JPH0216974A - 抗ヒトリンホトキシンモノクローナル抗体およびそれを用いるヒトリンホトキシンの検出方法 - Google Patents

抗ヒトリンホトキシンモノクローナル抗体およびそれを用いるヒトリンホトキシンの検出方法

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JPH0216974A
JPH0216974A JP6756489A JP6756489A JPH0216974A JP H0216974 A JPH0216974 A JP H0216974A JP 6756489 A JP6756489 A JP 6756489A JP 6756489 A JP6756489 A JP 6756489A JP H0216974 A JPH0216974 A JP H0216974A
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human
antibody
human lymphotoxin
dna
lymphotoxin
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JP6756489A
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Susumu Iwasa
岩佐 進
Mitsugi Nakada
中田 貢
Yukio Toyoda
豊田 幸生
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はヒトリンホトキシン(以下、LTと略記するこ
とがある)に対するモノクローナル抗体(以下、M o
 A bと略記することがある)およびヒトLT−C端
ペプチドに対するポリクローナル抗体(以下、PoAb
と略記することがある)に関する。
本発明は又、上記の2種の抗体を用いてヒトLTを高感
度かつ特異的に測定する免疫化学的検出法に関する。
本明細書においてアミノ酸およびペプチドはIUPAC
−IUB生化学命名委員会(CBN)で採用された略記
法により表示さ九、例えば下記の略号が使用される。な
お、アミノ酸などに関し光学異性体があり得る場合は、
特に明示しなければL体を示すものとする。
Gin:グルタミン残基 A s p :アスパラギン酸残基 Pro ニブロリン残基 Tyr:チロシン残基 Val:バリン残基 Lys:リジン残基 Glu:グルタミン酸残基 A l a :アラニン残基 Asn:アスパラギン残基 Leu :ロイシン残基 Phe:フェニルアラニン残基 Glyニゲリシン残基 His:ヒスチジン残基 8er:セリン残基 Thr:スレオニン残基 11e:イソロイシン残基 Trpニトリブトファン残基 A r g :アルギニン残基 Met:メチオニン残基 本明細書においてデオキシリボ核酸(以下、DNAと略
す)のポリマー、又はオリゴマーは下記の如き略号の配
列により表記する。
A’:2’ −デオキシアデニル酸残基C:2′−デオ
キシシチジル酸残基 G:2’ −デオキシグアニル酸残基 T:チミジル酸残基 特にことおらない限り、配列の左から右への方向は5′
から3′への方向を示すものとする。
〔従来の技術〕
LTは171個のアミノ酸からなるリンパ球由来の蛋白
で、マクロファージ由来の癌壊死因子(以下、TNFと
略す)と共に選択的抗腫瘍活性を有することから抗癌剤
として期待されている。近年、遺伝子操作技術の進歩と
共に組換型蛋白の量産が可能となり〔ネイチャー (N
ature)、 312巻、 (1984年)、 72
1頁および724頁〕、これら組換型TNFやLTの臨
床応用の結果、実際に幾つかの治療効果も認められてい
る〔オンコロシア(Oncologia) 。
20巻、 (1987年)、 105頁〕。
〔発明が解決しようとする課題〕
一方、これらの技術の進歩、さらには臨床例の増加に伴
い、組換型ヒトLTの微生物又は細胞培養液よりの抽出
・精製の方法および血清あるいは尿などの臨床検体中の
ヒトLTの高感度微量測定法の設定が重要な問題となっ
ている。
ヒトLTと反応する抗体およびそれを用いる酵素免疫測
定法(以下、ELISAと略記することがある)につい
てはすでにブリングマンらの報告〔ハイブリドーマ(H
ybridoma)、 6巻(1987年)。
489頁〕がある。彼らは抗体の調製については、免疫
原として天然型および組換型のヒトLTで171個のア
ミノ酸からなるものを主成分として用いている。しかし
一方で、ヒトLTについては生物活性に関係のないN端
部領域が最も免疫原性の高い部位といわれており、ヒト
LT (1−171)を主成分とする抗原で動物を免疫
すると中和活性のないN端部抗体が多く産生される。実
際にブリングマンらの報告によれば、得られた13種の
マウスモノクローナル抗体の内、7種が中和能をもたな
いN端抗体であった。また上記の免疫原で得られたウサ
ギのP o A bを用いるヒトLTのサンドインチ(
以下、SWと略記することがある)−ELISAの検出
範囲は0.4−25 ng LT/muで必ずしも良好
ではない62種の抗体を用いて測定対象抗原のヒトLT
をはさむSW法は検液中の非特異成分による妨害を受け
にくい優れたアッセイ系であるが、用いる2種の抗体の
組合せの不良が感度低下につながることが多い。またバ
イオアッセイによる測定値とELISA測定値との相関
を良好とするためには、適切な中和抗体の使用が望まし
い。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、かかる技術的背景のもとに、遺伝子操作
技術で抗腫瘍活性の高いN端欠損ヒトLTムティンを作
成し、これを免疫原としてマウスに免疫し、その肺臓よ
り中和能の高い抗ヒトLT抗体産生ハイブリドーマを作
成できることを見出した。またヒトLT−C端部の合成
ペプチドをキャリヤー蛋白に結合させ、ウサギに免疫す
ることにより、意外にも非常に中和能の高い抗ヒトLT
抗体が得られるという新知見も得た。さらに上記2種の
抗ヒトLT抗体を組合せて用いる5W−ELISAがヒ
トLTを高感度にかつ生物活性を有するヒトLTのみを
特異的に測定できることを見出し、これらに基づいてさ
らに研究した結果本発明を完成したものである。
すなわち本発明は、次の如きアミノ酸配列を有するN末
端欠損ヒトLTで免疫した動物の腫細胞もしくはリンパ
節細胞と、骨髄腫細胞とを融合させることによって得ら
れる。ヒトリンホトキシン中和モノクローナル抗体産生
性のハイブリドーマ、およびそのハイブリドーマの産生
するモノクロ−ナル抗体に関するものである。
tl−(Net )n−R,−R2−A 1a−His
−5er−Th r−Leu−Lys−Pro−A l
a−Ala−1(is−Leu−11e−Gly−As
p−Pro−3er−Lys−Gln−Asn−5er
−Leu−Leu−Trp−Arg−Ala−Asn−
Thr−Asp−Arg−Ala−Phe−Leu−G
ln−Asp−Gly−Phe−5er−Leu−5e
r−Asn−Asn−5er−Leu−Leu−Val
−Pro−Thr−5er−Gly−11e−Tyr−
Phe−Val−Tyr−5er−Gln−Va l−
Val−Phe−5er−Gly−Lys−Ala−T
yr−5er−Pro−Lys−Ala−Thr−Se
r−5er−Pro−Leu−Tyr−Leu−Ala
−Flis−Glu−Val−Gln−Leu−Phe
−3er−5er−Gln−Tyr−Pro−Phe−
His−Val−Pro−Leu−Leu−5er−5
er−Gln−Lys−Met−Val−Tyr−Pr
o−Gly−Leu−Gln−Glu−Pro−Trp
−Leu−His−5er−Met−Tyr−His−
Gly−Ala−Ala−Phe−Gln−Leu−T
hr−Gln−Gly−Asp−Gln−Leu−5e
r−Thr−His−Thr−Asp−Gly−11e
−Pro−His−Leu−Val−Leu−5er−
Pro−5er−Thr−Val−Phe−Phe−G
ly−Ala−Phe−Ala−Leu−OH〔式中、
R1はPro又はPhe、R,はA 1a−G 1n−
Thr−A 1a−A rg−Gln−His−Pro
−Lys−Met−His−Leuで示されるペプチド
またはその一部を示し、nは0又は1を示す。〕 また本発明は、次の如きアミノ酸配列を有するヒトLT
−C端ペプチドで免疫した動物より採取される抗ヒトL
T中和抗体に関するものである。
H−R−5er−Thr−Va 1−Phe−Phe−
Gly−A la−Phe−A 1a−Leu−OH〔
式中、RはLeu−Thr−Gln−G]、y−Asp
−Gln−Leu−5er−Thr−1(i 5−Th
r−A 5p−G 1y−11e−Pro−His−L
eu−Va 1−Leu−5er−Proで示されるペ
プチド又はその一部を示す〕。
さらに本発明は上記2種の抗体を、担体上に保持される
抗体と標識剤を結合させる抗体として、それぞれ使用す
ることを特徴とするヒトLTの免疫化学的測定方法、特
にELISAに関するものである。上記2種の抗体とし
ては、一方がLT−3−11あるいはLT3−135で
あるマウスモノクローナル中和抗体であり、他方が、L
T−R1゜LT−R2あるいはLT−R3であるウサギ
中和抗体である測定法が挙げられる。
本発明のモノクローナル抗ヒトLT抗体産生ハイブリド
ーマの作成にあたっては、免疫原とじてN末端欠損LT
が用いられる。このためにまず、例えば、下記の方法に
よりN末端欠損LTをコードするDNAを調製する。
1.12−0−テトラデカノイルホルボール−13−ア
セテート(TPA)およびコンカナバリンA(ConA
)でLT合成を誘導させたヒト末梢リンパ球より公知の
方法でm −RN Aを採取することができ、そらにそ
れから約5X10’個のcDNAライブラリーを作製す
ることができる。
2、LTの部分ペプチド鎖をコードする通常10−ma
rから50−+nerのオリゴヌクレオチドを合成しプ
ローブとして使用し、LTcDNAのスクリーニングを
実施する。例えば、C末端側1.8−mar (T C
CAAAGAAGACAGTACT)の合成ヌクレオチ
ドを使用した時、約50個のクローンを得ることができ
る。
3、得られたLTcDNAクローンからプラスミドを単
離し塩基配列を決定する。既報のLTのアミノ酸配列を
コードするプラスミドを選択し、これを適当な制限酵素
で切断し、適宜発現ベクターに導入して、そのDNAを
含む組み換えDNAを作製することができる。
4、3.で調製されたベクターを使用して各種宿主、例
えば大腸菌を形質転換し、LTをコードするDNAを保
持する菌株を得ることができる。
5、4.で調製した形質転換体を培養しプラスミドを単
離したのち、以下のようにしてN末端欠損LTをコード
するDNAを調製できる。
■ ヒトLT遺伝子の場合には、N末端側より20−2
1番目のメチオニン−ヒスチジンをコードする領域に制
限酵素N5il認識部位が存在する。そこでLT遺伝子
をN5il  で切断することにより、N末端欠損LT
をコードするDNA断片を得ることができる。この断片
に DNA断片に化学合成したDNAを結合させる。
その際、LTのN末端10番目のアラニンから20番目
のメチオニンまでのペプチド鎖をコードするDNAか、
あるいは該ペプチド鎖内の一部のアミノ酸またはペプチ
ドを欠損もしくは他のものに置換したペプチドをコード
するDNAを使用することができ、読み枠を正しく保つ
ように合成すればよい。
■ 同様にヒトLT遺伝子の場合、N末端側より9−1
0番目のセリン−アラニンをコードする領域に制限酵素
Pvuff認識部位が存在する。そこでLT遺伝子をP
vullで切断し、N末端欠損LTをコードするDNA
断片を得ることができる。この断片に 3′           5′ の配列を含む適当なアダプターを結合させることにより
LT (20−1,71)をコードするDNAを作製し
、適当なベクターに挿入する。
■ N5il切断後のN末端欠損LTをコードするの配
列を含む適当なアダプターを結合させることによりLT
 (10−171)をコードするDNAを作製し、適当
なベクターに挿入する。
■ Pvull切断後のN末端欠損LTをコードするD
NA断片をさらにエキソヌクレアーゼ、例えばヌクレア
ーゼEAL31で1−10個のアミノ酸をコードする領
域を除去し、その中で遺伝子の読み枠が正しく保たれて
いるものを選び出すことによりLT (x  171)
、 x=10〜20をコードするDNAを調製すること
ができる。
■ また特定部位指向性変異(site−direct
ed mutagenesis)(Smith、M、a
nd Gillam、S、rジェネティックエンジニア
リング(Genetic Engineering)J
+3 、1 (1981))の手法を応用することもで
きる。すなわちPvuU切断後のN末端欠損LTをコー
ドするDNA断片をベクターM13に挿入し、これを大
腸菌J M2O3(Pharmacia P−L Bi
ochemicals)に感染させる。成育後、ブロス
中に放出されたM13ファージをポリエチレングリコー
ルで沈殿させ、ついでフェノール処理によってM13フ
ァージ1本鎖DNAを得ることができる。
次にLTのN末端側10番目のアラニンから20番目の
メチオニンまでのペプチド鎖内の一部のアミノ酸または
ペプチドを欠損もしくは他のものに置換したペプチドを
コードするDNAを化学合成によって作製しプライマー
として使用できる。このプライマーと先に調製したM1
3ファージDNAとを混合し、DNAポリメラーゼIラ
ージ・フラグメントの作用によって2本鎖にしたのち、
T4DNAリガーゼの作用によって環状化することがで
きる。この環状DNAを大腸菌JM]、03に導入し、
放出されてくるM13ファージDNAをフィルターに転
移させたのち、32pで標識した該合成プライマーを用
いてプラーク・ハイブリダイゼイション[Maniat
is、T、ら「モレキュラークローニング。
ア ラボラトリイー・マニュアル(Molecular
 Cloning、A  Laboratory  M
annual)J、Co1d  Spring  Ha
rborLaboratory、P、312(1982
))を行う。強いシグナルが検出されたファージからD
NAを調製し、適当な制限酵素で切り出し、このDNA
断片をプラスミドに組み込むことにより修飾されたN末
端欠損LTをコードするDNAが得られる。
ヒl−L T遺伝子の全体または一部を含むプラスミド
DNA、コスミドDNA、ファージDNAなどを特定部
位指向性変異のための鋳型DNAとして用いることがで
きる。M13ファージやφx174ファージは、1本鎖
DNAが容易に調製できるので、鋳型DNAとしてより
望ましい。例えばM13ファージやφx174ファージ
にヒトLT遺伝子の全体または一部が組み込まれたもの
を使用する時は、ブロス中に存在するファージ粒子をポ
リエチレングリコールで沈殿させ、フェノール処理で除
蛋白を行い、ついでエタノール沈殿を行いファージ粒子
内にあった1本鎖DNAを得ることができる。また鋳型
DNAとしてヒトLT遺伝子の全体または一部が組み込
まれた2本鎖のプラスミドDNAやコスミドDNAを用
いる時は、2本鎖DNAを100℃で1分から10分、
望ましくは3分から5分熱処理した後、氷水で急冷し1
本鎖DNAに変性させて使用することができる。
特定部位指向性変異のためのプライマーは、変換しよう
とするDNA配列を持ち、鋳型DNAとハイブリダイズ
してDNA合成時のプライマーとして機能しうるもので
あれば、どのようなりNA配列のものでもよい。またプ
ライマーの作製は、どのような方法でもよいが、化学合
成で適当な配列の1本鎖DNAを作ることが望ましい。
このようなプライマーと先に調製した1本鎖DNAとを
混合し、DNAポリメラーゼ■ラージ・フラグメントの
作用によって2本鎖DNAに修復した後、T4 DNA
リガーゼの作用によって環状化することができる。この
環状DNAを大腸菌に導入した後、ラジオアイソトープ
で標識したプライマーをプローブに用いて、プラーク・
ハイブリダイゼイション(Maniatis、 T、ら
「モレキュラークローニング、アラポラトリイー・マニ
ュアル(Molecular Cloning、A L
aboratory Nannual)J、 Co1d
 Spring Harbor Laboratory
、P、312 (1982))や、コロニー・ハイブリ
ダイゼイション〔同P、326)を行い、目的とする変
異体を選び出すことができる。このようにして得られた
プラークやコロニーからファージDNAやプラスミドD
NAを調製し、該DNAを用いてN末端欠損LT遺伝子
を調製することができる。
次いで、このようにして得られるN末端欠損LTをコー
ドするDNAを各種宿主(例、大腸菌。
枯草菌、酵母、動物細胞)で機能するプロモーター領域
の3′末端に挿入することにより、N末端欠損LTをコ
ードするDNAを発現させうる組み換えDNAを構築す
ることができる。
プロモーター領域は、RNAポリメラーゼが結合するこ
とによってmRNA合成を開始させるのに必要な部位を
含む領域であれば、いかなるものであってもよい。
たとえば大腸菌を宿主として用いる場合、N末端欠損L
TをコードするDNAを大腸菌で機能しうるプロモータ
ー領域の3′末端に挿入すれば、N末端欠損LTをコー
ドするDNAを発現しつる組み換えDNAが構築できる
。またこのように大腸菌を宿主とする場合のベクターと
してpB R322゜pBR325,ptrp781.
pUC8,pUC9,pJB8などが用いられ、これに
N末端欠損LTをコードするDNAをT4DNAリガー
ゼの作用により挿入する。 この反応液を用いて、大腸
菌(例、C600株、 MM294株、DHI株、 W
3110株、RRI株。
PR13株など)を公知の方法(Cohen、S、N、
ら、[プロシージングオブナショナルアカデミーオブサ
イエンス(Proc、Natl、Acad、Sci、l
J、S、A) J 69゜2110(1972))もし
くはそれに準する方法によって形質転換する。
使用するプロモーターは、trpプロモーター(trド
ρ)に限定する必要はなく、たとえばreCAプロモー
ター〔特開昭59−65099号L lacプロモータ
ーλPLプロモーターなどを使用してもよい。
上記のようにして得られたN末端欠損LTをコードする
DNAを含む組み換えプラスミドDNAを保持する形質
転換体は、たとえばアンピシリン耐性、テトラサイクリ
ン耐性あるいはこれら両薬剤耐性を表現形として選ぶこ
とができる。
上記の形質転換体をそれ自体公知の培地で培養する。培
地としては、例えばLブロス、ペナセイ(Penass
ay)ブロスおよびグルコース、カザミノ酸を含むM−
9培地(Mil、ler、J、、rエクスペリメンツイ
ンモレキュラージェネテイクス(Experiment
s in Mo1ecular Genetics)J
、431−433(Cold Spring Harb
or Laboratory、NewYork、197
2))が挙げられる。ここに、必要によりプロモーター
を効率よく働かせるために、たとえば3β−インドリル
アクリル酸のような薬剤を加えることができる。
該形質転換体の培養は通常15〜43℃、好ましくは2
8〜40℃で2〜24時間、好ましくは4〜16時間行
い、必要により通気や攪拌を加えることもできる。
培養後、公知の方法で菌体を集め、大腸菌の形質転換体
の場合には菌体を適当な緩衝液、例えばトリス−塩酸緩
衝液(pH7,5)に懸濁し、超音波処理、リゾチーム
および/または凍結融解によって菌体を破壊したのち、
遠心分離によりN末端欠損LTを含む上澄液を得る方法
などが適宜用い得る。好ましくは、菌体を集めて緩衝液
に懸濁しリゾチームを加えて、0〜10℃でlO分〜3
時間インキュベートし、0〜10℃で30秒〜5分間超
音波処理後、遠心分離して上澄を得る方法が用いられる
抽出液からのN末端欠損LTの分離、精製たとえばゲル
ろ過、ヒドロキシアパタイトカラムクロマトグラフィー
、イオン交換カラムクロマトグラフィー、超遠心、ヒト
LT抗体を用いるアイニティクロマトグラフィーにより
行うことができる。
以上により、本発明者がN末端欠損L Tの遺伝子を取
得し、この遺伝子を用いるN末端欠損LTの製造方法が
示されたが、製法は以上に限定されるものではない。
上記のN末端欠損LTを動物に接種し、抗ヒトLT抗体
の産生を促す。接種動物としては、例えばウサギ、ラッ
ト、マウス、モルモットなどが用いられるが、M o 
A b製造の場合にはマウスが特に好ましく用いられる
接種方法としては、通常実施される方法に従えばよく、
例えばマウスに1回1〜100μg、好ましくは10〜
25μgを等容量(0,1m (1)の生理食塩水およ
びフロイントの完全アジュバントで乳化して、背部・腹
部の皮下あるいは腹腔内に2〜3週毎に3〜6回接種す
る方法がとら九る。
これらの免疫動物、例えばマウスから抗体価の高い個体
を選び、最終免疫3〜5日後に肺臓あるいはリンパ節を
採取し、それらに含まれる抗体産生細胞を骨髄腫細胞と
融合させる。融合操作は既知の方法に従い実施でき、融
合促進剤としてはポリエチレングリコール(以下、PE
Gと略す)やセンダイウィルスなどが挙げられるが、好
ましくはPEGが用いられる。骨髄腫細胞としてはNS
−1、P 3 U I 、 S p 2 / Oなど、
特にP3UIが好ましく用いられる。例えば脾細胞と骨
髄腫細胞との好ましい比率は1:1〜10:1で、これ
に重合度1,000〜6,000のPEGが10〜80
%の濃度で添加され、20〜37℃、好ましくは30〜
37℃で3〜10分インキュベートするのが良い。
ヒトLT抗体産生ハイブリドーマのスクリーニングには
種々の方法が使用できるが、例えばヒトLTを吸着させ
たマイクロプレートにハイブリドーマ培養上清を添加し
、次にホース・ラディッシュペルオキシダーゼ(以下、
HRPと略す)で標識した抗マウス免疫グロブリン抗体
を加え、プレート固相に結合した抗ヒトLTモノクロー
ナル抗体を検出するELISA法などが挙げられる。抗
体活性陽性のハイブリドーマは直ちにクローニングに供
されるが、通常これは限界希釈法などで容易に実施され
る。クローン化されたハイブリドーマ培養上清の抗体価
を上記の方法で測定し、安定的に力価の高い抗体を産生
ずるハイブリドーマを選択し、目的とするモノクローナ
ルなハイブリドーマを取得することができる。
以上のような製造法に従って作製した抗ヒトLT抗体産
生ハイブリドーマの例として、後述の実施例1に示した
マウスハイブリドーマLT3−11またはLT3−13
5が挙げられる。
次に本発明のヒトLT−C端ペプチドに対する抗体の作
成にあたっては、免疫原としてのヒトLT−C端ペプチ
ドが化学合成される。該C端ペプチドは、ペプチド合成
の公知の常套手段で製造され、固相合成法、液相合成法
のいずれかによってもよい。そのようなペプチド合成の
手段としては、たとえば「ザペプチズ(The Pep
tides)J第1巻(1966)、5ehrδder
 and Lubke著、Academic Pres
s。
New York、 U、S、Aあるいは1′ペプチド
合成″、泉屋ら著、丸善株式会社(1975年)に記載
された方法、たとえばアジド法、クロライド法、酸無水
物法、混合無水物法、DCC法、活性エステル法、ウッ
ドワード試薬Kを用いる方法、カルボジイミダゾール法
、酸化還元法、DCC/アディティブ(例、HONB、
HOBt、HO8u)法などがあげられる。
得られたペプチドはキャリヤー用蛋白、例えば牛血清ア
ルブミン(以下、BSAと略す)、牛チログロブリン(
以下、BTGと略す)、卵白アルブミン(以下、OVA
と略す)などに結合させ動物に接種させる方法がとられ
る。接種する動物としてはウサギ、ヒツジ、ヤギ、ラッ
ト、モルモットマウスなどが挙げら九、例えばウサギに
1回1〜2■を等容量(1+IQ、)の生理食塩水およ
びフロイントの完全アジュバントで乳化して、背部なら
びに後肢掌皮下に3〜4週毎に4〜6回接種して抗体を
産生させ得る場合が多い。最終免疫後、7〜12日で耳
静脈から採血し抗ヒトLT抗体含有血清が得られる。
以上の製造法に従って作製した抗ヒトLT−C端ペプチ
ド抗体として、後述の実施例2に示したウサギ抗体LT
−R1,LT−R2またはLT−R3が挙げられる。
本発明のヒl〜のLT免疫化学的測定方法においては、
互いに抗原決定部位を重複しない2種の抗体を用いる、
いわゆるサンドインチ(SW)法が用いられる。その測
定原理を説明すると下記の如くである。
サンドインチ法;未知量の抗原を含む被検液に担体上に
保持された過剰量の抗体を加えて反応させ(第1反応)
、次に標識剤で標識した過剰量の抗体の一定量を加えて
反応させる(第2反応)。
担体上に保持された標識剤もしくは担体上に保持されな
かった標識剤の活性を測定する。第1反応、第2反応は
同時に行なってもよいし、時間をずらして行なってもよ
い。
このSW法は一般に競合法に比べて、被検液中のLT以
外の非特異成分の影響を受けにくく、短時間での測定が
可能である。
本発明では、第1反応で用いる同相抗体と、第2反応で
用いるig諏抗体とが互いに抗原決定部位を重複しない
異種由来の2種の抗体であり、いずれもヒトLTの生物
活性を中和する特異抗体である。
固相抗体の調製には、公知の常套手段を応用し得るが、
たとえば″代謝” 、 8.696 (1971)に記
載されているブロムシアン法、グルタルアルデヒド(以
下、GLAと略す)法などが挙げられる。
また、より簡便でかつ好ましい方法として抗体をマイク
ロプレートやポリスチレン粒子上に物理的に吸着させる
方法などがある。
第2反応で用いるS識抗体における標識剤としては、放
射性同位元素(以下、RIと略す)、酵素、酵素基質、
蛍光物質、発光物質、ビオチンなどが挙げられる。これ
ら抗体と標識剤との結合には、公知の常套手段であるク
ロラミンT法〔ネーチャ(Nature)、 194.
495 (1962)) 、過ヨウ素酸法〔ジャーナル
・オブ・ヒストケミストリー・アンド・サイトケミスト
リー(J、 Histochem、 Cytochem
、)、 22.1084 (1974)) 、マレイミ
ド法[ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(J、B
iochem、)、 79.233 (1976)] 
、活性化ビオチン法〔ジャーナル・オブ・アメリカン・
ケミカル・ソサイアティ (J、 Am、Chem、 
Soc、)、100.3585 (1978))などが
用いられる。
ヒトリンホトキシンのSW法による特異的免疫化学的測
定方法を実施するには、(1)未知量のヒトLTを含有
する被検試料に、公知の常套手段で物理的もしくは化学
的に抗体を結合させた固相を加えて反応させる(第1反
応)。固相を洗浄したのち、標識剤で標識した抗体の一
定量を加えて反応させる(第2反応)。次に通常、同相
をよく洗浄し、固相上に結合している標識剤の活性を測
定する。標識剤がRIである場合、ウェルカウンターも
しくは液体シンチレーションカウンターで測定する。標
識剤が酵素である場合、基質を加えて放置し、比色法も
しくは蛍光法で酵素活性を測定する。標識剤が蛍光物質
、発光物質であっても、それぞれ公知の方法に従って測
定する。上述のアッセイ方法において、第1反応と第2
反応の間における洗浄を省略してもよいし、さらに簡略
化するために被検液、抗体結合固相および標識剤で標識
した抗体を同時に加えて反応させてもよい。即ち、本発
明で用いられた抗体は互いに抗原決定部位が異なってい
るため、試薬の添加順序、添加時間、洗浄操作の有無な
どによって影響を受けにくいという極めて優れた特色を
有するものである。
[実施例〕 以下に参考例・実施例により本発明を具体的に説明する
が、これらが本発明の範囲を制限するものでないことは
いうまでもない。
本発明の実施にあたり組み換えDNAの作製、組み換え
体の微生物への導入は特に断わらない限り下記の実験書
に従って実施した。
(1) T、Maniatis、 E、F、Fr1ts
ch、 J、 5anbrook。
「モレキュラークローニング(Molecular C
1oC1o−n1n、Co1d Spring Har
bor Laboratory刊(米国)(2)高木康
敬編著「遺伝子操作実験法」講談社刊なお、実施例に開
示するマウス−マウスハイブリドーマ I、T3−11
およびLT3−135はそれぞれ財団法人発酵研究所に
受託番号I F O50167およびI F O501
64として、また通商産業省工業技術院微生物工業技術
研究所(FRI)に受託番号FERM BP−1813
およびFERM BP−1814として寄託されている
プラスミドp’r B 618、pT B 622およ
びptrp781を保持する大腸菌Escherich
ia coli D H1株およびC600株(Esc
herichia coli D H1/ pT B 
618、Escherichia coli C600
/ pT B 622およびEscherichia 
coli D H1/ ptrp781)はそれぞれ丁
FOに受託番号I F O14542、I F O14
544およびI F O14546として、またFRI
に受託番号FERM  BP−1587、FERM  
BP−1589およびFERM BP−1591として
寄託されている。
参考例 1.  L929細胞障害活性評価LTの細胞
毒性能はL929細胞を用いて〔ジャーナル・オブ・イ
ムノロジー(J、 Immunol、)、 126巻(
1981年)235頁〕あるいは〔ジャーナル・オブ・
イムノロジカル・メソッズ(J、Immunol、 M
ethods)。
70巻(1984年)257頁〕の方法に準じて測定し
た。
即ち、96穴の組織培養用マイクロプレート(フローラ
ボラトリー社)を用いて10%のウシ胎児血清(Fe2
)を含むRPMI 1640培地で2倍階段希釈した試
料50μQにマイトマイシンC4μg/mQを含む上記
培地に懸濁した4X10’個/1IIQの濃度のL92
9細胞50μ℃を添加し5%炭酸ガス中37℃、48時
間培養した。培養終了後ジメチルチアゾイル・ジフェニ
ルテトラゾリウム臭酸塩(NTT)を用いて生細胞を染
色し10%5DS−0,OIN H(Jで溶解後590
nmにおける吸光度をタイターチック・マルチスキャン
(フローラボラトリー社)で測定した。得られた吸光度
は生細胞数に比例する。L929細胞の50%を殺すた
めに必要な生物活性量を1ユニツト/ m nと定義し
試料の生物活性をユニット/mΩで表した6参考例2.
天然の(Natural) L Tの採取Hinuma
ら(Microbiol、 Inmunol、  28
巻 (19g4年)935頁〕の方法に従い、TPAと
ConAとで活性化した正常ヒト末梢リンパ球を、10
%FC5含有RPMI 1640培地中37℃、5%C
O□で2〜3日間培養し、その培養上清からLT含有液
を得た。
参考例 3.形質転換用大腸菌株の作製DHI、 C6
00,MM 294の各種大腸菌株のコロニーをSOB
培地〔実験書(1)69頁)]OmMを用いて550n
I11の吸光度が0.3になるまで培養した。
水冷後遠心分離し得られた菌体を5mMの10mM N
aCQで洗浄した。菌体を5n+2の50mM CaC
Q 2に再懸濁し水冷下15分間放置した。遠心分離後
、0.5mMの50mM CaCQ2に懸濁し直ちに使
用した。
参考例 4.N末端  ヒトリンホトキシンの1近 ヒト末梢血より調製したリンパ球をTPA(15ng/
mA)とConA (40μg/mQ)とを含むRPM
11640培地(10%FC5を含む)中、37℃で培
養し、LTを誘導させた。24時間後、この誘導したl
X1010個のヒトリンパ球を5Mグアニジンチオシア
ネート、5%メルカプトエタノール HC(1 、pH 7.6, 10 mW E DTA
溶液中でテフロンホモゲナイザーによって破壊変性した
後Nーラウロイリルザルコシン酸ナトリウムを4%にな
るように加え、均質化した混合物を5.7M塩化セシウ
ム溶液( 5.7M塩化セシウム、0.1M EDTA
)6mM上に重層し、ベックマン SW28のローター
を用いて15℃で24,OOOrpm+ 48時間遠心
処理を行い、RNA沈殿を得た。このRNA沈殿を0.
25%Nーラウロイルザルコシン酸ナトリウム溶液にと
かした後、エタノールで沈殿させ, 10mgのRNA
を得た。このRNAを高塩溶液(0.5M Na(Fl
 、 10mM Tris−H(IFI pH 7.6
. 1mM t!DTA,0.3%SOS)中でオリゴ
(dT)セルロースカラムに吸着させ、ポリ(A)を含
むmRNAを低塩溶液( 10mM Tris−HC 
n ・pH 7.6. 1mM EDTA, 0.3%
SOS )で溶出させることにより、ポリ(A)を含む
mR N A 300μgを分取した。
このmRNA  をさらにエタノールで沈殿させ、0、
2mMの溶液(10mM Tris−HCQ pH 7
.6. 2mM EDTA,0.3%SOS)に溶かし
、65℃で2分間処理して10−35%シヨ糖密度勾配
遠心処理(ベックマンSW28のローターを用いて20
℃,25,OOOrpmで21時間遠心分離)すること
により分画した。この各分画につきRNAの一部づつを
、アフリカッメガエルの卵母細胞に注入し、合成される
蛋白質中のLT活性を測定し、沈降定数168近辺に相
当する分画にLTの活性を検出した。この分画のLT 
mRNAは約25μgであった。
このポリ(A)RNAを鋳型としてcDNAライブラリ
ーをOkayamaとBergの方法〔モレキュラーア
ンドセルラー・バイオロジー(Mo1.Cell。
Biol.)+ 2巻(1982年)161頁;同誌,
3巻(1983年)280頁)に従ってpcDV1ベク
ター、pL1リンカ−を用いて作製した6環状化したc
DNAを含むベクタープラスミドは大腸菌DHIに感染
させ、5μgのポリ(A)RNAより出発して約5X1
0’個のクローンよりなる大腸菌DHIを宿主としたc
DNAライブラリーを得ることができた。
■ ヒトLTcDNAを むプラスミドの  とその塩
基 」の 上記大腸菌DHIを用いたヒトcDNAライブラリーを
ニトロセルロースフィルター(ミリボア社、HATFフ
ィルター)上に約3X10’クローン/フイルターとな
るように10枚まき、このフィルターをマスターフィル
ターとしている各2枚ずつを1組としたレプリカフィル
ター計20枚を作製した。このレプリカフィルター上の
大gj菌を0.5NNaOH溶液でとかし露出変性した
プラスミドDNAをフィルター上に乾燥固定した[Gr
unstein 。
M、& Hogness、D、S、、 rプロシージン
グ・オブ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サイエンス
J (Proc。
Natl、Acad、Sci、USA)、72巻(19
75年) 3961頁〕。
一方、既に報告されているLT遺伝子の塩基配列(Gr
ay、ら、[ネイチ’r −(Nature) J31
2巻(1984年)721頁〕の一部(アミノ酸No、
162−167に対応する遺伝子部分)に相当するオリ
ゴヌクレオチドを合成してヒトLTcDNAのスクリー
ニングプローブとした。
をT4ポリヌクレオチドキナーゼ、〔γ−32P〕AT
Pを用いて32Pで標識した。
標識したプローブをDNAを固定したレプリカフィルタ
ーに別々に会合させた。会合反応は10μCiの標識プ
ローブを含む5 X S S C(0,15MNaCQ
 、 0.015M Sodium citrate)
、 5 XDenhardt’s。
0.1%S D S 、 1100p/rnA変性サケ
精子DNA溶液10m12中で40℃16時間行い、反
応後、フィルターを6XSSC,O,1% SDS溶液
で室温で30分ずつ3回、さらに43℃で60分ずつ2
回洗浄した。〔実験帯(1)309頁〕。洗浄したフィ
ルターよりラジオオートグラムをとり、プローブに対し
て反応する菌株を1組2枚のレプリカフィルターのラジ
オオートグラムを重ね合わせることにより探した。この
方法により約3X10’c。
1oniesより、プローブに対して反応する50株の
E。
coliDH1株を得た。
これらの菌株よりプラスミドDNAをアルカリ法[Bi
rnboim、H,C,& Doly、J、、rヌクレ
イツク アシラズリサーチ(Nucleic Ac1d
s Res、 ) 、11巻(1979年) 1513
頁〕によって抽出精製した。DNAを制限酵素BamH
I(全酒造製)で切断し、アガロースゲル電気泳動で分
画した後、DNA断片をアガロースゲル中よりニトロセ
ルロースフィルター(ニスアンドニス社、BA85)上
に移した〔サザンブロッティング法、実験帯(1)38
2頁〕。このフィルターを前記のオリゴヌクレオチドプ
ローブと会合させると、プラスミドDNA断片はプロー
ブと反応した。
そこで、これらのうち最大のBamHIDNA断片(c
DNA部分)を生じたプラスミドを有する1株足、吐に
12 DHI/pTB618を選び出した。このプラス
ミドDNAのcDNA部分の塩基配列をジデオキシヌク
レオチド合成鎖停止法[J、Messingら、[ヌク
レイツク アシッズリサーチ(Nucleic Ac1
ds Res、)、9巻(1981年)309頁〕によ
って決定した。
その結果、プラスミドpTB61gに含まれるLT遺伝
子は完全ではなく3′末端側非翻訳部分より上流側No
、18のアミノ酸であるProのコドンCCCの第3番
目のCまでを含むことが判明した。
上記で作製したプラスミドpTB618を制限酵素N5
il(全酒造製)とBamHIで切断し、LT遺伝子を
含む1.1キロ塩基対(以下、Kbpと略す)のDNA
断片を分離した。このDNAにT4  DNAポリメラ
ーゼ(PL社製)を反応させ、末端を平滑化させた後、
フレームが合うように、16−marのATGつきEc
oRIリンカ−(AACATGAATTCATGTT)
をT4DNAリガーゼによって結合させた。T4DNA
リガーゼを65℃10分間の熱処理によって失活させた
のちさらに制限酵素EcoRTで切断し、アガロース電
気泳動でリンカ−の結合したLT遺伝子を含む0.6K
bpのDNA断片を分離した。
一方(K urokawa 、 T、ら、、「ヌクレイ
ツク アシッズリサーチ(Nucl、Ac1ds Re
5)J 11巻(1983年)3077頁〕に記載のプ
ラスミドptrp781を制限酵素EcoRIで切断し
、5″末端のリン酸をアルカリ性ホスファターゼ処理に
よって除去した。このDNAと、ATGつきEcoRI
リンカ−の結合した、0.6 KbρのLT DNA断
片を混合し、T4  DNAリガーゼを作用させて、ト
リプトファンプロモーターの下流にLT遺伝子の挿入さ
れた、大腸菌のヒトLT発現ベクターP”r B 62
2を構築した。
上記の如く作製したプラスミドpTB622を用いて参
考例3記載の大腸菌DJ(1株を形質転換させた。
得られた形質転換体をM9−CA培地〔実験書(1)6
9頁32.5fi中37℃、4時間培養し、インドール
アクリル酸25μg / m Q添加し、さらに4時間
培養を継続した。集菌後、0.01%リゾチームおよび
10%庶糖を含むトリス・塩酸緩衝液(pH7,5) 
Loom 11に懸濁し5℃で1時間反応後、水冷下5
分間超音波処理した。
次いで該抽出液を遠心分離後、5mMリン酸緩ロースC
L−6B (ファルマシア社)のカラムに添加した。同
緩衝液で洗浄後0.1M N a CQを含む同緩衝液
で溶出し比活性?、8 X 10’ U /■の粗精製
液を得た。
上記粗精製液を塩酸を用いてpH6,0に調整後、0.
1MNaCQ含有5mMリン酸緩衝液(p H6,0)
で平衡化したブルーセファロースCL−6Bカラムに添
加し十分洗浄後、0.5M NaCQを含む5mMリン
酸緩衝液(pH8,0)で溶出した。同溶出液の比活性
は7.4 X 10’ U /■であった。
さらに、この溶出液を5mMリン酸緩衝液(pH7,3
)で平衡化したセファクリルS−200のカラムでゲル
ろ過し、比活性1.6 X 107U /■の精製液を
得た。
実施例1.マウス ヒトLTモノクローナル夙聚青 ■■ 参考例4−■に記載のヒトLT精製標品200μg /
 m Q生理食塩水溶液に等量のフロイント完全アジュ
バントを添加し十分乳濁後、BALB/cマウス(♀、
n =1(1:  20tt g 10.2 m m 
/マウス)に腹腔および背部皮下投与し、3週間隔で追
加免疫を実施した。4回の追加免疫後、2週で最大の血
清抗体価を示した個体について、同じLT抗原液(50
μg70.1mfi生理食塩水/マウス)を静脈内投与
した。
■11敗査 最終免疫後3日で肺臓を摘出し、腫細胞懸濁液を常法に
より調製した(約10”個)。次いでマウス骨髄腫細胞
(P3U、1) 2X 10’個を添加し。
PEG6000を用いてケーラーとミルスタインの方法
〔ネーチャー(Nature)、 256.495 (
1975) )に準じて細胞融合に供した。
融合終了後、細胞混液をヒボキサンチン・アミノプテリ
ンおよびチミジンを含む、いわゆるHAT培地中に懸濁
し10日間培養した。以後は親細胞の選択が終了次第、
HAT培地から7ミノプテリンを除いたHT培地に代え
培養を続けた。
■ハ ブ1ドーマの  およびクローニング同相に精製
ヒトLTを吸着させたマイクロプレートを用いるELI
SA法でハイブリドーマ培養上清の抗体価を測定した。
融合10日から20日後でハイブリドーマの出現を認め
、かつヒトLTに結合する抗体の出現がみられた。特に
結合活性の強いハイブリドーマについて、限界希釈法に
よるクローニングに供した。
クローン化したハイブリドーマの培養上清を同様にEL
ISA法のスクリーニングに供し、ヒトLT結合能の強
いものを選択した。これらについては、さらに参考例1
記載のL929細胞障害活性試験を用いて、ヒトLTの
活性に対する中和能を測定した。すなわち、ヒトLT1
00ユニット/mρに等量のハイブリドーマ培養上清を
加え、37℃で1時間反応後、L929細胞障害活性試
験に供した。
これらの結果、ヒトLTと結合し、かつ、その細胞障害
活性を中和するM o A b産生ハイブリドーマLT
3−11およびLT3−135が得られた。これらの免
疫グロブリンクラス・サブクラスはオークターロ二−法
による測定で、それぞれIgG2bおよび工g02aで
あった。
■モノクローナル  の クローン化されたハイブリドーマを、10%FC8を含
むイスコツ−ハム混合培地(I−H培地)中37℃、5
%c o、濃度インキュベーターを用いて培養し、その
上清より抗体を得た。
一方、多量の抗体を得るためには、予め0.511Q鉱
油を腹腔的投与したB A L B / cマウスに5
×10′個のハイブリドーマを腹腔内接種した。約10
−15日後に腹水の貯溜が見られた。
抗体の精製は常法により、45−50%飽和硫酸アンモ
ニウムで分画後、DEAE−セルロースおよびプロティ
ンAカラムクロマトグラフィーに供し実施した。
公知の固相合成法でペプチド合成機(アプライド・シス
テム、モデル430A型)を用いて作成されたヒトLT
−C端ペプチド(152−171)の10■15mQ水
溶液をB TG40mg/ 5+++fl水溶液に加え
、軽く超音波処理後、2%GLA溶液1mQ氷冷下、静
かに滴下し5時間反応させた。生理食塩水で3回透析後
(3QX3)、凍結保存し免疫原として用いた。
0組 ペプチド−BTG複合体4■/1.5mQ生理食塩水溶
液に等量のフロイント完全アジュバントを加え、ウサギ
(S 、 n = 3 : 1.3mg/ 1mn /
ウサギ)の背部ならびに後肢掌皮下への免疫を開始した
追加免疫は免疫原に等量のフロイント不完全アジュバン
トを加えて、4週毎に5回接種し実施した。
■策生夏聚逍 最終免疫後7〜10日に耳静脈から採血し、遠心分離し
て抗血清を得た。
特異抗体の製造については、上記の血清を公知の方法に
従い、塩析およびカラムクロマト処理に供し、さらに得
られた抗体IgG画分を不溶化ヒトLT−セルロファイ
ン力ラムのアフィニティークロマトで精製した。すなわ
ち、0.15M NaCQを含む0.02Mホウ酸緩衝
液(pH8,0)で平衡化したヒトLT結合カラムにウ
サギ抗ヒトLT−IgG画分を添加し十分に洗浄後、0
.02Mグリシン−塩酸緩衝液(pH2,3)で溶出す
ることにより、ヒトLTに親和性の高い中和特異抗体L
T−R1。
LT−R2およびLT−R3が得られた。
実施例3.ヒトLTのELISA ■     八   の 実施例1および2で得られた精製抗体(LT3−11お
よびLT−R2)を10Mg/mQの濃度にリン酸食塩
緩衝液(以下、PBSと略す)、pH7゜7で希釈し、
96穴のマイクロプレートに100μQ/ウエル添加し
た。5℃で一夜放置後、抗体液を除去し2%BSAおよ
び0.05%チメロサールを含むP B S 100μ
Qを添加し、用時まで冷所保存した。■ビオチン  ヒ
  の ヒトLT特異抗体LT3−11およびLT−R2の1 
mg/ 1+nQ P B S溶液1mQにN−ヒドロ
キシスクシンイミド・ビオチン(NH8−ビオチン)(
フナコシ薬品・販売)の0.5■/ m Qエタノール
−判− 溶液20μ氾を静かに滴下・攪拌し反応させた。室温で
2時間反応後、PBSで平衡化したセファデックスG−
25カラムに供し、未反応のNH3−ビオチンを除去し
た。得られた蛋白画分の内、最大の抗体活性を示したフ
ラクションを分取しビオチン標識化抗体を得た。
■精製ヒトLTの測 2%BSA含有PBSを用いて、参考例4で得ら九た精
製ヒトLTを希釈し、その100Pflを上記■で調製
した抗体結合マイクロプレートの各ウェルに添加し、室
温で2時間反応させた。反応終了後、0.1%Twee
n 20を含むPBS (以下、Tw−PBSと略す)
でプレートを洗浄1次いで■で調製したビオチン4#!
識化抗体の1000倍希釈液100μQを添加した。室
温で2時間反応後、再びTw−PBSで洗浄、次いでH
RP標識アビジン(フナコシ薬品・販売)500倍希釈
液100μQを加えて室温で1時間放置した。反応終了
後、マイクロプレートをTw−PBSで良く洗浄し、酵
素基質液(40mM o−フェニレンジアミンと6mM
過酸化水素とを含む0.1Mクエン酸緩衝液、pH5,
5)100μQを添加、10分間発色反応を行わせた。
lN−H,SO2で反応停止後、492nm における
吸光度を測定した。
LT3−11を固相抗体、LT−R2を標識抗体に用い
る系(A)と、LT−R2を固相抗体、LT3−11を
標識抗体に用いる系(B)との比較を第1図のヒトLT
標準曲線に示した。(B)の系で約2ユニツト/ m 
41、O,Ing/ m fl、10 pg/ウェルの
ヒトLTが測定できる。
測定値は生物活性と良く相関した。
【図面の簡単な説明】
第1図はヒトLTの標準曲線を、第2図はヒトLTの含
有検液におけるELISAとバイオアッセイとの比較結
果を、それぞれ表わす。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)N末端欠損ヒトリンホトキシンで免疫した動物の
    脾細胞もしくはリンパ節と骨髄腫細胞とを融合させるこ
    とによって得られ、かつヒトリンホトキシンに対するモ
    ノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ。
  2. (2)N末端欠損ヒトリンホトキシンが下記のアミノ酸
    配列を有する組み換え型ヒトリンホトキシンである、請
    求項1記載のハイブリドーマ。 【遺伝子配列があります。】 〔式中、R_1はPro又はPhe、R_2は【遺伝子
    配列があります。】 で示されるペプチドまたはその一部を示し、nは0又は
    1を示す。〕
  3. (3)マウスーマウスハイブリドーマLT3−11、又
    はLT3−135である請求項1記載のハイブリドーマ
  4. (4)請求項1記載のハイブリドーマより産生される抗
    ヒトリンホトキシンモノクローナル抗体。
  5. (5)請求項3記載のマウス−マウスハイブリドーマL
    T3−11、又はLT3−135より産生され、ヒトリ
    ンホトキシンの細胞毒性を中和するマウスIgGモノク
    ローナル抗体。
  6. (6)ヒトリンホトキシン−C端ペプチドで免疫した動
    物より採取される抗ヒトリンホトキシン抗体。
  7. (7)ヒトリンホトキシン−C端ペプチドが下記のアミ
    ノ酸配列を有する合成ペプチドである、請求項6記載の
    抗ヒトリンホトキシン抗体。 【遺伝子配列があります。】 〔式中、Rは【遺伝子配列があります。】 で示されるペプチド又はその一部を示す〕。
  8. (8)抗ヒトリンホトキシン抗体がヒトリンホトキシン
    の細胞毒性を中和するウサギ抗体LT−R1、LT−R
    2およびLT−R3である請求項7記載の抗ヒトリンホ
    トキシン抗体。
  9. (9)被検液と担体上に保持された抗ヒトリンホトキシ
    ン抗体を反応させ、さらに標識剤で標識された抗ヒトリ
    ンホトキシン抗体を反応させた後担体上に保持された標
    識剤または担体上に保持されなかった標識剤の活性を測
    定する、被検液中のヒトリンホトキシンの免疫化学的測
    定方法であって、担体上に保持される抗体と標識剤で標
    識される抗体とが互いに抗原決定部位を重複しない2種
    の抗体であり、該抗体のうち一方がヒトリンホトキシン
    −C端のペプチドと反応する抗体であり、他方が抗ヒト
    リンホトキシンモノクローナル抗体であることを特徴と
    する方法。
JP6756489A 1988-03-29 1989-03-22 抗ヒトリンホトキシンモノクローナル抗体およびそれを用いるヒトリンホトキシンの検出方法 Pending JPH0216974A (ja)

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