JPH0217934Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、歩行型耕耘機の変速操作連動機構
に関するものである。

従来、歩行型耕耘機には、バツテリーが、機体
側面に張り出し状に設けたバツテリー台に搭載さ
れていたため、同耕耘機の重量配分が左右均等で
はなく、湿田作業等に支障があり、この支障を除
去するために、機体中心線上の操縦ハンドル基部
にバツテリーを搭載するという考案がなされてい
るが、この考案では、ミツシヨンケース上部のシ
フト軸突出部と、変速レバー基端との間にバツテ
リーが介在して、同レバーからシフト軸への操作
連動機構が複雑になると共に、操作系の剛性が低
下し変速の手応えが不明確になり、また同機構の
機体への組付けが面倒であるという欠点があつ
た。

この考案では、シフト軸に横方向のシフトレバ
ー嵌着し、変速レバー基端横方向のベルクランク
部を延設して、同レバー先端と、同クランク部先
端とを、プツシユプルロツドで連動連結すること
によつて、バツテリーを迂回しながら簡単、確実
で、機体への組付けが容易であり、しかも高剛性
で変速手応えの明確な歩行型耕耘機の変速作動連
動機構を提供せんとするものである。

この考案の実施例を図面にもとずいて詳細に説
明すれば、Ａは、歩行型耕耘機を示し、機体前部
に設けたフレーム１上面に原動機２を配設し、同
フレーム１後部にはミツシヨンケース３下部が固
設されており、同ケース上部４は上方向に延設さ
れ、同上部４には原動機２の動力が機体側方に設
けたＶベルト伝動機構５を介して伝達されてお
り、同ケース３内に設けた連動機構を介して同ケ
ース３左右側に配設した左右走行車輪６を駆動す
るように構成している。

ミツシヨンケース３後面には、耕耘部７駆動用
のチエンケース８基端が固定されており、同ケー
ス８先端に軸支した耕耘軸９を介して耕耘瓜１０
を原動機２からの動力によつて回転させて耕耘作
業を行うものであり、この動力伝達には、ミツシ
ヨンケース上部４から上方向に突出したシフト軸
１１によつて操作される同ケース３内蔵の変速機
構が介在して、この変速機構により耕耘瓜の回転
数を変速するように構成している。

ミツシヨンケース上部４後面には、板金を略箱
状にプレス成形した操縦ハンドル１２基部１３が
固設されており、同基部１３は後方向に延設１３
−１されており、同延設部１３−１後部からは二
又状に左右に分岐して耕耘部７上方を後方向に延
設されており、同基部１３の左右先端１４には、
それぞれ左右操縦パイプハンドル１５基端が取付
けられ、それぞれ後方向に延設された同ハンドル
１５先端には、作業者が把持するためのグリツプ
１６が配設されている。

操縦ハンドル基部１３の延設部１３−１の内部
には、バツテリー１７を収納すべくバツテリーケ
ース１８が設けられており、同バツテリー１７を
機体中心線上の同基部１３内に配設することによ
つて、左右重量配分を均等にしている。

操縦ハンドル基部１３、延設部１３−１の後面
１９内側には、耕耘変速レバー２０基端２１が枢
軸２２を介して左右回動自在に枢支されており、
同レバー２０は後方向に延設され先端には、作業
者が操作するための握り２３が取付けられてお
り、更に同基端２１から右横方向にベルクランク
部２４が延設されており、同クランク部先端２５
には、バツテリーケース１８の右側に長手方向を
前後方向としてプツシユプルロツド２６後端２７
が枢着しており、同ロツド前端２８は、シフト軸
１１から右横方向に延設したシフトレバー２９先
端３０に枢着されており、同レバー基端３１はシ
フト軸１１に嵌着されており、変速レバー基端２
１とシフト軸１１とは、バツテリーケース１８右
側方を迂回して連動連結している。図中２６−１
は同ロツド２６の長さ調整用ねじを示し、３２は
走行のための主変速レバーを示し、同レバー３２
は、バツテリーケース１８下方を通過してミツシ
ヨンケース３に連結している。

３３は尾輪を示すものである。

この考案の実施例は上記のように構成されてお
り、耕耘変速レバー２０の左右操作作動は、ベル
クランク部先端２５の前後作動及びプツシユプル
ロツド２６の押し引き作動を介してシフトレバー
光端３０の前後作動に伝達され、シフト軸１１を
回動させて、ミツシヨンケース３内蔵の変速機構
を操作して耕耘瓜１０の回転速度を変換するもの
であり、変速操作連動機構をプツシユプルロツド
２６を用いたリンク機構に構成しているので簡単
で確実、しかも容易に行えるものである。また、
同機構を機体に組付ける作業が容易に行えるもの
である。

この考案によれば、変速レバー基端に設けたベ
ルクランク部先端と、シフト軸に嵌着したシフト
レバーの先端とを、プツシユプルロツドで連動連
結することにより、簡単、確実で機体への組付け
が容易であり、しかも変速操作が容易になるとい
う効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による変速操作連動機構を有
する歩行型耕耘機の全体側面図、第２図は、同要
部平面図。 Ａ……歩行型耕耘機、１……フレーム、３……
ミツシヨンケース、４……同上部、１１……シフ
ト軸、１２……操縦ハンドル、１３……同基部、
１３−１……同延設部、１７……バツテリー、２
０……変速レバー、２１……同基端、２４……ベ
ルクランク部、２５……同先端、２６……プツシ
ユプルロツド、２９……シフトレバー、３０……
同先端、３１……同基端。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 歩行型耕耘機Ａの操縦用ハンドル１２の基部１
   ３を、ミツシヨンケース３上部４に固設し、同ハ
   ンドル１２を後方向に延設１３−１して、同延設
   部１３−１の内部にバツテリ１７を載置し、ミツ
   シヨンケース上部４から突出した変速用のシフト
   軸１１には、シフトレバー２９基端３１を嵌着し
   て同レバー先端３１を横方向に延設し、変速レバ
   ー２０の基端２１には、横方向に延設状態のベル
   クランク部２４を形成して、同クランク部先端２
   ５と、シフトレバー先端３０とをプツシユプルロ
   ツド２６により連動連結し、バツテリー１７を迂
   回してシフト軸１１と変速レバー基端２１とを連
   動連結してなる歩行型耕耘機の変速操作連動機
   構。