JPH0217458A - 直流バイアス印加装置 - Google Patents

直流バイアス印加装置

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JPH0217458A
JPH0217458A JP63167910A JP16791088A JPH0217458A JP H0217458 A JPH0217458 A JP H0217458A JP 63167910 A JP63167910 A JP 63167910A JP 16791088 A JP16791088 A JP 16791088A JP H0217458 A JPH0217458 A JP H0217458A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インピーダンス測定における直流バイアスの
印加装置に係り、特にインダクタンス測定における直流
バイアス電流の印加装置に関する。
〔従来技術およびその問題点〕
インダクタは、磁心の飽和などの原因により直流バイア
ス電流によってそのインダクタンス値を異にする。した
がって、その素子の実際の使用状態と同様の条件でイン
ダクタンスを測定したい場合、通常のインダクタンス・
メータと共に直流バイアス電源を使用している。このよ
うな測定における問題点は、被測定素子と並列に接続さ
れた直流バイアス電源に交流測定信号が流れるためイン
ピーダンス測定に誤差がBEしてしまうことである。
そこで、直流バイアス下のインダクタンスを測定する従
来方法について、図面を参照しながら説明する。まず従
来例の一つは、第7図(a)に示すように、被測定素子
と比較してインダクタンスの充分大きいインダクタ74
をバイアス電源と被測定素子との間に接続することであ
る。インピーダンス測定器7Iは、端子Hc、Lcから
被測定素子72に交流電流をかけ、端子HP、HLで交
流電圧を測りそのベクトル比を求めることによって被測
定素子の値を決定する一般的な測定器である。いま、端
子Hcからの電流1aCは、端子H6おいて、被測定素
子72を流れる電流i4とバイアス電源側に流れる電流
i、に分かれる。このときの分流比は、主として被測定
素子72とインダクタ74の比によって決定される。電
流i、はキャパシタCおよび電圧源Eを通ってインピー
ダンス測定器のLC端子に流れ込む。測定器71では、
(i、+ie)という電流が被測定素子72を流れたも
のとして処理するため、測定値に誤差が生じる。この誤
差を少なくするためには、11を少なくすればよく、そ
のためにはインダクタ74のインダクタンスは、被測定
素子に対して非常に大きくする必要がある。例えば、測
定周波数100 Hzにおいて被測定素子の真のインピ
ーダンスが1にΩ(約1.6 H)の場合、誤差10%
以内で測定を行いたいとすると、インダクタ74は、そ
のおよそ10倍の16H以上が必要となる。さらにこの
インダクタ74には被測定素子72に印加したい直流電
流と同じ値の電流が流れるわけであるから、例えばバイ
アス電流がIOAのときに、上記のような大きなインダ
クタンス値を有するインダクタ74は物理的にも巨大な
ものとなってしまう欠点があった。
他の方法として、第7図(ロ)に示すように、インダク
タ74の代わりに並列共振回路76を設けることが考え
られる。共振周波数においてはHc、Hp端子と被測定
素子との接続点から直流バイアス源を見たインピーダン
スは極めて大きくなるので、高確度の測定を行うことが
できるが、測定周波数が共振周波数に限定されるため汎
用性に欠けるという欠点があった。
ところで、直流バイアスの印加方法にはもう一つの問題
がある。第8図(a)は、システムの外観を示している
。該システム81はインダクタンス測定ユニット81と
直流バイアス電源ユニット82とを有しており、被測定
素子は電源ユニット82に直接またはその近傍に取り付
けられた測定端子84に接続され、測定されるようにな
っている。
しかし、測定環境によっては、作業性を良くするため、
第8図(b)のようにケーブルでプローバ85を延長接
続することが望ましい。ところが、延長ケーブルに起因
する新たな問題を生じる。バイアス電流は矢印11に示
すように電源83から流れ出てバイアス・ケーブル88
Aを流れ、プローバ85の被測定素子86を通り、矢印
I2に示すようにバイアス・ケーブル88Bを流れて再
び電源83に帰る。
このため、この構成では2つの問題を生じる。第1の問
題点は、バイアス・ケーブル88A、88B間に容量(
キャパシタンス)が形成されることである。仮にこの2
木の接続ケーブルを第9図(a)に示すような平行導体
であると考えると、導体間の容量、すなわちバイアス・
ケーブル間の容量Cは、はぼ次式で表される。
らず、作業性を悪くする。
第2の問題点は、バイアス電流1.、I2が発生させる
磁界である。バイアス・ケーブルから距離aの点に生じ
る磁界は、次のように表される。
εo  =8.854  xlO−12(F / m 
)この容MCを通じて、インダクタンス・メータの測定
信号は、結合(ACカップリング)し、測定誤差をより
拡大する。例えば、1 〔m〕のバイアス・ケーブル8
8A、88Bをぴったりと寄り合わせた場合(D′、2
r)のケーブル間容量は、例えば約40pFとなり、測
定周波数I MHzで1にΩのインピーダンスを測定す
る際には、約4にΩの浮遊インピーダンスが並列に付加
されたことになるため20%程度の測定誤差を生じる。
また、この容量はケーブル間の距離に大きく依存するた
め、測定再現性を向上させようとすると2本のケーブル
88A、88Bを何らかの態様で固定しなければなμo
=4zX10−’   (H/m)これが、他の機器を
誤動作させるなどの理由により製品規格を満足しないこ
とがある。例えば、20(A)のバイアス電流を供給し
ている際、ケーブルから距HI C1の点にできる磁界
はケーブル−本につきB = 4 Xl0−’ (Wb
/m” )すなわち4ガウスになる。さらに第9図に示
す点Pにおいてはケーブル−本の場合に2倍、すなわち
8ガウスの磁界ができる。
上記問題点に対し、第9図(ロ)に示すように、各ケー
ブル88A、88Bをシールド9Iによりシールドすれ
ば、ケーブル間容量の発生を防止するこ・とができるが
、磁界の発生については防止することができないという
欠点があった。
また第9図(C)に示すように、同軸ケーブル93を使
用すれば、バイアス電流は心線93aおよび外被93b
をそれぞれ反対方向に流れるのでケーブルの外側に磁界
は発生しない。しかし、逆に心線93aおよび外被93
b間の容量が大きくなってしまうという欠点があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためになされ
たものであって、その目的とするところは、直流バイア
ス下のインピーダンス測定、とりわけインダクタンス測
定において、交流カット用の大きなインダクタンスを使
用する必要をなくし、これによって装置の小型化および
コストダウンを図り、測定精度を飛躍的に向上させるこ
とである。
また他の目的は、測定周波数に依存せず、全ての周波数
に渡って高い測定精度を維持することを可能にすること
である。さらに他の目的は、測定精度を低下させずに、
インピーダンス測定装置および直流バイアス電源からフ
ィクスチュアまでケーブルを用いて延長することを可能
にすることである。また他の目的は、大きな直流バイア
ス電流により発生する磁束を防止することである。さら
に他の目的は、通常のインピーダンス測定器を使用して
、とりわけ、接続方法として優れた4端子対法を使用す
ることが可能なインピーダンス測定器を使用することが
できるようにすることである。
また他の目的はインピーダンス測定器に一切の変更を加
えないで測定システムを構成できるようにすることであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
要するに本発明(第I発明)は、 インピーダンスを測定する被測定素子に対して直流バイ
アスを印加する装置において、 前記被測定素子の一方の端子と接続点との間に接続され
た少なくとも一つのインピーダンス性装置と、前記接続
点と前記被測定素子の他の一方の端子との間に接続され
た少なくとも一つのインピーダンス性装置とを具備して
おり、 且つ前記インピーダンス性装置の少なくとも一つは直流
バイアス電源であり、 前記接続点は、ガード線、シールド線等の前記被測定素
子以外を流れる交流測定電流のインピーダンス測定に対
する影響を除去するための接続線に接続されていること
を特徴とするものである。
また、本発明(第2発明)は、 インピーダンスを測定する被測定素子に対して直流バイ
アスを印加する装置において、 第1の往復線路の第1の端部に接続された第1のインピ
ーダンス性装置と、第2の往復線路の第1の端部に接続
された第2のインピーダンス性装置とを備え、 前記第1のインピーダンス性装置および前記第2のイン
ピーダンス性装置のうち少なくとも一方は直流バイアス
電源であり、 前記第1の往復線路の一方の線路の第2の端部は前記被
測定素子の一方の端子に接続されており、前記第2の往
復線路の一方の線路の第2の端部は前記被測定素子の他
の一方の端子に接続されており、 前記第1の往復線路の他の一方の線路の第2の端部と前
記第2の往復線路の他の一方の線路の第2の端部とは互
いに接続されており、且つガード線、シールド線等の前
記被測定素子以外を流れる交流測定電流のインピーダン
ス測定に対する影響を除去するための接続線に接続され
ていることを特徴とするものである。
また、本発明(第3発明)は、 前記第2発明において、前記第1の往復線路および前記
第2の往復線路を、同軸ケーブルにしたことを特徴とす
るものである。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
まず、第4図の回路図をもとにして本発明の詳細な説明
する。インピーダンス測定器41は、第7図の従来例に
おいて説明したインピーダンス測定器71と同様の物で
ある。被測定素子たるインダクタ42には、インピーダ
ンス性装置の一例たる2個の直流バイアス電源43A、
43Bが接続されており、それら直流バイアス電源43
A、43Bによって直流バイアス電流IDCが供給され
る。一方、インピーダンス測定器のHc端子からの測定
信号電流10は、端子H,において、被測定素子42の
インピーダンスと電源43A、43Bのインピーダンス
(主にインダクタL1のインピーダンス)との比によっ
て分流され、被測定素子には電流iaが流れ、電源側に
は電流ibが流れる。次にibはキャパシタC1または
電圧源E1を通り、接続点Gにおいて、ガード線45に
流れ込む電流ibIと電源43B側へ流れる電流へ2と
に分流される。このibzは、第7図の従来例と同様に
測定値の誤差を生じさせる原因となるが、ここで11と
ibtとの分流比に注目すると、この分流比はほぼガー
ド45のインピーダンスZ、とインダクタL2のインピ
ーダンスとの比で決まっており、ZGは実際の装置にお
いて実質上はとんど0Ωに近い値にすることができるた
め、! bz/ ibt 、0  (すなわちibz’
;O)とすることが可能である。したがって、Lcに流
れ込む電流は、(L + fiz)’= laとなり、
極めて誤差の少ないバイアス印加が実現できる。例えば
、測定周波数において被測定素子のインピーダンスが1
にΩ、L、L、のインピーダンスがともに100Ωであ
る場合、仮にガードインピーダンスZc、−10mΩあ
ったとしても! bz/ ! b、”i l O程度で
あるため、直流バイアス電源による誤差は0.1%とな
る。さらに、ガードインピーダンスZGは、周波数に依
存しないため、広い周波数領域にわたって(iゎ、/i
b、)L=、0となる。
なお、第4図による原理の説明において、バイアス電源
回路は、図示のようにインダクタ、キャパシタ、電圧源
によって構成されるものとして説明したが、もちろんこ
れに限定されるものではない。例えば、インダクタの代
わりに抵抗器を使用する、電圧源の代わりに電流源を使
用する、あるいはキャパシタを使用しない、あるいは電
流源のみを使用するというような構成が代替例として考
えられる。
さらに、第4図においては、2つのバイアス電源回路が
直列に接続されているものとして説明したが、これに限
定されるものでなく、2つのインピーダンス性装置のう
ち少なくとも一方がパイアスミ源回路であればよい。例
えば、端子48a、48bへ、バイアス電源43Aの代
わりに、インダクタや抵抗器のみを接続してもよい。あ
るいは、電圧源E1またはE2の電圧がO(V)である
場合を考えてもよい。重要なことは、互いに直列に接続
されており且つ少なくとも一方が直流バイアス電源であ
る複数のインピーダンス装置の間の、ガードが接続され
る共通接続点において、充分大きな分流比が得られるよ
うにすることであり、種々の変形が可能であることは当
業者には明らかであろう。
但し、出願人が、最良であると考えるのは、電流源を直
列に接続したものなので、以下の実施例においては、電
流源を図示するものとする。
なおここで、添付図面に使用する記号について付言する
。これらの記号で表現された構成要素は、必ずしも理想
的なもの、例えば電流源においてはインピーダンスωの
電流源を意味するものではなく、実際のデバイスを図示
の都合上簡略化して表現したものである。同様に、添付
図面における導線は、等価回路表現における抵抗Oを意
味する部分と、実際の電線・ケーブルのシンボルとして
僅かなインピーダンスを有するものであることを意味す
る部分とを含む。これらの区別は、本明細書の全趣旨か
ら当業者には容易に理解できるものと思われる。
次に、第5図の実施例を参照しながら、本発明の特徴に
ついてより詳細に説明する。図面には、いわゆる5端子
法により接続されたインピーダンス測定器51及び被測
定素子52が示されている。被測定素子52に電流を供
給する電線、被測定素子52の電圧を測定するための電
線はそれぞれシールド(ガード)57A乃至57Dによ
ってガードされており、浮遊容量による電流はこれらガ
ードを流れるので測定値に影響しないため、高インピー
ダンスの測定に有効である。2個のバイアス電流源53
A。
53Bは、同軸ケーブル54A、54Bによって、被測
定素子52に接続される。同軸ケーブル54Aおよび5
4Bの外部導体は、導線55によってそれぞれ互いに接
続されており、さらにそれらは導線58によってガード
57に接続されている。直流バイアス電流11)Cは、
バイアス電流源53Aから順に、同軸ケーブル54Aの
心線、被測定素子52、同軸ケーブル54Bの心線、バ
イアス電流源53B、同軸ケーブル54Bの外被線、導
線55、同軸ケーブル54Aの外被線、バイアス電流源
53A、という経路を通る。
一方、交流測定信号tacは、端子H4でLとidとに
分流され、1+、はさらに導線58を通ってガード57
側に流れる電流ib+と、電源53B側に流れる電流1
1とに分流される。上記の説明と同様この分流比は、回
路のインピーダンス比によって決まるので、ibzζ0
となり、ibはほとんど全てガード57に流れるので、
インピーダンス測定器51の電流検出部には被測定素子
52を流れた電流i4のみが検出される。ここで、注目
すべきことは、同軸ケーブル54A、54Bの外被線と
ガード57との間の接続の距離を短くすることができる
、即ち導線58の長さを短くすることができるので、i
bIとibzとの分流比を極めて大きくすることができ
るということである。
次に、本願出願人が最良のものであると考える実施例の
一つを説明する。第1図は、本発明を、4端子対法によ
るインピーダンス測定において適用したものを示す。測
定電流は、交流電源11から同軸ケーブル6Aの中心導
体を通って被測定素子(OUT)2に流れ、電流計13
を通る。同軸ケーブル6D及び同軸ケーブル6Aの外部
導体は、この電流の帰路を形成する。往路・帰路の電流
のバランスがとれていれば、同軸ケーブルの中心導体と
外部導体とによって生じる磁束は互いに打ち消しあい、
したがって同軸ケーブル間の相互インダクタンスによっ
て生じる測定誤差が避けられる。
前記バランスが崩れると、被測定素子2の端子L4に接
続された零電位検出増幅器15に誤差電流が流れ、増幅
された誤差電流が0になるまで、電流計13側にフィー
ドバックされる。これにより端子L4と同軸ケーブル6
G、6Bの外部導体との間の電位差はOになるので、電
圧計12は、端子り、と端子H4との間の電圧を測定す
ることになる。直流バイアス電源3A、3Bと被測定素
子2との接続は、第5図の実施例とほぼ同様となってい
る。但し、注意すべきことは、第5図における57はシ
ールド線として使用されるものであって、導線5日はこ
のシールドに対する接続をおこなうものであるのに対し
て、第1図における同軸ケーブル6Aは中心導体・外部
導体にそれぞれ逆方向の同一電流を流すためのものであ
って、導線8は中心導体から流れ出た電流を外部導体に
還流させるためのものであるという点において相違する
ことである。
第2図は、第1図の実施例を適用したシステムの外観を
示す。テストフィクスチュア16は、端子H4用コンタ
クト16Hと端子HL用のコンタクト16Lとを備えて
おり、それぞれ直流カット用コンデンサを介してケーブ
ル6A乃至6Dの中心導体に接続されている。また、導
線8による同軸ケーブル4Aと同軸ケーブル6Aとの接
続も、テストフィクスチュア16内でなされている。
第3図に電流源3A、3Bを構成する電源装置の終段の
回路図を示す、31A、31Bは、パワーMO3FET
である。制御電圧入力端子32A。
32Bには、絶対値が等しく互いに逆極性の制御電圧が
、従来技術によって構成することができる制御電圧発生
回路(図示せず)によって印加される。 直流バイアス
電流の大きさは、 ■。c  =  V+/R−、、□ のようになる。
次に、第1図および第2図の実施例の動作を説明する。
直流バイアス電流は、電流源3Aから順に、ケーブル4
Aの中心導体→被測定素子2→ケーブル4Bの中心導体
→電流源3B→ケーブル4Bの外部導体→導線5→ケー
ブル4Aの外部導体→電流源3Aの経路を流れる。同軸
ケーブル4A及び4Bの、それぞれ中心導体及び外部導
体を流れる電流の大きさは等しいので、ケーブル外部に
磁束は生じない。
電源11からの交流測定信号は、端子H4で一部が電流
icとして分流され、ケーブル4Aの中心導体へと流れ
る。ケーブル4Aの中心導体・外部導体間の容量などの
りアクタンスを介してケーブル4Aの外部導体を戻って
きた電流は、導線8の電流ic+と導線5の電流icz
とに分流される。しかし、分流点から見た導線5例のイ
ンピーダンスは導線8側に比較して極めて大きい。すな
わち、導線5は電流源3Bに接続されているのに対して
、導線8はケーブル6Aの外部導体に直接接続されてお
り、しかもフィクスチュア16内で接続されているため
導線8自体極めて短い、これにより1cz=O I  C,=l  C となる。
電流計13は、被測定素子2に流れる交流測定信号i4
のみを測定するので、icの影響を全く受けず精確な測
定が可能である。
上記実施例においては、2対の往復線路を介して直列接
続された2つの電流源間の共通接続点とガードとの接続
が、被測定素子の近傍で行われるものとして説明したが
、かならずしもこれに限定されるものではなく、2つの
バイアス電源間の共通接続点から比較的長く延長するこ
ともできる。
また、直流バイアス供給用ケーブルは必ずしも同軸ケー
ブルを使用しなくてもよく、磁界の発生が問題にならな
い場合には、単線や平行電線を使用してもよい。また、
上記実施例においてインピーダンス測定器と、被測定素
子の両端子との間には、直流遮断用コンデンサが設けら
れている。このコンデンサの位置は、第1図のように被
測定素子の近傍のフィクスチュアの内でもよく、第4図
のようにインピーダンス測定器41の外部且つその近傍
でもよい。また第5図のように直流遮断用コンデンサ5
6A乃至56Dを具備したインピーダンス測定器51で
はそれを利用できる。但し、直流遮断用コンデンサは本
発明の実施例に必要不可欠なものではない。
さらに、第6図に別実施例を示す。第1図の実施例と同
一の構成部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略
する。本実施例は、第1図の実施例に加えて保護回路6
0を備えている。直流バイアス電源3A、3Bの電流の
大きさに一時的に差異が生じると装置に過度の負担がか
かり、測定器等を破損・劣化させる恐れがある。保護回
路60は、端子H4へ流入する直流電流と端子L4から
吸い込む直流電流とを等しくするためのものであって、
いわゆるアクティブ・インダクタンス回路からなる。6
3は、制?Il電源である。この回路図を第6図[有]
)に示す。これにより端子り、の直流電位に対応して、
端子L4から吸い込む電流を増減するようになっている
以上のように、本発明の詳細な説明したが、本発明は直
流バイアス電源から被測定素子までケーブルで延長する
場合にのみ適用されるものではないことは言うまでもな
い。例えば、第8図(a)のようなシステムに適用して
も、多大な効果を発揮することは容易に理解されるもの
と思われる。
〔効 果〕
本発明は、上記のように構成され、作用するものである
から、直流バイアス下のインピーダンス測定、とりわけ
インダクタンス測定において、交流遮断用の大きなイン
ダクタを使用する必要がなくなり、これによって装置が
小型化し、測定精度が飛躍的に向上するという効果が得
られる。また、測定周波数に依存せず、全ての周波数に
わたって高い測定精度を維持することが可能になるとい
う効果を奏する。さらに、測定精度を低下させずに、イ
ンピーダンス測定装置および直流バイアス電源からフィ
クスチュアまでケーブルを用いて延長することが可能と
なる効果が得られる。また、直流バイアス電流が供給さ
れるケーブルからの磁束の発生が防止されるという効果
が得られる。また、4端子対法によるインピーダンス測
定における、直流バイアス電流の印加にも適用すること
ができるという効果が得られる。さらにインピーダンス
測定器に一切の変更を加えずに測定システムが提供でき
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本発明の実施例に係り、第1図は第
1実施例に係る直流バイアス印加装置を示す電気回路図
、第2図は第1実施例の外観を示す斜視図、第3図は第
1実施例の直流バイアス電流源の終段部の電気回路図、
第4図は本発明の詳細な説明するための電気回路図、第
5図は第2実施例に係る電気回路図、第6図は第3実施
例に係る電気回路図、第7図は従来の測定方法を示す電
気回路図、第8図は第7図の従来例の外観を示す斜視図
、第9図は従来例の問題点を説明するためのケーブルの
斜視図である。 2、42.52:被測定素子、 Hd:被測定素子の一方の端子、G:接続点、Ld:被
測定素子の他の一方の端子、 3A、  3 B、 43A、 43B、 53A、 
53B :インピーダンス性装置の一例たる直流バイア
ス電源、45.57  :交流測定電流のインピーダン
ス測定に対する影響を除去するための接続線の一例たる
ガード線(シールド線)、 6A、6B、6C,6D:交流測定電流のインピーダン
ス測定に対する影響を除去するための接続線たる、4@
子対接続法における外部導体を有する同軸ケーブル、 4A、54A:第1の往復線路たる同軸ケーブル、4B
、54B:第2の往復線路たる同軸ケーブル。 出願人 横河・ヒユーレット・パッカード株式会社代理
人  弁理士  長 谷 川  次 男DuTへ IG 手 続 補 正 書 (方ヱ0 昭和63年1り月/乙日 ■。 事件の表示 昭1u63年 特許願 第167910号 2、発明の名称 直流バイアス印加装置 3゜ 補正をする者 事件との関係  特許出願人 へチオウジ シ   タカクラ 住所  東京都 八王子型 高倉町 9番 1号コゴ1
7 名称横河・ヒユーレット・パッカード株式会社91  
才会  ケシ  ゾウ 代表者 取締役社長  笹 岡 健 三5゜ 補正命令の日付 昭和63年09月27日 (全送日) FIG、2 FIG、8(b) 手 続 主型 正 書 昭和63年1り月/b口 1、事件の表示 昭和63年 特許側 第167910号 2、発明の名称 直流バイアス印加装置 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 ハチオウジ ン   タカクラ 住所  東京都 へ王子市 高倉町 9番 1号ヨゴガ
ソ 名称横河・ヒユーレット・パッカード株式会社1サ  
才力  クン  ゾウ 代表者 取締役社長  笹 岡 健 三5、補正命令の
日付 昭和 年 月 日 (自発) 「IO2 (a) (訂正) l)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 インピーダンスを測定する被測定素子に対して直流
    バイアスを印加する装置において、 前記被測定素子の一方の端子と接続点との間に接続され
    た少なくとも一つのインピーダンス性装置と、前記接続
    点と前記被測定素子の他の一方の端子との間に接続され
    た少なくとも一つのインピーダンス性装置とを具備して
    おり、且つ前記インピーダンス性装置の少なくとも一つ
    は直流バイアス電源であり、 前記接続点は、ガード線、シールド線等の前記被測定素
    子以外を流れる交流測定電流のインピーダンス測定に対
    する影響を除去するための接続線に接続されていること
    を特徴とする直流バイアス印加装置。 2 インピーダンスを測定する被測定素子に対して直流
    バイアスを印加する装置において、 第1の往復線路の第1の端部に接続された第1のインピ
    ーダンス性装置と、第2の往復線路の第1の端部に接続
    された第2のインピーダンス性装置とを備え、 前記第1のインピーダンス性装置および前記第2のイン
    ピーダンス性装置のうち少なくとも一方は直流バイアス
    電源であり、 前記第1の往復線路の一方の線路の第2の端部は前記被
    測定素子の一方の端子に接続されており、前記第2の往
    復線路の一方の線路の第2の端部は前記被測定素子の他
    の一方の端子に接続されており、 前記第1の往復線路の他の一方の線路の第2の端部と前
    記第2の往復線路の他の一方の線路の第2の端部とは互
    いに接続されており、且つガード線、シールド線等の前
    記被測定素子以外を流れる交流測定電流のインピーダン
    ス測定に対する影響を除去するための接続線に接続され
    ていることを特徴とする直流バイアス印加装置。 3 前記第1の往復線路および前記第2の往復線路は、
    同軸ケーブルであることを特徴とする請求項2に記載の
    直流バイアス印加装置。 4 前記被測定素子以外を流れる交流測定電流のインピ
    ーダンス測定に対する影響を除去するための接続線は、
    4端子対接続法における同軸ケーブルの外部導体である
    ことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の直流バ
    イアス印加装置。
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