JPH02169710A - 異形断面アクリル系繊維及びその製造法 - Google Patents

異形断面アクリル系繊維及びその製造法

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JPH02169710A
JPH02169710A JP31621188A JP31621188A JPH02169710A JP H02169710 A JPH02169710 A JP H02169710A JP 31621188 A JP31621188 A JP 31621188A JP 31621188 A JP31621188 A JP 31621188A JP H02169710 A JPH02169710 A JP H02169710A
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JP
Japan
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spinneret
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constituent
branches
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Application number
JP31621188A
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English (en)
Inventor
Kazuo Nishimura
和生 西村
Taku Tabuchi
田渕 卓
Fumio Takemoto
竹本 富美男
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光沢に優れたボリュウム感、ソフトな風合を有
する異形断面アクリル系繊維及びその製造法に関する。
[従来の技術] 従来光沢に優れたアクリル系繊維を得る方法としては、
光の反射率を上げるため単繊維を偏平にする例が多く採
用されているが、単繊維を偏平にするには、紡糸口金の
孔形をスリット状にする方法が行われてきた。しかし乾
湿式紡糸方法でアクリル系繊維をこのようなスリット状
孔形状の紡糸口金を用いるには次のような問題点がある
。即ち、光沢を強めるため偏平率を大きくしようとすれ
ば、紡糸口金表面と凝固浴液面との間隔を小さくしなけ
ればならない。この方法によれば偏平率は大きくなるも
のの、繊維の表面に微細な皺が発生し、光沢が鈍くなり
やすい。又光沢のバラツキを小さくするために、紡糸口
金表面と凝固浴液面との間隔を±0. 5 mm以内に
極めて高精度に設定しなければならない。
これは工業的には相当の高額な設備を用いたとしても到
底実現が不可能なくらい高度な要求技術である。
紡糸口金表面と凝固浴液面との間隔を大きく取りすぎる
と、その間隔設定の精度は低くて工業的ではあるが、偏
平率が小さくなり光沢が発現しにくい欠点がある。一方
紡糸口金の孔自体を極めて細長くすることも偏平率アン
プの方法として考えられるが、これは孔面積が小さくな
り孔詰まりを生じやすく、又紡糸口金の加工も困難であ
るという欠点を有する。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者らは乾湿式紡糸方法で紡糸口金表面と凝固浴液
面との間隔にあまり左右されずにアクリル系繊維に光沢
窓を付与しうる技術につき種々検討の結果、トライロー
バル断面のアクリル系繊維の構成枝に偏平面を形成させ
ることにより光沢に優れた繊維を乾湿式紡糸により得ら
れることを見い出し、本発明に到達した。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は偏平面を有する3本の構成枝からなるトライロ
ーバル断面でそれらの構成枝の根元部分でそれぞれ他の
構成枝となす角度のうち少なくとも2ケ所が130°以
下である異形断面アクリル系繊維、及び上辺0.01〜
0.04 +n+n、下辺0.02〜0.1 mm、高
さ0.1〜0.5 mmの台形状スリットをその上辺を
内側にして放射状に3ケ配置して1組とする孔面積0.
01〜0.08 nun2の小孔群を複数個有する紡糸
口金を使用してアクリロニトリル系重合体及び有機溶媒
を含む紡糸原液を乾湿式紡糸することを特徴とする異形
断面アクリル系繊維の製造法にあり、繊維に光沢窓があ
り且つその製造において紡糸口金表面と凝固浴液面との
間隔にあまり左右されないことが特徴となる。偏平面を
有する3本の構成枝からなるトライローバル断面である
ため、光の反射率が高く光沢に優れているだけでなくボ
リュウム感、ソフトな風合を有する特徴も合わせ有して
いる。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明において紡糸口金として、上辺0.01〜0.0
4m+n、下辺0.02〜0.1 nun、高さ0.1
〜0.5胴の台形状スリットを3ケを1組とする孔面積
が0.01〜0.08mm” t7)乳群を複数個有す
る紡糸口金を使用する。1つのスリットの大きさがこの
範囲より小さい場合は孔詰まりを生しやすく、逆にこの
範囲より大きい場合は偏平面の有するシャープなトライ
ローバル断面とはなりにくい。
この紡糸口金を用いて紡糸原液を乾湿式紡糸するにあた
り、アクリル系繊維用のアクリロニトリル系重合体とし
ては特に制約はなく、通常使用されているアクリロニト
リル系重合体ならなんら差し支えなく、その共重合しう
る単量体として酢酸ビニル、アクリル酸メチル、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、アクリルアミド、メタリルスル
ホン酸ソーダ等が用いられ、又紡糸原液調製用の溶媒と
してはアクリロニトリル系重合体を溶解しうるちのであ
れば制限されるものでないが、ジメチルスルホキシド、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、Tブチ
ロラクトン等の有機溶媒が好ましい。凝固浴液としては
常法により有機溶媒を水、アルコール等の非溶媒で希釈
して用いられる。例えば水と混合使用する場合は有機溶
媒の温度を60〜75重景%の重量とする。75重量%
を越えると繊維表面に微細な皺が発生しやすくなり光沢
を低下させる。60重量%を下回っても光沢は増加せず
むしろ溶媒の回収に多大のエネルギーを必要とするので
経済的でない。紡糸口金と凝固浴液面の距離は2〜12
mmとすることが望ましい。
この距離が2mm未満となると繊維表面に微細な皺が発
生しやすくなり光沢の低下を招きやすい。
又12鵬を越えるとシャープなトライローバル断面とな
らない。更に各構成枝が接している根元部分でなす角度
130゛を越えると光沢、ボリュウム感、ソフトな風合
が得られない。
本発明の繊維は偏平面をもつ構成枝を有するトライロー
バル断面を呈しているため、巻き取り時にも毛羽が発生
しやすく撚糸や仮撚等の後工程通過のトラブルを生じや
すいが、この欠点は、乾湿式紡糸された糸が洗浄、延伸
、乾燥の後に高率の収縮緩和を施すことを組み入れるこ
とにより解決され毛羽の抑制された原糸を作ることを可
能にする。即ち収縮緩和を230〜255°Cの温度範
囲で30〜50%の緩和率とすると毛羽の全然ない糸と
なる。230°C未満の緩和温度では毛羽の発生、25
5 ”Cを越えると糸の融着の発生を招く。
〔実施例〕
以下本発明を実施例により具体的に説明する。
なお実施例中%とあるのは重量%の意味である。
実施例1 アクリロニトリル91.5%、酢酸ビニル8.5%から
なるアクリロニトリル系重合体26重量部をジメチルア
セトアミド74重量部に溶解し紡糸原液とした。この紡
糸原液を上辺が0.015鴫、下辺が0.035閾、高
さが0.21NF[11の台形状スリット3ケからなr
乳群を30個有する紡糸口金を通し、ジメチルアセトア
ミド濃度を70%に保った凝固浴液中に凝固浴液面と紡
糸口金表面の距離を4mmに設定し乾湿式紡糸した。そ
の後洗浄、延伸、乾燥を常法により実施した後、250
°Cで45%緩和し巻き取った。得られた糸は毛羽が全
然ないシャープな側表面が滑らかなトライローバル断面
を有し、各構成枝のなす角度が30°、35°、110
°で光沢が強くボリュウム感のあるソフトな風合の糸が
得られた。
実施例2 アクリロニトリル90.5%、酢酸ビニル9.5%から
なるアクリロニトリル系重合体25重量部をジメチルホ
ルムアミド75重量部に溶解し紡糸原液とした。この紡
糸原液を上辺が0.02鵬、下辺が0.03mm、高さ
が0.25mmの台形状スリット3ケからな矛乳群を3
0個有する紡糸口金を通し、ジメチルホルムアミド濃度
を75%に保った凝固浴液中に凝固浴液面と紡糸口金表
面の距離を10mmに設定し乾湿式紡糸した。
その後洗浄、延伸、乾燥を常法により実施した後、24
0°Cで35%緩和し巻き取った。得られた糸は実施例
1で得たと同様毛羽が全然ないシャープな側表面が滑ら
かなトライローバル断面を有し、光沢が強くボリュウム
感のあるソフトな風合の糸が得られた。
比較例1 凝固浴液面と紡糸口金表面との距離を19mmとする外
は実施例1と全て同じ条件にして実施したが、シャープ
なトライローバル断面が得られず、各構成枝のなす角度
がそれぞれ180゜170’   145°となった。
このため光沢が抑えられると共にボリュウム感とソフト
性も発現が乏しいものとなった。
比較例2 緩和条件が225°C220%とする外は実施例1と全
て同じ条件にして実施したが、毛羽が大量に発生し糸切
が起こり巻き取ることができなかった。
〔発明の効果〕
本発明で得られる繊維は従来のアクリル系繊維にはない
優れた光沢を有し、ボリュウム感とソフトな風合を合わ
せ持った衣料分野に新しい市場を開拓しうる素材である
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するに使用した紡糸口金の平面図
である。 11・・・上辺、i!、2・・・下辺、h・・・高さ特
許出願人 三菱レイヨン株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)偏平面を有する3本の構成枝からなるトライロー
    バル断面でそれらの構成枝の根元部分でそれぞれ他の構
    成枝となす角度のうち少なくとも2ケ所が130°以下
    であることを特徴とする異形断面アクリル系繊維。
  2. (2)上辺0.01〜0.04mm、下辺0.02〜0
    .1mm、高さ0.1〜0.5mmの台形状スリットを
    その上辺を内側にして放射状に3ケ配置して1組とする
    孔面積0.01〜0.08mm^2の小孔群を複数個有
    する紡糸口金を使用してアクリロニトリル系重合体及び
    有機溶媒を含む紡糸原液を乾湿式紡糸することを特徴と
    する第1請求項記載の異形断面アクリル系繊維の製造法
JP31621188A 1988-12-16 1988-12-16 異形断面アクリル系繊維及びその製造法 Pending JPH02169710A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100419335B1 (ko) * 2001-12-05 2004-02-19 도레이새한 주식회사 이형단면사 제조용 방사구금 및 이를 이용하는이형단면사의 제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100419335B1 (ko) * 2001-12-05 2004-02-19 도레이새한 주식회사 이형단면사 제조용 방사구금 및 이를 이용하는이형단면사의 제조방법

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