JPH02185811A - 水陸両用車輌 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ｃ産業上の利用分野〕 本発明は、水陸両用車輛に関するものである。

〔従来の技術〕

特殊な車輌の１つとして、走行用の諸機構とともに、水
上航行用の推進装置を備え、陸上における走行は勿論の
こと、水上における航行をも可能とした水陸両用車輛が
ある。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、このような水陸両用車輛は、通常、陸上走行
機構と水上航行用推進装置とを、それぞれ別個のエンジ
ンによって駆動するよう構成されている。このため、複
数個のエンジンを整備、点検する際の作業が煩雑である
ばかりでなく、車輌重量の増大や、製造コストの増加を
招いていた。

本発明は、上記実状に鑑みて、整備、点検作業が容易で
、しかも、車輌重量の減少、および製造コストの低下を
可能とした水陸両用車輛を提供することを目的とし、さ
らに本発明は、水上航行時における航行性能をも向上さ
せることのできる水陸両用車輛を提供することを目的と
するものである。

〔課題を解決するための手段〕

そこで本発明では、吸入口および噴出口を有するメイン
ダクトボディーと、このメインダクトボディー内に設置
されたインペラーとから成るウォータジェット式水上航
行用推進装置を、陸上走行用駆動源によって駆動させる
とともに、上記ウォータジェット式水上航行用推進装置
の上方域に、波消し板を設けることによって上記目的を
達成した。

〔作用〕

上記構成によれば、陸上走行と水上航行とを１つのエン
ジンによって行なうことができ、また、上記波消し板に
よって水上航行時に吸気口から空気が吸い込まれること
を抑えることができる。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。

第１図は、鞍乗型四輪車にフロートと水上航行用推進装
置とを設けることによって構成された水陸両用車輛に、
本発明を適用した例を示すものである。

この水陸両用車輛１は、車輌本体（鞍乗型四輪車）２の
左右両側方域にそれぞれフロート３Ｌ。

３Ｒを取り付けるとともに、車輌本体２の底部後方にウ
ォータジェット式水上航行用推進装置４を設けることに
よって構成されている。

第１，２図に示す如く、車輌本体２に搭載された陸上走
行用駆動源としてのエンジン５には、そのドライブシャ
フト５ａの端部にドライブスプロケット６が設けられて
いる。一方、上記エンジン５の後方に設けられたギヤボ
ックス７には、その入力軸７ａの端部にドライブスプロ
ケット８が設けられており、上記ドライブスプロケット
６とドライブスプロケット８とには、チェーン９が巻き
掛けられている。

ギヤボックス７は、上記入力軸７ａと、該軸７ａに直交
して車体前後方向に延びる出力軸７ｂとを有している。

上記入力軸７　ａ　ｓおよび出力軸７ｂには、互いに噛
合するベベルギヤ７　ｃ　ｓおよびベベルギア７ｄがそ
れぞれ固設されており、さらに上記入力軸７ａ、出力軸
７ｂ、およびベベルギア７ｃ、７ｄは、ケーシング７ｅ
内に収容設置されている。

ギヤボックス７の後方には、ウォータジェット式水上航
行用推進装置４が設けられている。この推進装置４は一
上記ギヤボックス７に固設されたメインダクトボディー
４ａと、該ボディー４ａ内に収容され、かつ上記ギアボ
ックス７の出力軸７ｂに固設されたインペラー４ｂとを
備えている。

上記ボディー４ａの前方下部には吸入口４Ｃが形成され
ている一方、ボディー４ａの後部には噴出口４ｄが形成
されており、さらに上記ボディー４ａの後部には、ラダ
ーダクト４ｅが、支軸４ｆを介して矢印りおよび矢印Ｒ
で示す如く左右方向に揺動自在に支承されている。上記
ラダーダクト４ｅは、図示していない連係手段によって
車体本体２のステアリングハンドル２ａと連係されてお
り、上記ハンドル２ａの動作に連係して左右に揺動され
る。

上記推進装置４の上方域には、略水平面に沿って拡がる
波消し板１０が、上記推進装置４のメインダクトボディ
ー４ａにボルト止めされている。

さらに上記波消し板１０は、その前方部１０ａがメイン
ダクトボディー４ａの前方域、言い換えれば吸入口４ｃ
の前方域上方を覆うように占位して設置されている。

いま、エンジン５が運転を開始すると、図示していない
動力伝達機構を介して車輌本体２の車輪が回転駆動され
、車輛１は陸上を走行する。

一方、エンジン５が運転を開始し、ドライブシャフト５
ａが駆動回転されると、ドライブスプロケット６、チェ
ーン９、およびドライブスプロケット８を介して入力軸
７ａが回転され、次いでベベルギヤ７ｃ、７ｄおよび出
力軸７ｂを介してインペラー４ｂが回転される。車輛１
が水上に在るとき、上記インペラー４ｂの回転により、
メインダクトボディー４ａに吸入口４ｃから水が吸い込
まれ、次いで吸い込まれた水は噴出口４ｄがらラダーダ
クト４ｅを通って後方へ噴出され、これにより車輛１は
水上を航行する。なお、ラダーダク）４ｅを揺動させる
ことによって、水上における車輛１の方向転換が行なわ
れる。

上述した如く、車輛１は１つのエンジン５にょって陸上
走行と水上航行とが行なわれる。

ところで、上記車輛が水上を航行すると、水面が大きく
波立ち、この波によって水面直下の水には多量の空気が
混入して泡立った状態となり、このように空気の混入し
た水を上記推進装置４が吸い込んだ場合、十分な推進力
が得られなくなってしまう。そこで、波消し板１０を推
進装置４の上方域に設置し、上記推進装置４の周囲、特
に吸入口４Ｃ近傍の泡立ちを抑えることにより、推進装
置４が空気の混入した水を吸い込むことを可及的に防止
している。これによって上記推進装置の推進力低下が抑
えられ、水上航行時における車輛１の航行性能が向上す
る。

なお、本発明は、鞍乗型車輛にフロートと推進装置とを
設けて成る水陸両用車輌だけではなく、種々の態様の水
陸両用車輛に有効に適用できることは勿論である。

〔発明の効果〕

以上、詳述した如く、本発明に関わる水陸両用車輛によ
れば、ウォータジェット式水上航行用推進装置を、陸上
走行用駆動源によって駆動させることにより、１つの駆
動源で陸上走行と水上航行とを可能としたので、整備作
業が容易となり、しかも、車輌重量が軽くでき、製造コ
ストも抑えることができる。また、上記推進装置の上方
域に波消し板を設け、水上航行時における上記推進装置
周辺の泡立ちを抑えることにより、上記推進装置が空気
の混入した水を吸い込むことを可及的に防止したので、
良好な水上航行性能を得ることが可能となった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に関わる水陸両用車輛の全体側面図であ
り、第２図はウォータジェット式水上航行用推進装置お
よびその駆動系を示す平面断面図、！Ｉ３図は水陸両用
車輛の全体平面図である。 １・・・水陸両用車輛、２・・・車輌本体、３Ｌ、３Ｒ
・・・フロート、 ４・・・ウォータジェット式水上航行用推進装置、４ａ
・・・メインダクトボディー　４ｂ・・・インペラー４
ｃ・・・吸入口、４ｄ・・・噴出口、５・・・エンジン
、５ａ・・・ドライブシャフト、７・・・ギヤボックス
、１０・−・波消し板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 吸入口および噴出口を有するメインダクトボディーと、
   該メインダクトボディー内に設置されたインペラーとを
   備え、かつ陸上走行用駆動源によって駆動されるウォー
   タジェット式水上航行用推進装置を具備するとともに、
   上記ウォータジェット式水上航行用推進装置の上方域に
   、上記吸入口へ空気が混入することを防止するための波
   消し板を設けたことを特徴とする水陸両用車輛。