JPH02181031A - 車両用エンジン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は例えば自動二輪車に搭載される車両用エンジン
に関するものである。

〔従来の技術〕

レース等に使用される自動二輪車のエンジンにおいては
、コースやレースの状況に応じて変速機の変速比を迅速
に変えることが要求される場合がある。また、一般のエ
ンジンであっても変速機の点検整備が容易であることが
好ましい。これに応えるものとしては例えば実開昭６１
−７３９５９号公報（考案の名称、内燃機関）に開示さ
れたものがある。これは、変速機ケースに変速機が挿抜
される開口部を設け、変速機をエンジン側方から着脱す
るものであり、変速機の外側を冷却水ポンプが取付けら
れた側面カバーと、この側面カバに重ねられた変速機カ
バーで覆うように構成されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、このような構造では、変速機カバーを外しても
側面カバーおよび冷却水ポンプがクランクケースに取付
けられた状態に保たれるので、変速機交換時に冷却水を
抜く必要がないという利点がある反面、冷却水ポンプを
取付けるための側面カバーと、変速機を覆う変速機カバ
ーとの二部材を重ねて取付けなければならないために、
部品点数が嵩むという不具合があった。本発明はこのよ
うな事情に鑑みなされたもので、変速機交換時に冷却水
を抜く必要がなくしかも部品点数を削減することができ
る車両用エンジンを提供するものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係る車両用エンジンは、クランクケスの一側面
に変速機が挿抜される変速機用窓と、この変速機用窓と
間隔をおいて配置され前記一側面に取付けられる冷却水
ポンプの回転軸が挿抜される冷却水ポンプ用窓とを設け
、ポンプ駆動歯車を側面視変速機用窓内に位置するよう
に配設し、前記冷却水ポンプを回転軸上のポンプ歯車が
側面視冷却水ポンプ用窓内に位置するように配設すると
共に、これら両歯車に噛合する中間歯車を前記両窓間に
配設したものである。

〔作用〕 本発明においては、冷却水ポンプと変速機および変速機
を覆う蓋部材とは互いに干渉することなくクランクケー
スに側方から着脱できるようになる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図により詳細に説明する。第
１図は本発明に係る車両用エンジンを一部を破断して示
す右側面図、第２図は車両用エンジンを示す左側面図、
第３図は第１図の■−■線断面図、第４図は第１図のＴ
Ｖ−ＴＶ線断面図、第５図は第３図のＶ−Ｖ線断面図で
ある。これらの図において符号１で示すものは、自動二
輪車などの車両に搭載され後述する変速機が一体的に設
けられたエンジンである。本実施例においては、水冷式
の２サイクル２気筒エンジンが用いられている。

２はクランクケースであり、クランク軸３を回転自在に
支持すると＃にクランクウェブを覆い吸気を予圧縮する
クランク室を形成している。４ａ４ｂはこのクランクケ
ース２に設けられた２個のシリンダであり、側方から見
て７字形に配置されている。前側のシリンダ４ａはクラ
ンクケース２から前方へ略水平方向に延出され、後側の
シリンダ４ｂはクランクケース２から上方へ略鉛直方向
に延出されている。

各シリンダ４ａ、４ｂはコンロッド５ａ、５ｂを介して
クランク軸３に連結されたピストン６ａ。

６ｂを保持したシリンダ本体７ａ、７ｂと、このシリン
ダ本体７ａ、’７ｂのシリンダ孔を閉塞するシリンダヘ
ッド３ａ、８ｂとなどから構成され、内部に冷却水通路
が形成されている。９はこれらシリンダ間に形成された
Ｖ形空間内に配設された気化器であり、リード弁１０を
介してクランク室に至る吸気通路の一部を形成している
。１１ａ。

１１ｂは各シリンダ４ａ、４ｂに接続された排気管であ
り、一方の排気管１１ａは前側のシリンダ４ａの下面に
クランクケース２の下方を後方へ向かうように接続され
、他方の排気管１１ｂは後側のシリンダ４ｂの背面にク
ランクケース２の上方を後方へ向かうように接続されて
いる。

前記クランクケース２は、前側のシリンダ４ａに対して
後方に傾斜された後側のシリンダ４ｂの軸線を含みクラ
ンク軸方向に延在する平面からなる分割面Ｐで前ケース
２ａと後ケース２ｂとに分割されている。各ケース２ａ
、２ｂには前記クランク軸３および、その下方に配置さ
れたプライマリ−軸１２を分割面Ｐ上で支持する支持部
が設けられている。１３はクランク軸３の左側に軸装さ
れたクランク歯車、Ｉ４はその外側に軸装された発電機
である。前記プライマリ−軸１２の左側端部には前記ク
ランク歯車１３に噛合するプライマリ−歯車１５が軸装
され、右側端部は減小歯車１６が一体に設けられている
。プライマリ−軸１２の右側の軸受部はシリンダ４ａの
略軸線上とされ軸受部と前記減小歯車１６との間にはバ
ランサ１７が一体に設けられている。

２１は前記クランクケース２の後ケース２ｂに一体に設
けられた変速機ケースである。この変速機ケース２１は
シリンダ４ａ、４ｂの軸線をクランクケース２方向に延
長した線間に形成された空間に配設された変速機２２を
覆うように形成されている。変速機２２は右側端部にク
ラッチ２３が軸装された主軸２４と、この主軸２４と平
行に支持され左側端部に動力をチェーン２５に伝達する
動力取出用スプロケットが設けられた副軸２６と、これ
ら軸上に設けられた歯車列などから構成されている。主
軸２４は減小歯車１６に噛合する減大歯車２７を有する
クラッチ２３を介してプライマリ−軸１２に連結されて
いる。

前記変速機ケース２１の右側の側面には変速機２２をケ
ースに対して挿抜する開口部３１が開口されている。一
方、左側の側面に副軸２６が貫通する貫通孔３２が開口
されている。また左側の内側面には主軸２４の左側端部
を支持する凹陥部３３が設けられている。３４は開口部
３１を右側方から閉塞するように変速機ケース２１に取
付ねじ３５で取付けられた内蓋である。この内蓋３４に
は主軸２４を貫通させ軸受を介して支持する貫通孔３６
および副軸２６の右側端部を軸受を介して支持する凹陥
部３７が設けられている。

前記クランクケース２は右側部が変速機ケース２１より
も右側方に延出されており、右側面には前記開口部３１
よりも右側に位置して変速機２２を変速機ケース２１に
対して挿抜するための変速機用窓４１が開口されている
。４２はこの変速機用窓４１を覆い取付ねじ４３でクラ
ンクケース２に取付けられた外蓋である。４４はクラン
クケス２前部の右側面に取付けられた冷却水ポンプ、４
５はこの冷却水ポンプ４４の回転軸４６が挿抜される冷
却水ポンプ用窓である。４７は回転軸４６上に設けられ
たポンプ歯車、４８はこのポンプ歯車４７と前記減小歯
車１６とに噛合しこれら歯車間を連結する中間歯車であ
る。この中間歯車４８は前記変速機用窓４１と冷却水ポ
ンプ用窓４５との間に配設され、支持軸４９上に回転自
在に支持されている。支持軸４９はクランクケース側面
の貫通孔５１とクランクケース内側壁の凹陥部５２とで
支持されている。

ここで、プライマリ−軸１２に設けられクラッチ駆動歯
車および冷却水ポンプ駆動歯車として機能する減小歯車
１６は、右側方から見た側面視形状において変速機用窓
４１内に位置するように配設されている。また冷却水ポ
ンプ４４はポンプ歯車４７が右側方から見た側面視形状
において冷却水ポンプ用窓４５内に位置するように配設
されている。

なお、冷却水ポンプ４３は図示しないがラジエタで冷却
された冷却水をエンジンシリンダへ循環させるように接
続されている。

このように構成された車両用エンジンにおいては、変速
機２２を、主軸２４．副軸２６を内蓋３４に組付けた状
態で右側方から開口部３１内に挿入し、主軸２４の左側
端部を凹陥部３３に支持させ、副軸２６の左側端部を貫
通孔３２に挿通することによって、変速機ケース２１に
組付けることができる。一方、変速機２２を取外す場合
は、先ず主軸２４の右側端部に設けられたクラッチ２３
および副軸２６の左側端部に設けられた動力取出用スプ
ロケットを取外し、次いで取付ねじ４３を緩めて外蓋４
２を外した後に、取付ねじ３５を緩めて内蓋３４を右方
向へ引き抜くことによって行うことができる。

また、冷却水ポンプ４４の取付けは、先ず中間歯車４８
を冷却水ポンプ用窓４５あるいは変速機用窓４１から挿
入して両窓間に形成された仕切部分の内側に位置させ、
この状態で外側から支持軸４９を挿入した後に、冷却水
ポンプ４４を冷却水ポンプ用窓４５内に挿入することに
よって行われる。一方、冷却水ポンプ４４を取外す場合
は、冷却水ポンプ４４を外側へ引抜けばよい。

したがって、冷却水ポンプ４４と変速機２２および外Ｍ
４２とをこれら部材が互いに干渉することなくクランク
ケース２に側方から着脱することができる。その結果、
冷却水ポンプ４４をクランクケース２に組付けた状態で
、しがもクランクケス２を分解することなく変速機２２
を着脱することができるので、変速機２２を迅速に交換
して変速比を変化させることができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、クランクケースの
一側面に変速機が挿抜される変速機用窓と、この変速機
用窓と間隔をおいて配置され前記一側面に取付けられる
冷却水ポンプの回転軸が挿抜される冷却水ポンプ用窓と
を設け、ポンプ駆動歯車を側面視変速機用窓内に位置す
るように配設し、前記冷却水ポンプを回転軸上のポンプ
歯車が側面視冷却水ポンプ用窓内に位置するように配設
すると共に、これら両歯車に噛合する中間歯車を前記両
窓間に配設したから、冷却水ポンプと変速機および変速
機を覆う蓋部材とを互いに干渉することなくクランクケ
ースに側方から着脱することができる。

したがって、冷却水ポンプをクランクケースに組付けた
状態で、かつクランクケースを分解することなく変速機
の着脱が行えるから、冷却水を抜くことなく迅速に変速
機を交換して変速比を変化させることができ、変速機の
点検整備も容易に行える。しかも、従来のように冷却水
ポンプをクランクケースに取付ける特別な部材が不要に
なるから部品点数を削減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る車両用エンジンを一部を破断して
示す右側面図、第２図は車両用エンジンを示す左側面図
、第３図は第１図のｍ−ｍ線断面図、第４図は第１図の
ＩＶ−ＩＶ線断面図、第５図は第３図のＶ−Ｖ線断面図
である。 ２・・・・クランクケース、１２・・・・プライマリ−
軸、１６・・・・減小歯車、２２・・・・変速機、４Ｉ
・・・・変速機用窓、４４・・・・冷却水ポンプ、４５
・・・・冷却水ポンプ用窓、４６・・・・回転軸、４８
．・、・中間歯車。 特許出願人　ヤマハ発動機株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. クランクケースに変速機ケースが一体に形成された車両
   用エンジンにおいて、クランクケースの一側面に変速機
   が挿抜される変速機用窓と、この変速機用窓と間隔をお
   いて配置され前記一側面に取付けられる冷却水ポンプの
   回転軸が挿抜される冷却水ポンプ用窓とを設け、クラン
   ク軸に連結されたポンプ駆動歯車を側面視変速機用窓内
   に位置するように配設し、前記冷却水ポンプを回転軸上
   に軸装されたポンプ歯車が側面視冷却水ポンプ用窓内に
   位置するように配設すると共に、これら両歯車に噛合す
   る中間歯車を前記両窓間に配設してなる車両用エンジン
   。