JPH02171160A - 魚翅様食品の製造方法 - Google Patents

魚翅様食品の製造方法

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JPH02171160A
JPH02171160A JP63325306A JP32530688A JPH02171160A JP H02171160 A JPH02171160 A JP H02171160A JP 63325306 A JP63325306 A JP 63325306A JP 32530688 A JP32530688 A JP 32530688A JP H02171160 A JPH02171160 A JP H02171160A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 11:へ杜肚i」 本発明は天然の魚翅と類似した人工の新規な魚翅類似食
品を製造する方法を提供し、ゼラチン、コラーゲン組成
物又は両者の混合物を原料とする安酒で品質の安定した
魚翅食品を供給することを目的としている。
の   お び   が    べ 鮫類、エイ類の魚翅は従来より「フカヒレ」の毛細で高
級中華料理の素材として欠かせないものであるが、近年
の食生活の高級志向と多様化により需要が増加している
。しかし天然の鰭の供給量はフカの捕獲量に依存するた
め不足気味になってきている。
従来より魚翅顕の供給を補うために人工的に類似食品を
製造し、その不足を満たそうとする試みはなされてきて
いる。(例えば、特公昭45−8615、 62−28
663)Lかし、これらの方法で製造したものには下記
のような種々の欠点があり、その解決が求められていた
天然の魚翅の主成分は哺乳類、魚類等の骨、皮の構成成
分として広く天然に存在する動物性タンパク質のコラー
ゲンから成り、調理の際の煮沸により変性し、変性コラ
ーゲン特有の優れたテクスチャーを与えている。従って
、実質上変性コラーゲンと等しいゼラチンから人工的に
フカヒレを作る試みがなされたが、成形し難く、しかも
熱湯で溶解してしまう欠点があった。従来の技術ではゼ
ラチンに多糖類を混合して多価カチオン溶液中で凝固さ
せ、成形する方法が採られた。この多糖類は高温におい
て、そのゲルの熱安定性により保形性を与えるのに役立
だっている。
しかし、この多量に混合された多糖類を含む「フカヒレ
Jは成分的に天然品と異なり、食感が異なるために、模
造品としてのイメージが強く、天然品の高級感を欠いて
いる。又、その多糖類の硬いゲルは天然の変性コラーゲ
ンの持つ「フカヒレ」独特の滑らかで弾力のあるテクス
チャーを殺してしまう結果となっている。更に、テクス
チャーの素として用いているゼラチンは依然として高温
での煮沸により多糖類のゲルの網目から溶出して、調理
後に残存している多糖類のゲルの硬いテクスチャーとな
り、強度も劣化させてしまっている。
このゼラチンの溶出を防止するための試みもなされてい
るが成功しているとは言えない、(例えば、二   ゛
 るための − 天然の魚翅の主成分は動物性硬タンパク質のコラーゲン
から成り、調理の際の煮沸により変性し、変性コラーゲ
ン特有の優れたテクスチャー・を与えている。
本発明者らはこのことに着目し、コラーゲンと成分組成
が同一のゼラチンもしくはコラーゲン自体を主成分とす
る組成物からなる魚翅類似食品の製造に成功した。ゼラ
チンについてはこれはコラーゲンを温湯で熱変性して抽
出されるタンパク質であり、アミノ酸組成もコラーゲン
と全く同一であり、しかも今日では工業的に高純度で品
質の安定した物が安値に供給されている。
ゼラチン単体で成形して製造したフカヒレ様食品は膨潤
しやすく、水に漬けて放置することによりその形状を変
形させてしまう、更に熱に不安定で、調理の際の加熱に
より溶解してしまう欠点があった。これは天然のフカヒ
レのゼラチン質には変性後も元のコラーゲン分子を凝集
させていた結合がゼラチン分子間の架橋として残存して
膨潤や熱的溶解を妨げているのに対し、ゼラチンを凝集
、成形させた人工島では分子間架橋の欠如により、加熱
時に溶解してしまう。
コラーゲンファイバー、フィブリル、可溶化コラーゲン
溶m、あるいはこれらの混合分散液よりなるコラーゲン
組成物を凝集、成形して製造したフカヒレ様食品もそれ
らの間の架橋の欠如により、ゼラチンの場合と同様の欠
陥を持っている。
本発明の目的は酵素トランスグルタミナーゼを用いてゼ
ラチン又はコラーゲン組成物を架橋し、ゲル化すること
により、これらの単体でも十分に熱的に安定であり、膨
潤もすくないフカヒレ様食品を製造する方法を提供する
ことにある。
トランスグルタミナーゼがタンパク質分子中のグルタミ
ン残基のγカルボキシアミド基とりジン残基のεアミノ
基を架橋し、タンパク質をゲル化させることは知られて
いるが(特開昭58−149645>、これを魚翅類似
食品の製造に用い、その性能を改善した例は存在しない
本発明者らはこのトランスグルタミナーゼによりゼラチ
ン又はコラーゲン組成物を架橋し、成形することにより
、熱に安定で、強度が十分強く、非常に天然品に近いテ
クスチャーを持つ魚翅類似のゲル食品を製造することに
成功した。
本発明の製造方法はゼラチン又はコラーゲン組成物を酵
素反応により架橋し、曳糸性を発生させる工程と架橋し
たゼラチン又はコラーゲン組成物をゲル化する直前に成
形する工程、次にその形状を維持したまま酵素反応を進
めてゲル化させ、更にゲルに耐熱性を付与する工程、及
び失活工程から構成されるが、これらの工程を完全に分
離せずに、適当に組み合わせた工程を同一操作により達
成することも可能である。
本発明に用いるゼラチン溶液の濃度は調理の時に天然魚
翅類の変性コラーゲン分相当の濃度になる程度がよく、
5−60重量%、好ましくは、20−40重量%の範囲
が適当である。この濃度より低いと強度が弱くて成形し
に<<、高い時には、粘度が大きすぎて成形困難となる
。しかし、特別な場合にはゲルとして成形後、乾燥中に
反応させることも可能であり、この場合には非常に高濃
度となっている。
本発明で使用できるゼラチンは市販されている全てのも
のが含まれ、例えば酸性法ゼラチンやアルカリ法ゼラチ
ンの区別は存在しない0本発明者らは好ましくは酸性法
ゼラチンであるが、アルカリ法ゼラチンに於いても製造
が可能であることを見いだした。
本発明に用いるコラーゲン組成物はコラーゲンファイバ
ー、コラーゲンフィブリル、コラーゲン溶液、又はこれ
らの任意の混合物からなり、コラーゲン濃度は1−25
重量%、好ましくは4−15重量%の範囲が適当である
1本発明の対象となるコラーゲン組成物の原料としては
牛の真皮が推奨されるが、豚等、他の原料を使用するこ
とも可能である0本発明の対象となるコラーゲンファイ
バー、コラーゲンフィブリルは石灰漬は等の前処理の種
類、ロール解職、リファイナー等の解繊ここで、コラー
ゲンファイバー、コラーゲンフィブリルとは解繊の程度
等の区別なく、コラーゲンファイバー、コラーゲンフィ
ブリル及び他の全ての大きさの解繊されたコラーゲンを
意味している。
又、コラーゲン溶液は酵素法、アルカリ法等の分解方法
の区別なく、全ての方法で可溶化されたコラーゲン溶液
が対象となっている。
本発明に用いるコラーゲン組成物はコラーゲンファイバ
ー、コラーゲンフィブリル、コラーゲン溶液、又はこれ
らの任意の混合物に、更に、必要に応じて重量平均分子
量500−50000のゼラチン分解物をコラーゲンに
対し1−50重量%、好ましiくは10−30重量%含
ませることが可能であり、ゼラチンの分解物はゼラチン
を原料にして、加熱、酸、酵素等いかなる加水分解方法
で分解しても製造可能である。
本発明に用いるトランスグルタミナーゼの添加量は原料
がゼラチンの場合はゼラチン1gに対して0.1ユニツ
ト以上の、好ましくは0.5−3ユニツトの範囲が適当
である。この添加量より少ないと溶液はゲル化せず、多
いと反応が速くて制御し難くなる。又、原料がコラーゲ
ン組成物の場合はコラーゲン1gに対して10ユニット
以上、好ましくは50−200ユニツトの範囲が適当で
あり、ゼラチン加水分解物の混合により添加量を減少す
ることが可能である。
本発明に使用するトランスグルタミナーゼは放線菌[ス
トレプトバートシリウム」から製造された物が好ましい
が、モルモットの肝臓から抽出された酵素等のように別
の起源のトランスグルタミナーゼであっても、同様の架
橋反応効果を示すものであれば使用可能である。
本発明の酵素反応条件として、反応pHは6−8であれ
ば好ましいが、pH4−10に於いても長時間をかけれ
ば反応が可能となる。原料がゼラチンの場合の反応温度
はゲルの融解温度以上から失活温度までで選択できるが
、好ましくは40−60℃の範囲で選ばれる。しかし、
特別な場合にはゲルとして成形後、低温で反応を進める
ことも可能である。又、原料がコラーゲン組成物の場合
には反応温度はコラーゲンの変性温度以下で出来る限り
高いほうが良く、5−50℃、好ましくは30−40℃
の範囲で選ばれる。更に、必要があれば変性されたコラ
ーゲンを使用することも架橋性を高めるが、この場合の
温度も同様にして選ばれる。いずれの場合に於いても、
ゲル化反応が終了した時点で酵素を失活することが好ま
しく、未失活の場合は低い添加量に於いてもなお、経時
的に反応が進行して強度的に脆くなる。
本発明゛の成形方法には凝固浴への湿式紡糸、冷風への
乾式紡糸等の紡糸方法があるが、凝固浴、クーリングド
ラムまたはベルトへ糸状で押しだすか、フィルム状で押
しだした後にm&あるいは型でプレスする方法も可能で
あり、これらから適当に選択して製造することが出来る
。又、凝固浴は食塩、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウ
ムなどの塩類の高濃度溶液を用い、必要に応じて明ばん
を加えたものが推奨されるが、アルコール、アセトンな
どの有機溶媒を添加することも可能である。
天然の魚翅の一本は長さ5 20cm、直径1.511
IIllであるが、一端が次第に細くなり、末端で尖っ
た、特徴のある形状をしている0本発明による製造方法
ではゼラチン単体のゲルで成形するために非常に伸びが
大きく、その伸度即ち変形の程度は温度によって容易に
コントロールすることが可能であり、また成形後の熱延
伸で天然に近い形状に整えることも出来る。
本発明による製造方法ではゲルの耐熱性は、成形後に連
続的に乾燥し、乾燥工程の初期に加熱により酵素反応を
進行せることにより達成することが可能となる。
本発明に用いる失活方法には高温加熱による失活、例え
ばpH7に於いて75℃以上で10分以上処理する場合
や低pHによる酵素の変性の他に酵素反応阻害剤、失活
剤の添加等の種々の失活方法が可能である。
本発明による魚翅類似食品の製造にはゼラチン、コラー
ゲン組成物、又は両者の混合物中に酵素反応を阻害しな
い範囲で、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、マンナン
、キトサン、ジュランガム寒天、カラギーナン等のゲル
形成性多糖類を添加することができる。更に、これらの
ゲル形成性多糖類との混合物に於いて、そのゲル化力と
してゲル形成性多糖類と塩類の結きによるものを利用し
た場合でも、本発明に用いられている製造法によりゼラ
チン、コラーゲン組成物、又は両者の混合物をゲル化さ
せる時は、多糖類の使用量が従来の1/10−1/50
程度で十分な耐熱性が得られ、天然の魚翅類により近い
組成となり、食感、テクスチャーが著しく向上する。
また本発明による魚翅類似食品の製造には、他のタンパ
ク質、澱粉、デキストリン、グリセリン、ガム類、有機
酸、糖類、無機塩類、調味料、着色料、香辛料、糊料、
増粘剤、安定剤、乳化剤、その他通常にゼラチン又はコ
ラーゲン組成物の食品使用に於いて添加される添加物の
配合を妨げない。
以下、実施例及び比較例に基づき本発明を更に詳細に説
明するが、これは本発明を制限するものではない。
及1匹上 フカヒレ類似食品は次のようにして製造した。
ゼリー強度244、粘度40、融点30℃、等電点9.
1の酸性法ゼラチン250gに25重量%濃度になるよ
うに水を加え、j!IJ潤後50℃で溶解し、苛性ソー
ダでpH7に調整した。トランスグルタミナーゼ(ヒド
ロキサムサ酸法(J 、B iol、 Chew、。
vol、 241.5518(1966))による比活
性;2.5ユニツト/IIIF) 100wIgを少量
の水に懸濁させて添加した後、50℃で撹拌を続けた。
この間に真空ポンプで容器内を減圧にして脱泡した。
21分後、溶液の粘度が約13ポアズに達し、曳糸性が
出てきたので、容器下部より連続的にギヤポンプに導き
、直径1.21の孔を持つノズルから通常のゼラチンの
ゲル化の場合と同様に、10℃に冷却された回転ドラム
の側面に押しだした。
この糸状ゲルを連続的に15℃の流通乾燥空気室に導き
、多段ロールにより5分間保持し、表面を乾燥した後、
直径20cmの冷却ドラムに巻取った。
次にこのドラムに巻かれた糸状ゲルを乾燥機内で50℃
で10分保持した後、径方向に4等分に切断した。7(
4階余りのこの糸状ゲルを数本ずつ束ねて2本の板状ヒ
ーターの間で延伸し、最後はさらに熱をかけて切断した
。更にこの糸状ゲルを恒温室内で80℃で30分熱処理
した後、50℃で完全に乾燥してフカヒレ様食品を得た
この様にして製造したフカヒレの耐熱性を調べるために
20分間煮沸したが型くずれせず、その後60℃に降温
した時に十分ゲルの強度を保っていた。更に天然のフカ
ヒレと品質を比較するために、この製品(試料)と天然
品(対照)とのスープを作り、15人のパネルに試食さ
せ、テクスチャー色艶と外形の2項目について2点識別
法により官能検査を行った。第−表に示した結果より、
各項目共、危険率5%で天然のフカヒレと区別がつかな
い程度になっている。
第−表 実施例1のゼラチン300gに30重量%濃度になるよ
うに水を加え、膨潤f&50℃で溶解し、苛性ソーダで
pH7に調整した。トランスグルタミナーゼの300論
yを少量の水に懸濁させて添加した後、50℃で撹拌を
続けた。この間に真空ポンプで容器内を減圧にして脱泡
した。
6分後、溶液の粘度が約30ポアズに達し、ゲル化直前
となったので、容器下部より連続的にギヤポンプに導き
、直径1.0鋤論の孔を持つノズルから5℃の20%硫
安溶液からなる凝固浴に押しだして紡糸した。この糸状
ゲルを連続的に15℃の流通乾燥空気室に導き、多段ロ
ールにより5分間保持し、表面を乾燥した後、直径20
cmの冷却ドラムに巻取った。
次にこのドラムに巻かれた糸状ゲルを乾燥機内で50℃
で5分保持した後、ドラムを流水中に吊し、ゲルから完
全に塩がなくなるまで洗浄しな。
この膨潤したゲルを再び乾燥機に移し、25℃から40
℃の温度で表面を乾燥した後、径方向に4等分に切断し
た。7cm余りのこの糸状ゲルを数本ずつ束ねて2本の
板状ヒーターの間で延伸し、最後はさらに熱をかけて切
断した。更にこの糸状ゲルを恒温室内で80℃で30分
熱処理した後、50℃で完全に乾燥してフカヒレ様食品
を得た。
この様にして得られた製品の耐熱性を調べるために40
分間煮沸したが型くずれせず、その後60℃に降温した
時に十分ゲルの強度と弾力を保っていた。更に天然のフ
カヒレと品質を比較するために、実施例1と同様にして
官能検査を行った。第二表に示した結果より、各項目共
、危険率5%で天然のフカヒレと区別がつかない程度に
なっている。
第二表 ゼリー強度260、粘度40、融点31℃、等電点5,
0のアルカリ法ゼラチン250gに25重量%濃度にな
るように水を加え、膨潤後50℃で溶解し、苛性ソーダ
でpH6に調整した。トランスグルタミナーゼの200
mgを少量の水に懸濁させて添加した後、50℃で撹拌
を続けた。この間に真空ポンプで容器内を減圧にして脱
泡した。
16分後、溶液の粘度が約10ポアズに達し、曳糸性が
出てきたので、容器下部より連続的にギヤポンプに導き
、幅Loam、間隙1.2鋤−のスリットから10℃に
冷却された回転ドラムの側面に押しだし、ゲル化させた
。このフィルムを約20cm間隔で切取り、ステンレス
プレートの上で一端が1.5m−で長さlQemの三角
形の並んだ金型でプレスし、糸状ゲルを抜き取った。
この糸状ゲルを15℃の流通乾燥空気室で20分間予備
乾燥した0次に、これを乾燥機に移して50℃で10分
保持した後、80℃で30分熱処理し、その後50℃で
完全に乾燥してフカヒレ様食品を得た。
この様にして製造したフカヒレ様食品は30分間煮沸し
ても型くずれせず、その後60℃に降温した時に十分ゲ
ルの強度を保っていた。又、テクスチャーも実施例1と
同程度であった。
え1匠1 実施例3のゼラチン300yとアルギン酸ナトリウム(
低粘度晶)3gを700+mfの水に膨潤した後、50
℃で溶解し、苛性ソーダでpH7に調整した、トランス
グルタミナーゼの120nyを少量の水に懸濁させて添
加した後、50℃で撹拌を続けた。この間に真空ポンプ
で容器内を減圧にして脱泡した。
粘度約90ポアズのこの溶液を容器下部より連続的にギ
ヤポンプに導き、直径1.21の孔を持つノズルから5
%塩化カルシウム溶液からなる凝固浴に押しだした後、
2分間浴内に留めて完全にゲル化させた。この糸状ゲル
を連続的に温水浴に導いて水洗した後、ドラムに巻取っ
た。
次に実施PA2と同様にして反応の継続、失活、成形、
乾燥してフカヒレ様食品を得た。但し、反応時間は60
分、失活操作は実施例1に従った。
この様にして製造したフカヒレ様食品の耐熱性を調べる
ために30分間煮沸したが盟くずれせず、その後60℃
に降温した時に十分ゲルの強度を保っていた。
夫1匠1 0.1−0.2重量%の寒天溶液または、1重量%のカ
ゼインNIL溶液に実施例1で用いたゼラチンを同様の
操作で膨潤、溶解後、トランスグルタミナーゼを加えて
、キャピラリーレオメータ−によって同様に押し出し成
形、乾燥、酵素失活を行った。
これらのフカヒレ様食品を試食したところ、寒天を用い
たものは、耐熱性がより強く、熱による伸びが少なかっ
た。カゼインNaを用いたものは、耐熱性がより強く、
熱による伸びが少なく、使用するトランスグルタミナー
ゼの量を減らすことが可能であった。
第三衣 本試料はカゼインN&を併用した物を用いた。
え1匠影 手生床1kyを約15cmの矩形に切断し、3%石灰水
に3日間浸漬した後、流水で洗浄した0次に塩酸で中和
し、洗浄した後、31の乳酸に2日浸漬して膨潤させた
。チョッパーで細断した後ロール解繊し、f&71にリ
ファイナーにかけてコラーゲンファイバー約9002を
得た。又、特公昭44−11037の方法により4%コ
ラーゲン溶液約1pを得た。更に、実施例1のゼラチン
200gを20重量%に溶解し、苛性ソーダでpH6,
5に調整した。プロナーゼ(科研製薬製)50myを添
加し、50℃で2時間分解した後、熱失活し、ステンレ
スバットに流し込み、風乾し、ゼラチン加水分解物を得
た。HPLCによる分子量分布測定からこの分解物の重
量平均分子量は約15000であった。
この様にして製造されたコラーゲンファイバー200g
と溶液200dを室温で混合し、分解ゼラチン10gを
添加し、苛性ソーダでuH7,oに調整した。トランス
グルタミナーゼ1gを少量の水に懸濁させて添加した後
、37℃で撹拌を続け、同時に脱泡した。2時間後、実
施例2と同様にして直径2.OIの孔を持つノズルで紡
糸した。ドラムに巻かれた糸状ゲルを乾燥機内で室温か
ら50℃まで昇温しながら1時間保持して反応を継続さ
せた後、実施例2と同様にして失活、成形して乾燥し、
フカヒレ様食品を得た。
この様にして製造したフカヒレ様食品の耐熱性を調べる
ために20分間煮沸したが型くずれせず、その後60℃
に降温した時に十分ゲルの強度を保っていた。更に、天
然のフカヒレと品質を比較するために実施例1と同様に
して官能検査を行った。第四衣に示した結果より、危険
率5%で各項目共天然のフカヒレと区別がつかない程度
である。
第四衣 ル朋!處L1 本発明による製造法は天然の魚翅と同一の成分組成で耐
熱性を持った人工の魚翅顕似食品を得る方法を提供する
ものであり、本製造法によって得られた製品は滑らかで
光沢があり、弾力性に富むテクスチャーを持ち、従来の
多糖類のゲルによる物と全く異なる、天然の魚翅に近い
食感を与える。
本発明による製造法ではゲルが原則としてゼラチンある
いは変性コラーゲン単体で形成されているため、多糖類
のゲルのように脆くなく、型によるプレスが良好に行え
る。特にその熱によるゾル−ゲルの可逆的転換を利用し
た成形方法が可能となり、加熱下の延伸と切断により天
然の魚翅に近い形状と外観の人工の魚翅類似食品を容易
に製造する方法を提供している。
本発明による製造方法を従来の多糖類ゲルによる成形方
法と併用する時は、ゼラチンに混合する多糖類の量を極
度に減少させることが可能となり、そのテクスチャーを
著しく向上させる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ゼラチン、コラーゲン組成物、又は両者の混合物
    をトランスグルタミナーゼにより架橋しゲル化させるこ
    とを特徴とする魚翅類似食品の製造方法。
  2. (2)コラーゲン組成物がコラーゲンファイバー、コラ
    ーゲンフィブリル、コラーゲン溶液、又はこれらの混合
    物である請求項1に記載の製造方法。
  3. (3)コラーゲン組成物が熱もしくは機械的方法、又は
    化学薬品の使用、又は酵素分解によって、又は必要に応
    じて更にこれらの組合せにより変性された請求項2に記
    載の製造方法。
  4. (4)コラーゲン組成物が重量平均分子量500−50
    000のゼラチン分解物を含む請求項2に記載の製造方
    法。
  5. (5)ゼラチン、コラーゲン組成物、又は両者の混合物
    の他に、更にゲル形成性多糖類を添加する請求項1に記
    載の製造方法。
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