JPH02183258A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH02183258A
JPH02183258A JP340389A JP340389A JPH02183258A JP H02183258 A JPH02183258 A JP H02183258A JP 340389 A JP340389 A JP 340389A JP 340389 A JP340389 A JP 340389A JP H02183258 A JPH02183258 A JP H02183258A
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木下 昭
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Hisahiro Hirose
尚弘 廣瀬
Akihiko Itami
明彦 伊丹
Kiyoshi Sawada
潔 澤田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真感光体に関し、特にプリンタ、複写機
等に有効であって、半導体レーザ光及びLED光に対し
て感度を示す電子写真感光体に関するものである。
〔従来技術〕
従来、電子写真感光体としては、セレン、酸化亜鉛、硫
化カドミウム等の無機光導電物質を主成分とする感光層
を設けた無機感光体が広く使用されてきた。しかしなが
ら、このような無機感光体は複写機等の電子写真感光体
として要求される光感度、熱安定性、耐湿性、耐久性等
の特性において必ずしも満足できるものではなかった。
例えば、セレンは熱や指紋の汚れ等によって結晶化する
ために電子写真感光体としての特性が劣化しやすい。
又、硫化カドミウムを用いた電子写真感光体は耐湿性、
耐久性に劣り、又、酸化亜鉛を用いた電子写真感光体も
耐久性に問題が゛ある。セレン、硫化カドミウムの電子
写真感光体は又毒性の点で製造上、取扱上の制約が大き
いという欠点を有している。
このような無機光導電性物質の欠点を改善するために、
種々の有機光導電性物質を電子写真感光体の感光層に使
用することが試みられ、近年、活発に研究が行われてい
る。例えば、特公昭50−10496号には、ポリビニ
ルカルバゾールとトリニトロフルオレノンを含有した感
光層を有する有機感光体が記載されている。しかし、こ
の感光体は感度及び耐久性において十分なものではない
。そのため、キャリア発生機能とキャリア輸送機能を異
なる物質に個別に分担させた機能分離型の電子写真感光
体が開発された。このような電子写真感光体においては
物質を広い範囲のものから選択することかできるので、
任意の特性を得やすく、そのため感度が高く、耐久性の
優れた有機感光体が得られることが期待されている。
このような機能分離型の電子写真感光体のキャリア発生
物質として種々の有機染料及び有機顔料が提案されてお
り、例えば、ジブロムアンスアンスロンに代表される多
環キノン化合物、ピリリウム化合物及びビリリウム化合
物とポリカーボネートとの共晶錯体、スクェアリウム化
合物、フタロ・7アニン化合物、アゾ化合物などが実用
化されてきtこ。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記のキャリア発生物質の多くは可視光
の短波長領域もしくは中波長領域に主感度領域を有して
おり、半導体レーザ光源を用いたレーザプリンタ用の感
光体に用いるには、その発信波長領域である750nm
〜850r+mにおける感度が不十分であることが多か
った。そのような中で特定のアゾ化合物や特定のフタロ
シアニン化合物において、750nm以上の長波長領域
に主感度を有するものが見いだされてきているが、これ
らはいずれも特定の凝集構造もしくは特定の結晶構造を
もたせることによって、主吸収を長波長化させ、同時に
キャリア発生能を高めたものであって、化合物の製造条
件や感光体の作成条件の検討が重要な課題となっている
。このような技術の複雑さのために、現在まで、帯電能
、感度、繰返し特性等全般に亘って満足できるものが見
いだされておらず、高性能の電子写真感光体の開発が待
たれているのが現状である。
なかでも特に、電子写真プロセスにおいては、コロナ放
電による帯電時にオゾンその他の活性物質か発生し、こ
れらの活性な物質の影響を受けて、帯電特性や感度の低
下が問題となる。このため、繰返し使用においては、オ
ゾンその他の活性物質への@置時間が累積的に増加する
ことによって、帯′ζ特性の低下が甚だしいものとなる
〔発明の目的〕
本発明の目的は、高感度にしてかつ残留電位が小さく、
又繰返し使用においても電位特性が安定しているような
優れた電子写真感光体を提供することにある。
本発明の他の目的は、半導体レーザ等の長波長光源に対
しても十分な感度を有する電子写真感光体を提供するこ
とにある。
本発明のさらに他の目的は、耐オゾン性に優れ、繰返し
使用における帯電能の低下及び暗電導の増加、感度の低
下等の現象が著しく軽減された、繰返し特性に優れた電
子写真感光体を提供することにある。
〔発明の構成及び作用効果〕
本発明の上記の目的は、Cu−にα線(波長1.541
人)に対するX線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角
2θの27.2゜±0.2°に最大強度のピークを持ち
、その他に9.6゜±0.2°、11.7゜±0.2″
′、24.1”±0.26の回折線に対応する結晶面を
持った結晶状態であって、かつ可視及び近赤外の吸収ス
ペクトルが780nm〜860nmの領域に最大吸収を
示すような凝集状態を有するチタニルフタロシアニンを
含有させると同時に、下記一般式CI)で表されるヒン
ダードアミン化合物、もしくは一般式(n)、(III
:]で表されるヒンダードフェノール化合物から選ばれ
た少くとも1つを感光体に含有させることによって達成
することができる。
般式(I) 式中、R、、R、、R3,R、は水素原子又はアルキル
基、アリール基を表し、好ましくはR1−R6のうち2
つ以上は、アルキル基である。Zは含窒素脂環を形成す
るのに必要な原子団を表し、RI+R2の組及びR、、
R4の組の夫々の組において、その1つはZの中に組込
まれて二重結合を与えてもよい。好ましくは、ピペリジ
ン、ピペラジン、モルホリン、ピロリジンである。X、
Yは有機残基を表す。
一般式(Il’l        一般式・(I[[)
式中、R5は水素原子、アルキル基、アリール基を表し
、R6は分枝状アルキル基を表す。
R7−R1゜は水素原子又は置換基を表し、Yは結合基
、nは2〜4の整数を表す。
これらの具体的な化合物例及び添加量については、特開
昭63−73254号、同63−73255号、同63
−73256号に記載の化合物を参照することができる
が、更に代表的なものの構造を以下に示す。このなかで
も、同一分子中に一般式(1)のヒンダードアミン構造
と、一般式(n)、(II[)のヒンダード7エ/−ル
構造の両方を有する化合物において、特に優れた効果が
得られるものである。
A−7 A−11 本発明に係るチタニルフタロシアニンのX線回折スペク
トルは次の条件で測定され、ここでのピークとはノイズ
とは異なった明瞭な鋭角の突出部のことである。
X線管球     Cu 電    圧        40.OKV電    
流       100       mAスタート角
度  6.Odeg− ストップ角度  35.Odeg。
ステップ角度   0.02   deg。
測定時間    0.50   sec。
吸収スペクトルは「320型自記記録分光光度計」(日
立製作新製)を用いて測定した反射型の吸収スペクトル
である。
本発明のチタニルフタロシアニンの製造方法を例示的に
説明する。例えば、四塩化チタンとフタロジニトリルと
をα−クロルナフタレン等の不活性高沸点溶媒中で反応
させる。反応温度は160°C〜300℃で、特に16
0°C〜260°Cが好ましい。これによって得られる
ジクロロチタニウム7りロシアニンを塩基もしくは水で
加水分解することによってチタニルフタロシアニンが得
られる。次にこれを溶媒処理することによって、目的の
結晶型を得ることができるが、処理に用いられる装置と
しては一般的な撹拌装置の他に、ホモミキサ、ディスパ
ーサ、アジター、或はボールミル、サンドミル、アトラ
イタ等を用いることができる。
本発明では上記のチタニルフタロシアニンの他に他のキ
ャリア発生物質を併用してもよい。そのようなキャリア
発生物質としては例えばβ型、β型、”lβ混合型、ア
モルファス型等のチタニルフタロシアニンをはじめ、他
の7りロシアニン顔料、アゾ顔料、アントラキノン顔料
、ペリレン顔料、多環キノン顔料、スクェアリウム顔料
等が挙げられる。
本発明の感光体におけるキャリア輸送物質としては、種
々のものが使用できるが、代表的なものとしては例えば
、オキサゾール、オキサジアゾール、チタノール、チア
ジアゾール、イミダゾール等に代表される含窒素複素環
核及びその縮合環核を有する化合物、ポリアリールアル
カン系の化合物、ピラゾリン系化合物、ヒドラゾン系化
合物、トリアリールアミン系化合物、スチリル系化合物
、スチリルトリフェニルアミン系化合物、β−フェニル
スチリルトリフェニルアミン系化合物、ブタジェン系化
合物、ヘキサトリエン系化合物、カルバゾール系化合物
、縮合多環系化合物等が挙げられる。
これらのキャリア輸送物質の具体例としては、例えば特
開昭61−107356号に記載のキャリア輸送物質を
挙げることができるが特に代表的なものの構造を次に例
示する。
C,H。
T −1゜ T −15 T−19 感光体の構成は種々の形態が知られている。本発明の感
光体はそれらのいずれの形態をもとりうるが、積層型も
しくは分散型の機能分離型感光体とするのが望ましい。
この場合、通常は第1図から第6図のような構成となる
。第1図に示す層構成は、導電性支持体1上キヤリア発
生層2を形成し、これにキャリア輸送層3を積層して感
光層4を形成したものであり、第2図はこれらのキャリ
ア発生層2と干ヤリア輸送層3を逆にした感光層4″を
形成したものである。第3図は第1図の層構成の感光層
4と導電性支持体lの間に中間層5を設け、第4図は第
2図の層構成の感光層4′と導電性支持体lとの間に中
間層5を設けたものである。第5図の層構成はキャリア
発生物質6とキャリア輸送物質7を分散含有する感光層
4″を形成した単層盤のものであり、第6図はこのよう
な感光層4“と導電性支持体lとの間に中間層5を設け
たものである。
感光層の形成においては、キャリア発生物質或はキャリ
ア輸送物質を単独で、もしくはバインダや添加剤ととも
に溶解させた溶液を塗布する方法が有用である。しかし
又、一般にキャリア発生物質の溶解度は低いため、その
ような場合キャリア発生物質を、超音波分°散機、ボー
ルミル、サンドミル、ホモミキサ等の分散装置を用いて
適当な分散媒中に微粒子分散させた液を塗布する方法が
有効となる。この場合、バインダや添加剤は分散中に添
加して用いられるのが通常である。
感光層の形成に使用される溶剤或は分散媒としては広く
任意のものを用いることができる。例えばブチルアミン
、エチレンジアミン、N、N−ジメチルホルムアミド、
アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、エチレング
リコールジメチルエーテル、トルエン、キシレン、アセ
トフェノン、クロロホルム、ジクロルメタン、ジクロル
エタン、トリクロルエタン、メタノール、エタノール、
プロパツール、ブタノール等が挙げられる。
キャリア発生層もしくはキャリア輸送層の形成にバイン
ダを用いる場合に、バインダとして任意のものを選ぶこ
とができるが、特に疎水性でがっフィルム形成能を有す
る高分子重合体が望ましい。
このような重合体上しては例えば次のものを挙げること
ができるが、これらに限定されるものではない。
ポリカーボネート アクリル樹脂 ポリ塩化ビニル ポリスチレン ポリ酢酸ビニル ポリビニルブチラール ポリビニルカルバゾール シリコーン樹脂 ポリエステル ポリカーボネート2樹脂 メタクリル樹脂 ポリ塩化ビニリデン スチレン−ブタジェン共重合体 ポリビニルホルマール ポリビニルアセタール スチレン−アルキッド樹脂 シリコーン−アルキッド樹脂 フェノール樹脂 ポリウレタン       エポキシ樹脂塩化ビニリデ
ン−アクリロニトリル共重合体塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体 塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体バイ
ンダに対するキャリア発生物質の割合は10〜600w
t%が望ましく、更には50〜400wt%が好ましい
。バインダに対するキャリア輸送物質の割合はIθ〜5
00vt%とするのが望ましい。キャリア発生層の厚さ
は、0.01〜20μmとされるが、更には0.05〜
5μmが好ましい。キャリア輸送層の厚みは1−100
μmであるが、更には5〜30μmが好ましい。
上記感光層には感度の向上や残留電位の減少、或は反復
使用時の疲労の低減を目的として、電子受容性物質を含
有させることができる。このような電子受容性物質とし
ては例えば、無水琥珀酸、無水マレイン酸、ジブロム無
水琥珀酸、無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、
テトラブロム無水7タル酸3−ニトロ無水フタル酸、4
−ニトロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸、無水メリ
ット酸、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメ
タン、o−’;ニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼン
、1.3.5−トリニトロベンゼン、p−ニトロベンゾ
ニトリル、ビリクルクロライド、キノンクロルイミド、
クロラニル、クロラニル、ジクロルジシアノ−p−ベン
ゾキノンアントラキノン、ジニトロアントラキノン、9
−フルオレニデンマロノジニトリル、ポリニトロ−9−
フルオレニデンマロノジニトリル、ピクリン酸、0−ニ
トロ安息香酸、p−ニトロ安息香酸、3,5−ジニトロ
安息香酸、ペンタフルオロ安息香酸、5−ニトロサリチ
ル酸、3.5−ジニトロサリチル酸、フタル酸、メリッ
ト酸、その他の電子親和力の大きい化合物を挙げること
ができる。電子受容性物質の添加割合はキャリア発生物
質の重量100に対して0.01〜200が望ましく、
更には0.1−100が好ましい。
又、上記感光層中には種々の劣化防止剤を含有させるこ
とができる。そのような目的に用いられる化合物として
はたとえば、トコフェノール等のクロマノール誘導体及
びそのエーテル化化合物もしくはエステル化化合物、ボ
リアリールアルカン化合物、ハイドロキノン誘導体及び
そのモノ及びジエーテル化化合物、ベンゾフェノン誘導
体、ベンゾトリアゾール誘導体、チオ;−チル化合物、
ホスホン酸エステル、亜燐酸エステル、フェニレンジア
ミン誘導体、直鎖アミン化合物などが有効である。
導電性支持体としては、金属板、金属ドラムが用いられ
る他、導電性ポリマーや酸化インジウム等の導電性化合
物、もしくはアルミニウム、パラジウム等の金属の薄層
を塗布、蒸着、ラミネート等の手段により紙やプラスチ
ックフィルムなどの基体の上に設けてなるものを用いる
ことができる。
本発明の感光体は以上のような構成であって、以下の実
施例からも明らかなように、帯電特性、感度特性、繰返
し特性に優れたものである。
〔実施例〕
(合成例1) フタロジニトル65gとび一クロルナフタレン500m
gの混合物中に窒素気流下で14.712の四塩化チタ
ンを滴下した後、除々に200℃まで昇温し、反応温度
を200°C〜220℃の間に保って3時間撹拌して反
応を完結させた。その後放冷し130℃になったところ
で熱時濾過し、α−クロルナフタレンで洗浄した後、メ
タノールで数回洗浄し更に80’Oの熱水で数回洗浄し
た。
次に、得られたヌッチェケーキに0−ジクロルベンゼン
を加え、サンドミルを用いて!IO〜60°cの温度範
囲でミリングを行った。メタノールで希釈後、濾過しア
セトン、メタノールで洗浄して、本発明のチタニルフタ
ロシアニンを得た。この結晶は第7図に示すように、X
線回折においてブラッグ角2θの27.3°に最大強度
のピークを有し、又9.56.9.7’、11.7”、
24.げに特徴的なピークを示す本発明のチタニルフロ
シアニンであるが、同時に若干量のα型チタニルフタロ
シアニンを含有スるものである。
(合成例2) 合成例1において得られるヌッチェケーキを乾燥し、そ
の5gを96%硫酸100g中で3〜5℃で撹拌した後
、濾過して得られた硫酸溶液を水1.5リットル中にあ
け、析出した結晶を濾取した。次いで洗浄液が中性とな
るまで水洗を繰返した。
このようにして得られたヌッチェケーキに1,2−ジク
ロルエタンを加え、室温で1時間撹拌したのち、濾過し
たメタノール洗浄して本発明の結晶を得た。この結晶は
第8図に示すようにブラッグ角2θの27.3°に最大
強度のピークを有し、又9.6”、11.7°、24.
1’に特徴的なピークを示した。
(比較合成例1) 合成例2のヌッチェケーキを乾燥後、メチルセルソルブ
を用いて、ミリングすることによって、第9図に示すよ
うなσ型のチタニルフタロシアニンを得た。
(実施例1) 合成例2において得られた第8図のX線回折パターンを
有する本発明のチタニル7りロシアエフ3部、バインダ
樹脂としてシリコーン樹脂、rKR−5240,15%
キシレン/ブタノール溶液」(信越化学社製)20部、
分散媒としてメチルエチルケトン 100部をサンドミ
ルを用いて分散し、これを、アルミニウムを蒸着したポ
リエステルベース上にワイヤバーを用いて塗布して、膜
厚0.3μmのキャリア発生層を形成した。次いで、キ
ャリア輸送物質T−21部と化合物A−50,1部、ポ
リカーボネート樹脂「ニーピロンZ200J(三菱瓦斯
化学社製)1.4部、微量のシリコーンオイルrKF−
54J (信越化学社製)を、l、2−ジクロエタン1
0部に溶解した液をブレード塗布機を用いて塗布し乾燥
の後、膜厚22μmのキャリア輸送層を形成した。この
ようにして得られた感光体をサンプルlとする。この感
光体の吸収スペクトルは第10図のようであった。
(比較例1) 実施例1における、第8図のチタニルフタロシアニンを
比較合成例1で得た、第9図のX線回折パターンを持つ
比較のチタニルフタロシアニンに代えた他は実施例1と
同様にして比較用の感光体を得t;。これを比較サンプ
ル(1)とする。
(比較例2) 実施例1において、化合物A−5を除いt;他は実施例
1と同様にして比較用の感光体を得た。これを比較サン
プル(2)とする。
(実施例2〜5) 実施例1における、化合物A−5を表1のように変更し
た他は、実施例1と同様にして感光体を作成した。この
ようにして得られた感光体をサンプル2〜5とする。
(実施例6) 合成例1で得た、第7図のX線回折パターンを有する本
発明のチタニルフタロシアニン1部、化合物A−20,
3部、バインダ樹脂としてポリビニルホルマール樹脂「
ビニレックFJ(電気化学工業社製)0.5部、分散媒
として1.2−ジクロルエタン50部を超音波分散装置
を用いて分散した。一方、アルミニウムを蒸着したポリ
エステルベース上にポリビニルブチラール樹脂rXYH
LJ (ユニオン・カーバイド社製)からなる厚さ0.
2μmの中間層を設け、その上に、先に得られた分散液
を浸漬塗布法によって塗布して、膜厚0.4μmのキャ
リア発生層を形成した。次いで、キャリア輸送物質T−
6,1mとポリカーボネート樹脂 「パンライトK −
1300J(奇人化成社製)1.3部、微量のシリコー
ンオイル rKF−54J(信越化学社製)を、1.2
−ジクロルエタン10部に溶解した液を浸漬塗布法によ
って塗布して、乾燥の後、膜厚2.5μmのキャリア輸
送層を形成した。
このようにして得られた感光体をサンプル6とする。こ
の感光体の吸収スペクトルは第11図のようであっt;
表  1 (評 価 l) 以上のようにして得られたサンプルは、ペーパアナライ
ザEPA−8100(川口電気社製)を用いて、以下の
ような評価を行った。まず、−80μAの条件で5秒間
のコロナ帯電を行い、帯電直後の表面電位Va及び5秒
間放置後の表面電位V1を求め、続いて表面照度が2 
(ffux)となるような露光を行ない、表面電位を1
 /2 Viとするのに必要な露光量E、/2を求めた
。又 D = 100(Va −V i)/ Va  (%)
の式より暗減衰率りを求めた。結果は表2に示しIこ 
(評 価2) 得られたサンプルは又、プリンタ rLP−3QIOJ
 (コニカ社会部)に半導体レーザ光源を装着した改造
機を用い、帯電極近傍でのオゾン濃度が50ppmとな
るような条件下において繰返し特性を評価した。
初期の未露光部電位V□、露光部電位■、を求め、更に
一万回の繰返しにおけるvMとVLの変化分6表−2 (+)は増大、(−)は低下を表す。
(実施例7) アルミニウムドラム上に、塩化ビニル−酢酸ビニル−無
水マレイン酸共重合体 [エスレックMP−IOJ(漬
水化学社製)からなる厚さ0.1μmの中間層を形成だ
。次いで、キャリア輸送物質T−11部とポリエルテル
樹脂「バイロン200J (東洋紡社製)1.5部、を
1.2−ジクロルエタン15部に溶解した液を、浸漬塗
布法によって塗布して、乾燥の後、膜厚15μmのキャ
リア輸送層を形成た。一方、合成例2で得た第8図のチ
タニルフタロシアニン1部、バインダ樹脂としてポリカ
ーボネート 「パンライトL −1250J (奇人化
成社製)3部、分散媒としてもモノクロルベンゼン15
部と1.2−ジクロルエタン35部をボールミルを用い
て分散した後、更に、キャリア輸送物質T−122部、
化合物A −104,4部を添加した。こうして得られ
た分散液を先のキャリア輸送層の上に、スプレー塗布法
によって塗布して、膜厚5μ諷のキャリア発生層を形成
した。
こうして得られ1;感光体を、帯電極性をプラス極性と
しな他は評価2と同様にして評価した。
vll (初期値)  −640(V)VL(初期値)
−60(V) △V□        = (−)10  (V )△
v、         −(+)15  (v)(比較
例3) 化合物A−10を除いた他は実施例7と同様にして比較
用の感光体を作成、評価した。
■□ (初期値)  =  620  (V)VL(初
期値)−50(V) △■□     −(−)80(V) △ML        =(+)50(V)以上の実施
例から明らかなように本発明においては、特定化合物を
含有させることによって、特定のチタニルフタロシアニ
ンの優れた初期特性を劣化させることなく、耐久性、特
にオゾン耐性の高い電子写真感光体が得られるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明の感光体の層構成の具体例を示
しt:各断面図である。 第7因は本発明に係るチタニル7夕口シアニンにσ型が
混在する場合のX線回折図、第8図は合成例2において
得られる本発明に係るチタニルフタロシアニンのX線回
折図であり、第9図は比較合成例において得られるσ型
チタニルフタロシアニンのX線回折図である。第1θ図
及び第11図は実施例1及び実施例6における感光体の
吸収スペクトルである。 l・・・導電性支持体   2・・・キャリア発生層3
・・・キャリア輸送層  4.4 ’ 、4“・・・感
光層5・・・中間層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  Cu−Kα線(波長1.541Å)に対するX線回折
    スペクトルにおいて、ブラッグ角2θの27.2゜±0
    .2゜に最大強度のピークを持ち、その他に9.6゜±
    0.2゜、11.7゜±0.2゜、24.1゜±0.2
    ゜の回折線に対応する結晶面を持った結晶状態であって
    、かつ可視及び近赤外の吸収スペクトルが780nm〜
    860nmの領域に最大吸収を示すような凝集状態を有
    するチタニルフタロシアニンを含有してなる電子写真感
    光体において、下記一般式〔 I 〕、〔II〕、〔III〕で
    表される化合物の中から選ばれる少くとも1つの化合物
    を含有することを特徴とする電子写真感光体。 一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R_1、R_2、R_3及びR_4は水素原子
    又はアルキル基、アリール基を表し、Zは含窒素脂環を
    形成するのに必要な原子団を表す。又、R_1、R_2
    の組及びR_3、R_4の組の夫々の組において、その
    1つはZの中に組込まれて二重結合を与えてもよい。 X、Yは有機残基を表す。〕 一般式〔II〕一般式〔III〕 ▲数式、化学式、表等があります▼▲数式、化学式、表
    等があります▼ 〔式中、R_5は水素原子、アルキル基、アリール基を
    表し、R_6は分枝状アルキル基を表し、R_7〜R_
    1_0は水素原子又は置換基を表し、Yは結合基、nは
    2〜4の整数を表す。〕
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