JPH02178336A - 静電防止用成形材料 - Google Patents

静電防止用成形材料

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JPH02178336A
JPH02178336A JP33428188A JP33428188A JPH02178336A JP H02178336 A JPH02178336 A JP H02178336A JP 33428188 A JP33428188 A JP 33428188A JP 33428188 A JP33428188 A JP 33428188A JP H02178336 A JPH02178336 A JP H02178336A
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JP
Japan
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molding material
antistatic
weight
color
conductive filler
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JP33428188A
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English (en)
Inventor
Ryozo Sakamoto
良蔵 阪本
Kazuya Iwase
岩瀬 和哉
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KAWASAKI TECHNO RES KK
Original Assignee
KAWASAKI TECHNO RES KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、静電防止を要する分野に用いられる無彩色お
よび有彩色導電性成形材料に関し、詳しくは、電子部品
を静電気に起因する障害(静電破壊)から保護するため
の流通用包装材料あるいは工場内組立ライン等で使用す
る産業資材として用いられる静電防止用成形材料および
有彩色静電防止用成形材料に関する。
〈従来の技術〉 従来より、静電防止効果を持つと同時に熱可塑性合成樹
脂独特の良好な成形加工性を有する材料とし′C,導電
性素材と熱可塑性合成樹脂との複合材料が求められてき
た。 このような複合材料は、電子部品、例えば、IC
およびLSI部品あるいはこれらを組込んた基盤回路2
tどを静電気に起因する障害(静電破壊)より保3!す
る目的で、流通用包装材料あるいは工場内組立ライン等
で使用する産業資材、例えば、IC+−レイ、ICギヤ
リア、ICラックおよびICコンテナーなどのIC関連
包装資材などに用いられる。
ところで、従来、市場に出ている静電防止用導電性成形
材料は殆ど全て、各種カーボンブラックを導電性充填材
とするもので、−殻内材料として国内において年間数千
トン使用されているが、色調は全て黒色品である。
このような静電防止用成形複合材料としては、加工性、
機械的物性、成形品の寸法精度か良好であることは勿論
のことながら、導電性が静電防止レベルにあることか必
要である。 この1.・ヘルは、体積固有抵抗(V R
)がおおよそ107Ω・cln以下、表面抵抗率(SR
)かおおよそ108Ω以下であることが必要である。
〈発明か解決しようどする課題〉 どころで、1−記の如く静電防+、)−用成形材旧とし
ては、事実上、カーホンブラックによる男色品しか使わ
れておらず、それによるデメリッ]・は、以下のような
ものがある。
(Dカーボンブラック充填の場合、静電防止レベルの性
能を出すためには、20〜30重量%混入させる必要が
あり、す)♂わぢ、比重1.0付近のため、体積率が大
となり分散が難しく、導電性能にバラツキを発生ずるは
かりてit <、機(へ的物性上、特に衝撃強度の低下
を招くなどの問題かある。
■カーボンブラックは基本的に熱安定性に欠け、特に2
20〜230℃以上の高温で加工するエンジニアリング
プラスチック系樹脂への適用には性能上問題がある。
■カーボンブラック充填の成形品をユーザー側で使用す
る際、特に熱サイクルなどの経時変化により、カーボン
自身の“Breed−out ”(表面へ浮か出る現像
)か見られ、それの飛散(粒子)に起因するIC不良の
問題が時々発生する。
■カーボンブラック充填材は、黒色品しかないため、エ
ンドユーザー側の問題としてICおよびそれによる基盤
の機種毎の区別ができず、二次加工により識別手段を付
与している現状である。
0モルグーにおける問題としては、カーボンブラック充
填材を成形材料として用いた後の工程変更の際、カーボ
ンブラックは、押出機のシリンダーやスクリューなどや
成形型などのヘリや隅に付着しやすく、完全に取り去る
のに時間と手間がかかり、ブラックより色替えが非常に
円筒1で時間および材料のロスか大である点かある。
しかし、最近の電子機器産業の高度な発展により多種多
様な電子機器が出回り、それに伴ってlc、LsIを使
った基盤の種類も増えており、特に基盤製作メーカー、
電子機器装置製作メーカーの流通、または、工場内組立
ライン等における部品管理など種別の方法が複雑化して
おり、基盤用ラックなどの製品か全て黒色であることか
徐々に問題視されつつある。 既に部男色以外の有色品
を使いたいというユーザーが出始めており、今後具体的
ニーズとして一般化して行くことが推定できる。
このため、最近カーボンブラックの代わりに有彩色導電
性顔料が開発され、他の分野の一部で使われるケースも
あるか、非常にコスト高であるため、静電防止用成形材
料の分野では使用できない。
方、カーホン以外に金属系導電性充填材が考えられるが
、Cu、真鍮等の充填材はそれ自身特有の色調を持ち、
また、微細繊維化する技術もない、 あまり太い繊維を
用いると、有彩色化し、所定の色調を得るのは困難であ
る。
さらに、複合化する際のアスペクト比の低下、酸化作用
による導電性の低下、あるいは特殊加工によるコスト高
等の理由で現在殆ど使用されていない。
他方最近、導電性素材としてステンレス鋼を引抜伸線法
で径が数ミクロン−数十ミクロン、長さが数mm〜数十
mmに調整された長繊維のものが導電性分野の用途で使
われるケースがあり、非常に少ない添加量(数%〜士数
%)で導電性能例えば体積固有抵抗が出ることを特徴と
しているが、長繊維であるため、反面分散が悪く、色む
らが発生する問題、性能不均一 さらに静電防止などに
特に要求される「表面抵抗率」が高い等の問題があり、
また、コスト高のため、特殊な用途を除いて、一般産業
用には使えないという問題がある。
具体的に上記材料を検討してみた。
■引抜伸線法によるSUS長繊維(径数ミクロン〜士数
ミクロン、長さ4〜12mm)低充填(10重量%以下
)で導電性材料として使えるとされているが、静電防止
用途において検討した場合、約6wt%混入で体積固有
抵抗は1〜10Ω・cmとなるがこの場合の表面抵抗値
は導電性能の測定範囲(デジタルマルチメータ:導電性
測定器)の上限to’Ωより大きく外れ、各部において
大ぎなバラツキを発生するため、静電防止用途では使用
できない。
さらに、充填率10%以上において表面抵抗が102〜
103Ω付近となり性能上、問題は無くなるが元来SU
S&繊維は高価なものであり、非常なコストアップとな
り使用できる範囲ではない。
また、この場合長繊維であるため繊維が毛玉状となり、
顔料を併用しても目的の色調は得られず色むらとなりさ
らに、三次元の変形を生じやすくなる。
■その他の金属繊維あるいは粉体の場合一般には“ ビ
ビリ振動法”で製作される真鍮、銅繊維等は径40μm
以上、長さ3mm以上のものであり微細繊維ではなく、
着色顔料を併用しても、各々自体の固有色が強く出るた
め、目的の色調を得ることは非常に難しくさらに微細に
すればコスト高となり静電防止用途の対象となり得ない
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、高ア
スペクト比の金属微細状繊維を導電性充填材して用いる
ことにより、熱可塑性合成樹脂への均一分散性がよく、
機械的性質、物性、加工性が良好で、静電防止効果に最
適な導電性能として、体積固有抵抗;107Ω・Cm以
下、表面抵抗率;106Ω以下を有し、成形品とした時
の各部の性質が均一で、製造が容易で、低コストである
静電防止用成形材料を提供するにある。
また、本発明の他の目的は上記静電防止効果を有するだ
けでなく、多種多彩な色調を有し、色ムラがなく、色替
が容易で、所望の色調の成形体を容易に低コストで製造
できる有彩色静電防止用成形材料を提供するにある。
く課題を解決するための手段〉 本発明者らは、最近の電子機器産業の発達に伴う多種多
様のIC% LSIおよびこれらを使った基盤や電子部
品などの流通時および工場組立時の部品管理に用いられ
る包装材料や産業資材の成形材料として、現状ではカー
ボンブラック充填材の黒色量しかなく、一部に有彩色導
電性顔料が開発されているにもかかわらず、コスト的に
実用性が無いため、静電防止効果が良好で、低コストで
、容易に製造可能で、カーボンブラックに代る彩色可能
な成形材料が強く望まれていることから、鋭意研究の結
果、以下の知見を得て、本発明に至ったものである。
1、性能均一性(導電性充填材の均一混練による分散性
) 静電防止レベルの導電性を得るためにはカーボンブラッ
クを20〜30重量%混入させることが必要であるが、
カーボンの場合、その比重が1.0付近であり、ボリュ
ーム比率が高く、均一分散が非常に困難であり、性能の
バラツキを発生する。 また、衝撃強度の低下を防ぐた
め、改良剤を要し、コストアップへもつながつ°〔いる
方、ステンレスマイクロファイバーは、比重が7.9と
大きいのでボリューム比率が非常に小さく、微細なため
分散性も良好で、物4iへの悪影響もほとんどない。
2、カーボンブラック粒子の飛散によるIC破壊の防止 経時変化により、成形表面へブリートアラ1−(Bre
ed−out)によるカーホン粒子の浮き出しがある。
 カーボン粒子の飛散によりIC部品へ付着し、不良を
発生する事故が出ている。 しかし、マイクロファイバ
ーにおいてia i:佳状、かつ、カーボンに比し、形
状が大きいため、ブリードアウトによる飛散かない。
3 導電性成形材料の有彩色化 ステンレス鋼などの金属微細状繊維と一般着色顔才↓を
併用して、所望の色調の成形材料を得る(ステンレス鋼
1<どの金属微細状繊維は、カーボンブラックと異なり
、顔料としての゛インベイl′1:”が少く着色力も乏
しいため併用する着色顔料の色調に容易に着色できる)
、。
4 丁稈変更に伴う色替性(プラスチック成形切口「−
トの問題) プラスチックの一般的成形加工法である射出成形あるい
は押出成形等でカーボンブラックによる黒色成形品を成
形加工した場合、次の製造工程で選ばれる色調によって
は(特にホワイト)色変更(色替)が非常に困難で、大
幅な時間ロスと色替材料のロスを発生するため一般のプ
ラスデック業界で永年の憎1みの種となっている。
上記の本発明にかかる成形材料は、顔料のようなシリン
ダー並びにスクリュー等への付着i生があまり無く、そ
の理由は顔料粒子の如く、例えば0.1〜5μmの微粒
子ではないためと推定できる。 要するに色替工程が非
常に簡単で製造工程(モルダーおける)を大幅に短縮で
き、コストダウンの原動力となり得る。
すなわち、本発明の第1の態様は、熱可塑性合成樹脂と
導電性充填材とを主成分とする静電防止用成形材料にお
いて、導電性充填材として長さ50〜1000μm1径
1〜50μmに調整した金属の微細状!a維を20〜6
0重量%含有することを特徴とする静電防止用成形材料
を提供するものである。
また、本発明の第2の態様は、熱可塑性合成樹脂と導電
性充填材とを主成分とする有彩色静電防止用成形材料に
おいて、導電性充填材として長さ50〜1000μm1
径1〜50μmに調整された金属の微細状織1イtを2
0〜60重量%および着色剤を0.5〜5重量%含有す
ることを特徴とする有彩色静電防止用成形材料を提供す
るものである。
上記静電防止用成形材料において、前記金属は、ステン
レス鋼、鉄、チタン、ニッケル、銅、真鍮、アルミニウ
ムあるいはこれらの金属の合金の群から選ばれた1種ま
たは2種以上を含有するものであるのか好ましい。
以下に、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明に用いられる導電性充填材としては金属微細状繊
維(以下、マイクロファイバーという)か々Iましい9 本発明に導電性充填材として用いるマイクロファイバー
は、本出願人の出願に係る特開昭63−406号公報に
開示された製造方法により製造されるものか好ましく、
この製造方法は、マイクロファイバー製造法においては
従来に比較し、極めて経済的な方法でありコストダウン
がltl】待できるものである。
また、本発明に用いられるマイクロファイバー用の金属
の材質としてはステンレス鋼、鉄、アルミニウム、チタ
ン、ニッケル、銅、真鍮等の金属またはそれらの金属の
合金等である。 これらの金属のうちで、ステンレス鋼
が好ましい。
ステンレス鋼の鋼種としては、どのようrt m種テモ
ヨイカ、特1.:5Us304.5US316L%5U
S403およびその混合品が好ましい。
これらの金属のマイクロファイバーは単独で用いてもよ
く、これらの金属のマイクロファイバーを混合して用い
てもよい。 これらマイクロファイバーにおいて導電性
を向上させるためには微細なほど良好であり、この理由
はカサ密度が小さくなり、その結果金属間接触度が犬と
なり、電気抵抗値を低下することにより、特に静電防止
用途において重要である表面抵抗値が低くなることであ
る。 なお、静電防止用導電性成形材料の性能の良悪が
電気抵抗値に大きく関与し、特に表面抵抗値が重要であ
ることはすでに公知の事実である。
ざらに、マイクロファイバーは寸法的には、長さ50〜
1000μmの間に分布するものがよく、主体的には1
50〜500μmのものが多く含まれることが好ましい
。 特に250〜750μmのものが静電防止用導電性
素材として好適である。 この理由は50μm未満の場
合は静電防止効果が低下し、1000μm超の場合は繊
維のからみ等による分散不良の問題が発生する。
マイクロファイバーの繊維径は1〜50μm間で分布す
るものがよく、10〜30μmが主体的に含まれている
のが好ましい。 特 に10〜20μmのものが導電性
素材として最適である。  1μmt[の場合は繊維が
こわれやすく、50μm超の場合は、静電防止効果が低
下するばかりでなく、物性へも悪影響を及ぼす。 ただ
し、本マイクロファイバーは前記特開昭63−406号
公報に開示されているように、ia維の断面形状は丸(
円形)でなく、偏平状であり、厳密には径と表示するの
に不都合を生ずるが、本発明においては平均長径と平均
厚さの比として定義されるアスペクト比で表わすことが
できる。 すなわち、導電性素材の4電性能はアスペク
ト比で大きく影響され、本マイクロファイバーにおいて
は10〜200の範囲で分布するものが好ましく、より
好ましくは50〜100のものである。
本発明の静電防止用導電性成形材料は熱可塑性合成樹脂
に導電性充填材としてマイクロファイバーを加えて複合
化したものであるが、マイクロファイバーの充填量は2
0〜60重景%とするのが好ましい。 より好ましくは
30〜50重量%である。 この理由は、20重量%未
満では、電気抵抗値、特に表面抵抗値が大幅に上昇し、
静電防止効果も低下傾向を示すようになり、さらに、6
0重量%超では引張強度や衝翳強度が低下し、比重が増
大し、熱可塑性合成樹脂本来の軽量かつ機械的強度が大
であるという特性が失わればかりか、コストアップにも
なるからである。
さらに、マイクロファイバー自体は一部(特開昭60−
112854号等)に報告されるカップリング剤等の表
面処理がなされたものでも勿論かまわない。
本発明に用いられる熱可塑性合成樹脂は、通常複合材料
に用いることのできる熱可塑性合成樹脂であればいかな
るものでもよく、公知の熱可塑性合成樹脂を用いること
ができる。 例えば、代表的に、汎用のポリエチレン、
ポリプロピレンおよびポリスチレンは勿論、ポリアミ)
・、ポリカーボネート、変性ボッフェニレンオキサイド
、ポリフェニレンスルファイトあるいはその他のエンジ
ニアリングプラスチックなどを挙げることができる。
本発明に用いられる混練方式としては、いずれの方式で
もよいが、あまり大きなせん所作用かかからないものが
好ましく、例えば、−軸押出機、二軸押出機および加圧
ニーダ−押出機など種々のものを使用する方式が挙げら
れるか、より好ましくは一軸押出機を用いる方式がよい
本発明の静電防止用導電性成形材料の目標とする導電性
能は、表面抵抗率(S R)で106Ω以下が必要であ
るが、必要以上に抵抗率の低下を図ることはコストアッ
プの要因となりがちであるため、より好ましくは10〜
108Ωであるが、特に高い静電防止効果を必要とする
場合は、10〜108Ω、さらに望ましくは104〜1
06Ωであるのかよい。
この時、体積固有抵抗値(VR)は107Ω・cm以下
であるのが良く、より好ましくは1〜107Ω・cm、
特に高い静電防止効果を必要とする場合は1〜105Ω
・cmさらに好ましくは103〜105Ω・cmである
のがよい。
本発明の第1の態様に示す静電防止用導電性成形材料は
基本的には以上のように構成されるものであり、成形体
とした時、引張強度や衝撃強度などの機械的強度も熱可
塑性合成樹脂単体に比べて孫色がなく、「そり変形」等
も全くなく、静電防止効果も充分に認められるものであ
る。
さらに、本発明の第1の態様に示す静電防止用導電性成
形材料を有彩色化するために、プラスチック分野におい
て一般に使われる着色顔料を併用する検討を実施した結
果、熱可塑性合成樹脂とマイクロファイバーを複合化し
た静電防止用導電性成形材料において、導電性能を低下
させることなく、殆ど全ての色調に着色可能な有彩色静
電防止用導電性成形材料を得ることかできることを見い
出した。
本発明の第2の態様においても、目標とする静電防止性
能、また、本発明の第2の態様において用いられる導電
性充填材のマイクロファイバーおよび熱可塑性合成樹脂
については第1の態様と全く同一であるので説明は省略
する。
本発明の第2の態様において用いられる着色剤は、熱可
塑性樹脂複合材料を有彩色化するために添加されるもの
であって、所定の色調を得ることができれば、いかなる
ものでもよく、般に広くプラスチック着色顔料として使
われているものでよい。 これらの公知の着色顔料とし
ては、無機顔料、有機顔料、その他油溶染料、カーボン
ブラックなどを挙げることができる。 また、本発明の
着色剤としては特殊顔料として用いられる蛍光性顔料、
熱、圧力、電子線および磁力線による発色を応用する顔
料など多くのものが使用でざる。
実際の使用に際しては、所定の色調を得るために、上記
の種々の顔料を単独で使用するだけでなく、種々組合わ
せによる混合物の状態で使用することかできる。
これらの顔料の一例を挙げると、無機顔料としては、例
えば、代表的に以下のような顔料を挙げることかできる
白色顔料・・・亜鉛華、リトポン、チタン白、黄色顔料
・・・クロムイエロー カドミウムイエロー ニッケル
チタンイエロー 赤色顔料・・・ベンガラ、カドミウムレッド、モリブデ
ートオレンジ、 青色顔料・・・紺青、群青など 有機顔料としては代表的に次のようなものを挙げること
ができる。
黄色顔料・・・ベンジジンイエロー 赤色顔料・・・ベンジジンオレンジ、 青色顔料・・・フタロシアニンブルー 緑色顔料・・・フタロシアニングリーンまた、着色剤の
充填率は015〜5重量%がよく、特に2〜4重量%が
望ましい。 この理由は、0.5重量%未満の場合、彩
色性が不良であり、5重量%を超えると衝撃強度等の物
性値の低下が生ずるからである(すなわち、物性改良剤
を要し、コストアップへつながることになる)。
なお、本発明の第2の態様においても、熱可塑性合成樹
脂、マイクロファイバーおよび着色顔料の混線方式とし
ては第1の態様と同一の方式でよい。
〈実施例〉 以下に、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
以下の実施例1〜8において用いられるステンレスマイ
クロファイバーは、長さ100〜1000μmで主成分
として300〜500μmのものが50%であり、繊維
平均径20μmのものである。
なお、実施例および比較例中電気抵抗の評価は全てデジ
タルマルチメータ(告時通信工業製: S C−’74
03 )で実施した。 また、変形、外観、色彩および
色調は目視判断にて評価した。
(実施例1) ポリプロピレン(P P)樹脂65重量%、導電性充填
材としてステンレスマイクロファイバー35重量%を一
軸型押出機を用いて、混線、造粒後、射出成形機にて5
0mmX90mm×2.5mm厚の平板を成形し、全く
「そり変形Jのない表面平滑性の良い成形体を得た。
常温にて24hr放置後、表面抵抗率を測定したところ
1.56X10’Ωの値を示した。
(実施例2) ポリプロピレン(pp)樹脂65重量%、導電性充填材
としてステンレスマイクロファイバー35重量%さらに
グリーン系着色顔料3 P HR(Per−llund
red−Resin ;対象材100部対し3部添加)
を用い、実施例1と同様の操作で50X90X2.5t
 (mm)の成形体を得た。
この成形体は目標とするサンプルカラー品とほとんど同
色調の均一なグリーン色に彩色でき、変形もない、表面
平滑性の良い予想以上のものであった。 また、表面抵
抗値は1.57XI04Ωであった。
(実施例3) グリーン系着色顔料の代りにブルー系着色顔料を2PH
R用いた以外は実施例2と全く同様にして、同様の成形
体を得た。 この成形体は目標とするサンプルカラー品
とほとんど同色調の均一なブルー色に彩色でき、変形も
ない、表面平滑性の良いものであった。 また、表面抵
抗値は1.55X10’Ωであった。
(実施例4) グリーン系着色顔料の代りにホワイトグレー系着色顔料
4PHR用いた以外は実施例2と全く同様にして、同様
の成形体を得た。 この成形体は目標とするサンプルカ
ラー品とほとんど同色調の均一なホワイトグレー色に彩
色でき、変形もない、表面平滑性の良いものであった。
また、表面抵抗値は4.41X10’Ωであった。
(実施例5) 耐高衝撃ポリスチレン樹脂(HIPS)65重量%、ス
テンレスマイクロファイバー35重量%を用い、実施例
1と同様の操作で50x90x2.5t (mm)の成
形体を得た。 この成形体は、全くそり変形のない表面
平滑性の良いものであった。 また、表面抵抗値は2.
56xfO5Ωであった。
(実施例6) 耐高衝撃ポリスチレン樹脂(HIPS)65重量%、ス
テンレスマイクロファイバー35重量%およびグリーン
系着色顔料3 PHRを用いて、実施例1と同様の操作
で50X90X2.5t (mm)の成形体を得た。 
この成形体は、目標とするサンプルカラー品とほとんど
同色調の均一なグリーン色に彩色でき、変形もない、表
面平滑性の良いものであった。 また、表面抵抗値は2
.80xlO5Ωであった。
(実施例7) グリーン系着色顔料の代りにブルー系着色顔料を2PH
R用いた以外は実施例6と全く同様にして、同様の成形
体を得た。 この成形体は目標とするサンプルカラー品
とほとんど同色調の均一なブルー色に彩色でき、変形も
ない、表面平滑性の良いものであった。 また、表面抵
抗値は2.75xlo’Ωであった。
(実施例8) グリーン系着色顔料の代りにホワイトグレー系着色顔料
4PHR用いた以外は実施例6と全く同様にして、同様
の成形体を得た。 この成形体は目標とするサンプルカ
ラー品とほとんど同色調の均一なホワイトグレー色に彩
色でき、変形もない、表面平滑性の良いものであった。
また、表面抵抗値は7.50X10’Ωであった。
(比較例1) HIPS樹脂94重量%、引抜伸線法によるステンレス
ファイバー(径15μm、長す8mm長1a維)6゛重
量%を一軸押出機を用いて混練・造粒後、+ 50X 
150X3 t (JVX)(mm)の平板を成形した
成形体の体積固有抵抗は2..48X10’Ω・cm、
表面抵抗は106Ωより大であった。
(比較例2) PP樹脂90重量%、比較例1と同様な引抜伸線法によ
るステンレスファイバー10重量%およびホワイトグレ
ー系着色顔料3PHRを用いて比較例1と同内容の平板
を得た。
成形体は繊維の分散が悪いことが起因し、次元方向の「
そり」が激しく、色むらが発生し、目的の色調を得るの
が困難であった。
また体積固有抵抗は8.03X10’Ω・cmて、表面
抵抗はi、33X10’Ωであフた。
(比較例3) HIPS樹脂70重量%、カーボンブラック30重量%
、二軸型押出機により比較例1と同内容の黒色平板を得
た。 この表面抵抗値は8.50xlO5Ωであった。
(比較例4) ポリプロピレン樹脂(PP)81重量%、導電性充填材
としては、(長さ50〜1000μm)ステンレスマイ
クロファイバー19重量%を一軸式押出機を用いて混線
・造粒後、射出成形機にて50x90x2.5t (m
m)の平板を成形し、全くそり変性のない表面平滑性の
良い成形体を得た。
常温にて24h「放置後1表面抵抗値を測定したところ
106Ωより犬であり、使用できる範囲のものではなか
った。
また体積固有抵抗も10’Ω・cmより犬であった。
(比較例5) ポリプロピレン樹脂65重量%、導電性充填材として、
長さを30μm以上〜50μm未満のステンレスマイク
ロファイバーを35重量%を一軸式押出機を用いて混練
・造粒後、射出成形機にて50x90x2.5t (m
m)の平板を成形し、全くそり変性のない表面平滑性の
良い成形体を得た。
常温にて24hr放置後、表面抵抗値を測定したところ
106Ωより犬であり、使用できる範囲のものではなか
った。
また体積固有抵抗もio’Ω・amより犬であった。
(比較例6) ポリプロピレン樹脂40重量%、導電性充填材として、
長さ30μm以上50μm未満のステンレスマイクロフ
ァイバー60重量%を一軸式押出機を用いて混練・造粒
後、射出成形機にて50x90x2.5t (mm)の
平板を成形し、全くそり変形のない表面平滑性の良い成
形体を得た。
常温にて24hr放置後、表面抵抗値を測定したところ
106Ω・cmより大であり、使用できる範囲のもので
はなかった。
また体積固有抵抗も107Ω・cmより大であった。
以上の結果を表1に示した。
表1から明らかなよ″)に、本発明の実施例は、いずれ
も、比較例に比へ、表面抵抗値は静電防11−効果が大
きいレヘルであり、そりや変形かなく外観も良好で、着
色性も良好であることかわかる。
彩色静電防止用成形材料を提供できるという効果かある
〈発明の効果〉 以[−1詳述したように、本発明によれば、高−7′ス
ペクト比の金属微細状織イ11を導電性充填材とじて用
いることにより、熱可塑性樹脂への分1ニジか均一で、
機械的+1−1丁、物理的特性に優れ、加−F性が良I
7fで、そりや変形がなく、成形体とした時の11法精
度もよく、静電防止効果も極めて良17Jてかつ低コス
トて′!lJ、造が容易な静電防止効果11−材料を提
供できるという効果がある。
まIコ、本発明によねば、」−述の導電性充填材ととt
)に着色剤を用いることにより、上記特性を損flわず
、多種多様な色調とすることができ、色ムラかなく、色
替か容易で、所望の色調に容覧1.かつ低二】スi・て
仕上げることのてぎる有四゛9ノ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱可塑性合成樹脂と導電性充填材とを主成分とす
    る静電防止用成形材料において、導電性充填材として長
    さ50〜1000μm、径1〜50μmに調整した金属
    の微細状繊維を20〜60重量%含有することを特徴と
    する静電防止用成形材料。
  2. (2)前記金属は、ステンレス鋼、鉄、チタン、ニッケ
    ル、銅、真鍮、アルミニウムあるいはこれらの金属の合
    金の群から選ばれた1種または2種以上を含有するもの
    である特許請求の範囲第1項に記載の静電防止用成形材
    料。
  3. (3)熱可塑性合成樹脂と導電性充填材とを主成分とす
    る有彩色静電防止用成形材料において、導電性充填材と
    して長さ50〜1000μm、径1〜50μmに調整さ
    れた金属の微細状繊維を20〜60重量%および着色剤
    を0.5〜5重量%含有することを特徴とする有彩色静
    電防止用成形材料。
  4. (4)前記金属は、ステンレス鋼、鉄、チタン、ニッケ
    ル、銅、真鍮、アルミニウムあるいはこれらの金属の合
    金の群から選ばれた1種または2種以上を含有するもの
    である特許請求の範囲第3項に記載の有彩色静電防止用
    成形材料。
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