JPH02186057A

JPH02186057A - 壁パネルの取付構造

Info

Publication number: JPH02186057A
Application number: JP569089A
Authority: JP
Inventors: Tsuguhisa Takamoto; 嗣久高本; Yasuhisa Uzawa; 康久鵜沢; Michihiro Kato; 加藤　道広
Original assignee: Nippon Sheet Glass Co Ltd
Current assignee: Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date: 1989-01-12
Filing date: 1989-01-12
Publication date: 1990-07-20
Anticipated expiration: 2012-11-19
Also published as: JP2680094B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、ガラス等からなる壁パネルを躯体等の下地に
取付るための構造に関する。

〔従来の技術〕

この種の壁パネルの取付構造としては、従来より、次の
２つの構造が知られている。

１つの構造は、第１１図に示すように、モルタル等の接
着材（１）により壁パネル（Ｐ）を下地（Ｂ）に接着し
て、壁パネル（Ｐ）を取付ける構造である。

他の構造は、第１２図に示すように、壁パネル（、Ｐ）
の下端を載置支持する支持具（２）を下地（Ｂ）に取付
け、壁パネル（Ｐ）の下端面や上端面に形成の孔（３）
に挿入して壁パネル（Ｐ）の下地（Ｂ）からの離間を阻
止する支持ピン（４）を、前記支持具（２）に連設して
、壁パネル（Ｐ）を取付ける構造である。ちなみに、前
記支持具（２）は、下地（Ｂ）にボルト固定される基体
部分（２ａ）とその基体部分（２Ａ）にボルト・ナツト
で連結される先端部分（２Ｂ）とからなり、先端部分（
２Ｂ）に支持ピン（４）が取付けられている。

〔発明が解決しようとする課題〕

前者の取付構造は、下地に凹凸があっても接着材によっ
て壁パネルと下地とを適切に接着支持できる等、使用面
での利点を備えている。しかしながら、接着材による接
着は剥離を発生する虞がある等、確実性に欠けるもので
あり、接着材のみによる取付は耐久性の面で難点があっ
た。

後者の取付構造は、壁パネルが充分の厚さを備えるもの
であって、孔の形成箇所の強度が孔の形成にかかわらず
充分に大であれば、極めて確実な取付けを行うことがで
きる。しかしながら、近年施工上から壁パネルの薄肉化
が指向されており、必ずしも確実な取付けを行えないも
のとなっている。つまり、肉厚が薄い壁パネルに孔を形
成すると、孔の前後に位置する壁部分の厚さがかなり小
さいものとなる。このため風圧等により支持ピンと強い
力で接当することになる上記壁部分が破損する虞があり
、必ずしも確実な取付けを行えないものとなっている。

本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、そ
の目的は、接着材を用いて取付ける構造の利点を活かし
ながら、支持具と支持ピンとを用いた取付けを併用する
ことによって、薄肉な壁パネルをも安全性の優れた状態
で適切に取付けることができる壁パネルの取付構造を提
供する点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明による壁パネルの取付構造の第１の特徴構成は、
壁パネルの下端を載置支持する支持具が下地に取付けら
れ、前記壁パネルと前記下地との間に、前記壁パネルを
前記下地に接着支持する接着材が介装され、前記壁パネ
ルの端面に形成の孔に挿入されて前記壁パネルの前記下
地からの離間を阻止する補助支持ピンが、前記下地に支
持されて設けられている点にある。

本発明による壁パネルの取付構造の第２乃至第５の特徴
構成は、上記第１の特徴構成を実施する際の好適な形態
を特定するものである。

第２の特徴構成は、前記補助支持ピンが、前記壁パネル
の横幅方向に移動自在に前記下地に支持されている点に
ある。

第３の特徴構成は、前記補助支持ピンが、前記壁パネル
の前後幅方向に移動自在に前記下地に支持されている点
にある。

第４の特徴構成は、前記接着材が弾性を備えている点に
ある。

第５の特徴構成は、前記補助支持ピン及び前記支持具の
少なくともパネル支持部分が、前記壁パネルの上下幅方
向に位置調節自在に前記下地に支持されている点にある
。

〔作用〕

第１の特徴構成によれば、壁パネルは基本的には、支持
具に載置され、接着材の接着力により下地に取付けられ
る。そして接着材の接着力は、壁パネルが下地に対して
離間することを阻止する力としてのみ使用されるから、
支持具を設けずに、接着材の接着力にて壁パネルの下方
移動をも支持させるようにするに較べて、接着材が剥離
するのを回避するのに有効となっている。

壁パネルはこのように取付けられるものであるが、万が
一接着材が剥離した場合には、補助支持ピンにて係止さ
れて壁パネルの下地からの離間が阻止されることになる
。ちなみにこのように接着材が剥離した場合には、再度
接着材を充填する等により補修されることになる。つま
り、補助支持ピンによる係止は接着材による取付けが不
十分になった時に応急的に壁パネルを支持するために使
用されることになる。

第２及び第３の特徴構成によれば、上記第１の特徴構成
による作用に加えて、次に述べる作用を有する。

第２の特徴構成では、補助支持ピンが下地に対して壁パ
ネルの横幅方向に移動できることにより、施工時におい
て壁パネルの左右位置を調整できる。

第３の特徴構成では、補助支持ピンが下地に対して壁パ
ネルの前後幅方向に移動できることにより、施工時にお
いて壁パネルの前後位置調整（出入り調整）を行うこと
ができる。

第４の特徴構成によれば、上記第２及び第３の特徴構成
による作用に加えて、次に述べる作用を有する。

接着材が弾性を有していることと、補助支持ピンが下地
に対して壁パネルの横幅方向あるいは壁パネルの前後幅
方向に移動できることとにより、地震の発生時等におい
ては、下地と壁パネルとが壁パネルの横幅方向に相対移
動することあるいは壁パネルの前後幅方向に相対移動す
ることか許容されることになり、これにより壁パネルが
破損することを極力抑制できることになる。

第５の特徴構成によれば、上記第１乃至第４の特徴構成
による作用に加えて、次に述べる作用を有する。

補助支持ピン及び支持具の少なくともパネル支持部分の
下地に対する壁パネルの上下幅方向での位置を調節でき
るから、施工時において壁パネルの上下位置調整を行う
ことができる。

〔発明の効果〕

第１の特徴構成によれば、壁パネルを支持具に載置しそ
して接着材の接着力により下地に取付けるものであるか
ら、接着材の剥離を回避するのに有効であるとともに、
壁パネルが薄肉であっても壁パネルの破損を回避した状
態で壁パネルを適切に取りつけることができる。しかも
、万が一接着材が剥離することがあっても、補助支持ピ
ンにて壁パネルを所定の取付は状態に維持できるから、
安全性にも優れたものになっている。

第２、第３及び第５の特徴構成によれば、施工時におい
て壁パネルの左右位置調整を行うこと、あるいは施工時
において壁パネルの前、後位置調整（出入り調整）を行
うこと、あるいは施工時において壁パネルの上下位置調
整を行うことができるものとなって、壁パネルを下地に
対する適正な位置に的確に取りつけることができる。

第４の特徴構成は次の効果を有する。

施工後において、下地と壁パネルとが壁パネルの横幅方
向に相対移動すること、あるいは下地と壁パネルとが壁
パネルの前後幅方向に相対移動することを許容して、壁
パネルが破損することを抑制できるから、地震の発生等
にかかわらず壁パネルの破損を回避できるものとなるの
であり、長期間に亘って壁パネルを適切に支持するのに
好適となる。

〔実施例〕

次に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図及び第２図に示すように、ガラス製の壁パネル（
Ｐ）の複数枚が、縦横に配置された状態で、躯体からな
る下地（Ｂ）に取付けられており、以下この取付構造に
ついて説明する。

壁パネル（Ｐ）の下端を載置支持する左右一対の支持具
（５）が、下地（Ｂ）にボルトによって取付けられ、壁
パネル（Ｐ）と下地（Ｂ）との間に、壁パネル（Ｐ）を
下地（Ｂ）に接着支持する弾性を有する接着材（６）が
複数箇所に局部的に充填された状態で介装されている。

また、前記壁パネル（Ｐ）の下端面の左右両端側箇所や
上端面の両端側箇所に孔（７ａ）、　（７ｂ）が形成さ
れ、下端面側の孔（７ａ）や上端面側の孔（７ｂ）に挿
入されて壁パネル（Ｐ）の下地（Ｂ）からの離間を阻止
する補助支持ピン（８ａ）、　（８ｂ）が、下地（Ｂ）
に支持されて設けられている。

前記補助支持ピン（８ａ）、　（８ｂ）のうちの下端面
側のもの（８ａ）は、第３図にも示すように、前記支持
具（５）に溶接等により取付けられている。

又、前記補助支持ピン（８ａ）、　（８ｂ）のうちの上
端面側のもの（８ｂ）は、壁パネル（Ｐ）の上端側に対
応して設けられた取付具（９）に溶接等により取付けら
れている。

前記支持具（５）は、下地（Ｂ）にボルト固定される基
体部分（５ａ）と、その基体部分（５ａ）に係合されて
パネル支持部分として機能する先端側部分（５ｂ）とか
らなり、その先端側部分（５ｂ）に補助支持ピン（８ａ
）が取付けられている。また先端側部分（５ｂ）は、壁
パネル（Ｐ）の横幅方向に摺動自在に基体部分（５ａ）
に係合されるものであって、この摺動により、前記補助
支持ピン（８ａ）が下地（Ｂ）に対して壁パネル（Ｐ）
の横幅方向に移動することを許容するようになっている
。この横幅方向の移動は、施工時において壁パネル（Ｐ
）の左右位置調整に使用できるとともに、施工後におい
て壁パネル（Ｐ）が下地（Ｂ）に対して相対移動するこ
とを許容する。さらに基体部分（５ａ）と先端側部分（
５ｂ）との係合部にはクリアランスが設けられて、補助
支持ピン（８ａ）が下地（Ｂ）に対して壁パネル（Ｐ）
の前後幅方向に移動することを許容するようになってい
る。この前後幅方向の移動は、施工時において壁パネル
（Ｐ）の前後位置調整（出入り調整）に使用できるとと
もに、施工後において壁パネル（Ｐ）が下地（Ｂ）に対
して相対移動することを許容する。

前記取付具（９）は、前記支持具（５′）と同様に構成
されるものであって、下地（Ｂ）にボルト固定される基
体部分（９ａ）と、その基体部分（９ａ）に係合される
先端側部分（９ｂ）とからなり、その先端側部分（９ｂ
）に補助支持ピン（８ｂ）が取付けられている。また先
端側部分（９ｂ）は、壁パネル（Ｐ）の横幅方向に摺動
自在に基体部分（９ａ）に係合されるものであって、こ
の摺動により、前記補助支持ピン（８ｂ）が下地（Ｂ）
に対して壁パネル（Ｐ）の横幅方向に移動することを許
容するようになっている。この横幅方向の移動は、前記
下方の補助支持ピン（８ａ）と同様に、施工時において
壁パネル（Ｐ）の左右位置調整に使用できるとともに、
施工後において壁パネル（Ｐ）が下地（Ｂ）に対して相
対移動することを許容する。さらに、基体部分（５ａ）
と先端側部分（５ｂ）との係合部にはクリアランスが設
けられて、補助支持ピン（８ｂ）が下地（Ｂ）に対して
壁パネル（Ｐ）の前後幅方向に移動することを許容する
ようになっている。

この前後幅方向の移動は、前記下方の補助支持ピン（８
ａ）と同様に、施工時において壁パネル（Ｐ）の前後位
置調整（出入り調整）、に使用できるとともに、施工後
において壁パネル（Ｐ）が下地（Ｂ）に対して相対移動
することを許容する。

壁パネル（Ｐ）は以上の構造によって取付けられるもの
であって、基本的には、支持具（５）にて載置され、接
着材（６）によって下地（Ｂ）に取付けられる。そして
、接着材（６）が万が一剥離した場合には、補助支持ピ
ン（８ａ）、　（８ｂ）によって下地（Ｂ）からの離間
が阻止されるようになっている。ちなみに、この構造に
よって壁パネル（Ｐ）を取付けるにあたって、前記孔（
７ａ）、　（７ｂ）の形成は工場にて機械加工するのが
一般的であるが、専用治具を用いて現場加工してもよい
。

尚、上記構造で壁パネル（Ｐ）を取付けるにあたって、
下地ＣＢ）に凹凸、段差等が有る場合には、第４図に示
すように、ライナー（１０）をはさんで支持具（５）や
取付具（９）を下地（Ｂ）に取付けることによって吸収
させるとよい。

〔別実施例〕

本発明を実施するに、支持具（５）や取付具（９）を次
に述べるように改良してもよい。尚、取付具（９）は支
持具（５）と同様の構造をしているため、以下において
は支持具（５）の構造のみを代表にして説明する。

第５図及び第６図は、支持具（５）の先端側部分（５ｂ
）を２分割し、各分割部分（ａ）、　（ａ）の夫々を連
結板（１１）に対して一対のヒンジピン（１２）によっ
て揺動自在に枢着しである。これにより、壁パネル（Ｐ
）の出入り調整範囲を拡げることができるようになって
いる。

第７図及び第８図は、上記別実施例の改良を示すもので
あり、前記一対のヒンジピン（１２）のうちの一方にネ
ジ部（Ｎ）が形成され、そのネジ部（Ｎ）に螺合するナ
ツト（１３）に連結板（１１）が受は止め支持されるよ
うになっている。ちなみに連結板（１１）の一対の外嵌
用ボス（ｂ）のうちの、ネジ部付きヒンジピン（１２）
に外嵌するボス（ｂ）は、ヒンジピン（１２）の長さよ
りも短く形成されている。従って、ネジ部付きヒンジピ
ン（１２）の回転操作により、補助支持ピン（８ａ）や
支持具（５）の先端側部分（５ｂ）の下地（Ｂ）に対す
る壁パネル（Ｐ）の上下幅方向での位置を変更調節でき
ることになり、結果的に壁パネル（Ｐ）の上下位置調整
を行えるものとなって施工面で有利となる。

第９図及び第１Ｏ図は、前記連結板（１１）に代えて、
パンタグラフ式の蝶番（１４）を用いたものである。こ
れによれば、支持強度の上昇を図りながら壁パネル（Ｐ
）の出入り調整範囲を拡げることができるものとなる。

また、本発明を実施するに、接着材（６）に弾性を備え
るさせることが有利となるが、弾性を有しない接着材（
６）を用いて実施しても良い。

また、上記実施例では接着材（６）を複数箇所に局部的
に充填させる状態で介装させたが、壁パネル（Ｐ）と下
地（Ｂ）との間の全面に亘って充填させる状態で介装さ
せても良い。

又、前記補助支持ピン（８ａ）、　（８ｂ）を設けるに
は、上記実施例で述べた如く支持具（５）や前記取付具
（９）に連設するのが一般的であるが、下地（Ｂ）に直
接接続して設けるようにしても良い。

そして、補助支持ピン（８ａ）、　（８ｂ＞を壁パネル
（Ｐ）の下端面や上端面に挿入させるのが一般的である
が、壁パネル（Ｐ）の横側面に挿入させる形態でも実施
できる。さらに、支持具（５）は、上述実施例で述べた
如く、基体部分（５ａ）と先端側部分（５ｂ）とに分割
して構成するのがよいが、一体形成してもよい。その場
合、支持具（５）の全体を下地（Ｂ）に対して上下位置
調節できるように取付けるとよい。

その他車発明を実施するのに必要となる各部の具体構成
は、使用対象等に合わせて各種変更できる。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対称を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明に係わる壁パネルの取付構造
の実施例を示し、第１図は一部省略縦断側面図、第２図
は壁パネルの配置形態を示す正面図、第３図は支持具の
斜視図、第４図は支持具の取付形態の変形例を示す縦断
側面図、第５図乃至第１０図は別の実施例を示し、第５
図、第７図、第８図、第９図の夫々は一部切欠き側面図
、第６図及び第１０図は一部切欠き平面図である。第１
１図及び第１２図は従来例を示す縦断側面図である。（５）・・・・・・支持具、（６）・・・・・・接着材
、（７ａ）、　（７ｂ）・・・・・・孔、（８ａ）、　
（８ｂ）・・・・・・補助支持ピン、（Ｂ）・・・・・
・下地、（Ｐ）・・・・・・壁パネル。第１図

Claims

【特許請求の範囲】１、壁パネル（Ｐ）の下端を載置支持する支持具（５）
が下地（Ｂ）に取付けられ、前記壁パネル（Ｐ）と前記
下地（Ｂ）との間に、前記壁パネル（Ｐ）を前記下地（
Ｂ）に接着支持する接着材（６）が介装され、前記壁パ
ネル（Ｐ）の端面に形成の孔（７ａ）、（７ｂ）に挿入
されて前記壁パネル（Ｐ）の前記下地（Ｂ）からの離間
を阻止する補助支持ピン（８ａ）、（８ｂ）が、前記下
地（Ｂ）に支持されて設けられている壁パネルの取付構
造。２、前記補助支持ピン（８ａ）、（８ｂ）が、前記壁パ
ネル（Ｐ）の横幅方向に移動自在に前記下地（Ｂ）に支
持されている請求項１記載の壁パネルの取付構造。３、前記補助支持ピン（８ａ）、（８ｂ）が、前記壁パ
ネル（Ｐ）の前後幅方向に移動自在に前記下地（Ｂ）に
支持されている請求項１又は２記載の壁パネルの取付構
造。４、前記接着材（６）が弾性を備えている請求項２又は
３記載の壁パネルの取付構造。５、前記補助支持ピン（８ａ）、（８ｂ）及び前記支持
具（５）の少なくともパネル支持部分（５ｂ）が、前記
壁パネル（Ｐ）の上下幅方向に位置調節自在に前記下地
（Ｂ）に支持されている請求項１乃至４のいずれかに記
載の壁パネルの取付構造。