし
である。具体的には、第10図にブロック図的に示すよ
うに、ばね−ヒ重贋とばね下重量との間に架設され、作
動液の給排によって車高を変化させるためのシリンダ装
置と、 車高を検出する車高検出手段と、 車体に対する上下方向の加速度を検出する加速度検出手
段と。
前記両検出手段かからの出力を受け、少なくとも車高と
」二下方向加速度とをパラメータとしてあらかじめ定め
られた条件に基づいて前記シリンダ装置に対する作動液
の給排を制御する給排制御手段と、 前記両検出手段からの出力を受け、前記加速度検出手段
の出力値が所定値以上変化してから所定時間内に前記車
高検出手段の出力値が変化しないときに、該車高検出手
段が故障であると判定する故障判定手段と、 を備えた構成としである。
このような構成とすることによって、車高センサの故障
というものがより正確に判定し得ることになる。すなわ
ち、上下方向加速度が所定値以上変化するということは
、車体を上下方向に変位させる外力が必ず作用している
ときであり、したがって、このときに車高が変化しない
ということは車高センサが故障している、ということに
なる。
そして、上F方向加速度の発生から、車体が実際に上下
方向に変位するまでの応答遅れを見込んで、車高センサ
の出力値が変化するか否かを見る期間を所定時間という
ように、ある幅をもたせるようにしである。
なお、上下方向加速度をサスペンションのアクティブ制
御にどのように用いるかは種々考えられるが、最も代表
的には、上下方向加速度が大きくなる過ぎるのを抑制し
て、乗心地確保のために用いるのが好ましい。
(実施例) 以下本発明の実施例を添付した図面に基づいて説明する
。なお、以下の説明で数字と共に用いる符号rFJは前
輪用、rRJは後輪用であり、また「FRJは右前輪用
、rFLJは左前輪用、rRRJは右後輪用、r Rl
−Jは左後輪用を意味し、したがって、これ等を特に区
別する必要のないときはこれ等の識別符号を用いないで
説明することとする。
化1団U叱賂 第1図において、1  (IFR,IFL、IRRlI
RL)はそれぞれ前後左右の各車輪毎に設けられたシリ
ンダ装置で、これ等は、ばね下重量に連結されたシリン
ダ2と、該シリンダ2内より延びてばね下重量に連結さ
れたピストンロッド3とを有する。シリンダ2内は、ピ
ストンロッド3と一体のピストン4によってその上方に
液室5が画成されているが、この液室5と下方の室とは
連通されている。これにより、液室5に作動液が供給さ
れるとピストンロッド3が伸長して車高が高くなり、ま
た液室5から作動液が排出されると車高が低くなる。
各シリンダ装置1の液室5に対しては、ガスばね6 (
6FR16FL、6RR,6RL)が接続されている。
この各ガスばね6は、小径とされた4本のシリンダ状ば
ね7により構成され、各シリンダ状ばね7は互いに並列
にかつオリフィス8を介して液室5と接続されている。
そして、これ等4本のシリンダ状はね7のうち、1本を
除いて、残る3本は、切換弁9を介して液室5と接続さ
れている。これにより、切換弁9を図示のような切換位
置としたときは、4本のシリンダ状ばね7がそのオリフ
ィス8を介してのみ連通され、このときの減衰力が小さ
いものとなる。また、切換弁9が図示の位置から切換わ
ると、3本のシリンダ状ばね7は切換弁9内に組込まれ
たオリフィス10をも介して液室5と連通されることと
なり、減衰力が大きいものとなる。勿論、切換弁9の切
換位置の変更により、ガスばね6によるばね特性も変更
される。そして、このサスペンション特性は。
シリンダ装置lの液室5に対する作動液の供給量を変更
することによっても変更される。
図中11はエンジンにより駆動されるポンプで、リザー
バタンク12よりポンプ11が汲上げた高圧の作動液が
、共通通路13に吐出される。
共通通路13は、前側通路14Fと後側通路14■(と
に分岐されて、前側通路14Fはさらに右前側通路14
FRと、左前側通路14FLとに分岐されている。この
右前側通路14FRは、右前輪用シリンダ装置IFHの
液室5に接続され、また左前側通路14FLは、左前輪
用シリンダ装置lFLの液室5に接続されている。この
右前側通路+4PRには、その上流側より、供給用流量
制御弁15FR,遅延弁としてのパイロット弁16FR
が接続されている。同様に、左前側通路14FLにも、
その上流側より、供給用流量制御弁15FL、パイロッ
ト弁16FLが接続されている。
右前側通路14FHには5両弁15FRと16FRとの
間より右前側通路用の第1リリーフ通路17FRが連な
り、この第1リリーフ通路17FRは最終的に、前輪用
リリーフ通路18Fを経てリザーバタンク12に連なっ
ている。そして、第iリリーフ通路17FRには、排出
用流量制御弁19FRが接続されている。また、パイロ
ット弁16FR下流の通路14FRは、第2リリーフ通
路20FRを介して第1リリーフ通路17FHに連なり
、これにはリリーフ弁21FRが接続されている。さら
に、シリンダ装置IFR直近の通路14FRには、フィ
ルタ29PRが介設されている。このフィルタ29FR
は、シリンダ装置IFRとこの最も近くに位置する弁1
6FR121FRとの間にあって、シリンダ装置IFR
の摺動等によってここから発生する摩耗粉が当該弁16
FR121FR側へ流れるのを防止する。
なお、左前輪用の通路構成も右前輪用通路構成と同様に
構成されているので、その重複した説明は省略する。
前記共通通路13にはメインのアキュムレータ22が接
続され、また前輪用リリーフ通路18Fにもアキュムレ
ータ23Fが接続されている。このメインのアキュムレ
ータ22は、後述するサブのアキュムレータ24と共に
作動液の蓄圧源となるものであり、シリンダ装置1に対
する作動液供給量に不足が生じないようにするためのも
のである。また、アキュムレータ23Fは、前輪用のシ
リンダ装置l内の高圧の作動液が低圧のリザーバタンク
12へ急激に排出されるのを防止、すなわちつオータハ
ンマ現象を防止するためのものである。
後輪用シリンダ装置IRR1IRLに対する作動液給排
通路も前輪用と同様に構成されているので、その重複し
た説明は省略する。ただし、後輪用通路にあっては、パ
イロット弁21FR121FLに相当するものがなく、
また後輪通路+4Hには、メインのアキュムレータ22
からの通路長さが前輪用のものよりも長くなることを考
慮して、サブのアキュムレータ24が設けられている。
前記共通通路13、すなわち前後輪用の各通路14F、
14Rは、リリーフ通路25を介して、前輪用のリリー
フ通路18Fに接続され、該リリーフ通路25には、電
磁開閉弁からなる制御弁26が接続されている。
なお、第1図中27はフィルタ、28はポンプ11から
の吐出圧が所定の範囲内となるように調整するための調
圧弁であり、この調圧弁28は、実施例ではポンプ11
を可変容量型斜板ピストン式として構成して、該ポンプ
11に一体に組込まれたものとなっている(吐出圧12
0〜160kg/cm2)。
前記パイロット弁16は、前後用の通路14Fあるいは
14R1したがって共通通路13の圧力とシリンダ装置
1側の圧力との差圧に応じて開閉される。このため、前
輪用のパイロット弁16FR1l 6FLに対しては、
通路14Fより分岐された共通パイロット通路31Fが
導出され、該共通パイロット通路31Fより分岐された
2本の分岐パイロット通路のうち一方の通路31FRが
パイロット弁16FRに連なり、また他方の通路3IF
Lがパイロット弁16FLに連なっている。
そして、上記共通パイロット通路31Fには、オリフィ
ス32Fが介設されている。なお、後輪用のパイロット
通路も同様に構成されている。
上記各パイロット弁16は、例えば第2図のように構成
されており、図示のものは右前輪用のものを示しである
にのパイロット弁16は、そのケーシング33内に、通
路14FHの一部を構成する主流路34が形成され、該
主流路34に対して、通路14FRが接続される。F肥
土流路34の途中には弁座35が形成され、ケーシング
33内に摺動自在に嵌挿された開閉ピストン36がこの
弁座35に離着座されることにより、パイロット弁16
FRが開閉される。
上記開閉ピストン36は、弁軸37を介して制御ピスト
ン38と一体化されている。この制御ピストン38は、
ケーシング33内に摺動自在に嵌挿されて該ケーシング
33内に液室39を画成しており、該液室39は、制御
用流路40を介して分岐パイロット通路31FRと接続
されている。
そして、制御ピストン36は、リターンスプリング41
により、開閉ピストン36が弁座35に着座する方向、
すなわちパイロット弁16FRが閉じる方向に付勢され
ている。さらに、制御ピストン38には、連通口42を
介して、液室39とは反対側において、主流路34の圧
力が作用される。これにより、液室39内(共通通路1
3側)の圧力が、主流路34内(シリンダ装置IFR側
)の圧力の1/4以下となると、開閉ピストン36が弁
座35に着座してパイロット弁16FRが閉じられる。
ここで、パイロット弁16FRが開いている状態から、
共通通路13側の圧力が大きく低下すると、オリフィス
32Fの作用によりこの圧力低下は遅延されて液室39
に伝達され、したがって当該パイロット弁16FRは上
記圧力低下から遅延して閉じられることになる(実施例
ではこの遅延時間を約1秒として設定しである)。
次に、前述した6弁の作用について説明する。
■切換弁9 切換弁9は、実施例では、旋回中においてのみ減衰力が
大きくなるように切換作動される。
■リリーフ弁21 リリーフ弁21は、常時は閉じており、シリンダ装置1
側の圧力が所定値以上(実施例では160〜200kg
/cm’ )になると、開かれる。
すなわちシリンダ装置l側の圧力が異常上昇するのを防
止する安全弁となっている。
勿論、リリーフ弁21は、後輪用のシリンダ装置121
RR,IRLに対しても設けることができるが、実施例
では、重量配分が前側の方が後側よりもかなり大きく設
定された車両であることを前提としていて、後輪側の圧
力が前輪側の圧力よりも大きくならないという点を勘案
して、後輪側にはリリーフ弁21を設けていない。
■流量制御弁15.19 供給用および排出用の各流量制御弁15.19共に、電
磁式のスプール弁とされて、開状態と閉状態とに適宜切
換えられる。ただし、開状態のときは、その上流側と下
流側との差圧がほぼ一定となるような差圧調整機能を有
するものとなっている(流量制御の関係上、この差圧を
一定にすることが要求される)。さらに詳しくは、流U
制御弁15.19は、供給される電流に比例してそのス
プールの変位位置すなわち開度が変化され、この供給電
流は、あらかじめ作成、記憶された流量−電流の対応マ
ツプに基づいて決定される。すなわち、供給電流が、そ
のときの要求流量に対応している。
この流量制御弁15.19の制御によってシリンダ装置
lへの作動液供給と排出とが制御されて、サスペンショ
ン特性が制御されることになる。
これに加えて、イグニッションOFFのときは、このO
FFのときから所定時間(実施例では2分間)、車高を
低下させる方向の制御だけがなされる。すなわち、降車
等に起因する積載荷重の変化を勘案してして車高が部分
的に高くなってしまうのを防■卜する(基準車高の維持
)。
■制御弁26 制御弁26は、常時は励磁されることによって閉じられ
、フェイル時に開かれる。このフェイル時としては1例
えば流量制御弁15.19の一部が固着してしまった場
合、後述するセンサ類が故障した場合、作動液の液圧が
失陥した場合、ポンプ11が失陥した場合等がある。
これに加えて実施例では、制御弁26は、イグニッショ
ンOFFのときから所定時間(例えば2分)経過した後
に開かれる。
なお、この制御弁26が開いたときは、パイロット弁1
6が遅れて閉じられることは前述の通りである。
■パイロット弁16 既に述べた通り、オリフィス32F、32Rの作用によ
り、共通通路!3の圧力が低下してから遅延して開かれ
る。このことは1例えば流量制御弁15の一部が開きっ
ばなしとなったフェイル時に、制御弁26の開作動に起
因するパイロット圧低下によって通路!4FR−14R
Lを閉じて。
シリンダ装置IFR〜IRI−内の作動液を閉じこめ、
車高維持が行なわれる。勿論、このときは、サスペンシ
ョン特性はいわゆるパッシブなものに固定される。
刷」」系 第3図は、第1図に示す作動液回路の制御系統を示すも
のである。この第3図において、WFRは右前輪、WF
Lは左前輪、WRRは右後輪5WRLは左後輪であり、
Uはマイクロコンピュータを利用して構成された制御ユ
ニットである。この制御ユニットUには各センサ51F
R〜51RL、52FR〜52RL、53FR153F
L、53Rおよび61〜63からの信号が人力され、ま
た制御ユニットUからは、切換弁9、前記流量制御弁1
5(15FR〜15RL) 、19 (19FR〜19
RL)および制御弁26に対して出力される。
上記センサ51FR〜51RLは、各シリンダ装置IF
R−IRLに設けられてその伸び量、すなわち各車輪位
置での車高を検出するものである。センサ52FR〜5
2RLは、各シリンダ装置IFR−IRI−の液室5の
圧力を検出するものである(第1図をも参照)。センサ
53FR153FL、53Rは、上下方向の加速度を検
出するGセンサである。ただし、車両Bの前側について
は前車軸上でほぼ左対称位置に2つのGセンサ53FR
153FLが設けられているが、車両Bの後部について
は、後車軸上において左右中間位置において1つのGセ
ンサ53Rのみが設けられている。このようにして、3
つのGセンサによって、車体Bを代表する1つの仮想平
面が規定されているが、この仮想平面は略水平面となる
ように設定されている。上記センサ61は車速を検出す
るものである。上記センサ62はハンドルの操作速度す
なわち舵角速度を検出するものである(実際には舵角を
検出して、この検出された舵角より演算によって舵角速
度が算出される)。上記センサ63は、車体に作用する
横Gを検出するものである(実施例では車体のZ軸上に
1つのみ設けである)。
制御ユニットUは、基本的には、第4図に概念的に示す
アクティブ制御、すなわち実施例では、車両の姿勢制御
(車高信号制御)と、乗心地制御(上下加速度信号制御
)と、車両のねじり制御(圧力信号制御)とを行なう。
そして、これ等各制御の結果は、最終的に、流晰調整手
段としての流量制御弁15.19を流れる作動液の流量
として表われる。
乙タjヨ二乙乳御 さて次に、各センサの出力に基づいてサスペンション特
性をどのように制御するかの一例について、第4図、第
5図を参照しつつ説明する。
この制御の内容は、大別して、もつとも基本となる車高
センサの出力に基づく車体Bの姿勢制御と、Gセンサの
出力に基づく乗心地制御と、圧力センサの出力に基づく
車体Bのねじれ抑制制御とからなり、以下に分設する。
■姿勢制御(車高センサ信号制御) この制御は、バウンスと、ピッチ(ピッチング)と、ロ
ールとを抑制する3つの姿勢制御からなり、各制御は、
PD制御(比例−微分制御)によるフィードバック制御
とされる。
この3つの各姿勢制御については、各車高センサからの
出力をどのように取扱うかを、バウンスとピッチとロー
ルとの各制御部の図中左側に示した「+」と「−」の符
号により示しである。また、この各制御部の図中右側に
示した「+」、「−」の符号は、各制御部が姿勢変化の
抑制を行なう制御であるということを示すもので、該各
制御部の図中左側に示した符号とは反対の符号が附され
ている。
すなわちバウンス制御では、左右前側の各車高の加算値
と、左右後側の各車高の加算値とが、それぞれ基準車高
値と一致する方向にPD制御され、このときに用いる制
御式を次式 (1)に示しである。
KBI+  (TB2・ S/(1+TB2・ S))
  ・ KB2・ ・ (1) KBI、 KB2. TB2:制御ゲイン(定数)S:
演算子 また、ピッチ制御では、左右前側の各車高の加算値に対
して、左右後側の車高の加算値を減算したものが零とな
る方向にPD制御される。さらに、コール制御では、左
側前後の各車高の加算値と、右側前後の各車高の加算値
とが一致する方向に(目標ロール角となるように)PD
制御される。
上述した3つのPD制御により得られた各制御値は、そ
れぞれ4つのシリンダ装置l用として求められて、各シ
リンダ装置l用の制御値毎に互いに加算され、最終的に
4つの姿勢制御用の流量信号QXFR−QXRLとして
決定される。
勿論、上記ピッチ制御、ロール制御共に、そのPD制御
のための制御式は、前記(11式の形とされる(ただし
制御ゲインは、ピッチ制御用、ロール制御用のものが設
定される)。
06乗心地制御(Gセンサ信号制御) この乗心地制御は、上記■での姿勢制御に起因する乗心
地の悪化を防止することにある。したがって、上記■で
の3つの姿勢制御に対応してバウンス、ピッチ、ロール
の3つについて、上下方向の加速度を抑制するようにそ
れぞれ、IPD制御(積分−比例一徹分制御)によるフ
ィードバック制御が行なわれ、このIPD制御による制
御式を次の (2)式に示す。
(TB3/ (1+TB3・S))  ・K B3+ 
K B4+(TB3・S/(1+TB3・S))  ・
KB3KB3. KB4. TB3:制御ゲイン(定数
)S:演算子 ただし、上記 (2)式においては、各制御ゲインは、
バウンス制御用、ピッチ制御用、ロール制御用としてそ
れぞれ専用のものが用いられる。
なお、この乗心地制御用のGセンサは3つしかないので
、ピッチ制御については、前側の上下方向加速度として
、前側左右の各上下方向加速度の相加平均を用いるよう
にしである。また、ロール制御に際しては、前側左右の
上下方向加速度のみを利用して、後側の上下方向加速度
は利用されない。
この乗心地制御においても、上述した3つのIPD制御
により得られた各制御値は、それぞれ4つのシリンダ装
置1毎に求められて、各シリンダ1用の制御値毎に互い
に加算され、最終的に4つの乗心地制御用の流量信号Q
GFR−QGRLとして決定される。
■ウォーブ制御(圧力信号制御) ウォーブ制御は車体Bのねじり抑制を行なう制御である
。すなわち、各シリンダ装置1に作用している圧力は各
車輪への荷重に相当するので、この荷重に起因する車体
Bのねじりが大きくならないように制御する。
具体的には、車体前側と後側との各々について、左右の
圧力の差と和との比が1となる方向にフィードバック制
御される。そして、重み付は係数ωFによって車体前前
側と後側との各ねじれ量の重み付けを与え、また重み付
は係数ωAによって前記■と■の各制御に対する重み付
けを与えるようになっている。勿論、このねじり抑制制
御においても、その制御値は、最終的に、4つのシリン
ダ装置1毎の流量信号QPFR−QPRL  (%)と
して決定される。
前述のようにして4つのシリンダ装置1毎に決定された
姿勢制御用と、乗心地制御用と5ねじり抑制制御用との
各流量信号は、最終的に加算されて、最終流量信号QF
R−QRLとして決定される。
(以下余白) ■上述した第4図の説明で用いた制御式の制御ゲインは
、第5図に示すような制御系によって切換制御される。
先ず、ステアリングの舵角速度θMと重速■とを乗算し
、その結果θM・■から基♀値G1を演党した値S+を
旋回判定部に人力する。また、車両の現在の横加速度G
sから基準値G2を減算した値S2を旋回判定部に人力
する。そして、旋回判定部にて、入力S+又はS2≧0
の場合には、車両の旋回時と判断して、サスペンション
特性のハード化信号Saを出力して、各液圧シリンダ3
に対する流量制御の追随性を向上すべく、減衰力切換バ
ルブ10を絞り位置に切換えると共に、上記各比例定数
Ki(i=B+−84)を各々大値KHardに設定し
、また目標ロール各T ROLLを予め記憶するマツプ
から、その時の横加速度Gsに対応する値に設定する。
このマツプの一例を、第6図に示しである。ちなみに、
パッシブサスペンション車の場合は、第7図に示すよう
に、横Gの増大と共に、ロール角(正ロール)が太きく
なる。
一方、旋回判定部で入力S+及びくOの場合には、直進
時と判断して、サスペンション特性のソフト化信号sb
を出力して、減衰力切換バルブ10を同位置に切換える
と共に、比例定数Kiを各々通常値Ksof tに設定
し、また目標ロール角T ROLL= 0に設定する。
廣晃泗ズ 車高センサ51が故障したか否かの判定は次のようにし
て行われる。先ず、Gセンサ53の出力値が所定値(例
えば0.1G)以上変化したときに、この変化から所定
時間(例えば3秒)以内に、車高センサ51の出力値が
変化したか否かが判断される。そして、この所定時間内
に車高センサ51の出力値が変化しないときに、車高セ
ンサ51が故障と判定される。
上述のような故障判定の様子を図式的に示したのが第8
図である。この第8図1+時点において上下方向加速度
が所定値ΔG(例えば6.1G)変化したときである。
このtI時点から所定時間(例えば3秒経過したし2時
点までの間)に車高センサ51の出力値が変化している
(b)のときは、当該車高センサ51が正常である。ま
た、(c)で示すように、所定時間に車高センサの出力
値が変化しないときは、当該車高センサ51が故障のと
きである。
ここで、最近接関係にある車高センサ51とGセンサ5
3とを各々対応づけて、上述のような故障判定するのが
好ましい。すなわち、車高センサ51FRについてはG
センサ53FRとの関係でのみ故障判定を行い、同様に
51 F 1.については53FLとの関係での故障判
定すればよい。ただし、後輪側については1つのGセン
サ53Rしがないので、この53Rが左右後輪の車高セ
ンサ5IRR151RLの故障判定用に用いられる。ま
た、車高センサ51の出力値が変化したか否かは、ある
程度の誤差を考慮して、車高センサ51の出力値が所定
値以上変化しないとき(ΔGとの関係でも異なるが、例
えば車高に換算して3mm以上変化しないとき)を、故
障判定の条件とじて付加するようにしてもよい。
車高センサ51が故障であると判定されたときは、アク
ティブ制御はその時点の状態を保持したままで中止され
る一方(車高保持)、制御弁26が開かれる。そして、
図示を略す警報ランプ等の警報器が作動される。車高セ
ンサ51が故障であると判定されたときは、イグニッシ
ョンスイッチをOFFして再びイグニッションONとな
ったときは、再びアクティブ制御が開始される(イグニ
ッションOFFからONによるアクティブ制御の復帰)
フローチャート 前述したサスペンション制御用の制御ユニットUの制御
内容を、特に車高センサ51の故障判定部分に着目して
、第9図に示すフローチャートを参照しつつ説明するが
、以下の説明でPはステップを示す。
先ず、第9図において、イグニッションスイッチのON
によりスタートされて、Plにおいてシステム全体のイ
ニシャライズが行なわれ、このとき制御弁26は閉とさ
れ、また故障フラグがOにリセットされる。
P2において、故障フラグが1であるか否かが判別され
るが、当初はPlでOにリセットされているので、P3
へ移行する。P3では、各センサからの信号が読込まれ
た後、P4において前述したアクティブ制御がなされる
P4の後、P5において、上下方向加速度の変化量ΔG
がO,IGよりも大きいか否かが判別される。この判別
でNoのときは、車高センサ51の故障判定を行わない
ときなので、そのままP2へ戻る。また、P5の判別Y
ESのときは、P6において、P5の後所定時間内に車
高センサ51の出力値が変化したか否かが判別される。
なお。
所定時間内において車高センサ51の出力値が変化して
いる否かの監視は、別途割込処理によって行われる。こ
のP6の判別でYESのときは、そのままP2に戻り、
P4でのアクティブ制御が続行され続ける。
前記P6の判別でNoのときは、Plにおいて故障フラ
グを1にセットした後、P8において、前述したように
車高センサ故障時の対応(アクティブ制御中止、制御弁
26の開、警報器作動)がなされる。このPlで−p故
障フラグが1にセ・ントされた後は、P2での判別がY
ESとなるため、アクティブ制御はイグニッションOF
Fまで継続してなされない。ただし、丙びイグニッショ
ンONとされると、Plでのイニシャライズで故障フラ
グがOにリセットされるのは、前述した通りである。
(発明の効果) 本発明は以上述べたことから明らかなように、上下方向
加速度というものをサスペンションのアクティブ制御に
活かしつつ、この上下方向加速度を利用して車高センサ
の故障判定を従来よりも一層正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すもので、作動液回路を
示す図。 第2図は第1図中のパイロット弁の一例を示す断面図。 第3図は第1図に示す回路の制御系統を示す図。 第4図、第5図はアクティブ制御を行なうための一例を
示す全体系統図。 第6図はアクティブサスペンション車におけるロール特
性の一例を示す図。 第7図はパッシブサスペンション車におけるロール特性
の一例を示す図。 第8図は上下方向加速度の検出値と車高の検出値との関
係から、車高センサの故障判定を行う場合を図式的に示
す図。 第9図は本発明の制御例を示すフローチャート。 第10図は本発明の全体構成をブロック図的に示す図。 U:制御ユニット (サスペンション用) IFR〜IRLニジリンダ装置 5:液室 15.19:流量調、整弁 5]FR〜51 RL、 :車高センサ53FR〜53
R:上下方向加速度センサ特許出廓人 マツダ株式会社 第6 図 第7図 #LG 時間 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ばね上重量とばね下重量との間に架設され、作動
    液の給排によって車高を変化させるためのシリンダ装置
    と、 車高を検出する車高検出手段と、 車体に対する上下方向の加速度を検出する加速度検出手
    段と、 前記両検出手段かからの出力を受け、少なくとも車高と
    上下方向加速度とをパラメータとしてあらかじめ定めら
    れた条件に基づいて前記シリンダ装置に対する作動液の
    給排を制御する給排制御手段と、 前記両検出手段からの出力を受け、前記加速度検出手段
    の出力値が所定値以上変化してから所定時間内に前記車
    高検出手段の出力値が変化しないときに、該車高検出手
    段が故障であると判定する故障判定手段と、 を備えていることを特徴とする車両のサスペンション装
    置。
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