JPH02176201A

JPH02176201A - 作業車の油圧回路構造

Info

Publication number: JPH02176201A
Application number: JP63333116A
Authority: JP
Inventors: Kazuyoshi Arii; 一善有井
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1988-12-27
Filing date: 1988-12-27
Publication date: 1990-07-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は建設機械や農作業車等の作業車に用いられてい
る油圧アクチュエータを駆動する油圧回路の構成に関す
る。

〔従来の技術〕

作業車の１つであるバックホウにおいては旋回台の旋回
駆動用として、複動型の油圧アクチュエータの１つであ
る油圧モータを備えているが、この油圧モータに対して
作動油の給排操作を行う切換弁と、人為操作具としての
操作レバーとが機械的に連動連結されたような構造のも
のがある。

〔発明が解決しようとする課題〕

例えば操作レバーを右旋回側又は左旋回側に操作しての
旋回操作中に操作レバーを中立停止位置に戻すと、前記
切換弁も直ちに中立停止位置に戻し操作され油圧モータ
への作動油給排が止まり、旋回台が急停止するような状
態となってしまう。

このように、バックホウ装置等を備えた重量物である旋
回台が急停止すると、その慣性により旋回台が停止位置
付近で左右に振れてしまう。

従って、このような現象なく旋回台を停止させるには操
作レバーを右旋回側又は左旋回側から中立停止位置にゆ
っくりと操作しなければならず、操作性の面から改良の
余地があった。

ここで本発明は油圧アクチュエータに対する切換弁用の
操作レバーを中立停止位置に素早く戻し操作しても、シ
ョック無しに油圧アクチュエータが滑らかに停止するよ
うに構成することを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の特徴は以上のような作業車の油圧回路構造を次
のように構成することにある。つまり、ポンプからの作
動油を正方向側に供給する第１切換弁と逆方向側に供給
する第２切換弁とで構成された作動油の供給方向切換装
置と、流量制御装置とを複動型の油圧アクチュエータに
対して直列に接続すると共に、前記供給方向切換装置に
おいて一方の切換弁が作動油供給側に操作されるとその
状態が保持され、且つ、他方の切換弁が作動油供給側に
操作されると前記一方の切換弁が閉側に操作されるよう
に、人為操作具と供給方向切換装置とを連係し、前記人
為操作具が中立停止位置に戻し操作された時点から前記
流量制御装置を漸次流量減少側に操作して作動油供給の
停止操作を行う制御手段を備えていることにあり、その
作用及び効果は次のとおりである。

〔作　用〕

前述のように構成すると、人為操作具を例えば中立停止
位置から正方向側に操作すると第１切換弁が作動油供給
側に操作されて、油圧アクチュエータは正方向側に作動
する。そして、人為操作具を正方向側から中立停止位置
に戻し操作しても、第１切換弁は作動油供給側に保持さ
れたままであり、油圧アクチュエータへは作動油が供給
され続けるような状態となる。従って、人為操作具が中
立停止位置に戻された時点から流量制御装置によって流
量を少なくして行くことにより油圧アクチュエータが徐
々に減速して行き、流量制御装置により作動油供給の停
止操作を行うことによって油圧アクチュエータも停止す
るのである。

〔発明の効果〕

以上のように、人為操作具としての操作レバーを中立停
止位置に素早く戻し操作しても油圧アクチュエータが直
ちに停止するのではなく、ゆっくりと停止するように構
成したので、操作レバーをゆっくりと中立停止位置に戻
す等の特別な操作を行わなくても、ショック無く油圧ア
クチュエータを停止させることができるようになり、安
全性を向上させることができた。

又、人為操作具を例えば正方向側から中立停止位置に戻
し操作した場合において、人為操作具を逆方向側に操作
しない限り第１切換弁は作動油供給側に保持されている
為に、流量制御装置にはこのような場合でも一定の流量
が供給されることになる。これにより、流量制御装置に
よる油圧アクチュエータの作動速度制御も容易に、且つ
、正確に行えるのである。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を作業車の１つであるバックホウ
により図面に基づいて説明する。

第１図はバックホウの油圧回路を示しており、ポンプ（
１）からの油路（２）が流量制御装置（３）としての電
磁駆動型の比例減圧弁に接続されている。そして、この
比例減圧弁（３）からの一対の油路（４）　、　（５）
が供給方向切換装置（６）に接続されると共に、供給方
向切換装置（６）からの−対の油路（７）　、　（８）
が複動型の油圧アクチュエータ（９）としての油圧モー
タに接続されている。

この油圧モータ（９）は第２図に示すバックホウの旋回
台（１０）を左右に旋回駆動するものである。

次に供給方向切換装置（６）について詳述すると、第１
図に示すように油圧モータ（９）に対して右旋回側に作
動油を供給する第１切換弁（１１）と、左旋回側に作動
油を供給する第２切換弁（１２）が備えられると共に、
比例減圧弁（３）からの作動油供給側の油路（４）が第
１及び第２切換弁（１１）、（１２）に並列状に接続さ
れている。そして、この第１及び第２切換弁（１１）、
（１２）はスプール（ｌｌａ）　、　（１２ａ）の左右
に油室（ｌｌｂ）　（ｌｌｃ）（ｌｌｃ）　。

（１２ｂ）　、　（１２ｃ）が設けられており、両スプ
ール（ｌｌａ）　、　（１２ａ）がスプリング（ｌｉｄ
）　、　（１２ｄ）により閉側（紙面左方）に付勢され
ている。

これに対して、両スプール（Ｉｌａ）　、　（１２ａ）
の一方を接当押し操作する天秤アーム（１３）が軸芯（
Ｐ＋）周りに揺動自在に支持されると共に、人為操作具
（１４）としての操作レバーと天秤アーム（１３）とが
リンク機構（１５）を介して連動連結されている。そし
て、操作レバー（１４）の基部には操作レバー（１４）
の倒し角度を検出するポテンショメータ（１６）が備え
られて、このポテンショメータ（１６）からの信号が制
御装置（１７）に入力されている。

以上の構造により、例えば操作レバー（１４）を中立停
止位置（Ｎ）から右旋回（Ｒ）側に操作し始めると、第
１切換弁（１１）のスプール（ｌｌａ）が天秤アーム（
１３）により紙面右方に押し込まれて第１切換弁（１１
）は直ぐに全開状態となる。そして、ポテンショメータ
（１６）からの信号に基づいて制御装置！　（１７）か
ら比例減圧弁（３）に操作信号が発せられて流量制御が
行われる。つまり、操作レバー（１４）を右旋回（Ｒ）
側に大きく倒すほど、旋回台（１０）の右旋回側への旋
回速度が増して行くのであり、操作レバー（１４）の倒
し具合により旋回台（１０）の旋回速度を変更操作でき
るのである。

このように、操作レバー（１４）を右旋回（Ｒ）側に操
作して第１切換弁（１１）のスプール（ｌｌａ）が紙面
右方に押し込まれて行くと、第１図に示すように負圧に
よりタンク（１８）内の作動油が油路（１９）　、第１
切換弁（１１）の油室（ｌｌｃ）、油路（２０）を介し
て第１切換弁（１１）の油室（ｌｌｂ）内に吸入される
。そして、油路（２０）には逆止弁（２１）が設けられ
ている為に油室（ｌｌｂ）内の作動油は出て行くことが
できず、第１切換弁（１１）のスプール（ｌｌａ）は作
動油供給側（第１図に示す状態）で保持されることにな
る。

従って、第１図に示す状態から操作レバー（１４）を中
立停止位置（Ｎ）に戻し操作しても、天秤アーム（１３
）の先端がスプール（ｌｌａ）より離れるだけで第１切
換弁（１１）は作動油供給側（第１図に示す状態）に保
持されている。そして、制御装置（１７）においては操
作レバー（１４）が中立停止位置（Ｎ）に戻し操作され
た時点から、比例減圧弁（３）を漸次流量減少側に操作
して行きこれを遮断操作する。これにより、操作レバー
（１４）を中立停止位置（Ｎ）に操作した時点から旋回
台（１０）がゆっくりと減速して行き、ショック無く停
止するのである。

そして、第１図に示すように操作レバー（１４）が右旋
回（Ｒ）側に操作された状態から操作レバー　（１４）
を中立停止位！　（Ｎ）を通り左旋回（Ｌ）側に操作し
て行くと、天秤アーム（１３）により第２切換弁（１２
）のスプール（１２ａ）が作動油供給側（紙面右方）に
押し込まれる。これにより、第１切換弁（１１）の油室
（ｌｌｂ）内の作動油が油路（２２）　、第２切換弁（
１２）のスプール（１２ａ）　、油路（１９）を介して
排出されると共に、スプリング（ｌｉｄ）により第１切
換弁（１１）のスプール（ｌｌａ）が閉側（紙面左方）
に押し操作されるのである。

そして、左旋回（Ｌ）側においても右旋回（Ｒ）側と同
様な操作が行われるのである。

そして、比例減圧弁（３）からの油路（２３）に第３切
換弁（２４）が接続されており、この第３切換弁（２４
）は第２図におけるバックホウ装置（２５）を左右にス
イング操作する油圧シリンダ（２６）に対して、作動油
の給徘操作を行うものである。さらに、第３切換弁（２
４）からの油路（２７）に第４切換弁（２８）が接続さ
れており、この第４切換弁（２８）は第２図に示すドー
ザ（２９）を上下動操作する油圧シリンダ（３０）に対
して、作動油の給排操作を行うものである。

〔別実施例〕

前述の実施例では流量制御装置（３）として電磁駆動型
の比例減圧弁を用いたが、開閉弁を間欠的に開閉操作す
るデユーティ制御により流量制御を行ってもよい。又、
本発明は油圧モータばかりでなく複動型の油圧シリンダ
にも適用できる。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る作業車の油圧回路構造の実施例を示
し、第１図はバックホウにおける油圧回路図、第２図は
バックホウの全体側面図である。（１）・・・・・・ポンプ、（３）・・・・・・流量制
御装置、（６）・・・・・・供給方向切換装置、（９）
・・・・・・油圧アクチュエータ、（１１）・・・・・
・第１切換弁、（１２）・・・・・・第２切換弁、（１
４）・・・・・・人為操作具、（Ｎ）・・・・・・中立
停止位置。

Claims

【特許請求の範囲】

ポンプ（１）からの作動油を正方向側に供給する第１切
換弁（１１）と逆方向側に供給する第２切換弁（１２）
とで構成された作動油の供給方向切換装置（６）と、流
量制御装置（３）とを複動型の油圧アクチュエータ（９
）に対して直列に接続すると共に、前記供給方向切換装
置（６）において一方の切換弁が作動油供給側に操作さ
れるとその状態が保持され、且つ、他方の切換弁が作動
油供給側に操作されると前記一方の切換弁が閉側に操作
されるように、人為操作具（１４）と供給方向切換装置
（６）とを連係し、前記人為操作具（１４）が中立停止
位置（Ｎ）に戻し操作された時点から前記流量制御装置
（３）を漸次流量減少側に操作して作動油供給の停止操
作を行う制御手段を備えた作業車の油圧回路構造。