JPH0214093A - キャスト塗被紙の製造方法 - Google Patents

キャスト塗被紙の製造方法

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JPH0214093A
JPH0214093A JP16185588A JP16185588A JPH0214093A JP H0214093 A JPH0214093 A JP H0214093A JP 16185588 A JP16185588 A JP 16185588A JP 16185588 A JP16185588 A JP 16185588A JP H0214093 A JPH0214093 A JP H0214093A
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roll
cast
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coating layer
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Kazuhiro Nojima
一博 野島
Tetsuo Imai
哲郎 今井
Mikio Takahashi
幹夫 高橋
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はキャスト塗被紙の製造方法に関し、特に裏面の
顔料塗被層が高光沢、高平滑性を有する表紙用のキャス
ト塗被紙を生産性良く製造する方法に関するものである
「従来の技術」 キャスト塗被紙は印刷用塗被紙の中でも特に優れた光沢
と平滑性を持ち雑誌、カタログ、パンフレット、アニュ
アルレポート等の表紙として広く使われている。
従来キャスト塗被紙の製造方法としては、ウェットキャ
スト法(USI’ 1719166 ) 、リウェツト
キャスト法(USP 27598.17 )、ゲル化キ
ャスト法(USP 2919205 )等が知られてい
るが、これらはいずれも鉱物質顔料及び接着剤を主体と
する塗被層が水を含んで可塑状態にある間に加熱された
仕上げ面に圧接されて乾燥する点において原理的に共通
する方法を採用している。これらの製造方法に従って生
産されるキャスト塗被紙の多くは片面がキャスト仕上げ
された強光沢面を持ち、その裏面は上質紙様の表面を持
ついわゆる片面キャスト紙である。
しかし、近年印刷物のビジュアル化、カラー化、高級化
に伴い印刷用塗被紙の塗被面の光沢、平滑性の改良要望
が高まっている中で、キャスト塗被紙が書籍や雑誌等の
表紙として使用される場合、表紙を開いた時にその裏面
品質も本文用紙と同等の白紙品質及び印刷適性を有して
いることが強(望まれている。
このようなキャスト塗被紙を得る方法としては、前述の
如きキャスト仕上げの基本的方法自体は変わるものでは
ないが、裏面にインキ受理性、インキ保持性及び版の再
現性に優れた顔料塗被層が設けられる。必要に応じて、
裏面に顔料塗被層を設けた後、これをカレンダー掛けし
て平滑化した原紙を用い、この原紙の表面の顔料塗被層
が水を含んで可塑状態にある間に加熱仕上げ面に圧接し
て乾燥、仕上げる方法が提案されている。
上記の方法によれば、得られたキャスト塗被紙の裏面の
白紙品質や印刷適性は向上するが一般の印刷用塗被紙と
比較すると加熱カレンダー処理がなされていないため、
光沢、平滑の点ではかなり劣るものである。場合によっ
てはキャスト仕上げ後に加熱カレンダー処理することも
提案されているが、キャスト塗被紙の表面にボコツキが
発生し平滑性をかえって悪化させてしまうため裏面を高
光沢化、高平滑化できるほどの強い加熱カレンダー条件
を採用できないのが現状である。
又、キャスト塗被紙の裏面に高光沢、高平滑を得る為の
他の方法としては、片面キャスト塗被紙と高光沢及び高
平滑性を有する印刷用塗被紙とを熱可塑性高分子接合剤
を用いて貼合わせる方法も提案されている。しかし、接
合剤の種類によってはキャスト塗被紙の表面にボコツキ
が発生したり、貼合わせ後のカールコントロールが困難
である等の問題が付随するため実際には行われていない
「発明が解決しようとする課題」 かかる現状に鑑み、本発明者等はキャスト仕上げ後に加
熱カレンダー処理をした場合に付随する前述の如き欠点
を改良する方法について鋭意研究を行った結果、加熱カ
レンダーを構成する弾性ロールの表面粗さと硬度がキャ
スト塗被紙表面のボコツキ及び裏面塗被層の光沢、平滑
性に対し極めて重要な因子であることをつきとめた。
即ち、キャスト塗被紙における裏面塗被層の高光沢、高
平滑を得るために、加熱カレンダーの処理に際しキャス
ト塗被紙の裏面が加熱金属ロールに、表面(キャスト面
)が弾性ロールに接触する様に処理する必要がある。こ
の場合、キャスト塗被紙表面は加熱ドラムの鏡面を写し
取った極めて平滑性に優れた表面となっており、加熱カ
レンダーの弾性ロール表面が粗面であるとその面を写し
取る事になり、結果として高光沢のキャスト塗被紙表面
の高級感を低下させていることが明らかとなった。
加熱カレンダーを構成する弾性ロールの表面粗さとキャ
スト塗被紙表面に発生するボコツキとの関係について、
弾性ロールの硬度や金属ロールの表面温度をも含めて鋭
意研究を重ねた結果、弾性ロールの表面粗さを弾性ロー
ルの硬度と金属ロールの表面温度に応じて規定すること
により、得られたキャスト塗被紙の裏面には高光沢、高
平滑性が付与され、しかもキャスト塗被紙の表面にはボ
コツキが発生することなく、高能率でキャスト塗被紙が
製造できることがわかり、遂に本発明を完成するに至っ
た。
「課題を解決する為の手段j 本発明は、原紙の裏面に顔料及び接着剤を主成分とする
顔料塗被層を形成した後、原紙の表面に顔料及び接着剤
を主成分とする塗被層を形成せしめ、該表面の塗被層を
キャスト仕上げし、更に60℃以上に加熱された金属ロ
ールと弾性ロールからなる加熱カレンダーに通紙して強
光沢仕上げをするキャスト塗被紙の製造方法において、
該加熱カレンダーの弾性ロールが下記式を満足する表面
粗さRmaχ (JIS 80651で定義)を有する
ことを特徴とするキャスト塗被紙の製造方法である。
Rmax  ≦−0.1D−0.017+35(備考) Rmax  ;弾性ロールの表面粗さ(μm)D;弾性
ロールのショアーD硬度(″)T−作動時の金属ロール
の表面温度(℃)「作用」 而して、本発明の方法において裏面に形成する顔料塗被
組成物としては、従来の印刷用塗被組成物と同様に顔料
及び接着剤を主成分とするものである。
顔料としては、例えばクレー、カオリン、水酸化アルミ
ニウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム
、酸化亜鉛、サテンホワイト、硫酸カルシウム、タルク
、プラスチックピグメント等の如き通常の塗被紙用顔料
の一種以上が適宜選択して使用される。
特に本発明の方法によって高光沢、高平滑な裏面品質を
得る為にはキャスト仕上げ後の加熱カレンダー効果の良
いサテンホワイト又は/及びプラスチックピグメントを
使用するのが好ましい。
接着剤としては、例えばカゼイン、大豆蛋白、合成蛋白
等の蛋白質類;スチレン・ブタジェン共重合体、メチル
メタクリレート・ブタジェン共重合体等の共役ジエン系
重合体ラテックス、アクリル酸エステルおよび/または
メタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリ
ル系重合体ラテンクス、エチレン・酢酸ビニル共重合体
等のビニル系重合体ラテックス、或いはこれらの各種重
合体ラテツクスをカルボキシル基等の官能基含有単量体
で変性したアルカリ溶解性或いはアルカリ非溶解性の重
合体ラテックス;ポリビニルアルコール、オレフィン・
無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂等の合成樹脂系接着
剤;陽性澱粉、酸化澱粉等の′R粉類;カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロ
ース誘導体等の如き通常の塗被紙用接着剤の一種以上が
適宜選択して使用される。
なお、−aに接着剤は顔料100重量部に対して5〜5
0重景部、より好ましくは10〜30重量部程度の範囲
で配合される。また、塗液中には必要に応じて消泡剤、
着色剤、離型剤、流動変性剤等の各種助剤が適宜配合さ
れるが、塗被層の固化を促進する助剤として、例えばア
ミン、アミド、ポリアクリルアミン等や亜鉛、アルミニ
ウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム等の多価金
属塩を顔料100重量部に対して0.1〜10重量部重
量部加してもよい。
塗液は、−Sの塗被紙製造に用いられる、例えばブレー
ドコーター、エヤーナイフコーター、ロールコータ−、
リバースロールコータ−、バーコーター、カーテンコー
ター、ダイスロットコーター、クラビヤコーター、チャ
ンブレックスコーター、サイズプレスコーター等の塗被
装置を設けたオンマシン或いはオフマシンコーターによ
って原紙上に一層あるいは多層に分けて塗被される。
その際の塗液の固形分濃度は一般に40〜75重量%程
度であるが、操業性を考慮すると45〜70重景%の範
囲が好ましい。なお、原紙としては、一般の印刷用塗被
紙に用いられる米坪30〜400g/nr程度のペーパ
ーベースやボードベースの原紙が用いられるが、原紙の
抄紙方法については特に限定されず、酸性抄紙、アルカ
リ性抄紙いずれであってもよ(、勿論、高歩留パルプを
含む中質原紙も使用できる。また、サイズプレス、ビル
ブレード等で予Oi1塗工した原紙も使用可能である。
原紙への塗液の塗被量は、一般に乾燥重量で片面あたり
10〜50 g / cd程度であるが、得られる塗被
紙の白紙品質、印刷適性等を考慮すると15〜30g/
ffl程度の範囲で調節するのが望ましい。また、湿潤
塗被層を乾燥する方法としては、従来から知られている
蒸気加熱、熱風加熱、ガスヒーター加熱、電気ヒーター
加熱、赤外線ヒーター加熱、高周波加熱、レーザー加熱
、電子線加熱等各種の方式が適宜採用される。
上述の如くして裏面塗被された原紙の反対面(表面)に
は、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、水酸化アルミ
ニウム、酸化チタン等各種無機顔料とプラスチックピグ
メント、及びカゼイン、澱粉、合成樹脂ラテックス等天
然および合成接着剤とを主体とする塗被組成物が塗被さ
れ、該塗被層が水を含んで可塑状態にある間に加熱仕上
げ面に圧接されて乾燥され、塗層中の水分が実質的に蒸
発せしめられた後に仕上げ面から離型してキャスト塗被
紙が得られる。このようなキャスト仕上げの方法自体は
従来公知の各種の方法がそのまま適用され得るものであ
って、例えば裏面に塗被層を有する原紙の表面に上記無
機顔料主体の塗料を塗布し、塗料が流動性を持っている
間に直ちに加熱仕上げ面に圧接して乾燥する方法(ウェ
ット・キャスト法)や、無機顔料主体の塗料を塗布した
後、この塗被層を湿潤状態のまま凝固浴槽中に通して塗
被層をゲル化、直ちに加熱仕上げ面に圧接して乾燥する
方法(ゲル化キャスト法)や、あるいは無機顔料主体の
塗料を塗布した後、−旦乾燥し、再び湿潤液で該塗被層
を湿潤、軟化し、加熱仕上げ面に圧接して乾燥する方法
(リウェツトキャスト法)等、要するに水を含んで可塑
状態にある間に加熱仕上げ面に圧接、乾燥する所謂キャ
スト仕上げ方法が本発明に適用し得るものである。
本発明の製造方法では、かくして得られたキャスト塗被
紙を60℃以上に加熱されたカレンダーに通紙して表面
仕上げをするものであるが、カレンダーとしては、例え
ばスーパーカレンダー、グロスカレンダー(特開昭40
−132305号、公表特許公報63−500188号
)、ソフトコンパクトカレンダー(紙パルプ技術タイム
ス、62年8月号、31〜36頁; PPI 、 19
87年1)月号、45〜47頁、 WFP 、1985
年、22.873〜877頁)等の各種カレンダーがオ
ンマシンやオフマシンの形態で使用される。なお、金属
ロール表面は硬質クロムメツキ等によって鏡面処理して
もよい。
そして、本発明の方法では、上記の如き各種カレンダー
の弾性ロールとして、特に下記式を満足する表面粗さを
有する弾性ロールを選択的に使用するものである。
Rmax≦−0,1D−0,01T+35(M考) Rmax ;弾性ロールの表面粗さ(μm)D ;弾性
ロールのショアーD硬度(0)T ;作動時の金属ロー
ルの表面温度(℃)上記関係式から明らかなように、本
発明の方法で用いられる弾性ロールは、ロールのショア
ーD高度が硬くなればなる程、また金属ロールの表面温
度が高温になればなる程、表面粗さRIIlaxを小さ
(する必要がある・。
従来、カレンダーを構成する弾性ロールの表面粗さにつ
いては、特に注意が払われておらず、本発明の如く弾性
ロールのショアーD硬度と金属ロールの表面温度との関
係に基づいて弾性ロールの表面粗さを規定することによ
り、得られるキャスト塗被紙のボコツキが完全に解消さ
れるという技術思想は全く知られていなかった。
本発明者等の実験によれば、研磨によって表面粗さRf
f1axを5μm以下とした弾性ロールでも、200m
/分以上の高速で、金属ロールの表面温度を60℃以上
に上げ、線圧100 kg/am以上の条件でキャスト
塗被紙を加圧処理すると、塗被原紙の地合むらや塗被む
らに起因する凹凸によって、表面粗さが急速に低下して
くることが明らかとなった。
特に、厚い紙では地合むらや平滑性がより劣っているた
め、表面粗さの低下が著しく、硬度の低い弾性ロールや
復元性の小さな材質で形成された弾性ロールを使用する
と、更にその傾向が助長されることが明らかとなった。
そのため、本発明の方法では、実際に使用されている状
態の弾性ロールついて表面粗さを規定する必要があり、
操業中に弾性ロールの表面粗さが本発明の規定を外れる
場合には、カレンダーを停止して本発明で規定した条件
を満足するロールに交換する必要がある。
弾性ロールの材質としては、従来から塗被紙用のカレン
ダーで用いられている例えばコツトン、フィルマッドコ
ツトン、ホワイトコツトン、ウールンペーパー、アスベ
スト等も使用可能であるが、これら天然繊維を主素材と
する弾性ロールは、高温耐久性に劣っており、且つ表面
粗さの低下度合が速いため、例えばウレタン、ポリアミ
ド、エポキシ、イソシアネート、シリコン、弗化ビニリ
デン、フェノール等の樹脂を一層或いは多層にしてロー
ルとした(特開昭62−282093号)弾性ロールや
、ナイロン、テトロン、アラミド等の合成繊維を50%
以上含んだ素材で成型された弾性ロール等(以下総称し
て樹脂ロールと呼ぶ)が好ましく、特に耐熱性の強いア
ラミド、エポキシ、ポリアミド等の樹脂ロールがより好
ましく用いられる。
弾性ロールの硬度については、高温・高圧下での耐久性
や通紙下での粗面化抵抗性を考慮するとショアーD硬度
756以上のロールが望ましい、また、弾性ロー・ルの
表面温度が高い程ロール表面の粗面化が速く進むため、
ロール内部や外部から冷却液や冷却エアーで弾性ロール
を冷却するのが好ましい。
なお、本発明の方法において、弾性ロールの表面粗さR
maxはJIS BO651で定義される方法に基づき
測定されるが、通常のキャスト塗被紙のカレンダーロー
ル巾は1500〜3800mm程度であるため、ロール
の巾方向で測定値が相当にばらつく、従って、例えば測
定器として三豊製作所製の5urf tes t201
を使用し、測定長(L)を最大測定長8mmとして、弾
性ロール2巾にわたって少なくとも10回測定しくロー
ル巾が広い場合にはさらに回数多く測定する)、得られ
た測定値の平均値をもって表面粗さRmaxを特定する
必要がある。
加熱カレンダーでキャスト塗被紙の表面処理をする際の
処理条件は、目的とするキャスト塗被紙の種類、原紙条
件、塗被層の性質、コート量、紙水分、仕上げ速度等に
応じて適宜調節される。
力にンダーロールの加圧条件は線圧で100〜500k
g/cm程度の範囲が好ましく、カレンダー1基当たり
の加圧ニップの数はソフトコンパクトカレンダーの場合
には通常1ドラム或いは10−ル当たり2〜6ニツプで
あり、必要に応じて2基のカレンダーで両面仕上げして
もよい。因みに、スーパーカレンダーの場合には3〜1
3ニフプ程度が一般的である。
従って、表面仕上げにおいてキャスト塗被紙は2〜12
本程度の弾性ロールに加圧接触することになる。弾性ロ
ールの表面粗さの低下度合は、通紙するキャスト塗被紙
の地合、塗りむら、米坪、紙水分、弾性ロールの材質、
硬度、ロール温度、圧力、スピード等多くの条件により
異なるため、常時測定して管理するのは時間を要するが
、得られる両面塗被紙(キャスト塗被紙)の表裏差に大
きな影響を与えるのは、特に後半の弾性ロールであるた
め、本発明の方法では、少なくとも後半の弾性ロールの
1本に前記一般式の関係を満足する表面粗さRmaxを
有するロールを使用して操業する必要がある。勿論、全
ての弾性ロールが前記一般式の規定を満たしていること
が最も好ましい。
なお、カレンダーのニップに入る前のキャスト塗被紙の
水分は3〜10%程度が好ましく、カレンダーの仕上げ
速度は紙の米坪、紙品種等によって大きく異なるが10
0〜400 m/分程度の範囲が好ましい。また、表面
処理後のキャスト塗被紙の調湿、加湿のためにロールに
よる水塗り装置、静電加温装置、蒸気加湿装置等を設置
したり、従来から塗被紙製造分野で知られている各種技
術を適宜組み合わせて使用することも勿論可能である。
「実施例」 以下に実施例を上げて本発明をより具体的に説明するが
、勿論その範囲に限定されるものではない。尚、例中の
「部」及び「%」は特に断らない限りそれぞれ「重量部
」及び「重量%」を示す。
実施例1〜3 サチンホワイト(商品名;サチンホワイト、白石工業社
製)10部、カオリン(商品名、LIW−90、EMC
社製)50部、微粒子重質炭酸カルシウム(商品名;カ
ービタル90、富士カオリン社製) 40部を分散剤と
してポリアクリル酸ソーダ0.1部を用いてコーレス分
散機で分散し、固形分濃度65%の顔料スラリーを調製
した。この顔料スラリーにリン酸変性澱粉(固形分)1
部、スチレン・ブタジェン共重合体ラテックス(商品名
、 J S RO696、日本合成ゴム社製)(固形分
)15部を加え、更に水を加えて固形分濃度60%の塗
液を調製した。
この塗液を75 g / rdの原紙裏面に乾燥塗布量
が20 g / rdとなるようにブレードコーターで
塗被し、120℃のドライヤーで乾燥して水分6%の片
面塗被紙を得た。
別に、カオリン80部、炭酸カルシウム20部、カゼイ
ン(固形分N0部、スチレン−ブタジェンラテックス(
固形分)8部から成る固形分濃度53%のキャスト用水
性塗液を得た。この塗液を前記裏面塗被原紙の表面に塗
被し、特公昭38−25160号公報に示されている如
きウェット・オン・ウェット方式に従ってキャスト仕上
げした。即ち、前記塗被原紙の表面に第1塗被装置にて
キャスト用塗液を乾燥M量がl1g/イになるように塗
被し、ついでこの塗被層が湿潤状態にある間に直ちに第
2塗被装置で同じキャスト用塗液を乾燥重量が9g/d
になるように塗被し、直ちにクロムメツキした90℃の
表面温度を有するキャスト・ドラムに圧接し、乾燥後離
型してキャスト塗被紙を得た。
このキャスト塗被紙を表面温度75℃の金属ロールと表
面粗さRmaxが5μm〔実施例1)、16μm〔実施
例2L20μm〔実施例3〕でショアーD硬度が86 
°であるポリウレタン系の樹脂弾性ロール(商品名;エ
ラグラス、金陽社製)からなる片面4ニツプのソフトコ
ンパクトカレンダー2基を用いて1基目は、キャスト塗
被紙の裏面が金属ロールと接触するように、2基口は表
面が金属ロールと接触する様にして、スピード200.
m/分、線圧150 kg/cryの条件で表面加圧仕
上げしてキャスト塗被紙を得た。
得られたキャスト塗被紙について、それぞれ評価項目に
したがって評価を行いその結果を表−1に示した。
比較例1〜4 比較例1は実施例1でキャスト仕上げ後、カレンダー処
理しない場合、また比較例2〜4は実施例1で使用した
樹脂弾性ロールRmaxをそれぞれ33μm〔比較例2
L37μm〔比較例3L42μm〔比較例4〕とした以
外は実施例1と同様にしてキャスト塗被紙を製造し、そ
れぞれの評価結果を表−1に示した。
実施例4 実施例1で使用した樹脂弾性ロールのショアーD硬度を
78°とした以外は実施例1と同様にしてキャスト塗被
紙を製造し、評価結果を表−1に示した。
実施例5〜7 カオリン50部、中空の樹脂微粒子顔料(平均粒径0.
6μm−中空部の平均径0.45μmのポリスチレン)
50部、25%澱粉水溶液(固形分)3部、スチレン−
ブタジェンラテックス(固形分)12部よりなる固形分
濃度45%の塗被液を調製した。この塗被液を米坪80
 g / gの上質原紙の裏面にエアーナイフコーター
を用いて、乾燥重量が20 g / rdになるように
塗布、乾燥を行い、キャスト用裏面塗被原紙を作成した
別に、カオリン60部、軽質炭酸カルシウム40部、ポ
リアクリル酸ソーダ0.5部をコーレス分散機を用いて
水中に分散し、固形分濃度60%の顔料スラリーを調製
した。これに消泡剤としてトリブチルフォスフェート0
.5部、離型剤としてステアリン酸アンモニウム1.0
部、接着剤としてアンモニアを用いて溶解した15%カ
ゼイン水溶液(固形分)10部及びアクリル酸/ブタジ
ェン/メチルメタクリレート(比率; 2/33/65
)共重合体ラテックス(固形分)16部を加え、更にZ
nSO43部及び水を加え固形分濃度が45%の塗被液
を調製した。
得られた塗被液を特開昭59−216996号公報に示
されているりウェットキャスト方式に従ってキャスト仕
上げをした。
このキャスト塗被紙を表面温度105℃の金属ロールと
表面粗さRmaxが1部mC実施例5)、1)μm〔実
施例6)、19μm〔実施例7〕でショアーD硬度が9
0°であるエポキシ樹脂からなる弾性ロールで構成され
る片面4ニツプのソフトコンパクトカレンダーを用いて
、スピード300m/分、線圧200 kg / cm
の条件で2回通紙し加圧表面仕上げしてキャスト塗被紙
を得た。それぞれの塗被紙についての評価結果を表−1
に示した。
比較例5〜6 実施例5で使用した弾性ロールのRmaxをそれぞれ3
1μm〔比較例5L39μm〔比較例6〕とした以外は
実施例5と同様にしてキャスト塗被紙を製造し、それぞ
れの評価結果を表−1に示した。
比較例6 弾性ロールのショアーD硬度を93°とした以外は比較
例5と同様にしてキャスト塗被紙を製造し、評価結果を
表−1に示した。
「効果」 表=1の結果から明らかなように、本発明の実施例で得
られたキャスト塗被紙はいづれも表面のボコツキが大幅
に改良されており、裏面の光沢度、平滑度も極めて優れ
たキャスト塗被紙であった。
これらを表紙として使用した場合、本文用紙との品質差
はほとんどなかった。特に本発明の実施例に示したz面
頭料塗被層と同一の塗被層で仕上げされた両面印刷用塗
被紙を本文用紙として同時に使用する事によりキャスト
表紙裏面と本文用紙との違和感は全くなく、極めて高級
感のある雑誌として仕上がった。
表−1 ((1m考) 各評価項目の評価方法は下記の通り 〔白紙光沢〕 (数値が大きい程光沢が良い)村上色彩
研究所(GM−30)により75度の光沢値を示した。
〔平滑度〕 (数値が小さい程平滑性が良い)スムース
ター測定装置(東英電子社製) DSM−01により測
定した。(cmHg)〔裏面インキグロス〕 三菱重工社製、ダイヤオフセット印刷機によって800
0枚/時の印刷スピードで4色印刷を行い、4色重ね部
のインキグロスを目視で観察した。
◎;極めて良好 O;良好 △;劣る ×;掻めて劣る 〔表面粗さRmax ) 三豊製作所製の5urftest 201で測定長(L
)を3mmとして測定した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)原紙の裏面に顔料及び接着剤を主成分とする顔料
    塗被層を形成した後、原紙の表面に顔料及び接着剤を主
    成分とする塗被層を形成せしめ、該表面の塗被層をキャ
    スト仕上げし、更に60℃以上に加熱された金属ロール
    と弾性ロールからなる加熱カレンダーに通紙して強光沢
    仕上げをするキャスト塗被紙の製造方法において、該加
    熱カレンダーの弾性ロールが下記式を満足する表面粗さ
    Rmax(JISB0651で定義)を有することを特
    徴とするキャスト塗被紙の製造方法。 Rmax≦−0.1D−0.01T+35(備考) Rmax;弾性ロールの表面粗さ(μm) D;弾性ロールのショアーD硬度(°) T;作動時の金属ロールの表面温度(℃)
  2. (2)裏面に形成する顔料塗被層の顔料の一部がサチン
    ホワイト又は/及びプラスチックピグメントである請求
    項(1)記載の製造方法。
JP16185588A 1988-06-28 1988-06-28 キャスト塗被紙の製造方法 Pending JPH0214093A (ja)

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JP (1) JPH0214093A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5746124A (en) * 1995-12-16 1998-05-05 Voith Sulzer Finishing Gmbh Calender for treating a web of paper
JP2006297780A (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Daio Paper Corp インクジェット記録用紙およびその製造方法
JP2006336158A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Oji Paper Co Ltd キャスト塗被紙

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