JPH02184614A - 泡状無水化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、泡状無水化粧料に関し、更に詳細には、耐水
性があって持続性のある皮膜を形成でき、化粧持続性に
優れ、好ましい使用感を有する泡状無水化粧料に関する
。

〔従来の技術及びその課題〕

化粧品は、汗や皮脂、水によって化粧くずれせず、化粗
、持続性に優れていることが要求される。

この目的で、シリコーン油をはじめとするシリコーン誘
導体は、べたつきがあまり感じられず、撥水性があるこ
とから、耐水性のある塗膜を形成させ、化粧持続性を高
めるのに汎用されている。これらのうち、高分子量シリ
コーンは、持続性のある皮膜を形成することから、特に
好適であり、これを応用したヘアコンデイショニング組
成物（特開昭５７−１１２３１９号）、永続性スキンケ
ア組成物（特開昭６１−２２９８１０号）、皮膚化１１
ｔｖ４１開昭６３−１８３５１５号）、メーキャップ化
粧料（特開昭６３−１８３５１６号）、毛髪化粧料（特
開昭６３−１８３５１７号）、エアゾール組成物（特開
昭６３−２４６３０９号）などが知られている。

しかしながら、通常、高分子シリコーンは揮発性溶剤に
溶解して用いられており、こうした場合、タレ落ちした
り、また手につけて毛髪に塗布するとムラづきし易く、
手がべたついて使用しづらいなどの欠点があった。また
、スプレー形式によって使用することも可能であるが、
この場合、ベースの粘性が高くなると噴出しにくくなる
ので、ベースの調製が難しくなる。

ところで、化粧料のひとつの適用形態として、使用時に
泡状態となるムース製品が知られている。ｌ・−ス製品
は、水、アルコール、界面活性剤、機能添加成分などを
含有し、０／Ｗ型またはＷ１０型エマルションとした水
系ベースの原液と噴射剤とから構成され、また前記添加
成分を、それらの化粧機能・感触などから化粧目的に合
わせて適宜選択、配合することにより、それぞれの使用
目的に供せられている。そして、使用時にソフトな泡状
となって飛散することがなく、またタレ落ちせず、均一
に塗布できるなど、好ましい使用性を有するものである
。

これらムース製品にも、シリコーン誘導体が配合されて
いるが、水系ベースのエマルションとすることから、使
用感触や使用部位でのなじみなどは良いものの、たとえ
高分子量シリコーンを用いても、耐水性が弱く汗や水で
流れ落ちやすくなってしまい、化粧持続性に劣り、充分
満足できるものではなかった。

また、水系ベースとせずに、高分子量シリコーンを配合
したムース製品を製造しようとしても、良好な泡を形成
するものは得難かった。

〔課題を解決するための手段〕

斯かる実情にふいて、本発明者らは、鋭意検討を行なっ
た結果、シリコーンゴムを揮発性溶剤に溶解したものと
、ゲルを形成するデンプン脂肪酸エステル及び／又は親
油性ショ糖脂肪酸エステル及び金属石ケンを゛共存させ
た原液と噴射剤を含有した無水化粧料は、使用時に噴出
すると、良好な泡状態となって塗布しやすく、耐水性が
あり、化粧持続性に優れていることを見出し、本発明を
完成した。

すなわち、本発明は、次の成分（＾）及び（Ｂ） （Ａ）　（ａ）〜（ｄ）を含有する原液６０〜８５重量
部 （ａ）シリコーンゴム　　　１〜２０重壷％（６）デン
プン脂肪酸エステル及び／又は親油性ショ糖脂肪酸エス
テル ０．３重量％以上２０重量％未満 （ｃ）金属石ケン ０．１重量％以上１５重量％未満 （ｄ）揮発性溶剤　　　　５０〜９６重量％（Ｂ）噴射
剤　　　　　　　１５〜４０重量部を含有することを特
徴とする泡状無水化粧料を提供するものである。

本発明の（１）成分であるシリコーンゴムとしては、平
均分子量１０万〜３００万のオルガノポリシロキサンが
挙げられ、特に平均分子量１０万〜２００万のジメチル
ポリシロキサンが好ましい。これらの市販品としては、
例えばにＢ７６ｎＳ　（分子量約２０万〜６０万；信越
化学＠ｇＩ！Ｉ）　、ＴＳＩ！　２０ＯＡ　（分子量約
４０万〜６０万；東芝シリコーン側製）などが挙げられ
る。シリコーンゴムは原液中に１〜２０重量％（以下、
単に％で示す）、好ましくは３〜１５％配合される。１
％未満では配合効果が得られず、２０％を超えるとべた
つきが感じられるようになり、好ましくない。

本発明で用いる（ｂ）成分のうち、デンプン脂肪酸エス
テルとしては、例えば平均重合度１０〜５０のデンプン
分解物の飽和脂肪酸エステルが挙げられ、市販品として
は、例えばレオパールｌ、に臥Ｔｌ、　（千葉製粉■製
）などが挙げられる。また、親油性ショ糖脂肪酸エステ
ルとしては、例えば炭素数が１２以上で、モノエステル
が１０％以下のものが挙げられ、市販品としては、例え
ばシュガーワックスＡ−ＩＯＥ、Ｓ−１０Ｅ　（第一工
業製薬■製）などが挙げられる。これらは一種又は二種
以上を組合わせて用いることが７き、原液中に０．３％
以上２０％未満、好ましくは０．５〜１５％配合される
。０．３％未満では配合効果が得られず、２０％以上で
はべたついた感触や噴出できなくなったりするので好ま
しくない。

本発明の（ｅ）　Ｉｉｉ分である金属石ケンとしては、
通常の化粧料に用いられるものであれば、特に限定され
ないが、例えば炭素数１２〜１８の脂肪酸のアルミニウ
ム、亜鉛、マグネシウム、カルシウムなどの塩であり、
具体的には、イソステアリン酸アルミニウム、モノステ
アリン酸アルミニウムなどが挙げられる。これらは、原
液中に（１，１％以上１５％未満、好ましくは１．０〜
ｌＯ％配合される。０．１％未満では配合効果が得られ
ず、１５％以上ではゲル強度が強くなりすぎ、良好な泡
状とならず、また噴出できなくなったりするので好まし
くない。

本発明の（ｄ）成分である揮発性溶剤としては、揮発性
炭化水素類、揮発性シリコーン油類、フロン類などが挙
げられる。揮発性炭化水素類としては、例えばＩＰソル
ベント（出光石油社製）、アイソパー（エタン化学社製
）、シェルツル（シェル化学製）などの沸点２６０℃以
下の低沸点イソパラフィン；ｎ−オクタン、ｎ−デカン
などの低沸点流動パラフィン等が挙げられ、揮発性シリ
コーン油類としては、低分子ｍジメチルポリシロキサン
などの低沸点鎖状シリコーン；オクタメチルシクロテト
ラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンなど
の低沸点環状シリコーンが挙げられる。まｊこ、フロン
類としては、常温で液状のトリクロルトリフルオロエタ
ン（フロン１１３）などが挙げられる。これら揮発性溶
剤は、原液中に５０〜９６％、好ましくは６０〜９５．
５％配合される。

上記（ａ）〜（ｄ）成分を適宜選択し、混合、溶解など
して、原液を調製することができる。なお、シリコーン
ゴムは、揮発性溶剤に溶解した後、配合することが好ま
しい。この原液は、化粧料中に６０〜８５重量部配合さ
れる。

噴射剤としては、通常の化粧料に使用されるものであれ
ば、特に限定されないが、例えば、ジクロロジフルオロ
メタン（フロン１２）トリクロロフルオロメタン（フロ
ン１１）、クロロジフルオロメタン（フロン２２）、１
．２−ジクロロ−１，１，２，２−テトラフルオロエタ
ン（フロン１１４）、など、のクロロフルオロカーボン
類；液化石油ガス（ＬＰＧ）　、プロパン、ブタンなど
の炭化水素類等が挙げられる。

噴射剤は、化粧料中に１５〜４０重量部配合され、この
範囲内においては、良好な泡状の化粧料が得られる。

また、本発明の化粧料には、上記必須成分の他、通常の
化粧料に用いられる成分、例えば、油剤、界面活性剤、
着色顔料、体質顔料、パール剤、高分子化合物、ゲル化
剤、香料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、アルコ
ール類、美容成分などを目的に応じて配合することがで
きる。ただし、着色顔料やパール剤などのように、比重
の大きい粉体成分を配合する場合、分散性を容易にし、
沈降を防止するために、ＨＬＢ値が１５程度の界面活性
剤、例えばポリエーテル変性シリコーン（例えば信越化
学■製のシリコーンにＦ−３５１Ａ）　、ＰＯ［１（２
０）ソルビタンモノラウレート、ＰＯＢ（２０＞　’／
ルビタンモノパルミテー）　、ＰＵＢ（１５）七チルエ
ーテル、ＰＯＬＥ（２０）　ＰＯＰ（４）セチルエーテ
ル、ＰＯ［１（１０）ノニルフェニルエーテル、ＰＯＢ
　（８０）硬化ヒマシ油、デカグリセリンモノラウレー
トなど；またはゲル可能を有する有機ベントナイトを併
用することが好ましい。

本発明の泡状無水化粧料は、原液及び噴射剤を、エアゾ
ール容器に充填することにより製造することができる。

かくして得られた本発明の化粧料は、顔、手足、毛髪の
保護用、各種メーキャップ用などとして適用することが
できる。

〔実施例〕

次に、実施例を挙げて、本発明を説明するが、本発明は
これら実施例に限定されるものではない。

実施例１ 第１表に示す組成の原液をＩＩ！ＩＩＬ、この原液８０
部及び、フロン１１４：１０８Ｂとフロン１２；１０部
からなる噴射剤をエアゾール容器に充填して化粧料を製
造した。得られた製品について、泡形成状態を評価した
。結果を第１表に示す。

（評価基準） 泡形成状態 ０：良好、×：悪い 以下余白 第１表から明らかな如く、本発明の化粧料は、比較品に
比べ、良好な泡を形成できるものであり、また、塗布し
やすく、べたつきを感じず、塗膜に耐水性があって、持
続性に優れたものであった。

実施例２ 第２表に示す組成の原液を調製し、この原液７０部及び
、フロン１１４；１５部とフロン１２　：　１５部とか
らなる噴射剤を用いた以外は実施例１と同様に化粧料を
製造し、泡形成状態を評価した。結果を第２表に示す。

（評価基準） 泡形成状態 ◎：非常に良好、Ｏ：はぼ良好。

×：悪い、ｘｘ二噴出不可 以下余白 実施例３　　毛髪着色料： （原液処方）　　　　　　　　　　　　（％）（リシリ
コーンゴム（ＴＳ８２００＾）６．０（２）、レオパー
ルにＬ３．０ （３）モノステアリン酸アルミニウム　　５．０（４）
酸化鉄雲母チタン　　　　　　　　１０．０（５）シリ
コンにＩ’−３５１Ａ　　　　　　　　　　１．０（６
）低沸点イソパラフィン　　　　　　７５．０（製法） 成分（２）、（３）及び成分（６）の一部を混合し、加
熱溶解する。これに予め成分（６）の残部に溶解した成
分（１）、（４）及び（５）を添加し、均一混合して原
液を調製した。この原液６５部及びフロン１１４；２５
部とフロン１２：１０部からなる噴射剤をエアゾール容
器に充填して毛髪着色料を得た。

かくして得られた毛髪着色料は、良好な泡状となり、ブ
ラシに出して使用すると塗布し易く、毛髪に塗布後、毛
髪に着色できると共につやを与えることができ、また数
回の洗髪では落ちず、持続性に富むものであった。

実施例４　　整髪料： （原液処方）　　　　　　　　　　　　　（％）（１）
　シＩＪ　：ｌ−７ゴＡ　（ＴＳＢ２０ＯＡ）　　　　
　　１２．０臼）レオパールにＬ４．０ （３）イソステアリン酸アルミニウム　　　３．０（４
）ジメチルポリシロキサ”／　（５０ｃｓ）　　　１．
０（５）エタノール　　　　　　　　　　　　５．０（
６）コラーゲン加水分解物　　　　　　　０．００１（
ηオキシベンゾン　　　　　　　　　　Ｑ、Ｑｌ（８）
エス力ロール５０７　　　　　　　　　０．０１（９）
低沸点イソパラフィン　　　　　　残量（製法） 成分（２）、（３）及び成分（９）の一部を混合し、加
熱溶解する。これに予め成分（９）の残部に溶解した成
分（１）及び（４）を添加混合後、成分（５）、（６）
、（７）、（８）の混合物を添加し、均一混合した。こ
の原液８５部とＬＰＧ１５１Ｂとをエアゾール容器に充
填して整髪料を得た。

かくして得られた整髪料は、毛髪に塗布し易く、塗布後
の毛髪につやを与え、なめらかにすることができ、毛髪
を保護するのに優れたものであった。

実施例５　日焼は止め料： （原液処方）　　　　　　　　　　　　　（％）（１）
シリコーンゴム（Ｋ［１７６ＢＳ）　　　　　　　５．
０（２）シュガーワックスＳ−１０Ｂ　　　　　　　８
．０（３）イソステアリン酸アルミニウム　　　３．０
（４）有機ベントナイト　　　　　　　　　０．９（５
）プロピレンカーボネイト　　　　　　０．３（６）低
沸点流動パラフィン　　　　　　　８．８（７）エス力
ロール５０７　　　　　　　　　７．０（８）オキシベ
ンゾン　　　　　　　　　　１．０（９）エタノール　
　　　　　　　　　　　３．００１オクタメチルシクロ
テトラシロ キサン　　　　　　　　　　　　　残量（製法） 成分（２）、（３）及び成分α１の一部を混合し、加熱
溶解する。これに予め成分（１１の残部に溶解した成分
（１）、（４）、（５）及び（６）の均一混合物を添加
、混合後、成分（７）、（８）、（９）を添加し、均一
混合した。この原液７０部及びフロン１１４；１５部と
フロン１２；１５部とからなる噴射剤をエアゾール容器
に充填して日焼は止め料を得た。

かくして得られた日焼は止め料は、塗布し易（、しかも
べたつかず、また、耐水性のある皮膜を形成するので汗
や水に強く、優れたものであった。

実施例６　　ハンドグローブ： （原液処方）　　　　　　　　　　　　　（％）（１）
シリコーンゴム（ＫＢ７６日Ｓ）　　　　　　　Ｉｔ、
　００）レオパールＫＬ　　　　　　　　　　　　５．
０（３）イソステアリン酸アルミニウム　　　４．０（
４）Ｐ口Ｂ（２０）ソルビタンモノラウレ−）　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　１．０（５）グリセリン
脂肪酸エステル　　　　１．０（６）オリーブ油　　　
　　　　　　　　　　５．０（７）ビタミンＥアセテー
ト１．０ （８）低沸点イソパラフィン　　　　　　残量（製法） 成分（２）、（３）及び成分（８）の一部を混合し、加
熱溶解する。これに予め成分（８）の残部に溶解した成
分（１）及び（４）を添加、混合後、成分（５）、（６
）、（７）を添加し、均一混合する。この原液８０部及
びＬＰＧ　；　１０部とフロン１１４；５部とフロン１
２；５部の噴射剤をエアゾール容器に充填してハンドグ
ローブを得た。

かくして得られたハンドグローブは、手に塗布すること
で水仕事などから手を守り、保護するのに有用なもので
あった。

〔発明の効果〕

以上詳述した如く、本発明の泡状無水化粧料は、泡形成
状態が良く、肌や毛髪に塗布し易く、また塗布後、耐水
性のある皮膜を形成し、汗や水などに強く、化粧持続性
に優れたものである。また、化粧目的に応じて、添加成
分を適宜選択、配合することにより、各種用途の化粧料
とすることができ、極めて商品価値の高いものである。

以　　上 出顎人 株式会社小林コーセ−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　次の成分（Ａ）及び（Ｂ） （Ａ）（ａ）〜（ｄ）を含有する原液 ６０〜８５重量部 （ａ）シリコーンゴム１〜２０重量％ （ｂ）デンプン脂肪酸エステル及び／又は親油性ショ糖
   脂肪酸エステル ０．３重量％以上２０重量％未満 （ｃ）金属石ケン ０．１重量％以上１５重量％未満 （ｄ）揮発性溶剤５０〜９６重量％ （Ｂ）噴射剤１５〜４０重量部 を含有することを特徴とする泡状無水化粧料。