JPH02175977A - 天然皮革調ビニルレザー - Google Patents

天然皮革調ビニルレザー

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JPH02175977A
JPH02175977A JP33155888A JP33155888A JPH02175977A JP H02175977 A JPH02175977 A JP H02175977A JP 33155888 A JP33155888 A JP 33155888A JP 33155888 A JP33155888 A JP 33155888A JP H02175977 A JPH02175977 A JP H02175977A
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JP
Japan
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leather
layer
vinyl chloride
vinyl
chloride resin
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JP33155888A
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Takeshi Ogawa
武志 小川
Nobuyasu Ogawara
大河原 延泰
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Achilles Corp
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Achilles Corp
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06NWALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06N3/00Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
    • D06N3/04Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D06N3/06Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds with polyvinylchloride or its copolymerisation products

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばシート、鞄、袋物などに使用する天然
皮基調ビニルレザーであって、レザー表面に凹凸模様を
形成するエンボス加工を施した天然皮基調ビニルレザー
に関する。
〔従来の技術〕
今日、例えば高繊維の胛被および裏布などの素材として
天然皮革が使用されている。
この天然皮革は、ミクロ的に見ると連続的に密度が異な
る数層の積層体からなる。具体的には、下層側の密度が
粗くて上層側へ行くに従って密になる構造を有している
ところで、この天然皮革は、価格面で高価であり、この
ため、近年、人工的にこの天然皮革に似せた安価なビニ
ルレザーが開発されている。
このビニルレザーは、従来、例えば基材層上に発泡層が
積層され、さらにこの発泡層上に表面層が積層されたも
ので、一応、ミクロ的には天然皮革と同様の構造を有し
ている。
なお、このときの発泡層は、非架橋の軟質発泡塩化ビニ
ル樹脂の単層からなるものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、従来のビニルレザーは、このように発泡層が
非架橋の軟質発泡塩化ビニル樹脂の単層からなるもので
あるため、一応ミクロ的に見て天然皮革と同様の構造を
有しているものの、天然皮革と較べて密度変化がなく、
低品位感を拭い去ることはできなかった。
本発明は、このような従来技術を背景になされたもので
、天然皮革的な風合いを有する天然皮基調ビニルレザー
を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段] 本発明は、少なくとも基材層上に発泡層が積層されたビ
ニルレザーにおいて、この発泡層は少なくとも架橋軟質
発泡塩化ビニル樹脂製の下部発泡層および非架橋軟質発
泡塩化ビニル樹脂製の上部発泡層からなる複層構造を有
し、またこのビニルレザーを加熱加圧してレザー表面に
エンボス加工を施したものであることを特徴とする天然
皮基調ビニルレザーを提供するものである。
本発明のビニルレザーに使用される基材層とは、いわゆ
るビニルレザーの基材シートのことであり、例えば、織
布、編布、不織布などの布帛が使用でき、またその材質
も綿、スフ、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ビニ
ロン繊維などの天然繊維、合成繊維などのどのような繊
維であってもよい。
また、本発明のビニルレザーにおける発泡層の構成体で
ある架橋軟質発泡塩化ビニル樹脂製の下部発泡層の必須
成分として使用される架橋性塩化ビニル樹脂としては、
塩化ビニル七ツマ−と、分子中に水酸基、カルボキシル
基、エポキシ基またはアルキル基を存するコモノマーと
の共重合によって得られ、このようなコモノマーの具体
例としては、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート、3−ヒドロキシブチルアクリレート
、3−ヒドロキシエチルアクリレート、エチル−2−ヒ
ドロキシエチルフタレート、ヒドロキシブチルビニルエ
ーテル、グリシジルアクリレート、グリシジルメタアク
リレート、メタクリル酸、アクリル酸、マレイン酸モノ
ブチル、ウンデシレン酸、N−メチロール・アクリルア
ミド、N−ブトキシメチルアクリルアミドなどが挙げら
れる。
これらの塩化ビニルモノマーと分子中に水酸基、カルボ
キシル基、エポキシ基またはアルキル基を有するコモノ
マーとの配合割合は、塩化ビニルモノマー90〜99.
9重量%に対して、これらのコノマー10〜0.1重量
%、好ましくは10〜0.5重量%である。
本発明で用いられるこれらの架橋性塩化ビニル系樹脂の
製造方法としては、特に限定されないが可塑剤と配合し
た場合、安定したペーストを形成するような粒子構造と
粒度分布を有することが必要であり、このような条件を
満足する該樹脂を得るには乳化重合法を適用するのがも
っとも好ましい。
なお、本発明における架橋性塩化ビニル系樹脂には、前
記した架橋性塩化ビニル系樹脂に、通常の非架橋性塩化
ビニル系樹脂を併用して配合したものも含まれ、この場
合には架橋性塩化ビニル系樹脂が全塩化ビニル系樹脂の
5重量%以上とする。
下部発泡層は、前記架橋性塩化ビニル系樹脂に可塑剤、
架橋剤および発泡剤を配合した架橋性軟質発泡性塩化ビ
ニル樹脂組成物を発泡させてなるものである。
本発明において、前記架橋性軟質発泡性塩化ビニル樹脂
組成物として、ペースト状のものを採用すれば、通常の
加工方式設備で架橋、発泡することができる。
ここで、本発明で使用される架橋性塩化ビニル系樹脂に
配合される可塑剤としては、例えばフタル酸ジブチル、
ジイソブチルフタレート、ブチルベンジルフタレート、
ジイソデシルフタレート、ジヘキシルフタレート、ジイ
ソノニルフタレート、ジオクチルアジペート、ジイソデ
シルアジペート、ジブチルセバケート、ジオクチルセバ
ケート、トリブチルホスフェート、トリクレジルホスフ
ェート、トリフェニルホスフェート、トリクロルエチル
ホスフェート、トリオクチルホスフェート、ジフェニル
クレジルホスフェートなどのほか、トリメリット酸エス
テル系可塑剤、エポキシ系可塑剤、ポリエステル系高分
子可塑剤などの通常の塩化ビニル系樹脂に用いられるも
のでよ(、その配合割合は、架橋性塩化ビニル系樹脂1
00重量部に対して30〜150重量部が好ましい。
また、架橋剤としては、架橋性塩化ビニル系樹脂中の水
酸基、エポキシ基、カルボキシ基、またはアルコキシ基
と反応する官能基を1分子中に2個以上有する化合物が
適用され、このような化合°物としては、分子中にイソ
シアネートg、カルボキシル基、エポキシ基、アルコキ
シ基を有する化合物、二塩基酸の無水物が挙げられ、こ
のような化合物の具体例としては、トリレンジイソシア
ネート、ジフェニルメタジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、トリメチロールプロパン
−トリレンジイソシアネート付加物、ポリメチレンポリ
フェニルイソシアネートおよびこれらのイソシアネート
化合物の誘導体、フェノールなどとのイソシアネートブ
ロック化合物、こはく酸、グルタル酸、アジピン酸、ピ
メリン酸、アゼライン酸、フタル酸、マレイン酸、シク
ロヘキサンジカルボン酸などの有機物およびこれらの無
水物、一連のエポキシ化合物のほか、トリグリシジルイ
ソシアヌレート、4.4′−ジアミノジフェニルメタン
グリシジルアミンなどのエポキシ化合物が挙げられる。
特に、配合組成物(架橋性軟質発泡性塩化ビニル樹脂組
成物)のポットライフおよび架橋時期の調整から、イソ
シアネートをフェノールなどでブロックした化合物が好
ましく使用できる。
この架橋剤の添加量は、その種類、配合組成によって異
なるが、該樹脂100重量部に対し、通常、0.5〜2
0重量部、好ましくは2〜10重量部であり、0.5重
量部未満では下部発泡層の架橋度合が不充分でビニルレ
ザーのエンボス加工時にこの下部発泡層が潰れてビニル
レザーの風合いが低下する恐れがあり、一方20重量部
を超えるとこの下部発泡層の柔軟性が低下したり、伸び
が低下する。
さらに、前記架橋性塩化ビニル系樹脂に含有される発泡
剤は、例えばアゾシカ−ボンアミド、ジニトロソペンタ
メチレンテトラミン、P、P’オキシビスベンゼンスル
ホニルヒドラジドなどの通常のものが使用できるが、な
かでもアゾシカ−ボンアミドが好ましく、またその添加
量は、架橋性塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、0
.5〜20重量部、好ましくは1〜5重量部であり、0
.5重量部未満では発泡が充分でなく、一方20重量部
を超えると発泡倍率が上がりすぎて加工作業性が低下す
るほか、セルが粗くなり発泡不良となり易い。
なお、この発泡剤による前記架橋性軟質発泡性塩化ビニ
ル系樹脂組成物の発泡倍率(発泡前のシート厚と発泡後
のシート厚との厚み変化率)は、好ましくは1.5〜1
0倍である。
なお、本発明に使用される架橋軟質発泡性塩化ビニル樹
脂中には、セル調整剤、軟化点向上剤を配合してもよい
なお、前記架橋性塩化ビニル系樹脂に含有される添加剤
として、そのほか例えば通常の安定剤、着色剤、充填剤
、防黴剤、および滑剤が使用できる。
前記安定剤としては、例えば亜鉛−ナトリウム系、バリ
ウム−亜鉛系、スズ系などの粉末あるいは液状の安定剤
の1種または2種以上のものが使用できる。
この安定剤の添加量は、架橋性塩化ビニル系樹脂100
重量部に対して、好ましくは0.5〜7重量部、特に好
ましくは1〜5重量部であり、0.5重量部未満では架
橋性塩化ビニル系樹脂の熱安定が悪くなり、一方7重量
部を超えるとブルームやブリードなどの品質上の問題を
起こし易くなるばかりでなく、価格が高くなり好ましく
ない。
前記着色剤としては、例えばフタロシアニングリーン、
クロムイエロー、酸化チタン、カラーカーボンブラック
などから適宜選択使用でき、この着色剤の添加量は、必
要に応じて適宜調整できる。
前記充填剤としては、加工温度にて溶融、分解などの物
理的、化学的な変化をしないものであればどのような充
填剤でもよいが、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
クレー、タルク、シリカ、ケイソウ土、ケイ砂、軽石粉
、雲母粉、アスベスト、水酸化アルミニウム、酸化アル
ミニウム、硫酸アルミ−ニウム、硫酸バリウム、硫酸カ
ルシウム、ガラス球、発泡ガラス球、フライアッシュ球
、火山ガラス中空体(シラスバルーン)などの無機充填
剤、粉末繊維系(セルロースパウダー)、ポリビニルア
ルコール繊維、コルク粉末、木粉、熱硬化性樹脂粉末、
熱硬化性樹脂中空体などの有機質充填剤などが使用でき
る。
この充填剤の添加量は、架橋性塩化ビニル系樹脂100
重量部に対して、好ましくは100重量部以下、さらに
好ましくは30重量部以下であり、100重量部を超え
ると発泡のセル構造を粗くし、また物性が低下して好ま
しくない。
本発明の天然皮基調ビニルレザーに使用される架橋性軟
質発泡性塩化ビニル樹脂は、従来の塩化ビニル系樹脂の
組成物と同様にして、混合、混練りされ、使用される。
次に、本発明に使用される発泡層の構成体である非架橋
軟質発泡塩化ビニル樹脂製の上部発泡層の素材としては
、通常の塩化ビニル系樹脂が使用でき、この通常の塩化
ビニル系樹脂としてポリ塩化ビニル(塩化ビニル単独重
合体)、および塩化ビニルと他のモノマー、例えばエチ
レン、酢酸ビニル、ビニルエーテル、マレイン酸エステ
ル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル
などとの共重合体のほか、ポリ塩化ビニルと他のポリマ
ーとの混合物も含むものであり、使用す・る塩化ビニル
系樹脂の平均重合度は、800〜3.000好ましくは
800〜1,500であり、平均重合度が800未満で
あると、エンボス加工時の加熱による発泡層の潰れの頻
度が高くなり、一方3.000を超えると平均重合度が
高すぎて上部発泡セルが悪化する。
この上部発泡層は、前記通常の塩化ビニル系樹脂に前記
したと同様の可塑剤および発泡剤を同様の配合割合で配
合して発泡させてなるものである。
また、この上部発泡層には、前記下部発泡層と同様に、
セル調整剤、軟化点向上剤、通常の安定剤、着色剤、充
填剤、防黴剤および滑剤などを同様の割合で配合するこ
とができる。
基材層と上部発泡層との積層および上部発泡層と下部発
泡層との積層としては、例えばコーティング法やカレン
ダー加工法が使用でき、そのほか押出法、ラミネート法
などの他の方法でもよい。
また、これらの下部発泡層および上部発泡層の間に任意
の中間層を所定数介在して積層させてもよい。
次に、本発明の天然皮基調ビニルレザーの前記発泡層上
には、必要に応じて表面層を積層させてもよい。
この積層される1表面層には、例えば非発泡タイプの、
塩化ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂およびこのウレタン
系樹脂の積層後にさらに塩化ビニル系樹脂を積層させた
複層構造のものなどが使用できる。
また、この表面層に配合される添加剤としては、前記発
泡層中に配合されると同様の、例えば着色剤、安定剤、
充填剤などが使用できる。
なお、表面層として、ウレタン系樹脂を使用すれば、ビ
ニルレザーのレザー表面にエンボス加工されて形成され
た凹凸模様であるシボが消えるシボ消え、そのほかシボ
流れ、艶変化などの現象が生起しないとともに、高級窓
もでる。また、このウレタン系樹脂の積層後にさらに塩
化ビニル系樹脂を積層させた複層構造のものの場合には
、例えば発泡層上に塩化ビニル系樹脂ペーストを塗布し
、これを加熱ゲル化したのち、ポリウレタン溶液を塗布
して乾燥させたものなどが使用できる。
なお、表面層にウレタン系樹脂を採用する場合、積層さ
れる塩化ビニル系樹脂(表面層あるいは発泡層を構成す
る)と接着性が悪い場合には、これらの間に接着剤を塗
布してもよい。
また、この表面層の表面には、例えば塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ア
ミノ酸系樹脂などの表面処理剤をさらにグラビア印刷な
どで塗布することもできる。
さらに、この発泡層への表面層の積層方法としては、例
えばコーティング法やカレンダー加工法、押出法、ラミ
ネート法などが採用できる。
また、本発明の天然皮基調ビニルレザーを製造するにあ
たって、ペースト状の塩化ビニル系樹脂を使用した場合
には、通常、離型担体が使用される。
この離型担体とは、表面に微細な凹凸模様が施され、ま
たは施されていないシート材で、その素材としては例え
ば離型紙、フッ素系樹脂シート、シリコン樹脂シート、
離型剤を塗布した金属シートなどが使用できる。
なお、この離型担体には、その表面に微細な凹凸模様が
施されたものを使用した方が、製造されたビニルレザー
の表面のデザイン性が向上して好ましい。
また、これらの基材層、発泡層、表面層および離型担体
の間に任意の中間層を所定数介在して積層させてもよい
次に、本発明の天然皮革鋼ビニルレザーの製造方法は、
例えば離型担体を用いて表面層側から順次積層する方法
と、基材層側から順次積層する方法などがある。
例えば、この離型担体を用いて表面層側から順次積層す
る方法の場合であって、表面層を有しないものの場合に
は、 ■離型担体に上部発泡層となる非架橋性の軟質発泡性塩
化ビニル樹脂ペーストを塗布してゲル化し、そののちこ
のゲル化した上部発泡層用のペースト上に下部発泡層と
なる架橋性軟質発泡性塩化ビニル樹脂ペーストを塗布し
てゲル化し、次にまたこのゲル化した下部発泡層用のペ
ーストの上に接着剤を塗布して基材層を貼着し、次にま
たこれを加熱してこれらのゲル化した上部発泡層および
下部発泡層のペーストを加熱・発泡して上部発泡層およ
び下部発泡層からなる発泡層を成形し、次にまたこの離
型担体を剥離してビニルレザーを製造し、次にまたこの
得られたとニルレザーのレザー表面にエンボス加工を施
し、次にまたこのビニルレザーのレザー表面を表面処理
する方法、■前記■の方法において、上部発泡層用のペ
ーストをゲル化させたものの上に下部発泡層となる架橋
性軟質発泡性塩化ビニル樹脂ペーストを塗布したのち、
これを高温加熱してこの下部発泡層用のペーストをゲル
化すると同時にこれらの上部発泡層および下部発泡層用
のペーストを発泡して発泡層を成形する方法、 ■前記■の方法において、離型1旦体を離反したのち、
エンボス加工後に施されるビニルレザーのレザー表面へ
の表面処理工程を先に施す方法、■前記■の方法におい
て、離型担体を離反したのち、エンボス加工後に施され
るビニルレザーのレザー表面への表面処理工程を先に施
す方法、などがある。
また、表面層を有するものの場合には、前記表面層を有
しないものの場合の■〜■のそれぞれの方法において、
離型担体に表面層となる非発泡性の軟質塩化ビニル樹脂
ペーストをまず塗布してこれをゲル化し、そののち上部
発泡層となる非架橋性の軟質発泡性塩化ビニル樹脂ペー
ストを塗布するという工程を加えた方法などがある。
このエンボス加工時に使用されるシート加熱用のヒータ
は、例えば電気ヒータ、赤外線もしくは遠赤外線ヒータ
、セラミックスヒータなどが好ましい。
また、このエンボスロールは、シート表面に任意のシボ
模様を形成するための微細な凹凸溝をミル押しで形成さ
せたもの、腐食(エツチング)により形成させたもの、
電鋳法により形成させたもの、シリコン樹脂などの耐熱
性合成樹脂のシート面に任意のシボ模様を形成させるた
めの意匠を形成させたものなどが使用できる。
本発明の天然皮革鋼ビニルレザーの用途としては、靴の
胛被および裏布、椅子の表面材、車両用などに使用でき
る。
〔作用] 本発明の天然皮革鋼ビニルレザーは、少なくとも基材層
上に発泡層を積層してビニルレザーを製造させる。この
とき、発泡層は少なくとも架橋軟質発泡塩化ビニル樹脂
製の下部発泡層および軟質発泡塩化ビニル樹脂製の上部
発泡層からなる複層構造を有するものである。
そののち、このビニルレザーは製造後にエンボス加工を
施す。これにより、上部発泡層が潰れる一方、比較的下
部発泡層は潰れずに残り、このため発−泡層単独におい
ても天然皮革と同様に下層側の密度が粗くて上層側へ行
くに従って密になり、従って天然皮革的な風合いの向上
ができる。
〔実施例] 以下、実施例を挙げ、本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1 離型紙上に下記配合処方1からなる表面層用の非発泡の
塩化ビニル樹脂であるペース)Aを0. 1鵬塗布し、
130°Cで1分間加熱してゲル化したのち、同じく下
記配合処方2からなる上部発泡層用の非架橋性の軟質発
泡性塩化ビニル樹脂であるペーストBを0.07mm塗
布して130°Cで1分間加熱してゲル化し、さらに下
記配合処方3からなる下部発泡層用の架橋性軟質発泡性
塩化ビニル樹脂であるペーストCを0.08mm塗布し
て130°Cで1分間加熱してゲル化した。そののち、
このゲル化されたペーストCの上に基材層である布帛(
スフ79)を接着剤(ポリ塩化ビニルプラスチゾル)で
貼着し、次にまたこれを200°Cで120秒間加熱し
て、これらのペーストB、Cを発泡させて下部発泡層お
よび上部発泡層を有するビニルレザーを製造し、次にま
たこのビニルレザーから離型紙を離反させた。
そののち、このビニルレザーの離型紙を離反した面を赤
外線ヒーターで加熱し、エンボス装置でビニルレザーの
レザー表面をエンボス加工した。
その結果、エンボス加工時に上部発泡層が比較的潰れ易
く、一方下部発泡層が架橋しているために比較的潰れ難
く、従って下部発泡層の密度が粗くて上部発泡層が密と
なり、天然皮革的な風合いの良好な天然皮革調とニルレ
ザーが得られた。
配イB匹方」=(重量部) 塩化ビニル樹脂(日本ゼオン■製、G−121) 。
可塑剤(DOP)           70Ba−Z
n系液状安定剤       2.5カーボンブラツク
           1Δ−γ匁し江」−(重量部) 塩化ビニル樹脂(日本ゼオン■製、G−121) :可
塑剤(DOP) Zn−Na系液状安定剤 アゾシカ−ボンアミド カーボンブラック 記念処方ユ 架橋性塩化ビニル系樹脂 100) ; 塩化ビニル樹脂(日本ゼオン■製、 架橋剤 (三菱化成ビニル■製、 可塑剤(DOP) Zn−Na系液状安定剤 アゾシカ−ボンアミド カーボンブラック 実施例2 表面層となるペーストA を行わない以外は、実施例 レザーを製造した。
(配合処方1)の塗布 1と同様にしてビニル その結果、レザー表面の光沢などはないものの、はぼ実
施例1のビニルレザーと同様に下部発泡層の密度が粗く
て上部発泡層が密となった天然皮革的な風合いの比較的
良好な天然皮革調ビニルレザーが得られた。
比較例1 下部発泡層となるペーストC(配合処方3)の塗布を行
わない以外は実施例1と同様にしてビニルレザーを製造
した。
その結果、エンボス加工時に上部発泡層のみからなる発
泡層の大半が潰れてしまい、天然皮革と較べて密度変化
が比較的粗く、ビニルレザーの風合いも悪くなった。
〔発明の効果〕
本発明は、このようなものであるため、天然皮革的な風
合いを有する天然皮革調ビニルレザーが得られる。
特許出願人   アキレス株式会社 代理人 弁理士  白 井 重 隆

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも基材層上に発泡層が積層されたビニル
    レザーにおいて、この発泡層は少なくとも架橋軟質発泡
    塩化ビニル樹脂製の下部発泡層および非架橋軟質発泡塩
    化ビニル樹脂製の上部発泡層からなる複層構造を有し、
    またこのビニルレザーを加熱加圧してレザー表面にエン
    ボス加工を施したものであることを特徴とする天然皮革
    調ビニルレザー。
JP33155888A 1988-12-28 1988-12-28 天然皮革調ビニルレザー Pending JPH02175977A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0544171A (ja) * 1991-07-31 1993-02-23 Achilles Corp 合成皮革の製造方法
CN102899922A (zh) * 2012-10-25 2013-01-30 江苏国信合成革有限公司 一种托底革及其制备方法

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