JP2008031045A - 液状化粧料および化粧方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】次の成分(a)および(b)を含み、30℃におけるB型粘度計の粘度が20000mPa・s以下であり、実質的に水を含まないものとする。
(a)下記一般式(1)で示されるポリオキシアルキレン変性シリコーン 0.5〜10質量%
[式中、Aはメチル基、フェニル基または後述するB、Bは一般式:−C3H6O(C2H4O)a(C3H6O)bR’、Rはメチル基またはフェニル基、mは1〜1000、nは1〜40。ポリオキシアルキレン含有率は40〜60%(質量基準)である。〕
(b)揮発性油分 20〜90質量%
【選択図】なし
Description
この欠点を解消するために、従来から行われてきた対処方法としては、残留性油分を減らして揮発性油分を添加する、使用する粉末に撥水性を付与する、撥水・撥油性を付与する、皮膜形成剤を添加する、半固形や固形油分を添加する、高粘度油分を添加するなどが知られており、これらはいずれも塗布後の化粧膜を強固にし、化粧持続性を向上させようとするものである。同様に、ゲル状化粧料では、特定構造のゲル化剤を用いてゲルを形成する等が提案されている(特許文献1参照)。しかし、これらの方法は、皮膜形成剤や半固形・固形油分、高粘度油分、さらにはゲル化剤に起因する皮膜感や閉塞感が強く、使用感に大きな問題を有していた。
また、ポリオキシアルキレン変性シリコーンおよびアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンを用いて使用感や化粧もちを改善した油性固型化粧料も知られているが(特許文献2参照)、口紅のような固形化粧料に限られているものであり、また2種類の変性シリコーンを必須成分として用いることとしているため高コストであるなどの欠点があった。
(a)下記一般式(1)で示されるポリオキシアルキレン変性シリコーンの一種または二種以上 0.5〜10質量%
[式中、Aはメチル基、フェニル基または後述するBを示し、Bは一般式:−C3H6O(C2H4O)a(C3H6O)bR’(式中、R’は水素原子、アシル基、および炭素数1〜4のアルキル基からなる群から選択される基であり、a、bはそれぞれ0〜50の整数であるが、aおよびbの両方が0である場合を除く。)で示されるポリオキシアルキレン基からなる群から選択される基であり、Rはメチル基またはフェニル基、mは1〜1000の整数、nは1〜40の整数である。なお、メチル基、フェニル基、および前記一般式ポリエーテル変性部の一部が任意にフッ素変性されていてもよい。またポリオキシアルキレン含有率は40〜60%(質量基準)である。〕
(b)揮発性油分 20〜90質量%
また本発明の化粧方法によれば、液状化粧料を使用した後、さらにその上から水性成分を含有する化粧料を塗布するという方法をとるので、塗布直後に水性成分が供給されることとなり、すみやかに化粧持ち向上効果を発揮することができる。
本発明に用いられる(a)ポリオキシアルキレン変性シリコーンは、下記一般式(1)で示されるもので一種または二種以上が好ましい。
なお、ポリオキシアルキレン基において、aおよびbが0である場合には、ポリオキシアルキレン変性シリコーンに水性成分が関与しても十分な増粘効果を示さなくなり、また、aまたはbが50を超える場合には、得られた液状化粧料がべとつき感を有するようになる。
なお、粉末を含まない液状化粧料としては、例えば紫外線吸収剤等を配合した日焼け止め化粧料が挙げられ、その場合には本発明の液状化粧料は紫外線防御効果の持続性に優れた効果を発揮することが出来る。
かかる残留性油分としては、例えば液体油脂としては、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等が挙げられる。
炭化水素油としては、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、スクワレン等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、オレイン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、オレイルアルコール、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、ドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル等が挙げられる。
シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサンが挙げられる。
ここで、「実質的に水を含まない」とは、不純物以外の水を含まないこと、あるいはゲル形成しない程度を超えるような量の水を含まないことを意味し、具体的には水の含有量は0.1%未満であることが好ましい。
上記のような化粧方法をとることにより、塗布直後から化粧持ち向上効果を発揮することができる。
実施例に先立ち、本発明の液状化粧料の使用性試験に関する試験方法とその結果について説明する。
化粧品専門パネル10名により、(1)のび、(2)さっぱりさ、(3)肌なじみ、(4)べたつき、(5)皮膜感、(6)化粧持ち、について官能評価を行い、次の基準で評価した。
◎:10人中8名以上が良いと判断した。
○:10人中6〜7名が良いと判断した。
△:10人中4〜5名が良いと判断した。
×:10人中3人以下が良いと判断した。
前述の一般式(1)におけるm,n,a,bと、分子量、ポリオキシアルキレン含有率(%)が次の表1に示すような値を有するポリオキシアルキレン変性シリコーンを常法にて製造した。
(14)〜(17)の油分に(8)〜(13)のいずれかのポリオキシアルキレン変性シリコーンのいずれかを混合分散した後、(1)〜(7)の粉末を混合し、ホモミキサーで攪拌分散する。その後、(18)、(19)を混合分散し液状化粧料を得た。
本発明の液状化粧料を適量皮膚に塗布する。この後、20分程度の乾燥時間を経て皮膚になじませてから、その塗布部位に対して水性成分を含有する下記組成のスプレーミストタイプの化粧料を噴霧する。数分後に余分な水性成分が蒸発した後には、強固な化粧膜が形成されている。なお、本化粧方法については、この実施例に限定されるものではなく、特に水性成分を上から与えることについての製品形態には何らとらわれるものではなく、空気中の水分によっても対応可能なものである。
イオン交換水 87 質量%
エタノール 10
グリセリン 3
キレート剤 適量
緩衝剤 適量
防腐剤 適量
香料 適量
Claims (5)
- 次の成分(a)および(b)を含み、30℃におけるB型粘度計の粘度が20000mPa・s以下であり、実質的に水を含まないことを特徴とする液状化粧料。
(a)下記一般式(1)で示されるポリオキシアルキレン変性シリコーンの一種または二種以上 0.5〜10質量%
[式中、Aはメチル基、フェニル基または後述するBを示し、Bは一般式:−C3H6O(C2H4O)a(C3H6O)bR’(式中、R’は水素原子、アシル基、および炭素数1〜4のアルキル基からなる群から選択される基であり、a、bはそれぞれ0〜50の整数であるが、aおよびbの両方が0である場合を除く。)で示されるポリオキシアルキレン基からなる群から選択される基であり、Rはメチル基またはフェニル基、mは1〜1000の整数、nは1〜40の整数である。なお、メチル基、フェニル基、および前記一般式ポリエーテル変性部の一部が任意にフッ素変性されていてもよい。またポリオキシアルキレン含有率は40〜60%(質量基準)である。〕
(b)揮発性油分 20〜90質量% - (c)粉末をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の液状化粧料。
- (d)残留性油分をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の液状化粧料。
- (d)残留性油分と(a)ポリオキシアルキレン変性シリコーンの配合割合が、(d)残留性油分/(a)ポリオキシアルキレン変性シリコーンが4以下となるような値であることを特徴とする請求項3に記載の液状化粧料。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の液状化粧料を使用して化粧持ち向上効果を付与する化粧方法であって、前記液状化粧料を使用した後、さらにその上から水性成分を含有する化粧料を塗布あるいは噴霧することを特徴とする化粧方法。
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