JPH02169028A - 窒素酸化物除去用触媒およびその製造方法 - Google Patents

窒素酸化物除去用触媒およびその製造方法

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JPH02169028A
JPH02169028A JP63324676A JP32467688A JPH02169028A JP H02169028 A JPH02169028 A JP H02169028A JP 63324676 A JP63324676 A JP 63324676A JP 32467688 A JP32467688 A JP 32467688A JP H02169028 A JPH02169028 A JP H02169028A
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slurry
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oxide
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幾久 浜田
Masahiro Nitta
昌弘 新田
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邦彦 小西
Toshiaki Matsuda
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は窒素酸化物の除去用触媒に係り、特に通風損失
が少なく、煤あるいは灰の堆積が生じにくい排ガス中の
窒素酸化物除去用触媒とその製造方法に関する。
(従来の技術〕 一般に排ガス中の窒素酸化物を除去する触媒(以下、単
に脱硝触媒と呼ぶ)には、酸化チタン(Ti02)とモ
リブデン(Mo)、タングステン(W)、バナジウム(
V)などの酸化物とからなる触媒組成物を、粒状、板状
、ハニカム状などに成形したものが用いられている。な
かでも重油や石炭などを燃料にするボイラ排ガスの場合
には、煤や灰を多量に含むガスを低圧損で処理する必要
があり、板状触媒を組み合せたものや、開口率の大きい
ハニカム状触媒などのガスの流れ方向に平行な通路を有
するものが用いられる。
かかる触媒としては、金属基板に触媒成分を塗布したも
の(特公昭61−28377号)、触媒成分をハニカム
状に押出成形したちのく特公昭60−3856号など)
あるいは、セラミックス繊維製マットや紙をハニカム状
に成形後触媒前駆体物質を被覆したもの(特公昭58−
11253号等)等の数多くのものが知られており、既
に実用に供されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術のうち、金属基板に触媒を塗布したものは
、平板部分が多いため圧損が小さく灰が堆積しにくいと
いう点では優れたものであるが、重量が大きくまた金属
基板が酸化されるという難点があった。
また、触媒成分を押出し成形法によってハニカム状に成
形したものは、その成形技術の限界によって成形体が1
50 an角程度以下の寸法に制限され、数100Mを
必要とする大容量脱硝装置に充てんするためにはそれら
の小型形状のものを多数組み合わせる必要があった。ま
た、成形体が衝撃力に弱いという問題があった。
さらに、無機繊維布、紙等の表面に触媒成分を被覆する
ものは、衝撃力に強い反面、機械的強度が低く排ガス中
に含まれる灰粒子によって摩耗するという問題を有して
いた。
本発明の目的は、上記従来技術の有するかかる問題点を
なくし、大容量脱硝装置に通ずる高強度、大型構造体を
得ることのできる触媒とその製造法を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記した本発明の目的は、(1)酸化チタンおよびバナ
ジウム、モリブデン、タングステンの酸化物の一種以上
を含む触媒組成物と無機繊維とからなる窒素酸化物除去
用触媒において、該触媒組成物が無機繊維の形成する間
隙を埋めており、触媒組成物/無機繊維のM量比が3以
上で、かつ触媒の見かけ密度がQ、8g/an!以上で
あることを特徴とする窒素酸化物除去用触媒、および、
(2)500〜650℃にてあらかじめ焼成して得た酸
化チタンおよびバナジウム、モリブデン、タングステン
の酸化物の一種以上を含む触媒組成物を20μ以下のも
のが90%以上となるように粉砕し、得られた粉末に水
を加えてスラリ状にし、これを無機繊維製シート状物質
に含浸後、多孔金型の間に挟んで乾燥して成形し、この
成形物を300〜650℃にて焼成することを特徴とす
る窒素酸化物除去用触媒の製造方法、および、(3)無
機繊維製シート状物に触媒組成物を含浸したのち乾燥し
焼成する窒素酸化物除去用触媒の製造方法において、あ
らかじめ触媒組成物スラリを無機繊維製シート物に含浸
l&成形乾燥し焼成したものと、触媒組成物スラリを含
浸したままの無i繊維製シートとを交互に積層したのち
乾燥し、焼成することを特徴とする一体形窒素酸化物除
去用触媒の製造方法によって達成される。
〔作用〕
上記した従来技術の問題点解決手段の(1)および(2
)のごとく、あらかじめ焼成した触媒成分をスラリ状態
でセラミックス製シートに上記比率で含浸後乾燥、焼成
するとセラミックス製シートの繊維間隙を触媒成分酸化
物粒子が埋めつくした極めて緻密な触媒体を形成する。
この状態は緻密な触媒成分層を互いに絡み合ったセラミ
ックス繊維が補強した状態に相当し、得られる触媒体の
強度は、セラミックスシート表面にあらかじめ焼成しな
い単なる触媒成分をコーティングしたものや触媒成分溶
液を含浸せしめたものに比べ飛躍的に高い。
さらに、上記発明では、セラミックス製シート状物質に
触媒成分のスラリを含浸後、多孔金型に挟んで乾燥する
方法を採ったが、このようにすると金型によって所定形
状を付与された状態のまま、上記した緻密で高強度なも
のに変る。このため、任意の形状で大きな寸法の触媒体
を容易に得ることが可能になり、前述した灰の堆積の少
ない板状形状の触媒体をも簡単な工程で製造できる。
また、上記した問題の解決手段(3)によると、第6図
に示すように触媒組成物スラリを含んだ無機繊維シート
4が可塑性を有するためあらかじめ成形した触媒体5の
接合部では図に示すような変形を生じる。これとともに
含んでいたスラリ6がシート内部から外に押出されるが
、このスラリ中の水をあらかじめ成形した触媒5が吸い
取るため急速に固化し、接着剤の役割を果たす。このた
め特別な接着剤を使用することなく、一体構造を形成で
きる上、スラリを含んだシート状物質の変形部に成形体
の接触部が埋め込まれた形になるため極めて高強度の一
体化を実現できる。
また、無機繊維製シートを直ちにコルゲート加工する場
合に比べ、波形加工した物の強度が高いので、大口径流
路形成が容易にできる。
さらに無機バインダで強化し波形等に加工した既成形体
と平板とを交互に積層する従来の場合には、両者が剛性
を持っているため1、第7図のように接点の則れた部分
10が多数発生するが、本発明の方法では、そのような
ことがない。
〔実施例〕
本発明になる触媒の構成およびその製造法をさらに詳細
に示す。
第1A図は、触媒成分スラリを含浸されるセラミックス
繊維製シート状物の電子顕微鏡による断面写真例である
。本写真は5i02とAl2O2比が約0.5重量/重
量のシリカ−アルミナ系セラミックス繊維を抄造したも
のであり、数μ〜数10μの間隙が多数存在する。また
第1B図は、上記基材に触媒成分酸化物スラリを含浸後
乾燥および焼成したものの同倍率の断面写真例である。
本図から明らかなように本発明の触媒では、セラミック
ス繊維間隙をくまなく緻密な触媒成分酸化物層が埋めて
いる。この状態においては、成形体の強度は極めて高い
うえ、触媒強度に影響するクランクの発生も少なく、高
強度大型触媒成形体に通したものである。
この状態を実現するためには、セラミックス繊維製シー
ト状物としては、n1述のシリカ−アルミナ系、シリカ
繊維、あるいはfi機ガラス繊維などの無tM tJk
維を抄造したペーパー、マット、布などを用いることが
できる。触媒酸化物スラリを含浸し十分な強度を得るた
めには、シート状物質の厚味を0.25以上好ましくは
0.5B以上に選定する。
逆にスラリ深部まで含浸されるためには2.5 mm以
下に選ぶのがよい。
また重油排ガス等のイオウ酸化物を含有する排ガスの処
理に使用する場合には5iOz/Alz03比の大きな
材質のものを用いる方が好結果を与える。
他方、触媒成分酸化物のスラリの含浸は、次のような方
法で行われる。まず、あらかじめツタチタン酸スラリに
モリブデン酸アンモン、パラタングステン酸アンモンあ
るいはメツバナジン酸アンモンのなどの塩類1種以上を
加え、加熱混練し、得られたペーストを乾燥後500℃
以上650“C以下望ましくは、520〜600℃で焼
成する。
これを微粉砕機により20μ以下が90%以上になるよ
うに粉砕し、得られた粉末に水を加えて触媒成分が約5
0〜5Qwt%のスラリを調製する。
このスラリ中にセラミックス繊維製シーI・を浸漬し、
触媒成分酸化物スラリで繊維間隙を埋める。
この操作は通常の含浸操作ならどのようなものであって
もよいがシート中の空気が抜けやすいように、真空脱気
やローラ等による間けつ的圧縮1榮作等を併用して進め
ることが好結果を与える。
触媒成分を含浸されたシートは、所定形状を有する金型
の間に挟んで、風乾もしくは加熱乾燥し所定形状の触媒
成形体を得る。金型はパンチングメタル、ラス板状メタ
ルあるいはセラミックス製フオームなどの多孔性のもの
が乾燥の点で有利である。また触媒形状は平板、波形、
凹凸状などどのようなものであっても良いが、第2図に
示すような一定ピッチで板の上下にZ形の波形を与えた
形状のものが平板部の多い触媒集合体を(4やすく、ダ
ストを含有する排ガス処理に通したものになる。
このようにして得られた触媒はさらに300〜600℃
で焼成して実用に供される。
本発明の触媒は、前述のごとく大形触媒構体エレメント
として用いるものであり、高い強度が要求されるもので
ある。これは、触媒成分酸化物の緻密層でセラミックス
繊維間隙を埋めることによって実現される。すなわち、
互いに絡った繊維間隙が緻密な触媒酸化物で固定される
ことにより、lIl維強化プラスチックのごとく、強い
強度と一定の弾性を有する触媒成形体を得ることができ
、従来の押出成形法によるハニカム状触媒において問題
となった脆さを解消できる。
このような繊維強化された触媒体とするためには、繊維
間隙を可能な限り緻密な触媒酸化物層で埋めることが必
須の条件である。本発明者らの研究によれば、強化の程
度の指標として触媒酸化物/繊維重量比および触媒の見
かけ密度とを用いることを見出した。すなわち、実用上
十分な強度を有するまで強化されるためには、触媒酸化
物/繊維〉3 (重量/重量)、かつ、見かけ密度〉0
.8(g/cc)以上に選定することが必要である。
すなわち、繊維間隙を埋めた触媒酸化物層が多孔質の場
合は十分な強度が得がたくその場合には、触媒成形体の
見かけ密度は小さくなる。また、成形体中の繊維の割合
が多い場合は、触媒酸化物/繊維比が小さい場合に相当
し、触媒酸化物によるセラミックス繊維の固定効果が小
さく高強度が得にくいことになる。
上記した特定範囲の触媒を実現するために採用した本発
明になる触媒の特徴は、触媒成分をあらかじめ混練後、
これを500 ’C〜650℃の高温で予備焼成したも
のを20μ以下の粒径が90%以上になるように微粉砕
して得た粉末を用いて45〜60 w t %という高
濃度スラリを調製して含浸する点にある。あらかじめ高
温で予備焼成することによって触媒原料は酸化物に変化
し、含浸後の体積変化が小さく緻密なものが得やすい。
さらに、一般に触媒原料として用いられる硫酸法による
酸化チタンもしくはメタチタン酸には多量の804を含
をしているが、この304イオンが存在するとスラリ中
の粒子の凝集が起こりセラミックス繊維中への触媒酸化
物粒子の含浸を阻害する。
高温予備焼成は、このso4イオンを飛散させ低粘度で
含浸性の良いスラリを作りやすい原料を与える。特に、
この作用は触媒成分中のモリブデン化合物が含まれてい
る場合に顕著である。最適な予備焼成温度の目やすとし
て触媒中の5o4Hを用いることができ、この値がl、
 5 w t%以下になるようにすることが望ましい。
また粉砕方法は、乾式、湿式いずれの方法であってもよ
いが、粗粒が多いとこれが基材表面部に析出し、深部ま
でスラリか含浸されなくなる。このため20μ以下90
%以上、望ましくは98%以上になるように粉砕する必
要がある。
さらに、スラリの濃度は高いほど緻密な触媒を得やすく
望ましいが、濃度に比例して粘度も上昇するため、45
〜65wt%、通常50〜60wt%の濃度のものを用
いるのが良い。なお、触媒成分に水を加えて45〜65
wt%のスラリを作るさいに、無機または有機の分散剤
を加えてスラリの粘度を下げると好結果を得ることがで
きる。
以上、無機繊維に触媒成分を含浸させて強度と活性の高
い板状触媒を得る方法について説明したが、得られた板
状触媒を所定間隔を保って積層し触媒ブロックを形成す
るにさいし、高強度の触媒ブロックを得るには、板状触
媒どうしを相互に強固に結合し一体化することが必要で
ある。以下−体構造の触媒の製造法について説明する。
一体構造の触媒を得るため、まず上記無機繊維製シート
状物質は、スラリ中浸漬され、真空脱気あるいはスラリ
中に加圧ローラを通過させる方などにより繊維間隙をス
ラリで埋められる。得られたシートを、多孔板などで作
られた金型間に挟んで100〜180℃に乾燥し、第8
図に示すような種々の形状に成形体を得る。この時、テ
フロン、テトロン、ナイロンなどの数100メツシユの
網を金型との間に入れて触媒を挟むと金型への付着が防
止でき、乾燥も阻害されない。得られた成形体は最後に
焼成され、触媒の一体化のさいに用いられる。
一方、無機繊維製シート状物質に上記と同様の方法で触
媒組成物スラリを含浸させたシートを作成し、これと上
記焼成した成形触媒とを交互に積層する。所定量の積層
が終了したら、必要に応じてflv層方向に加圧し、接
着をより完全なものにする。このように一体止した構造
体は、必要ならば外周を上記と同じスラリを含浸せしめ
たシート状物で包んで補強する。これを通気乾燥などに
よって乾燥後所定温度で焼成し触媒構造体を得る。
以下、本発明を具体的実施例によって詳細に説明する。
実施例1 酸化チタン(TiO2)を30wt%含有する硫酸法に
よるメタチタン酸スラリ60kgに、メタバナジン酸ア
ンモニウム(N)(+ VO3) 0.62kgおよび
モリブデン酸アンモニウム((NH4)6MO?024
・4.H20) 4.51kgを加え、140℃に加熱
したニーダを用いて水を蒸発させながら混練した。得ら
れた水分38%のペースト状物質を押出し造粒機により
3φの柱状に成形し、ついで流動層乾燥機により乾燥し
た。この乾燥顆粒を空気を流しながら、560℃で2h
焼成後、ハンマミルを用いて20μ以下が90%以上の
粒度になるように粉砕し触媒微粉を得た。
上記触媒粉5 kgに水4 kgを加え、スクリュー型
攪拌機で10分間攪拌し濃度的55wt%のスラリを得
た。本スラリ中にs io2/A1203 i量比約1
.0のセラミックスペーパー(イソライト■製ペーパー
LS  厚味tmm、!n維m金120g/d)を50
0角に切断したものを?n ?F1し、ゴムローラで押
えつけて脱気しながら触媒スラリを含浸した。触媒スラ
リを含浸したペーパーは、表面の余剰なスラリをかき取
り、しかる後、5US3O4製メタルラス(金属薄板に
点線状のスリットを多数千鳥状に入れ、スリットの切れ
目に直角方向に引張って得た網目状板)を加工して得た
等ピッチでZ形の山形を有する二枚の多孔金型に第3図
のように挟んで180℃で1h乾燥した。その後、金型
を取りはずし、空気中で550℃で2h焼成して触媒成
形体を得た。
実施例2〜4 実施例1におけるスラリ濃度55W【%を、45.50
.および5Qwt%にして、他は同様の方法で触媒を調
製した。
実施例5〜8 実施例の1〜4のセラミックス繊維を日本無機住1!l
!HMC−100(S i 02 /Aβ203ζ0゜
5)J!;’−味11m、重量200 g / n(ニ
l工、他ハ同様の方法で触媒を調製した。
比較例1〜4 実施例1〜4において、触媒スラリ含浸時のゴムローラ
による脱気操作を省略し、セラミックスペーパーをスラ
リ中に浸漬後直ちに乾燥する以外は同様の方法で触媒を
調製した。
比較例5および6 実施例5におけるスラリ濃度を35および40wt%に
変えて触媒を調製した。
実施例1〜8と比較例1〜6の各触媒および用いた基材
について厚味と100角の大きさの重量を測定し触媒成
分/無機繊維重量比と見かけ密度を次式で算出した。
触媒成分/無機繊維(g/g) 無機繊維重量(g) また、触媒を幅15mm、長さ50mmに切断し、精密
引張試験機により、引張りによる破断強度を求めた。
得られた結果を第1表にまとめて示す。この結果から明
らかなように本発明になる実施例触媒は触媒成分/無機
繊維比が3.0以上でかつ見かけ密度は0.8以上にな
っており、比較例のものに比べ高強度のものが得られて
いる。なお、実施例1の触媒とセラミックス基材の断面
を電子顕微鏡で見たものが前述の第1図すおよびaであ
る。これは本発明の方法によれば緻密な触媒成分が無機
繊維間隙を埋めて第1表に示す高強度な触媒を実現して
いることを示すものである。
以下余白 第1表 実施例9 実施例1のモリブデン酸アンモニウムに変えてパラタン
グステン酸アンモニウム1NH4)10H+oWizO
4g ・6 H20)を6.91 kgを用い、他は同
様にして触媒を得た。
比較例7 比較例1のモリブデン酸アンモニウムに変えてパラタン
グステン酸アンモニウムを6.91kg用いる他は同様
の方法で触媒を調製した。
実施例9および比較例7の触媒について、前記実施例1
と同様の試験を行った。得られた結果を第1表に合せて
示した。このように触媒組成を変化させた場合にも、本
発明の効果は同様である。
実施例10 実施例1の触媒を幅I50mn、長さ300 amに切
断し、第4図のように軟鋼製枠に組み込んで触媒構造体
を構成した。本触媒構造体−個を用い下記条件で脱硝性
能および通風m未測定した。
排ガス種類:へ重油燃焼排ガス NH3/NOX : 1.0モル1モルガス量:5ON
rr?/h LV:1.4m/s 温度:350℃ このとき、脱硝率は98%以上、圧力損失は約21■1
1zO/mと優れたものであった。
次に本発明になる一体形触媒構造体につき、具体的実施
例により説明する。
実施例11 酸化チタン(Ti02)含有量30wt%の硫酸法によ
るメタチタン酸スラリ60kgに、メタバナジン酸アン
モニウム(NH4VO3) 0.62kgとモリブデン
酸アンモニウム((NH< )6 M。
? 024・4 H20) 4.51kgとを加え、1
40 ’Cに加熱したニーダで水を蒸発させながら混練
した。
得られた水分38%のペースト状物質を押出造粒機で3
φの柱状に成形し、次に流動層乾燥機で乾燥した。この
顆粒状触媒を空気を流しながら560℃で2時間焼成後
、ハンマミルを用いて粉砕し触媒微粉を得た。上記触媒
10kgに水8 kgを加え、攪拌機でP&拌して粘度
15cpのスラリを得た。
この中に、イソライト■型セラミンクスベーバ−(厚味
1璽1、重it120g/rrf)を500角に切断し
たものを90メソシユテトロンrR網に挟んで浸漬し、
ゴムローラで押さえつけて脱気しながら触媒スラリを含
浸した。これをテトロン網に挟んだまま取り出しピッチ
2011、山高10關の波形形状を有するSUS 30
4ラスFi!多孔金型の間に挟んで180℃で2h乾燥
して成形した。さらに金型およびテトロン網を取り除い
た後550℃で2時間焼成して成形体を得た。
これとは別に上記方法と同様にしてセラミックスペーパ
ーに触媒スラリを含浸したシートを作成した。これと上
記成形体を交互に各々40枚積み瓜ね、最後に合板型の
当板を置いて10kgの加重をかけながら大気乾燥した
。得られた一体化物をさらに500℃で2時間して第5
1!Iに示すような一体構造の触媒構造体を得た。
実施例12 実施例11の金型に替えて第9図の形状を有する金型を
用いて触媒を成形し、これを9段同様の方法で梼み重ね
、第10図のような触媒構造体を得た。
比較例8および9 実施例11および12におけるスラリを含浸したシート
に替え、これをさらに乾燥、焼成して得た平板状物を用
い、これと各成形触媒の山部に接着剤としてシリカゾル
を塗布したものとを交互にMIffiねる以外は同様の
方法で触媒を得た。
上記実施例11および12と比較例8および9とを比較
してみると実施例のものは一体構造物として十分の強度
を有しており運搬等の操作によって接合部かはなれるこ
とはなかった。また、各山部は平板部に完全に接合して
いた。
これに対し、比較例の触媒は平板の剛性のため第7図の
ように山部と平板部が接触しない所が多数個所存在し、
また接合部の強度も低かった。このため運搬時の衝撃に
よって接合部が離れ破壊した。特に比較例9のものは横
方向の外力に弱く持ち上げようとすると変形し、接合部
の離脱が多数化じた。
〔発明の効果〕
本発明の板状触媒は、触媒自体が弾性ををしかつ自己で
形状を保持できる高強度脱硝触媒を容易に得ることがで
きる。このため第4図の例のごとく触媒を組み込むこと
によって、圧力tn失が少なくダストの堆積しに(い形
状の触媒構造体を形成することが可能である。
また、金型の形状を変えれば、波型、凸凹状などどのよ
うな形状のものでも作ることができ、大きさも自由であ
る。このため500角を超える大形の触媒構体を種々の
流路形状で作ることが可能である。これにより、排ガス
性状にあった形状と寸法の触媒を用いた排ガス処理装置
が設計できる。
また、本発明になる一体形窒素酸化物除去用触媒によれ
ば、流路断面積の大きな、高強度、高剛性の大形触媒構
造体を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1A図は本発明で用いた無機繊維製シート状物質の顕
微鏡写真で見た断面図、第1B図は本発明によって得ら
れた触媒の顕?11.鏡写真で見た断面図、第2図は本
発明になる触媒成形体の斜視図、第3図は触媒成形法の
説明図、第4図は本発明になる板状触媒を積み重ねた積
層触媒構造体の断面図、第5図は本発明になる一体形触
媒構造体の断面図、第6図は本発明の一体形触媒構造体
の形成原理説明図、第7図は従来の禎層板状触媒の問題
点説明図、第8図は本発明の実施例触媒形状図、第9図
は実施例12で使用した金型断面図、第10図は一体形
触媒構造体の断面詳細図である。 1・・・触媒、2・・・多孔金型、3・・・触媒保持枠
、4・・・触媒スラリ含浸無機繊維製シート、5・・・
成形焼成した触媒、6・・・触媒スラリ、7・・・平板
触媒、8・・・ラス板製金型、10・・・空隙点。 出願人 バブコック日立株式会社 代理人 弁理士 川 北 武 長 8:ラヌ板製金型

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸化チタンおよびバナジウム、モリブデン、タン
    グステンの酸化物の一種以上を含む触媒組成物と無機繊
    維とからなる窒素酸化物除去用触媒において、該触媒組
    成物が無機繊維の形成する間隙を埋めており、触媒組成
    物/無機繊維の重量比が3以上で、かつ触媒の見かけ密
    度が0.8g/cm^3以上であることを特徴とする窒
    素酸化物除去用触媒。
  2. (2)500〜650℃にてあらかじめ焼成して得た酸
    化チタンおよびバナジウム、モリブデン、タングステン
    の酸化物の一種以上を含む触媒組成物を20μ以下のも
    のが90%以上となるように粉砕し、得られた粉末に水
    を加えてスラリ状にし、これを無機繊維製シート状物に
    含浸後、多孔金型の間に挟んで乾燥して成形し、この成
    形物を300〜650℃にて焼成することを特徴とする
    窒素酸化物除去用触媒の製造方法。
  3. (3)請求項(2)において、無機繊維製シート状物質
    に含浸するスラリの固体濃度を45重量%以上65重量
    %以下としたことを特徴とする窒素酸化物除去用触媒の
    製造方法。
  4. (4)無機繊維製シート状物に触媒組成物を含浸したの
    ち乾燥し焼成する窒素酸化物除去用触媒の製造方法にお
    いて、あらかじめ触媒組成物スラリを無機繊維製シート
    物に含浸後成形乾燥し焼成したものと、触媒組成物スラ
    リを含浸したままの無機繊維製シートとを交互に積層し
    たのち乾燥し、焼成することを特徴とする一体形窒素酸
    化物除去用触媒の製造方法。
  5. (5)請求項(4)において、無機繊維製シートをテフ
    ロン、テトロン、ナイロンなどの繊維製網で挟んで触媒
    組成物スラリに含浸したのち、多孔金型にて挟んで成型
    、乾燥、焼成することを特徴とする一体型窒素酸化物除
    去用触媒の製造方法。
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