JP3464083B2 - 水上走行船 - Google Patents
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- B63H23/02—Transmitting power from propulsion power plant to propulsive elements with mechanical gearing
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Description
プロペラが共通のエンジンによって駆動されるウォータ
ージェット推進装置を備えた水上走行船に関するもので
ある。
ータージェット推進装置を備えた水上走行船としては、
例えば特開平5−229486号公報に開示されたもの
がある。この公報に示されたウォータージェット推進装
置は、プロペラ毎のドライブシャフトがプロペラ側から
ウォーターダクト部分を貫通してジェットポンプ用ハウ
ジングの前部にまで延ばされ、これらの前端部が歯車式
動力分配装置を介して互いに連結されるとともに各々が
1本のエンジン側駆動軸に連結されていた。
ン側駆動軸から伝えられる動力を2経路からなる動力伝
達経路に分岐させて左右のドライブシャフトに伝える構
造になっており、前記ハウジングに支持固定されてい
た。
推進装置は、後端部の水流噴出用ノズルが左右のプロペ
ラ毎に設けられ、この水流噴出用ノズルと船底側の水吸
込み口との間の水通路もプロペラ毎に左右に設けられて
いた。すなわち、水吸込み口も左右に設けられていた。
うに歯車式動力分配装置をウォータージェット推進装置
のジェットポンプ用ハウジングに支持させると、歯車式
動力分配装置は回転軸および歯車を多数備えて重量が嵩
む関係から、このハウジングをフレームとして構成され
るジェットポンプを船体に搭載するときに多大な労力を
要するという問題があった。
船底の開口部の左右幅が大きくなるために船体が大型化
しやすく、その上、旋回時などで船体が左右に大きく傾
斜すると、この開口部の左右の開口縁が水面より上方に
露出してしまい、空気を吸入してしまうことがあった。
述したように船底の開口部が左右方向に広く開口してい
ることの他に、左右の水通路には各々の水吸込み口から
しか水が流入しないということも原因になっていた。す
なわち、左右の水吸込み口の間に設けた仕切壁が水の流
れを規制するから、旋回時に旋回中心側の水吸込み口か
ら他方の水吸込み口へ水が流れることができず、その結
果、外側に位置する水吸込み口に流入する水が不足して
しまう。
率が低下するという新たな不具合が生じる。これは、左
右の水通路中をプロペラに向って流れる水どうしが互い
に干渉し合うようになるからである。すなわち、水通路
内のプロペラより上流側には、回転するプロペラの影響
を受けて水がプロペラと同方向に回転することによっ
て、いわゆる予旋回流が生じており、水通路どうしを画
成する仕切壁が存在しないと、予旋回流どうしが互いに
干渉し合って水流が乱れてしまう。
になされたもので、1個のエンジンの動力を左右のプロ
ペラに伝える構成を採りつつ、ウォータージェット推進
装置を容易に船体に搭載できるようにすることを目的と
する。また、左右にプロペラを設ける構成を採りながら
も船体の小型化を図ることができ、しかも、船体が左右
に大きく傾斜しても水吸込み口から空気を吸入し推進効
率が低下することがないようにすることをも目的とす
る。
行船は、ウォータージェット推進装置を、シリンダ毎に
クランク軸が設けられたV型エンジンを用いかつ前記ク
ランク軸を個別のドライブシャフトを介して左右のプロ
ペラにそれぞれ連結して構成したため、動力伝達経路を
二つに分配する動力分配装置を用いなくても左右のプロ
ペラにエンジンの動力が均等に伝わる。
明に係る水上走行船において、ウォータージェット推進
装置の水吸込み口から水噴出用ノズルへ至る水通路を単
一に構成し、この水通路内に左右二つのプロペラを配設
したため、船底に開口する水吸込み口が一つで済むこと
から左右方向の開口幅が狭められる。その上、水吸込み
口、水通路および水流噴出用ノズルが一つで済むため、
ウォータージェット推進装置のより一層の軽量化を図れ
る。
力分配装置をウォータージェット推進装置のジェットポ
ンプ用ハウジングに支持させ、このハウジングに、歯車
式動力分配装置の1本の入力軸を覆いかつバルクヘッド
側の筒部に嵌合する筒部を設けたため、ジェットポンプ
用ハウジングに設けた筒部をバルクヘッド側の筒部に嵌
合させることによって、ジェットポンプを船体に対して
位置決めできる。
右方向の中央の水吸込み口から左右に分岐するように水
通路を形成するとともに、左右一対の水通路にプロペラ
をそれぞれ配置したため、船底に開口する水吸込み口が
一つで済むことから左右方向の開口幅が狭められる。こ
れに加えて、左右の水通路を画成する仕切壁の前端縁を
水吸込み口の後端縁より船体前側に延設したため、仕切
壁が水吸込み口の上方に臨むように船体の前後方向に長
く形成される。その上、前記前端縁より前方に左右の水
通路を互いに連通する連通部を設けたため、水吸込み口
に流入した水のうち一方の水通路側の水が連通部を通っ
て他方の水通路側へ流れることができる。
形態の一例を図1ないし図4によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る水上走行船の側面図で、同図はウォ
ータージェット推進装置が露出するように船体の一部を
破断して描いてある。図2は本発明に係る水上走行船の
平面図、図3はエンジンを後方から見た状態を示す図
で、同図は図1におけるIII−III線断面図である。図4
はウォータージェット推進装置の概略構成を示す図で、
同図(a)は平面図、同図(b)は側面図である。
上走行船、2はこの水上走行船1の船体である。この水
上走行船1は、乗員が船体2上のシート3に跨って座
り、このシート3の前方に設けられた操向ハンドル4を
把持して走航するものである。図2および図3において
5は乗員の足を乗せるためのステップで、このステップ
5は船体2におけるシート3の左右両側方に一体的に形
成されている。
このウォータージェット推進装置は、V型2サイクル水
冷4気筒型エンジン7と、このエンジン7の後述する2
本の出力軸7aに連結軸8,8を介して連結されてエン
ジン7によって駆動されるジェットポンプ9とから形成
され、前記船体2の左右方向中央部に搭載されている。
ンクケース10の上部にシリンダ11,12が船体2の
前後方向から見て略V字状となるように左右に取付けら
れており、これらのシリンダ11,12の間となるVバ
ンク内に気化器13および吸気サイレンサー14を備え
た吸気装置が配設されている。各シリンダ11,12
は、ピストン15が船体前後方向に2個並ぶようにそれ
ぞれ形成されている。なお、11a,12aは各シリン
ダ11,12に接続された排気管である。
このクランク軸16,17は左右のシリンダ毎に設けら
れており、それぞれ軸線方向を船体前後方向に向けた状
態でクランクケース10に回転自在に支持されるととも
に、ピストン15にコンロッド18を介して連結されて
いる。左側クランク軸16は左側シリンダ11のピスト
ン15に連結され、右側クランク軸17は右側シリンダ
12のピストン15に連結されている。
は、クランクケース10の後部を貫通して後方に突出し
た後端部に図4(a),(b)に示すように前記出力軸
7aが連結されている。なお、この実施の形態では、エ
ンジン7は、2本のクランク軸16,17および各々の
出力軸7a,7aが互いに同じ方向にかつ同じ回転数で
回転するように構成されている。
れトーショナルダンパー20を介して連結軸8が連結さ
れている。そして、これらの連結軸8の後端部にジェッ
トポンプ9の後述するドライブシャフト21,21が船
体2のバルクヘッド2aを貫通した状態で結合されてい
る。なお、連結軸8の後端部は、バルクヘッド2aに支
持されたダンパー付き軸受部材22によって回転自在に
支持されている。
エンジン7の出力変動に起因して出力軸7aに生じる回
転方向に対する振動が連結軸8に伝わらないようにする
ためのもので、出力軸7aに結合されたフランジ部材と
連結軸8に結合されたフランジ部材との間にクッション
ゴムを介装した構造になっている。また、前記ダンパー
付き軸受部材22は、連結軸8が嵌入する軸受が中空部
に装填された内筒と、この内筒の外周側にクッションゴ
ムを介して結合されかつバルクヘッド2aに支持された
外筒とから形成され、連結軸8の上下、左右方向の振動
を減衰させることができるように構成されている。
されて後方へ延びる左右2本のドライブシャフト21,
21と、これらのドライブシャフト21,22の後端部
に結合された左右一対のプロペラ23と、これらを収容
するとともに支持するハウジング24と、このハウジン
グ24の後端部に前記操向ハンドル4と連動して回動す
るように設けられた水流噴出用ノズル25等から形成さ
れている。そして、このジェットポンプ9は、ドライブ
シャフト21とともにプロペラ23が回転することによ
り船底の水吸込み口26(図4)からハウジング24の
ウォーターダクト27内に水を吸い上げ、後端部の水流
噴出用ノズル25から後方へ向けて噴出させる構造にな
っている。
前記連結軸8に連結されることにより前記ダンパー付き
軸受部材22を介してバルクヘッド2aに回転自在に支
持されるとともに、後端部がハウジング24に一体的に
設けられた静翼付き軸受部材28に回転自在に支持され
ている。
部の1箇所に水吸込み口26が設けられ、この水吸込み
口26からウォーターダクト27を介して後端部の水流
噴出用ダクト25へ至る水通路が単一となるように構成
されている。そして、この単一の水通路には上下に延び
る隔壁29によってプロペラ室30が左右に設けられて
おり、この左右のプロペラ室30にプロペラ23,23
がそれぞれ配置されている。
エンジン7が運転されてクランク軸16,17が回転す
ると、この回転が出力軸7a,7a→トーショナルダン
パー20,20→連結軸8,8→ドライブシャフト2
1,21へと伝わってプロペラ23,23が回転する。
このとき、左右両プロペラ23は同方向に同じ回転数を
もって回転する。
タージェット推進装置6を、シリンダ毎にクランク軸1
6,17が設けられたV型エンジン7を用いかつ前記ク
ランク軸16,17を個別のドライブシャフト21,2
1を介して左右のプロペラ23,23にそれぞれ連結し
て構成したため、動力伝達経路を二つに分配する動力分
配装置を用いなくても左右のプロペラ23,23にエン
ジン7の動力を均等に伝えることができる。
ることができるので、これを船体2に搭載する作業を容
易に行うことができるようになる。
吸込み口26から水噴出用ノズル25へ至る水通路を単
一に構成し、この水通路内に左右二つのプロペラ23,
23を配設したため、船底に開口する水吸込み口26が
一つで済む関係から、水吸込み口を二つ設ける場合に較
べてその船体左右方向に対する開口幅を狭めることがで
きる。このため、プロペラ23を左右に設ける構成を採
ったとしても、船体2の左右幅を可及的に幅狭に形成す
ることができ、その小型化を図ることができる。
船体左右方向に対する開口幅が狭くて済むと、船体2が
左右に大きく傾斜しても水吸込み口26の左右の開口縁
は水面より上方に露出し難いので、ジェットポンプ9が
水吸込み口26から空気を吸入することは少ない。
流噴出用ノズル25が一つで済み、これらを二つずつ設
ける場合に較べて部品点数が少なく済むので、上述した
ように動力分配装置が不要で軽量なウォータージェット
推進装置6がより一層軽量になる。
右のドライブシャフト21が同方向に回転するように構
成すると、左右のプロペラ室30におけるプロペラ2
3、静翼付き軸受部材28の共通化を図ることができ
る。このため、コスト上有利となり、低コストを狙った
船において好ましい。
おいて集合させてなる共通の水通路には、左右のプロペ
ラ23によって二つの旋回流が生じる。ここで、2本の
ドライブシャフト21,21が互いに逆方向に回転する
ように構成した場合には、旋回流の回転方向が逆になる
ために、旋回流がその回転を互いに打ち消しあって直線
流に近くなり、各プロペラ室30に水流がスムーズにか
つ均等に導かれ、各プロペラ23の能力を最大限に発揮
させることができる。したがって、高い出力を要求され
る船において好ましい。
〜図12によって詳細に説明する。
に支持させたウォータージェット推進装置の概略構成を
示す平面断面図、図6は歯車式動力分配装置の具体的構
造を示す側断面図、図7は同じく平面断面図で、これら
図6および図7では軸と歯車の構成を分かり易くするた
めに軸受等の付属部品は省略してある。
図9は図8におけるIX−IX線断面図である。図10は図
6におけるX−X線断面図、図11は図6におけるA矢視
図、図12は図6におけるB矢視図である。これらの図
において前記図1ないし図4で説明したものと同一もし
くは同等部材については、同一符号を付し詳細な説明は
省略する。
ジェット推進装置で、このウォータージェット推進装置
31は、図示していない水上走行船用船体の左右方向の
中央に搭載されたエンジン32と、このエンジン32に
歯車式動力分配装置33を介して連結されたジェットポ
ンプ34とから構成されている。
左右方向中央に1本のみ設けられたものである。この出
力軸32aはトーショナルダンパー20を介して動力分
配装置33の入力軸35に連結されている。
入力された動力を、この入力軸35の真上に位置する中
間軸36に歯車を介して伝え、さらに、この中間軸36
から歯車を介して左右の従動軸37,38に均等に分配
するように構成され、図5および図6に示すように船体
2のバルクヘッド2aに支持固定されている。これらの
従動軸37,38に後述するジェットポンプ34の2本
のドライブシャフトが結合されている。
0は前記ケース39の前部を覆うカバーで、前記各軸は
軸線方向を船体前後方向に向けた状態で図8に示すよう
に配置され、図9に示すようにケース39、カバー40
に回転自在に支持されている。入力軸35は左右方向中
央の下部に配置され、中間軸36はこの入力軸35の丁
度真上に配置され、左右の従動軸37,38は入力軸3
5の左右両隣に配置されている。
支持するための軸受、45〜48は中間軸36を回転自
在に支持するための軸受、49〜52は従動軸37を回
転自在に支持するための軸受である。なお、2本の従動
軸のうち船体右側に位置する従動軸38も左側の従動軸
37と同じ支持構造によってケース39、カバー40に
回転自在に支持されている。
力歯車で、この入力歯車53は中間軸36に取付けられ
た中間歯車54に噛合して入力軸35から中間軸36へ
動力を伝えるように構成されている。55は中間軸36
における前記中間歯車54の後側に取付けられた動力分
配用歯車で、この動力分配用歯車55は前記中間歯車5
4より大径に形成されており、従動軸37,38に取付
けられた従動歯車56,57に噛合して中間軸36から
従動軸37,38へ動力を均等に分配するように構成さ
れている。なお、これらの歯車53〜57は、各軸にス
プライン結合されて軸と共に回転するように構成されて
いる。
動軸37,38に連結されバルクヘッド2aを貫通し後
方へ延ばされて後端部にプロペラ61が固着された左右
一対のドライブシャフト62と、船底の左右方向の中央
に開口する一つの水吸込み口63から後端部の水流噴出
ノズル64に至る水通路を形成するハウジング65等か
ら形成されている。前記ドライブシャフト62は、前端
が図9に示すように従動軸37,38の後端筒状部37
a,38aに挿入されてこれにスプライン結合され、後
端が図5に示すようにハウジング65の静翼付き軸受部
材65aに回転自在に支持されている。なお、このジェ
ットポンプ34におけるプロペラ61より後側の部分は
従来と略同じ構造になっている。
は、図5、図6および図12に示すように、このハウジ
ング65内で上下方向に延びる仕切壁65aを水吸込み
口63の近傍に配設することによって、一つの水吸込み
口63から左右のプロペラ室へ二股状に分岐されてい
る。これらの左右一対の水通路にプロペラ61がそれぞ
れ配置されている。このため、この実施の形態のジェッ
トポンプ34では水噴出ノズル64はプロペラ毎に左右
2個設けられている。
成する前記仕切壁65aは、船体の左右方向の中央を通
る船体中心線(図12中に一点鎖線Cで示す)上に配設
されている。また、この仕切壁65aは、前端縁Dの上
端Eが水吸込み口63の上方に位置づけられるように、
前端縁Dが水吸込み口63の後端縁Fより船体前側に延
設されている。また、前記前端縁Dは、これより前方に
左右の水通路を連通する連通部Gが設けられるように前
後方向の位置が設定されている。
63の近傍において互いに連通させながら、仕切壁65
aが水吸込み口63の上方に臨むように船体の前後方向
に長く形成される。
筒部で、この筒部66は図6および図10に示すよう
に、ハウジング65におけるウォーターダクト67の上
壁68に左右2本立設されている。そして、この筒部6
6の前端は、図9に示すように、バルクヘッド2a側の
支持ブラケット69に嵌合している。この支持ブラケッ
ト69は動力分配装置33の従動軸用軸受部材70にボ
ルト止めされ、バルクヘッド2aにケース39および軸
受部材70を介して支持されている。
すように、これらの間に横架された補強板71を介して
互いに連結されるとともに、各々の下面から下方へ延び
る補強板72を介してハウジング65に連結されてい
る。
推進装置31では、エンジン32の動力がその出力軸3
2aからトーショナルダンパー20を介して動力分配装
置33の入力軸35に伝わり、この入力軸35から入力
歯車53→中間歯車54→中間軸36→動力分配用歯車
55→従動歯車56,57→従動軸37,38→ドライ
ブシャフト62へと伝わって左右のプロペラ61が駆動
されることになる。このとき、左右のプロペラ61の回
転方向はエンジン出力軸32aと同じ方向になり、動力
分配装置33での減速比に応じてエンジン回転数より減
速された回転数をもって回転する。
とによって、船底に開口された水吸込み口63から水が
ウォーターダクト67内に吸い込まれ、仕切壁65aに
よって画成された左右の水通路に流入する。このとき、
各水通路内のプロペラ61より上流側には、回転するプ
ロペラ61の影響を受けて水がプロペラ61と同方向に
回転し予旋回流が生じる。
前端縁Dを水吸込み口63の後端縁Fより船体前側へ延
設したため、仕切壁65aが水吸込み口63の上方に臨
むように船体の前後方向に長く形成されるから、左右の
水通路内で生じる予旋回流どうしが干渉し合うことが抑
えられる。
れた水が水噴出ノズル64から後方へ噴出される。
では、エンジン32の動力を左右二つの動力伝達経路に
分配する動力分配装置33を船体2のバルクヘッド2a
に支持させたため、この動力分配装置33の重量はバル
クヘッド2aに加わるので、ジェットポンプ34の軽量
化を図ることができる。したがって、このジェットポン
プ34を船体2に搭載する作業を容易に行うことができ
るようになる。
分配装置33の従動軸37,38にそれぞれスプライン
結合させたから、左右のドライブシャフト62が動力分
配装置33に着脱自在に取付けられるから、これらのド
ライブシャフト62を外して重量を軽くした状態でウォ
ータージェット推進装置31の船体2への組付け作業を
行うことができる。したがって、ジェットポンプ34を
船体2に取付けるに当たって、動力分配装置33の重量
が加わらない上に、ドライブシャフト62およびプロペ
ラ61の重量が加わらないので、より一層作業が容易に
なる。なお、ジェットポンプ34を船体2に固定した状
態でドライブシャフト62を引き抜いてメンテナンスを
行うことができるので、整備性も高くなる。
込み口63から左右に分岐するように水通路を形成し、
これらの左右一対の水通路にプロペラ61をそれぞれ配
置したため、船底に開口する水吸込み口63が一つで済
むことから左右方向の開口幅が狭められる。このように
水吸込み口63の左右方向に対する開口幅が狭くて済む
と、船体が左右に大きく傾斜しても水吸込み口63の左
右の開口縁は水面より上方に露出し難いので、ジェット
ポンプ34が水吸込み口63から空気を吸入することは
少ない。
5aの前端縁Dより前方に、左右の水通路を互いに連通
する連通部Gを設けたため、船体を旋回させて船体が左
右に傾斜したときに、左右の水通路のうち旋回中心側の
水通路から水が連通部Gを通って外側の水通路へ流入す
ることができる。
3および図14によって詳細に説明する。図13はジェ
ットポンプのハウジングに歯車式動力分配装置を支持さ
せたウォータージェット推進装置の概略構成を示す平面
断面図、図14は要部を拡大して示す断面図である。こ
れらの図において前記図1ないし図12で説明したもの
と同一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳
細な説明は省略する。
ット推進装置31は、ジェットポンプ34のハウジング
65に歯車式動力分配装置33が装着されている。この
動力分配装置33は、概略構成を示す図13には描かれ
ていないが、具体的には前記第2の実施の形態で説明し
たものと同じ構造になっており、ジェットポンプ用ハウ
ジング65の動力分配装置用ケース65aと、このケー
ス65aの前部に設けられてハウジング65の一部を構
成するカバー81とに各軸が回転自在に支持されてい
る。なお、ドライブシャフト62の前端部が動力分配装
置33の従動軸37,38にスプライン結合しているの
は前記第2の実施の形態と同じである。
力軸35は、カバー81の筒部82内を通されてバルク
ヘッド2aより前方へ延設され、バルクヘッド2aに支
持されたダンパー付き軸受部材83の内部において連結
軸84の後端部に連結されている。この連結軸84の前
部はトーショナルダンパー20を介してエンジン32の
出力軸32aに連結されている。
示すように、連結軸84を回転自在に支持する軸受85
が内周部に設けられた内筒83aと、この内筒83aの
外周側にクッションゴム83bを介して結合された外筒
83c等から形成され、この外筒83cが支持ブラケッ
ト86を介してバルクヘッド2aに支持固定されてい
る。そして、前記入力軸35は、連結軸84の中空部内
に挿入されてこれにスプライン結合されている。また、
前記カバー81の筒部82は、前記支持ブラケット86
に一体に設けられてバルクヘッド2aを貫通して後方へ
突出する筒部87に嵌合している。
推進装置31では、エンジン32の出力軸32aの回転
はトーショナルダンパー20から連結軸84を介して動
力分配装置33の入力軸35に伝えられ、前記第2の実
施の形態と同様に動力分配装置33内で動力が左右の従
動軸37,38に分配されて左右のドライブシャフト6
2が回転駆動される。
プ用ハウジング65に支持させ、このハウジング65
に、1本の入力軸35を覆いかつバルクヘッド2a側の
支持ブラケット86の筒部87に嵌合する筒部82を設
けたため、この筒部82をバルクヘッド2a側の支持ブ
ラケット86の筒部87に嵌合させることによって、ジ
ェットポンプ34を船体に対して位置決めすることがで
きる。
装置33を備えたとしても、ジェットポンプ34の船体
に対する位置決めをインロー結合によってきわめて容易
に行うことができるので、ジェットポンプ34の取付け
作業を容易に行うことができる。
フト62がスプライン結合によって動力分配装置33の
従動軸37,38に連結しているので、ジェットポンプ
34を船体に取付けるに当たり、ドライブシャフト62
やプロペラを外して軽量化した状態で行うことができ
る。しかも、メンテナンス時にはジェットポンプ34を
船体に取付けた状態でドライブシャフト62のみを外せ
るので、整備性も高い。
上走行船は、ウォータージェット推進装置を、シリンダ
毎にクランク軸が設けられたV型エンジンを用いかつ前
記クランク軸を個別のドライブシャフトを介して左右の
プロペラにそれぞれ連結して構成したため、動力伝達経
路を二つに分配する動力分配装置を用いなくても左右の
プロペラにエンジンの動力が均等に伝わる。
軽量化を図ることができるので、これを船体に搭載する
作業を容易に行うことができるようになる。
明に係る水上走行船において、ウォータージェット推進
装置の水吸込み口から水噴出用ノズルへ至る水通路を単
一に構成し、この水通路内に左右二つのプロペラを配設
したため、船底に開口する水吸込み口が一つで済むため
に左右の開口幅が狭められる。
採ったとしても、船体の左右幅を可及的に幅狭に形成す
ることができ、その小型化を図ることができる。さら
に、上述したように水吸込み口の船体左右方向に対する
開口幅が狭くて済むと、船体が左右に大きく傾斜しても
水吸込み口の左右の開口縁は水面より上方に露出し難い
ので、ウォータージェット推進装置が水吸込み口から空
気を吸入することは少ない。
出用ノズルが一つで済むため、水吸込み口、水通路およ
び水流噴出用ノズルが一つで済み、これらを二つずつ設
ける場合に較べて部品点数が少なく済む。すなわち、上
述したように動力分配装置が不要で軽量なウォータージ
ェット推進装置がより一層軽量になる。
力分配装置をウォータージェット推進装置のジェットポ
ンプ用ハウジングに支持させ、このハウジングに、歯車
式動力分配装置の1本の入力軸を覆いかつバルクヘッド
側の筒部に嵌合する筒部を設けたため、ジェットポンプ
用ハウジングに設けた筒部をバルクヘッド側の筒部に嵌
合させることによって、ジェットポンプを船体に対して
位置決めすることができる。
を備えたとしても、ジェットポンプの船体に対する位置
決めをインロー結合によってきわめて容易に行うことが
できるので、ジェットポンプの取付け作業を容易に行う
ことができる。
右方向の中央の水吸込み口から左右に分岐するように水
通路を形成するとともに、左右一対の水通路にプロペラ
をそれぞれ配置して構成したため、船底に開口する水吸
込み口が一つで済むことから左右方向の開口幅が狭めら
れる。このため、船体が左右に大きく傾斜しても水吸込
み口の左右の開口縁は水面より上方に露出し難いので、
ウォータージェット推進装置が水吸込み口から空気を吸
入することは少なくなる。これに加えて、左右の水通路
を画成する仕切壁の前端縁を水吸込み口の後端縁より船
体前側に延設したため、仕切壁が水吸込み口の上方に臨
むように船体の前後方向に長く形成されることになり、
左右の水通路内に生じる予旋回流どうしが干渉し合うの
を抑えることができる。しかも、仕切壁の前端縁より前
方に、左右の水通路を互いに連通する連通部を設けたた
め、旋回時に旋回中心側となる水通路から水が連通部を
通って外側の水通路へ流入することができるから、この
外側の水通路に吸い込まれる水が不足するのを防ぐこと
ができる。
きく傾斜しても水吸込み口から空気が吸い込まれ難いこ
とと、水通路中に乱れのない予旋回流が生じることと、
旋回中心側の水通路から外側の水通路に水が流入できる
ことによって、旋回時にも高い推進効率が得られる。
ウォータージェット推進装置が露出するように船体の一
部を破断して描いてある。
図は図1におけるIII−III線断面図である。
す図で、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図であ
る。
せたウォータージェット推進装置の概略構成を示す平面
断面図である。
面図である。
断面図である。
分配装置を支持させたウォータージェット推進装置の概
略構成を示す平面断面図である。
ウォータージェット推進装置、7…エンジン、8…連結
軸、9…ジェットポンプ、11,12…シリンダ、1
6,17…クランク軸、21…ドライブシャフト、23
…プロペラ、24…ハウジング、25…水流噴出用ノズ
ル、26…水吸込み口、27…ウォーターダクト、31
…ウォータージェット推進装置、32…エンジン、33
…歯車式動力分配装置、35…入力軸、34…ジェット
ポンプ、65…ハウジング、81…カバー、82…筒
部、86…支持ブラケット、87…筒部。
Claims (4)
- 【請求項1】 左右に設けられたプロペラが共通のエン
ジンによって駆動されるウォータージェット推進装置を
備えた水上走行船において、前記ウォータージェット推
進装置を、シリンダ毎にクランク軸が設けられたV型エ
ンジンを用いかつ前記クランク軸を個別のドライブシャ
フトを介して左右のプロペラにそれぞれ連結して構成し
たことを特徴とする水上走行船。 - 【請求項2】 請求項1記載の水上走行船において、ウ
ォータージェット推進装置の水吸込み口から水噴出用ノ
ズルへ至る水通路を単一に構成し、この水通路内に左右
二つのプロペラを配設したことを特徴とする水上走行
船。 - 【請求項3】 左右に設けられたプロペラに歯車式動力
分配装置を介してエンジン側の1本の駆動軸から動力が
分配されるウォータージェット推進装置を備えた水上走
行船において、前記歯車式動力分配装置をウォータージ
ェット推進装置のジェットポンプ用ハウジングに支持さ
せ、このハウジングに、歯車式動力分配装置における前
記駆動軸によって駆動される1本の入力軸を覆いかつバ
ルクヘッド側の筒部に嵌合する筒部を設けたことを特徴
とする水上走行船。 - 【請求項4】 ウォータージェット推進装置を備えた水
上走行船において、前記ウォータージェット推進装置
を、船底の左右方向の中央に開口する水吸込み口から水
通路が左右に分岐するように形成するとともに、これら
の左右一対の水通路にプロペラをそれぞれ配置して構成
し、前記左右の水通路を画成する仕切壁の前端縁を水吸
込み口の後端縁より船体前側に延設し、この仕切壁の前
端縁より前方に、左右の水通路を互いに連通する連通部
を設けたことを特徴とする水上走行船。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20217495A JP3464083B2 (ja) | 1994-08-11 | 1995-08-08 | 水上走行船 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18944094 | 1994-08-11 | ||
JP6-189440 | 1994-08-11 | ||
JP20217495A JP3464083B2 (ja) | 1994-08-11 | 1995-08-08 | 水上走行船 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08104294A JPH08104294A (ja) | 1996-04-23 |
JP3464083B2 true JP3464083B2 (ja) | 2003-11-05 |
Family
ID=26505472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20217495A Expired - Lifetime JP3464083B2 (ja) | 1994-08-11 | 1995-08-08 | 水上走行船 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3464083B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8668533B2 (en) * | 2009-02-12 | 2014-03-11 | Twin Disc, Inc. | Waterjet propulsion system and method for a marine vehicle |
RU2607151C1 (ru) * | 2015-07-07 | 2017-01-10 | федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Казанский национальный исследовательский технологический университет" (ФГБОУ ВО "КНИТУ") | Водометный движитель |
KR102226662B1 (ko) * | 2020-11-09 | 2021-03-11 | 국방과학연구소 | 워터 제트 추진기 및 이를 포함하는 차량 |
-
1995
- 1995-08-08 JP JP20217495A patent/JP3464083B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08104294A (ja) | 1996-04-23 |
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