JPS5838134B2 - カイリヨウサレタコラ−ゲンケ−シング ノ セイゾウホウホウ - Google Patents

カイリヨウサレタコラ−ゲンケ−シング ノ セイゾウホウホウ

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JPS5838134B2
JPS5838134B2 JP14175875A JP14175875A JPS5838134B2 JP S5838134 B2 JPS5838134 B2 JP S5838134B2 JP 14175875 A JP14175875 A JP 14175875A JP 14175875 A JP14175875 A JP 14175875A JP S5838134 B2 JPS5838134 B2 JP S5838134B2
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casing
salt
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drying
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泰夫 大沢
敏夫 藤本
達夫 鈴木
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は改良された可食性コラーゲンケーシングの製造
方法に関し、更に詳細にはコラーゲン繊維分散液とコラ
ーゲン溶液との混合液を原液とし、これを濃厚無機塩水
溶液にチューブとして押出し、硬化し、水洗し、次いで
可塑剤および少量の中性無機塩を含有する可塑化浴中に
浸漬することによりコラーゲン物質を塩溶(Salti
ng In)の状態にし、その後乾燥することにより水
分を蒸発してケーシングに付着する塩を濃縮して塩析(
Salt−ing Out) 状態にすることを特徴
とするコラーゲンケーシングの製造方法に関する。
従来、ソーセージケーシングは牛、豚及び羊の腸から作
られる天然ケーシングであった。
しかしながら、供給量に限りがあり、洗滌処理がなかな
か困難である上、不衛生である場合もあつだ。
また、直径や膜の厚さ等について品質にばらつきがある
ため実用化されつつある高速度肉詰め機械には不向きで
ある等の欠点があった。
このような問題を解決するため、人工可食性コラーゲン
ケーシングが製造さへ また改良について多くの提案が
なされた。
天然ケーシングと比較して、人工コラーゲンケーシング
は、衛生的に製造、包装され、長期間保存が可能であり
、また高速度肉詰機械にも満足してかけられる等の長所
を有している。
しかしながら、これまで製造されてきた人エコラーゲン
ケーシングは天然ケーシングに比較して膜壁が厚いため
結び目(link)が太くなって外観が見劣りし、また
フライパンなどによる加熱調理時にケーシングが充填し
た肉から剥離したりまた破裂したりすることが多い。
破裂した場合でも、天然ケーシングでは破れた個所が肉
質まで口を開けてしまったり、剥離することは少ないが
、人エケーシングの場合、しばしばこのような不都合が
生じた。
このような事情から、加熱調理、特にフライパンで炒め
ても破れたり剥離することのない可食性人工コラーゲン
ケーシングの開発が長年望まれていtも 本発明はフレッシュポーク用ケーシングとして或はウイ
ンナーまたはフランクフルターソーセージ用として使用
するに適しているケーシングの製造に成功した。
本発明によるコラーゲンケーシングを使用し、特にフレ
ッシュポークを詰めたソーセージを加熱調理する場合に
、ケーシングが収縮し過ぎて肉質が端部から押出される
ことがなく、またウインナー又はフランクフルターソー
セージを作り油で揚げた場合にもケーシングが破れるこ
とがなく、かつ食べた時の口あたりも良好である。
本発明の方法はコラーゲン溶液とコラーゲン繊維分散液
とを混合して成形原液を得、これを中空筒状に濃厚無機
塩凝固浴に押出し、凝固成形して管状体を作り、硬化し
、水洗し、次いで可塑剤、少量の中性塩および必要に応
じて架橋剤を含有する可塑化浴に浸漬し、いちご塩浴状
態とした後乾燥することからなる。
また上記の方法において架橋剤は可塑化浴に含有させる
ことなしに、最後の乾燥工程において架橋剤を作用させ
ることもできる。
本発明で使用する成形原液はコラーゲン繊維分散液に酵
素法またはアルカリ法により可溶化コラーゲン溶液を混
合することにより形成できる。
両液は合計コラーゲン乾燥重量に対して5〜40重量%
の分子状コラーゲンとなるように混合される。
コラーゲン溶液は蛋白分解酵素処理でコラーゲン原料を
可溶化したコラーゲン溶液特公昭37一14426号公
報および特公昭44−1175号公報参照)及びアルカ
リ処理による可溶化コラーゲン溶液(特公昭46−15
033号公報参照)とがある。
このようにして可溶化されたコラーゲンは剛体棒状のラ
セン構造を持った長さ約2800人、直径約14人のト
ロポコラーゲン分子と呼ぶ基本単位から成る。
このトロポコラーゲン単位が数万乃至数百万集合して、
直径100〜IOOOA,長さ数ミクロンのコラーゲン
フイブリルを構成し、更にこのコラーゲンフイブリルが
数百乃至数千集合して鞘によって互に結合されて、コラ
ーゲン繊維を構或する。
コラーゲン繊維分散液は脱毛洗滌した動物生皮、特に牛
皮を水酸化カルシウム水溶液中に浸漬し、皮の組織を弛
緩させ、水洗、脱灰を行ない、次いで有機酸又は無機酸
水溶液中で膨潤させて、機械的に解繊し、更に適当な寸
法に微細化を行なってペースト状物質とする。
このペースト状物質をうすい酸液にて希釈し、コラーゲ
ン繊維分散液とする。
生皮を石灰処理する理由は、皮組織を弛緩し、機械的な
解繊を容易にし、均質なコラーゲン繊維分散物を得るこ
とにある。
コラーゲンフイブリルが実質上存在しない方がケー・シ
ングの強度上有利であ親成形混合原液にコラーゲン溶液
を使用する目的は濃厚無機塩凝固浴に押出し、凝固或形
する時、コラーゲンフイブリル分散液またはコラーゲン
繊維分散液に比較して、圧倒的に凝固性の良くなる点に
ある。
コラーゲン溶液の凝固性の良くなる理由は、トロポコラ
ーゲン単位相互を結合している末端部のテロペプチド部
分(分子全体のアミノ酸組成とは非常に異なり、チロシ
ン、フエニルアラニン、酸性アミノ酸等が多い)を酵素
分解にて除去した所にある。
コラーゲン繊維分散液に少くとも5重量%の比でコラー
ゲン溶液を混合する時、コラーゲン混合原液は効果的な
凝固作用を発揮する。
コラーゲン溶液は10〜30重量%の混合であることが
好ましい。
コラーゲン繊維分散液を使用する目的はコラーゲンケー
シングに機械的に適性な引張り強度を与えることである
したがって、コラーゲン溶液の混合比が40重量%を越
える時コラーゲン繊維の効果が薄れて、引張強度の低下
が際立って来る。
コラーゲン蛋白質は両性電解質であり、或るpH領域で
は溶解分散するが或るpH範囲では著しく溶解度が低下
し、特に蛋白質の等電点付近で最もその傾向が顕著であ
る。
又、コラーゲン蛋白質は水に対する親和性が他の蛋白、
例えば血清アルブミンより高く、その乾燥粉末を水蒸気
に曝す時、血清アルブミンより多くの水を結合するにも
拘ず純水には不溶である。
一般に蛋白の溶解性は大部分溶液のpH1塩類の濃度に
左右される事は周知の通りである。
溶解度は蛋白の等重点において極少で、等電蛋白に酸又
は塩基を加えると溶解度は増大する。
一方、中性塩は蛋白溶液に対して次の2つの作用を持っ
ている事が知られている。
低濃度の塩類は蛋白の溶解性を増すが、高濃度の中性塩
は溶解性を低下し、溶解蛋白の沈澱を生じる。
前者の作用は塩溶(Sal t ing in)、後者
の作用は塩析(Salting out)と呼ばれる。
本発明の方法は、4〜10℃に冷却した例えばグリセリ
ンを含有する可塑化浴に0.0 5%以上1%未満の可
食性の無機中性塩、例えば塩化ナトリウム、硫酸アンモ
ニウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシュウム、塩化ア
ンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウ
ム、リン酸二カリウヘリン酸ニアンモニウム、リン酸二
ナトリウム等を添加し、次いで水洗硬化された成形コラ
ーゲンケーシングを塩溶(Salting in)にて
部分的に溶解してコラーゲン繊維構造を無定形化する。
次いで、塩類が付着した状態のケーシングを乾燥するに
つれて含有水分は減少し、付着塩類は濃縮される。
その結果、コラーゲンは塩析(Salting out
)の状態となって沈澱され繊維が再生され、繊維の集合
体としながらコラーゲンケーシングを製造することから
なる。
可塑化浴に中性塩類を添加することなく作られるコラー
ゲンケーシングを膠着膜ケーシングとするなら、本発明
の方法の中性塩を含有することにより塩溶から塩析の工
程をへて作られるコラーゲンケーシングは非膠着膜ケー
シングと呼べる。
膠着膜ケーシングと非膠着膜ケーシングとの具体的な相
違は、例えば乾燥後両ケーシングを浸水して湿潤の破裂
強度を調べるとき、前者は大きな音を立てて破裂しその
破れた[Ji大きくなるが後者は空気が一部透過するた
め破れ口も小さい穴が出来るだけである。
膠着膜ケーシング及び非膠着膜ケーシングを80℃の熱
水中で収縮させると前者は横方向5%、縦方向15%、
後者は横方向20%、縦方向35%の熱収縮レチ一般的
方法により両コラーゲンケーシングに肉質を充填して、
燻煙または、赤色着色した後、約80゜Cの熱湯に浸漬
するかまたは蒸煮する。
ケーシングは熱収縮されるが非膠着膜ケーシングの収縮
率が高いためソーセージ表面でより伸長された状態と云
える。
従って、ソーセージを噛切る時、歯切れ良く食べられる
のは非膠層膜ケーシングの方であり、その食感は、天然
腸ケーシングと良く類似している。
又、膠着膜及び非膠看膜ケーシングに肉詰してウインナ
ーソーセージを作り、170〜180’Cの食用油中で
フライにする時、肉質が熱膨張をする。
前者はそれに耐えられず、破れて爆ぜたが、後者は肉質
の熱膨張につれて脹らみ、破れることも、爆ぜることも
ないという思わぬ結果が発見された。
少なくとも肉質の熱膨張が非膠着膜ケーシングの伸びの
限界を越えても、小さい穴が開いて、内部の空気が抜け
るにとどまり、爆ぜる事はなかった。
この様な結果はグリセリン等の可塑剤単独或は糊料を含
有する可塑化浴を適用し製造される従来の方法では予期
できない結果であった。
コラーゲンケーシングを製造する上で凝固或形コラーゲ
ン質に全く揉硬化処理しない場合は水洗、可塑化浴、乾
燥における取扱いが容易ではない。
伺等かの揉硬化処理をして、その後の取扱いを容易にし
た方が、コラーゲンケーシング製造において有利である
しかしこの揉硬化処理を、過度に行うとコラーゲンケー
シングはフライパン炒めで収縮し過ぎて両端から肉質を
押し出すと力^破れたり剥離の多いケーシングとなるた
め揉硬化処理の制御は注意深く行わなければならない。
標準的なケーシングは80℃の熱水中で充填肉質重量に
耐えられる様に意図され製造されるが、その耐熱水性を
得るために加熱処理(80℃以上がより効果的)で、硬
化時間をコントロールするかコラーゲン架橋剤の処理又
は両者の併用が行われてきた。
しかしいずれの場合もフライパン炒めの際の性質(以下
フライパンの性質という)では必ずしも満足される結果
は得られなかつtも結論的に云えばコラーゲンケーシン
グのフライパンの性質は耐熱水性の低い場合に良い結果
が見られ、フライパンの性質と耐熱水性とは相反するの
で、従来のコラーゲンケーシングの製造方法はその両性
質を満足させるものではなかつ煽少なくとも耐熱水性を
十分なものにするためにコラーゲン架橋剤、例えばホル
マリン、グリオキザール還元糖(グルコースフラクトー
スetc)、燻液、明春アルミ、硫酸アルミ等で単独若
しくは混合揉硬化処理をすると耐熱水性は十分に得られ
たが、フライパンの性質では失敗が多かつtラ例えば凝
固成形後、2%燻液を苛性ソーダでpH=10.5にし
て揉硬化して得られるコラーゲンケーシングは十分な耐
熱水性は有したが、フライパン炒めでケーシングは収縮
し過ぎたり、破れて剥れてしまった。
又、メイラード反応(Maillard roacti
on)により、コラーゲン蛋白質に還元糖水溶液処理し
て加熱すると架橋様の硬化が行われる事は周知である。
しかしながら、凝固成形し、水洗されたコラーゲンケー
シングに0.2%のグルコースを添加した2%グリセリ
ン可塑化浴により処理し、25〜55℃まで3時間要し
て昇温し、80℃で4時間熱硬化処理した場合、グリセ
リン単独処理の場合に比較して2〜3倍の80℃熱水収
縮切断強度が得られた。
一方グリセリン単独処理の場合ソーセージにしてフライ
パンで油炒めした場合、ケーシングは破れはしても剥れ
は見られなかったがグルコース添加の方は全部破れ、且
つケーシングは剥れてしまった。
グルコースの添加濃度や加熱処理の温度、時間等を色々
変えて実験を行ったがグリセリン単独より耐熱水性は容
易に得られたが、フライパンの性質に関しては全く改良
されず、むしろ劣化した。
一方、可塑化浴に中性無機塩を添加する時、無添加の場
合に比較して、同温度で熱硬化する場合、2〜25倍の
時間を要するがケーシングとしての性質についてはむし
ろプラス要因である。
即ち、後者の方法で得られたコラーゲンケーシングは8
3℃の温度の場合、3〜4時間の熱硬化でフライパンの
性質は最良であるが、5時間を越える時破れが目立って
来て、更に10時間を越えると破れと剥離との両方の発
生がひどくなりケーシングを噛切った時、硬すぎて食感
が悪い。
しかし、本発明の方法に従えば熱硬化処理が8〜10時
間でも、又、それを遥かに越えて、20時間になっても
フライパンの性質及び食感が殆んど変化しない特徴を有
している。
本来、80℃位の温度で数時間加熱処理する事で、熱水
収縮後の切断強度の増加が得られると云う事は、室温に
おいても、低温でも、進行は遅く、長日数を要するだろ
うが、同様な切断強度の上昇があることが予期される。
現に80℃で4時間処理したのと25℃で3ケ月間経時
変化させた場合のコラーゲンケーシングについて、80
℃の熱水で5分間収縮せしめ引張強度を求めると殆んど
同値を得る。
結局、コラーゲンケーシングには経時変化があり、従来
の方法で製造した膠着膜ケーシングは、初期のフライパ
ン炒めで破れや剥れが見られなかったとしても、3ケ月
経過後は約10%位に破れや剥離が生じ、6ケ月経過し
て20%以上、10〜12ケ月経過した時80%以上に
剥離が生じ、更に食感も劣化することになる。
しかし、本発明の方法によると一年経過する位では殆ん
どフライパンの性質や食感に変化が生じない。
本発明の他の目的は従来の方法では架橋斉1」を使用す
る事でフライパンの性質を悪るくしたが、本発明の方法
を適用して架橋剤を用いる時、フライパンの性質を悪る
くする事なく、十分過ぎる耐熱水性を有するコラーゲン
ケーシングが製造できる。
本発明の方法において熱処理硬化時間を短縮する目的で
1%未満の中性無機塩類と架橋剤とを含有する可塑化浴
を通すことにより一度塩溶の状態とし、次いで乾燥する
ことにより塩析するが、1%以下の中性無機塩類のみを
含有可塑化浴を通すことにより一度塩溶の状態とし次い
で乾燥することにより塩析されつつある状態で架橋剤を
作用させ、その後従来の加熱処理条件と同様な方法で熱
硬化さ札耐熱水性は十分に得られ、且つ、架橋剤の有無
に殉ず、フライパンの性質に変化は見られない。
本発明で可塑化浴に架橋剤を用いるとすれば、熱硬化処
理時間の短縮以外に他ならない。
本発明の方法で架橋剤として効果のあるものは燻液、グ
リオキザール、糖類(ぶどう糖、転化糖、蜂密、酸糖化
水飴)、アンチホルミン等の中性付近で揉効果を有する
ものであった。
次に、本発明を実施例によってさらに詳細に説明するが
、本発明の範囲は下記実施例によって限定されるもので
はない。
実施例 1 成牛皮を水洗し、フレツシングマシンで裏打ちした後、
脱毛酸素を含む水溶液に浸漬し、毛根をゆるめてから毛
抜き機で脱毛し、脱毛された皮を30crILX30c
WLに切断した。
皮1重量部に対して2.0%水酸化カルシュムを含む水
溶液3部の割合で,20℃で20日間石灰漬処理をして
、その後、水洗し、次いで1%食塩を含む塩酸水溶液に
て中和し、再度水洗した。
この後皮を2.5%乳酸水溶液にて、10℃で5日間の
酸膨潤処理をした。
酸膨潤した生皮処理皮は肉挽機で直径4mmφのプレー
トを通して切断し、次いで周辺に波形を有し互に噛合う
一対のロール間を数回通過させ、薄紙状となって完全に
解繊した。
これを捏和機中で捏和して乾燥コラーゲン濃度約15%
のコラーゲン繊維の粘状物質を得た。
一方、前記と同様に洗滌、裏打ち脱毛そして洗滌された
成牛生皮を順次小さな直径の孔を有する?レートを備え
た肉挽機で最終プレートを直径2. 0 mmφとして
、順次、数回切断し完全に微細化した。
微細化した皮は更に食塩水溶液及び冷水で洗滌精製した
後捏和機にて塩酸水溶液を添加し、pH3.0に調節し
、更に酸性蛋白分解酵素としてアスペルギルスニガーの
生産する酵素を加え、20℃で約24時間捏和し乍ら処
理してコラーゲン繊維質を溶解した。
次いで遠心濾過及び中和を繰返えし精製し、最后に乳酸
水溶液に分散溶解し、コラーゲン濃度1%のコラーゲン
溶液を得た。
上記のコラーゲン繊維分散液とコラーゲン溶液をコラー
ゲン繊維と分子状コラーゲンとの比が80:20(乾燥
重量として)になる様に混合し蔦更にコラーゲン質に対
して広葉樹漂白精製セルロース微細繊維(K−Cフロッ
クW5 0,山陽国策パルプ工業株式会社製)を100
:15になる様に添加した。
コラーゲン繊維分散物 2.96% 分子状コラーゲン 0.74% KCフロツプ(W50) 0.56% 乳酸水溶液 95.74% 上記の組成を有する成形原液( p}l= 2.9 5
)は捏和機で良く捏和し、更に高速度ディスク・レフ
ァイナー(長谷川鉄工所株式会社製)を数回通過して良
く混和し、均一分散を行なった。
これを真空脱泡の後、飽和食塩水で温度20’Cの凝固
浴中に環状回転ノズルより押出し凝固成形して管状体を
作り、1%燻液を含むpH=10.5の水浴で揉製し、
水洗した。
次いで、6℃に冷却コントロールされた1.7%グリセ
リン及び0.2%食塩を添加しpH 7. 5に維持さ
れた可塑浴で40分浸漬し、後約50℃の強制通風下で
、管状体内部に空気を入れて乾燥された。
尚、肉眼ではケーシング表面の塩の析出は発見されなか
った。
かくして得た乾燥製品は析径25であった。
室温から、55゜C迄、3時間を要して、予備乾燥さへ
83℃で4時間、及び10時間、熱硬化処理したものを
作った。
前者には新鮮豚肉を充填し、50°Cの冷水でケーシン
グの表面を良く洗い、一夜冷蔵保存の後、フライパン上
に油を厚目に入れて加熱調理した。
生ソーセージはフライパン上で殆んど動く様子がなく、
肉質が熱膨張をしてもケーシングも伸びて破れなかつt
ラ又、ケーシングが熱収縮を起し、両端から肉質を押出
す様子もなく、食感も良好であった。
後者には、普通のウインナー用の肉エマルジョンを充填
し60℃の温水で約2分間赤色着色処理をし、更に80
℃の熱水で30分間浸漬して、冷水で洗滌し、ウインナ
ーソーセージを作った。
一夜冷蔵し、フライパンで油炒めするも、ケーシングが
破れて剥れる様子は見られなかったし、且つ食べた時、
歯切れ良く、食感も良かった。
実施例 2 成形原液の製法及び押出し方法や揉製方法は実施例1と
全く同様で、可塑浴に添加する中性塩を硫酸アンモニウ
ムにし、濃度、処理時間は全く同様に行なった。
熱硬化処理も83℃で4時間、及び10時間行なって、
同様にソーセージを作りフライパン炒め試験し′たが破
れたり剥離する事はなかつだ。
又、食べた時、歯切れ良く固さは感じられなかった。
実施例 3 或形原液と凝固処理は実施例1と同様にしたが、揉浴を
廃止し、8%食塩水溶液で1%硫酸アンモニウムに可性
ソーダをpH10.0〜10.5になる様に注入し、緩
衝液として、液温25゜Cで30分間処理して水洗した
3.4%グリセリンに0.4%硫酸ナトリウムを添加し
、6゜Cでp}{s.o付近に調節し、10分間浸漬し
てコラーゲンケーシングを得煽予備乾燥後、85℃の強
制送風下で8時間処理し、同様に肉詰めし、75℃で3
0分間、燻製処理し、更に8 0 ’Cで30分間蒸煮
し、ウインナーソーセージを作った。
フライパンでの結果は実施例1,2と同様であった。
実施例 4 成形原液及び凝固成形から水洗方法まで美施例3と同様
に行なって、3、4%グリセリンに0.4%硫酸アンモ
ニウムと0.4%転化糖を添加したもので約10分間処
理して乾燥した。
予備乾燥後、83℃で4時間、強制送風下で処理し、実
施例3と同法でソーセージを作り、フライパン炒めの試
験をした。
同様にケーシングの剥れは起らなかったし、食感も同様
であった。
実施例 5 凝固成形、硬化処理、水洗は実施例1と同様に行ないp
H 7. 0に調製した1.9%グリセリンと0.2%
食塩を含有する可塑浴で8℃で30分間浸漬し、一度、
強制通風下で1分間に2.5メーターの速度で乾燥し、
まだ未乾燥の管状体の表面にpH10.0に調製した2
%燻液を1分間10r/′Llの比で8本のノズルより
スプレーし均一に塗付して再び乾燥して得たコラーゲン
ケーシングを予備乾燥し、83℃で5時間熱硬化した。
かくて得られたケーシングでソーセージを作り、加熱調
理の検査をしたがフライパンの性質、及び食感は満足す
べきものであった。
実施例 6 可塑浴を1.7%グリセリン及び0.2%硫酸アンモニ
ウムにしpH8.0温度6℃にして、40分浸漬し、実
施例5と同様に操作され、スプレー液を1%グルコース
水浴液に替えただけで、全て同様に行なった。
そして、83℃で6時間熱硬化処理をした。
このようにして得られたケーシングでソーセージを作り
、加熱調理の検査をしたところフライパンの性質および
食感は満足すべきものであった。
実施例 7 成形原液及び凝固成形から水洗方法まで実施例1と同様
に行って可塑浴を1.9%のグリセリンと0.2%塩化
アンモニウムに更に有効塩素が大体1 0 0 ppm
になる様にアンチホルミンを添加して、8℃で30
分間浸漬してから、内部に空気を入れ乍ら乾燥してコラ
ーゲンケーシングを作った。
そして予備乾燥後、85℃で4時間熱硬化処理を行なつ
ね 加熱調理の検査においても、ケーシングの剥離も起らず
、食感も十分に満足の行くものだった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 コラーゲン溶液とコラーゲン繊維分散液とを混合し
    て成る成形原液を濃厚無機塩の凝固浴に押出し、中空筒
    状のコラーゲンケーシングを製造する方法において、該
    コラーゲンケーシングを1%未満の中性無機塩類を含有
    する可塑化浴に通すことによりいったん塩溶の状態とし
    、次いで乾燥することにより塩析する工程を連続的に行
    なうことを特徴とする改良されたコラーゲンケーシング
    の製造方斃 2 コラーゲン溶液とコラーゲン繊維分散液とを混合し
    て成る成形原液を濃厚無機塩の凝固浴に押出し、中空筒
    状のコラーゲンケーシングを製造する方法において、該
    コラーゲンケーシングを1%未満の中性無機塩類と架橋
    剤とを含有する可塑化浴を通すことによりいったん塩溶
    の状態とし、次いで乾燥することにより塩析する力入
    1%以下の中性無機塩類のみを含有する可塑化浴を通す
    ことによりいったん塩溶の状態とし次いで架橋剤を作用
    させながら乾燥することにより塩析および架橋を行うこ
    とを特徴とする改良されたコラーゲンケーシングの製造
    方法。
JP14175875A 1975-11-27 1975-11-27 カイリヨウサレタコラ−ゲンケ−シング ノ セイゾウホウホウ Expired JPS5838134B2 (ja)

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JP14175875A Expired JPS5838134B2 (ja) 1975-11-27 1975-11-27 カイリヨウサレタコラ−ゲンケ−シング ノ セイゾウホウホウ

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US4615889A (en) * 1985-06-26 1986-10-07 Devro, Inc. Collagen sausage casing and method of preparation
US6054155A (en) * 1997-12-15 2000-04-25 Townsend Engineering Company Brine formulation for curing extruded sausage strand

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