JP5128540B2 - アクリル系繊維を含んだ紡績糸およびそれを用いた編地 - Google Patents

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本発明は、単糸繊度の小さいアクリル系繊維を用いてなる高強力で、加工通過性が良好で、品位に優れた紡績糸ならびにそれを用いた編地に関する。
従来、アクリル系繊維は、保温性と肌触りの良さからインナー用素材として広く使用されているが、近年は生地を薄くして柔らかさを追及した製品が開発されている。生地を薄くするためには細番手の糸が選定されるが、糸強力が低下することから紡績や編立等の加工通過性が悪化したり、編地にしたときの生地表面が毛羽立つことで品位が低下する問題があった。さらに、インナー用途では吸湿性を上げるため再生セルロースを混綿することが多いが、他素材と混ぜあわせることで糸強力が一層低下するという問題があった。
一方でアクリル系繊維と再生セルロース繊維から製造した紡績糸は、従来から種々の方法で提案されている。
例えば、熱可塑性合成繊維とリヨセル繊維を混用する紡績糸がある(特許文献1)。しかしながら、熱可塑性合成繊維に対して沸水収縮率が0.4〜4%であることしか規定しておらず細番手の紡績糸の生産には問題があった。
また、抗ピリング性を有するアクリル系繊維と再生セルロース繊維を複合してなる紡績糸がある(特許文献2)。しかしながら、アクリル系繊維の形状について触れられておらず、繊維間摩擦が考慮されないことから細番手の紡績糸の加工通過性や品位が低下するといった問題があった。
特開平10−25632号公報 特開2004−44008号公報
従来技術では、生地を薄くするために、細番手の糸が選定したときの生地表面が毛羽立ちによる品位低下や、インナー用途では吸湿性を上げるため再生セルロースを混綿した場合、糸強力が一層低下するという問題があった。
本発明は、以下のとおりである。
(1) 単糸繊度が0.3〜1.7dtex、
引張強さが2.0cN/dtex以上、
繊維断面における長軸の最大値Aと短軸の最大値Bで表される長方形の断面積をS、繊維自体の断面積をS1としたとき、
面積比(S1/S)が0.20<(S1/S)<0.90を満足し、
繊維長を繊維径で割り返したアスペクト比が2.5×10〜5.5×10であり、
繊維表面の繊維軸と垂直方向に最大0.3〜3.0μmの凹凸を有するアクリル系繊維を含んだ紡績糸。
(2) (1)記載の紡績糸がアクリル系繊維を40〜90質量%、
単糸繊度0.5〜2.0dtexの再生セルロース繊維を10〜60質量%で構成される紡績糸。
(3) (2)記載の紡績糸を含む編地。
本発明は、以上のような実情を鑑み、単糸繊度の小さいアクリル系繊維を用いてなる高強力で、加工通過性が良好で、品位に優れた紡績糸ならびにそれを用いた編地を提供することにある。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明におけるアクリル系繊維とは、アクリロニトリルとアクリロニトリルに共重合可能な不飽和単量体からなる短繊維である。ここで、アクリロニトリルに共重合可能な不飽和単量体とは、特に限定されないが、例えばアクリル酸、メタクリル酸およびこれらの誘導体、酢酸ビニル、アクリルアミド、メタクリルアミド、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルベンゼンスルホン酸ソーダ、メタクリルスルホン酸ソーダ、アクリルアミドメチルスルホン酸ソーダ、ビニルベンゼンスルホン酸ソーダ、メタクリルスルホン酸ソーダ、アクリルアミドメチルスルホン酸ソーダが挙げられる。
本発明のアクリル系繊維は、単糸繊度が0.3〜1.7dtex、好ましくは0.5〜1.0dtexである。単糸繊度が1.7dtexを超えると繊維製品にソフトな風合いを与えることができず、0.3dtex未満では、紡績加工が難しいため、好ましくない。
また本発明のアクリル系繊維の引張強さは、紡績工程通過等の実用性に耐えうるために2.0cN/dtex以上であることが必要である。
本発明のアクリル系繊維の繊維断面形状が丸、楕円、亜鈴、多葉または扁平であり、かつ繊維断面における長軸の最大値Aと短軸の最大値Bの積で表される長方形の断面積をS、繊維自体の断面積をS1としたとき、面積比(S1/S)(以下、断面パラメータと略す)が 0.20<(S1/S)<0.90 となることが必要である。断面パラメータが 0.20以下であると、断面形状から繊維の曲げ剛性が大きくなり、風合いが硬くなることから好ましくない。一方、断面パラメータが 0.90以上であると、繊維断面にエッジが存在することになりソフトな風合いを与えることが出来ずシャリ感が増加するので好ましくない。
また本発明のアクリル系繊維の繊維長を繊維径で割り返したアスペクト比(以下、アスペクト比と略す)が2.5×10〜5.5×10であり、好ましくは、3.0×10〜4.5×10である。アスペクト比が2.5×10未満であると、繊維間の抱合性が低く、紡績糸にしたときに満足な糸強力が得られないので好ましくない。アスペクト比が5.5×10を超えると、紡績工程でスライバーにドラフトをかけて繊維を引き揃えながら紡績糸を作っていくときに、繊維間の摩擦が大きすぎて繊維に張力がかかり切断することになるので好ましくない。
また本発明のアクリル系繊維は、繊維表面の繊維軸と垂直方向に最大0.3〜3.0μmの凹凸(以下、凹凸と略す)を有する必要がある。凹凸が0.3μm未満であると、繊維間の接触点が大きく、紡績工程で繊維間の摩擦が大きくなり繊維に張力がかかり切断することになるので好ましくない。
凹凸が3.0μmを超えると、編地にしたときのドライ感が増し、ソフトな風合いを与えることが出来ないので好ましくない。さらに繊維間の接触点が小さく紡績糸の強力が上がらない。
また本発明の紡績糸の構成としては、前記のアクリル系繊維が40〜90質量%、単糸繊度0.5〜2.0dtexの再生セルロース繊維が10〜60質量%からなることが好ましい。本発明における再生セルロース繊維としては、レーヨンやリヨセル等セルロースを溶解して再生した繊維なら何れでも良い。単糸繊度が2.0dtexを超えると繊維製品にソフトな風合いを与えることができず、0.5dtex未満では、紡績加工が難しいため、好ましくない。
紡績する繊維の断面積が均一であることが好ましいので、アクリル系繊維と再生セルロース繊維は繊度が近いものが選ばれるが、再生セルロースの方がアクリル系繊維よりも比重が大きいことから、アクリル系繊維よりも再生セルロースの繊度が大きいことが多い。
再生セルロース繊維が60質量%を超えると、風合いに堅くなりソフト感が損なわれることから好ましくない。再生セルロースが10質量%未満では、吸水性能が低下するので好ましくない。
アクリル系繊維の製造に使用されるアクリロニトリル系重合体の溶剤としては、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドの有機溶剤、硝酸、ロダン酸ソーダ、塩化亜鉛の無機塩濃厚水溶液が挙げられるが、繊維の断面形状を容易に制御できることから、有機溶剤を使用することが望ましい。
紡糸方法は、湿式紡糸法や乾湿式紡糸法があるが、繊維断面形状を制御する点で、湿式紡糸法が望ましい。アクリル系ポリマーを有機溶剤で溶解して、15〜30質量%の紡糸原液を調整する。15質量%未満であると引張強さが低下する。一方30質量%を超えると曳糸性を損ねて紡糸糸切れが多発する。
本発明では、紡糸原液を紡糸口金から水と有機溶剤が混合された紡浴中へ押出して、凝固し繊維化する。有機溶剤水溶液の濃度は20〜70質量%、有機溶剤水溶液の温度は25〜60℃とし、好ましくは、有機溶剤水溶液の濃度は25〜60質量%、有機溶剤水溶液の温度は30〜50℃である。有機溶剤水溶液の濃度が20質量%未満であると、均一な凝固が進行せず繊維の断面制御が困難になる。70質量%を超えると凝固が遅くなり繊維間で接着が発生する。有機溶剤水溶液の温度が25℃未満になると曳糸性が低下し紡糸糸切れが多発する。有機溶剤水溶液の温度が60℃を超えると凝固が速くなり繊維の引張強さが低下する。
また、紡浴から繊維をローラーで引き取るときの引取り速度を、紡糸原液を紡糸口金から紡浴へ押出した時の吐出速度で割り返したノズル延伸倍率が0.4〜1.7で設定され、好ましくは0.6〜1.5である。
ノズル延伸倍率が1.7を超えると、ノズル面で紡糸された繊維の切断が多発するので好ましくない。ノズル延伸倍率が0.4未満の場合、繊維断面の制御が困難となる。
さらにアクリル系繊維の断面パラメータが 0.20<(S1/S)<0.90 であるためには、凝固浴の溶剤濃度は20〜70質量%、溶剤温度は25〜60℃、ノズル延伸倍率は0.4〜1.7に設定することが好ましい。
凝固浴にて紡糸され繊維化された糸条は、70℃以上の熱水が循環している槽の中へ連続的に供給することで溶剤を除去しながら通過させる。このとき熱水槽の前後に配置したローラーの回転速度を変えることで糸条を延伸(以下、熱水延伸と略す)しながら通過させる。
熱水延伸の延伸倍率である熱水延伸倍率とノズル延伸倍率の比率は、熱水延伸倍率/ノズル延伸倍率が3〜12とし、好ましくは熱水延伸倍率/ノズル延伸倍率が3〜7である。熱水延伸倍率/ノズル延伸倍率が3未満の場合は、繊維の引張強さが低く、さらに繊維表面の繊維軸と垂直方向の凹凸が0.3μm未満になるので好ましくない。熱水延伸倍率/ノズル延伸倍率が12を超える場合は、繊維表面の繊維軸と垂直方向の凹凸が3.0μmを超えるので好ましくない。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。なお、各特性値の測定は、以下の方法に従った。
(単糸繊度および引張強さ)
JIS L 1015 に記載されている方法に基づいて実施した。
(断面パラメータ:面積比(S1/S))
任意に100本サンプリングした繊維の断面を、走査電子顕微鏡(Philips製 XLシリーズ)を用いてそれぞれ撮影し、画像解析ソフト(Win roof)で繊維断面における長軸の最大値Aと短軸の最大値Bで表される長方形の断面積をS、繊維自体の断面積をS1としたときのSとS1を計測し、それぞれ(S1/S)を計算した平均値を、面積比(S1/S)とした。
(アスペクト比)
任意に100本サンプリングした繊維の断面を、(Philips製 XLシリーズ)を用いてそれぞれ撮影し、画像解析ソフト(Win roof)で繊維自体の断面積S1を計測し、断面積S1をもとに円換算したときの直径を計算して、それぞれの平均値を直径Dとした。JIS L 1015 に記載されている方法に基づいて繊維長Lを測定した。繊維長Lを繊維径Dで割り返した値をアスペクト比とした。
(繊維表面の繊維軸と垂直方向の凹凸)
任意に100本サンプリングした繊維の斜視図を、(Philips製 XLシリーズ)を用いてそれぞれ撮影し、画像解析ソフト(Win roof)で繊維表面の繊維軸と垂直方向の凹凸の最大値を求めた。
(紡績通過性)
糸欠点検知機(IPI)で測定されたネップ数から判断した。
○ : ネップ数が50ケ/1000m未満 × : ネップ数が50ケ/1000m以上
(風合い)
紡績糸を、スムース編、22ゲージで編み立て、カチオン染料の10%owfを用いて100℃、60分で染色した生地を、10名の判定員により繊維表面を手で触ったときの感触からソフトで良好かガサガサで不良かを判断した。
○ : 判定員全員が良好と判断
× : 判定員の内1名以上が不良と判断
(吸水性)
紡績糸を、スムース編、22ゲージで編み立て、カチオン染料の10%omfを用いて100℃、60分で染色した生地を、JIS L 1907((a)滴下法)に記載されている方法に基づいて、水滴を吸収するまでの時間を測定した。
○ : 5秒未満
× : 5秒以上
(総合評価)
紡績通過性、風合い、吸水性の評価結果で○が付いた数を足し合せた。
(実施例1)
アクリルニトリルを主成分とする共重合体を25質量%になるようにジメチルアセトアミドに溶解した紡糸原液を丸孔形の吐出孔から、ジメチルアセトアミド水溶液を入れた紡浴中へ押出して凝固し繊維化した。ジメチルアセトアミド水溶液の濃度は55質量%、ジメチルアセトアミド水溶液の温度は40℃とした。凝固し繊維化した糸条は、熱水槽へ供給して洗浄しながら、熱水延伸倍率/ノズル延伸倍率が4.5になるように延伸した後、湿式紡糸法で通常行われる方法で、油剤付与、乾燥、捲縮付与、蒸気緩和処理を行った後、繊維をカットした。得られたアクリル繊維60質量%と改質レーヨン繊維40質量%からなる、綿番手で75/1になるよう加工した紡績糸を作製し、あわせて紡績通過性を評価した。紡績糸を、スムース編、22ゲージで編み立て、カチオン染料の10%omfを用いて100℃60分で染色した生地を用いて、風合いと吸水性を評価した。
(実施例2)
実施例1で得られたアクリル繊維を、アクリル繊維70質量%とレーヨン繊維30質量%からなる、綿番手で75/1になるよう加工した紡績糸を作製し、あわせて紡績通過性を評価した。紡績糸を、スムース編、22ゲージで編み立て、カチオン染料の10%omfを用いて100℃60分で染色した生地を用いて、風合いと吸水性を評価した。
(実施例3)
熱水延伸倍率/ノズル延伸倍率を6.5になるように延伸した以外は、実施例1と同じ方法でアクリル繊維を得た。得られたアクリル繊維60質量%とレーヨン繊維40質量%からなる、綿番手で75/1になるよう加工した紡績糸を作製し、あわせて紡績通過性を評価した。紡績糸を、スムース編、22ゲージで編み立て、カチオン染料の10%omfを用いて100℃60分で染色した生地を用いて、風合いと吸水性を評価した。
(実施例4)
アクリルニトリルを主成分とする共重合体を25質量%になるようにジメチルアセトアミドに溶解した紡糸原液を三角孔形の吐出孔から、ジメチルアセトアミド水溶液を入れた紡浴中へ押出して凝固し繊維化した。ジメチルアセトアミド水溶液の濃度は30質量%、ジメチルアセトアミド水溶液の温度は30℃とした。凝固し繊維化した糸条は、熱水槽へ供給して洗浄しながら、熱水延伸倍率/ノズル延伸倍率が3.2になるように延伸した後、湿式紡糸法で通常行われる方法で、油剤付与、乾燥、捲縮付与、蒸気緩和処理を行った後、繊維をカットした。得られたアクリル繊維60質量%とレーヨン繊維40質量%からなる、綿番手で75/1になるよう加工した紡績糸を作製し、あわせて紡績通過性を評価した。紡績糸を、スムース編、22ゲージで編み立て、カチオン染料の10%omfを用いて100℃60分で染色した生地を用いて、風合いと吸水性を評価した。
(比較例1)
熱水延伸倍率/ノズル延伸倍率を6.3になるように延伸した以外は、実施例3と同じ方法でアクリル繊維を得た。得られたアクリル繊維60質量%とレーヨン繊維40質量%からなる、綿番手で75/1になるよう加工した紡績糸を作製し、あわせて紡績通過性を評価した。紡績糸を、スムース編、22ゲージで編み立て、カチオン染料の10%omfを用いて100℃60分で染色した生地を用いて、風合いと吸水性を評価した。
(比較例2)
熱水延伸倍率/ノズル延伸倍率を4.5になるように延伸した以外は、実施例4と同じ方法でアクリル繊維を得た。得られたアクリル繊維50質量%とレーヨン繊維50質量%からなる、綿番手で75/1になるよう加工した紡績糸を作製し、あわせて紡績通過性を評価した。紡績糸を、スムース編、22ゲージで編み立て、カチオン染料の10%omfを用いて100℃60分で染色した生地を用いて、風合いと吸水性を評価した。
(比較例3)
アクリルニトリルを主成分とする共重合体を20質量%とし、熱水延伸倍率/ノズル延伸倍率を5.7になるように延伸した以外は、実施例1と同じ方法でアクリル繊維を得た。得られたアクリル繊維95質量%と改質レーヨン繊維5質量%からなる、綿番手で75/1になるよう加工した紡績糸を作製し、あわせて紡績通過性を評価した。紡績糸を、スムース編、22ゲージで編み立て、カチオン染料の10%omfを用いて100℃60分で染色した生地を用いて、風合いと吸水性を評価した。
(比較例4)
熱水延伸倍率/ノズル延伸倍率を4.5になるように延伸した以外は、実施例1と同じ方法でアクリル繊維を得た。得られたアクリル繊維70質量%とレーヨン繊維30質量%からなる、綿番手で75/1になるよう加工した紡績糸を作製し、あわせて紡績通過性を評価した。紡績糸を、スムース編、22ゲージで編み立て、カチオン染料の10%omfを用いて100℃60分で染色した生地を用いて、風合いと吸水性を評価した。
(比較例5)
ジメチルアセトアミド水溶液の温度は65℃とし、熱水延伸倍率/ノズル延伸倍率を4.5になるように延伸した以外は、実施例1と同じ方法でアクリル繊維を得た。得られたアクリル繊維10質量%とレーヨン繊維90質量%からなる、綿番手で75/1になるよう加工した紡績糸を作製し、あわせて紡績通過性を評価した。紡績糸を、スムース編、22ゲージで編み立て、カチオン染料の10%omfを用いて100℃60分で染色した生地を用いて、風合いと吸水性を評価した。
(比較例6)
熱水延伸倍率/ノズル延伸倍率を15.0になるように延伸した以外は、実施例1と同じ方法でアクリル繊維を得た。得られたアクリル繊維95質量%とレーヨン繊維5質量%からなる、綿番手で75/1になるよう加工した紡績糸を作製し、あわせて紡績通過性を評価した。紡績糸を、スムース編、22ゲージで編み立て、カチオン染料の10%omfを用いて100℃60分で染色した生地を用いて、風合いと吸水性を評価した。
Figure 0005128540

Claims (3)

  1. 単糸繊度が0.3〜1.7dtex、
    引張強さが2.0cN/dtex以上、
    繊維断面における長軸の最大値Aと短軸の最大値Bで表される長方形の断面積をS、繊維自体の断面積をS1としたとき、
    面積比(S1/S)が0.20<(S1/S)<0.90を満足し、
    繊維長を繊維径で割り返したアスペクト比が2.5×10〜5.5×10であり、繊維表面の繊維軸と垂直方向に最大0.3〜3.0μmの凹凸を有するアクリル系繊維を含んだ紡績糸。
  2. 請求項1記載の紡績糸がアクリル系繊維を40〜90質量%、単糸繊度0.5〜2.0dtexの再生セルロース繊維を10〜60質量%で構成される紡績糸。
  3. 請求項2記載の紡績糸を含む編地。
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