JPH02169799A - 塗被紙の製造方法 - Google Patents

塗被紙の製造方法

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JPH02169799A
JPH02169799A JP23905889A JP23905889A JPH02169799A JP H02169799 A JPH02169799 A JP H02169799A JP 23905889 A JP23905889 A JP 23905889A JP 23905889 A JP23905889 A JP 23905889A JP H02169799 A JPH02169799 A JP H02169799A
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JP
Japan
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coated paper
paper
temperature
parts
polymer latex
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JP23905889A
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English (en)
Inventor
Soichi Saji
聡一 佐治
Teruo Nakamura
中村 照雄
Akira Takada
晃 高田
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、高品質を有する印刷用塗被紙の製造方法に関
し、特に高温キャレンダーと特定のガラス転移温度(’
r’g)を有する異質構造重合体ラテックスを用い平滑
性、光沢及び印刷適性の優れた高品質印刷用塗被紙の製
造方法に関するものである。
「従来の技術」 近年、印刷物のビジュアル化、カラー化、高級化に伴い
、特に印刷用塗被紙の塗被面の光沢度、テリ、平滑性、
さらにインキ受理性、インキ光沢の改良要望が高まって
いる。このため、印刷用塗被紙の製造方法に関し、各種
の提案がなされており、例えば塗被方法についてはブレ
ードコーターによる多層コーティング法が、また仕上げ
工程では100℃以上の高温キャレンダーによる仕上げ
方法(特開昭54−125712号、特公昭49−21
252号等)が提案されており、また塗被組成物の配合
面においてはサチンホワイト、超微粒子重質炭酸カルシ
ウム、微細立方形軽質炭酸カルシウム、デラミカオリン
、焼成カオリン、微粒子タルク、プラスチックピグメン
ト等の微細顔料の使用及び塗被液濃度が65%以上の高
濃度塗被液の塗工性等数多くの提案が出されている。
しかしながら、これらの提案丈では改良効果が少なく、
目的とする光沢度、テリ、平滑性の改善がなされ、しか
もインキ受理性、インキ光沢等印刷適性面にも優れ且つ
低コストといった総合的に優れた高品質の印刷用塗被紙
がいまだに得られていないのが現状である。
さらに、強光沢を有する印刷用塗被紙の製造方法として
は、従来原紙に塗被紙用顔料と接着剤を主成分とする水
性系塗被液を塗被し、乾燥後高温のグロスキャレンダー
仕上げする方法が知られており、その塗料の構成成分と
しては顔料として、例えばカオリン、サテンホワイト、
炭酸カルシウム及びプラスチック顔料を用い、接着剤と
しては例えばTg 38℃以上の重合体ラテックスを用
いて重合体ラテックスのTgより低い温度で乾燥し、次
いで同温度以上の温度で仕上げる方法(特開昭54−1
56808.54−125712)等が知られている。
しかしながら、例えばこのような塗被液に多量のプラス
チック顔料を用いる方法では、一般にプラスチック顔料
の粒子径が0.6μmと非常に小さいため、接着剤量が
汎用のカオリン顔料等の場合より著しく多く必要となる
。即ち、プラスチック顔料にその機能としての光沢やテ
リを発揮させるためには少なくとも12重量%以上の添
加が必要であり、これに伴って必要とされる接着剤量は
顔料に対し20重量%以上となることから、プラスチッ
ク顔料と接着剤の合計量は最低でも顔料100重量部当
たり32重量部以上となり、高価な材料の占める割合が
非常に多くなる。又、重合体ラテックスが成膜しない温
度で乾燥する必要があり、且つ塗工機における操業性も
劣るため、実際に使用されている例は殆どない。
更に、塗被紙の光沢を改良する目的で塗被紙用組成物に
、核が塗被紙製造時の乾燥条件では皮膜形成能を持たず
、’rgが60℃以上の合成重合体であり、一方、表層
は同乾燥条件で皮膜形成能を有する合成重合体であり、
常温では連続皮膜を形成する重合体よりなる二重構造を
有する合成重合体ラテックスを塗被紙用接着剤として使
用し、乾燥後スーパーキャレンダー仕上げをし、仕上げ
後も核が顔料として働き、表層が接着剤としての働きを
する方法が提案されている(特開昭54−151606
号、56−43361号、60−45696号)。しか
しながら、このような合成重合体ラテックスを本発明の
100 ’C以上の高温キャレンダー仕上げをする塗被
紙用組成物に用いた場合には、核となる硬質部分も軟化
し、表層も含めて完全に融着してしまうため、汎用の単
一構造重合体ラテックスを用いた場合と同じ結果となり
、平滑性及び光沢度の改良効果が認められない。
「発明が解決しようとする課題」 本発明者等は、原紙上に異質構造を有する重合体ラテッ
クスを含む塗被組成物を設けた塗被紙を100℃以上の
高温キャレンダーに通紙して仕上げる場合の異質構造重
合体ラテックスの作用効果について鋭意研究を行った結
果、硬質部分には本発明の高温、高圧でも融着しない重
合体を用い、軟質部分には従来の方法とは異なり常温で
は成膜しない部分より成る合成重合体ラテックスを使用
することにより初めて高温高圧仕上げ効果と異質構造を
有する重合体ラテックスとの相乗効果により塗被紙の平
滑性、光沢度、テリが著しく改良され、従来技術では得
られなかった高品質の印刷用塗被紙が得られることを見
出し、遂に本発明を完成するに至った。
「課題を解決する為の手段」 本発明は、原紙上に顔料と接着剤を主成分とする水性系
組成物を塗被、乾燥後、少なくとも100℃以上の表面
温度を有するキャレンダーに通紙して仕上げる塗被紙の
製造方法において、水性系組成物中に1粒子中に少なく
とも2種以上の異なったガラス転移温度(Tg)の部分
を有し、該部分の中で硬質部分の’rgが80〜220
℃、軟質部分のTgが25〜95℃であり、且つ硬質部
分と軟質部分のガラス転移温度の差が20℃以上である
異質粒子構造重合体ラテックスを顔料に対し10〜40
重量%含有させたことを特徴とする塗被紙の製造方法で
ある。
「作用」 本発明の方法は原紙に水性塗料を塗被し、乾燥後少な(
とも100℃以上の表面温度を有するキャレンダーに通
紙して仕上げをする印刷用塗被紙の製造方法であり、高
温キャレンダーとしてはグロスキャレンダ−(特開昭4
9−32305号、公表特許公報63−500188号
)、ソフトキャレンダー(Kバルブ技術タイムス、62
年8月号(第31〜36頁)及び63年5月号(第10
〜14頁)  、 PPI 、1987年11月号、4
5〜47頁;WFP 、 1985年、 22.873
〜877頁、TAPPI Coating confe
rence ; 307〜315頁、1988年)等の
金属ロールやドラムと弾性ロールより成る各種キャレン
ダーがオンマシンやオフマシンで適宜使用される。
なお、金属ロール表面は硬質クロムメツキ等で鏡面処理
しても良く、その表面温度は100〜500℃の高温に
保つのが好ましい。また、弾性ロールはポリウレタン、
ポリアミド、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリアク
リレート樹脂、弗化ビニリデン樹脂等の樹脂ロールやコ
ツトン、アスベスト、ナイロン、アラミツド繊維等を成
型してロール化したもの等が適宜使用されるが、アラミ
ツド繊維ロールのように耐熱性の高い材質が特に好まし
く用いられる。
高温キャレンダーで処理する際の各種処理条件は目的と
する塗被紙の種類、原紙条件、塗被層の性質、コート量
、紙水分、仕上げ速度等に応じて適宜調節されるが、キ
ャレンダーロールの表面温度は高い方が塗被層の可塑化
がより促進されるので好ましく、一般には120〜30
0℃程度の範囲で調節される。また、キャレンダーロー
ルの加圧条件は線圧で100〜500 Kg/cm程度
に維持するのが好ましく、一般には150〜350Kg
 /cm程度に調節するのがより好ましい。また、キャ
レンダ一二ソプに入る前の塗被紙の水分は約3〜10%
程度が好ましく、キャレンダーの仕上げ速度は紙の米坪
、紙品種等によって大きく左右されるが、200〜16
00 m/分の範囲が好ましく用いられる。
なお、仕上げ後の塗被紙の調湿、加湿の為にロールによ
る水塗り装置、静電加湿装置、蒸気加湿装置等を設置し
たり、従来から塗被紙製造分野で知られている各種技術
を適宜組み合わせて使用することは勿論可能である。
次に、本発明の特徴である異質粒子構造を有する重合体
粒子(ラテックス)の硬質部分は顔料と類似の作用を有
する部分であり、そのTgは80〜220℃、より好ま
しくは90〜20(1℃である。また、軟質部分は高温
加圧条件下で接着剤としての作用をする部分であり、そ
のTgは25〜95℃、より好ましくは30〜90℃の
範囲である。
硬質部分のTgは、従来のロール表面温度が約80℃以
下に維持されるスーパーキャレンダー仕上げ条件の場合
にはそのTgが60℃程度でも顔料としての性質を保つ
が、このようなTg条件では本発明の如<100℃以上
の高温条件で用いた場合には硬質部分も高温高圧下でほ
ぼ完全に軟化変形してしまうから硬質部としての役目を
果たすことが出来ず、品質改良効果を認めることが出来
なかった。なお、軟質部分のTgが従来のように常温成
膜性である場合には、塗被層の乾燥後厄に顔料と異質粒
子構造を有する重合体粒子とが強面に接着されている為
、本発明の高温キャレンダー仕上げにおいても、顔料及
び異質粒子構造重合体粒子の平滑配向性効果が損なわれ
、また、本発明の高温高圧下では更に完全な膜を形成す
るためにオフセント印刷時の湿し水吸収性適性、即ちオ
フセットインキ転移性が低下し、特に塗被組成物中の異
質粒子構造重合体の配合量が顔料100重量部に対し1
5重量部以上になる場合にはインキ受理性が著しく低下
して印刷適性不良を誘発するので好ましくない。従って
、軟質部分のTgは、塗被層の乾燥条件即ち塗被紙の紙
水分が10%以下になってからの塗被層内部の温度と時
間及び仕上げキャレンダーの温度及び速度に大きく左右
されるが、乾燥温度やキャレンダーの温度が高い条件で
は軟質部分のTgをより高く保つことが重要であり、塗
被後では異質粒子構造を有する重合体粒子同士が互いに
密着している程度で完全な膜は形成されていない。この
ため、キャレンダー仕上げで顔料が容易に配向し、高温
高圧キャレンダー処理時に始めて強固な接着性が生じる
ようなTgに設定されることが必要である。従って、軟
質部分のTgは、塗被後の乾燥温度と時間の関数、更に
高温キャレンダー処理後の低品質に基づいて個々に設定
される。
しかしながら、紙水分が10%以下になってからの乾燥
時間は通常数秒に過ぎないから乾燥温度を軟質部分のT
gより低くする必要はなかった。
前述の如く、本発明の異質粒子構造重合体ラテックスは
、1粒子中に少なくとも2種以上の異なったTg部分が
存在することが必要である。その構造は、核と表層より
なる多層構造及びサラミ構造の様な不均質の異質構造で
も良く、特に限定するものではない。また、本発明で用
いられる異質粒子構造重合体ラテックスの配合量は、顔
料100重量部当たり10〜40重量部、好ましくは1
5〜40重量部、より好ましくは20〜40重量部の範
囲で用いられる。
因みに、10重量部未満では光沢度、平滑度、テリの改
良効果が認められず、40重量部を越えるとインク受理
性が不良となり、経済面からも好ましくない。
また、異質粒子構造重合体ラテックスの硬質部分のTg
と軟質部分のTgの設定においては、特に本発明の如く
高温キャレンダーで100℃以上の処理をすることを考
慮した場合、高温キャレンダー処理時のロール温度によ
って適宜選択して組み合わすことが重要な要件の一つと
なる。
即ち、高温キャレンダーの操業時ロール温度において硬
質部分を占める重合部は硬質部(顔料と同様の働きをす
る)としての役目を果たし、軟質部分の重合部は接着剤
の働きをするように両者のTgを適宜選択する必要があ
る。
本発明で用いられる異質粒子構造重合体ラテックスは、
例えば公知のシード重合技術により製造される。即ち、
核となる合成重合体粒子の存在下で表層を形成する共重
合単量体成分を乳化重合させる0表層を形成すべき共重
合成分が、核の粒子とは別に粒子を形成せず、異層構造
を形成させる為には水相中に乳化剤のミセルが存在しな
いような条件で重合を行う必要がある。
核となる粒子を生成する段階と、表層を形成する段階は
別々に行っても良いし、核を生成後引続き表層を構成す
る重合を行っても良い。得られたラテックス粒子が本発
明の目的を達成する為には0.1〜0.6μmの平均粒
子径を有することが好ましい。
また、異質粒子構造重合体ラテックス中の硬質部分の割
合は特に規定するものではないが、40〜90重量%の
範囲がとりわけ好ましい。また、異質粒子構造重合体ラ
テックスに用いられる単量体及び重合方法は、例えば特
開昭56−43361号、60−45696号等に用い
られている様な単量体及び重合法を適宜用いることが出
来る。
硬質部分の単量体としては、例えばスチレン、α−メチ
ルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン
、4−メチルスチレン、2,4−ジイソプロピルスチレ
ン、2.4−ジメチルスチレン、4−t−ブチルスチレ
ン、5−t−ブチル−2−メチルスチレン、モノクロロ
スチレン、ジクロロスチレン、モノフルオロスチレン、
ヒドロキシメチルスチレン等の芳香族ビニル化合物;メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
イソプロピル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸シ
クロヘキシル、メタクリル酸2−クロロエチル、クロル
アクリル酸メチル、クロルアクリル酸エチル、クロルア
クリル酸ブチル等のメタクリル酸又はクロルアクリル酸
のエステル;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等
のエチレン系ニトリル化合物;塩化ビニル;及びアクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ケイ皮酸、イタコン
酸、フマル酸、マレイン酸、ブテントリカルボン酸、イ
タコン酸モノブチルエステル等の不飽和カルボン酸又は
その塩等があり、これらの単量体を二種以上用いても良
い。また、その単独重合体がフィルムを形成する単量体
、例えば1,3−ブタジェン、2−メチル−1,3−ブ
タジェン、2−クロロ−1゜3−ブタジェン等の脂肪族
ジオレフィン、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルへキシル等の
アクリル酸エステルも、共重合した場合にはTg 80
℃以上の範囲で使用することが出来る。また、更に必要
ならば、上記単量体と共にアクリル酸β−ヒドロキシエ
チル、アクリル酸β−ヒドロキシプロピル、メタクリル
酸β−ヒドロキシエチル、アクリルアミド、メタクリル
アミド、N−メチロールアクリルアミド、N−ブトキシ
メチルアクリルアミド、アクリル酸グリシジル、メタク
リル酸グリシジル、アクロレイン、アリルアルコール等
の親水性単量体を用いることも出来る。また、必要に応
じて架橋反応によりTgを上げることも出来る。
他方、軟質部分の単量体としては、脂肪族共役ジエン、
芳香族ビニル化合物、エチレン系不飽和カルボン酸、エ
チレン系不飽和アミド、アクリル系単量体、エチレン系
不飽和ニトリル化合物、アルケニル芳香族単量体、不飽
和カルボン酸アルキルエステル単量体、ヒドロキシアル
キル基を有する不飽和単量体及びシアン化ビニル単量体
等塗被紙用重合体ラテックスに従来用いられている単量
体を任意に使用することができる。
次に、本発明の塗被液用顔料としては、例えばクレー、
カオリン、水酸化アルミニウム、KMカルシウム、二酸
化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、サテンホワイト、
硫酸カルシウム、タルク、プラスチックピグメント等の
如き通常の塗被紙用顔料の一種以上が適宜選択して使用
される。
また、接着剤としては、例えばカゼイン、大豆蛋白、合
成蛋白等の蛋白質類;スチレンーブタジェン共重合体、
メチルメタクリレート−ブタジェン共重合体等の共役ジ
エン系重合体ラテックス、アクリル酸エステル及び/又
はメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアク
リル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合
体等のビニル系重合体ラテックス、或いはこれらの各種
重合体ラテフクスをカルボキシル基等の官能基含有単量
体で変性したアルカリ溶解性或いはアルカリ非溶解性の
重合体ラテックス;ポリビニルアルコール、オレフィン
−無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂等の合成樹脂系接
着剤;陽性化澱粉、酸化澱粉等の澱粉類;カルボキシメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース誘導体等の如き通常の塗被紙用塗料の接着剤の一
種以上が適宜選択して使用される。
なお、一般に塗被紙用塗料に用いられる接着剤の量は顔
料に対して15〜50重量%程度の範囲で使用されてい
るが、本発明の方法の如く、高温キセレンダー処理前の
塗被層用顔料及び異質粒子構造重合体ラテックスが互い
に強固に接着されている状態のもとでは本発明における
高温キャレンダー処理効果が十分に発揮されない為、併
用される塗被紙用塗料の接着剤量は可能な限り少なくす
ることが好ましく、本発明の所望の効果を得る為には、
顔料に対しO〜15重景%、より好ましくは0〜10重
量%の範囲で添加される。
さらに、塗被紙用塗料の中には必要に応じて消泡剤、着
色剤、離型剤、流動変性剤等の各種助剤が適宜配合され
るが、塗被層の固化を促進させる助剤として、例えばア
ミン、アミド、ポリアクリルアミン等や亜鉛、アルミニ
ウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム等の多価金
属塩を顔料に対して0.1〜10重量%重量%箱囲で添
加することも行われる。
か(して調製された塗料は一般の塗被紙製造に使用され
ているブレードコーター、エヤーナイフコーター、ロー
ルコータ−、フラジコーター、カーテンコーター、チャ
ンプレックスコーター、バーコーター、グラビヤコータ
ー、サイズプレスコーター等の塗被装置を設けたオンマ
シン、或いはオフマシンコーターによって原紙上に一層
或いは多層に分けて塗被される。
塗被量は5〜30g/m程度の範囲で調節するのが望ま
しく、より好ましくは15〜25g/mの範囲で調整さ
れる。
なお、本発明の方法で用いられる原紙はBLKP、BN
KP、 BCTMP等の漂白パルプ及びSGP 、 P
GP STMP 、 RGP 、 CTMP等の所謂高
歩留パルプより適宜選ばれたパルプ組成より成り、中性
或いは酸性抄紙でフォードリニヤマシンや二重ワイヤー
マシン、ボードマシン等で抄紙された約30〜400g
/mの塗被紙川原紙等である。
また、片艶原紙、オンマシンで下塗りされた原紙、オン
マシンソフトキャレンダー仕上げ原紙等の平滑化された
原紙も好ましく用いられる。
「実施例」 以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する
が、勿論その範囲に限定されるものではない。尚、例中
の「部」及び「%」は特に断らない限りそれぞれ「重量
部」及び「重量%」を示す。
実施例1 カオリン(商品名;U會−90/EMC社製) 70部
、微粒化重質炭酸カルシウム(簡晶名:カービタル90
/富士カオリン社製)20部、サチンホワイト分散液(
商品名;サチンホワイト/白石工業社製)10部(固形
分)とを混合し、ポリアクリル酸ソーダ0.2部を添加
してコーレス分散機にて攪拌、分散し固形分濃度66%
の顔料スラリーを調整した。
このスラリーに酸化澱粉2部、異質粒子構造重合体ラテ
ックス(A)15部(固形分)を加え、さらに水を添加
して固形分濃度56%の水性系塗被液を調整した。この
ようにして得られた塗被液を米坪80g/mの上質原紙
に、乾燥重量で片面当たり20 g / mとなるよう
にブレードコーターで両面塗被を行い、表面温度120
℃のドライヤーで乾燥して、紙水分が6.5%の両面塗
被紙を得た。得られた塗被紙を金属ロールの表面温度1
60℃、4ニツプ、線圧250Kg/cm 、速度30
0 m/分の条件でソフトコンパクトキャレンダー型の
両面仕上げ機により加圧処理を行った。この時の異質粒
子構造重合体ラテックスの性質及び得られた塗被紙の品
質測定結果を表−1に示した。
実施例2 実施例1において、水性系塗被液中の異質粒子構造重合
体ラテックス(A)15部の代わりに異質粒子構造重合
体ラテックス(B)32部を配合し、酸化澱粉2部を0
とした以外は同様にして塗被液を調整した。このように
して得た塗被液をNBKP 40部、LBKP 10部
、GP 50部のパルプ組成から成る米坪40 g /
 nrの中質コート原紙に乾燥重量で片面当たり13g
/mになるようにフ゛レードコーク−で両面塗被を行い
、キャレンダーの表面温度を120℃とした以外は実施
例1と同様にして両面塗被紙を得た。この時の異質粒子
構造重合体ラテックスの性質及び得られた塗被紙の品質
測定結果を表1に示した。
実施例3 実施例1において、水性系塗被液中の異質粒子構造重合
体ラテックス(A)15部の代わりに異質粒子構造重合
体ラテックス(C) 25部を配合し、酸化澱粉2部を
Oとし、且つキャレンダーの表面温度を210℃とした
以外は同様にして両面塗被紙を得た。この時の異質粒子
構造重合体ラテックスの性質及び得られた塗被紙の品質
測定結果を表−1に示した。
実施例4 実施例2において、異質粒子構造ラテックス(G)を2
0部とした以外は同様にして両面塗被紙を得た。この時
の異質粒子構造重合体ラテックスの性質及び得られた塗
被紙の品質測定結果を表−1に示した。
実施例5 実施例3において、異質粒子構造ラテックス(H)を4
0部とした以外は同様にして両面塗被紙をtjた。この
時の異質粒子構造重合体ラテックスの性質及び得られた
塗被紙の品質測定結果を表−1に示した。
比較例1 実施例1において、水性系塗被液中の異質粒子構造重合
体ラテックス(A)代わりに異質粒子構造重合体ラテッ
クス(D)を用いた以外は同様にして両面塗被紙を得た
。この時の異質粒子構造重合体ラテックスの性質及び得
られた塗被紙の品質測定結果を表−1に示した。
比較例2 実施例1において、水性系塗被液中の異質粒子構造重合
体ラテックス(A)15部の代わりに異質粒子構造重合
体ラテックス(E)25部を配合した以外は同様にして
両面塗被紙を得た。この時の異質粒子構造重合体ラテッ
クスの性質及び得られた塗被紙の品質測定結果を表−1
に示した。
比較例3 実施例1において、水性系塗被液中の異質粒子構造重合
体ラテックス(A) 15部の代わりに異質粒子構造重
合体ラテックス(F)25部を配合した以外は同様にし
て画面塗被紙を得た。この時の異質粒子構造重合体ラテ
ックスの性質及び得られた塗被紙の品質測定結果を表−
1に示した。
比較例4 実施例1において、水性系塗被液中の異質粒子構造重合
体ラテックス(A)15部を8部とし、酸化澱粉2部を
16部とした以外は同様にして両面塗被紙を得た。得ら
れた塗被紙の品質測定結果を表−1に示した。
比較例5 実施例3において、異質粒子構造重合体ラテックス(C
)の代わりにTgが3℃のjO層の重合体ラテックスを
25部用いた以外は同様にして両面塗被紙を得た。得ら
れた塗被紙の品質測定結果を表−1に示した。
なお、表−1に示した紙高質の測定方法及び評価基準に
ついて述べる。
〔白紙光沢度〕
JIS−P8142に準じて測定した。
数値が大きい程、光沢が良い。
〔インキ受理性〕
TAPPI RC(Routine Control 
Methods)法に準じて試験を行い、得られた結果
を目視判定した。
〔オフセントインキ転移性〕
R1印刷機(明製作所製)を用いてモルトンロール(毛
布)で紙面に水を塗布し、オフセットインキを印刷後、
インキの転移度合いを目視判定した。
C印刷強度〕 R1印刷機(明製作所製)を用いて、オフセントインキ
を使用して3回重ね刷りをし、そのときの祇ムケの状態
を目視判定した。
インキ受理性〜印刷強度の印刷適性の評価は以下の通り
である。
◎・・・非常に良好   ○・・・良好△・・・やや劣
る    ×・・・不良「効果」 表−1の結果より明らかなように、本発明の方法により
得られた両面光沢塗被紙は白紙品質、印刷適性共に極め
て優れたものであった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)原紙上に顔料と接着剤を主成分とする水性系組成
    物を塗被、乾燥後、少なくとも100℃以上の表面温度
    を有するキャレンダーに通紙して仕上げる塗被紙の製造
    方法において、水性系組成物中に1粒子中に少なくとも
    2種以上の異なったガラス転移温度(Tg)の部分を有
    し、該部分の中で硬質部分のTgが80〜220℃、軟
    質部分のTgが25〜95℃であり、且つ硬質部分と軟
    質部分のガラス転移温度の差が20℃以上である異質粒
    子構造重合体ラテックスを顔料に対し10〜40重量%
    含有させたことを特徴とする塗被紙の製造方法。
  2. (2)水性系組成物中に、さらに顔料に対し0〜15重
    量%の他の接着剤を含有させる請求項(1)記載の塗被
    紙の製造方法。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5766196A (en) * 1980-10-11 1982-04-22 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd Production of medium quality coated paper for offset
JPS6045696A (ja) * 1983-08-22 1985-03-12 日本ゼオン株式会社 紙塗被組成物

Patent Citations (2)

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